JPH0815918A - 画像形成装置ならびに画像形成方法 - Google Patents

画像形成装置ならびに画像形成方法

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JPH0815918A
JPH0815918A JP6150240A JP15024094A JPH0815918A JP H0815918 A JPH0815918 A JP H0815918A JP 6150240 A JP6150240 A JP 6150240A JP 15024094 A JP15024094 A JP 15024094A JP H0815918 A JPH0815918 A JP H0815918A
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JP
Japan
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image
latent image
toner
carrier
photosensitive drum
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JP6150240A
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English (en)
Inventor
Katsunori Kikuchi
勝則 菊池
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明の目的は、良好な画像を提供可能な画
像形成装置を提供することにある。 【構成】この発明の画像形成装置2は、感光体ドラム1
0に対して所定の位置で対向され、おおむね2000ガ
ウスの磁束密度が与えられた主極14bを有し、感光体
ドラムの外周面が移動される速度に比較して1.4ない
し2.5倍の速度で現像ローラ14aの外周面を移動さ
せることにより、磁性体の含有率が30%以下のバイン
ダーレジンが平均粒径80ないし100μm、嵩比重が
0.9ないし1.3g/cm3 かつ電気抵抗値が1.0×
1014Ω以上に形成されたキャリアCとこのキャリアに
より静電的に保持されたトナーTからなる現像剤Dを感
光体ドラムに向かって搬送することによりトナーを静電
潜像に供給することで感光体ドラムに形成された静電潜
像を現像する現像手段14とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、静電写真プロセスに
よって像担持体に画像を形成し、トナーによって画像を
現像して用紙に出力する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】静電写真プロセスが利用されている画像
形成装置では、光導電性を有する感光体、及び、トナー
とキャリア (磁性材料) を含む二成分現像剤が利用さ
れ、静電潜像として感光体に提供された画像を、トナー
により現像することにより、画像が形成される。
【0003】一般には、感光体は、回転可能な円筒状或
いは無端ベルト状に形成され、感光体の感度 (電位減衰
特性) および単位時間あたりの画像形成能力に応じて、
所定の速度で回転される。
【0004】現像装置は、感光体の回転軸方向とおおむ
ね平行かつ感光体の外周面 (または表面) に対向配置さ
れた現像ローラを有し、感光体に形成されている静電潜
像にトナーを付着させることによりトナー像を現像す
る。
【0005】現像ローラは、二成分現像剤を搬送すると
ともに、感光体に形成された静電潜像を現像するための
磁気ブラシ (キャリアチェーン) を提供するための主磁
極を含んでいる。この主磁極の磁力強度すなわち磁束密
度800〜1000ガウスに規定される。なお、現像ロ
ーラの外周面は、感光体が回転される方向と同一の方向
または逆の方向に、感光体の外周面 (表面) が移動され
る速度よりも速い速度で移動される。
【0006】キャリアとしては、フェライト系の金属が
利用され、多くの場合、電荷制御材としての樹脂材料が
コーティングされている。
【0007】この種の画像形成装置では、複写開始 (プ
リントスタート) 信号が入力されることにより感光体が
回転され、帯電装置を介して、例えば、−650ボルト
に帯電される。この帯電された感光体には、原稿の画像
に対応したレーザ光が照射されることで、例えば、−1
50ボルト程度に電位が低下された領域すなわち静電潜
像が形成される。一方、トナーとキャリアには、現像装
置を介して、概ね−450ボルトの現像バイアス電圧が
供給される。
【0008】これにより、感光体の高電位部にはトナー
が付着せず、静電潜像にのみトナーが付着され、静電潜
像が現像される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、今日利
用されている現像装置およびキャリアによれば、静電潜
像に付着された (現像された) トナーは、現像ローラと
感光体とが離れる瞬間に磁気ブラシによって掻き落とさ
れてしまうことが知られている。
【0010】この場合、感光体の軸線方向に平行な方向
の現像された画像の後端 (現像ローラが感光体と逆に回
転される装置では、画像の先端) が欠損する問題があ
る。また、感光体の軸線方向に平行な線がかすれたり全
く存在しなくなる (細い線を複写できない) 問題があ
る。
【0011】また、現像ローラと感光体とが相互に回転
されること及び磁気ブラシ (キャリアチェーン) の先端
部すなわち感光体と現像剤とが接触される領域では、キ
ャリアチェーン (磁気ブラシ) の磁気拘束力が比較的弱
くなることなどに起因してキャリアが感光体の表面に吸
着 (付着) されることにより、感光体表面が傷ついた
り、複写された画像にキャリアが同時に転写される問題
がある。
【0012】この発明の目的は、情報の欠損が生じにく
く、しかも、良好な画像を提供可能な画像形成装置を提
供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記問題点
に基づきなされたもので、感光体を所定の表面電位に帯
電させたのち画像情報に対応する光を上記感光体に照射
することにより上記表面電位を光減衰させて静電潜像を
形成し、トナーとこのトナーを静電的に保持するキャリ
アとからなる現像剤を収容する現像手段を介して上記静
電潜像に上記トナーを供給することにより上記感光体上
にトナー像を形成する画像形成装置において、磁性を有
する磁性体の含有率が30%以下のバインダーレジンを
平均粒径80ないし100μmに形成したキャリアを含
む上記現像剤により現像することを特徴とする画像形成
装置を提供するものである。
【0014】またこの発明によれば、所定の電位に帯電
された状態で画像情報に対応する光が照射されることに
より静電潜像が形成される感光体ドラムと、上記感光体
ドラムに対して所定の位置で対向され、おおむね200
0ガウスの磁束密度が与えられた主極を有し、上記感光
体ドラムの外周面が移動される速度に比較して1.4な
いし2.5倍の速度で上記現像ローラの外周面を移動さ
せることにより、磁性体の含有率が30%以下のバイン
ダーレジンが平均粒径80ないし100μm、嵩比重が
0.9ないし1.3g/cm3 かつ電気抵抗値が1.0×
1014Ω以上に形成されたキャリアとこのキャリアによ
り静電的に保持されたトナーからなる現像剤を上記感光
体ドラムに向かって搬送することにより上記トナーを上
記静電潜像に供給することで上記感光体ドラムに形成さ
れた上記静電潜像を現像する現像手段とを、有する画像
形成装置が提供される。
【0015】さらに、この発明によれば、像担持体に潜
像を形成し、この潜像に可視化剤を供給することにより
上記潜像を現像して画像を形成する画像形成装置におい
て、磁性を有する磁性体の含有率が30%以下の樹脂に
より形成された搬送媒体を介して上記可視化剤を上記潜
像に供給することにより上記潜像を現像する画像形成方
法が提供される。
【0016】
【作用】この発明によれば、像担持体に形成された潜像
は、磁性を有する磁性体の含有率が30%以下の樹脂に
より形成された搬送媒体により搬送される可視化剤によ
り現像される。この場合、搬送媒体に含まれる磁性体の
含有率が低いことにより搬送媒体に生じる磁気拘束力が
弱められることから、可視化剤により現像された潜像か
ら可視化剤が搬送媒体によって潜像から分離されること
が防止される。従って、欠損のない画像が形成される。
【0017】また、感光体に形成された静電潜像に、ト
ナーを静電的に保持するキャリアとこのキャリアにより
静電的に保持されたトナーからなる現像剤のトナーを供
給することで感光体に形成された静電潜像を現像するた
めに利用されるキャリアは、嵩比重が0.9ないし1.
3g/cm3 かつ電気抵抗値が1.0×1014Ω以上であ
って、磁性を有する磁性体の含有率が30%以下のバイ
ンダーレジンが平均粒径80ないし100μmに形成さ
れるとともに、現像剤を静電潜像に向かって搬送する現
像ローラの主極の磁束密度は、おおむね、2000ガウ
スに規定される。
【0018】従って、現像ローラにより提供される現像
剤が感光体に及ぼす圧力が弱められることにより静電潜
像に一旦付着されたトナーが現像ローラによって掻き落
とされることが低減されるとともに、現像ローラの主極
の磁束密度が、おおむね、2000ガウスに規定される
で、磁性体含有率の低いキャリアが利用されるにも拘ら
ず、感光体の表面にキャリアが付着されることが抑止さ
れる。
【0019】
【実施例】以下、図面を用いてこの発明の実施例を説明
する。
【0020】図1によれば、画像形成装置即ちプリンタ
式複写装置2は、装置本体の概ね中央に回転自在に配置
された感光体ドラム10を有している。感光体ドラム1
0の表面には、後述するレーザ露光装置からのレーザビ
ームによって、記録すべき画像情報に対応する静電潜像
が形成される。
【0021】感光体ドラム10の周囲には、その回転方
向 (矢印a) に沿って、記録媒体即ち感光体ドラム10
が配置されている。
【0022】感光体ドラム10の周囲には、感光体ドラ
ム10に所定の電荷を帯電させる帯電装置12、後述す
るレーザ露光装置により感光体ドラム10に形成された
静電潜像にトナーを供給することで現像する現像装置1
4、現像装置14により感光体ドラム10に形成された
トナー像を用紙Pに転写させる転写装置16、及び、感
光体ドラム10の表面に残ったトナーをかき落とすクリ
ーニング装置18aおよび感光体ドラム10の表面に残
った電荷を除去する除電ランプ18bからなる除電清掃
装置18などが順に配置されている。
【0023】帯電装置12は、図示しない高電圧発生回
路およびグリッドバイアス電圧発生回路に接続され、感
光体ドラム10に所定の表面電位を提供する。
【0024】現像装置14は、トナーTとキャリアCか
らなる二成分現像剤Dおよび現像剤を搬送するととも
に、現像剤Dを保持しつつトナーのみを感光体ドラム1
0に形成された静電潜像に付着させる現像ローラ14a
を有している。現像ローラ14aの内部には、現像ロー
ラ14aの表面 (外周面) および感光体ドラム10が回
転された場合であっても感光体ドラム10に対して相対
的に固定されている主極14bが配置されている。な
お、現像ローラ14aおよび現像装置14内のキャリア
CおよびトナーTすなわち現像剤Dには、図示しない現
像バイアス電圧発生回路を介して所定の現像バイアス電
圧が印加される。
【0025】転写装置16は、感光体ドラム10に形成
されたトナー像を用紙Pに引き寄せるために利用される
転写チャージワイヤ16a、および、トナー像が転写さ
れる際に感光体ドラム10に静電的に吸着された用紙P
を感光体ドラム10から分離させるための分離チャージ
ワイヤ16bを有し、それぞれ、図示しない高電圧発生
回路および分離電圧発生回路に接続され、感光体ドラム
10の表面の後述するトナー像を、記録材Pに転写する
とともに、記録材Pを感光体ドラム10との静電吸着か
ら分離する。
【0026】除電清掃装置18は、感光体ドラム10に
圧接され、感光体ドラム10の表面に残った未転写トナ
ーを剥き落とすブレード18a、及び、感光体ドラム1
0に残った残存電位を除電する除電ランプ18bなどか
ら構成される。
【0027】感光体ドラム10の上方すなわち装置本体
の上部には、読取対象物即ち原稿Oが載置される原稿ガ
ラス20、及び、原稿ガラス20に載置された原稿Oの
画像情報を、光の明暗情報として読取る画像読取部30
が配置されている。
【0028】画像読取部30は、原稿ガラス20に載置
された原稿Oを照明する照明ランプ32、照明ランプ3
2から発生される照明光を原稿Oに集光する反射板24
及び原稿Oからの反射光を折曲げる第1ミラー34a、
第1ミラー34aを介して折曲げられた原稿Oからの反
射光を順に折曲げる第2ミラー34bおよび第3ミラー
34cなどを有し、原稿ガラス20に載置された原稿O
に記載されている画像情報を、光の明暗情報として所定
の方向に伝達する。なお、第3ミラー34cにより折返
された光の光軸を含む面内には、図示しない駆動機構を
介して移動可能に形成され、原稿Oからの反射光に集束
性を与えるとともに、自身が移動することで反射光を所
望の倍率で結像させる結像レンズ36およびレンズ36
を介して集束された上記反射光を光電変換するととも
に、図示しない画像メモリに対して(原稿Oの画像が変
換された) 電気信号を出力するCCDセンサ38が配置
されている。
【0029】レーザ露光装置40は、図示しない光源即
ち半導体レーザ素子、CCDセンサ38により読み取ら
れた原稿Oの画像情報に対応して半導体レーザ素子から
出射されるレーザビームの光強度を変化させることで、
感光体ドラム10に静電潜像を露光するために利用され
る。
【0030】レーザ露光装置40は、図示しない半導体
レーザ素子から発生されたレーザビームに集束性を与
え、概ね円形の断面形状を有するレーザビームに変換す
る図示しない第1レンズ、第1レンズを介して円形の断
面形状を有するレーザビームに変換されたレーザビーム
を、感光体ドラム10の軸方向に沿って偏向させるレー
ザ偏向装置42、レーザ偏向装置42により偏向された
レーザビームを感光体ドラム10の所望の位置に順次結
像させるために、レーザビームの偏向角と感光体ドラム
10上における光軸からビームが結像されるべき位置ま
での距離を一致させる第2レンズ44およびレーザビー
ムを感光体ドラム10に向かって折返すミラー46を含
んでいる。
【0031】感光体ドラム10の右側には、第1および
第2のスロット50aおよび50bに対して挿入される
ことにより、感光体ドラム10に向かって被転写材、例
えば、複写用紙、OHPシートなどの記録材Pを供給す
るための第1および第2の用紙カセット52aおよび5
2bが配置されている。
【0032】感光体ドラム10と用紙カセット52aお
よび52bとの間には、それぞれのカセットに対応して
配置され、カセット52aおよび52bから記録材Pを
1枚ずつ引出す給紙ローラ54aおよび54b、給紙ロ
ーラ54aおよび54bを介して引出された記録材P
を、それぞれ、感光体ドラム10にへ向かって送出する
搬送ローラ56aおよび56b、搬送ローラ56aおよ
び56bから感光体ドラム10へ向かう記録材Pの記録
材搬送方向に対する記録材Pの傾きを補正するととも
に、感光体ドラム10上のトナー像の先端と記録材Pの
先端とを整合させ、感光体ドラム10における外周面の
移動速度と同じ速度で記録材Pを給送する一対のタイミ
ングローラ58が配置されている。
【0033】感光体ドラム10の回転方向下流に対応す
る位置には、感光体ドラム10上に形成されたトナー像
が転写され、トナーが静電的に付着している状態の記録
材Pを搬送する搬送装置60、記録材Pに転写されたト
ナーを加熱することで溶融させ、記録材Pに定着させる
定着装置62及びトナー像が定着された記録材Pを装置
2の外部へ排出させる一対の排出ローラ64が配置され
ている。
【0034】次に、この発明の実施例であるレーザビー
ムプリンタ方式の複写装置2の動作について詳細に説明
する。
【0035】図示しない電源スイッチが投入されること
で、複写装置2がウォームアップされ、待機 (複写可
能) 状態が規定される。
【0036】図示しない制御パネルを介して複写枚数、
複写倍率、拡大/縮小、用紙サイズ選択、あるいは、モ
ード選択などの複写条件データが入力され、複写が開始
される。
【0037】すなわち、照明ランプ32が点灯され、
(図示しない) 走査モータが付勢されることにより画像
読取部30が原稿ガラス20に沿って移動されて、原稿
ガラス20に載置された原稿Oからの反射光 (即ち画像
情報) が順次CCDセンサ38へ導かれる。
【0038】CCDセンサ38へ導かれた原稿Oからの
反射光は、図示しない画像処理部へ供給され、アナログ
信号からディジタル信号に変換されたのち所定の補正お
よび変換が施されて、図示しない画像メモリに一旦記憶
される。この画像データは、図示しないパラレル−シリ
アル変換回路を介してシリアル信号 (印字信号) に変換
されたのち、レーザ露光装置40へ供給される。
【0039】原稿Oの画像情報の読取りが開始された時
点で図示しないモータが付勢され、感光体ドラム10が
所望の速度で回転される。
【0040】モータ (感光体ドラム10) が回転される
と同時に、帯電装置12を介して、感光体ドラム10に
所望の電荷が供給される。帯電装置12は、詳述しない
コロナワイヤとグリッドスクリーンを含み、コロナワイ
ヤから感光体ドラム10へ向かって放射された電位がグ
リッドスクリーンに印加されたグリッドバイアス電圧に
よって制御された電位となる。一例を示すと、コロナワ
イヤを介して感光体ドラム10に供給される初期表面電
位は、概ね、−700ボルト及びグリッドスクリーンに
印加されるグリッドバイアス電圧は、概ね、−650ボ
ルトである。
【0041】引続いて、所定の電位に帯電された感光体
ドラム10の表面に、印字信号に応じて強度変調された
レーザビームがレーザ露光装置40を介して照射され、
感光体ドラム10に、印字信号 (画像データ) に対応す
る静電潜像が形成される。このようにして形成された静
電潜像は、現像装置14から供給されるトナーによって
現像され、転写装置16を介して記録材Pにトナー像と
して転写される。
【0042】記録材Pに転写されたトナー像は、記録材
Pとともに感光体ドラム10の表面から分離されたの
ち、搬送装置60によって定着装置62へ搬送され、定
着装置62を介して記録材Pに固着される。
【0043】トナー像が固着された記録材Pは、排出ロ
ーラ64を介して装置2の外部に配置されている排出ト
レイ66に、順次、排出される。
【0044】用紙Pにトナー像が転写された後の感光体
ドラム10は、引き続き回転され、除電清掃装置18を
介して残存トナーが取り除かれたのち除電され、引き続
いて、次の画像形成に利用される。
【0045】このようにして、一連の画像形成が繰り返
される。
【0046】次に、現像装置14の現像ローラ14aの
主極14bの磁力強度すなわち磁束密度ならびにキャリ
アの特性について詳細に説明する。
【0047】図2を参照すれば、感光体ドラムと現像装
置の現像ローラは、図示しない軸線が平行になるよう、
相互に対向されている。
【0048】感光体ドラム10と現像ローラ14aは、
相互に、所定の間隔だけ離間されている。感光体ドラム
10は、矢印aの方向に所定の速度で回転される。ま
た、現像ローラ14aは、ローラ14aの外周面の移動
速度Vdが感光体ドラム10の外周面の移動速度Vpに
対して1.4ないし2.5倍になるよう規定された所定
の速度で矢印bの方向に回転される。
【0049】図2によれば、現像ローラ14aと感光体
ドラム10との隙間には、主極14bにより形成された
磁気ブラシ (キャリアチェーン) と、磁気ブラシを形成
するキャリアの周囲に付着されているトナーTが充満さ
れる。
【0050】こののち、感光体ドラム10上に形成され
た静電潜像にのみ、トナーTが付着され (現像剤Dの磁
気ブラシのトナーTがクーロン力により静電潜像に引寄
せられ) 、感光体ドラム10の静電潜像が現像される。
【0051】表1には、この発明の複写装置2に適した
キャリアCと (比較のための) 今日利用されている代表
的なフェライト100%キャリアの特性が示されてい
る。
【0052】
【表1】 表1を参照すれば、キャリアCは、図示しないバインダ
ーレジン (樹脂材料)と図示しない磁性体粉との混合体
を、所定の径を有する概ね球形に形成したものであっ
て、好ましくは、磁性体粉含有率は、30%以下に規定
される。キャリアCの平均粒径は、80ないし100μ
mに規定され、従来から利用されているフェライトキャ
リアに比較して、僅かに大きく形成される。なお、磁性
体粉の形状は、好ましくは、球形に規定される。また、
キャリアCは、たとえば、直径50μm程度の磁性体球
の表面がバインダーレジンにより被膜されることによ
り、80ないし100μmの直径が与えられてもよい。
【0053】また、キャリアCには、バインダーレジン
の材質あるいは含有水分量などを変化させることによ
り、嵩比重が0.9ないし1.3g/cm3 、および、電
気抵抗値が1.0×1014Ω以上の特性を有するよう、
形成される。
【0054】図3には、この発明の複写装置2に適した
キャリアCとフェライト100%キャリアとに関し、現
像過程において感光体ドラム10に付着する (現像ロー
ラ14aの主極14bからの磁力から離脱される) キャ
リアの量、すなわち、単位面積当たりのドラムへのキャ
リア付着個数が示されている。
【0055】表1から明らかなように、キャリアCは、
平均粒径が大きく、かつ、磁性体粉含有率が低いことか
ら、現像ローラ14aの主極14bの磁力強度 (磁束密
度)が小さい (従来レベルの磁力を有する現像ローラが
利用される) 場合には、現像過程において、多くのキャ
リアCが感光体ドラム10に付着されることが予想でき
る。一般に、ドラム10の表面へのキャリアの付着は、
少ないほど好ましく、図3では、「c」で示される量よ
りもキャリア付着量が少ない場合に、実用可能レベルと
みなすことができる。
【0056】図3では、グループIは、従来から利用さ
れているフェライトキャリアと主極14bの磁束密度と
ドラムへのキャリア付着個数との関係を、グループII
は、キャリアCのドラムへのキャリア付着個数を、それ
ぞれ、示している。なお、各グラフの曲線「α」は主極
14bの磁束密度が1000ガウス、曲線「β」は、主
極14bの磁束密度が2000ガウス、及び、曲線
「γ」は、主極14bの磁束密度が3000ガウスの例
を、それぞれ、示している。
【0057】図3から明らかなように、キャリアC (グ
ルールII) に関し、平均粒径が100μmの場合には、
主極14bの磁束密度が2000ガウス以上で、ドラム
へのキャリアの付着量が実用可能レベル「c」よりも少
なくなることが認められる。また、キャリアCの平均粒
径が80μmの場合にも、主極14bの磁束密度が20
00ガウス以上で、ドラムへのキャリアの付着量が実用
可能レベル「c」よりも少なくなる。また、キャリアC
は、磁性体粉含有率が30%以下であることから、磁気
ブラシ (キャリアチェーン) のこしが弱められ、静電潜
像に付着された(現像された) トナーが掻き落とされる
ことが低減される。なお、主極14bの磁束密度が30
00ガウス以上であれば、キャリアCの粒径に拘りな
く、ドラムへのキャリアの付着量は、非常に少なくなる
が、この場合、現像ローラ14aを形成するために必要
なコストが増大されるという新たな問題が生じる。
【0058】一方、従来から利用されているフェライト
キャリア (グループI) では、主極14bの磁束密度を
増大させた場合であってもドラムへのキャリアの付着量
を低減できず、また、磁気ブラシ (キャリアチェーン)
のこしが強くなることに起因して、静電潜像に付着され
た (現像された) トナーが掻き落とされることも、より
顕著になる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の画像形
成装置によれば、感光体に形成された静電潜像に、トナ
ーを静電的に保持するキャリアとこのキャリアにより静
電的に保持されたトナーからなる現像剤のトナーを供給
することで感光体に形成された静電潜像を現像するため
に利用されるキャリアは、嵩比重が0.9ないし1.3
g/cm3 かつ電気抵抗値が1.0×1014Ω以上であっ
て、磁性を有する磁性体の含有率が30%以下のバイン
ダーレジンが平均粒径80ないし100μmに形成され
るとともに、現像剤を静電潜像に向かって搬送する現像
ローラの主極の磁束密度は、おおむね、2000ガウス
に規定される。
【0060】従って、現像ローラにより提供される現像
剤が感光体に及ぼす圧力が弱められることにより静電潜
像に一旦付着されたトナーが現像ローラによって掻き落
とされることが低減されるとともに、現像ローラの主極
の磁束密度が、おおむね、2000ガウスに規定される
で、磁性体含有率の低いキャリアが利用されるにも拘ら
ず、感光体の表面にキャリアが付着されることが抑止さ
れる。
【0061】このことから、情報の欠損が生じにくく、
しかも、良好な画像を提供可能な画像形成装置が提供さ
れる。また、感光体表面が傷ついたり、複写された画像
にキャリアが転写されることも防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の実施例が組込まれる画像形
成装置を示す概略図。
【図2】図2は、図1に示されている画像形成装置の感
光体ドラムと現像ローラの近傍を示す部分拡大図。
【図3】図3は、図1に示されている画像形成装置に利
用されるキャリアの特性を示すグラフ。
【符号の説明】
2…複写装置 (画像形成装置) 、 10…感光体ドラ
ム (像担持体) 、12…帯電装置、
14…現像装置 (現像手段) 、14a…現像ローラ、
14b…主極、16…転写装置、
16a…転写チャージワイヤ、16b
…分離チャージワイヤ、 18…除電清掃装置、
18a…クリーニングブレード、 18b…除電ラ
ンプ、20…原稿ガラス、 30…原
稿読取部、32…露光ランプ、 34
a…第1ミラー、34b…第2ミラー、
34c…第3ミラー、36…結像レンズ、
38…CCDセンサ、40…レーザ露光装置、
42…レーザ偏向装置、44…第2レン
ズ、 46…ミラー、50aおよび5
0b…スロット、 52aおよび52b…用紙カセ
ット、54aおよび54b…給紙ローラ、 54aお
よび56b…搬送ローラ、58…タイミングローラ、
60…搬送装置、62…定着装置、
64…排出ローラ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 15/09 Z G03G 9/10 331

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感光体を所定の表面電位に帯電させたのち
    画像情報に対応する光を上記感光体に照射することによ
    り上記表面電位を光減衰させて静電潜像を形成し、トナ
    ーとこのトナーを静電的に保持するキャリアとからなる
    現像剤を収容する現像手段を介して上記静電潜像に上記
    トナーを供給することにより上記感光体上にトナー像を
    形成する画像形成装置において、 磁性を有する磁性体の含有率が30%以下のバインダー
    レジンを平均粒径80ないし100μmに形成したキャ
    リアを含む上記現像剤により現像することを特徴とする
    画像形成装置。
  2. 【請求項2】所定の電位に帯電された状態で画像情報に
    対応する光が照射されることにより静電潜像が形成され
    る感光体ドラムと、 上記感光体ドラムに対して所定の位置で対向され、おお
    むね2000ガウスの磁束密度が与えられた主極を有
    し、上記感光体ドラムの外周面が移動される速度に比較
    して1.4ないし2.5倍の速度で上記現像ローラの外
    周面を移動させることにより、磁性体の含有率が30%
    以下のバインダーレジンが平均粒径80ないし100μ
    m、嵩比重が0.9ないし1.3g/cm3 かつ電気抵抗
    値が1.0×1014Ω以上に形成されたキャリアとこの
    キャリアにより静電的に保持されたトナーからなる現像
    剤を上記感光体ドラムに向かって搬送することにより上
    記トナーを上記静電潜像に供給することで、上記感光体
    ドラムに形成された上記静電潜像を現像する現像手段
    と、を、有する画像形成装置。
  3. 【請求項3】像担持体に潜像を形成し、この潜像に可視
    化剤を供給することにより上記潜像を現像して画像を形
    成する画像形成装置において、 磁性を有する磁性体の含有率が30%以下の樹脂により
    形成された搬送媒体を介して上記可視化剤を上記潜像に
    供給することにより上記潜像を現像する画像形成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012163708A (ja) * 2011-02-04 2012-08-30 Ricoh Co Ltd 異方性磁性体分散型樹脂キャリア、電子写真用現像剤、及び現像装置

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JP2012163708A (ja) * 2011-02-04 2012-08-30 Ricoh Co Ltd 異方性磁性体分散型樹脂キャリア、電子写真用現像剤、及び現像装置

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