JPH08160206A - 光拡散シート - Google Patents
光拡散シートInfo
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- JPH08160206A JPH08160206A JP6298264A JP29826494A JPH08160206A JP H08160206 A JPH08160206 A JP H08160206A JP 6298264 A JP6298264 A JP 6298264A JP 29826494 A JP29826494 A JP 29826494A JP H08160206 A JPH08160206 A JP H08160206A
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- resin
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Landscapes
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- Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
- Liquid Crystal (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 薄くても高度な光拡散性を備え、しかも簡単
な製造工程により高精度に製作されて生産性に優れ、配
合系のみに依存せずに製造条件によって所要の光拡散性
能を微調整可能あるいは変更可能に与えられる光拡散シ
ートを提供すること。 【構成】 透明なシート状あるいはフィルム状の基材1
の片面あるいは両面に多数の微小気泡3を有して屈折率
が1.60以上の樹脂材料による樹脂層5を設ける。
な製造工程により高精度に製作されて生産性に優れ、配
合系のみに依存せずに製造条件によって所要の光拡散性
能を微調整可能あるいは変更可能に与えられる光拡散シ
ートを提供すること。 【構成】 透明なシート状あるいはフィルム状の基材1
の片面あるいは両面に多数の微小気泡3を有して屈折率
が1.60以上の樹脂材料による樹脂層5を設ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、面光源の輝度分布を均
一にするために、一般照明装置、液晶ディスプレイのバ
ックライト装置などにて使用される光拡散シートに関す
るものである。
一にするために、一般照明装置、液晶ディスプレイのバ
ックライト装置などにて使用される光拡散シートに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般照明装置や液晶ディスプレイのバッ
クライト装置などにて使用される光拡散シートとして、
特開昭61−36354号公報、特開平1−17280
1号公報に示されているように、ポリカーボネート樹脂
などの樹脂シートにガラス、アクリル樹脂、シリコン樹
脂などによるビーズを分散含有させたもの、あるいはビ
ーズをバインダに分散させ、これを透明板の塗布したも
のなどが知られている。
クライト装置などにて使用される光拡散シートとして、
特開昭61−36354号公報、特開平1−17280
1号公報に示されているように、ポリカーボネート樹脂
などの樹脂シートにガラス、アクリル樹脂、シリコン樹
脂などによるビーズを分散含有させたもの、あるいはビ
ーズをバインダに分散させ、これを透明板の塗布したも
のなどが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
光拡散シートにおいては、ビーズとこれを含有する樹脂
シートとの屈折率差が小さく、ガラスビーズの場合には
0.2以下の屈折率差しか得られない。このため充分な
光拡散性を得るには、樹脂シートに於けるビーズの添加
量を増加したり、シート厚さを増大することになる。光
拡散シートのシート厚さを増大したり、ビーズの添加量
を増加すれば、画面の輝度が損なわれ、画面が暗くなる
ことが避けられない。
光拡散シートにおいては、ビーズとこれを含有する樹脂
シートとの屈折率差が小さく、ガラスビーズの場合には
0.2以下の屈折率差しか得られない。このため充分な
光拡散性を得るには、樹脂シートに於けるビーズの添加
量を増加したり、シート厚さを増大することになる。光
拡散シートのシート厚さを増大したり、ビーズの添加量
を増加すれば、画面の輝度が損なわれ、画面が暗くなる
ことが避けられない。
【0004】この光拡散シートにおける光拡散性能はビ
ーズの添加量により一義的に決まるので、高精度の光拡
散シートの製作に際しては、ビーズの添加量を正確に管
理する必要があり、製造過程の途中で、光拡散性能を微
調整したり、変更することはできない。また光拡散シー
トの製造に際しては、均質性のためにビーズを樹脂シー
トに均一に分散しなければならず、成形、塗布における
品質管理が難しい。
ーズの添加量により一義的に決まるので、高精度の光拡
散シートの製作に際しては、ビーズの添加量を正確に管
理する必要があり、製造過程の途中で、光拡散性能を微
調整したり、変更することはできない。また光拡散シー
トの製造に際しては、均質性のためにビーズを樹脂シー
トに均一に分散しなければならず、成形、塗布における
品質管理が難しい。
【0005】またビーズは、数μm〜数十μmの粒径が
あり、その分、シート厚さが厚くなり、バックライト全
体の薄型化の要望を満たせない。本発明の目的は、上述
の点に鑑み、薄くても高度な光拡散性を備え、しかも簡
単な製造工程により高精度に製作されて生産性に優れ、
配合系のみに依存せずに製造条件によって所要の光拡散
性能を微調整可能あるいは変更可能に与えられる光拡散
シートを提供することにある。
あり、その分、シート厚さが厚くなり、バックライト全
体の薄型化の要望を満たせない。本発明の目的は、上述
の点に鑑み、薄くても高度な光拡散性を備え、しかも簡
単な製造工程により高精度に製作されて生産性に優れ、
配合系のみに依存せずに製造条件によって所要の光拡散
性能を微調整可能あるいは変更可能に与えられる光拡散
シートを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の如き目的を達成す
るために、本発明による光拡散シートは、透明なシート
状あるいはフィルム状の基材の片面あるいは両面に多数
の微小気泡を有する樹脂層が設けられていることを特徴
としている。ここで云う透明なシート状あるいはフィル
ム状の基材は、光透過性を有するものであれば、特に限
定されず、例えばポリカーボネート、ポリエステル、ポ
リメチルメタクリレートなどがある。
るために、本発明による光拡散シートは、透明なシート
状あるいはフィルム状の基材の片面あるいは両面に多数
の微小気泡を有する樹脂層が設けられていることを特徴
としている。ここで云う透明なシート状あるいはフィル
ム状の基材は、光透過性を有するものであれば、特に限
定されず、例えばポリカーボネート、ポリエステル、ポ
リメチルメタクリレートなどがある。
【0007】樹脂層を構成する樹脂材料としては、ポリ
サルホン、ポリエーテルサルホン(PES)などが挙げ
られる。樹脂層は、上述の樹脂材料をN,N−ジメチル
ホルムアミド(DMF)、N−メチル2ピロサン(NM
P)、ジメチルスチフォキシド(DMSO)などの溶媒
により所定濃度、例えば1〜30w%程度に希釈し、こ
の樹脂溶液をディッピング、キャスティング、スピナコ
ート等の塗布法により基材の片面あるいは両面に層状に
塗布し、加熱乾燥することにより基材の片面あるいは両
面に成層される。樹脂層は加熱乾燥過程で層内部に泡径
が数μm程度の微小気泡を大量に発生する。
サルホン、ポリエーテルサルホン(PES)などが挙げ
られる。樹脂層は、上述の樹脂材料をN,N−ジメチル
ホルムアミド(DMF)、N−メチル2ピロサン(NM
P)、ジメチルスチフォキシド(DMSO)などの溶媒
により所定濃度、例えば1〜30w%程度に希釈し、こ
の樹脂溶液をディッピング、キャスティング、スピナコ
ート等の塗布法により基材の片面あるいは両面に層状に
塗布し、加熱乾燥することにより基材の片面あるいは両
面に成層される。樹脂層は加熱乾燥過程で層内部に泡径
が数μm程度の微小気泡を大量に発生する。
【0008】この場合、樹脂溶液の濃度と乾燥条件で、
微小気泡の発生度合いを制御することができる。樹脂層
の厚さは、20〜50μm程度であってよい。この光拡
散シートにおいては、樹脂層における微小気泡(空泡)
がガラスビースに相当する光拡散材として機能し、微小
気泡と樹脂層を構成する樹脂材料との屈折率差により光
拡散作用が得られる。微小気泡は気体であるから、微小
気泡の屈折率はほぼ1.0であり、微小気泡と樹脂材料
との屈折率差は、(樹脂材料の屈折率α)−1.0であ
り、0.6以上の屈折率差を得るためには、樹脂材料の
屈折率αは1.6であればよい。
微小気泡の発生度合いを制御することができる。樹脂層
の厚さは、20〜50μm程度であってよい。この光拡
散シートにおいては、樹脂層における微小気泡(空泡)
がガラスビースに相当する光拡散材として機能し、微小
気泡と樹脂層を構成する樹脂材料との屈折率差により光
拡散作用が得られる。微小気泡は気体であるから、微小
気泡の屈折率はほぼ1.0であり、微小気泡と樹脂材料
との屈折率差は、(樹脂材料の屈折率α)−1.0であ
り、0.6以上の屈折率差を得るためには、樹脂材料の
屈折率αは1.6であればよい。
【0009】
【作 用】樹脂層における微小気泡(空泡)がガラスビ
ースに相当する光拡散材として機能し、微小気泡と樹脂
層を構成する樹脂材料との間に屈折率差が与えられ、こ
の屈折率差により高度な光拡散作用が得られる。微小気
泡は泡径が数μm程度であり、屈折率差が大きいことに
より単位面積当たりの気泡数はビーズに比して少なくて
よいから、シート全体の厚さを従来に比して薄くするこ
とができる。
ースに相当する光拡散材として機能し、微小気泡と樹脂
層を構成する樹脂材料との間に屈折率差が与えられ、こ
の屈折率差により高度な光拡散作用が得られる。微小気
泡は泡径が数μm程度であり、屈折率差が大きいことに
より単位面積当たりの気泡数はビーズに比して少なくて
よいから、シート全体の厚さを従来に比して薄くするこ
とができる。
【0010】光拡散性能は微小気泡の発生個数により決
まり、微小気泡の発生個数は樹脂溶液の濃度と乾燥条件
で制御できるから、配合系に依存せずに、製造条件の一
つである乾燥条件によって所要の光拡散性能が微調整可
能に得られ、また乾燥条件によって光拡散性能を変更す
ることも可能である。ガラスビーズなどの充填材を使用
する光拡散シートでは、樹脂に充填材を均一に分散させ
る必要があり、品質管理が難しいが、本発明による光拡
散シートにおいて光拡散性能を決めるのは微小気泡であ
り、この微小気泡の発生を制御するのは樹脂溶液の濃度
と乾燥条件であるから、製造工程が短く、所望の光拡散
性能が容易に、かつ的確に得られ、品質管理も容易にな
る。本発明による光拡散シートでは、微小気泡と樹脂材
料だけの構成であるから、光吸収が殆どなく、色目の問
題がなく、効率がよい。
まり、微小気泡の発生個数は樹脂溶液の濃度と乾燥条件
で制御できるから、配合系に依存せずに、製造条件の一
つである乾燥条件によって所要の光拡散性能が微調整可
能に得られ、また乾燥条件によって光拡散性能を変更す
ることも可能である。ガラスビーズなどの充填材を使用
する光拡散シートでは、樹脂に充填材を均一に分散させ
る必要があり、品質管理が難しいが、本発明による光拡
散シートにおいて光拡散性能を決めるのは微小気泡であ
り、この微小気泡の発生を制御するのは樹脂溶液の濃度
と乾燥条件であるから、製造工程が短く、所望の光拡散
性能が容易に、かつ的確に得られ、品質管理も容易にな
る。本発明による光拡散シートでは、微小気泡と樹脂材
料だけの構成であるから、光吸収が殆どなく、色目の問
題がなく、効率がよい。
【0011】
〔実施例1〕図1に模式的に示されているように、厚さ
70μmのポリカーボネート(PC)製の基材1の上面
にポリサルホンをN,N−ジメチルホルムアミドにより
5w%に希釈して得た樹脂溶液をキャスティング法によ
り塗布し、これを80℃に温度設定された加熱装置によ
り1時間加熱し、この後に加熱装置の温度を150℃ま
で上げて、更に3時間加熱して乾燥させた。これによ
り、基材1の上面に、層内部に多数の微小気泡3を含む
樹脂層5を得た。この場合の総シート厚さは100μm
であった。
70μmのポリカーボネート(PC)製の基材1の上面
にポリサルホンをN,N−ジメチルホルムアミドにより
5w%に希釈して得た樹脂溶液をキャスティング法によ
り塗布し、これを80℃に温度設定された加熱装置によ
り1時間加熱し、この後に加熱装置の温度を150℃ま
で上げて、更に3時間加熱して乾燥させた。これによ
り、基材1の上面に、層内部に多数の微小気泡3を含む
樹脂層5を得た。この場合の総シート厚さは100μm
であった。
【0012】〔実施例2〕実施例1と同じものを用い、
乾燥条件だけを変えて実施例1と同等の光拡散シートを
製作した。この場合の乾燥条件は、90℃で、0.5時
間加熱したのち、150℃で、3時間加熱するものとし
た。 〔比較例1〕ポリカーボネートに粒径が15μmのガラ
スビーズを30w%の充填率をもって添加充填し、シー
ト厚さが200μmの光拡散シートを製作した。
乾燥条件だけを変えて実施例1と同等の光拡散シートを
製作した。この場合の乾燥条件は、90℃で、0.5時
間加熱したのち、150℃で、3時間加熱するものとし
た。 〔比較例1〕ポリカーボネートに粒径が15μmのガラ
スビーズを30w%の充填率をもって添加充填し、シー
ト厚さが200μmの光拡散シートを製作した。
【0013】〔比較例2〕ポリカーボネートに粒径が1
5μmのガラスビーズを30w%の充填率をもって添加
充填し、シート厚さが300μmの光拡散シートを製作
した。上述のように製作した実施例、比較例の光拡散シ
ートの光拡散性能の評価を行った。具体的には、波長が
589nmの平行光をシート面に垂直入射させ、透過す
る光の入射面内変角光量を測定し、光拡散性能の比較を
行った。図3に各例の測定結果が示されている。この測
定結果では、拡散性能が大きいほど、半値幅が大きくな
る。
5μmのガラスビーズを30w%の充填率をもって添加
充填し、シート厚さが300μmの光拡散シートを製作
した。上述のように製作した実施例、比較例の光拡散シ
ートの光拡散性能の評価を行った。具体的には、波長が
589nmの平行光をシート面に垂直入射させ、透過す
る光の入射面内変角光量を測定し、光拡散性能の比較を
行った。図3に各例の測定結果が示されている。この測
定結果では、拡散性能が大きいほど、半値幅が大きくな
る。
【0014】図2より、実施例1、2では乾燥条件の違
いによって拡散性能が異なっていることが解り、乾燥条
件によって拡散性能を調整できることが解る。比較例1
では200μmのシート厚さをもっても充分な光拡散性
能が得られず、実施例1並みの光拡散性能を得るために
は、比較例2のように300μmのシート厚さが必要で
あることが解る。
いによって拡散性能が異なっていることが解り、乾燥条
件によって拡散性能を調整できることが解る。比較例1
では200μmのシート厚さをもっても充分な光拡散性
能が得られず、実施例1並みの光拡散性能を得るために
は、比較例2のように300μmのシート厚さが必要で
あることが解る。
【0015】また上述のように製作した実施例、比較例
の光拡散シートを液晶ディスプレイに用いられるドット
印刷方式の導光板上に置いてドットの視認性の評価を行
った。実施例1、2では、ドットをドットとして確認で
きない程度にまで光が拡散しているが、比較例1では、
うっすらとドットを確認でき、光拡散が不充分であるこ
とが解った。なお、上述の実施例では、樹脂層は基材の
片面のみに設けられているが、樹脂層は基材の両面に設
けられてもよい。
の光拡散シートを液晶ディスプレイに用いられるドット
印刷方式の導光板上に置いてドットの視認性の評価を行
った。実施例1、2では、ドットをドットとして確認で
きない程度にまで光が拡散しているが、比較例1では、
うっすらとドットを確認でき、光拡散が不充分であるこ
とが解った。なお、上述の実施例では、樹脂層は基材の
片面のみに設けられているが、樹脂層は基材の両面に設
けられてもよい。
【0016】
【発明の効果】以上の説明から理解される如く、本発明
による光拡散シートによれば、樹脂層における微小気泡
がガラスビースに相当する光拡散材として機能し、微小
気泡と樹脂層を構成する樹脂材料との間の0.6以上の
屈折率差により、高度な光拡散作用が得られ、しかも樹
脂層の成層過程における乾燥条件を変えるだけで、光拡
散性能を微調整することができ、所望の光拡散性能を有
する光拡散シートが的確に製造される。
による光拡散シートによれば、樹脂層における微小気泡
がガラスビースに相当する光拡散材として機能し、微小
気泡と樹脂層を構成する樹脂材料との間の0.6以上の
屈折率差により、高度な光拡散作用が得られ、しかも樹
脂層の成層過程における乾燥条件を変えるだけで、光拡
散性能を微調整することができ、所望の光拡散性能を有
する光拡散シートが的確に製造される。
【0017】ガラスビーズなどの充填材を使用した光拡
散シートでは、樹脂に充填材を均一に分散させる必要が
あり、品質管理が難しいが、本発明による光拡散シート
では、この必要がないから、品質管理、生産コストの面
で有利であり、安価にして信頼性の高い光拡散シートを
供給することが可能になる。また本発明による光拡散シ
ートは、高度な光拡散性を有しているから、シート厚さ
を薄くでき、このことは薄型化の要求が高い液晶ディス
プレイの光拡散シートとして有用である。また本発明に
よる光拡散シートでは、微小気泡と樹脂材料だけの構成
であり、光吸収が殆どないから、色目の問題を生じるこ
ともない。
散シートでは、樹脂に充填材を均一に分散させる必要が
あり、品質管理が難しいが、本発明による光拡散シート
では、この必要がないから、品質管理、生産コストの面
で有利であり、安価にして信頼性の高い光拡散シートを
供給することが可能になる。また本発明による光拡散シ
ートは、高度な光拡散性を有しているから、シート厚さ
を薄くでき、このことは薄型化の要求が高い液晶ディス
プレイの光拡散シートとして有用である。また本発明に
よる光拡散シートでは、微小気泡と樹脂材料だけの構成
であり、光吸収が殆どないから、色目の問題を生じるこ
ともない。
【図1】本発明による光拡散シートの一実施例を模式的
に示す説明図。
に示す説明図。
【図2】光拡散性能の評価結果を示すグラフ。
1…基材 3…微小気泡 5…樹脂層
Claims (1)
- 【請求項1】 透明なシート状あるいはフィルム状の基
材の片面あるいは両面に多数の微小気泡を有する樹脂層
が設けられていることを特徴とする光拡散シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6298264A JPH08160206A (ja) | 1994-12-01 | 1994-12-01 | 光拡散シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6298264A JPH08160206A (ja) | 1994-12-01 | 1994-12-01 | 光拡散シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08160206A true JPH08160206A (ja) | 1996-06-21 |
Family
ID=17857384
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6298264A Pending JPH08160206A (ja) | 1994-12-01 | 1994-12-01 | 光拡散シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08160206A (ja) |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1998005984A1 (fr) * | 1996-08-05 | 1998-02-12 | Teijin Limited | Film oriente avec pores |
JP2002323700A (ja) * | 2001-04-26 | 2002-11-08 | Keiwa Inc | 光学シート及びこれを用いたバックライトユニット |
JP2002333510A (ja) * | 2001-05-08 | 2002-11-22 | Keiwa Inc | 反射シート及びこれを用いたバックライトユニット |
JP2006128060A (ja) * | 2004-10-26 | 2006-05-18 | Samsung Electronics Co Ltd | 光調節プレート及びこれを有するバックライト組立体及び表示装置。 |
JP2007193215A (ja) * | 2006-01-20 | 2007-08-02 | Olympus Corp | 光学素子とその製造方法 |
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WO2011152345A1 (ja) * | 2010-05-31 | 2011-12-08 | 大日本印刷株式会社 | 視認性向上シートの製造方法および視認性向上シート |
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