JPH08160446A - テープキャリアとその製造方法およびこのテープキャリアを用いた液晶表示装置 - Google Patents

テープキャリアとその製造方法およびこのテープキャリアを用いた液晶表示装置

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JPH08160446A
JPH08160446A JP30509894A JP30509894A JPH08160446A JP H08160446 A JPH08160446 A JP H08160446A JP 30509894 A JP30509894 A JP 30509894A JP 30509894 A JP30509894 A JP 30509894A JP H08160446 A JPH08160446 A JP H08160446A
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tape carrier
crystal display
film
patterns
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JP30509894A
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Inventor
Hiroshi Nakamoto
浩 仲本
Hideki Nakagawa
英樹 中川
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Hitachi Ltd
Hitachi Electronic Devices Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Electronic Devices Co Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/11Printed elements for providing electric connections to or between printed circuits
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/0097Processing two or more printed circuits simultaneously, e.g. made from a common substrate, or temporarily stacked circuit boards

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  • Liquid Crystal (AREA)
  • Wire Bonding (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】精細な導体パターンに変形や断線のない信頼性
の高いテープキャリアを提供する。 【構成】液晶表示パネルの主基板に設けた端子に外部配
線を接続するための接続端子を有するテープキャリアに
おいて、絶縁体からなるベースフィルム1と、前記ベー
スフィルムの一方の面にパターニングされて前記接続端
子を形成する多数配列された導体パターン2、3、およ
び前記導体パターンの延在方向両サイドに前記導体パタ
ーンと同一厚のダミー導体パターン5を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶表示装置等を構成
する主基板に半導体回路を接続するためのテープキャリ
アとその製造方法およびこのテープキャリアを用いた液
晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】各種の画像を表示するための表示デバイ
スとして、近年、液晶表示装置が広く使用されている。
【0003】液晶表示装置は、その画素選択方式の違い
により、単純マトリクス型とアクティブ・マトリクス型
とに分けられる。
【0004】単純マトリクス型の液晶表示装置は、交差
する2組の電極間にSTN等の液晶を封入し、上記電極
の交差部で画素を形成するものである。
【0005】一方、アクティブ・マトリクス方式の液晶
表示装置は、マトリクス状に配列された複数の画素電極
のそれぞれに対応して非線形素子(スイッチング素子)
を設けたものである。各画素における液晶は、理論的に
は常時駆動(デューティ比 1/1)されているので、時
分割駆動方式を採用している単純マトリクス方式と比べ
てアクティブ方式はコントラストが良く、特にカラー液
晶表示装置では欠かせない技術となりつつある。スイッ
チング素子として代表的なものとしては薄膜トランジス
タ(TFT)がある。
【0006】図11は従来のアクティブ・マトリクス方
式の液晶表示装置の構成の一例を説明する液晶パネル
(表示パネル)周辺部分の上面図であって、表示パネル
PNLに映像信号駆動回路と垂直走査回路を接続した状
態を示す。
【0007】同図において、CHIは表示パネルPNL
を駆動させる半導体チップすなわち駆動ICチップ(下
側の3個は垂直走査回路側の駆動ICチップ、左右の6
個ずつは映像信号駆動回路側の駆動ICチップ)であ
る。
【0008】TCPは駆動用ICチップCHIがテープ
・オートメイティド・ボンディング法(TAB)により
実装されたテープキャリア(以下、駆動用ICチップを
搭載したテープキャリアをテープキャリアパッケージと
称する)、PCB1は上記TCPやコンデンサCDS等
が実装された駆動回路基板で、図中では左右と下側に3
つに分割されている。
【0009】FGPはフレームグランドパッドであり、
シールドケースSHDに切り込んで設けられたバネ状の
破片FGが半田付けされる。
【0010】FCは下側の駆動回路基板PCB1と左側
の駆動回路基板PCB1、および下側の駆動回路基板P
CB1と右側の駆動回路基板PCB1とを電気的に接続
するフラットケーブルである。
【0011】フラットケーブルFCとしては図に示すよ
うに、複数のリード線(りん青銅の素材にSn鍍金を施
したもの)をストライプ状のポリエチレン層とポリビニ
ルアルコール層とでサンドイッチして支持したものを使
用する。
【0012】上記下側の駆動回路基板PCB1には、3
個の垂直走査回路側の駆動ICチップとインターフェー
スICチップIFCHI、および樹脂モールドされたデ
ータバッファICチップDBCHIが搭載されている。
【0013】したがって、この下側の駆動回路基板PC
B1は、TCPに搭載される垂直走査回路側の駆動IC
チップCHIと、インターフェースICチップIFCH
I、および樹脂モールドされたデータバッファICチッ
プDBCHIを搭載するためのスペースが必要となる。
【0014】なお、単純マトリクス方式の液晶表示装置
を開示したものとしては、例えば特公昭51−1366
6号公報を、また薄膜トランジスタを使用したアクティ
ブ・マトリクス方式の液晶表示装置は、例えば特開昭6
3−309921号公報や、「冗長構成を採用した12.5
型アクティブ・マトリクス方式カラー液晶ディスプレ
イ」、日経エレクトロニクス、頁193〜210、1986年12月
15日、日経マグロウヒル社発行、で知られている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、液晶
表示装置を駆動するためには、液晶表示パネルの周辺部
に設けた外部接続端子に各種の半導体チップを接続する
必要がある。
【0016】この場合、半導体チップは所要の配線パタ
ーン(導体パターン)を形成した(パターニングした)
テープキャリアに搭載してテープキャリアパッケージと
し、このテープキャリアパッケージの配線パターンを形
成する接続端子を液晶表示パネルの外部接続端子に直接
接続する構成としている。なお、テープキャリアパッケ
ージを支持するプリント回路基板PCB1間を接続する
ための半導体チップを搭載しないフラットケーブルFC
(図12参照)もあるため、以下で両者を含めた場合は
単にテープキャリアとも言う。
【0017】この種のテープキャリアは長尺の絶縁体ベ
ースフィルムの一方の面に所要の導体パターンを連続的
に多数組形成し、これを所定の形状にプレス抜きして得
ている。
【0018】図12は従来のテープキャリアの製造方法
の説明図であって、01は絶縁性のベースフィルム、0
2は液晶表示パネル側導体パターン、02’は外部回路
側導体パターン、03は液晶表示パネル側接続端子、0
3’は外部回路側接続端子、04は半導体チップ搭載部
分、06はスプロケット穴、08は切断線である。
【0019】同図において、ベースフィルム01の一方
の面に導体膜を形成し、これをスプロケット穴06を基
準として所要の配線パターンにエッチング処理して液晶
表示パネル側導体パターン02、外部回路側導体パター
ン02’、液晶表示パネル側接続端子03、外部回路側
接続端子03’を得る。
【0020】前記図13で説明した長尺のフィルム状の
切断前半製品はポンチとダイスすなわちプレス金型で各
個に分離される。
【0021】図13は従来のテープキャリアの製造方法
の説明図であって、09aは上金型、09bは下金型、
09cは素材拘束部材、図12と同一符号は同一部分に
対応する。なお、矢印Bはべースフィルムの延長方向で
ある。
【0022】長尺のフィルム状の切断前半製品は下金型
09bにその導体パターン02が形成された面を下面に
して載置され、下金型に設置した位置決めピン(図示せ
ず)にスプロケット穴06を挿通して所定の一個分の切
断線08を決め、素材拘束部材09cで周囲を拘束した
状態で上金型09aを矢印A方向に下降させることで一
個のテープキャリアを分離する。
【0023】分離された一個のテープキャリアは液晶表
示パネルの周辺に実装する際の並び方向の干渉の無いサ
イズである。
【0024】上記のプレス作業においては、導体パター
ン02の形成面が下金型09bに当接するために、べー
スフィルム03と下金型09bの間に隙間ができ、上金
型09aを下降させた場合にべースフィルム01が下方
に撓み、べースフィルム01に形成された導体パターン
02に曲げや引張り歪みが生じて変形や断線が発生する
場合がある。
【0025】このため、テープキャリアの信頼性が低下
し、歩留りを低下させてしまうという問題があった。
【0026】本発明の目的は、上記従来技術の問題を解
消することにあり、その第1の目的は、精細な導体パタ
ーンに変形や断線のない信頼性の高いテープキャリアを
提供することにある。
【0027】また、本発明の第2の目的は上記テープキ
ャリアの製造方法を提供することにある。
【0028】そして、本発明の第3の目的は上記テープ
キャリアを用いた液晶表示装置を提供することにある。
【0029】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1に記載の第1の発明は、液晶表示パ
ネルの主基板に設けた端子に外部配線を接続するための
接続端子を有するテープキャリアにおいて、絶縁体から
なるベースフィルムと、前記ベースフィルムの一方の面
にパターニングされて前記接続端子を形成する多数配列
された導体パターン、および前記導体パターンの延在方
向両サイドに前記導体パターンと同一厚のダミー導体パ
ターンを具備することを特徴とする。
【0030】なお、上記第1の目的を達成するために、
請求項2に記載の第2の発明は、上記第1の発明におい
て、前記テープキャリアの略々中央部に半導体チップ搭
載部分を有すると共に、前記半導体チップの液晶パネル
側および前記液晶パネル側とは反対の外部配線側にそれ
ぞれ前記導体パターンを有し、前記液晶パネル側の導体
パターンの延在方向両サイドに前記ダミー導体パターン
を具備することを特徴とする。
【0031】また、上記第2の目的を達成するために、
請求項3に記載の第3の発明は、液晶表示パネルの主基
板に設けた端子に外部配線を接続するための接続端子を
有するテープキャリアの製造方法において、絶縁体から
なるベースフィルムの一方の面に、前記接続端子を形成
する平行配列された多数の導体と前記導体の延在方向両
縁に前記導体と同一厚のダミー導体をパターニングした
後、前記ダミー導体をその延在方向に沿って切断するご
とくプレス抜きすることを特徴とする。
【0032】そして、上記第3の目的を達成するため
に、請求項4に記載の第4の発明は、一方の電極群をパ
ターニングした第1の透明基板と、他方の電極群をパタ
ーニングした第2の透明基板の間に液晶層を挟持してな
る液晶表示装置において、前記第1の基板また第2の基
板に設けた多数の外部接続端子に、絶縁体からなるベー
スフィルムの一方の面にパターニングされて前記外部接
続端子と直接接続した多数の導体パターンと前記導体パ
ターンの延在方向両サイドに前記導体パターンと同一厚
のダミー導体パターンを有するテープキャリアを具備し
たことを特徴とする。
【0033】なお、上記第3の目的を達成するために、
請求項5に記載の第5の発明は、上記第4の発明におい
て、前記テープキャリアに画素駆動用の半導体チップを
搭載してなることを特徴とする。
【0034】
【作用】上記第1の発明において、導体パターンの延在
方向両サイドに前記導体パターンと同一厚のダミー導体
パターンを形成したベースフィルムを上記ダミー導体パ
ターンに切断線が通るようにプレス抜きして成形したこ
とで、変形や断線がない信頼性の高いテープキャリアが
得られる。
【0035】なお、上記第2の発明においては、中央部
に半導体チップ搭載部分を有し、その液晶パネル側およ
び前記液晶パネル側とは反対の外部配線側にそれぞれ前
記導体パターンを有して前記液晶パネル側の精細な導体
パターンの延在方向両サイドに前記ダミー導体パターン
を具備したことで、精細な導体パターンに変形や断線が
ない高信頼性のテープキャリアが得られる。
【0036】また、上記第3の発明において、絶縁体か
らなるベースフィルムの一方の面に、前記接続端子を形
成する平行配列された多数の導体と前記導体の延在方向
両縁に前記導体と同一厚のダミー導体をパターニングし
た後、前記ダミー導体をその延在方向に沿って切断する
ごとくプレス抜きすることでプレス型の間に隙間が生じ
ないため、導体パターンに変形や断線がない高信頼性の
テープキャリアを製造できる。
【0037】そして、上記第4、第5の発明において、
一方の電極群をパターニングした第1の透明基板と、他
方の電極群をパターニングした第2の透明基板の間に液
晶層を挟持してなる液晶表示装置に前記第3の発明で製
造した前記第1または第2の発明のテープキャリアを用
いることで、高性能の液晶表示装置が得られる。
【0038】
【実施例】以下本発明の実施例につき、図面を参照して
詳細に説明する。
【0039】図1は本発明によるテープキャリアの実施
例を説明するための平面図であって、1は絶縁性のベー
スフィルム、2は液晶表示パネル側導体パターン、2’
は外部回路側導体パターン、3は液晶表示パネル側接続
端子、3’は外部回路側接続端子、4は半導体チップ搭
載部分、5はダミー導体パターン、6はスプロケット
穴、8は切断線である。
【0040】同図において、ベースフィルム1の一方の
面に導体膜を形成し、これをスプロケット穴6を基準と
して所要の配線パターンとダミーパターンにエッチング
処理して液晶表示パネル側導体パターン2、外部回路側
導体パターン2’、液晶表示パネル側接続端子3、外部
回路側接続端子3’、およびダミー導体パターン5を得
る。
【0041】本実施例では、ダミー導体パターン5は液
晶表示パネル側導体パターン2および液晶表示パネル側
接続端子3の両サイドに、かつ切断線8が重畳するよう
に配置する。すなわち、このダミー導体パターン5は高
精細の液晶表示パネル側導体パターン2および液晶表示
パネル側接続端子3のプレス抜き時に曲げや引張力がか
からないような位置に形成する。
【0042】図2は本発明によるテープキャリアの製造
方法の説明図であって、9aは上金型、9bは下金型、
9cは素材拘束部材、図1と同一符号は同一部分に対応
する。なお、矢印Bはべースフィルムの延長方向であ
る。
【0043】長尺のフィルム状の切断前半製品は下金型
9bにその導体パターン2が形成された面を下面にして
載置され、下金型に設置した位置決めピン(図示せず)
にスプロケット穴6を挿通して所定の一個分の切断線8
を決め、素材拘束部材9cで周囲を拘束した状態で上金
型9aを矢印A方向に下降させることで一個のテープキ
ャリアを分離する。
【0044】分離された一個のテープキャリアは液晶表
示パネルの周辺に実装する際の並び方向の干渉な無いサ
イズである。
【0045】このとき、ダミー導体パターン5は上下の
金型9aと9bによるプレス抜きで分離される位置に形
成されているため、プレス作業においては、導体パター
ン2の形成面が下金型9bに当接すると共に、べースフ
ィルム3と下金型9bの間に隙間ができず、上金型9a
を下降させた場合にもべースフィルム1に撓みが生じる
ことはなく、べースフィルム01に形成された導体パタ
ーン02に曲げや引張り歪みが生じないため、プレス抜
きによる変形や断線が発生しない。
【0046】したがって、テープキャリアの信頼性が低
下することがなく、歩留りの低下もない。
【0047】次に、アクティブ・マトリクス方式のカラ
ー液晶表示装置に本発明を適用した実施例を説明する。
なお、以下説明する図面で、同一機能を有するものは同
一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
【0048】図3は本発明を適用したアクティブ・マト
リクス方式カラー液晶表示装置の一画素とその周辺を示
す平面図である。
【0049】また、図4は図3の3−3切断線における
断面図である。
【0050】図3に示すように、各画素は隣接する2本
の走査信号線(ゲート信号線または水平信号線)GL
と、隣接する2本の映像信号線(ドレイン信号線または
垂直信号線)DLとの交差領域内(4本の信号線で囲ま
れた領域内)に配置されている。各画素は薄膜トランジ
スタTFT、透明画素電極ITO1および保持容量素子
Caddを含む。走査信号線GLは図では左右方向に延在
し、上下方向に複数本配置されている。映像信号線DL
は上下方向に延在し、左右方向に複数本配置されてい
る。
【0051】図4に示すように、液晶層LCを基準にし
て下部透明ガラス基板SUB1側には薄膜トランジスタ
TFTおよび透明画素電極ITO1が形成され、上部透
明ガラス基板SUB2側にはカラーフィルタFIL、遮
光用ブラックマトリクスパターンBMが形成されてい
る。透明ガラス基板SUB1、SUB2の両面にはディ
ップ処理等によって形成された酸化シリコン膜SIOが
設けられている。
【0052】上部透明ガラス基板SUB2の内側(液晶
LC側)の表面には、遮光膜BM、カラーフィルタFI
L、保護膜PSV2、共通透明画素電極ITO2(CO
M)および上部配向膜ORI2が順次積層して設けられ
ている。
【0053】図5は表示パネルの外部接続端子付近を拡
大した要部平面図であって、上下基板SUB1,SUB
2の切断前を表しており、LNは両基板の切断前の縁
を、CT1とCT2はそれぞれ基板SUB1,SUB2
の切断すべき位置を示す。
【0054】いずれの場合も、完成状態では外部接続端
子群Tg,Tdが存在する部分は、それらを露出するよ
うに上側基板SUB2の大きさが下側基板SUB1より
も内側に制限されている。
【0055】端子群Tg,Tdはそれぞれ半導体チップ
CHIが搭載された前記本発明によるテープキャリアパ
ッケージTCPに接続される。
【0056】各群のマトリクス部から外部接続端子部に
至るまでの引出配線は、両端に近づくにつれ傾斜してい
る。これは、テープキャリアパッケージTCPの配列ピ
ッチ及び各パッケージTCPにおける接続端子ピッチに
表示パネルPNLの端子DTM,GTMを合わせるため
である。
【0057】上部透明ガラス基板SUB2側の共通透明
画素電極ITO2は、少なくとも一箇所において、本実
施例ではパネルの4角で銀ペースト材AGPによって下
部透明ガラス基板SUB1側に形成されたその引出配線
INTに接続されている。
【0058】この引出配線INTは後述するゲート端子
GTM、ドレイン端子DTMと同一製造工程で形成され
る。
【0059】図4に示した配向膜ORI1、ORI2、
透明画素電極ITO1、共通透明画素電極ITO2、そ
れぞれの層は、シールパターンSLの内側に形成され
る。
【0060】偏光板POL1、POL2はそれぞれ下部
透明ガラス基板SUB1、上部透明ガラス基板SUB2
の外側の表面に形成されている。
【0061】液晶LCは液晶分子の向きを設定する下部
配向膜ORI1と上部配向膜ORI2との間でシールパ
ターンSLで仕切られた領域に封入されている。
【0062】下部配向膜ORI1は下部透明ガラス基板
SUB1側の保護膜PSV1の上部に形成される。
【0063】この液晶表示装置は、下部透明ガラス基板
SUB1側、上部透明ガラス基板SUB2側で別個に種
々の層を積み重ね、シールパターンSLを基板SUB2
側に形成し、下部透明ガラス基板SUB1と上部透明ガ
ラス基板SUB2とを重ね合わせ、両基板の間に液晶L
Cを注入してエポキシ樹脂などで封止し、上下基板を切
断することによって組み立てられる。
【0064】次に、図3、図4に戻り、TFT基板SU
B1側の構成を詳しく説明する。
【0065】薄膜トランジスタTFTは、ゲート電極G
Tに正のバイアスを印加すると、ソース−ドレイン間の
チャネル抵抗が小さくなり、バイアスを零にすると、チ
ャネル抵抗は大きくなるように動作する。
【0066】各画素には複数(2つ)の薄膜トランジス
タTFT1、TFT2が冗長して設けられる。薄膜トラ
ンジスタTFT1、TFT2のそれぞれは、実質的に同
一サイズ(チャネル長、チャネル幅が同じ)で構成さ
れ、ゲート電極GT、ゲート絶縁膜GI、i型(真性、
intrinsic、導電型決定不純物がドープされていない)
非晶質シリコン(Si)からなるi型半導体層AS、一
対のソース電極SD1、ドレイン電極SD2を有す。
【0067】なお、ソース、ドレインは本来その間のバ
イアス極性によって決まるもので、この液晶表示装置の
回路ではその極性は動作中反転するので、ソース、ドレ
インは動作中入れ替わると理解されたい。しかし、以下
の説明では、便宜上一方をソース、他方をドレインと固
定して表現する。
【0068】ゲート電極GTは走査信号線GLから垂直
方向に突出する形状で構成されている(T字形状に分岐
されている)。ゲート電極GTは薄膜トランジスタTF
T1、TFT2のそれぞれの能動領域を越えるよう突出
している。
【0069】薄膜トランジスタTFT1、TFT2のそ
れぞれのゲート電極GTは、一体に(共通のゲート電極
として)構成されており、走査信号線GLに連続して形
成されている。
【0070】本例では、ゲート電極GTは、単層の第2
導電膜g2で形成されている。第2導電膜g2としては
例えばスパッタで形成されたアルミニウム(Al)膜が
用いられ、その上にはAlの陽極酸化膜AOFが設けら
れている。
【0071】このゲート電極GTはi型半導体層ASを
完全に覆うよう(下方からみて)それより大き目に形成
され、i型半導体層ASに外光やバックライト光が当た
らないよう工夫されている。
【0072】走査信号線GLは第2導電膜g2で構成さ
れている。この走査信号線GLの第2導電膜g2はゲー
ト電極GTの第2導電膜g2と同一製造工程で形成さ
れ、かつ一体に構成されている。また、走査信号線GL
上にもAlの陽極酸化膜AOFが設けられている。
【0073】絶縁膜GIは、薄膜トランジスタTFT
1、TFT2において、ゲート電極GTと共に半導体層
ASに電界を与えるためのゲート絶縁膜として使用され
る。絶縁膜GIはゲート電極GTおよび走査信号線GL
の上層に形成されている。
【0074】絶縁膜GIとしては例えばプラズマCVD
で形成された窒化シリコン膜が選ばれ、1200〜27
00Åの厚さに(本実施例では、2000Å程度)形成
される。
【0075】ゲート絶縁膜GIは図5に示すように、マ
トリクス部ARの全体を囲むように形成され、周辺部は
外部接続端子DTM,GTMを露出するよう除去されて
いる。絶縁膜GIは走査信号線GLと映像信号線DLの
電気的絶縁にも寄与している。
【0076】i型半導体層ASは、本例では薄膜トラン
ジスタTFT1、TFT2のそれぞれに独立した島とな
るよう形成され、非晶質シリコンで、200〜2200
Åの厚さに(本実施例では、2000Å程度の膜厚)で
形成される。層d0はオーミックコンタクト用のリン
(P)をドープしたN(+)型非晶質シリコン半導体層
であり、下側にi型半導体層ASが存在し、上側に導電
層d2(d3)が存在するところのみに残されている。
【0077】i型半導体層ASは走査信号線GLと映像
信号線DLとの交差部(クロスオーバ部)の両者間にも
設けられている。この交差部のi型半導体層ASは交差
部における走査信号線GLと映像信号線DLとの短絡を
低減する。
【0078】透明画素電極ITO1は液晶表示部の画素
電極の一方を構成する。
【0079】この透明画素電極ITO1は薄膜トランジ
スタTFT1のソース電極SD1および薄膜トランジス
タTFT2のソース電極SD1の両方に接続されてい
る。このため、薄膜トランジスタTFT1、TFT2の
うちの1つに欠陥が発生しても、その欠陥が副作用をも
たらす場合はレーザ光等によって適切な箇所を切断し、
そうでない場合は他方の薄膜トランジスタが正常に動作
しているので放置すれば良い。
【0080】透明画素電極ITO1は第1導電膜d1に
よって構成されており、この第1導電膜d1はスパッタ
リングで形成された透明導電膜(Indium-Tin-Oxide I
TO:ネサ膜)からなり、1000〜2000Åの厚さ
に(本実施例では、1400Å程度の膜厚)形成され
る。
【0081】ソース電極SD1、ドレイン電極SD2の
それぞれは、N(+)型半導体層d0に接触する第2導
電膜d2とその上に形成された第3導電膜d3とから構
成されている。
【0082】第2導電膜d2はスパッタで形成したクロ
ム(Cr)膜を用い、500〜1000Åの厚さに(本
実施例では、600Å程度)で形成される。
【0083】Cr膜は膜厚を厚く形成するとストレスが
大きくなるので、2000Å程度の膜厚を越えない範囲
で形成する。Cr膜はN(+)型半導体層d0との接着性
を良好にし、第3導電膜d3のAlがN(+)型半導体
層d0に拡散することを防止する(いわゆるバリア層
の)目的で使用される。
【0084】第2導電膜d2として、Cr膜の他に高融
点金属(Mo、Ti、Ta、W)膜、高融点金属シリサ
イド(MoSi2 、TiSi2 、TaSi2 、WS
2 )膜を用いてもよい。
【0085】第3導電膜d3はAlのスパッタリングで
3000〜5000Åの厚さに(本実施例では、400
0Å程度)形成される。
【0086】Al膜はCr膜に比べてストレスが小さ
く、厚い膜厚に形成することが可能で、ソース電極SD
1、ドレイン電極SD2および映像信号線DLの抵抗値
を低減したり、ゲート電極GTやi型半導体層ASに起
因する段差乗り越えを確実にする(ステップカバーレッ
ジを良くする)働きがある。
【0087】第2導電膜d2、第3導電膜d3を同じマ
スクパターンでパターニングした後、同じマスクを用い
て、あるいは第2導電膜d2、第3導電膜d3をマスク
として、N(+)型半導体層d0が除去される。つま
り、i型半導体層AS上に残っていたN(+)型半導体
層d0は第2導電膜d2、第3導電膜d3以外の部分が
セルフアラインで除去される。このとき、N(+)型半
導体層d0はその厚さ分は全て除去されるようエッチン
グされるので、i型半導体層ASも若干その表面部分が
エッチングされるが、その程度はエッチング時間で制御
すればよい。
【0088】映像信号線DLはソース電極SD1、ドレ
イン電極SD2と同層の第2導電膜d2、第3導電膜d
3で構成されている。
【0089】薄膜トランジスタTFTおよび透明画素電
極ITO1上には保護膜PSV1が設けられている。保
護膜PSV1は主に薄膜トランジスタTFTを湿気等か
ら保護するために形成されており、透明性が高くしかも
耐湿性の良いものを使用する。
【0090】保護膜PSV1はたとえばプラズマCVD
装置で形成した酸化シリコン膜や窒化シリコン膜で形成
されており、1μm程度の膜厚で形成する。
【0091】保護膜PSV1は図5に示すように、マト
リクス部ARの全体を囲むように形成され、周辺部は外
部接続端子DTM,GTMを露出するよう除去され、ま
た上基板側SUB2の共通電極COMを下側基板SUB
1の外部接続端子接続用引出配線INTに銀ペーストA
GPで接続する部分も除去されている。
【0092】この保護膜PSV1とゲート絶縁膜GIの
厚さ関係に関しては、前者は保護効果を考え厚くされ、
後者はトランジスタの相互コンダクタンスgmを薄くさ
れる。
【0093】従って、図5に示すように、保護効果の高
い保護膜PSV1は周辺部もできるだけ広い範囲に亘っ
て保護するようゲート絶縁膜GIよりも大きく形成され
ている。
【0094】上部透明ガラス基板SUB2側には、外部
光又はバックライト光がi型半導体層ASに入射しない
よう遮光膜BMが設けられている。
【0095】図3に示す遮光膜BMの閉じた多角形の輪
郭線は、その内側が遮光膜BMが形成されない開口を示
している。遮光膜BMは光に対する遮蔽性が高いたとえ
ばアルミニウム膜やクロム膜等で形成されており、本実
施例ではクロム膜がスパッタリングで1300Å程度の
厚さに形成される。
【0096】従って、薄膜トランジスタTFT1、TF
T2のi型半導体層ASは上下にある遮光膜BMおよび
大き目のゲート電極GTによってサンドイッチにされ、
外部の自然光やバックライト光が当たらなくなる。
【0097】遮光膜BMは各画素の周囲に格子状に形成
され(いわゆるブラックマトリクス)、この格子で1画
素の有効表示領域が仕切られている。従って、各画素の
輪郭が遮光膜BMによってはっきりとし、コントラスト
が向上する。
【0098】つまり、遮光膜BMはi型半導体層ASに
対する遮光とブラックマトリクスとの2つの機能をも
つ。
【0099】透明画素電極ITO1のラビング方向の根
本側のエッジ部分(図3右下部分)も遮光膜BMによっ
て遮光されているので、上記部分にドメインが発生した
としても、ドメインが見えないので、表示特性が劣化す
ることはない。
【0100】カラーフィルタFILは画素に対向する位
置に赤、緑、青の繰り返しでストライプ状に形成され
る。このカラーフィルタFILは透明画素電極ITO1
の全てを覆うように大き目に形成され、遮光膜BMはカ
ラーフィルタFILおよび透明画素電極ITO1のエッ
ジ部分と重なるよう透明画素電極ITO1の周縁部より
内側に形成されている。
【0101】共通透明画素電極ITO2は、下部透明ガ
ラス基板SUB1側に画素ごとに設けられた透明画素電
極ITO1に対向し、液晶LCの光学的な状態は各画素
電極ITO1と共通透明画素電極ITO2との間の電位
差(電界)に応答して変化する。
【0102】この共通透明画素電極ITO2にはコモン
電圧Vcomが印加されるように構成されている。本実施
例では、コモン電圧Vcomは映像信号線DLに印加され
る最小レベルの駆動電圧Vdminと最大レベルの駆動電
圧Vdmaxとの中間直流電位に設定されるが、映像信号
駆動回路で使用される集積回路の電源電圧を約半分に低
減したい場合は、交流電圧を印加すれば良い。なお、共
通透明画素電極ITO2の平面形状は図5を参照された
い。
【0103】透明画素電極ITO1は、薄膜トランジス
タTFTと接続される端部と反対側の端部において、隣
りの走査信号線GLと重なるように形成されている。こ
の重ね合わせは、透明画素電極ITO1を一方の電極P
L2とし、隣りの走査信号線GLを他方の電極PL1と
する保持容量素子(静電容量素子)Caddを構成する。
【0104】この保持容量素子Caddの誘電体膜は、薄
膜トランジスタTFTのゲート絶縁膜として使用される
絶縁膜GIおよび陽極酸化膜AOFで構成されている。
【0105】保持容量素子Caddは走査信号線GLの第
2導電膜g2の幅を広げた部分に形成されている。な
お、映像信号線DLと交差する部分の第2導電膜g2は
映像信号線DLとの短絡の確率を小さくするため細くさ
れている。
【0106】保持容量素子Caddの電極PL1の段差部
において透明画素電極ITO1が断線しても、その段差
をまたがるように形成された第2導電膜d2および第3
導電膜d3で構成された島領域によってその不良は補償
される。
【0107】図6は表示マトリクス部の等価回路とその
周辺回路の結線図である。
【0108】同図は回路図ではあるが、実際の幾何学的
配置に対応して描かれている。ARは複数の画素を二次
元状に配列したマトリクス・アレイである。
【0109】図中、Xは映像信号線DLを意味し、添字
G、BおよびRがそれぞれ緑、青および赤画素に対応し
て付加されている。Yは走査信号線GLを意味し、添字
1,2,3,・・・,end は走査タイミングの順序に従
って付加されている。
【0110】映像信号線X(添字省略)は交互に上側
(または奇数)映像信号駆動回路He、下側(または偶
数)映像信号駆動回路Hoに接続されている。走査信号
線Y(添字省略)は垂直走査回路Vに接続されている。
【0111】SUPは1つの電圧源から複数の分圧した
安定化された電圧源を得るための電源回路やホスト(上
位演算処理装置)からのCRT(陰極線管)用の情報を
TFT液晶表示装置用の情報に交換する回路を含む回路
である。
【0112】保持容量素子Cadd は、薄膜トランジスタ
TFTがスイッチングするとき、中点電位(画素電極電
位)Vlcに対するゲート電位変化ΔVgの影響を低減す
るように働く。この様子を式で表すと、次のようにな
る。
【0113】 ΔVlc={Cgs/(Cgs+ Cadd+Cpix)}×ΔVg ここで、Cgsは薄膜トランジスタTFTのゲート電極G
Tとソース電極SD1との間に形成される寄生容量、C
pix は透明画素電極ITO1(PIX)と共通透明画素
電極ITO2(COM)との間に形成される容量、ΔV
lcはΔVg による画素電極電位の変化分を表わす。
【0114】この変化分ΔVlcは液晶LCに加わる直流
成分の原因となるが、保持容量Caddを大きくすればす
る程、その値を小さくすることができる。また、保持容
量素子Caddは放電時間を長くする作用もあり、薄膜ト
ランジスタTFTがオフした後の映像情報を長く蓄積す
る。
【0115】液晶LCに印加される直流成分の低減は、
液晶LCの寿命を向上し、液晶表示画面の切り替え時に
前の画像が残るいわゆる焼き付きを低減することができ
る。前述したように、ゲート電極GTはi型半導体層A
Sを完全に覆うよう大きくされている分、ソース電極S
D1、ドレイン電極SD2とのオーバラップ面積が増
え、従って寄生容量Cgsが大きくなり、中点電位Vlcは
ゲート(走査)信号Vgの影響を受け易くなるという逆
効果が生じる。しかし、保持容量素子Cadd を設けるこ
とによりこのデメリットも解消することができる。
【0116】保持容量素子Caddの保持容量は、画素の
書込特性から、液晶容量Cpixに対して4〜8倍(4・
Cpix <Cadd <8・Cpix )、寄生容量Cgsに対して
8〜32倍(8・Cgs<Cadd <32・Cgs)程度の値
に設定する。
【0117】保持容量電極線としてのみ使用される初段
の走査信号線GL(Y0 )は共通透明画素電極ITO2
(Vcom)と同じ電位にする。図5の例では、初段の走
査信号線は端子GT0、引出線INT、端子DT0及び
外部配線を通じて共通電極COMに短絡される。或い
は、初段の保持容量電極線Y0 は最終段の走査信号線Y
end に接続、Vcom 以外の直流電位点(交流接地点)に
接続するかまたは垂直走査回路Vから1つ余分に走査パ
ルスY0 を受けるように接続してもよい。
【0118】以下、本発明による液晶表示装置の全体構
成を説明する。
【0119】図7は液晶表示装置(液晶表示モジュー
ル)MDLの各構成部品を示す分解斜視図であって、S
HDは金属板から成る枠状のシールドケース(メタルフ
レーム)、LCWその表示窓、PNLは液晶表示パネ
ル、SPBは光拡散板、MFRは中間フレーム、BLは
バックライト、BLSはバックライト支持体、LCAは
下側ケースであり、図に示すような上下の配置関係で各
部材が積み重ねられてモジュールMDLが組み立てられ
る。
【0120】モジュールMDLは、シールドケースSH
Dに設けられた爪CLとフックFKによって全体が固定
されるようになっている。
【0121】中間フレームMFRは表示窓LCWに対応
する開口が設けられるように枠状に形成され、その枠部
分には拡散板SPB、バックライト支持体BLS並びに
各種回路部品の形状や厚みに応じた凹凸や、放熱用の開
口が設けられている。
【0122】下側ケースLCAはバックライト光の反射
体も兼ねており、効率のよい反射ができるよう、蛍光管
BLに対応して反射山RMが形成されている。
【0123】図8は走査信号駆動回路Vや映像信号駆動
回路He,Hoを構成する集積回路チップCHIがフレ
キシブル配線基板に搭載されたテープキャリアパッケー
ジTCPの構造を示す断面図であり、図9はそれを液晶
表示パネルの、本例では映像信号回路用端子DTMに接
続した状態を示す要部断面図である。
【0124】同各図において、TTBは集積回路CHI
の入力端子・配線部であり、TTMは集積回路CHIの
出力端子・配線部であり、例えばCuから成り、それぞ
れの内側の先端部(通称インナーリード)には集積回路
CHIのボンディングパッドPADがいわゆるフェース
ダウンボンディング法により接続される。
【0125】端子TTB,TTMの外側の先端部(通称
アウターリード)はそれぞれ半導体集積回路チップCH
Iの入力及び出力に対応し、半田付け等によりCRT/
TFT変換回路・電源回路SUPに、異方性導電膜AC
Fによって液晶表示パネルPNLに接続される。
【0126】パッケージTCPは、その先端部がパネル
PNL側の接続端子DTMを露出した保護膜PSV1を
覆うようにパネルに接続されており、従って、外部接続
端子DTM(GTM)は保護膜PSV1かパッケージT
CPの少なくとも一方で覆われるので電触に対して強く
なる。
【0127】BF1はポリイミド等からなるベースフィ
ルムであり、SRSは半田付けの際半田が余計なところ
へつかないようにマスクするためのソルダレジスト膜で
ある。シールパターンSLの外側の上下ガラス基板の隙
間は洗浄後エポキシ樹脂EPX等により保護され、パッ
ケージTCPと上側基板SUB2の間には更にシリコー
ン樹脂SILが充填され保護が多重化されている。
【0128】図10は中間フレームMFRに保持・収納
される液晶表示部LCDの駆動回路基板OCB1に接続
される電源回路基板PCB2の説明図である。
【0129】電源回路基板PCB2は、同図に示すよう
に、L字形をしており、IC、コンデンサ、抵抗等の電
子部品が搭載されている。
【0130】この電源回路基板PCB2には、1つの電
圧源から複数の分圧した安定化された電圧源を得るため
の電源回路や、ホスト(上位演算処理装置)からのCR
T(陰極線管)用の情報をTFT液晶表示装置用の情報
に変換する回路を含む回路SUPが搭載されている。
【0131】CJは外部と接続される図示しないコネク
タが接続されるコネクタ接続部である。電源回路基板P
CB2とインバータ回路基板PCB3(図7参照)とは
バックライトケーブルにより中間フレームMFRに設け
たコネクタ穴を介して電気的に接続される。
【0132】駆動回路基板PCB1と電源回路基板PC
B2とは折り曲げ可能なフラットケーブルFCにより電
気的に接続されている。このフラットケーブルFCとし
て前記した本発明によるテープキャリアを用いることが
できる。
【0133】組立て時、駆動回路基板PCB2は、フラ
ットケーブルFCを180 °折り曲げることにより駆動回
路基板PCB1の裏側に重ねられ、中間フレームMFR
の所定の凹部に嵌合される。
【0134】このように、本発明による前記の半導体チ
ップを搭載したテープキャリアパッケージ、および/ま
たはフラットケーブルFCを用いることによって、信頼
性の高い液晶表示装置を得ることができる。
【0135】なお、本発明は、上記実施例のアクティブ
・マトリクス方式に限るものではなく、所謂STN方式
等の他の形式の液晶表示装置にも同様に適用できるもの
であることは言うまでもない。
【0136】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
テープキャリアのプレス抜き時の導体パターンの変形や
断線のない信頼性の高いテープキャリアを提供すること
ができる。
【0137】また、表示パネルの周辺部に配置される駆
動回路基板間で表示データや電源等の駆動信号を接続す
るテープキャリアパッケージ、あるいはフタットケーブ
ル(ジョイナー)に前記駆動回路基板に本発明によるこ
のテープキャリアを用いることにより、信頼性の高い液
晶表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるテープキャリアの実施例を説明す
るための平面図である。
【図2】本発明によるテープキャリアの製造方法の説明
図である。
【図3】本発明を適用したアクティブ・マトリクス方式
カラー液晶表示装置の一画素とその周辺を示す平面図で
ある。
【図4】図3の3−3切断線における断面図である。
【図5】表示パネルの外部接続端子付近を拡大した要部
平面図である。
【図6】表示マトリクス部の等価回路とその周辺回路の
結線図である。
【図7】液晶表示装置(液晶表示モジュール)の各構成
部品を示す分解斜視図である。
【図8】走査信号駆動回路や映像信号駆動回路を構成す
る集積回路チップがフレキシブル配線基板に搭載された
テープキャリアパッケージの構造を示す断面図である。
【図9】液晶表示パネルの映像信号回路用端子に接続し
た状態を示す要部断面図である。
【図10】中間フレームに保持・収納される液晶表示部
の駆動回路基板に接続される電源回路基板の説明図であ
る。
【図11】従来のアクティブ・マトリクス方式の液晶表
示装置の構成の一例を説明する液晶パネル周辺部分の上
面図である。
【図12】従来のテープキャリアの製造方法の説明図で
ある。
【図13】従来のテープキャリアの製造方法の説明図で
ある。
【符号の説明】
1 べースフィルム 2 液晶表示パネル側導体パターン 2’ 外部回路側導体パターン 3 液晶表示パネル側接続端子 3’ 外部回路側接続端子 4 半導体チップ搭載部分 5 ダミー導体パターン 6 スプロケット穴 8 切断線 9a 上金型 9b 下金型 9c 素材拘束部材 PCB 回路基板 FC フラットケーブル CHI 駆動ICチップ DBCHI データバッファICチップ IFCHI インターフェースICチップ SUB 透明ガラス基板 GL 走査信号線 DL 映像信号線 GI 絶縁膜 GT ゲート電極 AS i型半導体層 SD ソース電極またはドレイン電極 PSV 保護膜 BM 遮光膜 LC 液晶 TFT 薄膜トランジスタ ITO 透明画素電極 g、d 導電膜 Cadd 保持容量素子 AOF 陽極酸化膜 AO 陽極酸化マスク GTM ゲート端子 DTM ドレイン端子 SHD シールドケース PNL 液晶表示パネル SPB 光拡散板、 MFR 中間フレーム BL バックライト BLS バックライト支持体 LCA 下側ケース RM バックライト光反射山。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液晶表示パネルの主基板に設けた端子に外
    部配線を接続するための接続端子を有するテープキャリ
    アにおいて、 絶縁体からなるベースフィルムと、前記ベースフィルム
    の一方の面にパターニングされて前記接続端子を形成す
    る多数配列された導体パターン、および前記導体パター
    ンの延在方向両サイドに前記導体パターンと同一厚のダ
    ミー導体パターンを具備することを特徴とするテープキ
    ャリア。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記テープキャリア
    は、その略々中央部に半導体チップ搭載部分を有すると
    共に、前記半導体チップの液晶パネル側および前記液晶
    パネル側とは反対の外部配線側にそれぞれ前記導体パタ
    ーンを有し、前記液晶パネル側の導体パターンの延在方
    向両サイドに前記ダミー導体パターンを具備することを
    特徴とするテープキャリア。
  3. 【請求項3】液晶表示パネルの主基板に設けた端子に外
    部配線を接続するための接続端子を有するテープキャリ
    アの製造方法において、 絶縁体からなるベースフィルムの一方の面に、前記接続
    端子を形成する平行配列された多数の導体と前記導体の
    延在方向両縁に前記導体と同一厚のダミー導体をパター
    ニングした後、前記ダミー導体をその延在方向に沿って
    切断するごとくプレス抜きすることを特徴とするテープ
    キャリアの製造方法。
  4. 【請求項4】一方の電極群をパターニングした第1の透
    明基板と、他方の電極群をパターニングした第2の透明
    基板の間に液晶層を挟持してなる液晶表示装置におい
    て、 前記第1の基板また第2の基板に設けた多数の外部接続
    端子に、絶縁体からなるベースフィルムの一方の面にパ
    ターニングされて前記外部接続端子と直接接続した多数
    の導体パターンと前記導体パターンの延在方向両サイド
    に前記導体パターンと同一厚のダミー導体パターンを有
    するテープキャリアを具備したことを特徴とする液晶表
    示装置。
  5. 【請求項5】請求項4において、前記テープキャリアに
    画素駆動用の半導体チップを搭載してなることを特徴と
    する液晶表示装置。
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