JPH0816094B2 - β−ヒドロキシ置換ジアルキルペルオキシドの製造法 - Google Patents

β−ヒドロキシ置換ジアルキルペルオキシドの製造法

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JPH0816094B2
JPH0816094B2 JP62215523A JP21552387A JPH0816094B2 JP H0816094 B2 JPH0816094 B2 JP H0816094B2 JP 62215523 A JP62215523 A JP 62215523A JP 21552387 A JP21552387 A JP 21552387A JP H0816094 B2 JPH0816094 B2 JP H0816094B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ラジカル反応開始剤およびその中間原料と
して有用なβ−ヒドロキシ置換ジアルキルペルオキシド
の製造法に関する。
(従来の技術) ヒドロキシル基を有するジアルキルペルオキシドは、
それ自身、ラジカル反応開始剤として、また、高機能性
を付与できる中間原料として有用な物質である。例えば
2−t−ブチルペルオキシエチルアルコールが水系での
重合開始剤として利用できるという報告[米国特許第3,
640,985号など]、および2−t−ブチルペルオキシ−
2−メチル−1−プロパノールが、アゾビスイソブチロ
ニトリルとの反応によって、ブロック共重合体の製造に
有用なアゾ過酸化物を製造できるという報告[独国特許
第2945151号]がある。
エポキシドとヒドロペルオキシドとの反応によって、
β−ヒドロキシ置換ジアルキルペルオキシドが製造でき
ることは既に公知である。例えば、酸触媒存在下におい
ては、30%硫酸を触媒として用いるイゾブチレンオキシ
ドとt−ブチルヒドロペルオキシドとの反応によって2
−t−ブチルペルオキシ−2−メチル−1−プロパノー
ルが得られるという報告[ザ・ジャーナル・オブ・オー
ガニック・ケミストリー(The Journal of Organic Che
mistry),33巻,3882頁,1968年]、および、強酸性陽イ
オン交換樹脂を触媒として用いるシクロペンテンオキシ
ドとt−ブチルヒドロペルオキシドとの反応によってβ
−ヒドロキシシクロペンチル−t−ブチルペルオキシド
が得られるという報告(特開昭59-216869号)がある。
また、アルカリ触媒の存在下では、イソブチレンオキシ
ドとt−ブチルヒドロペルオキシドとの反応によって2
−t−ブチルペルオキシ−1,1−ジメチルエチルアルコ
ールが選られるという報告[シンセシス(Synthesis),
1983巻,587頁],[テトラヘドロン(Tetrahedron),30
巻,2943頁,1974年]がある。
(発明が解決しようとする問題点) β−ヒドロキシ置換ジアルキルペルオキシドの製造に
おいて、エポキシドとして非対称エポキシドを用いる場
合には、酸触媒では非対称エポキシドの置換基の多い側
にペルオキシド基が入り、アルカリ触媒ではその逆にな
る。従って、アルカリ触媒を用いる場合には、アルカ
リ、熱などに不安定で、かつ、ラジカル生成効率の悪い
ラジカル反応開始剤としては好ましくない第一級または
第二級のペルオキシドが得られる。
また、酸触媒の場合も、無機系の酸を用いると、酸性
度の弱い場合には、反応を完結させるには長時間を要
し、かつ、著しく低い収率でしか目的とするβ−ヒドロ
キシ置換ジアルキルペルオキシドを得ることができず、
さらに酸性度の高い触媒を用いると、原料ヒドロペルオ
キシドの酸分解が起こり、目的物を得ることができなく
なる。例えば、30%硫酸を用いるイソブチレンオキシド
とt−ブチルヒドロペルオキシドとの反応では、2日間
を要しても20%の収率でしか目的物が得られず、また、
塩化アルミニウムを用いた場合には、t−ブチルヒドロ
ペルオキシドが即座に酸分解し、目的物が得られない。
さらに、イソブチレンオキシドのような非対称エポキシ
ドは、シクロペンテンオキシドのような非対称エポキシ
ドとは異なって、非常に高い反応性を有するため、加水
分解、重合反応などの副反応を伴ない、このため、短時
間でかつ収率良くβ−ヒドロキシ置換ジアルキルペルオ
キシドを得ることができない。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは、前述の欠点を解決するため鋭意研究を
重ねた結果、非対称エポキシドと第三級ヒドロペルオキ
シドの反応において、特定の酸触媒であるハロゲン化酢
酸を用いるとβ−ヒドロキシ置換ジアルキルペルオキシ
ドが短時間に、かつ、高収率で得られることを見い出
し、本発明に至った。すなわち、本発明は、一般式 (式中R1およびR2は、炭素数が1ないし6のアルキル基
を示す。)で表わされる非対称エポキシドと、一般式 (式中R3およびR4は炭素数が1ないし3のアルキル基を
示し、R5は炭素数1ないし9のアルキル基またはアラル
キル基を示す。)で表わされる第三級アルキルヒドロペ
ルオキシドとを反応させて一般式 (式中R1,R2,R3,R4およびR5は前述と同じ)で表わされ
るβ−ヒドロキシ置換ジアルキルペルオキシドを製造す
る方法において、一般式 (式中のX1,X2およびX3は、水素、フッ素、塩素および
臭素から選ばれた1種であり、かつ、X1,X2およびX3
少なくとも一つはハロゲンである。)で表わされるハロ
ゲン化酢酸を、前記エポキシド1モルに対して、0.01な
いし3モル存在させて反応させることを特徴とするβ−
ヒドロキシ置換ジアルキルペルオキシドの製造法に関す
るものである。
本発明の製造法に用いられる非対称エポキシドを具体
的に示すと、イソブチレンオキシド、1,2−エポキシ−
2−メチルブタン、1,2−エポキシ−2−エチルブタ
ン、1,2−エポキシ−2−メチルペンタン、1,2−エポキ
シ−2,4,4−トリメチルペンタンなどがある。
本発明の製造法に用いられる第三級アルキルヒドロペ
ルオキシドを具体的に示すと、t−ブチルヒドロペルオ
キシド、1,1−ジメチルプロピルヒドロペルオキシド、
1,1−ジメチルブチルヒドロペルオキシド、1,1,3,3−テ
トラメチルブチルヒドロペルオキシドなどがある。な
お、クメンヒドロペルオキシドは酸分解を起こすため、
好ましくない。
当該ヒドロペルオキシドはエポキシドの副反応を促進
するので、多すぎると経済的に好ましくないだけでな
く、残存するペルオキシドの除去が困難となる。従っ
て、本発明方法実施に当りエポキシド1モルに対してヒ
ドロペルオキシドを0.5ないし5モル、好ましくは0.9な
いし3モルを反応させる。また、当該ヒドロペルオキシ
ド中に含まれる水およびアルコールは、エポキシドとの
反応により、好ましくない副生物を与えるため、使用す
る前にこれらを除去することがより好ましい。
本発明によって得られるβ−ヒドロキシ置換ジアルキ
ルペルオキシドを具体的に示すと、例えば、2−t−ブ
チルペルオキシ−2−メチル−1−プロパノール 2−(1,1−ジメチルプロピルペルオキシ)−2−メチ
ル−1−プロパノール 2−(1,1−ジメチルブチルペルオキシ)−2−メチル
−1−プロパノール 2−(1,1,3,3−テトラメチルブチルペルオキシ)−2
−メチル−1−プロパノール 2−(1,1−ジメチル−2−フェニルエチルペルオキ
シ)−2−メチル−1−プロパノール 2−t−ブチルペルオキシ−2−メチル−1−ブタノー
2−t−ブチルペルオキシ−2,4,4−トリメチル−1−
ペンタノール 2−(1,1,3,3−テトラメチルブチルペルオキシ)−2,
4,4−トリメチル−1−ペンタノール 他、多くがあげられる。
本発明はハロゲン化酢酸を触媒として用いることに重
要な特徴がある。そのハロゲン化酢酸を具体的に示す
と、トリフルオロ酢酸、ジフルオロ酢酸、トリクロロ酢
酸、ジクロロ酢酸、クロロ酢酸、ブロモ酢酸などがあ
り、そのうちとくにトリフルオロ酢酸、トリクロロ酢
酸、ジフルオロ酢酸、ジクロロ酢酸が好ましい。当該酸
の使用量は、少なすぎると触媒としての効果が小さく、
多すぎると原料ヒドロペルオキシドの酸分解を起こす危
険性があるため、反応に際して前記エポキシド1モルに
対して0.01ないし3モルの範囲内で、好ましくは0.1な
いし1モル存在させる。
本発明の製法では、溶媒を使用しなくても良いが、ヒ
ドロペルオキシドの酸分解および非対称エポキシドの重
合を抑える必要があるときは、溶媒を使用することがで
きる。使用できる溶媒は、炭素数3ないし12の脂肪族お
よび芳香族炭化水素、炭素数1ないし12の有機基を含む
カルボン酸エステル、カルボン酸アジド、エーテルな
ど、通常溶媒として用いられているものが使用できる
が、特に好ましくは非プロトン性で極性の小さいものが
良い。具体的には、例えば、ベンゼン、トルエン、エチ
ルベンゼン、キシレン、n−ペンタン、シクロペンタ
ン、イソペンタン、シクロペンテン、n−ヘキサン、イ
ソヘキサン、シクロヘキサン、シクロヘキセン、オクタ
ン、四塩化炭素、クロロホルムなどがある。
本発明の製法は、原料として用いるヒドロペルオキシ
ドおよび生成するβ−ヒドロキシ置換ジアルキルペルオ
キシドの熱分解および酸分解が起こらない温度で行うこ
とが好ましく、具体的には−80ないし80℃の範囲内、特
に好ましくは−20ないし40℃の範囲内である。反応時間
は、前記酸触媒の使用量が少ない場合および反応温度の
低い場合には長く、また、前記酸触媒の使用量が多い場
合および反応温度の高い場合には短くする必要があり、
これを考慮して任意に決められるものである。通常は12
時間以内、好ましくは15分ないし2時間である。
本発明の製法における仕込方法は必ずしも特定されな
いが、副反応を抑えるために、酸,ヒドロペルオキシド
および溶媒の混合液中にエポキシドを滴下する方法、ま
たは酸と溶媒の混合液中にヒドロペルオキシドとエポキ
シドの混合液を滴下する方法が好ましい。
本発明の製法によって得られるβ−ヒドロキシ置換ジ
アルキルペルオキシドは、純度が低い場合には減圧下で
の蒸留により精製することが可能である。しかし、留出
温度が高いと、β−ヒドロキシ置換ジアルキルペルオキ
シドの熱分解が起こるため、留出温度を10ないし90℃、
好ましくは30ないし70℃に減圧度を調製することが望ま
しい。
(発明の効果) 本発明により、短時間でかつ収率良く目的とするβ−
ヒドロキシ置換ジアルキルペルオキシドが得られるもの
である。また、得られた物質は、安定性が良くかつラジ
カル生成効率の高い第三級のジアルキルヒドロペルオキ
シドであるため、ラジカル反応開始剤およびその中間原
料として工業的に有用なものとなる。
(実施例) 次に、本発明の実施例および比較例を示すが、本発明
はこれによって限定されるものではない。
実施例1 温度計、還流冷却管および滴下漏斗を備えた200ml四
つ口フラスコにトリフルオロ酢酸14.8gおよびベンゼン2
5mlを入れ、氷冷下攪拌した。ここに、脱水、精製した
t−ブチルヒドロペルオキシド46.9gを加え、次いでイ
ソブチレンオキシド18.7gとベンゼン6mlの混合液を系内
を10℃以下に保ちながら約30分間で滴下した。滴下終了
後、35℃に昇温し、30分間攪拌を続けた。冷却後、水で
1回、5%水酸化ナトリウム水溶液で2回、飽和食塩水
で2回洗浄を行った後、硫酸マグネシウムで脱水した。
冷媒除去後、純度79%の2−t−ブチルペルオキシ−2
−メチル−1−プロパノール36.7g(収率69%)を得
た。このものを減圧蒸留(沸点52〜53℃/6mmHg)により
精製することができた(純度98%)。さらに、赤外線吸
収スペクトル、核磁気共鳴スペクトル、マススペクトル
および元素分析により、前記化合物であることを確認し
た。
赤外線吸収スペクトル 3450cm-1(O-H結合) 875cm-1(O-O結合) 核磁気共鳴スペクトル(δ) 1.21ppm(6H) 1.26ppm(9H) 2.35ppm(1H) 3.59ppm(2H) マス・スペクトル 162m/Z(分子イオンピーク) 元素分析 C;58.78%(計算値59.23%) H;10.99%(計算値11.18%) 実施例2 t−ブチルヒドロペルオキシドの代りに1,1−ジメチ
ルプロピルヒドロペルオキシド54.2gを用い、また、洗
浄を5%水酸化ナトリウム水溶液の代りに4.2%亜硫酸
ソーダ緩衝液を用いる以外は実施例1に記載した製造方
法に準じた方法で操作して、純度65%の2−(1,1−ジ
メチルプロピルペルオキシ)−2−メチル−1−プロパ
ノールを50.8g(収率72%)得た。これをさらに減圧蒸
留(沸点46〜47℃/3mmHg)し、実施例1と同じ方法で分
析を行ない、前記化合物であることを確認した。
赤外線吸収スペクトル 3450cm-1(O-H結合) 875cm-1(O-O結合) 核磁気共鳴スペクトル(δ) 0.89ppm(3H) 1.21ppm(12H) 1.60ppm(2H) 2.33ppm(1H) 3.60ppm(2H) マス・スペクトル 176m/Z(分子イオンピーク) 元素分析 C;60.94%(計算値61.33%) H;11.52%(計算値11.44%) 実施例3 1,1−ジメチルプロピルヒドロペルオキシドの代りに
1,1−ジメチルブチルヒドロペルオキシド61.5gを用いる
以外は実施例2に記載した製造方法に準じた方法で操作
して、純度52%の2−(1,1−ジメチルブチルペルオキ
シ)−2−メチル−1−プロパノールを66.6g(収率70
%)得た。これをさらに減圧蒸留(沸点57〜58℃/4mmH
g)し、実施例1と同じ方法で分析を行ない、前記化合
物であることを確認した。
赤外線吸収スペクトル 3450cm-1(O-H結合) 875cm-1(O-O結合) 核磁気共鳴スペクトル(δ) 0.92ppm(3H) 1.19ppm(6H) 1.21ppm(6H) 1.5 ppm(4H) 2.39ppm(1H) 3.6 ppm(2H) マス・スペクトル 190m/Z(分子イオンピーク) 元素分析 C;62.60%(計算値63.12%) H;11.63%(計算値11.65%) 実施例4 1,1−ジメチルプロピルヒドロペルオキシドの代りに
1,1,3,3−テトラメチルブチルヒドロペルオキシド76.0g
を用いる以外は実施例2に記載した製造方法に準じた方
法で操作して、純度42%の2−(1,1,3,3−テトラメチ
ルブチルペルオキシ)−2−メチル−1−プロパノール
を83.8g(収率62%)得た。これをさらに減圧蒸留(沸
点46〜48℃/0.5mmHg)し、実施例1と同じ方法で分析を
行い、前記化合物であることを確認した。
赤外線吸収スペクトル 3450cm-1(O-H結合) 875cm-1(O-O結合) 核磁気共鳴スペクトル(δ) 1.02ppm(9H) 1.20ppm(6H) 1.33ppm(6H) 1.57ppm(2H) 2.23ppm(1H) 3.60ppm(2H) マス・スペクトル 218m/Z(分子イオンピーク) 元素分析 C;65.62%(計算値66.01%) H;12.10%(計算値12.00%) 実施例5 1,1−ジメチルプロピルヒドロペルオキシドの代りに
1,1−ジメチル−2−フェニルエチルヒドロペルオキシ
ド86.4gを用いる以外は実施例2に記載した製造方法に
準じた方法で操作して、純度45%の2−(1,1−ジメチ
ル−2−フェニルエチルペルオキシ)−2−メチル−1
−プロパノールを82.6g(収率60%)得た。これをさら
に減圧蒸留(沸点67〜68℃/0.01mmHg)し、実施例1と
同じ方法で分析を行い、前記化合物であることを確認し
た。
赤外線吸収スペクトル 3450cm-1(O-H結合) 875cm-1(O-O結合) 核磁気共鳴スペクトル(δ) 1.16ppm(6H) 1.22ppm(6H) 2.29ppm(1H) 2.85ppm(2H) 3.60ppm(2H) 7.2 ppm(5H) マス・スペクトル 238m/Z(分子イオンピーク) 元素分析 C;70.29%(計算値70.56%) H; 9.17%(計算値 9.30%) 実施例6ないし15 ベンゼンの代りに所定の溶媒を用いる以外は実施例1
に記載した製造方法に準じた方法で操作して2−t−ブ
チルペルオキシ−2−メチル−1−プロパノールの収率
を求めた。得られた結果を第1表に示す。
実施例16ないし18 トリフルオロ酢酸の代りに所定の酸をイソブチレンオ
キシド1モルに対して0.5モル用いる以外は実施例1に
記載した製造方法に準じた方法で操作し、2−t−ブチ
ルペルオキシ−2−メチル−1−プロパノールの収率を
求めた。得られた結果を第2表に示す。
比較例1 90%t−ブチルヒドロペルオキシド10.0gと30%硫酸
0.02mlの混合液を攪拌している中へ、イソブチレンオキ
シド7.2gを、系内を15℃以下に保ちながら滴下した。室
温にて48時間攪拌後、実施例1に記載した方法に準じて
処理した結果、収率19%で2−t−ブチルペルオキシ−
2−メチル−1−プロパノールを得た。
実施例1と比較例1との比較により、本発明の製法
が、公知の製法よりも優れていることは明白である。
比較例2 トリフルオロ酢酸の代りに塩化アルミニウム17.3gを
用いる以外は実施例1に記載した製造方法に準じた方法
で操作すると、反応中にt−ブチルヒドロペルオキシド
が酸分解し、2−t−ブチルペルオキシ−2−メチル−
1−プロパノールはほとんど得られなかった。
このように、本発明の製法における酸が有効であるこ
とは明らかである。
比較例3 トリフルオロ酢酸を0.03g、つまり、イソブチレンオ
キシド1モルに対して0.001モルを用いる以外は実施例
1に記載した製造方法に準じた方法で操作したところ、
2−t−ブチルペルオキシ−2−メチル−1−プロパノ
ールが5%の収率でしか得られなかった。このことか
ら、酸の使用量が少ないと、反応が著しく遅いことがわ
かる。
比較例4 トリフルオロ酢酸を118.6g、つまり、イソブチレンオ
キシド1モルに対して4モル用いる以外は実施例1に記
載した製造方法に準じた方法で操作したところ、反応途
中において、激しい発熱とともにヒドロペルオキシドが
酸分解したため、操作を中止した。
実施例1、比較例3及び4より、本発明の製法におけ
る酸の使用量がイソブチレンオキシド1モルに対して0.
01ないし3モルの範囲内が良いことは明らかである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 (式中R1およびR2は、炭素数が1ないし6のアルキル基
    を示す。)で表わされるエポキシドと、一般式 (式中のR3およびR4は炭素数1ないし3のアルキル基を
    示し、R5は炭素数1ないし9のアルキル基またはアラル
    キル基を示す。)で表わされる第三級ヒドロペルオキシ
    ドとを反応させて一般式 (式中のR1,R2,R3,R4およびR5は前述と同じ)で表わさ
    れるβ−ヒドロキシ置換ジアルキルペルオキシドを製造
    する方法において、一般式 (式中のX1,X2およびX3は、水素、フッ素、塩素および
    臭素から選ばれた1種であり、かつ、X1,X2およびX3
    少なくとも一つはハロゲンである。)で表わされるハロ
    ゲン化酢酸を、前記エポキシド1モルに対して、0.01な
    いし3モル存在させて反応させることを特徴とするβ−
    ヒドロキシ置換ジアルキルペルオキシドの製造法。
  2. 【請求項2】R1,R2,R3およびR4はCH3基、R5はCH3,CH2CH
    3,CH2CH2CH3またはCH2C(CH3)3であり、ハロゲン化酢酸
    は、トリフルオロ酢酸、トリクロロ酢酸、ジフルオロ酢
    酸およびジクロロ酢酸から選ばれる1種または2種以上
    である特許請求の範囲第1項記載のβ−ヒドロキシ置換
    ジアルキルペルオキシドの製造法。
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