JPH08160629A - 感光性平版印刷版の現像装置 - Google Patents

感光性平版印刷版の現像装置

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JPH08160629A
JPH08160629A JP30778194A JP30778194A JPH08160629A JP H08160629 A JPH08160629 A JP H08160629A JP 30778194 A JP30778194 A JP 30778194A JP 30778194 A JP30778194 A JP 30778194A JP H08160629 A JPH08160629 A JP H08160629A
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近司 大石
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笹山  洋行
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Abstract

(57)【要約】 【目的】設置環境が変わっても、安定した現像処理を長
期間にわたって行うことができる感光性平版印刷版の現
像装置を提供する。 【構成】PS版現像装置は、現像液の電導度が設定値よ
り低いときに現像補充液を補充する補充装置を備えてい
る。前記補充装置は、感光性平版印刷版の単位時間当た
りの処理量を測定する処理量測定手段と、測定値に基づ
いて前記電導度の設定値を変更する制御手段と、処理量
と電導度との適正な関係を記憶した記憶手段とを備え、
電導度の前記設定値を処理量の増減に従って低高させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光性平版印刷版(以
下、PS版と略称することもある)の現像装置におい
て、現像処理中の現像液の活性度を一定に保ち現像感度
を安定化させるための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】PS版の現像装置では、PS版の現像処
理に伴い現像液中の処理成分が減少し現像性能が低下し
て行く。また、現像液が空気と接触すると、空気中の二
酸化炭素が現像液中に溶け込み現像液の性能が低下す
る。このように、現像液は処理及び経時に伴い性能が低
下することから、現像補充液を適宜補充して現像液の活
性度を一定に保っている 従来の現像補充方法としては、例えば特開昭61−61
164号公報に記載の技術がある。この技術は、現像液
の電導度を測定し、この電導度があらかじめ設定された
電導度以下になったら補充装置が作動して、現像補充液
が補充されるようになっている。上記の補充は、現像液
の性能が低下すると電導度が低下するという知見に基づ
くものであり、現像性能と電導度が適正に関連付けられ
ている条件のもとでは、現像液性能が適正に維持され
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】例えば、現像液はPS
版を処理することによって劣化するのは当然であるが、
現像液には常に空気中の二酸化炭素が溶け込み、現像液
は溶け込んだ二酸化炭素の影響でも劣化する。したがっ
て、現像液の性能を回復するための補充として、PS版
の処理による劣化を補う補充と、二酸化炭素による劣化
を補う補充とを実施する必要がある。前記特開昭61−
61164号公報に記載の技術のように、現像液の電導
度を測定して、現像液の電導度に応じて補充液を補充す
る構成では、補充時期を判断する電導度を設定する必要
があり、電導度の設定値も適宜上昇又は下降させる必要
がある。これは、現像液の母液置換率(現像タンク内の
現像母液に対する補充液の割合)が増加するに従って、
そのときの適正な電導度も上昇又は下降するからであ
る。母液置換率と電導度との関係は、例えば図7に示す
ものであり、実験的に求められ、単位時間当たりの処理
量を一定とし、かつ二酸化炭素による劣化を考慮して設
定されている。
【0004】一方、PS版の処理頻度が高いとPS版の
処理による疲労度が大きく、処理頻度が低いとPS版の
処理による疲労度が小さい。単位時間当たりの二酸化炭
素による疲労度は一定であるため、PS版の処理による
疲労度と二酸化炭素による疲労度との比は、処理頻度に
よって異なる。すると、両者の疲労度の比が一定である
として設定した、補充制御用の上記の置換率と電導度と
の関係が変わってしまい、適正な補充が行われなくなっ
てしまう。したがって、従来のように電導度だけに基づ
いて補充を行っているだけでは、現像感度を安定化させ
ることができない。また、各ユーザーごとに処理頻度を
測定して、そのユーザーの処理頻度に応じて母液置換率
と電導度との関係を設定すれば、適正な補充は可能であ
るが、補充に先立つ設定作業が煩雑であった。また、従
来の自動現像装置では、現像槽からの蒸発があると現像
液が濃縮され、現像液の電導度が見かけ上増加し、処理
能力としては低下しているのに電導度が十分高いとコン
ピュータが判断して補充が行われず、結果的に現像不良
が発生する危険性があった。これを防止するために一定
時間ごとに蒸発した分を見込んで水を補充する方法があ
るが、蒸発量は設置環境や季節変動で変化し、補充シス
テムとして完璧とは言えなかった。
【0005】本発明の目的は、上記従来の問題を解決す
ることにあり、ユーザーの処理頻度や設置環境が変わっ
ても、安定した現像処理を長期間にわたって行うことが
できる現像装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は下記
構成により達成される。 (1) 現像液の電導度が設定値より低いときに現像補
充液を補充する補充装置を備えた感光性平版印刷版の現
像装置において、前記補充装置は、感光性平版印刷版の
単位時間当たりの処理量を測定する処理量測定手段と、
測定値に基づいて前記電導度の設定値を変更する制御手
段と、単位時間当たりの処理量と電導度との適正な関係
を記憶した記憶手段とを備え、電導度の前記設定値を前
記単位時間当たりの処理量の増減に従って低高させるこ
とを特徴とする感光性平版印刷版の現像装置。
【0007】(2) 前記電導度は、現像液の置換率と
対応付けられた関係にあり、所定置換率に対応した電導
度を補充制御用の設定値とすることを特徴とする前記
(1)記載の現像装置。
【0008】(3) 前記電導度と置換率との関係を補
正することにより、電導度の補充用設定値を処理量の増
減に従って低高させることを特徴とする前記(1)又は
(2)に記載の現像装置。 (4) 前記電導度と置換率との関係を補正すると同時
に、置換率及び単位時間当たりの処理量と現像液の比重
とを補正することにより、あらかじめ定められたプログ
ラムに従って現像補充液と希釈水をそれぞれ同時又は独
立に現像槽に添加することを特徴とする前記(1)〜
(3)のいずれかに記載の現像装置。
【0009】
【作用】単位時間当たりの処理量が少ないとき、すなわ
ち閑散処理状態では、処理による疲労より二酸化炭素に
よる疲労の割合が大きくなる。処理による疲労より二酸
化炭素による疲労の方が、より高い電導度値で現像感度
が回復することが実験的にわかっているので、処理量が
少ないときは、補充制御用の置換率に対する電導度の設
定値を高めることにより、現像感度を安定化することが
できる。
【0010】また逆に、単位時間当たりの処理量が多い
とき、すなわち連続処理状態では、二酸化炭素による疲
労より処理による疲労の割合が大きくなる。二酸化炭素
による疲労より処理による疲労の方が、より低い電導度
で現像感度が回復することが実験的にわかっているの
で、処理量が多いときは、補充制御用の置換率に対する
電導度の設定値を低めることにより、現像感度を安定化
することができる。また、現像液の比重に影響する要因
としては、感光層の溶解と水分蒸発及び現像補充液の比
重が考えられる。すなわち、感光層が溶解すると、その
比重が現像液の比重より大きければ現像液の比重も上昇
する。水分蒸発は直接的に溶解成分の濃度を上昇させる
ので液の比重も上昇する。現像補充液の比重が現像仕込
み液の比重より大きければ、補充が進んで補充液への置
換率が大きくなるに従って現像槽内の現像液の比重は上
昇する。したがって、感光層の溶解量、すなわちPS版
の処理面積と現像液の比重及び補充液への置換率との関
係をあらかじめ実験によって求めプログラム化しておき
コンピュータ制御することにより、蒸発量のバラツキに
も影響されない安定な現像処理を行うことができる。
【0011】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の実施例を
説明する。図1は現像装置の構成図である。現像装置1
は、PS版3の現像液を収容して現像処理を行う現像槽
5と、現像後のPS版3を洗浄するリンス槽7とを備え
ている。露光後のPS版3は、搬送ローラ9により現像
槽5内の現像液中に浸漬搬送されて現像処理が行われ
る。現像後のPS版3は引き続きリンス槽7に搬送され
て、リンス液を噴射されて洗浄が行われる。現像槽5内
の現像液は、フィルタ11により濾過されポンプ13に
より循環されながらPS版3に向けて吹きつけられ、P
S版3の被処理面での液交換率が高まるようになってい
る。なお、本実施例のように、現像槽5内の現像液は、
浮き蓋15で液面を覆うことにより空気との接触を出来
る限り防止されることが好ましい。また、現像槽5に、
上方空間を気密に覆うカバーを設けてもよい。また、現
像促進手段として、版面をこする回転ブラシを設けても
よい。
【0012】現像槽5は、詳細を図2に示す現像補充液
補充装置17を備えている。補充装置17は、キーボー
ド・表示装置19と、PS版3の処理量を測定する光電
スイッチ21と、現像液の電導度を測定する電導度セン
サ23と、現像液の比重を測定する比重センサ25と、
現像液に異常が生じたときに警告を発する警告装置27
と、補充液29と希釈水31とを充填した各補充タンク
33,35と、補充液29を現像槽5に供給する現像補
充ポンプ37と、希釈水31を現像槽5に供給する水補
充ポンプ39と、キーボード・表示装置19や、光電ス
イッチ21や、電導度センサ23や、比重センサ25か
らの信号に基づいて、警告装置27、現像補充ポンプ3
7、水補充ポンプ39等の作動を制御するコントローラ
41とからなる。なお、警告装置27、現像補充ポンプ
37、水補充ポンプ39は、それぞれ作動用リレー4
3,45,47を介してコントローラ41と接続されて
いる。
【0013】コントローラ41は、各要素の作動を制御
するCPU49と、補充を行う際の基準値として設定し
た電導度等を記憶する第1メモリ(RAM)51と、各
補充液の補充量等の補充に必要な情報を記憶した第2メ
モリ(ROM)53と、入出力ポート55と、タイマ5
7と、A/D変換器59とを備えている。第1メモリ
(RAM)51には、PS版3の幅情報W、現像液の置
換率情報X、処理面積を測定する周期ti 、測定した比
重に基づく希釈水の補充量tw 、測定した電導度に基づ
く現像補充液の補充量td 、測定した処理量S、単位時
間当たりの処理量ΔS等を書換え可能に記憶している。
また第2メモリ(ROM)は、単位希釈水補充量Hw 、
水ポンプ流量Uw 、単位現像補充液補充量Hd 、現像ポ
ンプ流量Ud 、搬送速度V、現像タンク容量V t 、比重
しきい値、電導度第1しきい値、電導度第2しきい値、
ΔS1 ,………,ΔSn の各電導度第3しきい値等を記
憶している。
【0014】この補充装置17は、電導度センサ23に
より常に現像液の電導度を測定し、測定した電導度が設
定値を下回ったら、各タンク33,35内の補充液29
及び希釈水31を補充するようになっている。更に、光
電スイッチ21は例えば単位時間当たりのPS版3の搬
送量を測定し、CPU49はこの搬送量とPS版3の幅
とから処理量としての面積を算出する。面積の算出手段
としては、幅検出センサ(例えば多数のマイクロスイッ
チを搬送方向と直交方向に並べ、ONした個数で幅を検
知するもの)を装置の挿入口に設けてONしていた時間
との積で求めるのもよい。そして、CPU49は、処理
頻度に応じた適正な電導度を第2メモリ(ROM)53
から読み込み、その電導度を新たに補充制御用の設定値
として、前記第1メモリ(RAM)51に書き込み、常
に適正な設定値を基準に補充を行うようになっている。
【0015】次に、上記現像補充液の補充動作について
説明する。図3〜図5は補充制御処理を表すフローチャ
ートであり、図3は比重に基づく補充制御、図4は電導
率に基づく補充制御、図5は処理頻度を演算する制御で
ある。本実施例において、現像液の比重に基づく補充制
御(図3)は、電導率に基づく補充制御(図4)に先立
って行われる。
【0016】まず、電源がONとなると(ステップS
1)、PS版3の処理頻度を演算する周期ti を設定す
る(ステップS3)。本実施例の場合、ti =24時間
であり、24時間ごとに処理頻度を演算するようになっ
ている。比重センサ25により現像液の比重Dを測定す
ると(ステップS5)、測定した比重Dをその時の現像
液置換率を参照して比較演算用に補正する(ステップS
7)。次いで、あらかじめ補充制御用に設定してある比
重しきい値を読み込み(ステップS9)、このしきい値
と補正した測定比重Daとを比較し、補充の要否を判断
する(ステップS11)。測定比重Daが比重しきい値
よりも大きければ、あらかじめ設定してある量の希釈水
を補充して(ステップS13)、現像液の比重を低下さ
せる。また、測定比重Daが比重しきい値よりも小さけ
れば、希釈水の補充を行わず、次の電導度に基づく補充
制御(図4)に移行する。
【0017】電導度に基づく補充制御は、まず処理頻度
の測定周期(ti =24時間)をカウントするタイマを
起動することから始まる(ステップS21)。次いで、
電導度センサ23により現像液の電導度Rを測定し(ス
テップS23)する。次いで、このときの現像液置換率
Xを第1メモリ(RAM)51から読み込み、測定した
電導度Rを置換率に基づいて比較演算用に補正する(ス
テップS25)。本例の場合、補正した測定電導度Ra
は、下記数1式により得られる。
【0018】
【数1】 Ra=R+(100−x)・(Re−Rs)/100 Rs:置換率0%のときのしきい値 Re:第3しきい値、あるいは置換率100%のときの
しきい値
【0019】次いで、第2メモリ(ROM)53から電
導度の第1しきい値を読み込み(ステップS27)、第
1しきい値と補正した測定電導度(以下、単に測定電導
度という)Raとを比較し、測定電導度Raが第1しき
い値より低いか否かを判断する(ステップS29)。測
定電導度Raが第1しきい値より低いときは、電導度が
あまりにも低すぎるときであり、これは異常と見なさ
れ、警告が発せられる(ステップS31)。
【0020】測定電導度Raが第1しきい値より高いと
きは、次いで第2メモリ(ROM)53から電導度の第
2しきい値を読み込み(ステップS33)、測定電導度
Raが第2しきい値より低いか否かを判断する(ステッ
プS35)。測定電導度Raが第2しきい値より高いと
きは、電導度があまりにも高すぎるときであり、これも
何らかの異常と見なされ、警告が発せられる(ステップ
S31)。
【0021】測定電導度Raが第2しきい値よりも低け
れば、第1メモリ(RAM)51から補充制御用の電導
度の適切な第3しきい値Reを読み込む(ステップS3
7)。ここで、第3しきい値Reは、置換率100%の
ときの電導度しきい値であり、後述するPS版3の処理
頻度の演算結果に基づいて適切に設定された値であり、
処理頻度が変わるごとに、第3しきい値Reも書き換え
られる。例えば、処理頻度がΔS1 であれば、処理頻度
ΔS1 に対応して適切に設定された電導度Re1 が補充
制御用の設定値として用いられる。同様に、処理頻度が
ΔSn であれば、処理頻度ΔSn に対応して適切に設定
された電導度Ren が補充制御用の設定値として用いら
れる。第2メモリ(ROM)53内には処理頻度に対応
した補充制御用の電導度が記憶されており、例えば、下
記数2式に示すような処理頻度と電導度との関係が記憶
されている。
【0022】
【数2】Re=Rs+a+c/(ΔS+b) Re:第3しきい値、あるいは置換率100%のときの
電導度しきい値 Rs:置換率0%のときの電導度しきい値 ΔS:単位時間当たりの処理量 a,b,c:定数
【0023】処理頻度が多いときは、第3しきい値Re
を低く設定し、処理頻度が少ないときは、第3しきい値
Reを高く設定する。第3しきい値Reが設定される
と、置換率0%のときの電導度しきい値Rsとにより、
置換率に対する電導度の特性曲線が決まり、この特性曲
線によって補正された測定電導度Raが、第3しきい値
Reを下回ったときに補充液の補充が行われる。
【0024】適切な電導度の第3しきい値Reが読み込
まれると、測定電導度Raが第3しきい値Reより大き
いかを判断する(ステップS39)。測定電導度Raが
第3しきい値Reより小さいと、あらかじめ設定してあ
る量の現像補充液を補充して(ステップS41)、現像
液の電導度を上昇させる。測定電導度Raが第3しきい
値Reより大きいときは、現像補充液の補充が不要のと
きであるから、補充を行わずに、処理頻度の演算(図
5)に移行する。また、所定の補充が行われると(ステ
ップS41)、補充した量に従って現像液置換率を更新
し(ステップS43)、処理頻度の演算(図5)に移行
する。このように、現像槽5内に所定量の補充液29と
希釈水31とが補充されると、現像液は低下した活性度
が回復し良好な現像を行い得るようになる。
【0025】次に、図5に示す処理頻度の演算について
説明する。光電スイッチ21は、PS版3を検出し(ス
テップS51)、PS版3の検出信号を累積加算して行
くことで総処理量ti を測定し(ステップS53)、次
いで処理頻度の演算時期であるかを判断する(ステップ
S55)。処理頻度の演算時期でないとき、すなわち前
回の処理頻度の演算から24時間経過していないとき
は、処理頻度を演算することなく、電源がOFFかを判
断する(ステップS65)。電源がOFFでなければ、
処理頻度の周期の測定を再開するステップSに戻り、同
じ内容が繰り返される。
【0026】ステップS55において、処理頻度の演算
時期であると判断すると、第2メモリ(ROM)53か
らPS版3の幅W、搬送速度Vを読み込み(ステップS
57)、これらの値と測定した長さとからPS版3の処
理面積Sを演算する(ステップS59)。次いで、PS
版3の処理面積Sから単位時間当たりの(本例では24
時間当たりの)処理量ΔSを演算する(ステップS6
1)。次いで、この処理量ΔSn を第1メモリ(RA
M)51に書き込んで更新し(ステップS63)、次の
電導度の第3しきい値の読み込みに際し、ΔSn に対応
した電導度Rn を補充制御用の第3しきい値として設定
し、補充に用いる。したがって、そのときどきの処理頻
度に応じた適正な設定電導度に基づいて補充制御を行う
ことができ、処理頻度が変化したり、環境条件が変化し
ても、現像液の活性度を安定化させることができる。
【0027】以下に、図6を参照して電導度の具体的な
設定について説明する。稼働を開始すると、図6中の直
線(例えば、a,b,c,d)により補正された測定電
導度Raと、第3しきい値Reとを比較して補充制御が
行われる。補充制御用の設定値を変更する周期は例えば
24時間であり、本例では、24時間当たりの処理量
は、0m2 /日、10m2 /日、50m2 /日、100
2 /日である。そして、処理量が10m2 /日になっ
たときの置換率は30%、処理量が100m2 /日にな
ったときの置換率は60%、処理量が50m2 /日にな
ったときの置換率は70%である。前記数2式におい
て、実験により求めた定数としてRs=50、a=1
0、b=28、c=280を代入すると、下記数3式が
得られる。
【0028】
【数3】Re=60+280/(ΔS+28)
【0029】この数3式において、処理量ΔSが0m2
/日、10m2 /日、50m2 /日、100m2 /日と
変化したとき、第3しきい値Reは70、67.4、6
3.6、62.2と変化する。したがって、処理開始直
後、処理量ΔSが0m2 /日のときは、第3しきい値R
eは70であることから、置換率0%での電導度しきい
値Rsとから、図6に符号aで示す直線が設定される。
そして、この特性曲線に基づいて測定電導度Rを補正す
る。この結果、処理量の演算を行ったとき、すなわち処
理開始直後は、第3しきい値Reが70の直線に基づい
て補充制御が行われる。
【0030】また、次の処理量演算において(このとき
の現像液置換率を例えば30%とする)、処理量ΔSが
10m2 /日に増えると、第3しきい値Reは67.4
であることから、置換率0%での電導度しきい値Rsと
から、図6に符号bで示す直線が設定される。そして、
この特性曲線により、測定電導度Rを補正する。この結
果、処理量の演算を行ったとき、すなわち置換率が30
%となったとき以降は、第3しきい値Reが67.4の
直線に基づいて補充制御が行われる。同様に、次の処理
量演算において(このときの置換率は60%)、処理量
ΔSが100m2 /日に増えると、上記数3式より第3
しきい値Reは62.2となり、置換率0%での電導度
しきい値Rsと第3しきい値Reとにより決定される図
6に符号dで示す直線が補充制御用の直線となり、この
直線に従って測定電導度Rが補正される。そして、置換
率60%以降は、この直線に基づいて補充制御が行われ
る。
【0031】同様に、次の処理量演算において(このと
きの置換率は70%)、処理量ΔSが50m2 /日に減
ると、上記数3式より第3しきい値Reは63.6とな
り、置換率0%での電導度しきい値Rsと第3しきい値
Reとにより決定される図6に符号cで示す直線が補充
制御用の直線となり、この直線に従って測定電導度Rが
補正される。そして、置換率70%以降は、この直線に
基づいて補充制御が行われる。この結果、補充用の制御
直線は図6に示すような、各置換率の間で異なる傾きD
の直線が設定された特性となり、この特性線で示す置換
率と電導度との関係に従って、補充の要否を判断する。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、PS版の現像処理頻度
が変わっても、そのときの処理頻度に応じた適正な電導
度が補充制御用のしきい値として設定されるので、現像
装置の設置環境や処理頻度に変動があっても、現像液の
活性度を安定化させることができ、現像性能を一定に保
持することができる。したがって、環境等の要因に左右
されることなく常に良好な現像性能が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】PS版現像装置の概略構成図である。
【図2】補充装置のブロック構成図である。
【図3】比重に基づく補充制御のフローチャートであ
る。
【図4】電導率に基づく補充制御のフローチャートであ
る。
【図5】処理頻度を演算し設定するフローチャートであ
る。
【図6】本発明実施例における、補充制御に用いられる
置換率と電導度との関係を表すグラフである。
【図7】従来の補充制御に用いられる置換率と電導度と
の関係を表すグラフである。
【符号の説明】
1 PS版現像装置 3 PS版 5 現像槽 7 リンス槽 9 搬送ローラ 13 ポンプ 17 補充装置 21 光電スイッチ 23 電導度センサ 25 比重センサ 29 現像補充液 31 希釈水 33 補充液タンク 35 希釈水タンク 37 現像補充ポンプ 39 水補充ポンプ 41 コントローラ 49 CPU 51 第1メモリ(RAM) 53 第2メモリ(ROM) 57 タイマ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像液の電導度が設定値より低いときに
    現像補充液を補充する補充装置を備えた感光性平版印刷
    版の現像装置において、 前記補充装置は、感光性平版印刷版の単位時間当たりの
    処理量を測定する処理量測定手段と、測定値に基づいて
    前記電導度の設定値を変更する制御手段と、単位時間当
    たりの処理量と電導度との適正な関係を記憶した記憶手
    段とを備え、電導度の前記設定値を前記単位時間当たり
    の処理量の増減に従って低高させることを特徴とする感
    光性平版印刷版の現像装置。
  2. 【請求項2】 前記電導度は、現像液の置換率と対応付
    けられた関係にあり、所定置換率に対応した電導度を補
    充制御用の設定値とすることを特徴とする請求項1記載
    の現像装置。
  3. 【請求項3】 前記電導度と置換率との関係を補正する
    ことにより、電導度の補充用設定値を処理量の増減に従
    って低高させることを特徴とする請求項1又は2に記載
    の現像装置。
  4. 【請求項4】 前記電導度と置換率との関係を補正する
    と同時に、置換率及び単位時間当たりの処理量と現像液
    の比重とを補正することにより、あらかじめ定められた
    プログラムに従って現像補充液と希釈水をそれぞれ同時
    又は独立に現像槽に添加することを特徴とする請求項1
    〜3のいずれかに記載の現像装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005077781A (ja) * 2003-09-01 2005-03-24 Toppan Printing Co Ltd 現像時間の管理装置及び現像時間の管理方法
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