JPH08160953A - 電子楽器の鍵盤装置 - Google Patents

電子楽器の鍵盤装置

Info

Publication number
JPH08160953A
JPH08160953A JP6303292A JP30329294A JPH08160953A JP H08160953 A JPH08160953 A JP H08160953A JP 6303292 A JP6303292 A JP 6303292A JP 30329294 A JP30329294 A JP 30329294A JP H08160953 A JPH08160953 A JP H08160953A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
key
elastic member
fixed
elastic
musical instrument
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6303292A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3129380B2 (ja
Inventor
Takamichi Masubuchi
孝道 増渕
Toshiyuki Iwamoto
俊幸 岩本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Corp filed Critical Yamaha Corp
Priority to JP06303292A priority Critical patent/JP3129380B2/ja
Priority to US08/541,255 priority patent/US5719347A/en
Publication of JPH08160953A publication Critical patent/JPH08160953A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3129380B2 publication Critical patent/JP3129380B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10HELECTROPHONIC MUSICAL INSTRUMENTS; INSTRUMENTS IN WHICH THE TONES ARE GENERATED BY ELECTROMECHANICAL MEANS OR ELECTRONIC GENERATORS, OR IN WHICH THE TONES ARE SYNTHESISED FROM A DATA STORE
    • G10H1/00Details of electrophonic musical instruments
    • G10H1/32Constructional details
    • G10H1/34Switch arrangements, e.g. keyboards or mechanical switches specially adapted for electrophonic musical instruments
    • G10H1/344Structural association with individual keys

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 組み立て作業が容易でクリアランス調整を簡
単に行うことができ、かつ強度が大きく組み立て誤差を
生じにくく、しかも小型で大きなモーメントを検出可能
な変位検出手段を備えた電子楽器の鍵盤装置を提供す
る。 【構成】 楽器本体49側に固定されたベース部材1
と、このベース部材1に固定された固定部材6と、押離
鍵方向押鍵力検出用の第1弾性部材11と、鍵並び方向
押鍵力成分検出用の第2弾性部材7−1,7−2と、上
記第1弾性部材11の変位検出センサー19aと、上記
第2弾性部材7−2の変位検出センサー19bとを備
え、上記固定部材6は上記第2弾性部材7−1,7−2
を鍵並び方向に揺動可能に支持するとともにこれらの第
2弾性部材を介して上記第1弾性部材11を鍵並び方向
および押離鍵方向に揺動可能に支持し、上記第1および
第2弾性部材11,7−1,7−2を一体ユニット50
として組み立て、この一体ユニット50は上記固定部材
6を介して上記ベース部材1に対し一体的に着脱可能と
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は電子楽器の鍵盤装置に
関し、特に楽音制御のための押鍵力検出手段の改良に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】電子鍵盤楽器において、演奏表現力を豊
かにするために押鍵ストローク中あるいは押鍵ストロー
ク後に押離鍵方向(縦方向)の押鍵圧力および鍵並び方
向(横方向)の押鍵圧力成分を検出して、これらの圧力
情報により例えば音色、音量やピッチあるいはリバー
ブ、パン、ビブラートその他の各種楽音を制御し、演奏
の幅を広げ表現力を豊かにする技術が知られている。
【0003】このような押離鍵方向および鍵並び方向の
押鍵力検出手段が特公昭56−2717および特公昭5
5−35716に開示されている。
【0004】特公昭56−2717の鍵盤装置は、多数
の鍵を備えた鍵盤フレームを器枠にピボットアームを介
し取付け、前記ピボットアームは前記鍵盤フレームが上
下動(押離鍵方向運動)および左右動(鍵並び方向運
動)可能となる2つの支点を有し、前記鍵盤フレームは
前記ピボットアームにより押離鍵方向運動および鍵並び
方向運動可能に保持されるとともに前記鍵盤フレームの
下限部に弾性体が配設され、前記鍵盤フレームの上下動
および左右動による変位量を検出手段で検出してその検
出出力を制御信号とし、該制御信号により電子楽器にお
ける音響効果を任意に制御できるようにしたものであ
る。
【0005】また、特公昭55−35716の電子楽器
用鍵盤は、楽器本体にあって押離鍵方向に回動可能に支
持されるとともに、鍵並び方向に移動自在に支持された
第1フレームと、この第1フレーム上に押離鍵方向に回
動可能に配設された鍵と、楽器本体と上記第1フレーム
の後端部中央との間に配設されてこの第1フレームの押
離鍵方向動作及び鍵並び方向動作を元位置に自動復元す
る円錐状のコイルバネと、このコイルバネの後位置にあ
って上記鍵の鍵操作によって変位される第1フレームの
押離鍵方向動作及び鍵並び方向動作を別個に検出する共
通のピックアップ手段とからなるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記公
報記載の鍵盤構造においては、押離鍵方向および鍵並び
方向の各検出手段を各部材ごとに楽器本体に組込んで形
成するため、楽器本体に対する位置調整や部材相互間の
位置調整を組み立て時に各部材ごとに行う必要があり組
み立て作業が面倒であった。
【0007】さらに詳しくいうと、特公昭56−271
7の鍵盤装置では、楽器本体側に固定したアングル状の
取付け部材に光電素子からなる押離鍵方向動作および鍵
並び方向動作検出用の検出器を取付け、これらの検出器
に対する遮光部材(シャッター板)を鍵並び方向運動検
出用として鍵盤フレーム側に固定し、押離鍵方向運動検
出用のシャッター板は鍵盤フレーム側に設けた駆動アー
ムにより押離鍵方向運動するように検出器の取付け支持
板に固定したものである。このような構成においては、
楽器本体側の検出器とこの楽器本体の検出器に対し変位
する鍵盤フレーム側に連結されたシャッター板とはそれ
ぞれ別々に別の部材に取付けられなければならない。
【0008】同様に、特公昭55−35716の鍵盤構
造においては、楽器本体に対し固定されたフレームに光
導電体からなる検出器を取付け、この検出器に対向して
押離鍵方向動作および鍵並び方向動作に応じて検出器を
遮光するシャッター板を第1フレーム(鍵フレーム)側
に固定し、第1フレームの押離鍵方向運動、鍵並び方向
運動の変位を検出するものである。従ってこの構成にお
いても、検出器とシャッター板とは別々の部材に取付け
られなければならない。
【0009】このように、従来技術においては、押離鍵
方向および鍵並び方向の押鍵力を検出するための各部品
や部材を別々に取付けて組み立てなければならず、この
組み立て時に楽器本体に対する位置合わせや部品および
部材相互間の位置合わせを行う必要がある。この場合、
楽器の微妙な楽音制御のためには高精度な位置合わせが
要求され、組み立て作業が非常に面倒なものとなりまた
保守点検の手間もかかるものであった。
【0010】また、特に押鍵ストローク後のアフターコ
ントロールにおける押離鍵方向および鍵並び方向の範囲
を規制するストッパ手段は、クリアランスが微妙であり
また衝撃や落下事故等に耐えられるように強度を大きく
したときには重量も増加し、ストッパを個々別々に組み
立て調整したのでは作業がますます面倒になりメンテナ
ンスも容易でなくなる。
【0011】また、押離鍵方向および鍵並び方向の押鍵
力検出用の弾性部材として、加工が容易でネジ等で容易
に組み立て可能な板バネを用いた場合、検出モーメント
が板バネの長さで決るため、検出の信頼性を上げるため
には板バネの長さを長くしなければならず、このため板
バネ装着スペースの奥行を長く要し鍵盤構造が大型化す
るという問題を生ずる。さらに板バネが長くなるとその
固定部を介して楽器本体側に作用するモーメントが大き
くなり楽器本体に対する影響力が大きくなり変形や位置
ずれを起こし易くなるとともにバネの一端のわずかな位
置ずれが他方の端部に大きく影響を与え組み立て調整を
面倒にするという問題を生ずる。
【0012】本発明は上記従来技術の欠点に鑑みなされ
たものであって、組み立て作業が容易でクリアランス調
整を簡単に行うことができ、かつ強度が大きく組み立て
誤差を生じにくく、しかも小型で大きなモーメントを検
出可能な変位検出手段を備えた電子楽器の鍵盤装置の提
供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明の構成においては、ベース部材
に対し固定関係に取付けられた固定部材と、縦方向押鍵
力検出用の第1弾性部材と、横方向押鍵力成分検出用の
第2弾性部材と、前記第1弾性部材の変位検出センサー
と、上記第2弾性部材の変位検出センサーとを備え、上
記固定部材は上記第2弾性部材を鍵並び方向に揺動可能
に支持するとともにこの第2弾性部材を介して上記第1
弾性部材を鍵並び方向および押離鍵方向に揺動可能に支
持し、上記第1および第2弾性部材を一体ユニットとし
て組み立て、この一体ユニットは上記固定部材を介して
上記ベース部材に対し一体的に着脱可能としたことを特
徴とする電子楽器の鍵盤装置を提供する。
【0014】また、請求項2に係る発明の構成において
は、前記固定部材に対し前記第2弾性部材の一端部を固
定し、この第2弾性部材の他端部に鍵並び方向に揺動可
能な揺動部材を固定し、この揺動部材に前記第1弾性部
材の一方の端部を固定し、この第1弾性部材の他方の端
部は上記固定部材を越えて設けるとともにこの他方の端
部近傍で押鍵力を受けるように構成したことを特徴とす
る電子楽器の鍵盤装置を提供する。
【0015】さらに、請求項3に係る発明の構成におい
ては、前記固定部材の両端部にそれぞれ1づつ前記第2
弾性部材を固定したことを特徴とする電子楽器の鍵盤装
置を提供する。
【0016】さらに、請求項4に係る発明の構成におい
ては、前記固定部材は、その両端に設けた前記ベース部
材側から押離鍵方向に突出する突出部とこれらの突出部
を結ぶ連結部とからなり、これらの突出部に前記第2弾
性部材を固定し、上記連結部の上側に前記第1弾性部材
が配設され、この第1弾性部材の両側の側縁部と上記突
出部との間にはこの第1弾性部材を鍵並び方向に揺動可
能とするための鍵並び方向クリアランスが形成され、さ
らに上記第1弾性部材の下面と上記連結部の上面との間
にはこの第1弾性部材を下方向に弾性変形可能とするた
めの押離鍵方向クリアランスが形成され、もって上記固
定部材両側の突出部および連結部がそれぞれ上記第1弾
性部材の鍵並び方向および押離鍵方向のストッパ手段を
構成することを特徴とする電子楽器の鍵盤装置を提供す
る。
【0017】さらに請求項5に係る発明の構成において
は、前記第1弾性部材用の変位検出センサーと前記第2
弾性部材用の変位検出センサーとを前記固定部材の近傍
に固定したことを特徴とする電子楽器の鍵盤装置を提供
する。
【0018】さらに請求項6に係る発明の構成において
は、前記固定部材は、その両外側の前記第2弾性部材の
内面側にこの第2弾性部材の弾性変形を可能とするため
の切欠きを有することを特徴とする電子楽器の鍵盤装置
を提供する。
【0019】
【作用】請求項1の発明では、押離鍵方向および鍵並び
方向の変位検出用弾性部材(および好ましくは変位検出
センサー)が一体的に固定部材に対し装着され一体ユニ
ットとして予め組み立てられる。この一体ユニットは楽
器組み立て時にその固定部材を楽器本体の棚板等ベース
部材に固定することにより個々の部材同士の位置合せ等
を行うことなくユニット全体がベース部材に固定され
る。即ち、押離鍵方向および鍵並び方向の弾性部材の過
負荷に対するストッパのクリアランスを楽器組み立て前
のユニットの状態で調整することができ、調整後にこの
ユニットをベース部材に固定することができる。これに
より、位置合わせやクリアランスの調整および組み立て
作業が容易にできる。
【0020】請求項2の発明では、押離鍵方向変位検出
用弾性部材(第1弾性部材)が揺動部材を介して折返し
構造として形成されるため、設置スペースの長さが短く
てすみ、かつ短い長さで大きなモーメントを検出するこ
とができる。また、同じ押鍵力について非折返し構造に
比べモーメントを小さくできるため、ベース部材に対す
るモーメントの影響を小さくすることができる。また鍵
並び方向変位検出用弾性部材(第2弾性部材)について
も、揺動部材とこれに連結された第1弾性部材との組合
せにより実質上折返し構造として形成され、全体として
コンパクトな構造になるとともにストッパのクリアラン
スが取付け部の変形や角度の誤差の影響を受けにくい構
造となる。
【0021】請求項3の発明では、変位検出用の一体ユ
ニットを構成する固定部材の両側に1づつ鍵並び方向変
位検出用の第2弾性部材を取付けている(即ち、複数の
第2弾性部材を設けている)。このため、ユニットの左
右方向の剛性が高められ、ユニット取付け時に固定部材
をベース部材に対しネジ止めする際、弾性部材に余分な
応力が発生しにくくなりネジ締めのトルクにより取付け
角度が傾くことなく精度よく組み立て可能となる。
【0022】請求項4の発明では、前記固定部材は、両
端の突出部とこれらの連結部とからなる実質上コ字形断
面の部材として形成され、その内側に第1弾性部材が配
設される。この第1弾性部材は鍵並び方向の揺動部材を
介した折返し構造であるため、鍵並び方向に揺動しその
揺動可能範囲を規制するストッパ手段として、上記固定
部材の両端突出部が作用する。さらにコ字形断面の固定
部材の中間連結部がその上側に配設される第1弾性部材
に対する下方向のストッパとして作用する。
【0023】請求項5の発明では、押離鍵方向および鍵
並び方向の変位検出センサーは固定部材の近傍に取付け
られる。これによりコンパクトな構造が得られるととも
に変位量を精度よくとりだすことができる。
【0024】請求項6の発明では、固定部材の両側で第
2弾性部材を固定するための突出部は、第2弾性部材の
内側面に切欠きを有し、これにより、この第2弾性部材
はこの切欠きの範囲で鍵並び方向に揺動可能になる。
【0025】
【実施例】図1はこの発明の実施例に係る鍵盤装置のユ
ニット化された変位検出機構部分の分解斜視図である。
楽器本体(棚板)49にベース部材1が取付け用の孔4
を介してネジ61等の適当な手段(図6参照)により固
定される。ベース部材1の演奏者側には前面カバー2が
形成され、その端部には後述のセンサー組体取付けスペ
ースのための切欠き3が形成される。固定ブロック(固
定部材)6はユニット取付け用の孔5を介してネジ等の
適当な手段によりベース部材1に固定される。この固定
ブロック6は、両端部に上方に突出する突出部6a,6
bとこれらの突出部6a,6bを結ぶ中間の連結部6c
とからなる前視形が実質上コ字形のブロックである。各
突出部6a,6bの外面側には鍵並び方向に弾性変形す
る板バネ(請求項でいう第2弾性部材)7−1,7−2
の一端部が固定される。これらの板バネ7−1,7−2
の内面側の各突出部6a,6bには各板バネ7−1,7
−2を弾性変形可能とするための切欠き6dが形成され
る。即ち、各突出部6a,6bの外面側には、鍵並び方
向押鍵力検出用の板バネ(第2弾性部材)7−1,7−
2の弾性変形可能範囲を広げるために、鍵並び方向板バ
ネ揺動用クリアランスrを有する切欠き6dが形成され
る。これにより、固定ブロック6の奥行方向(鍵長手方
向)の長さを長くして強固な構造としながら板バネ7−
1,7−2の弾性変形部分を広げて板バネ全長を短くす
ることができる。
【0026】各板バネ7−1,7−2の他端部は鍵並び
方向に揺動可能な揺動ブロック(揺動部材)8が固定さ
れる。この揺動ブロック8は前記固定ブロック6と同様
に両端の突出部8a,8bとこれらの突出部8a,8b
を結ぶ連結部8cとからなる。各板バネ7−1,7−2
はこれらの突出部8a,8bの外面側に固定される。揺
動ブロック8の中間の連結部8cには押離鍵方向の押鍵
力を検出するための板バネ(請求項でいう第1弾性部
材)11の一方の端部が押え板9を介して複数のネジ1
0(図では1本のみ図示)により固定される。この板バ
ネ11の他方の端部11aは固定ブロック6の連結部6
cの上方を越えて配設される。この連結部6cを越えた
板バネ11の端部11aに押鍵力を伝達するためのガイ
ドフレーム14が取付け用の孔12、13を介して図示
しないネジ等を用いて固定される。このガイドフレーム
14は鍵盤の補強を兼ねるものである。ガイドフレーム
14の端部には、後述のセンサー組体取付けのための切
欠き15が形成される。ガイドフレーム14には鍵を支
持する鍵フレーム33の先端下面が連結され(図3参
照)、鍵フレーム33に対する押離鍵方向および鍵並び
方向の押鍵力を板バネ(第1弾性部材)11の端部11
aに伝達する。即ち、板バネ11はその端部11aで押
鍵力を受ける。この板バネ11は、固定ブロック6の両
側突出部6a,6bおよび連結部6cとの間に形成され
たクリアランスw,hにより鍵並び方向および押離鍵方
向に揺動可能であり、鍵並び方向および押離鍵方向の押
鍵力に応じて揺動変位する。
【0027】2枚の鍵並び方向押鍵力検出用の板バネ
(第2弾性部材)7−1,7−2の内一方の板バネ7−
2の外側には押離鍵方向および鍵並び方向の押鍵力によ
る板バネ(第1、第2弾性部材)の変位を検出するため
のセンサー組体60が設けられる。このセンサー組体6
0は、水平および垂直方向の支持面からなるセンサー支
持片17、21を有するブラケット16からなり、この
ブラケット16が固定ブロック6の突出部6bに固定さ
れる。各センサー支持片17、21の開口部18、23
にはそれぞれ押離鍵方向および鍵並び方向の変位検出セ
ンサー19a,19bが装着される。押離鍵方向の変位
検出センサー19aはガイドフレーム14に対向して配
置される。また、鍵並び方向の変位検出センサー19b
に対向してアクチュエータブロック25の押圧片26が
配設される。このアクチュエータブロック25は揺動ブ
ロック8の突出部8bに固定される。
【0028】このような構成において、ガイドフレーム
14を介して押鍵力が板バネ(第1弾性部材)11の端
部11aに作用すると、この押鍵力に応じて板バネ11
が、後述のように、押離鍵方向および鍵並び方向に変位
する。この変位量をセンサー組体60の各変位検出セン
サー19a,19bが検出する。
【0029】前述のように組み合わされ結合された、押
離鍵方向押圧力検出用の板バネ(第1弾性部材)11
と、鍵並び方向押圧力検出用の2枚の板バネ(第2弾性
部材)7−1,7−2と、固定ブロック6と、揺動ブロ
ック8とにより一体的に組み立てられた変位検出ユニッ
ト50が構成される。このような変位検出ユニット50
は、楽器本体に組込まれる前にユニットの状態で各弾性
部材の変位可能範囲を定めるクリアランスが調整され
る。位置調整された一体構成の変位検出ユニット50
は、固定ブロック6をベース部材1に取付けることによ
り楽器本体49に固定される。この変位検出ユニット5
0はさらに前記センサー組体60およびアクチュエータ
ブロック25を予め一体的に組込んでおいてもよい。
【0030】図1において、各方向にクリアランスw,
hを設けておくことにより、板バネ11の端部11aに
矢印Bのように押離鍵方向の押鍵力が作用した場合、こ
れに応じて板バネ11が下方向に弾性変形することがで
き、また、矢印Aのように鍵並び方向の押鍵力成分が作
用した場合に、これに応じて板バネ11が鍵並び方向
(左右方向)に揺動しこれに連結された鍵並び方向押鍵
力検出用の板バネ7−1,7−2を弾性変形させること
ができる。従ってこのような構成において、固定ブロッ
ク6の左右両側に設けた突出部6a,6bは板バネ(第
1弾性部材)11の鍵並び方向揺動動作(矢印A)の範
囲を規制するストッパとなる。従ってこの突出部6a,
6bによる鍵並び方向のストッパは間接的に板バネ(第
2弾性部材)7−1,7−2のストッパの機能を果す。
また、固定ブロック6の両側突出部を結ぶ連結部6cは
板バネ(第1弾性部材)11の押離鍵方向下向きの可動
範囲を規制する下限ストッパの機能を果す。
【0031】図2および図3はそれぞれ変位検出ユニッ
ト50をベース部材1に取付けた状態の上面図および側
面図である。なお、これらの図ではセンサー組体60は
省略して描いてある。
【0032】ベース部材1にネジ61により変位検出ユ
ニット50の固定ブロック6が固定される。この固定ブ
ロック50の板バネ11の端部11aにネジ62により
鍵盤の補強兼押鍵力伝達用のガイドフレーム14が連結
される。ベース部材後端部30にはピン受け29が形成
され、鍵フレーム(鍵支持部材)33の後部に固定され
た支点受け部材46のピン受け48との間にピン47を
挟持する。これらのベース部材後端部30および支点受
け部材46との間には一端をバネ受け27に係止された
引張りバネ(図示しない)が装着され、このバネにより
ピン47を介してベース部材後端部30と支点受け部材
46は相互に弾発的に連結され、鍵フレーム33に固定
された支点受け部材46はベース部材1に対し後端部で
所定の間隔を保ちながらガタつくことなく揺動可能に保
持される。また、このベース部材後端部30と支点受け
部材46との間には抜け止め材28が装着され両部材間
を確実に連結する。
【0033】鍵31(図3)は鍵フレーム33に対し後
端の支点部32を介して揺動可能に支持される。この鍵
31と鍵フレーム33との間には、一端を鍵側のバネ受
け部37に係止され他端を鍵フレーム側のバネ受け部材
36に係止された復帰バネ35が装着され、鍵31を常
に上方に付勢し押鍵後に鍵31を初期位置(非押鍵位
置)に戻す。
【0034】鍵31の内側空間に、鍵フレーム33に固
設された鍵ガイド34が配設される。鍵31の前端部側
には実質上L字形の当接片41が設けられる。この当接
片41のL字屈曲部の上縁44および下縁45に対向し
て、鍵フレーム33側に上限ストッパ43および下限ス
トッパ42が設けられる。図は当接片41の上縁44が
上限ストッパ43に当接した上限位置を示している。
【0035】鍵31の内側中央部の前寄りには、アクチ
ュエータ38が設けられる。このアクチュエータ38に
よって、接点時間差検出用可動リーフ39を駆動するこ
とにより、固定接点を含むキースイッチ機構40から鍵
のイニシャルタッチ情報が得られる。。
【0036】鍵フレーム33の前端部下側にはガイドフ
レーム14がネジ63により固定される。このガイドフ
レーム14は前述のようにネジ62により板バネ(第1
弾性部材)11の前端部11aに連結される。変位検出
ユニット50はネジ61によりその固定ブロック6がベ
ース部材1に固定されている。この変位検出ユニット5
0の両側に設けた板バネ(第2弾性部材)7−1,7−
2の下縁とベース部材1の上面との間にはこれらの板バ
ネ7−1,7−2の鍵並び方向の揺動動作を円滑にしか
つ押離鍵方向に若干の撓みを許容するようにクリアラン
スC(図4)が形成されている。従って、これらの板バ
ネ7−1,7−2に連結された揺動ブロック8はベース
部材1上に浮いた状態で保持される。
【0037】上記構成において、鍵31を押圧し押鍵ス
トロークの下端で当接片41の下縁45が下限ストッパ
42に当接し、その後さらに鍵31を押圧すると、その
押圧力(押離鍵方向および鍵並び方向の押鍵力成分を含
む)は、ガイドフレーム14を介して変位検出ユニット
50の板バネ(第1弾性部材)11の前端部11aに伝
達され、押圧力に応じて板バネ11を押離鍵方向および
鍵並び方向に変位させる。即ち、押鍵すると、当接片4
1の下縁45と下限ストッパ42が当接し、ガイドフレ
ーム14を介して板バネ11の前端部11aが連結部8
cの取付け対応部をヒンジ部としてしずむ。この前端部
11aがしずむと(図3参照)、ブラケット16のセン
サー支持片17は固定されているため、このセンサー支
持片17の下面とガイドフレーム14の上面との距離が
大きくなる。この距離をセンサー19aで検出する。即
ち、センサー19aは、取付け時にプリテンションがか
けられ縮んでいる。押鍵するとセンサー19aは開放に
向かって伸びる。
【0038】また、当接片41の下縁45と下限ストッ
パ42が当接した状態もしくは押鍵始めから斜め(鍵並
び方向)に押鍵すると、センサー19aで押離鍵方向に
センスしつつ、鍵31から、当接片41の下縁45、下
限ストッパ42、ガイドフレーム14、板バネ11、鍵
並び方向揺動ブロック8の突出部8b、アクチュエータ
ブロック25および押圧片26の順に、あるいは鍵31
から、鍵ガイド34、ガイドフレーム14、板バネ1
1、鍵並び方向揺動ブロック8の突出部8b、アクチュ
エータブロック25および押圧片26の順に押鍵力が伝
達され押圧片が動作する。鍵を高音側に移動させると、
押圧片26がセンサー取付け台20b’に近づく。鍵を
低音側に移動すると、その距離は広がる。この距離をサ
ンサー19bで検出する。
【0039】図4は図1のIV−IVの断面図であっ
て、上記押鍵力を作用させた場合の押鍵力とモーメント
の関係を示す説明図である。鍵31に対する押鍵力Fの
作用位置をC1とする。変位検出ユニット50の固定位
置、即ち固定ブロック6の固定位置をC2とすれば、こ
のC2が実質上板バネ11の固定位置となる。即ち、板
バネ11の後端部は揺動ブロック8に固定されている
が、この揺動ブロック8はクリアランスCだけベース部
材1から浮いた状態で揺動可能に保持されベース部材1
に拘束されないため、板バネ11はこの揺動ブロック8
の固定位置C3で折返されて揺動ブロック8の両側面に
固定した第2弾性部材である板バネ7−1,7−2(図
1〜図3参照)を介してC2の位置でベース部材1に対
し固定されることになる。従って、押離鍵方向の押鍵力
についてみると、C1の位置で鍵31に作用する押離鍵
方向下向きの押鍵力は当接片41、下限ストッパ42お
よびガイドフレーム14を介して板バネ11の前端部1
1aに作用し、この押離鍵方向下向きの作用力は板バネ
11の後端部の揺動ブロック8およびその両側面の板バ
ネ7−1,7−2を介してC2の位置でベース部材1に
受け止められる。従って、このような折返し構造におい
て、押離鍵方向押鍵力をFとすればベース部材1がC2
の位置で受けるモーメントMは、C1とC2間の距離を
Lとして、M=F×Lとなる。
【0040】一方、同じ弾性強さの板バネ構造で、折返
し構造をとらないとすれば、ベース部材1が押鍵力Fを
受ける位置は、C2およびC3間の距離をL’とすれ
ば、C3の位置から板バネ11の後方延長上の距離L’
の位置になる。従って、この位置でベース部材1が受け
るモーメントM’は,M’=F×(L+2L’)となり
折返し構造のモーメントMに比べ大きくなる。
【0041】このような押鍵力の作用およびモーメント
は鍵並び方向の押鍵力成分についても全く同様である。
即ち、C1の位置で鍵31に作用する押鍵力の鍵並び方
向成分は、鍵31の当接片41から下限ストッパ42お
よびガイドフレーム14を介して板バネ11の前端部1
1aに作用し、さらにその後端部の揺動ブロック8を介
してこの揺動ブロック8の両側面の前方に延在する板バ
ネ7−1,7−2を弾性変形させその前側の端部でこの
鍵並び方向作用力がベース部材1に受け止められる。従
って、鍵並び方向の押圧力検出用の板バネについても揺
動ブロック8の位置で折返された折返し構造となってい
る。ベース部材1が受けるモーメントについても前記押
離鍵方向の押圧力によるモーメントと同様のことがいえ
る。
【0042】このように、本発明に係る変位検出ユニッ
トにおいては、押離鍵方向および鍵並び方向の押圧力検
出用の弾性部材を折返し構造としているため、奥行方向
の長さが短いコンパクトな構造が得られるとともに、楽
器本体側に加わるモーメントを小さくして変形を小さく
抑えることができる。またベース部材に対する弾性部材
の固定位置と鍵に対する押鍵力の作用点との間の距離が
短くなるため、固定位置のずれによる各部の位置ずれの
影響が小さくなる。従って、非折返し構造であれば固定
位置がわずかにずれても、例えばベース部材1の前面カ
バー2の上縁屈曲片2aとガイドフレーム14の上端部
14aとの間のクリアランスCL(この部分が固定ブロ
ック6の連結部6cとともに弾性部材の変形範囲を規制
するストッパとして機能する)が大きく変化するため組
み立て精度が非常に厳しく要求されるのに対し、本発明
の折返し構造を用いれば、固定位置の位置ずれの影響が
小さいため組み立て精度を比較的ラフに行っても所定の
クリアランス精度が得られ、組み立て作業が容易に行わ
れる。
【0043】また、同じ弾性部材の変位量を得るのに折
返し構造では非折返し構造に比べ短い長さで得られるた
め、同じ長さの弾性部材とした場合小型でコンパクトな
構造でありながら同じ押鍵力を大きなモーメントとして
検出できるとともに微妙な押鍵力の変化を検出すること
が可能になる。
【0044】図5および図6はそれぞれセンサー組体6
0を変位検出ユニット50に組込んだ状態の上面図およ
び側面図である。
【0045】センサー組体取付け用のブラケット16は
ネジ64により板バネ7−2とともに固定ブロック6の
突出部6bの側面に固定される。ブラケット16はセン
サー支持片17,21を有し、ここに押離鍵方向変位検
出センサー19aおよび鍵並び方向変位検出センサー1
9bがそれぞれ装着される。各センサー19a,19b
は、センサー本体20a,20bをそれぞれ取付け台2
0a’,20b’に固定した構成であり、センサー本体
としては光学的センサーを用いる。このセンサー本体2
0a,20bとしては、例えば反射型センサーを用い
る。この反射型センサーは、弾性材料からなるケース内
に発光素子および受光素子を設け、ケース内上面に反射
面を形成して、弾性部材(板バネ)の弾性変形に応じて
ケースを弾性変形させこれによりケース内の反射面を変
位させて受光量を変化させることにより弾性部材(板バ
ネ)の変位を検出するものである。なお、この反射型セ
ンサーは、そのケース形状を伏椀状とした鍵スイッチの
可動部と同様な形状であってもよい。押離鍵方向変位検
出センサー19aのセンサー本体20aは板バネ(第1
弾性部材)11に連結されたガイドフレーム14により
押圧変形される。また、鍵並び方向変位検出センサー1
9bのセンサー本体20bは、アクチュエータブロック
25の押圧片26により押圧変形される。このアクチュ
エータブロック25は、ネジ65により板バネ7−2と
ともに揺動ブロック8の突出部8bの側面に固定され
る。これにより、板バネ7−2の弾性変形に応じてアク
チュエータブロック25の押圧片26が鍵並び方向変位
検出センサー19bのセンサー本体20bを押圧変形さ
せることができる。このようなセンサー組体60は、予
め変位検出ユニット50の一部として組込んでおいても
よいし、あるいは変位検出ユニット50をベース部材1
に固定した後に組込んでもよい。
【0046】図7は本発明に係る変位検出ユニット50
をガイドフレーム14の両端部に取付けた状態を示す上
面図である。本発明の変位検出ユニット50は、その両
側に鍵並び方向押圧力検出用の板バネ(第2弾性部材)
7−1,7−2をそれぞれ具備しているため、鍵並び方
向の剛性が高まり、ユニットを楽器本体に組込むときに
板バネに対し余分な応力が作用しにくくなる。また、ユ
ニット取付け時に固定ブロック6をベース部材に対しネ
ジ61により固定する際あるいは板バネ(第1弾性部
材)11とガイドフレーム14とをネジ62で連結する
際、鍵並び方向の剛性が大きくなるため、板バネに余分
な応力が発生しにくくなりネジ締めのトルクにより取付
け角度が傾くことなく精度よく組み立て可能となる。
【0047】これに対し、図8に示すように、鍵並び方
向押圧力検出用の板バネ7を各ユニット50’の片側に
1枚のみ設けた構成とすれば、ネジ61、62によりユ
ニット50’をベース部材に固定する際あるいはガイド
フレーム14と板バネ11とを連結する際、鍵並び方向
の剛性が小さいためネジ止め時の締め付けトルクにより
固定ブロック6の取付け位置がずれたり傾いて取付けら
れ組み立て精度が悪化して変位検出の信頼性が低下す
る。図7に示す本発明の構成によれば鍵並び方向押圧力
検出用の板バネを2枚設けることにより、このような弊
害を防止することができる。なお、この発明では図8の
構成も含むものである。即ち、取付け時の位置ずれがな
いようにすれば、構成が簡単になるという長所をもちつ
つ、弾性部材の変形のモーメントが折返しになり、セン
サーに対するクリアランス精度等に関し前述と同様の作
用効果を奏する。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係るこ
の発明では、押離鍵方向および鍵並び方向の変位検出用
弾性部材(および好ましくは変位検出センサー)が一体
的に固定部材に対し装着され一体ユニットとして予め組
み立てられる。この一体ユニットは楽器組み立て時にそ
の固定部材を楽器本体側に固定することにより個々の部
材同士の位置合せ等を行うことなくユニット全体が楽器
本体に固定され、押離鍵方向および鍵並び方向の弾性部
材の過負荷に対するストッパのクリアランスを楽器組み
立て前のユニットの状態で調整することができ、調整後
にこのユニットを楽器本体のベース部材に固定すること
ができる。これにより、位置合わせやクリアランスの調
整および組み立て作業が容易にできる。
【0049】また、請求項2にかかる発明では、押離鍵
方向変位検出用弾性部材(第1弾性部材)を揺動ブロッ
クを介して折返し構造として形成することにより、設置
スペースの長さを短くし、かつ短い長さで大きなモーメ
ントを検出することができるとともにベース部材に対す
るモーメントの影響が小さくなり取付け角度の誤差や位
置ずれの発生が抑制される。また鍵並び方向変位検出用
弾性部材(第2弾性部材)についても、揺動ブロックと
これに連結された第1弾性部材との組合せにより実質上
折返し構造として形成され、全体としてコンパクトな構
造になるとともにストッパのクリアランスに対する取付
け部の変形や角度の誤差の影響を受けにくい構造とな
る。
【0050】また、請求項3に係る発明では、変位検出
用の一体ユニットを構成する固定部材の両側に鍵並び方
向変位検出用の第2弾性部材を取付けることにより、即
ち第2弾性部材である板バネを複数枚設けることによ
り、ユニットの左右方向(鍵並び方向)の剛性が高めら
れ、ユニット取付け時に固定部材を楽器本体(ベース部
材)に対しネジ止めする際等に、弾性部材に余分な応力
が発生しにくくなりネジ締めのトルクにより取付け角度
が傾くことなく精度よく組み立て可能となる。
【0051】さらに、請求項4に係る発明においては、
前記固定ブロックは、両端の突出部とこれらの連結部と
からなる実質上コ字形断面の部材として形成され、その
内側に板バネ(第1弾性部材)が配設される構成とし、
この第1弾性部材は鍵並び方向の揺動部材(揺動ブロッ
ク)を介した折返し構造とすることにより、上記固定ブ
ロックに対し第1弾性部材が鍵並び方向に揺動し、上記
固定ブロックの両端突出部を板バネの揺動可能範囲を規
制するストッパ手段として作用させることができる。さ
らにコ字形断面の固定ブロックの中間連結部をその上側
に配設される第1弾性部材に対する下方向のストッパと
して作用させることができる。これにより、コンパクト
な構造で楽器組み立て前に予めクリアランス調整可能な
ストッパ手段が得られ組み立て作業が容易に行われる。
【0052】さらに、請求項5に係る発明においては、
押離鍵方向および鍵並び方向の変位検出センサーを固定
部材の近傍に固定している。即ち、棚板(ベース部材)
にセンサーを設けるのでなく、変位検出ユニット50を
固定する固定部材6に近い部分に設けられるようにした
ので、ユニット50の変位量が精度よくとりだせる。例
えば、棚板にセンサーを固定すると、棚板のスタティッ
クおよびダイナミックな変形の影響を受けやすい。な
お、実施例では各センサーを共通のセンサー取付け用ブ
ラケット16上に設けていたが、上記作用効果を得るた
めには、共通のブラケット16を介することなく、固定
部材6を適当に変形し直接この固定部材6に取付けても
よい。
【0053】また、請求項6に係る発明においては、固
定ブロックの両側で第2弾性部材を固定するための突出
部は、第2弾性部材の内側面に切欠きを有するため、こ
の第2弾性部材はこの切欠きの範囲で鍵並び方向に揺動
可能になり、固定ブロックの奥行方向の長さを長くして
強固な構造としながら板バネ(第2弾性部材)の弾性変
形部分を広げて板バネ全長を短くして小型な構造とする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係る電子楽器の鍵盤装置で
用いる変位検出ユニットの分解斜視図である。
【図2】 図1の変位検出ユニットを楽器本体側に取付
けた状態を示す上面図である。
【図3】 図1の変位検出ユニットを備えた鍵盤楽器の
構成を示す一部断面側面図である。
【図4】 本発明の実施例に係る鍵盤楽器における押鍵
力とモーメントおよび位置関係の説明図である。
【図5】 本発明の実施例に係る鍵盤楽器における変位
検出ユニットにセンサー組体を取付けた状態を示す上面
図である。
【図6】 本発明の実施例に係る鍵盤楽器における変位
検出ユニットにセンサー組体を取付けた状態を示す側面
図である。
【図7】 本発明の実施例に係る変位検出ユニットをガ
イドフレームの両端部に取付けた状態を示す上面図であ
る。
【図8】 図7の実施例の構成要件の一部を除去した場
合における不具合を説明するための図7と同様の上面図
である。
【符号の説明】
1:ベース部材、2:前面カバー、3:切欠き、4,
5:取付けネジ挿通用の孔、6:固定ブロック(固定部
材)、6a,6b:突出部、6c:連結部、6d:切欠
き、7−1,7−2:鍵並び方向押鍵力検出用の板バネ
(第2弾性部材)、8:鍵並び方向に揺動する揺動ブロ
ック(揺動部材)、9:押え板、10:ネジ、11:押
離鍵方向押鍵力検出用の板バネ(第1弾性部材)、11
a:板バネ11の端部、12,13:取付けネジ挿通用
の孔、14:鍵盤の補強および押鍵力伝達用のガイドフ
レーム、15:切欠き、16:センサー組体取付け用の
ブラケット、17,21:センサー支持片、18,2
3:開口部、19a:押離鍵方向変位検出センサー、1
9b:横方向変位検出センサー、25:アクチュエータ
ブロック、26:押圧片、49:楽器本体(棚板)、5
0:変位検出ユニット、60:センサー組体。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベース部材に対し固定関係に取付けられ
    た固定部材と、縦方向押鍵力検出用の第1弾性部材と、
    横方向押鍵力成分検出用の第2弾性部材と、上記第1弾
    性部材の変位検出センサーと、前記第2弾性部材の変位
    検出センサーとを備え、上記固定部材は上記第2弾性部
    材を鍵並び方向に揺動可能に支持するとともにこの第2
    弾性部材を介して上記第1弾性部材を鍵並び方向および
    押離鍵方向に揺動可能に支持し、上記第1および第2弾
    性部材を一体ユニットとして組み立て、この一体ユニッ
    トは上記固定部材を介して上記ベース部材に対し一体的
    に着脱可能としたことを特徴とする電子楽器の鍵盤装
    置。
  2. 【請求項2】 前記固定部材に対し前記第2弾性部材の
    一端部を固定し、この第2弾性部材の他端部に鍵並び方
    向に揺動可能な揺動部材を固定し、この揺動部材に前記
    第1弾性部材の一方の端部を固定し、この第1弾性部材
    の他方の端部は上記固定部材を越えて設けるとともにこ
    の他方の端部近傍で押鍵力を受けるように構成したこと
    を特徴とする請求項1に記載の電子楽器の鍵盤装置。
  3. 【請求項3】 前記固定部材の両端部にそれぞれ1づつ
    前記第2弾性部材を固定したことを特徴とする請求項2
    に記載の電子楽器の鍵盤装置。
  4. 【請求項4】 前記固定部材は、その両端に設けた前記
    ベース部材側から押離鍵方向に突出する突出部とこれら
    の突出部を結ぶ連結部とからなり、これらの突出部に前
    記第2弾性部材を固定し、上記連結部の上側に前記第1
    弾性部材が配設され、この第1弾性部材の両側の側縁部
    と上記突出部との間にはこの第1弾性部材を鍵並び方向
    に揺動可能とするための鍵並び方向クリアランスが形成
    され、さらに上記第1弾性部材の下面と上記連結部の上
    面との間にはこの第1弾性部材を下方向に弾性変形可能
    とするための押離鍵方向クリアランスが形成され、もっ
    て上記固定部材両側の突出部および連結部がそれぞれ上
    記第1弾性部材の鍵並び方向および押離鍵方向のストッ
    パ手段を構成することを特徴とする請求項1、2または
    3に記載の電子楽器の鍵盤装置。
  5. 【請求項5】 前記第1弾性部材用の変位検出センサー
    と前記第2弾性部材用の変位検出センサーとを前記固定
    部材の近傍に固定したことを特徴とする請求項1、2、
    3または4に記載の電子楽器の鍵盤装置。
  6. 【請求項6】 前記固定部材は、その両外側の前記第2
    弾性部材の内面側にこの第2弾性部材の弾性変形を可能
    とするための切欠きを有することを特徴とする請求項4
    または5に記載の電子楽器の鍵盤装置。
JP06303292A 1994-12-07 1994-12-07 電子楽器の鍵盤装置 Expired - Fee Related JP3129380B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06303292A JP3129380B2 (ja) 1994-12-07 1994-12-07 電子楽器の鍵盤装置
US08/541,255 US5719347A (en) 1994-12-07 1995-10-12 Keyboard apparatus for electronic musical instrument with key depression detection unit

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06303292A JP3129380B2 (ja) 1994-12-07 1994-12-07 電子楽器の鍵盤装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08160953A true JPH08160953A (ja) 1996-06-21
JP3129380B2 JP3129380B2 (ja) 2001-01-29

Family

ID=17919201

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06303292A Expired - Fee Related JP3129380B2 (ja) 1994-12-07 1994-12-07 電子楽器の鍵盤装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5719347A (ja)
JP (1) JP3129380B2 (ja)

Families Citing this family (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6610917B2 (en) 1998-05-15 2003-08-26 Lester F. Ludwig Activity indication, external source, and processing loop provisions for driven vibrating-element environments
DE60141153D1 (de) * 2000-06-30 2010-03-11 Ntech Properties Inc Tasten für musikinstrumente und musikalische verfahren
US6846982B2 (en) * 2002-03-01 2005-01-25 Yamaha Corporation Key depression detection apparatus for keyboard instrument
US20040173085A1 (en) * 2003-03-04 2004-09-09 Seow Phoei Min Musical keyboard system for electronic musical instrument
CN100530344C (zh) * 2004-01-26 2009-08-19 罗兰株式会社 键盘装置
JP4487617B2 (ja) * 2004-04-14 2010-06-23 ヤマハ株式会社 鍵盤楽器のセンサフレーム取り付け構造
US20060038788A1 (en) * 2004-08-23 2006-02-23 Well Glory Technology Co., Ltd. Flexible folded waterproof keybaord with a light-emitting function
US7719432B1 (en) * 2005-02-04 2010-05-18 The Toro Company Long range, battery powered, wireless environmental sensor interface devices
US9019237B2 (en) * 2008-04-06 2015-04-28 Lester F. Ludwig Multitouch parameter and gesture user interface employing an LED-array tactile sensor that can also operate as a display
US8169414B2 (en) 2008-07-12 2012-05-01 Lim Seung E Control of electronic games via finger angle using a high dimensional touchpad (HDTP) touch user interface
US8345014B2 (en) 2008-07-12 2013-01-01 Lester F. Ludwig Control of the operating system on a computing device via finger angle using a high dimensional touchpad (HDTP) touch user interface
US8604364B2 (en) * 2008-08-15 2013-12-10 Lester F. Ludwig Sensors, algorithms and applications for a high dimensional touchpad
JP5257083B2 (ja) * 2009-01-13 2013-08-07 ヤマハ株式会社 電子楽器のペダル装置
US8170346B2 (en) 2009-03-14 2012-05-01 Ludwig Lester F High-performance closed-form single-scan calculation of oblong-shape rotation angles from binary images of arbitrary size using running sums
US20110066933A1 (en) 2009-09-02 2011-03-17 Ludwig Lester F Value-driven visualization primitives for spreadsheets, tabular data, and advanced spreadsheet visualization
US20110055722A1 (en) * 2009-09-02 2011-03-03 Ludwig Lester F Data Visualization Environment with DataFlow Processing, Web, Collaboration, Advanced User Interfaces, and Spreadsheet Visualization
US20110202934A1 (en) * 2010-02-12 2011-08-18 Ludwig Lester F Window manger input focus control for high dimensional touchpad (htpd), advanced mice, and other multidimensional user interfaces
US10146427B2 (en) * 2010-03-01 2018-12-04 Nri R&D Patent Licensing, Llc Curve-fitting approach to high definition touch pad (HDTP) parameter extraction
US9632344B2 (en) 2010-07-09 2017-04-25 Lester F. Ludwig Use of LED or OLED array to implement integrated combinations of touch screen tactile, touch gesture sensor, color image display, hand-image gesture sensor, document scanner, secure optical data exchange, and fingerprint processing capabilities
US9626023B2 (en) 2010-07-09 2017-04-18 Lester F. Ludwig LED/OLED array approach to integrated display, lensless-camera, and touch-screen user interface devices and associated processors
US8754862B2 (en) 2010-07-11 2014-06-17 Lester F. Ludwig Sequential classification recognition of gesture primitives and window-based parameter smoothing for high dimensional touchpad (HDTP) user interfaces
US9950256B2 (en) 2010-08-05 2018-04-24 Nri R&D Patent Licensing, Llc High-dimensional touchpad game controller with multiple usage and networking modalities
US20120204577A1 (en) 2011-02-16 2012-08-16 Ludwig Lester F Flexible modular hierarchical adaptively controlled electronic-system cooling and energy harvesting for IC chip packaging, printed circuit boards, subsystems, cages, racks, IT rooms, and data centers using quantum and classical thermoelectric materials
US8797288B2 (en) 2011-03-07 2014-08-05 Lester F. Ludwig Human user interfaces utilizing interruption of the execution of a first recognized gesture with the execution of a recognized second gesture
US9052772B2 (en) 2011-08-10 2015-06-09 Lester F. Ludwig Heuristics for 3D and 6D touch gesture touch parameter calculations for high-dimensional touch parameter (HDTP) user interfaces
US10430066B2 (en) 2011-12-06 2019-10-01 Nri R&D Patent Licensing, Llc Gesteme (gesture primitive) recognition for advanced touch user interfaces
US9823781B2 (en) 2011-12-06 2017-11-21 Nri R&D Patent Licensing, Llc Heterogeneous tactile sensing via multiple sensor types
WO2018169077A1 (ja) * 2017-03-16 2018-09-20 ヤマハ株式会社 鍵盤装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3979990A (en) * 1974-05-28 1976-09-14 Nippon Gakki Seizo Kabushiki Kaisha Keyboard arrangement in electronic musical instrument
JPS5535716A (en) * 1978-08-31 1980-03-12 Konishiroku Photo Ind Co Ltd Sheet feeder
JPS562717A (en) * 1979-06-22 1981-01-13 Hitachi Ltd Magnetic amplifying unit
JP2643577B2 (ja) * 1990-10-09 1997-08-20 ヤマハ株式会社 電子楽器とその入力装置
US5495074A (en) * 1992-05-20 1996-02-27 Yamaha Corporation Keyboard unit for electronic musical instrument having a key motion detectors

Also Published As

Publication number Publication date
JP3129380B2 (ja) 2001-01-29
US5719347A (en) 1998-02-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH08160953A (ja) 電子楽器の鍵盤装置
JP2929994B2 (ja) 楽器用鍵盤装置
EP1622126B1 (en) Keyboard device for keyboard instrument
EP2051237B1 (en) Upright piano
US4510839A (en) Keyboard structures of electronic musical instruments
JP3137038B2 (ja) 鍵盤装置
WO2006117976A1 (ja) 鍵盤楽器のペダル装置
JPH07110682A (ja) 鍵センサ
US5079985A (en) Keyboard apparatus for electronic keyboard musical instrument
US5945617A (en) Piano keyboard device including improved support chassis and optional action simulation mechanism, and a method of assembling thereof
JP3896972B2 (ja) 鍵盤装置
JP4818051B2 (ja) 鍵盤楽器のペダル装置
JP4326384B2 (ja) 電子鍵盤楽器の鍵盤装置
JP2020060604A (ja) 電子鍵盤楽器、及び電子鍵盤装置
JP3307263B2 (ja) 鍵盤装置
JP4206597B2 (ja) 光センサ
JP2983442B2 (ja) 鍵盤支持装置
JP2002175070A (ja) ハンマセンサ装置及び鍵盤楽器
JPH0997076A (ja) 電子楽器の鍵盤装置
JP2746138B2 (ja) 鍵盤装置
CN111429869B (zh) 乐器
JP3377114B2 (ja) 鍵盤装置
JP3295923B2 (ja) 電子楽器用鍵盤の力検出装置
JPH08278780A (ja) 鍵盤楽器の押鍵検出装置
JP3722020B2 (ja) 鍵盤装置

Legal Events

Date Code Title Description
S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071117

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081117

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081117

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091117

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101117

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101117

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111117

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111117

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121117

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees