JPH10246966A - 感光性平版印刷版の現像補充液補充方法及び装置 - Google Patents

感光性平版印刷版の現像補充液補充方法及び装置

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JPH10246966A
JPH10246966A JP5183297A JP5183297A JPH10246966A JP H10246966 A JPH10246966 A JP H10246966A JP 5183297 A JP5183297 A JP 5183297A JP 5183297 A JP5183297 A JP 5183297A JP H10246966 A JPH10246966 A JP H10246966A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 PS版の現像に必要な補充液量を瞬時に的確
に判断することができ、現像用の補充液を補給する時期
を誤りなく判断するとともに、装置全体をコンパクトに
構成できる感光性平版印刷版の処理液補充方法及び装置
を提供する。 【解決手段】 特定方向に搬送するPS版一枚当たりの
現像に必要な補充液量を定め、それをPS版のその搬送
方向の寸法に対応付けて記録した記憶手段と、そのPS
版の搬送方向の寸法を個々に測定する寸法測定手段と、
その搬送方向の寸法を基に現像に必要な補充液量を個々
に判定する補充液量判定手段と、その判定量に基づいて
現像液を補充するよう指令を出す指令手段と、その指令
手段から指令を受けて所定量の現像液を現像槽に補充す
る補充手段とを設ける。指令手段は、補充液量判定手段
が判定した判定量を逐次積算してその積算値が所定値を
超えた時点でその指令を出す手段とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、現像槽で現像する
感光性平版印刷版の現像回数が累積し、中の現像液が劣
化する時点を予想し、現像槽内に適時自動的に感光性平
版印刷版の現像補充液を補充する感光性平版印刷版の現
像補充液補充方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】感光性平版印刷版(以下、PS版と略称
することもある)の現像に使用される現像液は、版の処
理、及び空気中の炭酸ガス吸収に伴って劣化(活性度が
低下することで、疲労と称される場合もある)する。そ
こで、PS版の現像にあたっては、現像回数が累積して
現像槽内の現像液が許容範囲を超えて劣化する時点を予
想し、現像槽内に適時自動的に補充液を補充する必要が
ある。PS版の現像にあたってPS版一枚あたりに必要
な補充液の量は、PS版の大きさで異なるとともに処理
種別すなわちポジ型現像であるかネガ型現像であるかで
も大きく異なる。そこで現像装置にPS版の大きさを瞬
時に判断させ、次いで必要な補充液の量を判断させ、補
充液を適時に自動的に補充する幾つかの方法が既に考え
られている。
【0003】特開昭55−126242号公報は、PS
版挿入口でその長さと幅とをセンサでその都度機械的に
実測してPS版の大きさを演算し、演算結果に応じた量
の補充液を適時自動的に算定してそれを自動的に補充す
るようにした自動現像装置について開示している。
【0004】特開平4−166935号公報は、PS版
の縦横の寸法の比率を予め記憶させた自動現像装置の補
充液補充装置について開示している。この場合、自動現
像機はPS版挿入口付近でPS版の縦方向の長さをセン
サで個々に実測し、縦方向の長さと記憶した比率とから
PS版の面積を装置内で演算し、その面積値から更に補
充液の補充量を特定し、必要な量だけ自動的に補充液を
補充していくという方式を採用している。
【0005】特開平7−295233号公報は、PS版
の縦横両方の寸法を予め記憶させた写真現像装置につい
て開示している。この写真現像装置はPS版の寸法をそ
の搬送方向で測定し、それに適合する縦又は横方向の寸
法データを検索し、そこからPS版の表面積を個々に算
定し、これに基づいて個々のPS版の処理に必要な補充
液量をその都度特定し、適時自動的に補充液を補充して
いくという方式を採用している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の特開昭55−1
26242号公報開示の装置は、既存の方式の中では最
も正確に補充液の補充量を特定することができる。しか
し、挿入方向に直交する方向では多数のセンサを横に並
べなくてはならない。その結果、この装置の場合には装
置のコストが高くなるという問題点がある。
【0007】特開平4−166935号公報開示の装置
は、現像処理に供給したPS版の実際の縦横の比率が記
憶データと異なる場合、その算定値に誤差が生じるとい
う問題点がある。また、現像機にPS版を挿入する際に
その挿入方向を変えると補充量に誤差が生じるという問
題点もある。
【0008】特開平7−295233号公報開示の装置
は縦横どちらの方向からでも挿入することができる構造
になっている。ただし、PS版の縦幅又は横幅のいずれ
かが別の規格ランクの縦幅又は横幅のいずれか一方に規
格上で同寸である場合、仮にその同寸の長さ方向で写真
現像装置に対して挿入があれば、表面積が大きい方の規
格版の挿入があったと一律に判断する構造になってい
る。すなわち、補充量を必ずしも正確に判定することが
できないという問題点がある。しかも条件設定にあたっ
て入力数値が多く煩雑で、単位面積当たりに必要な補充
液量の計算も複雑であるという問題点がある。
【0009】更に、上記の装置ではいずれも予め単位面
積当たりに必要な補充液の量を記憶させている。補充液
の補充量は本来、処理種別すなわちポジ型現像であるか
ネガ型現像であるかで異なる。また、両面処理か片面処
理かでも異なる。更に、同じポジ型現像でも感光層の厚
さが異なれば異なるので、単純にPS版の表面積だけに
比例する量ではない。そのため、上記いずれの装置で
も、不規則な順番にPS版の供給があると、それだけも
適正な量の補充液を供給できないという問題点があっ
た。
【0010】なお、特開昭58−199347号公報
は、ネガ型処理とポジ型処理とを判別する手段を自動現
像機に新たに設置する提案をしている。これは自動現像
機のコストアップにつながり、妥当な判断とは言えな
い。
【0011】そこで本発明の目的は、自動現像装置の稼
働中、搬送するPS版の現像に必要な補充液量を瞬時に
的確に判断することができ、補充液を補給するタイミン
グを誤りなく判断するとともに、装置全体の大きさも大
きくなくコンパクトに構成できる感光性平版印刷版の処
理液補充方法及び装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、以下の
構成で達成することができる。 (1) 感光性平版印刷版の寸法に種別を対応付けてそ
の規格の印刷版一枚当たりの現像に対して必要な補充液
量を予め記憶しておき、印刷版を現像槽に搬送させなが
らその搬送方向の寸法を寸法測定手段で測定し、測定し
た寸法に基づいて予め記憶した補充液量の中から適正な
補充液量を判定し、その判定した補充液量に基づいて所
定量の現像補充液を補充手段から現像槽に補充すること
を特徴とする感光性平版印刷版の現像補充液補充方法。
【0013】(2) 感光性平版印刷版の寸法に種別を
対応付けてその規格の印刷版一枚当たりの現像に対して
必要な補充液量を予め記録した記憶手段(47)と、現
像部へ搬送される前記印刷版の搬送方向の実寸法を測定
する寸法測定手段(43)と、上記記憶手段(47)の
記録とその実寸法を基に必要な補充液量を個々に判定す
る補充液量判定手段(55)と、その判定した補充液量
に基づいて補充液を補充するよう指令を出す指令手段
(57)と、その指令手段(57)から指令を受けて所
定量の補充液を現像槽(5)に補充する補充手段(2
7)とを設けたことを特徴とする感光性平版印刷版の現
像補充液補充装置。
【0014】
【発明の実施の形態】図1から図3は、本発明に係る感
光性平版印刷版の現像補充液補充装置の一実施形態を示
した図である。その内、図1は、本発明の感光性平版印
刷版の現像補充液補充装置の一実施形態を有するととも
に、種類の違う矩形の感光性平版印刷版を不規則連続的
に順次等速度で現像する自動現像装置の概略構成図、図
2は前記自動現像装置に装備した感光性平版印刷版の現
像補充液補充装置の構成を示すブロック図、図3は自動
現像装置に装備した感光性平版印刷版の処理液補充装置
の制御手段による制御動作を示すフローチャートであ
る。
【0015】図1に示すように、一実施形態の自動現像
装置1は、PS版3の現像液を収容して現像処理を行う
現像槽5と、現像後のPS版3を洗浄するリンス槽7と
を備えている。露光後のPS版3は、搬送ローラ9によ
り現像槽5内の現像液中に浸漬搬送されて現像処理が行
われる。現像後のPS版3は引き続きリンス槽7に搬送
されて、リンス液を噴射されて洗浄が行われる。
【0016】前記現像槽5内の現像液は、フィルタ11
により濾過されてポンプ13により循環されながらPS
版3に向けて吹きつけられ、PS版3の被処理面での液
交換率が高まるようになっている。なお、本実施形態の
ように、現像槽5内の現像液は、浮き蓋15で液面を覆
うことにより空気との接触をできる限り防止することが
好ましい。また、現像槽5に、上方空間を気密に覆うカ
バーを設ける。また、現像促進手段として、版面をこす
る回転ブラシを設けてもよい。
【0017】前記現像槽5は、詳細を図2に示す本発明
に係る感光性平版印刷版の現像補充液補充装置21を接
続している。この現像補充液補充装置21は、PS版3
の現像回数が累積して現像槽5内の現像液が劣化する時
点を自動的に予想し、現像槽5内に適時自動的に現像補
充液を補充する装置である。現像補充液補充装置21
は、キーボード・表示装置23と光電スイッチ25と現
像補充液の補充手段27と、これらの動作を制御するコ
ントローラ29とからなる。
【0018】現像補充液補充装置21に付属している光
電スイッチ25は、現像槽5に向かって原則として長尺
方向で搬送するPS版3の搬路上に設けた監視点に設置
してある。前記補充手段27は、補充液補充タンク31
と希釈水補充タンク33と、これらの各タンクから補充
液を現像槽5に補充する補充液補充ポンプ35と、希釈
水を現像槽5に補充する希釈水補充ポンプ37と作動用
リレー39とをもって構成してある。この補充液補充ポ
ンプ35と希釈水補充ポンプ37とは作動用リレー39
を介してコントローラ29に接続している。
【0019】コントローラ29は、光電スイッチ25の
通電時間を計り、等速度で進行するPS版3が監視点に
進入を開始して通過完了するまでの監視点での通過時間
を覚知するタイマー41を有し、その光電スイッチ25
とタイマー41とは両者一体でPS版3の搬送方向の実
寸法を時間長で測定する寸法測定装置を構成している。
また、コントローラ29は、プログラムに従って所定の
演算処理をしたり各部に制御信号を出力する中央処理装
置(CPU)45と、該中央処理装置45の算出値など
を記憶する第一メモリ(RAM)47と、前記中央処理
装置45を作動させるプログラムや各補充液の補充処理
に必要な基本的なデータを記憶した第二メモリ(RO
M)49と、前記中央処理装置45から各部への送受を
実現する入出力ポート51と、A/D変換機53とを備
えて構成してある。PS版3の現像回数が累積して現像
槽5内の現像液の劣化が予想される時点になれば、現像
槽5内に速やかに現像補充液と希釈水とを所定の割合で
補充するよう、前記補充手段27を制御する。
【0020】コントローラ29が装備した第一メモリ4
7には、PS版3の規格ごとにPS版3一枚当たりの現
像に必要な補充液量を定め、その補充液量を原則として
その長辺の規格上の長さに対応付けて記録してある。一
枚当たりの現像に必要な補充液量は、長辺の規格上の長
さから特定できる規格上の表面積と、処理種別すなわち
ポジ型かネガ型かの区別と、更に規格上の感光層の厚み
に原因する必要量の変動も判断要素に入れて定めてあ
る。
【0021】また、第一メモリ47には補充値を記録し
てある。補充値とは、現像回数の累積による現像槽5内
の現像液の劣化を防止するため、補充液の補充のタイミ
ングを決定する値であって、現像回数が増加してその都
度補充液を積算していった結果、1回の補充動作による
補充量として適当な値である。
【0022】また、第一メモリ47には、監視点をPS
版3が通過する都度中央処理装置45が補充液量を判定
し、更にその判定量を積算した積算値を記録するための
全補充液量欄が設けてある。PS版3の一部の規格品に
ついて、第一メモリ47には現像に必要な補充液量をP
S版3の短辺の規格上の長さに対応付けて記録してあ
る。すなわち、ポジ型処理が必要なPS版3とネガ型処
理が必要なPS版3との間で、規格上、相互に長辺が同
寸、相互に短辺も同寸であるという特殊な場合、ネガ型
処理が必要なPS版3に限っては短尺方向で搬送するよ
う、一枚当たりの現像に必要な補充液量を短辺の規格上
の長さに対応付けてある。
【0023】具体的には、650mm×550mmの大
きさでポジ型処理を要するPS版3にあたる富士写真フ
イルム製PS版VPSと、650mm×550mmの大
きさでネガ型処理を要するPS版3にあたる富士写真フ
イルム製PS版VNBWとは次のようにしてある。VP
Sについては一枚あたりの補充液量を21.45ミリリ
ットルと定めてこれを搬送方向長650mmに対応付
け、VNBWについては一枚あたりの補充液量を17.
88ミリリットルと定めてこれを搬送方向長550mm
に対応付けてある。したがって、ネガ型処理を要するV
PSについては短辺方向に搬送して現像処理することに
より、適正な補充液量が判定される。
【0024】相互に長辺が同寸、相互に短辺も同寸であ
る場合、加重平均補充量をベースに補充液量を定めても
よい。例えば、ポジ型処理が必要なPS版3とネガ型処
理が必要なPS版3とを断えず一定の割合で供給してい
くことが予定できる場合がある。このような場合にはポ
ジ型処理の場合に要する補充液量とネガ型処理の場合に
要する補充液量とをその割合で振り分け、その加重平均
補充量をベースに補充液量を定めてもよい。
【0025】コントローラ29が装備している中央処理
装置45は、補充液量判定回路55と指令回路57とを
有する。補充液量判定回路55とは、監視点で測定した
PS版3の長辺又は短辺の実寸法から長辺又は短辺の規
格上の長さを特定、そこから現像に必要な補充液量を判
定する回路である。指令回路57とは、PS版3が監視
点を通過する都度補充液量判定回路55で判定した補充
液量の判定量を逐次積算し、第一メモり47に記憶され
た補充値と毎回比較し、積算値がその補充値を超えた時
点で現像液を補充するよう指令を出す回路である。
【0026】上記の感光性平版印刷版の現像補充液補充
方法及び装置は図3に示す次のような手順で進行する。
自動現像装置1の駆動スイッチを入力し(ステップ10
1)、PS版3を原則として長辺方向に供給する。ただ
し、ポジ型処理が必要なPS版3とネガ型処理が必要な
PS版3とが、相互に長辺で同寸、相互に短辺で同寸で
ある場合、ネガ型処理が必要なPS版3に限っては版の
短辺方向で供給する。PS版3は現像槽5に向かって等
速度で進行する。
【0027】光電スイッチ25を設けた監視点をPS版
3の上端が通過すると光電スイッチ25はタイマー41
に通電を開始、下端が通過すると終了する。寸法測定装
置43はPS版3の長辺又は短辺の実寸法を通過時間で
測定し(ステップ103)、その結果を入出力ポート5
1から中央処理装置45に入力する。
【0028】中央処理装置45はPS版3の実寸法を割
り出し、第一メモリ47に記録のある規格寸法の中から
最も近い寸法を検索(ステップ105)、その寸法に対
応付けた補充液量を読み出して現像に必要な補充液量を
判定する(ステップ107)。続いて第一メモリ47の
全補充液量欄から、一番最初はゼロという値を呼び出し
(ステップ109)、新たに判定した補充液量をこれに
加算する(ステップ111)。
【0029】また、第一メモリ47から補充値を呼び出
し、その積算値がその補充値を超えたか否かを確認する
(ステップ113)。超えていなければ全補充液量欄に
おけるこれまでの全補充液量値を消去、新たな積算値を
上書きして(ステップ115)ステップ103に戻る。
【0030】引き続いて別のPS版3が監視点を通過す
ると、中央処理装置45は再び現像に必要な補充液量を
判定し(ステップ107)、全補充液量欄から過去の積
算値を呼び出して(ステップ109)これに積算する
(ステップ111)。
【0031】第一メモリ47に記録してある補充値を呼
び出し、積算値がその補充値を超えたか否かを確認する
(ステップ113)。超えていなければその積算値を、
先行するPS版3に必要だった新たな全補充液量として
第一メモリ47に上書きする(ステップ115)。積算
値が補充値を超えていればその時点で入出力ポート51
経由で補充手段27に現像補充液と希釈水を現像槽5に
補充するよう補充指令を出す(ステップ117)。併せ
て、第一メモリ47における全補充液欄の記録をゼロに
する(ステップ119)。
【0032】この実施の形態では、その補充液量を表面
積と処理種別と感光層の厚みも判断要素に入れて考慮し
てあるから、現像液を補給するタイミングを極めて正確
に判断できる。
【0033】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明するが、本発明
はこれらの実施例によって制限されない。 〔実施例1〕上記の実施形態に準じた感光性平版印刷版
の処理液補充方法及び装置を用いるとともに、富士写真
フィルム製自動現像装置で、同社製感光性平版印刷版を
現像した。サイズが1003mm×800mmで露光後
にポジ型現像処理をすべき富士写真フイルム製PS版
(以下同じであるのでこれを省略する)VPSについて
は、PS版一枚当たりの現像に必要な補充液量を48.
14ミリリットルと設定、この補充液量を長辺の長さ1
003mmに対応付けて第一メモリに記録、1日当たり
これを31版現像した。その他のサイズのPS版につい
てもそれぞれ表1のような補充量として設定し、表1で
示す処理版数をもって露光後のPS版各サイズを連続5
日間ランダムに現像した。
【0034】
【表1】
【0035】なお表中の入力長とは、補充液量を対応付
けて第一メモリに記録した搬送方向のPS版の規格上の
寸法をいう。現像液には富士写真フイルム製DP−4
W、現像補充液には同社製DP−4RW、フィニッシャ
ー液には同社製FP−2Wを用いた。補充すべき補充液
の積算量が500ミリリットルになったときに補充ポン
プをONして500ミリリットル補充する。なお、2日
目以降は、毎朝スタート時に特別に補充液1リットルを
添加して現像作業を開始した。処理した版の現像印刷結
果は5日間汚れの発生がなく、耐刷性も異常がなかっ
た。
【0036】〔実施例2〕処理版数ついてそれぞれ表2
のように変更した他は実施例1と同様にした。
【0037】
【表2】
【0038】現像処理した各PS版の現像印刷結果は汚
れの発生がなく、耐刷性も異常がなかった。
【0039】〔比較例1〕前記特開平7−295233
号公報に記載の構成の装置によって処理を行った。搬送
方向を予め特に定めず、また第一メモリにはそれぞれ各
PS版の長辺の寸法と短辺の寸法を記録し、版の長尺方
向で挿入があっても短尺方向で挿入があっても挿入方向
でその寸法を実測して表面積を機械的に算定できるよう
にした。その上で、1m2 当たりの補充量はポジ型処
理、ネガ型処理の区別無く一律に52.1ミリリットル
と仮定し、実際の補充量はこれにそれぞれの表面積を乗
じて個々に算定することとした。また各版ごとの処理版
数は表3のように定めた。この他は実施例1と同様に現
像した。なお、1m2 当たりの設定補充量は、ポジ型現
像70%、片面ネガ型現像20%、両面ネガ型現像10
%の割合で現像処理をするように予想し、その加重平均
値から算出した。
【0040】
【表3】
【0041】なお、挿入方向で800mm寸法長を実測
した場合には、長辺がより長いPS版すなわち1030
mm×800mm版の挿入があったと判断して表面積を
機械的に算定するようしにした。現像処理した各PS版
の現像印刷結果は汚れの発生がなく、耐刷性も異常がな
かった。
【0042】〔比較例2〕処理版数ついてそれぞれ表4
のように変更した他は比較例2と同様にした。
【0043】
【表4】
【0044】処理した現像印刷結果はスタートから4日
間は汚れが無く、耐刷性も良好であったが、5日目にな
ってネガ版の現像印刷に汚れが発生した。比較例1と違
ってこのような結果が出たのは、ポジ版の現像印刷比率
が増えたためと推定できる。単位面積あたりの補充量を
途中で切替えなければならない事態が生じていたことが
分かった。
【0045】上記の結果から、比較例のように、PS版
の長辺と短辺の寸法を入力し、かつ単位面積当たりの設
定補充量を入力した場合でも、ネガ/ポジの比率を予測
できる限りは良好な仕上がりをある程度期待出来る。し
かし、ネガ/ポジの比率が変化すれば安定的に良好な現
像印刷は望めず、単位面積あたりの補充量を途中で切替
えなければならなくなることあることが分かった。これ
に比べて実施例の場合、ポジ型処理とネガ型処理とを区
別する装置をわざわざ設けるまでもなく、ポジ型版とネ
ガ型版とが不規則に入り混ってもきめ細かく補充液を補
充でき、安定的に優れた印刷結果を得ることができるこ
とが分かった。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、印刷版一枚当たりの必
要な補充液量を搬送方向の寸法に対応付けて記録した記
憶手段と、寸法測定手段と補充液量判定手段と補充液の
補充指令手段と補充手段とを設けているから、自動現像
装置の稼働中、搬送するPS版の現像に必要な補充液量
を瞬時に的確に判断し、補充液を補給するタイミングを
誤りなく判断するとともに、装置全体の大きさも大きく
なくコンパクトに構成できる感光性平版印刷版の処理液
補充方法及び補充装置を提供できる。特に、補充液量の
決定には感光層の厚みも判断要素に入れることが可能で
その分でも補充のタイミング判断に正確性を期すること
が可能である。ポジ型処理の必要な印刷版とネガ型処理
の必要な印刷版とが不規則に供給されても、キメ細かい
補充判断によって安定的に優れた印刷結果を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の感光性平版印刷版の処理液補充装置の
一実施形態を備えた自動現像装置の概略構成図である。
【図2】本発明の感光性平版印刷版の処理液補充装置の
構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の感光性平版印刷版の処理液補充装置の
制御動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
5 現像槽 21 感光性平版印刷版の処理液補充装置 27 現像用補充液の補充手段 29 コントローラ 43 寸法測定装置 45 中央処理装置 47 RAM 55 補充液量判定回路 57 指令回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光性平版印刷版の寸法に種別を対応付
    けてその規格の印刷版一枚当たりの現像に対して必要な
    補充液量を予め記憶しておき、印刷版を現像槽に搬送さ
    せながらその搬送方向の寸法を寸法測定手段で測定し、
    測定した寸法に基づいて予め記憶した補充液量の中から
    適正な補充液量を判定し、その判定した補充液量に基づ
    いて所定量の現像補充液を補充手段から現像槽に補充す
    ることを特徴とする感光性平版印刷版の現像補充液補充
    方法。
  2. 【請求項2】 感光性平版印刷版の寸法に種別を対応付
    けてその規格の印刷版一枚当たりの現像に対して必要な
    補充液量を予め記録した記憶手段(47)と、 現像部へ搬送される前記印刷版の搬送方向の実寸法を測
    定する寸法測定手段(43)と、 上記記憶手段(47)の記録とその実寸法を基に必要な
    補充液量を個々に判定する補充液量判定手段(55)
    と、 その判定した補充液量に基づいて補充液を補充するよう
    指令を出す指令手段(57)と、 その指令手段(57)から指令を受けて所定量の補充液
    を現像槽(5)に補充する補充手段(27)とを設けた
    ことを特徴とする感光性平版印刷版の現像補充液補充装
    置。
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