JPH08159525A - 空気熱源型空調システム - Google Patents

空気熱源型空調システム

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JPH08159525A
JPH08159525A JP32932494A JP32932494A JPH08159525A JP H08159525 A JPH08159525 A JP H08159525A JP 32932494 A JP32932494 A JP 32932494A JP 32932494 A JP32932494 A JP 32932494A JP H08159525 A JPH08159525 A JP H08159525A
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JP
Japan
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heat
air
heat exchanger
storage tank
air conditioning
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Pending
Application number
JP32932494A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Hayashi
利雄 林
Sakae Kikuchi
栄 菊地
Masao Masuda
正夫 増田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takasago Thermal Engineering Co Ltd
Original Assignee
Takasago Thermal Engineering Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
    • Y02B30/52Heat recovery pumps, i.e. heat pump based systems or units able to transfer the thermal energy from one area of the premises or part of the facilities to a different one, improving the overall efficiency

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  • Central Air Conditioning (AREA)
  • Other Air-Conditioning Systems (AREA)
  • Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 多様な空調負荷に対応可能な個別熱源型空調
システムを提供する。 【構成】 本熱源ユニットは、個別蓄熱槽STと、蓄熱
用水と給気の熱交換用の第2熱交換器EX2と、蓄熱槽
内に設置され蓄熱用水と冷媒の熱交換用の第3熱交換器
EX3とから成る蓄熱槽回路Aと、第3熱交換器EX3
と、冷媒と給気の熱交換用の第4熱交換器EX4と、冷
媒と冷却水の熱交換用の第5熱交換器EX5と、蓄熱槽
外に設置されて蓄熱用水と冷媒との熱交換用の第6熱交
換器EX6から成るヒートポンプ回路Bと、気液接触型
の第1熱交換器EX1と第5熱交換器EX5とから成る
排熱回路を備え、ヒートポンプ回路を構成する各熱交換
器を熱負荷に応じて凝縮器又は蒸発器として選択的に機
能させて様々な空調負荷に対応させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気熱源型空調システ
ムにかかり、特に個別空間ごとの空調負荷要求に柔軟に
対応することが可能であり、かつ省エネルギー、省スペ
ース、施工性に優れた空気熱源型空調システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、ビル機能のインテリジェント化に
よる冷房負荷が増大し、またオフィス環境の快適化要求
が高まるにつれて、オフィスビルなどの空調設備の方式
は、セントラル方式から個別分散方式に変遷しつつあ
る。このような個別分散型ビル空調方式に対応する空調
設備として、パッケージ型ヒートポンプや、マルチ方式
空気調和機や、ウォールスルー型空気調和機などが開発
されている。
【0003】たとえば典型的なマルチ方式空調設備は、
1台の室外ユニットに複数の室内ユニットが接続され、
各室内ユニットごとに個別に運転停止や室温設定などの
制御ができるように構成されている。このようなマルチ
方式空調設備は個別運転制御特性に優れているため個別
分散方式に最適であり、しかも中央式空調と比べ熱搬送
動力を軽減することが可能なため、消費エネルギーを大
幅に迎えることができる点でも注目されている。
【0004】しかしながら、マルチ方式空調設備の設置
にあたっては、室内ユニットと室外ユニットとを連絡す
る冷媒配管の長さや高低差が設置場所によって多様であ
り、さらに設置現場に応じて冷却能力の予測、配管径の
選定、オイル注入量の適正調整などを行う必要がある。
【0005】また典型的なウォールスルー型空気調和機
は室内ユニットと室外ユニットとが一体に構成され、要
求される空調負荷に応じて空調空間のペリメータゾーン
に設置されるウォールスルー型空気調和機の台数を加減
することにより、各空調空間の個別分散要求に細やかに
対応することが可能である。このようなウォールスルー
型空気調和機は、マルチ方式空調設備とは異なり、冷媒
配管などを省略することが可能であるが、必要とする熱
源用空気量が非常に多く、システムのCOP(成績係
数)が低下する上、外気温度によっては十分な空調能力
を得ることができず、その設置場所や容量が限定され、
さらにダクト接続なども困難であり、したがって空気質
制御や温熱環境制御にも限界があった。
【0006】そこで、本願発明者らは、上記のような技
術的立脚点に立ち、鋭意努力の結果、従来に無い新規な
空気熱源型空調システムに想到した。かかるシステムに
ついては、例えば、本願出願人にかかる特願平5−34
9847号明細書、特願平6−239487号明細書に
開示されている。そして、上記空気熱源型空調システム
によれば、空調機に温熱制御機能と空気質制御機能を集
約することにより、各個別空調ゾーンで要求される温熱
環境や空気質環境を個別に制御することが可能となっ
た。また、熱搬送動力、熱源装置や電力設備の容量を従
来のシステムよりも軽減することにより、省エネルギー
であり、かつイニシャルコスト、ランニングコスト、ラ
イフサイクルコストに優れたシステムを提供することが
可能となった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記空
気熱源型空調システムの装置構成は、未だ複雑であり、
機械要素点数をさらに削減し簡素化を図ることにより、
より個別分散型の空調システムに適した構成にする余地
があった。また、さらに蓄熱槽からの熱取り出し能力に
関して改善を加える余地があった。
【0008】従って、本発明は、上記空気熱源型空調シ
ステムに改良を加え、より一層装置構成が単純であり、
かつ熱回収効率に優れた、個別蓄熱方式の空気熱源型空
調システムを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、第1及び第2の給気経路(SA1、SA
2)を備えるとともに、少なくとも、個別蓄熱槽(S
T)を備え第1の熱媒が循環する蓄熱槽回路(A)と、
圧縮機(COMP)及び膨張弁(EV)を備え第2の熱
媒が循環するヒートポンプ回路(B)と、気液接触型の
第1の熱交換器(EX1)を備え第3の熱媒が循環する
排熱回路(C)とが一体に構成されて成る熱源ユニット
(1)を備えた空気熱源型空調システムを提供する。こ
のシステムの蓄熱槽回路(A)は、少なくとも、個別蓄
熱槽(ST)と、第1の熱媒と第1の給気経路(SA
1)内を流通する給気との熱交換を行う第2の熱交換器
(EX2)と、蓄熱槽内に設置されて第1の熱媒と第2
の熱媒との熱交換を行う第3の熱交換器(EX3)とか
ら構成される。またヒートポンプ回路(B)は、少なく
とも、第3の熱交換器(EX3)と、第2の熱媒と前記
第2の給気経路(SA2)内を流通する給気との熱交換
を行う第4の熱交換器(EX4)と、第2の熱媒と前記
第3の熱媒との熱交換を行う第5の熱交換器(EX5)
とから構成される。また排熱回路(C)は、少なくと
も、第1の熱交換器(EX1)と第5の熱交換器(EX
5)とから構成されている。そして、ヒートポンプ回路
(B)を構成する各熱交換器(EX3、EX4、EX
5)は、運転モードに応じて凝縮器又は蒸発器として選
択的に機能させることができる。
【0010】さらに本発明によれば、蓄熱槽外に設置さ
れて第1の熱媒と第2の熱媒との熱交換を行う第6の熱
交換器(EX6)を、上記蓄熱回路(A)及び上記ヒー
トポンプ回路(B)に付加することが好ましい。そし
て、この第6の熱交換器(EX6)は、第2の熱交換器
(EX2)による熱交換後の第1の熱媒と第2の熱媒と
の熱交換を行うように構成することが好ましい。
【0011】また本発明によれば、空調空間を所定の容
積を有する1又は2以上の空調単位に分割し、上記のよ
うに構成された熱源ユニットを、空調単位ごとに設置す
ることが好ましい。そして、その場合に、蓄熱槽回路の
第2の熱交換器は、それのみで各空調単位において要求
される全熱負荷に対応できる容量を備えていることが好
ましい。また空調単位をさらに1又は2以上の個別空調
ゾーンに分割して各個別空調ゾーンごとに送風ユニット
を設置し、各熱源ユニットから各送風ユニットに空調用
空気を選択的に給気する構成とすることもできる。その
場合に、各送風ユニットは、第1の給気経路及び第2の
給気経路を介して熱源ユニットより空調用空気を供給可
能であり、各送風ユニットには第1の給気経路及び第2
の給気経路から供給される空調用空気を切り換えるため
の切換手段を設けることが好ましい。さらに各送風ユニ
ットに可変風量制御手段を設ける構成を採用することも
可能である。
【0012】
【作用】本発明によれば、特願平5−349847号明
細書に開示されているような従来の装置に比較して、弁
類などの機械要素点数を削減したより簡単な構成であっ
ても、ヒートポンプ回路の熱交換器を運転モードに応じ
て蒸発器又は凝縮器として選択的に機能させるととも
に、蓄熱槽から熱を取り出すことにより、暖房負荷、冷
房負荷、冷暖房同時負荷など個々の空調空間において要
求される熱負荷の種類及び大小にかかわらず、あらゆる
熱負荷要求に柔軟に対応することが可能である。また空
気質制御のために空調空間内に導入した外気量以下の排
気のみを熱源ユニットの熱源または熱搬送体として利用
することができるので、外気処理用空調機などの別体装
置を省略可能な完全分散型の見かけ上熱源を必要としな
い空気熱源型空調システムを構築することが可能であ
る。また蓄熱槽水を冷熱源又は温熱源として利用するこ
とが可能なので、冷暖房能力及びCOPの向上を図るこ
とが可能である。また蓄熱槽に余剰熱を回収することが
できるので、省エネルギー運転が可能である。
【0013】さらに第6の熱交換器を設けたことによ
り、蓄熱槽からの熱取り出しを、第2の熱交換器よる空
気/水(第1の熱媒)熱交換のみならず、第6の熱交換
器による水(第1の熱媒)/冷媒(第2の熱媒)熱交換
によっても行うことが可能となり、熱取り出し能力の向
上が図れる。その場合に、第2の熱交換器による熱取り
出し後に、第6の熱交換器による熱取り出しを行うこと
により、ヒートポンプ回路の熱交換効率が向上する。
【0014】また空調空間を所定の容積、例えば外壁面
を含め、約7m×14m(100m2)を有する1また
は2以上の空調単位に分割し、各空調単位ごとに、上記
のように構成された熱源ユニットを設置することによ
り、各空調単位内で、個別に熱負荷制御および空気質制
御が完結するので、熱媒および空気の搬送距離が制限さ
れ、熱搬送動力を大幅に低減することが可能である。ま
た所定の容積の空調区間内で空調システムを構成するの
で、温熱環境および空気質環境の個別性を達成しながら
同時に、機器や施工の標準化を図ることが可能である。
その場合に、第2の熱交換器の容量を各空調単位の全熱
負荷に対応できるほど十分に大きくとることにより、個
別制御性に優れ、かつ蓄熱の利用効率の高いシステムを
構築できる。
【0015】上記のように分割された空調単位をさらに
1または2以上の個別空調ゾーンに分割し、各個別空調
ゾーンごとに、冷風/温風の切換手段および/または可
変風量制御手段を備えた送風ユニットを設置することに
より、上記切換手段により各個別空調ゾーンごとに独立
に冷風または温風を選択的に供給することが可能になる
とともに、適切な熱環境を維持するに足だけの給気量の
みを可変風量制御手段により送気して送風機動力を低減
させることが可能なので、省エネルギー運転で各個別空
調ゾーンごとの熱負荷要求に細やかに対応することが可
能なシステムを構築することができる。
【0016】
【実施例】以下に添付図面を参照しながら、本発明に基
づいて構成された空気熱源型空調システムの好適な実施
例について説明する。
【0017】図1は、本発明に基づいて構成された空気
熱源型空調システムの熱源ユニット1の概略を示す構成
図である。この熱源ユニット1は、蓄熱用水などの第1
の熱媒が循環する蓄熱回路Aと、冷媒などの第2の熱媒
が循環するヒートポンプ回路Bと、冷却水などの第3の
熱媒が循環する排熱回路Cと、第1及び第2の給気経路
SA1、SA2を備えた空調部Dとから主に構成されて
おり、これらの機器がケーシング2内に一体的に収容さ
れている。なお、図示の例では、このケーシング2の上
面に外気取入口OAと、第1及び第2の給気口SA1、
SA2が設けられ、側面には還気口RAと排気口EAが
設けられているが、本発明はかかる実施例に限定されな
いことは言うまでもない。
【0018】そして、第1の熱媒である蓄熱用水が循環
する蓄熱槽回路Aは、ケーシング12の下方に配置され
た個別蓄熱槽STと、第1の給気口SA1の下方に設け
られて第1の給気経路内を流通する給気と蓄熱用水との
熱交換を行うファインコイルなどの第2の熱交換器EX
2と、個別蓄熱槽ST内に配置されて蓄熱用水と冷媒と
の熱交換を行う製氷(温水)コイルなどの第3の熱交換
器EX3と、個別蓄熱槽STの上方に配置されて蓄熱用
水と冷媒との熱交換を行う熱交換器EX6とから構成さ
れている。また蓄熱槽回路AにはポンプP1、切換バル
ブV1、V2が介装されており、後述するように各種運
転モードに応じて、切換弁V1、V2を開閉するととも
にポンプP1を運転/停止することにより、個別蓄熱槽
ST内に蓄熱された熱を取り出すことが可能である。
【0019】また第2の熱媒である冷媒が循環するヒー
トポンプ回路Bは、個別蓄熱槽ST内に設置されて蓄熱
用水と冷媒との熱交換を行う第3の熱交換器EX3と、
個別蓄熱槽ST外に設置された蓄熱用水と冷媒との熱交
換を行う第6の熱交換器EX6と、第2の給気口SA2
の下方に配置されて第2の給気経路内を流通する給気と
冷媒との熱交換を行う第4の熱交換器EX4と、さらに
冷媒と冷却用水との熱交換を行う水側熱交換器である第
5の熱交換器EX5と、圧縮機COMPと、膨張弁EV
とから構成されている。またヒートポンプ回路Bには、
切換弁V3と、第1及び第2の四方弁RV1、RV2が
介装されており、後述するように各種運転モードに応じ
て、各弁を開閉するとともに、各熱交換器を凝縮器又は
蒸発器として駆動することにより、各種ヒートポンプ回
路を構成することが可能である。さらにヒートポンプ回
路Bには、ヒータSHが介装されており、ヒートポンプ
回路B内を循環する冷媒を過熱操作することにより、熱
交換器出口の冷媒状態を飽和又は湿り状態側に移動させ
ることができる。一般に、湿り冷媒が圧縮機に流入する
と液圧縮が生じるため、冷媒は乾き状態で圧縮機に供給
される。しかし、熱交換器の伝熱面を有効に利用し、C
OPなどの性能向上を図るには、熱交換器内の冷媒は湿
り状態にある方が伝熱性能が向上し好ましい。そこで、
これら両者の要求を満たすために、本実施例では、ヒー
トポンプ回路B中に、ヒータSHを介装することによ
り、運転モードに応じて冷媒に過熱操作を加え、冷媒状
態を最適に制御することができるようにしたものであ
る。
【0020】さらに第3の熱媒である冷却用水が循環す
る排熱回路Cは、例えば小型の冷却塔使用の気液接触型
熱交換器である第1の熱交換器EX1と、冷媒と冷却用
水との熱交換を行う第5の熱交換器EX5とから構成さ
れている。またこの排熱回路CにはポンプP2が介装さ
れており、後述するように運転モードに応じて、ポンプ
P2を運転/停止することにより、ヒートポンプ回路B
から回収された熱を排気中に排熱することが可能であ
る。
【0021】次に空調部Dを構成する空気経路について
説明する。まず、外気取入口OAには外気用ファンOA
Fが設けられており、外気を強制吸気することが可能で
ある。取り入れられた外気は、フィルタFにより塵埃な
どを濾過された後、還気口RAより吸気された室内から
の還気とともに、空調部D及び排熱回路Cの第1の熱交
換器EX1に送られる。空調部Dには、第2の熱交換器
EX2と吸気ファンSAF1、及び第4の熱交換器EX
4と吸気ファンSAF2が、それぞれ空気の流れに対し
て直列に配置されている。そして、吸気ファンSAF1
により第2の熱交換器EX2を通過した吸気は、ダンパ
VD1を介して第1の吸気経路SA1に送られ、ダンパ
VD2を介して第2の吸気経路SA2に送られる。同様
に、吸気ファンSAF2により第4の熱交換器EX4を
通過した吸気は、ダンパVD3を介して第1の吸気経路
SA1に送られ、ダンパVD4を介して第2の吸気経路
SA2に送られる。また第2の熱交換器EX2及び第4
の熱交換器EX4を通過した空気の一部は、ダンパVD
5を介して排気口EAに送られる。他方、外気及び還気
の一部は、第1の熱交換器EX1を通過して、ダンパV
D6を介して排気口EAに送られる。そして、排気口E
Aには排気用ファンEAFが設置されており、ダンパV
D5及びVD6を通過した空気を排気することが可能で
ある。
【0022】上記のように構成された熱源ユニット1
は、図2に示す各運転モードで運転することが可能であ
る。次に各運転モードについて図面を参照しながら説明
する。なお各運転モードの動作の理解を助けるために、
図中、動作オフ状態の構成機器については斜線を付し、
熱媒の循環方向には矢印を付している。
【0023】1.蓄熱運転モード (1)製氷運転モード 製氷運転モード時には、図3に示すように、ポンプP1
は停止して蓄熱槽回路Aの運転は行わない。そしてバル
ブV1、V2をオフとし、バルブV3をオンとするとと
もに、四方弁RV1、RV2を冷房モードに切り換え
て、冷媒を圧縮機COMP→第1四方弁RV1→第4熱
交換器EX4(通過のみ)→第2四方弁RV2→第5熱
交換器EX5→スーパーヒータSH→膨張弁EV→第3
熱交換器EX3→バルブV3→第1四方弁RV1→圧縮
機COMPと順次循環させ、第3熱交換器EX3を蒸発
器として機能させ、第5熱交換器EX5を凝縮器として
機能させるヒートポンプ回路Bを構成するとともに、ポ
ンプP2を駆動し、排熱回路Cに冷却水を循環させる。
さらに外気ファンOAF及び排気ファンEAFを駆動す
るとともに、ダンパVD1、VD2、VD3、VD4、
VD5を閉止し、ダンパVD6を開放することにより、
外気OA及び/又は還気RAを熱源ユニット内に取り入
れ、蓄熱槽ST内の蓄熱用水から抜熱した熱を第5熱交
換器EX5及び気液接触型の第1熱交換器EX1を介し
て、排気中に放熱することにより、例えば夜間の安価な
電力を利用して蓄熱槽ST内に冷熱を氷又は冷水として
蓄熱することが可能である。
【0024】(2)温水蓄熱モード 温水蓄熱モード時には、図4に示すように、ポンプP
1、P2を停止して蓄熱槽回路A及び排熱回路Cの双方
とも運転を行わない。そして、バルブV1、V2、V3
を閉止して、四方弁RV1、RV2を暖房モードに切り
換えて、冷媒を圧縮機COMP→第1四方弁RV1→第
6熱交換器EX6(通過のみ)→第3熱交換器EX3→
第2四方弁RV2→第5熱交換器(通過のみ)→スーパ
ーヒータSH→膨張弁EV→第2四方弁RV2→第4熱
交換器EX4→第1四方弁RV1→圧縮機COMPと順
次循環させ、第4熱交換器EX4を蒸発器として機能さ
せ、第3熱交換器EX3を凝縮器として機能させるヒー
トポンプ回路Bを構成する。さらに外気ファンOAF及
び排気ファンEAFを駆動するとともに、ダンパVD
1、VD2、VD3、VD4、VD6を閉止し、ダンパ
VD5を開放することにより、外気OA及び/又は還気
RAを熱源ユニット内に取り入れ、取り入れ外気OA及
び/又は還気RAから第4熱交換器EX4により抜熱し
た熱を第3熱交換器EX3を介して蓄熱槽ST内の蓄熱
用水に放熱することにより、例えば夜間の安価な電力を
利用して蓄熱槽ST内に温熱を温水として蓄熱すること
が可能である。
【0025】2.空調運転モード 本発明によれば、要求される熱負荷の種類、蓄熱モー
ド、熱回収を行うかに応じて、図2示すような各種運転
モードに従って熱源ユニット1を空調運転することが可
能である。以下に、各空調運転モードについて説明す
る。
【0026】(1)冷房負荷(a、bモード) 蓄熱槽ST内に冷熱が氷又は冷水として蓄熱されてお
り、各空調ゾーンにおいて要求される空調負荷が冷房負
荷である場合には、図5に示すようなaモード又はbモ
ードで熱源ユニット1を駆動することが可能である。こ
の冷房負荷モード時には、ポンプP1及びP2を駆動す
ることにより、蓄熱槽回路A及び排熱回路Cを運転す
る。そしてバルブV1、V3を閉止して、バルブV2を
開放するとともに、四方弁RV1、RV2を冷房モード
に切り換えて、冷媒を圧縮機COMP→第1四方弁RV
1→第4熱交換器EX4(通過のみ)→第2四方弁RV
2→第5熱交換器EX5→スーパーヒータSH→膨張弁
EV→第2四方弁RV2→第3熱交換器EX3→第6熱
交換器EX6→第1四方弁RV1→圧縮機COMPと順
次循環させ、第3熱交換器EX3及び第6熱交換器EX
6を蒸発器として機能させるとともに、第5熱交換器E
X5を凝縮器として機能させるヒートポンプ回路Bを構
成する。さらに、外気用ファンOAF、第1給気ファン
SAF1及び排気ファンEAFを駆動するとともに、ダ
ンパVD1、VD2、VD6を開放し、ダンパVD3、
VD4、VD5を閉止することにより、外気OA及び/
又は還気RAを熱源ユニット内に取り入れ、第2熱交換
器EX2により蓄熱槽STから温熱を汲み出して給気の
温調を行うとともに、蓄熱槽ST内の蓄熱用水から抜熱
した熱を第5熱交換器EX5及び気液接触型の第1熱交
換器EX1を介して排気中に放熱することができる。そ
して、要求される冷房負荷が小さい場合(bモード)に
は、第2熱交換器EX2により蓄熱槽に蓄熱された冷熱
を汲み出して、ダンパVD1、VD2を介して第1及び
第2の給気経路SA1及びSA2に供給することにより
対応する。また要求される冷房負荷が大きい場合(aモ
ード)には、ヒートポンプ回路Bにより蓄熱槽ST内に
冷熱を供給することにより対応する。なお、その際に、
本実施例によれば、第6熱交換器EX6により、第2熱
交換器EX2による熱交換後の冷水からヒートポンプ回
路B内に熱回収を行うのでヒートポンプ回路Bの熱交換
効率を高めることができる。
【0027】(2)冷房運転時冷暖同時負荷(cモー
ド) 氷蓄熱が行われている冷房運転時に冷房とともに暖房も
必要になった場合には、図6に示すようなcモードで熱
源ユニット1を運転することが可能である。このcモー
ド運転時には、ポンプP1及びP2を駆動することによ
り、蓄熱槽回路A及び排熱回路Cを運転する。そしてバ
ルブV1、V3を閉止して、バルブV2を開放するとと
もに、四方弁RV1、RV2を冷房モードに切り換え
て、冷媒を圧縮機COMP→第1四方弁RV1→第4熱
交換器EX4→第2四方弁RV2→第5熱交換器EX5
→スーパーヒータSH→膨張弁EV→第2四方弁RV2
→第3熱交換器EX3→第6熱交換器EX6→第1四方
弁RV1→圧縮機COMPと順次循環させ、第3熱交換
器EX3及び第6熱交換器EX6を蒸発器として機能さ
せるとともに、第4熱交換器EX4及び第5熱交換器E
X5を凝縮器として機能させるヒートポンプ回路Bを構
成する。さらに、外気用ファンOAF、第1及び第2給
気ファンSAF1、SAF2及び排気ファンEAFを駆
動するとともに、ダンパVD6を開放し、ダンパVD5
を閉止する。なお、ダンパVD1、VD2、VD3、V
D4は各個別空調空間において要求される空調負荷に応
じて開閉する。そして、冷房負荷に対しては、第2熱交
換器EX2により蓄熱槽STから冷熱を汲み出すことに
より対応する。また暖房負荷に対しては、第4熱交換器
EX4をヒートポンプ回路Bの凝縮器として機能させる
ことにより対応する。すなわち、このモードでは、蓄熱
槽ST内の蓄熱用水から抜熱した熱を、第4熱交換器E
X4により給気中に放熱するとともに、第5熱交換器E
X5及び気液接触型の第1熱交換器EX1を介して排気
中に放熱することができる。またこの場合にも、第6熱
交換器EX6により、第2熱交換器EX2による熱交換
後の冷水からヒートポンプ回路B内に熱回収を行うので
ヒートポンプ回路Bの熱交換効率を高めることができ
る。
【0028】(3)冷房運転時暖房小負荷(dモード) 氷蓄熱が行われている冷房運転時に暖房小負荷が生じた
場合には、図7に示すようなdモードで熱源ユニット1
を運転することが可能である。このdモード運転時に
は、ポンプP1及びP2を停止して、蓄熱槽回路A及び
排熱回路Cの運転は行わない。そしてバルブV1、V2
を閉止して、バルブV3を開放するとともに、四方弁R
V1、RV2を冷房モードに切り換えて、冷媒を圧縮機
COMP→第1四方弁RV1→第4熱交換器EX4→第
2四方弁RV2→第5熱交換器EX5(通過のみ)→ス
ーパーヒータSH→膨張弁EV→第2四方弁RV2→第
3熱交換器EX3→バルブV3→第1四方弁RV1→圧
縮機COMPと順次循環させ、第3熱交換器EX3を蒸
発器として機能させるとともに、第4熱交換器EX4を
凝縮器として機能させるヒートポンプ回路Bを構成す
る。さらに、外気用ファンOAF、第2給気ファンSA
F2及び排気ファンEAFを駆動するとともに、ダンパ
VD3、VD4、VD6を開放し、ダンパVD1、VD
2、VD5を閉止する。そして、要求される暖房小負荷
に対しては、蓄熱槽ST内の蓄熱用水から抜熱した熱
を、第4熱交換器EX4により給気中に放熱することに
より対応する。
【0029】(4)暖房運転時冷房小負荷(eモード) 温水蓄熱が行われている暖房運転時に冷房小負荷が生じ
た場合には、図8に示すようなdモードで熱源ユニット
1を運転することが可能である。このdモード運転時に
は、ポンプP1を停止して蓄熱槽回路Aは運転しない
が、ポンプP2を駆動して排熱回路Cの運転は行う。そ
してバルブV1、V2を閉止して、バルブV3を開放す
るとともに、四方弁RV1、RV2を暖房モードに切り
換えて、冷媒を圧縮機COMP→第1四方弁RV1→第
6熱交換器EX6(通過のみ)→第3熱交換器EX3→
第2四方弁RV2→第5熱交換器EX5→スーパーヒー
タSH→膨張弁EV→第2四方弁RV2→第4熱交換器
EX4→第1四方弁RV1→圧縮機COMPと順次循環
させ、第3熱交換器EX3を凝縮器として機能させると
ともに、第4熱交換器EX4を蒸発器として機能させる
ヒートポンプ回路Bを構成する。さらに、外気用ファン
OAF、第2給気ファンSAF2及び排気ファンEAF
を駆動するとともに、ダンパVD3、VD4、VD6を
開放し、ダンパVD1、VD2、VD5を閉止する。そ
して、要求される冷房小負荷に対しては、第4熱交換器
EX4により給気中から抜熱することにより対応する。
給気中から抜熱した熱の一部は凝縮器として機能する第
3熱交換器EX3により蓄熱用水中に放熱され、その残
余の熱は第5熱交換器EX5及び気液接触型の第1熱交
換器EX1を介して排気中に放熱される。
【0030】(5)暖房運転時冷暖同時負荷(fモー
ド) 温水蓄熱が行われている暖房運転時に暖房とともに冷房
も必要になった場合には、図9に示すようなfモードで
熱源ユニット1を運転することが可能である。このfモ
ード運転時には、ポンプP1を駆動することにより蓄熱
槽回路Aは運転するが、ポンプP2は停止し排熱回路C
は運転しない。そしてバルブV2、V3を閉止して、バ
ルブV1を開放するとともに、四方弁RV1、RV2を
暖房モードに切り換えて、冷媒を圧縮機COMP→第1
四方弁RV1→第6熱交換器EX6→第3熱交換器EX
3→第2四方弁RV2→第5熱交換器EX5(通過の
み)→スーパーヒータSH→膨張弁EV→第2四方弁R
V2→第4熱交換器EX4→第1四方弁RV1→圧縮機
COMPと順次循環させ、第3熱交換器EX3及び第6
熱交換器EX6を凝縮器として機能させるとともに、第
4熱交換器EX4を蒸発器として機能させるヒートポン
プ回路Bを構成する。さらに、外気用ファンOAF、第
1及び第2給気ファンSAF1、SAF2及び排気ファ
ンEAFを駆動するとともに、ダンパVD5を開放し、
ダンパVD6を閉止する。なお、ダンパVD1、VD
2、VD3、VD4は各個別空調空間において要求され
る空調負荷に応じて開閉する。そして、暖房負荷に対し
ては、第2熱交換器EX2により蓄熱槽STから温熱を
汲み出すことにより対応する。また冷房負荷に対して
は、第4熱交換器EX4をヒートポンプ回路Bの蒸発器
として機能させることにより対応する。すなわち、この
モードでは、第4の熱交換器EX4により給気中から抜
熱した熱を、第6の熱交換器EX6により冷媒中に、そ
して第3の熱交換器EX3により蓄熱槽ST内の蓄熱用
水に放熱することができる。またこの場合には、第6熱
交換器EX6により、第2熱交換器EX2による熱交換
後の温水からもヒートポンプ回路B内に熱回収を行うの
でヒートポンプ回路Bの熱交換効率を高めることができ
る。
【0031】(6)暖房負荷(g、hモード) 蓄熱槽ST内に温熱が温水として蓄熱されており、各空
調ゾーンにおいて要求される空調負荷が暖房負荷である
場合には、図10に示すようなgモード又はhモードで
熱源ユニット1を駆動することが可能である。この暖房
負荷モード時には、ポンプP1を駆動することにより蓄
熱槽回路Aは運転するが、ポンプP2は停止して排熱回
路Cの運転は行わない。そしてバルブV2、V3を閉止
して、バルブV1を開放するとともに、四方弁RV1、
RV2を暖房モードに切り換えて、冷媒を圧縮機COM
P→第1四方弁RV1→第6熱交換器EX6→→第3熱
交換器EX3→第2四方弁RV2→第5熱交換器EX5
(通過のみ)→スーパーヒータSH→膨張弁EV→→第
4熱交換器EX4→第1四方弁RV1→圧縮機COMP
と順次循環させ、第3熱交換器EX3及び第6熱交換器
EX6を凝縮器として機能させるとともに、第4熱交換
器EX4を蒸発器として機能させるヒートポンプ回路B
を構成する。さらに、外気用ファンOAF、第1給気フ
ァンSAF1及び排気ファンEAFを駆動するととも
に、ダンパVD1、VD2、VD5を開放し、ダンパV
D3、VD4、VD6を閉止することにより、外気OA
及び/又は還気RAを熱源ユニット内に取り入れ、第2
熱交換器EX2により蓄熱槽STから温熱を汲み出して
給気の温調を行うとともに、第4熱交換器EX4により
排気空気中から抜熱した熱を、第6の熱交換器EX6に
より冷媒中に、そして第3の熱交換器EX3により蓄熱
槽ST内の蓄熱用水に放熱することができる。蓄熱槽S
T内の蓄熱用水から抜熱した熱を第5熱交換器EX5及
び気液接触型の第1熱交換器EX1を介して排気中に放
熱することができる。そして、要求される暖房負荷が小
さい場合(gモード)には、第2熱交換器EX2により
蓄熱槽に蓄熱された温熱を汲み出して、ダンパVD1、
VD2を介して第1及び第2の給気経路SA1及びSA
2に供給することにより対応する。また要求される暖房
負荷が大きい場合(hモード)には、第4熱交換器EX
により排気中より抜熱し、蓄熱槽ST内に温熱を供給す
ることにより対応する。なおその際に、本実施例によれ
ば、またこの場合には、第6熱交換器EX6により、第
2熱交換器EX2による熱交換後の温水からもヒートポ
ンプ回路B内に熱回収を行うのでヒートポンプ回路Bの
熱交換効率を高めることができる。
【0032】以上のように、本発明によれば、二次側に
おいて要求される負荷の種類に応じて、また蓄熱槽に蓄
熱されている蓄熱用冷媒の温度に応じて、様々な運転モ
ードで熱源ユニットを駆動することにより、要求される
熱負荷に最適であり、かつ熱効率に優れた空調空気を二
次側に供給することが可能である。
【0033】さて上記熱源ユニットを実際に設置するあ
たっては、オフィスビルなどの空調空間を所定の容積を
有する1又は2以上の空調単位に分割してモジュール化
し、各空調単位ごとに熱源ユニット設置することにより
完全個別分散型の空調システムを構築することが可能で
ある。この空調単位は任意の容積に設定することが可能
であるが、例えばオフィスビルなどにおいては、柱間隔
に規定される空間とすることが可能であり、最近のビル
では、例えば7×14mが標準とされているため、これ
に適用する空調単位として、外壁面に7m幅接する役1
00m2と設定することが可能である。従ってビルなど
の空調空間全体の空調システムは、この空調単位の反復
により構築することができる。
【0034】そして各空調単位には、図11に示すよう
に、熱源ユニット1が適当な場所に配置され、さらに各
空調単位を構成する各空調ゾーンに給気調整ユニット2
a、2b、2c、…2nが配置され、熱源ユニット10
から各空調ゾーンに対して、冷風及び温風をそれぞれ独
立に送風することが可能なように第1の給気経路3及び
第2の給気経路4が併設される。さらに必要な場合に
は、各空調ゾーンにそのゾーン内の温湿度環境を検出す
るためのセンサ5a、5b、5c、…5nを設置し、そ
のセンサからの信号に応じて、熱源ユニット及び/又は
給気調整ユニットの運転を行うように構成することも可
能である。
【0035】各空調ゾーンに設置される給気調整ユニッ
ト2は、例えば図12に示すような、冷風及び/又は温
風の冷暖切換機構(冷暖切換部)10と、可変風量機構
(可変風量部)11(VAV)とから主に構成されてい
る。そして、この冷暖切換機構10は、図12に示すよ
うに、駆動部(アクチュエータ)19と、駆動軸と、駆
動軸の運転が伝達される開閉子14とからなり、可変風
量機構11は駆動部(アクチュエータ)20と、中子1
6と、中子16の水平移動と相俟って給気量を調整しう
る絞り口17とから構成されている。さらに給気調整ユ
ニット2は熱源ユニット1よりそれぞれ独立に構成さ
れ、冷風給気経路3および温風給気経路4を介して各給
気調整ユニット2内に独立に構成された冷風チャンバ1
2および温風チャンバ13にそれぞれ供給された冷風お
よび/または温風は、それぞれのチャンバの出口に設置
された開閉子14、15の開閉により、選択的な切り換
えを行うことができる。そしてこの冷暖切換機構10に
おいて選択された冷風または温風は可変風量機構11に
おいて中子16の移動により絞り口17から給気される
空気の送風量を変えることにより送気口18より各空調
ゾーンに送風される空気量を調整し、室内温度を最適値
に調整することが可能である。
【0036】なお上記給気調整ユニット2の開閉子1
4、15および中子16は、各空調ゾーンに設置された
センサ5からの温度信号に基づいて制御ボックスを介し
て駆動部19、20により、機械的にあるいは電気的に
駆動させることが可能である。また図12に示す実施例
においては、冷暖切換機構10と可変風量機構11とを
ユニットとして一体的に構成しているが本発明はかかる
構成に限定されない。たとえば、冷暖切換機構10と可
変風量機構11とを別体として構成し、冷暖切換機構1
0を熱源ユニット1の近傍に設置するとともに、可変風
量機構11を各空調ゾーンの近傍に設置する構成を採用
することも可能である。
【0037】以上が本発明に基づいて構成された空気熱
源空調システムの一実施例に関する詳細な説明である。
しかしながら、本発明システムは、上記実施例に限定さ
れることなく、特許請求の範囲に記載された構成の範囲
内で、要求される様々な環境条件に応じて様々な運転モ
ードで駆動することが可能であることは言うまでもな
い。
【0038】図13には、本発明に基づく熱源ユニット
の第2実施例が示されている。この実施例の基本的構成
は、図1に示す第1実施例と変わらないので、同一の機
能効果を奏する部材については、同一の参照番号を付す
ることにより重複説明は省略する。ただし、この実施例
によれば、第6の熱交換器EX6が省略され、さらに装
置構成の簡略化が図られている。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
従来の装置に比較して、弁類などの機械要素点数を削減
したより簡単な構成であっても、ヒートポンプ回路の熱
交換器を運転モードに応じて蒸発器又は凝縮器として選
択的に機能させるとともに、蓄熱槽から熱を取り出すこ
とにより、暖房負荷、冷房負荷、冷暖房同時負荷など個
々の空調空間において要求される熱負荷の種類及び大小
にかかわらず、あらゆる熱負荷要求に柔軟に対応するこ
とが可能である。
【0040】さらに第6の熱交換器を設けたことによ
り、蓄熱槽からの熱取り出しを、第2の熱交換器よる空
気/水(第1の熱媒)熱交換のみならず、第6の熱交換
器による水(第1の熱媒)/冷媒(第2の熱媒)熱交換
によっても行うことが可能となり、熱取り出し能力の向
上が図れる。その場合に、第2の熱交換器による熱取り
出し後に、第6の熱交換器による熱取り出しを行うこと
により、ヒートポンプ回路の熱交換効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づいて構成された空気熱源型空調シ
ステムの熱源ユニットの概略的な装置構成を示す構成図
である。
【図2】本発明に基づいて構成された空気熱源型空調シ
ステムの熱源ユニットの運転モードを示す説明図であ
る。
【図3】本発明に基づいて構成された空気熱源システム
の熱源ユニットの氷蓄熱運転モード時の配管系統図を示
している。
【図4】本発明に基づいて構成された空気熱源システム
の熱源ユニットの温水蓄熱運転モード時の配管系統図を
示している。
【図5】本発明に基づいて構成された空気熱源システム
の熱源ユニットのa、bモード運転時の配管系統図を示
している。
【図6】本発明に基づいて構成された空気熱源システム
の熱源ユニットのcモード運転時の配管系統図を示して
いる。
【図7】本発明に基づいて構成された空気熱源システム
の熱源ユニットのdモード運転時の配管系統図を示して
いる。
【図8】本発明に基づいて構成された空気熱源システム
の熱源ユニットのeモード運転時の配管系統図を示して
いる。
【図9】本発明に基づいて構成された空気熱源システム
の熱源ユニットのfモード運転時の配管系統図を示して
いる。
【図10】本発明に基づいて構成された空気熱源システ
ムの熱源ユニットのg、hモード運転時の配管系統図を
示している。
【図11】本発明に基づいて構成された空気熱源型個別
空調システムに適用可能な熱源ユニットと送風ユニット
の配置を示す構成図である。
【図12】本発明に基づいて構成された空気熱源型個別
空調システムに適用可能な熱源ユニットと送風ユニット
の配置を示す構成図である。
【図13】本発明に基づいて構成された空気熱源型空調
システムの熱源ユニットの第2実施例の概略的な装置構
成を示す構成図である。
【符号の説明】
1 熱源ユニット A 蓄熱槽回路 B ヒートポンプ回路 C 排熱回路 D 空調部 EX1 気液接触型の第1熱交換器 EX2 第2熱交換器 EX3 第3熱交換器 EX4 第4熱交換器 EX5 第5熱交換器 EX6 第6熱交換器 ST 蓄熱槽 COMP 圧縮機 EV 膨張弁

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1及び第2の給気経路を備えるととも
    に、少なくとも、個別蓄熱槽を備え第1の熱媒が循環す
    る蓄熱槽回路と、圧縮機及び膨張弁を備え第2の熱媒が
    循環するヒートポンプ回路と、気液接触型の第1の熱交
    換器を備え第3の熱媒が循環する排熱回路とが一体に構
    成されて成る熱源ユニットを備えた空気熱源型空調シス
    テムであって、 前記蓄熱槽回路は、少なくとも、前記個別蓄熱槽と、前
    記第1の熱媒と前記第1の給気経路内を流通する給気と
    の熱交換を行う第2の熱交換器と、前記蓄熱槽内に設置
    されて前記第1の熱媒と前記第2の熱媒との熱交換を行
    う第3の熱交換器とから構成され、 前記ヒートポンプ回路は、少なくとも、前記第3の熱交
    換器と、前記第2の熱媒と前記第2の給気経路内を流通
    する給気との熱交換を行う第4の熱交換器と、前記第2
    の熱媒と前記第3の熱媒との熱交換を行う第5の熱交換
    器とから構成され、 前記排熱回路は、少なくとも、前記第1の熱交換器と前
    記第5の熱交換器とから構成されており、 前記ヒートポンプ回路を構成する各熱交換器は、運転モ
    ードに応じて凝縮器又は蒸発器として選択的に機能する
    ように構成したことを特徴とする、空気熱源型空調シス
    テム。
  2. 【請求項2】 前記蓄熱回路及び前記ヒートポンプ回路
    は、前記蓄熱槽外に設置されて前記第1の熱媒と前記第
    2の熱媒との熱交換を行う第6の熱交換器をさらに含む
    ことを特徴とする、請求項1に記載の空気熱源型空調シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 前記第6の熱交換器は、前記第2の熱交
    換器による熱交換後の第1の熱媒と第2の熱媒との熱交
    換を行うことを特徴とする、請求項2に記載の空気熱源
    型空調システム。
  4. 【請求項4】 空調空間を所定の容積を有する1又は2
    以上の空調単位に分割し、前記空調単位ごとに前記熱源
    ユニットを設置することを特徴とする、請求項1、2又
    は3のいずれかに記載の空気熱源型空調システム。
  5. 【請求項5】 前記第2の熱交換器は、それのみで前記
    空調単位において要求される全熱負荷に対応できる容量
    を備えていることを特徴とする、請求項4に記載の空気
    熱源型空調システム。
  6. 【請求項6】 前記空調単位をさらに1又は2以上の個
    別空調ゾーンに分割して各個別空調ゾーンごとに送風ユ
    ニットを設置し、各熱源ユニットから前記各送風ユニッ
    トに空調用空気を選択的に給気することが可能であるこ
    とを特徴とする、請求項4又は5に記載の空気熱源型空
    調システム。
  7. 【請求項7】 前記各送風ユニットは、前記第1の給気
    経路及び前記第2の給気経路を介して前記熱源ユニット
    より空調用空気を供給可能であり、さらに前記各送風ユ
    ニットは前記第1の給気経路及び前記第2の給気経路か
    ら供給される空調用空気を切り換えるための切換手段を
    備えていることを特徴とする、請求項6に記載の空気熱
    源型空調システム。
  8. 【請求項8】 前記各送風ユニットに可変風量制御手段
    が設けられていることを特徴とする、請求項7に記載の
    空気熱源型空調システム。
JP32932494A 1994-12-01 1994-12-01 空気熱源型空調システム Pending JPH08159525A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105074352B (zh) * 2013-02-25 2017-07-07 三菱电机株式会社 空气调节装置
CN107131656A (zh) * 2017-06-12 2017-09-05 广东美的暖通设备有限公司 热水器的控制方法、系统、计算机设备及可读存储介质

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CN105074352B (zh) * 2013-02-25 2017-07-07 三菱电机株式会社 空气调节装置
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