JPH08161697A - 車両の障害物検知装置 - Google Patents

車両の障害物検知装置

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JPH08161697A
JPH08161697A JP7246277A JP24627795A JPH08161697A JP H08161697 A JPH08161697 A JP H08161697A JP 7246277 A JP7246277 A JP 7246277A JP 24627795 A JP24627795 A JP 24627795A JP H08161697 A JPH08161697 A JP H08161697A
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康典 山本
Tomohiko Adachi
智彦 足立
Ayumi Doi
歩 土井
Toru Yoshioka
透 吉岡
Toshihiro Ishikawa
敏弘 石川
Kenichi Okuda
憲一 奥田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自車両前方に存在する物体(障害物)を精度
よく検知する。 【解決手段】 物体検出手段21の出力を受け、検出さ
れた物体の属性に基づき該物体が一定時間経過後に移動
すると予想される予想領域を予想領域設定手段22によ
って設定する。物体検出手段21及び予想領域設定手段
22の出力を受け、一定時間経過後に物体検出手段21
によって検出された物体と予想領域との比較により物体
の移動を判定し、その移動に基づき物体を物体認定手段
24によって認定する。物体登録手段26が、認定され
た物体のうち、自車両の障害物となり得る物体を障害物
と判定して登録する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自車両前方に存在
する物体を検出する物体検出手段を備え、該物体検出手
段によって検出された物体に基づき障害物判断を行う車
両の障害物検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自車両の操舵角、車速等の車両状
態量から自車両が今後走行すると予測される進行路を推
定する進行路推定手段を備え、レーダ手段の広範囲の走
査で得られる情報の中から、上記進行路推定手段で予測
される進行路に沿った領域内の前方物体のみを障害物と
してピックアップし、その障害物に自車両が接触する可
能性があるか否かを判断するものが知られている。
【0003】ところが、そのようなものでは、一般に、
レーダ手段によって例えば先行車両を認定する場合に、
レーダ手段から発信されたレーダ波が先行車両のリフレ
クタ、ボディ等によって反射され、それが受信されて点
(小さい領域)として認識され、そのうちの自車両から
最短距離の点を物体(障害物)と判断するようにしてい
るので、進行路が変化すると、障害物判断を行う領域が
変化し、それに伴って自車両からの最短距離の点が変動
することになる。そのため、結果として、同一の物体
(障害物)でありながら、その物体と自車両との相対速
度がバラツクという問題がある。また、先行車両のリフ
レクタ等が汚れている場合には、自車両に近い近距離で
あれば物体が存在すると判断されても、自車両から離れ
た遠距離では検出されずに物体であると判断されず、結
果として、ある一定の大きさを有する物体(障害物)で
ありながら、遠距離においては、物体(障害物)全体を
検出することができない。
【0004】また、障害物として先行車両を認識するも
のとして、例えば特開平3−111785号公報に記載
されるように、自車両の前方の所定の角度範囲にわたり
送信波を掃引照射し、反射波を検出することにより、前
方に存在する物体を検出する掃引型のレーダ手段と、こ
のレーダ手段の結果より物体の横方向の大きさを認識す
る幅認識手段と、レーダ手段の検出結果から物体の自車
両に対する角度を認識する角度認識手段と、幅認識手段
及び角度認識手段の認識結果より、自車両の進行方向に
ほぼ直角で所定範囲内の幅を有する物体を車両と認識す
る車両認識手段と、を有する先行車両認識装置が知られ
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した先
行車両認識装置は、レーダ手段の検出結果から認識され
る物体の横方向の大きさ、物体の自車両に対する角度に
より、自車両の進行方向に略直角で所定範囲内の幅を有
する物体を車両と認識するようにしているが、レーダ手
段による物体の横方向の大きさ、物体の自車両に対する
角度のバラツキが大きく、精度よく認識することが困難
である。また、例えば同一速度で走行している2つの先
行車両が並列に走行している場合には、それらを1つの
物体と誤認識してしまうおそれもある。
【0006】本発明はかかる点に鑑みてなされたもの
で、自車両前方に存在する物体(障害物)を精度よく検
知することができる障害物検知装置を提供するものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、自車両前方に
存在する物体を検出する物体検出手段を備え、該物体検
出手段によって検出された物体に基づき障害物判断を行
う車両の障害物検知装置を前提とするものである。
【0008】請求項1に係る発明は、上記物体検出手段
の出力を受け、自車両から見た物体の走行状態を表わす
データに基づき該物体が一定時間経過後に移動すると予
想される予想領域を設定する予想領域設定手段と、上記
物体検出手段及び予想領域設定手段の出力を受け、一定
時間経過後に物体検出手段によって検出された物体と予
想領域との比較により物体の移動を判定し、その移動に
基づき物体を認定する物体認定手段とを備える。
【0009】請求項2に係る発明においては、予想領域
設定手段が、自車両から見た物体の走行状態を表わすデ
ータと該物体の大きさを表わすデータとに基づいて該物
体が一定時間経過後に移動すると予想される予想領域を
設定するものである。
【0010】請求項3に係る発明においては、物体認定
手段の出力を受け、認定された物体のうち、自車両の障
害物となり得る物体を選択して登録する物体登録手段
と、該物体登録手段の出力を受け、登録された物体同士
のデータを比較して、それらが同一物体に属するか否か
を判定する同一判定手段とを備える。
【0011】請求項4に係る発明においては、さらに、
物体検出手段の出力を受け予想領域の周囲又はその一部
に検索領域を設定する検索領域設定手段を備え、物体認
定手段が、上記検索領域設定手段の出力も受け、一定時
間経過後に物体検出手段によって検出された物体と予想
領域及び検索領域との比較により物体の移動を判定し、
その移動に基づき物体を認定するものである。
【0012】請求項5に係る発明においては、物体検出
手段は、一定時間内に検出された同一物体についての複
数のデータに基づき、平均処理により、物体の大きさを
検出するものである。
【0013】請求項6に係る発明においては、物体検出
手段が、一定時間内に検出された同一物体についての複
数のデータに基づいて物体の大きさを検出し、該物体に
ついて物体認定手段による認定に必要なデータが得られ
なくなったときは、その後の所定時間内に該データが再
度得られた時に該物体の大きさを検出し直して更新し、
物体認定手段が、上記所定時間は上記データが得られな
いときも上記物体が予想領域に存在すると認定するもの
である。
【0014】請求項7に係る発明においては、物体検出
手段は、一定時間内に検出された同一物体についての複
数のデータうち、障害物判断に最も適する最適値を物体
をとして検出するものである。
【0015】請求項8に係る発明においては、物体検出
手段は、自車両からの距離に応じて、物体を検出する範
囲を変更するものである。
【0016】請求項9に係る発明においては、物体登録
手段は、登録される物体の総数を所定数以下となるよう
に制限するものである。
【0017】請求項10に係る発明においては、物体登
録手段は、障害物となり得るとして選択された物体が所
定数を越える場合、障害物判断の必要度の小さい物体か
ら順に除いて、登録される物体の総数を所定数以下とな
るように制限するものである。
【0018】請求項11に係る発明においては、物体登
録手段は、登録されている物体が物体検出手段によって
連続して所定回数検知できなかったときには、登録を抹
消するものである。
【0019】請求項12に係る発明においては、物体登
録手段は、自車両前方の所定距離までの範囲と、それを
越える範囲とで、物体を障害物として選択する基準を変
更するものである。
【0020】請求項13に係る発明においては、物体を
障害物として選択し登録する基準を変更するための自車
両前方の距離に関するしきい値が、自車両の速度に基づ
いて該速度が高いときの方が低いときよりも大きくなる
ようにされる。
【0021】請求項14に係る発明においては、物体登
録手段は、自車両前方の所定距離までの範囲では、進行
路の中心線を基準に所定幅の範囲に存在する物体を、そ
れを越える範囲では、進行路の中心線を基準に所定角度
の範囲に存在する物体をそれぞれ障害物と認定して登録
するものである。
【0022】請求項15に係る発明においては、物体登
録手段は、自車両前方の所定距離までの範囲では、進行
路の中心線を基準に所定幅の範囲に存在する物体を障害
物として選択し、それを越える範囲では、物体の相対速
度ベクトルに基づいて障害物を選択するものである。
【0023】請求項16に係る発明においては、予想領
域設定手段は、自車両前方の所定距離までの範囲と、そ
れを越える範囲とで、予想領域の前後方向の長さを変更
するものである。
【0024】請求項17に係る発明においては、物体認
定手段は、物体が予想領域内に存在すると認められると
きは、無条件に物体が予想領域内に移動したと認定する
ものである。
【0025】請求項18に係る発明においては、物体認
定手段は、物体が予想領域及び検索領域外にあると認め
られるときは、新規な物体であると認定するものであ
る。
【0026】請求項19に係る発明においては、物体認
定手段は、物体が2つの予想領域又は検索領域のいずれ
にも属すると認められるときは、物体の大きさの小さい
側の予想領域又は検索領域に物体が移動したものと判定
するものである。
【0027】請求項20に係る発明においては、同一判
定手段は、障害物として登録されている物体が静止物体
であるか移動物体であるかによって判定条件を変更する
ものである。
【0028】請求項21に係る発明においては、予想領
域設定手段は、自車両前方の所定距離までの範囲とそれ
を越える範囲とで、予想領域の左右方向の大きさを変更
するものである。
【0029】請求項22に係る発明においては、物体登
録手段は、登録された物体のデータを一定周期で変更す
る。
【0030】請求項23に係る発明においては、物体検
出手段は、自車両前方に存在する物体を検出するレーダ
ヘッドユニットを有する。
【0031】請求項1に係る発明によれば、自車両から
見た物体の送光状多々意を表わすデータに基づき該物体
が一定時間経過後に移動すると予想される予想領域が予
想領域設定手段によって設定され、一定時間経過後に物
体検出手段によって検出された物体と予想領域との比較
により、物体認定手段によって物体の移動が判定され、
その移動に基づき物体が認定され、物体の認識が確実に
なされ、障害物判断が精度よく行われる。
【0032】請求項2に係る発明によれば、自車両から
見た物体の走行状態を表わすデータと該物体の大きさを
表わすデータとに基づいて該物体が一定時間経過後に移
動すると予想される予想領域が設定される。
【0033】請求項3に係る発明によれば、物体認定手
段によって認定された物体のうち、自車両の障害物とな
り得る物体が、物体登録手段によって、選択されて登録
され、それから、同一判定手段によって、障害物として
選択されて登録された2つの物体同士のデータが比較さ
れ、それらが同一の物体に属するか否かが判定される。
【0034】請求項4に係る発明によれば、さらに、検
索領域設定手段によって予想領域の周囲又はその一部に
検索領域が設定され、物体認定手段が、一定時間経過後
に物体検出手段によって検出された物体と予想領域及び
検索領域との比較により、物体の移動を判定し、それに
基づき物体を認定する。
【0035】請求項5に係る発明によれば、物体検出手
段によって、一定時間内に検出された同一物体について
の複数のデータに基づき、平均処理により、物体の大き
さが検出される。
【0036】請求項6に係る発明によれば、物体認定手
段は、一定時間後に物体検出手段によって検出された物
体と、該物体の大きさに基づいて設定された予想領域と
の比較により、又は該予想領域及び検索領域との比較に
より、物体の移動を判定し該物体を認定する。しかし、
この認定に必要な当該物体についてのデータが当該領域
に存在しなくなったときでも、所定時間は当該物体が予
想領域に存在すると認定し、その登録はキャンセルされ
ない。そして、物体検出手段は、この所定時間内に当該
物体についてのデータが再度得られた時にその大きさを
検出し直して更新し、物体の認定に供する。
【0037】請求項7に係る発明によれば、物体検出手
段によって、一定時間内に検出された同一物体について
の複数のデータうち、障害物検知に最も適する最適値が
物体として検出される。
【0038】請求項8に係る発明によれば、自車両から
の距離に応じて、物体検出手段によって物体が検出され
る範囲が変更される。
【0039】請求項9に係る発明によれば、物体登録手
段によって、障害物として選択されて登録される物体の
総数が所定数以下となるように制限される。
【0040】請求項10に係る発明によれば、物体登録
手段によって、障害物となり得るとして選択された物体
が所定数を越える場合に、障害物判断の必要度の小さい
障害物から順に除かれて、障害物として選択されて登録
される物体の総数が所定数以下となるように制限され
る。
【0041】請求項11に係る発明によれば、登録され
ている物体が、物体検出手段によって連続して所定回数
検知できなかったときには、登録が抹消される。
【0042】請求項12に係る発明によれば、物体登録
手段によって障害物として選択されて登録される基準
が、自車両前方の所定距離までの範囲と、それを越える
範囲とで、変更される。
【0043】請求項13に係る発明によれば、物体を障
害物として選択し登録する基準を変更するための自車両
前方の距離に関するしきい値が、自車両の速度に基づい
て該速度が高いときの方が低いときよりも大きくなるよ
うに設定される。
【0044】請求項14に係る発明によれば、物体登録
手段によって、自車両前方の所定距離までの範囲では、
進行路の中心線を基準に所定幅の範囲に存在する物体
が、それを越える範囲では、進行路の中心線を基準に所
定角度の範囲に存在する物体がそれぞれ障害物として選
択され登録される。
【0045】請求項15に係る発明によれば、物体登録
手段によって、自車両前方の所定距離までの範囲では、
進行路の中心線を基準に所定幅の範囲に存在する物体が
障害物として選択されて登録され、それを越える範囲で
は、物体の相対速度ベクトルに基づいて物体が障害物と
して選択されて登録される。
【0046】請求項16に係る発明によれば、予想領域
設定手段によって、自車両前方の所定距離までの範囲
と、それを越える範囲とで、予想領域の前後方向の長さ
が変更される。
【0047】請求項17に係る発明によれば、物体認定
手段によって、物体が予想領域内に存在するときは、無
条件に物体が予想領域内に移動したものと判定される。
【0048】請求項18に係る発明によれば、物体認定
手段によって、物体が予想領域及び検索領域外にあると
きは、新規な物体であると判定される。
【0049】請求項19に係る発明によれば、物体認定
手段によって、物体が2つの予想領域又は検索領域のい
ずれにも属するときは、物体の大きさの小さい側の予想
領域又は検索領域に物体が移動したものと判定される。
【0050】請求項20に係る発明によれば、同一判定
手段によって、登録されている物体が、静止物体である
か移動物体であるかによって判定条件が変更される。
【0051】請求項21に係る発明によれば、自車両前
方の所定距離までの範囲と、それを越える範囲とで、予
想領域設定手段によって設定される予想領域の左右方向
の大きさが変更される。
【0052】請求項22に係る発明によれば、物体登録
手段によって登録されている物体のデータが一定周期で
変更(更新)される。
【0053】請求項23に係る発明によれば、レーダヘ
ッドユニットによって、物体が精度よく検出される。
【0054】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
沿って詳細に説明する。
【0055】自動車の全体構成を示す図1において、1
は自車両である自動車で、その車体2の前部に、自車両
前方に存在する物体(具体的には物体の全部又は一部)
を検出するレーダヘッドユニット3が設けられている。
このレーダヘッドユニット3は、レーダ波としてのパル
スレーザ光を発信部から自車両の前方に向けて発信する
と共に、前方に存在する先行車両等の障害物となり得る
物体に当たって反射してくる反射波を受信部で受信する
ように構成されており、自車両から進行路上の物体(障
害物)までの距離を計測するものである。また、物体検
出手段3は、その発信部から発信する、縦に細く垂直方
向に扇状に拡がったパルスレーザ光(ビーム)を水平方
向に比較的広角度で走査させるスキャン式のものであ
る。
【0056】また、4はコントロールユニットで、図2
に示すように、レーダヘッドユニット3からの信号と共
に、自車両の車速を検出する車速センサ5、ステアリン
グハンドル6の操舵角を検出する舵角センサ7及び自車
両が発生するヨーレートを検出するヨーレートセンサ8
からの信号も入力され、それらの信号に基づいて、進行
路状態がヘッドアップディスプレイ9に表示され、自車
両前方に障害物(物体)を検知すると、警報装置10が
作動すると共に、車両制御装置11がブレーキ11aを
作動させて各車輪に制動力を自動的に付与するようにな
っている。
【0057】上記コントロ−ルユニット4は、図3に示
すように、上記レーダヘッドユニット3と、該レーダヘ
ッドユニット3の出力を受け、自車両前方に物体が存在
するか否かを決定する物体決定手段21とからなる物体
検出手段22を備える。また、物体検出手段22の出力
を受け、検出された物体の属性(例えば距離、方位、大
きさ、相対速度等)に基づき該物体が一定時間経過後に
移動すると予想される予想領域を設定する予想領域設定
手段23と、物体検出手段22の出力を受け予想領域の
周囲又はその一部に検索領域を設定する検索領域設定手
段24と、上記物体検出手段22及び予想領域設定手段
23、検索領域設定手段24の出力を受け、一定時間経
過後に物体検出手段22によって検出された物体と予想
領域及び検索領域との比較により物体の移動を判定し、
その移動に基づき物体を認定する物体認定手段25と、
該物体認定手段25の出力を受け、認定された物体のう
ち、自車両の障害物となり得る物体を選択して登録する
物体登録手段26と、該物体登録手段26の出力を受
け、登録された物体同士の属性を比較して、それらが同
一の物体に属するか否かを判定する同一判定手段27と
を備える。そして、このようにして、選択され同一判定
手段27による処理を経た物体(障害物)に基づき、進
行路推定手段28によって推定される進行路について、
障害物判定手段29によって障害物判断が行われる。
【0058】上記物体決定手段21は、一定時間内にレ
ーダヘッドユニット3によって検出された同一物体につ
いての複数のデータに基づき、平均処理により、物体の
大きさを精度よく検出(決定)するようになっている。
また、一定時間内に検出された同一物体についての複数
のデータうち、障害物判断に最も適する最適値(例えば
自車両から最短距離のもの)を物体として検出(決定)
し、障害物判断の精度を高めるように構成されている。
さらに、上記物体決定手段21は、自車両からの距離に
応じて、物体を検出する範囲を変更するように構成され
ている。即ち、自車両から所定距離前方までは自車両中
心線を基準に所定幅の範囲で、それを越えると、自車両
中心線を基準に所定角度範囲内に存在する物体を検出す
るようにし、検出する範囲を、障害物となる物体が存在
すると考えられる範囲に限定し、物体検出の効率化を図
るようになっている。
【0059】上記予想領域設定手段23は、自車両前方
の所定距離までの範囲と、それを越える範囲とで、予想
領域の前後方向の大きさ及び左右方向の大きさを変更す
るように構成されている。即ち、自車両前方の所定距離
までの範囲では、それを越える範囲よりも、予想領域の
前後方向の大きさ及び左右方向の大きさを大きく設定
し、自車両前方の所定距離までの範囲におけるノイズに
よる影響を低減できるようにしている。
【0060】上記物体認定手段25は、物体認定の効率
化のために、物体が予想領域内に存在すると認められる
ときは、無条件に物体が予想領域内に移動したと認定
し、物体が予想領域及び検索領域外にあると認められる
ときは、新規な物体であると認定するように構成されて
いる。また。物体認定手段25は、物体が2つの予想領
域又は検索領域のいずれにも属すると認められるときに
は、物体の大きさの小さい側の予想領域又は検索領域に
物体が移動したものと認定し、同一判定手段27による
判定を精度よく行うために、物体の大きさが無限に大き
くなっていくのを防止している。
【0061】また、上記物体登録手段26は、処理の迅
速化のため、障害物として選択され登録される物体の総
数を所定数(例えば本実施例では40個)以下となるよ
うに制限するようになっており、例えば、障害物となり
得るとして選択された物体が所定数を越えて認定された
場合には、障害物判断の必要度の小さい障害物から順に
除いて、障害物として選択され登録される物体の総数が
所定数以下となるように制限されるように構成されてい
る。また、物体登録手段26によって障害物として登録
されている物体が、物体検出手段22によって連続して
所定回数検知できなかったときには、もはや検知エリア
に物体が存在しなくなったと考えられるので、登録を抹
消するようになっている。また、上記物体登録手段26
は、自車両前方の所定距離までの範囲と、それを越える
範囲とで、物体を障害物として選択し登録する基準を変
更するように構成されている。例えば自車両前方の所定
距離までの範囲では、側方からの飛出し等を考慮して進
行路の中心線を基準に所定幅の範囲に存在する物体を、
それを越える範囲では、自車両がそこに達するまでに一
定の時間を要すること、現在進行路上になくても進行路
の方に向かって来る車両等があること等を考慮して進行
路の中心線を基準に所定角度の範囲に存在する物体をそ
れぞれ障害物として選択し登録する。また、自車両前方
の所定距離までの範囲では、進行路の中心線を基準に所
定幅の範囲に存在する物体を障害物として選択して登録
し、それを越える範囲では、物体の相対速度ベクトルに
基づいて、自車両の方に向かって来る物体のみを障害物
として選択して登録するようにしてもよい。尚、物体登
録手段26において登録されている物体の属性は、物体
認定手段25により認定された結果に基づき、一定周期
で変更(更新)され、常に現実の状態に近づけられ、無
駄な障害物判断の処理を行わなくてもよいように構成さ
れている。
【0062】上記同一判定手段27は、進行路上に存在
する物体が移動物体である場合には、あまり大きいもの
が存在するとは考えられないので、登録されている物体
が静止物体か移動物体かによって判定条件を変更するよ
うに構成されている。
【0063】上記進行路推定手段28は、車速センサ5
及び舵角センサ7によって検出される自車両の車速Vと
舵角φに基づいて自車両の進行路を推測するもので、具
体的には進行路の曲率半径R1 を、次の式によって算出
することによって行う。
【0064】R1 =(1+A・V2 )・LB ・N/φ 但し、A :スタビリティファクタ N :ステアリングギヤ比 LB :ホイールベース また、ヨーレートセンサ8によって検出される自車両の
ヨーレートγと車速Vに基づいて、自車両の進行路を予
想することもでき、その場合の進行路の曲率半径R2 は
次の式で算出される。
【0065】R2 =V/γ ところで、高速道路等の曲線部にカントがあるときに
は、舵角φは実際の自車両の旋回角度と一致せず、この
場合、舵角φに基づいて予想される自車両の進行路の曲
率半径は、実際の曲率半径より大きくなる。また、自車
両が直進走行しているときでも、ステアリングハンドル
は左右に微妙に操舵されるのが普通であるから、舵角φ
に追従して車両の進行路を予想すると、その予想された
進行路が実際の進行路と一致しなくなる場合がある。そ
こで、舵角φが所定値よりも小さいときは、ヨーレート
γ及び車速Vから算出される進行路の曲率半径R2 を選
択し、舵角φが所定値以上のときには、進行路の曲率半
径R1 ,R2 のうち小さい方を選択するのが好ましい。
即ち、自車両がカントを有する曲線道路上を旋回すると
きには、ステアリングハンドルを大きく操舵しなくて
も、自車両はカントにより旋回運動をすることから、自
車両に発生するヨーレートに基づいて、曲率半径R2 を
求めることにより自車両の進行路が的確に予想され、ま
た、自車両が急激な旋回走行をするときには、大きな値
となる舵角φに対応した曲率半径R1 が選択される一
方、自車両が直線走行するときには、ステアリングハン
ドルはわずかに操作されるが、ヨーレートγは生じない
ので、このヨーレートγに基づき、直線道路であると予
想された曲率半径R2 が選択される。
【0066】続いて、コントロールユニット4による処
理の流れについて説明する。
【0067】<基本制御>図4に示すように、スタート
すると、まず、レーダヘッドユニット3によって検出さ
れた物体についてのデータの前処理が物体決定手段21
によって行われる(ステップS1 )。即ち、レーダヘッ
ドユニット3のスキャン角度範囲30°を300の部分
に等角度分割し、各角度毎の物体(具体的には物体の全
部とは限らず、一部である場合もある)、具体的には距
離データ(自車両から、自車両前方に位置する物体まで
の距離についてのデータ)のうち、自車両から最短距離
の物体を、障害物検知に最も適する最適値としてピック
アップする。
【0068】それから、ピックアップされた各物体の属
性(大きさ、方位、距離、相対速度等)に基づき、予想
領域設定手段23が、一定時間経過後に各物体が移動す
るであろうと予想される予想領域を設定すると共に、そ
の予想領域の周囲にも物体が移動する可能性があるた
め、その周囲についても物体の移動がないか否かの検索
を行う検索領域を、検索領域設定手段24によって設定
する(ステップS2)。
【0069】予想領域及び検索領域の設定後、物体の属
性の判定を行う(ステップS3 )。即ち、物体認定手段
25により、一定時間経過後に物体検出手段22によっ
て検出された物体と予想領域及び検索領域との比較によ
り、物体の移動を判定し、その移動に基づき物体を認定
し、今回認定(検出)された物体が、物体登録手段によ
ってすでに登録されている物体のいずれかに属するか否
かを判定する。
【0070】その結果に基づいて、不必要な物体(例え
ば登録はされているが今回検出されなかった物体)の登
録が抹消され(ステップS4 )、すでに登録されてい
る、いずれの物体にも属さなかった物体は、新規な物体
として新たに登録されることになる(ステップS5 )。
【0071】そして、登録されている物体の抹消、新規
な物体の登録がなされ、確定(登録)された物体に基づ
いて、一定条件下、障害物検知に用いる物体を選択する
ことで、障害物として登録される物体の総数が所定数以
下となるように制限し(ステップS6 )、それに続い
て、所定数以下に制限された各物体について、その物体
の属性に基づき、障害物となり得る可能性がある物体の
属性(大きさ、方位、距離、相対速度等)を変更する
(ステップS7 )。
【0072】このようにして、検出された物体について
の一連の処理が終了し、障害物となり得る可能性がある
物体が選択され登録されると、選択され登録された物体
について、物体同士の属性を順に比較して、それらの物
体が同一の物体に属するものであるか否かを判定する同
一判定処理を行い(ステップS8 )、所定数以下に制限
された物体をグループ化していくつかの物体の塊として
把握して、リターンする。
【0073】このようにすれば、グループ化された物体
は1つの物体の塊に属するものであるから、それらの物
体の間では相対速度差がないことになり、各物体ごとに
判断する場合に比して、誤識別が少なくなり、正確に衝
突判定等の障害物判断を行うことができる。
【0074】<物体までの距離の検出>図5に示すよう
に、スタートすると、まず、レーダヘッドユニット3の
スキャン回数i(i=1,2,3)をリセットして0に
する(ステップS11)。即ち、i=0とする。
【0075】そして、1回スキャンを行うことから、ス
キャン回数iをインクリメントしてi+1とし(ステッ
プS12)、その後、i=4であるか否かを判定する(ス
テップS13)。
【0076】i=4でなければ、レーダヘッドユニット
3のスキャン角度範囲30°を300の部分に等角度分
割してなる各角度部分ごとの番号j(j=1,…,30
0)をリセットして0とする(ステップS14)。即ち、
j=0とする。
【0077】それから、角度部分ごとの番号jをイクリ
メントしてj+1とし(ステップS15)、j=300で
あるか否かを判定し(ステップS16)、j=300であ
る場合には、すべての角度部分について終了しているの
で、ステップS12にリターンする一方、j=300でな
い場合にはステップS17に移行して、i=1であるか否
かを判定する。
【0078】i=1であれば、第1回目のスキャンであ
るから、第1回目のスキャンの各角度部分に対応する角
度データdt(1,j) を、今回入力された、物体についての
距離データinp-data(j) とし(ステップS18)、ステッ
プS15にリターンする一方、i=1でなければ、ステッ
プS19に移行して、i=2であるか否かを判定する。i
=2であれば、第2回目のスキャンであるから、第2回
目のスキャンの各角度部分に対応する角度データdt(2,
j) を、今回入力された、物体についての距離データinp
-data(j) とし(ステップS20)、ステップS15にリタ
ーンする一方、i=2でなければ、第3回目のスキャン
であるから、第3回目のスキャンの各角度部分に対応す
る角度データdt(3,j) を、今回入力された、物体につい
ての距離データinp-data(j) とし(ステップS21)、ス
テップS15にリターンする一方、ステップS13の判定に
おいて、i=4であれば、リセットによりj=0とし
(ステップS22)、それから、各角度部分ごとの番号j
をインクリメントしてj+1とし(ステップS23)、j
=300であるか否かを判定し(ステップS24)、j=
300である場合には、リセットによりi=0とし(ス
テップS25)、ステップS12にリターンする一方、j=
300でない場合にはステップS26に移行して、まず、
第2回目のスキャンの角度部分(番号j)の物体につい
ての距離データdt(2,j) が第1回目のスキャンの角度部
分(番号j)の物体についての距離データdt(1,j) より
小さいか否かを判定し、距離データdt(2,j) が距離デー
タdt(1,j) より小さい場合には、さらに距離データdt
(2,j) が第2回目のスキャンの角度部分(番号j)の物
体についての距離データdt(3,j) より小さいか否かを判
定する(ステップS27)。
【0079】距離データdt(2,j) が距離データdt(3,j)
より小さい場合には、距離データdt(2,j) が最短値であ
るから、角度部分ごとの距離データdata(j) として距離
データdt(2,j) を採用し(ステップS28)、ステップS
23にリターンする一方、距離データdt(2,j) が距離デー
タdt(3,j) より小さくない場合には、距離データdt(3,
j) が最短値であるから、角度部分ごとの距離データdat
a(j) として距離データdt(3,j) を採用し(ステップS2
9)、ステップS23にリターンする。
【0080】一方、ステップS26の判定において、距離
データdt(2,j) が距離データdt(1,j) より小さくない場
合にはさらに距離データdt(1,j) が距離データdt(3,j)
より小さいか否かを判定する(ステップS30)。距離デ
ータdt(1,j) が距離データdt(3,j) より小さい場合に
は、距離データdt(1,j) が最短値であるから、角度部分
ごとの距離データdata(j) として距離データdt(1,j) を
採用し(ステップS31)、ステップS23にリターンする
一方、距離データdt(1,j) が距離データdt(3,j)より小
さくない場合には、距離データdt(3,j) が最短値である
から、角度部分ごとの距離データdata(j) として距離デ
ータdt(3,j) を採用し(ステップS32)、ステップS23
にリターンする。
【0081】従って、レーダヘッドユニット3のスキャ
ン角度範囲30°を等角度分割してなる300の角度部
分について、それぞれ3回づつ距離データが得られる
が、各角度部分ごとに最短値が確定データとして採用さ
れることとなる。
【0082】<物体の大きさの検出>図6に示すよう
に、スタートすると、レーダヘッドユニット3のスキャ
ン回数iが5回以下であるか否かを判定し(ステップS
36)、5回以下であれば、ステップS37に移行し、次の
式により、各角度部分(番号j)についての物体の大き
さOB-size(j)を演算し、その後、スキャン回数iをイ
ンクリメントしてi+1とし(ステップS38)、リター
ンする。
【0083】OB-size(j)=(i−1)/i×OB-siz
e(j)+1/i×OB-N-size(j) それから、検出回数が5回を越えると、今回検知された
物体の大きさOB-N-size(j)が、すでに登録されている
物体の大きさOB-size(j)についての所定の範囲内に属
するか否かが判定される(ステップS39)。
【0084】そして、所定の範囲内に属すれば、物体の
大きさOB-size(j)を、今回検知された物体の大きさO
B-N-size(j)として(ステップS40)、ステップS38を
経て、リターンする。一方、所定範囲内に属さなけれ
ば、今回検知された物体の大きさOB-N-size(j)が、同
一の角度部分(番号j)において平均処理された物体の
大きさOB-size(j)よりも大きいか否かが判定され(ス
テップS41)、大きければ、今回検出された物体の角度
データの最小値ang-N-min(j)が、登録されている物体の
角度データの最小値ang-min(j)に等しいか否かを判定す
る(ステップS42)一方、大きくなければ、予想される
物体予想位置を修正し(ステップS43)、ステップS40
及びステップS38を経て、リターンする。
【0085】ステップS42の判定で、等しければ、予想
される物体予想位置を登録されている角度データの最小
値ang-min(j)に合せて修正し(ステップS44)、ステッ
プS40及びステップS38を経て、リターンする。一方、
等しくなければ、さらに、今回検出された物体の角度デ
ータの最大値ang-N-max(j)が、登録されている物体の角
度データの最大値ang-max(j)に等しいか否かを判定する
(ステップS45)。そして、今回検出された物体の角度
データの最大値ang-N-max(j)が、登録されている物体の
角度データの最大値ang-max(j)に等しければ、予想され
る物体予想位置を登録されている物体の角度データの最
大値ang-max(j)に合せて修正する(ステップS46)一
方、等しくなければ、予想される物体予想位置に修正し
(ステップS47) 、ステップS40及びステップS38を経
て、リターンする。
【0086】尚、図6に示す制御では、検出回数が5回
以上になると、物体の大きさが確定し変化しないように
取扱っているが、検出回数が所定回数経過するごとに物
体の大きさを計算し直して更新することもできる。
【0087】<物体の予想領域設定>図7において、ス
タートすると、先ず、検出された物体の属性に基づき該
物体が一定時間経過後に移動すると予想される、物体予
想位置を含む物体予想領域を設定する(ステップS51〜
S55)。ここで、図8に示すように、登録(確定)され
ている物体について、自車両から物体基準位置までの距
離をOB-dist 、自車両に対する物体基準位置の方位
(角度)をOB-ang、物体の左右方向の大きさをOB-s
ize 、物体の前後方向の大きさをOB-div、領域端(角
度データ)をOB-min(左側)、OB-max(右側)でそ
れぞれ表わす。今回検出されると予想される物体の予想
位置について、距離はOB-dist-N 、方位はOB-ang-
N、前後方向の大きさOB-div-N、予想位置の領域端O
B-min-N(左側)、OB-max-N(右側)でそれぞれ表わ
す。尚、自車両に対する物体の相対速度はr-vel 、自車
両に対する物体の相対角速度はa-velでそれぞれ表わ
す。
【0088】具体的には、まず、物体予想位置が次の式
に基づいて設定される(ステップS51)。
【0089】OB-dist-N =OB-dist −r-vel×t OB-ang-N =OB-ang−a-vel ×t OB-min-N =OB-ang-N−OB-size /2 OB-max-N =OB-ang-N+OB-size /2 OB-div-N =OB-div それから、物体予想位置の基準位置までの距離OB-dis
t-N が所定距離α1 (しきい値)を越えるか否かを判定
し(ステップS52)、その結果に応じて、物体予想位置
の周囲に物体予想領域を設定する(図8破線参照)。即
ち、距離OB-dist-N が所定距離α1 を越えれば、物体
予想領域の前後方向の長さOB-SC-divをa1 とする
(ステップS53)一方、越えなければ、物体予想領域の
前後方向の長さOB-SC-div をa2 (>a1)とする(ス
テップS54)。これによって、自車両前方の所定距離α
1 を越えない場合は、越える場合よりも、物体予想領域
の前後方向の長さOB-SC-div が大きくなるように変更
されることとなり、検出される物体についてのデータの
ばらつき、ノイズの影響を受けないようにして検出精度
を高めている。
【0090】その後、物体予想領域の領域端(左側)O
B-SC-min をOB-ang-N−β1 /2に,領域端(右側)
OB-SC-max をOB-ang-N+β1 /2に設定して(ステ
ップS55)、物体予想位置の基準位置OB-ang-Nを中心
にして角度β1 の拡がりを有するようにされる。
【0091】それから、今回検出された物体についての
データの属性の判定を行う(ステップS56)。即ち、今
回検出された物体の属性に基づき、各物体がそれぞれす
でに登録されているどの物体に属するかの判定を行う
(図14及び図15参照)。
【0092】そして、今回検出された物体についてのデ
ータに基づき、物体予想位置の修正を行う。即ち、各物
体に対応する物体番号iを0とし(ステップS57)、そ
れから物体番号iをインクリメントしてi+1とし(ス
テップS58)、物体番号iが最大物体個数Max-numberに
等しいか否かを判定し(ステップS59)、等しければ、
そのままリターンする。等しくなければ、物体検索領域
の最小角度データMin(dt(i))(物体検索領域の領域端の
角度データ)が物体予想位置の最小角度データOB-min
-Nよりも小さいか否かを判定する(ステップS60)。
【0093】物体検索領域の最小角度データMin(dt(i))
が物体予想位置の最小角度データOB-min-Nよりも小さ
ければ、Min(dt(i))をOB-min-Nとし(ステップS6
1)、物体検索領域の最大角度データMax(dt(i))(物体
検索領域の領域端の角度データ)よりも物体予想位置の
最大角度データOB-max-Nが小さいか否かを判定する
(ステップS62)一方、小さくなければ、直ちにステッ
プS62に移行する。
【0094】ステップS62の判定において、物体検索領
域の最大角度データMax(dt(i))よりも物体予想位置の最
大角度データOB-max-Nが小さければ、Max(dt(i))をO
B-max-Nとし(ステップS63)、ステップS64に移行す
る一方、小さくなければ、直ちにステップS64に移行す
る。
【0095】ステップS64の判定において、物体検索領
域の最大前後方向長さMax-div よりも物体予想位置の前
後方向長さOB-div-Nが小さければ、Max-div をOB-d
iv-Nとし(ステップS65)、ステップS58に移行する一
方、小さくなければ、ステップS65を経ることなく、ス
テップS58に移行する。
【0096】ところで、上述した制御において、ステッ
プS52〜ステップS55の処理に代えて、図9に示すよう
に構成することもできる。即ち、ステップS51において
物体予想位置を設定した後、自車両と物体との相対速度
Vi が所定速度C1 (しきい値)未満であるか否かを判
定し(ステップS71)、所定速度C1 未満であれば、物
体予想位置の基準位置までの距離OB-dist-N が所定距
離α1 (しきい値)を越えるか否かを判定し(ステップ
S72)、越えれば、物体予想領域の前後方向の長さOB
-SC-div を所定値a1 とする(ステップS73)一方、越
えなければ、所定値a2 とする(ステップS74)。
【0097】一方、相対速度Vi が所定速度C1 未満で
なければ、ステップS72の処理と同様に、物体予想位置
の基準位置までの距離OB-dist-N が所定距離α1 (し
きい値)を越えるか否かを判定し(ステップS75)、越
えれば、物体予想領域の前後方向の長さOB-SC-div を
所定値a3 とする(ステップS76)一方、越えなけれ
ば、所定値a4 とする(ステップS77)。このように、
物体予想位置の基準位置までの距離OB-dist-N だけで
なく、相対速度Vi も考慮して、物体予想領域の前後方
向の長さOB-SC-div を変更している。なお、a1 <a
2 <a3 <a4 である。
【0098】ステップS71〜S77の処理の後、物体予想
位置の基準位置までの距離OB-dist-N が所定距離C2
(しきい値)未満であるか否かを判定し(ステップS7
8)、物体予想位置の基準位置までの距離OB-dist-N
が所定距離C2 (しきい値)未満であれば、 OB-SC-min =OB-ang-N−β1 /2 OB-SC-max =OB-ang-N+β1 /2 とする(ステップS79)一方、物体予想位置の基準位置
までの距離OB-dist-Nが所定距離C2 未満でなけば、 OB-SC-min =OB-ang-N−β2 /2 OB-SC-max =OB-ang-N+β2 /2 とし(ステップS80)、ステップ56に移行する。ここ
で、β1 <β2 である。
【0099】よって、自車両前方の所定距離までの範囲
と、それを越える範囲とで、物体予想領域の左右方向の
大きさが変更されていることになる。
【0100】尚、予想領域の初期値は、次のように設定
される(図10参照)。
【0101】図10において、スタートすると、サンプ
ル回数smp が3回以下であるか否かが判定される(ステ
ップS91)。5回以下であれば、物体予想位置を次の式
によって、 OB-dist-N =OB-dist −v0 ・t OB-ang-N =OB-ang と設定する(ステップS92)一方、5回を越えれば、物
体予想位置を次の式によって、 OB-dist-N =OB-dist −r-vel ・t OB-ang-N =OB-ang−a-vel ・t と設定する(ステップS93)。ここで、v0 は自車速で
ある。
【0102】それから、物体予想位置の領域端OB-min
-N,OB-max-N、前後方向長さOB-div-Nを、 OB-min-N=OB-ang-N−(OB-size /2)・α OB-max-N=OB-ang-N+(OB-size /2)・α OB-div-N=OB-div とする(ステップS94)。
【0103】<物体の検索領域設定>図11において、
スタートすると、まず、次の式により、物体検索領域を
設定する(ステップS101 )。なお、物体検索領域は、
(物体検索領域)≧(物体予想領域)となるように設定
される。ここで、自車両から物体検索領域までの最大距
離をOB-K-dist-max 、自車両から物体検索領域までの
最小距離をOB-K-dist-min 、物体検索領域の領域端
(左側)をOB-K-min、物体検索領域の領域端(右側)
をOB-K-maxで表わす。尚、b1 ,b2 ,b3 は定数で
ある。
【0104】 OB-K-dist-max =OB-dist-N +OB-div-N+b1 OB-K-dist-min =OB-dist-N −b3 OB-K-max =OB-ang-N+b2 /2 OB-K-min =OB-ang-N−b2 /2 それから、検出された物体についての検知データに基づ
き、物体の属性を判定する(ステップS102 )。即ち、
今回検出された物体が物体検索領域に入るか否かを判定
する(図14及び図15参照)。
【0105】続いて、物体検索領域との関係で物体予想
位置を修正する。即ち、物体識別番号iをリセットして
0とし(ステップS103 )、それから物体識別番号iを
インクリメントしてi+1とし(ステップS104 )、物
体識別番号iがmax-number(物体の最大数)に等しいか
否かを判定する(ステップS105)。等しければ、リター
ンする一方、等しくなければ、検索領域の最小角度デー
タMin(dt(i))よりも物体予想位置に最小角度データOB
-min-Nが大きいか否かを判定する(ステップS106 )。
【0106】検索領域の最小角度データMin(dt(i))より
も物体予想位置の最小角度データOB-min-Nが大きけれ
ば、Min(dt(j))をOB-min-Nとし(ステップS107 )、
それから、検索領域の最大角度データMax(dt(i))よりも
物体予想位置の最大角度データOB-max-Nが小さいか否
かを判定する(ステップS108 )一方、検索領域の最大
角度データMin(dt(i))よりも物体予想位置の最大角度デ
ータOB-min-Nが大きくなければ、直ちにステップS10
8 に移行し、物体検索領域の最大角度データMax(dt(i))
よりも物体予想位置の最大角度データOB-max-Nが小さ
いか否かを判定する。
【0107】物体検索領域の最大角度データMax(dt(i))
よりも物体予想位置の最大角度データOB-max-Nが小さ
いと、Max(dt(i))をOB-max-Nとし(ステップS109
)、それから、物体検索領域までの最大距離Min(dd
(i))よりも物体予想位置までの距離OB-dist-N が大き
いか否かを判定する(ステップS110 )一方、物体検索
領域の最大角度データMax(dt(i))よりも物体予想位置の
最大角度データOB-max-Nが小さくなければ、直ちにス
テップS110 に移行し、物体検索領域までの最大距離Ma
x(dd(i))よりも物体予想位置までの距離OB-dist-N が
大きいか否かを判定する。
【0108】物体検索領域までの最小距離Min(dd(i))よ
りも物体予想位置までの距離OB-dist-N が大きけれ
ば、Min(dd(i))をOB-dist-N とし(ステップS111
)、それから、物体検索領域までの最大距離Max(dd
(i))よりも物体予想位置の前後方向の大きさOB-div-N
が大きいか否かを判定する(ステップS112 )一方、物
体検索領域までの最小距離Min(dd(i))よりも物体予想位
置までの距離OB-dist-N が大きくなければ、直ちにス
テップS112 に移行し、物体検索領域までの最大距離Ma
x(dd(i))よりも物体予想位置の前後方向の大きさOB-d
iv-Nが大きいか否かを判定する。
【0109】物体検索領域までの最大距離Max(dd(i))よ
りもOB-div-Nが小さければ、Max(dd(i))をOB-div-N
とし(ステップS113 )、ステップS104 にリターンす
る一方、物体検索領域までの最大距離Max(dd(i))よりも
物体予想位置の前後方向の大きさOB-div-Nが小さくな
ければ、直ちにステップS104 にリターンする。
【0110】<物体の大きさの再学習・更新について>
図12において、今回のスキャンで物体が検出されると
予想される物体予想位置の決定は、先の<物体の予想領
域設定>において説明した図7のステップS51と同じ
く、登録(確定)されている物体の属性に基づいて次の
式に基づいて行なう(ステップS301 )。
【0111】OB-dist-N =OB-dist −r-vel×t OB-ang-N =OB-ang−a-vel ×t OB-min-N =OB-ang-N−OB-size /2 OB-max-N =OB-ang-N+OB-size /2 OB-div-N =OB-div
【0112】次の、上記予想領域の周囲に拡大設定すべ
き物体検索領域の決定は、先の<物体の検索領域設定>
において説明した図11のステップS101 と同じく、次
の式に基づいて行なう(ステップS302 )。
【0113】 OB-K-dist-max =OB-dist +OB-div+b1 OB-K-dist-min =OB-dist −b1 OB-K-max =OB-ang+b2 /2 OB-K-min =OB-ang−b2 /2
【0114】そして、今回検出された各データと上記検
索領域とを比較して該検索領域内に当該物体iについて
のデータ(OB-dist,OB-ang)が1つでもあるか否か
を判定し(ステップS303 )、存在しない場合には、該
データが1つも存在しない回数を表わすno.echo i のイ
ンクリメントを行なう(ステップS304 )。そして、こ
のno.echo i がその限界値no.echo limit に達すれば、
no.echo i を零にリセットして当該物体iの登録をキャ
ンセルするが(ステップS305,306 )、限界値に達する
までは今回の物体iの予想位置に基づいて今回の物体i
の位置を決定する(ステップS307 )。つまり、今回の
予想位置に物体iが存在すると仮に認定され、該物体i
の大きさについては前回の値が用いられる。
【0115】一方、ステップS303 において検索領域内
に物体iのデータが存在すると判定されたときは、その
以前のデータ不存在回数no.echo i が零であれば、今回
の検出データに基づいて今回の物体iの位置を決定する
(ステップS308,309 )。従って、物体の大きさについ
ては前回の値が用いられる。
【0116】そうして、ステップS308 において、no.e
cho i =0でない(前回は当該物体iについてのデータ
が1つも存在しなかった、又は該データ不存在状態が続
いていた)ときは、上記検索領域内のデータ数が3以上
であるときに物体の大きさが平均処理によって再学習さ
れて更新され、今回の物体iの位置は今回の検出データ
に基づいて決定される(ステップS310,311,309 )。従
って、当該物体iの大きさについては、以後は更新され
た値が用いられる。この物体の大きさの再学習・更新に
あたっては、今回の検出データに基づいて平均処理によ
って求めた物体iの大きさの値(OB-size,OB-div)
に所定の重みづけをして、先に求められていた該物体i
の大きさの値との平均をとる(再学習は何回か繰り返す
ことができる)。
【0117】従って、物体iの検索領域に該物体iのデ
ータが一時的に得られなくなっても、その物体iの登録
は直ちにはキャンセルされず、このデータがない状態が
所定回数続いたときに初めてキャンセルされるから、物
体iが実際には存在するにも拘らず、その登録がキャン
セルされる事態を避けることができる。しかも、検出デ
ータが次に得られるようになったときに、該物体iの大
きさが再学習・更新されるため、物体の的確な認識に有
利になる。
【0118】上記物体iのデータが得られなくなる原因
としては、例えば、自車両と当該物体iとの間を他の物
体が横切った場合や、物体iについて検出していた大き
さが不正確(過小)であった場合がある。物体iの大き
さを実際よりも小さく検出する原因としては、例えば、
先行車両(物体i)が遠方にあり、その車体後面のリフ
レクタによって得られる反射波が少ない場合や、悪路走
行による車両のピッチングによって反射波が少なくなっ
た場合がある。
【0119】先行車両の大きさが実際よりも小さく検出
された場合、この検出に基づいて設定される該先行車両
の検索領域も小さいものになる。このため、先行車両の
データが車両のピッチング等によって当該検索領域内に
得られなくなることがあるものである。しかし、その後
に自車両と先行車両との間隔が縮まったり、上記ピッチ
ングが収まってくると、該先行車両のデータが上記検索
領域内に現われる。
【0120】このように検索領域からデータが消えたり
現われたりするということは、その物体の相対速度は間
違っていないのに、大きさが誤っている、ということで
ある。このため、先に説明したように、当該物体の大き
さを再学習・更新するようにしているものである。
【0121】ここに、上記再学習の条件をデータ数3以
上としているのは(ステップS310参照)、データ数が
少ないまま再学習すると誤差が大きくなるためである。
また、no.echo i が所定回数になったときに物体iの登
録をキャンセルしているのは、そのような状態が長く続
いた場合はその物体iが自車両前方からなくなったと判
断することができるためである。
【0122】なお、検索領域に物体iのデータが得られ
る度にその大きさの再学習・更新を行なうことも考えら
れるが、そうすると、その演算のためにCPUの能力を
高める必要があり、また、検索領域が遠方であれば、偶
発的に複数の物体のデータが当該検索領域に入ったとき
に、それらを合わせた大きな物体と判断される。このた
め、当該検索領域からデータが一旦消えて再び現われた
ときに上記再学習・更新を行なうようにしているもので
ある。
【0123】<物体個数の制限>図13において、スタ
ートすると、検出された物体の個数が40個以下である
否かを判定し(ステップS121 )、40個以下である場
合は、物体個数の制限の条件は満たされているので、そ
のままリターンする一方、物体の個数が40個以下でな
い場合は、障害物として仮登録される物体の個数を40
個以下に制限する必要があるので、ステップS122 に移
行し、まず、物体を識別するために付与する物体番号
i,kをそれぞれ0とする。よって、i=0,k=0と
なる(ステップS122 )。
【0124】それから、物体番号iをインクリメントし
てi+1とし(ステップS123 )、物体番号iがn(物
体の最大個数)+1に等しいか否かを判定し(ステップ
S124 )、等しくなければ、距離に関するしきい値L0
を自車速V0 に基づいて設定する(ステップS125 )。
すなわち、このしきい値L0 は、例えば自車両前方50
mというような固定値を用いてもよいが、この例ではそ
れを自車速V0 に基づいて図14に示すマップに従って
決定している。
【0125】次に、自車両から物体(物体番号i)まで
の距離L(i) がL0 以下であるか否かが判定される(ス
テップS126 )一方、物体番号iがn+1に等しけれ
ば、すべての物体についての判断が終了しているので、
物体番号iをリセットして0とする(ステップS127
)。
【0126】そして、自車両から物体(物体番号i)ま
での距離L(i) がL0 以下であれば、ステップS128 に
移行して、距離L(i) での進行路幅(角度で表現)2Δ
i を (進行路幅+α)/L(i) とする。ここで、αは定数である。
【0127】それから、進行路幅2Δi を設定した後、
自車両からの、物体(物体番号i)の方位θi がφ(進
行路の中心位置の方位)−Δi より大きいか否かを判定
し(ステップS129 )、大きければ、さらに、物体の方
位θi がφ+Δi より小さいか否かを判定し(ステップ
S130 )、小さければ、進行路幅Δi を左右に有する進
行路上に物体(物体番号i)が存在するので、INSIDEフ
ラグを1にして(ステップS131 )、ステップS123 に
リ−タンする。一方、ステップS129 ,S130の判定で
NOの場合には、ステップS132 に移行して、進行路上
に物体は存在しないので、INSIDEフラグを0として、ス
テップS123 にリターンする。
【0128】一方、距離L(i) がL0 以下でなければ、
相対速度Vi が自車速V0 に等しいか否かを判定し(ス
テップS132 )、相対速度Vi が自車速V0 に等しけれ
ば、INSIDEフラグを0とし(ステップS146 )、相対速
度Vi が自車側V0 に等しくなければ、ステップS131
に移行して、INSIDEフラグを1とし、ステップS123に
リターンする。
【0129】これによって、登録されたすべての物体に
対して、距離L(i) =L0 までの進行路上に存在するか
否かの判断の結果であるINSIDEフラグが付与されること
となる。
【0130】また、ステップS127 では物体番号iをリ
セットしてi=0ととした後、物体番号iをインクリメ
ントしてi+1とし(ステップS133 )、物体番号iが
n+1に等しいか否かを判定する(ステップS134 )。
【0131】そして、i=n+1であれば、すべての物
体についての判断が終了しているので、別の物体番号k
をインクリメントしてk+1とする(ステップS135 )
一方、i=n+1でなければ、INSIDEフラグが0である
か否か判定し(ステップS136 )、INSIDEフラグが0で
あれば、障害物判断を行う必要のない物体でありそれを
除くことができるので、物体総個数nをデクリメントし
てn−1とする(ステップS137 )、それから、物体総
個数nが40個以下であるか否かを判定し(ステップS
138 )、40個以下であれば、物体個数の制限の条件は
満たされるので、そのままリターンする。一方、ステッ
プS136 の判定でINSIDEフラグが0でない場合は、ステ
ップS138 の判定で物体総個数nが40個以下でない場
合は、ステップS127 にリターンする。
【0132】ステップS135 で物体番号kをインクリメ
ントしてk+1とした後、物体番号kがn+1に等しい
か否かを判定し(ステップS139 )、k=n+1であれ
ば、物体個数の制限の条件を満たすために物体個数を減
らす必要があるので、最も遠くに位置する物体1個だけ
をキャンセルし(ステップS140 )、それから、物体総
個数nをデクリメントしてn−1とし(ステップS141
)、物体個数が40個以下であるか否かを判定し(ス
テップS142 )、40個以下であれば、物体個数の制限
の条件を満たすので、そのままリターンする一方、40
個以下でなければ、物体個数の制限の条件を満たすま
で、最も遠くに位置する物体1個だけをキャンセルする
処理を繰返し、ステップS140 にリターンする。
【0133】一方、物体番号kがn+1でなければ、物
体(物体番号k)の中心位置が進行路中心線を基準に所
定角度の範囲内にあるか否か、即ち物体の中心位置が所
定角度の範囲のTmin (左側)とTmax (右側)との間
にあるか否かを判定し(ステップS143 )、それらの間
にあればnをデクリメントしてn−1とし(ステップS
144 )、物体個数が40個以下であるか否かを判定し
(ステップS145 )、40個以下であれば、リターンす
る。一方、40個以下でなければ、ステップS135 にリ
ターンする。物体の中心位置が、Tmin (左側)とTma
x (右側)との間にない場合も、ステップS135 にリタ
ーンする。
【0134】このようにして、自車両前方の距離L0 ま
では、進行路の中心線を基準に所定幅の範囲に存在する
物体を障害物として選択し、距離L0 を越える範囲で
は、進行路の中心線を基準に所定角度の範囲に存在する
物体を障害物として選択し、障害物検知の対象となる物
体の個数が40個以下に制限されることとなる。
【0135】ここで、ステップS125 における距離しき
い値L0 の設定において、図14に示すように自車速V
0 が高くなるに従ってしきい値L0 が大きく(従って距
離が長く)なっているのは次の理由による。
【0136】まず、物体の障害物としての選択登録が、
L0 よりも近距離では進行路の中心線を基準とする所定
幅内の狭い範囲(L0 よりも遠距離の場合に比べて狭い
範囲)で行なわれるのは、自車両が現在の進行路からそ
の側方へ逸れる可能性は自車両に近い位置では少なく、
従って、進行路の側方に存在する物体は自車両に近いも
のほど障害物となる可能性が少ないからである。そし
て、自車速V0 が高くなると、自車両から比較的遠い位
置でも進行路から側方へ逸れる可能性が少なくなり、該
側方に存在する物体は障害物になり難くなるため、上記
しきい値L0 を大きくして、より障害物となり易い物体
を多く選択登録できるようにしているものである。
【0137】なお、図14のマップに代えて、自車速V
0 と距離しきい値L0 との関係が一次関数(正比例の関
係)になっているものや、自車速のV0 の増加に従って
しきい値L0 がステップ状に高くなっていくものを採用
してもよい。
【0138】また、上記例では、ステップ140 におい
て、遠くの物体からキャンセルするようにしているが、
自車両との相対速度が小さい物体からキャンセルを実行
していくようにしてもよい。相対速度が小さくなるほど
当該物体が自車両の障害物となる可能性は少なくなる、
と考えられる。
【0139】また、他のキャンセル基準としては次のも
のがある。それは、L0 よりも近距離では、物体iのデ
ータ(OB-dist,OB-ang)に基づいて自車両が当該物
体iに到達するための旋回半径Rt =OB-dist/{2si
n (OB-ang)}を求め、これと自車両の旋回半径Rと
の差による必要横加速度a=V0 2 ×|Rt −R|を求
め、該横加速度aが基準値a0 以上であるときに、該物
体iが障害物となる可能性が少ないとしてキャンセル
し、L0 よりも遠距離では、物体iの点と、自車両の進
行路上の自車両から距離OB-dist (物体iの距離)離
れた点との角度差Δθiを求め、これに物体iの角速度
γiを乗じたキャンセル評価量Ci=Δθi×γiを求
め、該評価量Ciが基準値C0 よりも大きいときに当該
物体iを自車両の障害物になる可能性が少ないとしてキ
ャンセルする、というものである。
【0140】<検知データの属性の判定>図15におい
て、スタートすると、判定されていない物体についての
検知データがあるか否かが判定され(ステップS151
)、検知データがあれば、その検知データについての
距離dist及び方位ang を読み込む(ステップS152 )一
方、検知データがなければ、そのままリターンする。
【0141】検知データの距離dist及び方位ang を読み
込んだ後、現在登録されているすべての物体に対して、
物体予想位置を含む物体予想領域に入るか否かの判定を
行い(ステップS153 )、1つの物体予想領域のみに入
る場合には、その物体に属する物体であると判定し(ス
テップS154 )、複数の物体予想領域に入る場合には、
その中で一番小さい物体に属する物体であると判定し
(ステップS155 )、リターンする一方、どの物体予想
領域にも入らない場合には、現在登録されているすべて
の物体に対してそれらの物体検索領域に入るか否かの判
定を行う(ステップS156 )。尚、ステップS155 にお
いて、その中で一番小さい物体に属する物体と判定する
とは、例えば、検知データが2つの物体(物体N0.
a,b)に仮に属するとされたとすると、それらの横方
向の大きさOB-size(a),OB-size(b)を比較し、それ
らのうちの小さい方の物体に属する、と処理することを
意味する。これは、物体の大きさが徐々に大きくなって
行くのを防止するためである。
【0142】1若しくは複数の物体検索領域に入る場合
には、入ったすべての物体検索領域の、物体予想領域か
ら検知データまでの距離を算出し(ステップS157 )、
続いて、入った物体検索領域が1つであるか否かを判定
する(ステップS158 )。1つであれば、さらに、算出
された物体予想領域までの距離が設定値以下であるか否
かを判定し(ステップS159 )、設定値以下であれば、
その物体に属するデータであると判定し(ステップS16
0 )、リターンする一方、設定値以下でなければ、新規
物体のデータであると判定する(ステップS161 )。
【0143】また、ステップS158 の判定で入った物体
検索領域がひとつでなければ、各物体予想領域から検知
データまでの距離の一番小さい物体を選択して(ステッ
プS162 )、ステップS159 に移行する。
【0144】ここで、物体予想領域から検知データまで
の距離の一番小さい物体を選択しているのは、距離の一
番小さい物体に属するのが最も確からしいと考えられる
からである。
【0145】また、ステップS156 の判定で、どの物体
検索領域にも入らない場合には、新規物体のデータであ
ると判定し(ステップS163 )、リターンする。
【0146】ステップS153 における判定は、具体的に
は、次のように行われる。
【0147】図16に示すように、ステップS152 で、
あるデータの距離dist、方位ang を読み込んだ後、ま
ず、物体番号iを1とし(ステップS171 )、それか
ら、それの方位ang が物体予想領域の左右方向の領域端
OB-min(i) ,OB-max(i) の間にあるか否かを判定す
る(ステップS172 )。
【0148】方位ang が物体予想領域の左右方向の領域
端OB-min(i) ,OB-max(i) の間にあれば、さらに、
距離distが物体予想領域の前後方向の範囲内に入るか否
か、即ち物体基準距離OB-dist(i)とそれに前後方向の
拡がりOB-divを加えた範囲内に入るか否かの判定を行
い(ステップS173 )、入っていれば、この検知データ
は物体iに仮に属するとし(ステップS174 )、ステッ
プS175 に移行する一方、ステップS172 ,S173 での
判定がNOの場合は、直ちにステップS175 に移行す
る。
【0149】ステップS175 においては、物体番号iが
登録物体個数Iに等しいか否かを判定し、等しければ、
ステップS176 に移行し、この検知データの仮に属する
物体の個数がいくつ出るか判定する(ステップS177 )
一方、等しくなければ、物体番号iをインクリメントし
てi+1とし(ステップS178 )、ステップS172 にリ
ターンし、i=Iとなるまでこれを繰り返すことにな
る。
【0150】そして、物体の個数が0のときはステップ
S157 に移行し、物体の個数が1のときはステップS15
5 に移行し、さらに物体の個数が複数である場合には、
ステップS156 に移行する(図15参照)。
【0151】<物体の属性変更>図17において、スタ
ートすると、まず、物体番号iをリセットして0とし
(ステップS181 )、それから、物体番号iをインクリ
メントしてi+1とし(ステップS182 )、それから、
物体番号iがMax-number(物体最大個数)に等しいか否
かを判定する(ステップS183 )。等しければ、そのま
まリターンする一方、等しくなければ、今回検出された
物体(物体番号i)の大きさOB-size-N がOB-size
(i)−off-sizeより大きく、かつOB-size(i)+off-siz
eより小さいか否かを判定する(ステップS184 )。Y
ESの場合は、物体の領域端(右側)OB-maxを今回検
出された物体の領域端(右側)OB-max-N、物体の領域
端(左側)OB-minを今回検出された物体の領域端(右
側)OB-min-Nとし(ステップS185 )、それから、そ
れらの平均(OB-max+OB-min)/2を物体の方位O
B-angとし(ステップS186 )、ステップS183 にリタ
ーンする。一方、NOの場合には、物体の大きさOB-s
ize(i)が今回検出された物体の大きさOB-size-N(i)よ
りも小さいか否かを判定する(ステップS187 )。
【0152】ステップS187 の判定で、YESの場合に
は、物体の領域端(左側)OB−min(i)と今回検出され
た物体の領域端(左側)OB−min-N(i)とが等しいか否
かを判定する(ステップS188 )一方、NOの場合に
は、物体の領域端(右側)OB−max 、物体の領域端
(左側)OB-minをそれぞれ、OB-ang-N+OB-size/
2×α,OB-ang-N−OB-size/2 ×α2 とし(ステッ
プS189 )、ステップS186 に移行する。ここで、α2
は長さを角度に変更するための係数である。
【0153】ステップS188 の判定で、YESの場合に
は、OB-max、OB-minをそれぞれ、OB-min-N+OB
-size ,OB-min-Nとし(ステップS190 )、ステップ
S186 に移行する一方、NOの場合には、OB-max(i)
とOB-max-N(i) とが等しいか否かを判定する(ステッ
プS191 )。
【0154】ステップS191 の判定で、YESの場合に
は、OB-max、OB-minをそれぞれ、OB-max-N,OB
-max-N+OB-size とし(ステップS192 )、ステップ
S186 に移行する一方、NOの場合には、OB-min(i)
よりもOB-min-N(i) が小さいか否かを判定する(ステ
ップS193 )。
【0155】ステップS193 の判定で、YESの場合に
は、さらに、OB-max(i) よりもOB-max-N(i) が大き
いか否かを判定する(ステップS194 )一方、NOの場
合には、OB−max 、OB-minをそれぞれ、OB-min-N
−OB-size ×α2 ,OB-min-Nとし(ステップS195
)、ステップS186 に移行する。
【0156】ステップS194 の判定で、YESの場合に
は、OB-max,OB-minをそれぞれOB-ang-N+OB-s
ize/2 ×α2 ,OB-ang-N−OB-size/2 ×α2 とする
(ステップS195 )一方、NOの場合には、OB-max、
OB-minをそれぞれ、OB-max-N,OB-max-N+OB-s
ize ×αとし(ステップS196 )、ステップS186 に移
行する。
【0157】<新規物体の登録>図18において、スタ
ートすると、どこにも属さなかった物体(検知データ、
番号i)の距離dist(i) ,角度ang(i)を読み込み(ステ
ップS221 )、次の式に基づき、最小角度データang-mi
n(i)、最大角度データang-max(i)、最短距離データdist
-min(i) 、最遠距離データdist-max(i) を演算する(ス
テップS222 )。
【0158】ang-min(i) =ang(i)−ang-offset ang-max(i) =ang(i)+ang-offset dist-min(i) =dist(i) −dist-offset dist-max(i) =dist(i) +dist-offset それから、変数jを最小角度データang-min(i)とし(ス
テップS223 )、それから変数jをインクリメントして
j+1とし(ステップS224 )、物体(検知データ、番
号j)についての距離dist(j) が、dist-min(i) とdist
-max(i) との間にあるか否かを判定し(ステップS225
)、dist-min(i) とdist-max(i) との間にあれば、こ
の検知データ(番号j)は物体iに属するとし(ステッ
プS226 )、jがang-max(i)+1であるか否かを判定す
る(ステップS227 )。一方、それらの間になければ、
直ちにステップS227 に移行し、変数jがang-max(i)+
1であるか否かを判定する。
【0159】変数jがang-max(i)+1であれば、ang-mi
n(i)からang-max(i)までのすべてのang(i)についての判
定が終了したので、次の式に基づき、OB-min,OB-m
ax,OB-ang,OB-dist を設定し(ステップS228
)、リターンする一方、変数がang-max(i)+1でなけ
れば、ステップS224 に戻る。
【0160】OB-min =Min(ang(i)) OB-max =Max(ang(i)) OB-ang =(OB-min+OB-max)/2 OB-dist =Min(dist(i) ) <物体の同一判定>図19において、スタートすると、
2つの物体(物体番号j,i)について同一であるか否
かを判定するために、それぞれの物体の属性、具体的に
は相対速度V(j) ,V(i) 、前後方向の大きさOB-div
(j) ,OB-div(i) 、横方向の大きさOB-size(j),O
B-size(i)、物体の方位OB-ang(j) ,OB-ang(i) を
読み込み(ステップS231 ,S232 )、それから、変数
K=1、I=1とする(ステップS233 ,S234 )。
【0161】それに続いて、同一物体については判断す
る必要がないので、変数Kと変数Iとが不等であるか否
かが判定され(ステップS235 )、それらが不等であれ
ば、重複判断を回避するために、物体(物体番号i)の
左右方向の大きさOB-size(i)が物体(物体番号j)の
左右方向の大きさOB-size(j)より小さいか否かを判定
する(ステップS236 )。
【0162】物体(物体番号i)の左右方向の大きさO
B-size(i)が物体(物体番号j)の左右方向の大きさO
B-size(j)より小さければ、ばらつきを制限するため
に、物体(物体番号i)の前後方向の大きさOB-div
(i) と物体(物体番号j)の前後方向の大きさOB-div
(j)との差の絶対値が所定値α以下であるか否かを判定
する(ステップS237 )。所定値α以下であれば、物体
(物体番号i)の方位OB-ang(i) と物体(物体番号
j)の方位OB-ang(j) の差の絶対値が所定値β以下で
あるか否かを判定する(ステップS238 )。所定値β以
下であれば、物体(物体番号i)との相対速度V(i)
と、物体(物体番号j )との相対速度V(j) との差の絶
対値が所定値γ以下であるか否かを判定する(ステップ
S239 )。所定値γ以下であれば、それらの相対速度V
(i) 及びV(j) が共に自車両の車速V0 に不等であるか
否か即ち静止物体であるか移動物体であるかを判定する
(ステップS240 )。
【0163】共に車速V0 に不等であれば、移動物体で
あり、同一物体としての大きさが所定値δ以下であるか
否かを判定する(ステップS241 )一方、共に車速V0
に不等でなければ、静止物体であり、同一物体としての
大きさが所定値ε(>δ)以下であるか否かを判定する
(ステップS242 )。所定値εを所定値δより大きくし
ているのは、移動物体の場合は車両等で大きさがある程
度制限されるが、静止物体の場合はそのような制限がな
く、ある程度大きいものも考えられるからである。
【0164】所定値δ,ε以下であれば、物体(物体番
号j)は物体(物体番号i)に属するものとし(ステッ
プS243 )、改めて物体(物体番号i)の属性を登録
し、そして物体(物体番号j)の属性を削除する(ステ
ップS244 )。一方、所定値δ,ε以下でなければ、変
数IをインクリメントしてI+1とし(ステップS24
5)、変数Iがobject-max(物体最大個数)になったか
否かを判定する(ステップS246 )。変数Iがobject-m
axに等しければ、変数Kに1を加算してK+1とし(ス
テップS247 )、変数Kがobject-maxになったか否かを
判定する(ステップS248 )一方、等しくなければ、ス
テップS235 にリターンする。そして、変数Kがobject
-maxに等しければ、そのままリターンする一方、等しく
なければ、ステップS234 にリターンする。
【0165】尚、ステップS235 〜S242 の判定におい
て、NOである場合には、ステップS245 に移行する。
【0166】ここで、物体の属性の登録は、例えば図2
0に示すように行われる。
【0167】図20において、スタートすると、物体
(物体番号i)の領域端(右側)OB-max(i) が物体
(物体番号j)の領域端(右側)OB-max(j) よりも大
きいか否かを判定し(ステップS201 )、大きくなけれ
ば、物体(物体番号i)の領域端(右側)OB-max(i)
を物体(物体番号j)の領域端(右側)OB-max(j) と
し(ステップS202 )、それから、物体(物体番号i)
の領域端(左側)OB-min(i) が物体(物体番号j)の
領域端(左側)OB-min(j) より小さいか否かを判定す
る(ステップS203 )一方、大きければ、直ちにステッ
プS203 に移行して、物体(物体番号i)の領域端(左
側)OB-min(i) が物体(物体番号j)の領域端(左
側)OB-min(j) より小さいか否かを判定する。
【0168】物体(物体番号i)の領域端(左側)OB
-min(i) が物体(物体番号j)の領域端(左側)OB-m
in(j) より小さくなければ、物体(物体番号i)の領域
端(左側)OB-min(i) を物体(物体番号j)の領域端
(左側)OB-min(j) とし(ステップS204 )、今回検
出された物体(物体番号i)までの距離OB-dist-N(i)
が今回検出された物体(物体番号j)までの距離OB-d
ist-N(j)より小さいか否かを判定する(ステップS205
)一方、小さければ、直ちにステップS205 に移行
し、今回検出された物体(物体番号i)までの距離OB
-dist-N(i)を今回検出された物体(物体番号j)までの
距離OB-dist-N(j)より小さいか否かを判定する。
【0169】今回検出された物体(物体番号i)までの
距離OB-dist-N(i)が今回検出された物体(物体番号
j)までの距離OB-dist-N(j)より小さければ、今回検
出された物体(物体番号i)までの距離OB-dist-N(i)
を物体(物体番号i)までの距離OB-dist(i)とする
(ステップS206 )一方、小さくなければ、今回検出さ
れた物体(物体番号j)までの距離OB-dist-N(j)を物
体(物体番号i )までの距離OB-dist(i)とし(ステッ
プS207 )、その後、今回検出された物体(物体番号
i)の前後方向長さOB-div-N(i) が今回検出された物
体(物体番号j)の前後方向長さOB-div-N(j) より小
さいか否かを判定する(ステップS208 )。
【0170】今回検出された物体(物体番号i)の前後
方向長さOB-div-N(i) が今回検出された物体(物体番
号j)の前後方向長さOB-div-N(j) より小さければ、
今回検出された物体(物体番号i)の前後方向長さOB
-div-N(i) を物体(物体番号i)の前後方向長さOB-d
iv(i) とする(ステップS209 )一方、今回検出された
物体(物体番号i)の前後方向長さOB-div-N(i) が今
回検出された物体(物体番号j)の前後方向長さOB-d
iv-N(j) より小さくなければ、今回検出された物体(物
体番号j)の前後方向長さOB-div-N(j) を物体(物体
番号i)の前後方向長さOB−div(i)とし(ステップS
210 )、物体(物体番号i)の左右方向の大きさOB-s
ize(i)を(OB-max(i) −OB-min(j) )×OB-dist
(i)×αとする(ステップS211 )。αは定数である。
【0171】ところで、車両が高速道路を走行している
場合には、上記制御を簡略化して、次のように行うこと
もできる。尚、高速道路を走行しているか否かの判定
は、例えば車速が80km/h以上であるか否かにより判定
することができる。
【0172】図21において、スタートすると、2つの
物体(物体番号j,i)について物体の属性を読み込み
(ステップS251 ,S252 )、それから、変数K=1、
I=1とする(ステップS253 ,S254 )。
【0173】それに続いて、物体(物体番号i)の左右
方向の大きさOB-size(i)が物体(物体番号j)の左右
方向の大きさOB-size(j)より小さいか否かを判定する
(ステップS255 )。
【0174】物体(物体番号i)の左右方向の大きさO
B-size(i)が物体(物体番号j)の左右方向の大きさO
B-size(j)より小さければ、OB-ang(i) とOB-ang
(j)との差の絶対値が所定値α以下であるか否かを判定
する(ステップS256 )。所定値α以下であれば、相対
速度V(i) とV(j) との差の絶対値が所定値β以下であ
るか否かを判定する(ステップS257 )。
【0175】所定値β以下であれば、物体(物体番号
j)は物体(物体番号i)に属するものとし、改めて物
体(物体番号i)の属性についてのデータを更新すると
共に、物体(物体番号j)の属性についてのデータを抹
消する(ステップS258 )。そして、変数Iをインクリ
メントしてI+1とし(ステップS259 )、変数Iがob
ject-max(物体の最大個数)になったか否かを判定する
(ステップS260 )。変数Iがobject-maxに等しけれ
ば、変数KをインクリメントしてK+1とし(ステップ
S261 )、変数Kがobject-maxになったか否かを判定す
る(ステップS262)一方、等しくなければ、ステップ
S255 にリターンする。そして、ステップS262 の判定
において、変数Kがobject-maxに等しければ、そのまま
リターンする一方、等しくなければ、ステップS253 に
リターンする。
【0176】尚、ステップS255 〜S257 の判定におい
て、NOである場合には、ステップS259 に移行する。
【0177】
【発明の効果】請求項1に係る発明は、上記のように、
自車両から見た前方物体の走行状態を表わすデータに基
づき該物体が一定時間経過後に移動すると予想される予
想領域を予想領域設定手段によって設定し、一定時間経
過後に物体検出手段によって検出された物体と予想領域
との比較により物体認定手段によって物体の移動を判定
し、その移動に基づき物体を認定するようにしているの
で、物体の認定を迅速かつ正確に行うことができ、それ
に基づき障害物判断を精度よく行うことが可能となる。
【0178】請求項2に係る発明は、予想領域設定手段
が、自車両から見た物体の走行状態を表わすデータと該
物体の大きさを表わすデータとに基づいて該物体が一定
時間経過後に移動すると予想される予想領域を設定する
から、物体認定手段による物体の認定が確実になる。
【0179】請求項3に係る発明は、物体認定手段によ
って検出された物体のうち、自車両の障害物となり得る
物体を物体登録手段によって障害物として選択して登録
し、それから同一判定手段によって、登録された物体同
士のデータを比較して、それらが同一の障害物に属する
か否かを判定するようにしているので、同一の障害物に
属する2つの物体を別の障害物であると認識することが
なくなり、同一の障害物に属する場合における物体間の
相対速度のバラツキをなくすことができる。
【0180】請求項4に係る発明は、検索領域設定手段
によって予想領域の周囲又はその一部に検索領域を設定
し、物体認定手段が、一定時間経過後に物体検出手段に
よって検出された物体と予想領域及び検索領域との比較
により物体の移動を判定し、それに基づき物体を認定す
るようしているので、物体を迅速かつ正確に認定するこ
とができ、それに基づく障害物判断を精度よく行うこと
が可能となる。
【0181】請求項5に係る発明は、物体検出手段によ
って、一定時間内に検出された同一物体についての複数
のデータに基づき、平均処理により、物体の大きさを検
出するようにしているので、的確に物体の大きさを定め
ることができる。
【0182】請求項6に係る発明は、物体検出手段が、
一定時間内に検出された同一物体についての複数のデー
タに基づいて物体の大きさを検出し、該物体について物
体認定手段による認定に必要なデータが得られなくなっ
たときは、その後の所定時間内に該データが再度得られ
た時に該物体の大きさを検出し直して更新し、物体認定
手段は、上記所定時間は上記データが得られないときも
上記物体が予想領域に存在すると認定するので、実際に
は自車両前方に物体が存在するのに、これを存在しない
として誤ってキャンセルすることを防止することができ
る。
【0183】請求項7に係る発明は、物体検出手段によ
って、一定時間内に検出された同一物体についての複数
のデータうち、障害物判断に最も適する最適値を物体と
して検出するようにしているので、障害物判断を精度よ
く行うことができる。。
【0184】請求項8に係る発明は、自車両からの距離
に応じて、物体検出手段によって物体が検出される範囲
(例えば幅)を変更するようにしているので、自車両か
らの距離に応じて、無駄な物体認識を行う必要がなくな
り、障害物判断に必要な物体のみを障害物として検出す
ることができる。
【0185】請求項9に係る発明は、物体登録手段によ
って、障害物として選択され登録される物体の総数を所
定数以下となるように制限しているので、障害物判断が
必要である所定数の障害物(物体)についてのみ障害物
判断を行えばよくなり、障害物判断の迅速化を図ること
ができる。
【0186】請求項10に係る発明は、障害物となり得
る物体が所定数を越えて検出された場合に、物体登録手
段によって、障害物判断の必要度の小さい障害物から順
に除かれて、障害物として選択され登録される物体の総
数を所定数以下となるように制限しているので、障害物
判断の必要度の高い障害物については確実に障害物判断
がなされることとなり、障害物判断の精度を低下させる
ことなく、障害物判断の迅速化を図ることが可能とな
る。
【0187】請求項11に係る発明は、障害物として選
択され登録されている物体が、物体検出手段によって連
続して所定回数検知できなかったときには、登録を抹消
するようにしているので、無駄に障害物判断を行うこと
がなくなり、障害物判断の効率化が図れる。
【0188】請求項12に係る発明は、物体登録手段に
よって障害物として選択されて登録される基準を、自車
両前方の所定距離までの範囲と、それを越える範囲とで
変更するようにしているので、自車両からの距離に応じ
て、障害物判断に必要な物体だけを障害物として認定し
て登録することができる。
【0189】請求項13に係る発明によれば、物体を障
害物として選択し登録する基準を変更するための自車両
前方の距離に関するしきい値が、自車両の速度に基づい
て該速度が高いときの方が低いときよりも大きくなるよ
うに設定されるから、自車両の障害物となり易い物体を
より多く選択し登録する上で有利になる。
【0190】請求項14に係る発明は、物体登録手段に
よって、自車両前方の所定距離までの範囲では、進行路
の中心線を基準に所定幅の範囲に存在する物体を、それ
を越える範囲では、進行路の中心線を基準に所定角度の
範囲に存在する物体をそれぞれ障害物として選択し登録
するようにしているので、自車両前方の所定距離を越え
る範囲においては、障害物となる可能性のある物体を広
範囲に亘って選択するようになり、障害物となる可能性
のある物体を障害物として確実に選択し登録することが
できる。
【0191】請求項15に係る発明は、物体登録手段に
よって、自車両前方の所定距離までの範囲では、進行路
の中心線を基準に所定幅の範囲に存在する物体を選択
し、それを越える範囲では、物体の相対速度ベクトルに
基づいて物体を選択するようにしているので、自車両の
進行路に侵入するおそれがなく障害物となる可能性のな
い物体を、障害物判断の対象から除くことができ、障害
物判断の迅速化が図れる。
【0192】請求項16に係る発明は、予想領域設定手
段によって、自車両前方の所定距離までの範囲と、それ
を越える範囲とで、予想領域の前後方向の長さを変更す
るようにしているので、誤差の入りやすい近距離では予
想領域の前後方向の長さを大きく設定することができ、
物体移動判断の精度を高めることができる。
【0193】請求項17に係る発明は、物体認定手段に
よって、物体が予想領域内に存在するときは、無条件に
物体が予想領域内に移動したものと判定するようにして
いるので、無駄な物体認定の判断を行う必要がなくな
り、処理の迅速化が図れる。
【0194】請求項18に係る発明は、物体認定手段に
よって、物体が予想領域及び検索領域外にあるときは、
新規な物体であると判定するようにしているので、無駄
な物体認定の判断を行う必要がなくなり、処理の迅速化
が図れる。
【0195】請求項19に係る発明によれば、物体認定
手段によって、物体が2つの予想領域又は検索領域のい
ずれにも属するときは、物体の大きさの小さい側の予想
領域又は検索領域に物体が移動したものと判定するよう
にしているので、物体が無限に大きくなるのを防止する
ことができる。
【0196】請求項20に係る発明は、同一判定手段に
よって、静止物体であるか移動物体であるかによって判
定条件を変更するようにしているので、同一の障害物に
属するか否かの判断を精度よく行うことができる。
【0197】請求項21に係る発明は、予想領域設定手
段によって、自車両前方の所定距離までの範囲と、それ
を越える範囲とで、予想領域の左右方向の大きさを変更
するようにしているので、自車両前方の距離に応じて、
予想領域の左右方向の大きさを最適に決定することがで
き、例えば誤差の入りやすい近距離では予想領域の前後
方向の長さを大きく設定することができ、物体移動判断
の精度を高めることが可能となる。
【0198】請求項22に係る発明は、物体登録手段に
よって、登録されている物体のデータを一定周期で変更
(更新)するようにしているので、常に現実に近い物体
(障害物)の属性に基づいて障害物判断を行うことがで
き、障害物判断の精度の向上が図れる。
【0199】請求項23に係る発明は、レーダヘッドユ
ニットを用いているので、物体の検出を精度よく行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車の斜視図である。
【図2】コントロールユニットの説明図である。
【図3】コントロールユニットについてのブロック図で
ある。
【図4】コントロールユニットの基本的処理の流れを示
すフローチャート図である。
【図5】物体として最短値を選択するフローチャト図で
ある。
【図6】物体の大きさを検出する処理の流れを示すフロ
ーチャート図である。
【図7】物体の予想領域設定のフローチャート図であ
る。
【図8】物体及びそれの一定時間経過後の予想領域の説
明図である。
【図9】物体の予想領域設定の実施例についてのフロー
チャート図である。
【図10】物体の属性データの初期値の決定のフローチ
ャート図である。
【図11】物体の検索領域の設定のフローチャート図で
ある。
【図12】物体位置決定のフローチャート図である。
【図13】障害物の個数の制限のフローチャート図であ
る。
【図14】自車速V0 と距離しきい値L0 との関係を示
すマップ図
【図15】障害物の属性判定のフローチャート図であ
る。
【図16】予想領域に入るか否かの判定のフローチャー
ト図である。
【図17】物体の属性データ(角度)の変更のフローチ
ャート図である。
【図18】新規物体の登録のフローチャート図である。
【図19】障害物の同一判定のフローチャート図であ
る。
【図20】物体の属性データ(距離、角度、大きさ、ば
らつき)の変更のフローチャート図である。
【図21】障害物の同一判定の変形例のフローチャート
図である。
【符号の説明】
1 自動車 3 レーダヘッドユニット 4 コントロールユニット 21 物体検出手段 22 予想領域設定手段 23 検索領域設定手段 24 物体認定手段 25 物体登録手段 26 同一判定手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01S 17/93 // G05D 1/02 S (72)発明者 吉岡 透 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 石川 敏弘 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 奥田 憲一 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自車両前方に存在する物体を検出する物
    体検出手段を備え、該物体検出手段によって検出された
    物体に基づき障害物判断を行う車両の障害物検知装置で
    あって、 上記物体検出手段の出力を受け、自車両から見た物体の
    走行状態を表わすデータに基づき該物体が一定時間経過
    後に移動すると予想される予想領域を設定する予想領域
    設定手段と、 上記物体検出手段及び予想領域設定手段の出力を受け、
    一定時間経過後に物体検出手段によって検出された物体
    と予想領域との比較により物体の移動を判定し、その移
    動に基づき物体を認定する物体認定手段とを備えること
    を特徴とする車両の障害物検知装置。
  2. 【請求項2】 予想領域設定手段が、自車両から見た物
    体の走行状態を表わすデータと該物体の大きさを表わす
    データとに基づいて該物体が一定時間経過後に移動する
    と予想される予想領域を設定するものであるところの請
    求項1記載の車両の障害物検知装置。
  3. 【請求項3】 物体認定手段の出力を受け、認定された
    物体のうち、自車両の障害物となり得る物体を選択して
    登録する物体登録手段と、 該物体登録手段の出力を受け、登録された物体同士のデ
    ータを比較して、それらが同一物体に属するか否かを判
    定する同一判定手段とを備えるところの請求項1又は請
    求項2記載の車両の障害物検知装置。
  4. 【請求項4】 さらに、物体検出手段の出力を受け予想
    領域の周囲又はその一部に検索領域を設定する検索領域
    設定手段を備え、 物体認定手段が、上記検索領域設定手段の出力も受け、
    一定時間経過後に物体検出手段によって検出された物体
    と予想領域及び検索領域との比較により物体の移動を判
    定し、その移動に基づき物体を認定するものであるとこ
    ろの請求項1乃至請求項3のいずれか一に記載の車両の
    障害物検知装置。
  5. 【請求項5】 物体検出手段は、一定時間内に検出され
    た同一物体についての複数のデータに基づき、平均処理
    により、物体の大きさを検出するものであるところの請
    求項2記載の車両の障害物検知装置。
  6. 【請求項6】 物体検出手段が、一定時間内に検出され
    た同一物体についての複数のデータに基づいて物体の大
    きさを検出し、該物体について物体認定手段による認定
    に必要なデータが得られなくなったときは、その後の所
    定時間内に該データが再度得られた時に該物体の大きさ
    を検出し直して更新するものであり、物体認定手段が、
    上記所定時間は上記データが得られないときも上記物体
    が予想領域に存在すると認定するものであるところの請
    求項2又は請求項3記載の車両の障害物検知装置。
  7. 【請求項7】 物体検出手段は、一定時間内に検出され
    た同一物体についての複数のデータうち、障害物判断に
    最も適する最適値を物体として検出するものであるとこ
    ろの請求項1記載の車両の障害物検知装置。
  8. 【請求項8】 物体検出手段は、自車両からの距離に応
    じて、物体を検出する範囲を変更するものであるところ
    の請求項3記載の車両の障害物検知装置。
  9. 【請求項9】 物体登録手段は、登録される物体の総数
    を所定数以下となるように制限するものであるところの
    請求項3記載の車両の障害物検知装置。
  10. 【請求項10】 物体登録手段は、障害物となり得ると
    して選択された物体が所定数を越える場合、障害物判断
    の必要度の小さい物体から順に除いて、登録される物体
    の総数を所定数以下となるように制限するものであると
    ころの請求項9記載の車両の障害物検知装置。
  11. 【請求項11】 物体登録手段は、登録されている物体
    が物体検出手段によって連続して所定回数検知できなか
    ったときには、登録を抹消するものであるところの請求
    項3記載の車両の障害物検知装置。
  12. 【請求項12】 物体登録手段は、自車両前方の所定距
    離までの範囲と、それを越える範囲とで、物体を障害物
    として選択する基準を変更するものであるところの請求
    項3記載の車両の障害物検知装置。
  13. 【請求項13】 物体を障害物として選択し登録する基
    準を変更するための自車両前方の距離に関するしきい値
    を自車両の速度に基づいて該速度が高いときの方が低い
    ときよりも大きくなるようにするところの請求項12記
    載車両の障害物検知装置。
  14. 【請求項14】 物体登録手段は、自車両前方の所定距
    離までの範囲では、進行路の中心線を基準に所定幅の範
    囲に存在する物体を、それを越える範囲では、進行路の
    中心線を基準に所定角度の範囲に存在する物体をそれぞ
    れ障害物として選択するものであるところの請求項12
    又は請求項13記載の車両の障害物検知装置。
  15. 【請求項15】 物体登録手段は、自車両前方の所定距
    離までの範囲では、進行路の中心線を基準に所定幅の範
    囲に存在する物体を障害物として選択し、それを越える
    範囲では、物体の相対速度ベクトルに基づいて障害物を
    選択するものであるところの請求項12又は請求項13
    記載の車両の障害物検知装置。
  16. 【請求項16】 予想領域設定手段は、自車両前方の所
    定距離までの範囲と、それを越える範囲とで、予想領域
    の前後方向の長さを変更するものであるところの請求項
    1記載の車両の障害物検知装置。
  17. 【請求項17】 物体認定手段は、物体が予想領域内に
    存在すると認められるときは、無条件に物体が予想領域
    内に移動したと認定するものであるところの請求項1記
    載の車両の障害物検知装置。
  18. 【請求項18】 物体認定手段は、物体が予想領域及び
    検索領域外にあると認められるときは、新規な物体であ
    ると認定するものであるところの請求項4記載の車両の
    障害物検知装置。
  19. 【請求項19】 物体認定手段は、物体が2つの予想領
    域又は検索領域のいずれにも属すると認められるとき
    は、物体の大きさの小さい側の予想領域又は検索領域に
    物体が移動したものと判定するものであるところの請求
    項1記載の車両の障害物検知装置。
  20. 【請求項20】 同一判定手段は、登録されている物体
    が静止物体であるか移動物体であるかによって判定条件
    を変更するものであるところの請求項3記載の車両の障
    害物検知装置。
  21. 【請求項21】 予想領域設定手段は、自車両前方の所
    定距離までの範囲とそれを越える範囲とで、予想領域の
    左右方向の大きさを変更するものであるところの請求項
    1記載の車両の障害物検知装置。
  22. 【請求項22】 物体登録手段は、登録された物体のデ
    ータを一定周期で変更するところの請求項3記載の車両
    の障害物検知装置。
  23. 【請求項23】 物体検出手段は、自車両前方に存在す
    る物体を検出するレーダヘッドユニットを有するところ
    の請求項1記載の車両の障害物検知装置。
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