JPH0816187B2 - 低反発弾性ゴム組成物 - Google Patents

低反発弾性ゴム組成物

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JPH0816187B2
JPH0816187B2 JP469290A JP469290A JPH0816187B2 JP H0816187 B2 JPH0816187 B2 JP H0816187B2 JP 469290 A JP469290 A JP 469290A JP 469290 A JP469290 A JP 469290A JP H0816187 B2 JPH0816187 B2 JP H0816187B2
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rubber
vibration
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polynorbornene
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大三 中山
敏和 岡崎
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Sumitomo Riko Co Ltd
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Sumitomo Riko Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、コンピユーターのハードデイスクの防振
ゴム等に用いられる低反発弾性ゴム組成物に関するもの
である。
〔従来の技術〕 一般に、コンピユーターのハードデイスク等の防振ゴ
ムとして、ポリノルボルネンを主要成分とし、カーボン
ブラツクのような補強剤,硫酸バリウムのような充填剤
ならびにプロセスオイルのような軟化剤を含有している
低反発弾性ゴム組成物からなるものが用いられている。
また、上記組成物に耐候性を考慮してエチレンプロピレ
ンジエンゴム(EPDM)を配合してなる低反発弾性ゴム組
成物を用いた防振ゴムも用いられている。この種の防振
ゴムは、室温付近での損失係数(tanδ)が高くて高減
衰性を備えており、室温付近では良好な防振性能を発揮
する。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記コンピユーター等の機器では、起
動時は温度が低く、動作を継続するに従つて機器の発熱
によつて全体の温度が高くなる。これに伴い、この熱が
防振ゴムにも伝達され防振ゴム自体の温度が高くなる。
従来の低反発弾性ゴム組成物は、室温付近では良好な防
振性能を発揮するが、温度が高くなると防振性能が悪化
するため、これを用いた防振ゴムは、高温領域で充分な
防振特性を発揮しえないという難点を有している。
この発明は、このような事情に鑑みなされたもので、
室温付近から高温までの広い温度領域にわたつて良好な
防振性能を発揮しうる低反発弾性ゴム組成物の提供をそ
の目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、この発明の低反発弾性ゴ
ム組成物は、ポリノルボルネンを主要成分とし、補強
剤,充填剤および軟化剤が配合されている低反発弾性ゴ
ム組成物であつて、ハイスチレンゴムが含有されている
という構成をとる。
〔作用〕
本発明者らは、上記ポリノルボルネンを主要成分とす
る低反発弾性ゴム組成物の高温領域における防振性能を
向上させる目的で、一連の研究を重ねた。その結果、上
記ポリノルボルネンを主要成分とする低反発弾性ゴム組
成物に、ハイスチレンゴムを含有させると、室温付近に
おける防振性能に加えて、高温領域における高防振性が
得られるようになることを見いだしこの発明に到達し
た。このような効果が得られるのは、ポリノルボルネン
を主要成分とする従来の低反発弾性ゴム組成物が、常温
付近において損失係数のピークが最大となるいわゆる一
山のピークを示すに対し、ハイスチレンゴムを含有させ
ると、これに加えて高温度領域においても損失係数のピ
ークを生じ、いわゆる損失係数のピークが二山となるこ
とにもとづくものと考えられる。
つぎに、この発明について詳しく説明する。
この発明は、ポリノルボルネン,補強剤,充填剤,軟
化剤およびハイスチレンゴムを用いて低反発弾性ゴム組
成物を製造する。
上記ポリノルボルネンは、一般にエチレンとシクロペ
ンタジエンからディールスアルダー反応で合成したノル
ボルネンを開環重合することにより製造されるものであ
る。このポリマーは、ガラス転移点が約35℃であつて、
室温で樹脂状もしくはこれを粉末化した粉末状である。
一般に、これに石油系の油のような軟化剤を加えてゴム
化しノルボルネンゴムとして使用される。
上記ポリノルボルネンとともに用いられる補強剤は、
防振ゴムの硬さや引つ張り強さ等を高めるために使用す
るものであり、一般にカーボンブラツクが用いられる。
しかしながら、それ以外に、ホワイトカーボン,クレー
等があげられ単独でもしくは併せて用いられる。最も好
適なのは、カーボンブラツクである。
また、上記補強剤等とともに用いられる充填剤は、防
振ゴムの加工性等を改善する目的で用いられるものであ
り、硫酸バリウム,炭酸カルシウム等があげられる。こ
れらは、単独でもしくは併せて使用される。特に、ポリ
ノルボルネンを主要成分とする組成物においては、硫酸
バリウムを充填剤として用いることが好適である。
また、上記充填剤等とともに用いられる軟化剤は、主
として上記ポリノルボルネンをゴム化する目的のために
使用されるのであり、先に述べたように、このような軟
化剤を吸収することによつて上記ポリノルボルネンがゴ
ム化する。このような軟化剤としては、石油から分溜さ
れたプロセスオイルや植物系のソフナー等があげられる
が低反発弾性ゴム組成物には、プロセスオイルを用いる
ことが好適である。
この発明は、上記各原料とともに、ハイスチレンゴム
を用いる。ハイスチレンゴムは、スチレン85〜87重量%
(以下「%」と略す),ブタジエン13〜15%からなるハ
イスチレンレジンラテツクスと、スチレン−ブタジエン
共重合ゴムラテツクスを均一混合し、共凝析すること等
により得られるものであり、平均的なスチレン含有量が
50〜70%程度に設定されている。
なお、この発明の組成物には、上記原料以外に、加硫
剤,加硫促進剤,助剤等が適宜配合される。
この発明の低反発弾性ゴム組成物は、上記各原料を用
い、例えばつぎのようにして製造することができる。す
なわち、上記各原料を所定割合で配合し、これをミキサ
ー中で混合しシート化して製造することができる。この
ようにして得られた低反発弾性ゴム組成物は、シート状
であり、これを成形,加硫することによつて所定形状の
防振ゴムをつくることができる。この場合、上記各原料
の配合割合は、通常、つぎのように設定される。すなわ
ち、ポリノルボルネン100重量部(以下「部」と略す)
に対してカーボン等の補強剤が30〜200部、硫酸バリウ
ムのような充填剤が100〜400部、プロセスオイルのよう
な軟化剤が100〜200部の割合に設定される。そして、ハ
イスチレンゴムは、上記配合物のうちのポリノルボルネ
ン100部に対して、ハイスチレンゴム中のスチレン分を
基準にし、そのスチレン分が20〜60部の範囲内になるよ
うに使用される。また、この発明の組成物では、耐候性
を向上させることを目的としてEPDMのような合成ゴムが
場合によつて配合される。この場合のEPDMの配合量は、
ポリノルボルネン100部に対して、15〜70部の範囲内に
設定される。このEPDMとポリノルボルネンが、この発明
の組成物において、ゴム分を構成する。このような低反
発弾性ゴム組成物において、特に、上記ポリノルボルネ
ン,EPDMのようなゴム分以外の補強剤,充填剤,軟化剤
の使用割合がゴム分100部に対し300部以下になるように
することが、前記損失係数の二山のピークの最大値をよ
り大きくする観点から好ましい。
〔発明の効果〕
以上のように、この発明の低反発弾性ゴム組成物は、
ポリノルボルネンを主要成分とする低反発弾性ゴム組成
物にハイスチレンゴムを含有させているため、損失係数
のピークが室温付近の温度領域だけでなく高温領域にも
できて、二山ピーク状となる。その結果、これを用いる
ことにより室温付近から高温の広い温度領域において良
好な防振特性を発揮しうる防振ゴムを製造しうるように
なる。したがつて、この防振ゴムは、コンピユーターの
ハードデイスク等の防振ゴムとして、コンピユーターの
発熱時にも防振性能の低下現象が生じず、室温付近から
高温の広い温度領域においてほぼ完全な防振をなしうる
ようになる。
つぎに、実施例について従来例と併せて説明する。
〔実施例,従来例〕
後記の表に示す原料を同表に示す割合で配合し、先に
述べた方法で配合し混合してシート状の低反発弾性ゴム
組成物を得た。つぎにこれを成形,加硫することによつ
て防振ゴムをつくり、その防振ゴムの特性を測定して同
表に併せて示した。
なお、上記の防振ゴムの損失係数の測定結果を第1図
および第2図に示している。第1図および第2図におい
て、曲線A〜Fは実施例1〜6に対応しており、Gは従
来例2に対応している。曲線A〜Fと曲線Gとの対比か
ら明らかなように、実施例品では温度・損失係数曲線に
おいて損失係数が二山ピーク化しており、それによつて
常温から高温の広い温度領域において良好な防振性能が
発揮されることがわかる。すなわち、従来例では損失係
数のピークが一山であり、防振性能の指標となる損失係
数0.6以上の範囲は8〜42℃の比較的狭い範囲であるに
対し、例えば実施例5および実施例7では、15℃〜63℃
程度と広い温度領域になつている。より詳しく述べる
と、従来の組成物では、損失係数のピークが室温付近に
おいて一山ピークでかつピーク値が高いことから常温付
近では極めて優れた防振性能を発揮するのであり、いわ
ば過剰品質といえる程度である。しかし、40℃を超える
と急激に損失係数が低くなり、60℃程度ではもはや防振
ゴムに求められる損失係数0.6以上をクリヤーすること
ができない。これに対して実施例では、常温付近での損
失係数は従来例ほど高くないものの、二山ピーク化して
いるため常温から高温領域にかけて広い温度領域で防振
ゴムの損失係数0.6以上の値を確実にクリヤーしている
ことがわかる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は温度損失係数曲線図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリノルボルネンを主要成分とし、補強
    剤,充填剤および軟化剤が配合されている低反発弾性ゴ
    ム組成物であつて、ハイスチレンゴムが含有されている
    ことを特徴とする低反発弾性ゴム組成物。
  2. 【請求項2】ハイスチレンゴムが、そのスチレン分を基
    準にしポリノルボルネン100重量部に対して20〜60重量
    部含有されている請求項(1)記載の低反発弾性ゴム組
    成物。
JP469290A 1990-01-12 1990-01-12 低反発弾性ゴム組成物 Expired - Lifetime JPH0816187B2 (ja)

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