JPH09152771A - 画像形成装置ならびにこの画像形成装置の制御方法 - Google Patents

画像形成装置ならびにこの画像形成装置の制御方法

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JPH09152771A
JPH09152771A JP7310615A JP31061595A JPH09152771A JP H09152771 A JPH09152771 A JP H09152771A JP 7310615 A JP7310615 A JP 7310615A JP 31061595 A JP31061595 A JP 31061595A JP H09152771 A JPH09152771 A JP H09152771A
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JP7310615A
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English (en)
Inventor
Suefumi Mimura
季文 三村
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、不所望なトナーの飛散が生じない
画像形成装置を提供することにある。 【解決手段】この発明の画像形成装置は、感光体ドラム
を所定の速度で回転させて表面に所定の電位を与えたの
ち画像情報を露光し、感光体ドラムの表面に形成された
静電潜像にトナーを供給して現像し、現像されたトナー
像を用紙に転写し、用紙が転写装置を通過された時点
で、現像装置の現像ローラの回転数を通常状態よりも低
下させるとともに現像装置に印加されている現像バイア
ス電圧を通常状態よりも増大することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、対象物の画像を光の
明暗情報として光学的に読み取り、読み取った画像情報
に基づいて画像を複写する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置、たとえば、静電複写プロ
セスが利用される複写装置では、光の明暗として伝達さ
れた原稿の画像に対応する感光体上の静電潜像を現像す
ることで、原稿の画像が複写される。
【0003】現像に際しては、可視化材料であるトナー
が感光体上の静電潜像に、トナーと静電潜像との間の静
電力により、トナーが選択的に付着されて、静電潜像が
現像される。
【0004】トナーは、2成分現像方式の場合には、平
均粒径 (直径) が5〜15マイクロメートル (以下μm
と示す) に形成され、着色剤たとえばカーボンを樹脂で
コートした球状の粉体であって、平均粒径が100ない
し40μmに形成され、磁性が与えられている球状の粉
体であるキャリアと撹拌された状態で、固定された磁石
と磁石の外周を回転可能に形成された外周面とを有する
現像ローラにより、静電潜像に供給される。なお、トナ
ーは、キャリアとの摩擦帯電により、キャリアに静電的
に吸着されて現像ローラにより搬送される。
【0005】固定された磁石は、キャリアに磁界を提供
してキャリアとトナーすなわち現像剤を現像ローラの外
周面に引き寄せて保持するとともに、感光体上の静電潜
像と対向する現像位置で磁気ブラシを形成してトナーの
みを静電潜像に付着させる。この場合、磁気ブラシの大
きさを最適化するために、現像ローラの外周面に対して
所定の間隔で配置されるドクターブレードにより、現像
ローラの外周面に堆積される現像剤の厚さが最適に設定
される。
【0006】トナーは、1成分磁性現像方式の場合に
は、平均粒径 (直径) が5〜15μmに形成され、磁性
材料が添加された着色剤たとえばカーボンを樹脂でコー
トした球状の粉体であって、固定された磁石と磁石の外
周を回転可能に形成された外周面とを有する現像ローラ
により、静電潜像に供給される。
【0007】なお、固定された磁石は、トナーに磁界を
提供してトナーを現像ローラの外周面に引き寄せて保持
するとともに、感光体上の静電潜像と対向する現像位置
で磁気ブラシを形成して静電潜像に付着させる。この場
合、磁気ブラシの大きさを最適化するために現像ローラ
の外周面と所定の間隔で配置されるドクターブレードに
より、現像ローラの外周面に堆積されるトナーの厚さが
最適に設定される。
【0008】トナーは、1成分非磁性現像方式の場合に
は、平均粒径 (直径) が5〜15μmに形成され、着色
剤たとえばカーボンを樹脂でコートした球状の粉体であ
って、回転可能に形成された現像ローラにより、静電潜
像に供給される。
【0009】非磁性現像方式に利用されるトナーは、撹
拌による摩擦帯電ならびにドクターブレードと現像ロー
ラとによる摩擦により所定の電位に帯電され、現像ロー
ラに印加された現像バイアス電圧と感光体に形成された
静電潜像が保持する電界とにより、静電潜像と対向する
現像位置で、静電潜像に選択的に付着する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うに、現像過程すなわち現像ローラから感光体上の静電
潜像にトナーを供給する際には、静電潜像に付着するト
ナーに加えて現像に寄与しないトナーが感光体と現像ロ
ーラの周囲を飛散する (以下トナー飛散と示す)ことが
知られている。
【0011】このトナー飛散が生じる原因としては、 a) 現像ローラの回転の遠心力、 b) トナーの帯電量が低い場合のトナーとキャリア (あ
るいはトナー相互) の間の静電吸着の解放、 c) 感光体の表面電位、転写装置の転写帯電および転写
ガイド等に供給される転写バイアス電圧等によりトナー
に与えられる引力 (力量は、対象となる電位と現像バイ
アス電位との電位差で求められる) 、及び、 d) 複写装置内部の風の流れ、などが知られている。
【0012】このことから、トナーとキャリアとの間の
静電吸着力 (2成分現像方式) あるいはトナーと現像ロ
ーラとの間の静電吸着力 (1成分非磁性現像方式) を高
める方法が提案されているが、静電吸着力を高めると現
像効率が低下して十分な画像濃度が得られなくなる問題
がある。なお、2成分現像方式あるいは1成分磁性現像
方式において、現像ローラの磁石の磁力を高める場合に
も、おおむね類似した結果となる。
【0013】また、感光体の表面電位あるいは現像バイ
アス電圧等のさまざまな因子を最適化する方法も数多く
提案されているが、現時点では、トナー飛散を完全にな
くすことはできない。
【0014】このことから、遠心力により現像ローラか
ら離脱されて、あるいは、トナーとキャリアとの間また
はトナー相互の静電吸着が解放されて生じる移動性の
(拘束されていない) トナーが複写装置内部に飛散する
ことを防止するために、 1) 複数のシール材、たとえば、ウレタンフィルム等の
可撓性部材を、感光体と現像ローラが対向する現像位置
の感光体の回転方向の上流側に、感光体の回転方向に対
して順方向で感光体の表面と接するよう、現像装置の上
蓋に、配置する方法が既に提案されている。この場合、
ウレタンフィルムは、感光体が弾性体であると仮定した
場合に、感光体に、0〜lミリメートル (以下mmと示
す) 食い込むよう規定される圧力で感光体表面に圧接さ
れる。
【0015】また、同一の理由から、 2) 現像装置の両端で多く見られるトナーの飛散を防止
するために、厚さ0.lmm程度のポリエチレンテレフ
タレートフィルムを、両端から数mm設置する方法が提
案されている。
【0016】さらに、同一の理由から、 3) 現像位置に対して感光体の回転方向の下流側に位置
される現像装置の外部形状を、感光体との間の空隙がl
mm以下となるよう形成することで、感光体の回転、現
像ローラの回転あるいは装置内部の温度上昇防止ファン
により発生する風により誘発されるトナー飛散が低減さ
れている。
【0017】なお、単位時間当たりの複写枚数が多い高
速機等、トナーが飛散しやすい装置に関しては、 4) 現像装置の上部あるいは下部もしくはそれぞれに、
トナー飛散を防止するトナータクトを配置した例も提案
されている。
【0018】ところで、近年、書類作成の自動化および
資源保護のための用紙の削減に関連して、両面複写が好
まれる傾向がある。しかしながら、このことは、片面に
複写が終了した用紙を反転するために必要な時間を増大
させることから、片面のみ複写して排出する従来の複写
工程に比較して、感光体および現像装置の現像ローラが
回転される時間が増大されることとなる。
【0019】この場合、用紙が消費される量は低減され
るものの、トナーの飛散の点では、より飛散するトナー
の量が増大される問題がある。なお、非画像形成時に、
現像装置を感光体との間の現像位置から離脱することで
感光体に引き寄せられる (トナー飛散の原因となる) ト
ナーを低減する方法も提案されているが、可動機構によ
り現像装置の現像ローラと感光体との間の距離を変更す
ることは、高い精度が必要とされる現像ローラと感光体
との間の距離を管理する上で、機構の複雑化およびコス
トアップを引き起こす問題がある。この場合、機構の複
雑化に伴なう信頼性の低下も予想される。
【0020】別の考え方として、非画像形成時に、感光
体回りの画像形成デバイスの動作を停止する方法が提案
されている。この方法は、トナー飛散の点からは理想的
であるが、現実には、感光体が一定の大きさを有するこ
とに起因して、感光体回りの画像形成デバイスを停止可
能なタイミングは、感光体に形成された静電潜像の終端
が現像され、現像された静電潜像が用紙に転写されて対
応する感光体の領域がクリーニングおよび除電された時
点となることから、それまでの間は、トナーが飛散され
ることとなる。なお、今日利用されているある種の感光
体は、次に画像形成において安定な表面電位を確保する
ために、除電工程および強制疲労が必要であることか
ら、感光体回りの画像形成デバイスを停止することは実
質的に困難となる問題がある。この発明の目的は、不所
望なトナーの飛散が生じない画像形成装置を提供するこ
とにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記問題点
に基づきなされたもので、像担持体に潜像を形成する潜
像形成手段と、この潜像形成手段により像担持体に形成
された潜像を現像する現像手段と、被転写体を案内する
とともに、上記現像手段により現像された潜像を被転写
体に転写する転写手段と、上記潜像形成手段による潜像
の形成が中断されている間、上記現像手段の現像能力お
よび上記転写手段の出力を所定値に変更する制御手段と
を有する画像形成装置を提供するものである。
【0022】また、この発明によれば、像担持体に潜像
を形成する潜像形成手段と、この潜像形成手段により像
担持体に形成された潜像を現像する現像手段と、被転写
体を案内するとともに、上記現像手段により現像された
潜像を被転写体に転写する転写手段と、上記転写手段に
よる転写領域に被転写体が存在しない場合に、上記現像
手段の現像能力および上記転写手段の出力を所定値に変
更する制御手段とを有する画像形成装置が提供される。
【0023】さらに、この発明によれば、画像を保持す
る像担持体と、この像担持体に画像を露光する露光手段
と、回転可能に形成された現像剤供給部材を含み、この
現像剤供給部材を所定速度で回転させて現像剤を搬送し
て、上記露光手段により上記像担持体に露光された画像
に対応して上記像担持体に形成された静電潜像に現像剤
を供給して現像する現像手段と、この現像手段により現
像された静電潜像を被転写体に転写する転写手段と、こ
の転写手段に向けて給送される被転写体を上記像担持体
の所定の位置に案内する転写案内手段と、上記露光手段
による画像の露光が中断されている間、上記現像手段の
現像剤供給部材の回転数を所定値に変更する第1の制御
手段と、上記露光手段による画像の露光が中断されてい
る間、上記転写案内手段に供給されるバイアス電圧を所
定値に変更する第2の制御手段とを有する画像形成装置
が提供される。またさらに、この発明によれば、画像を
保持する像担持体と、この像担持体に画像を露光する露
光手段と、回転可能に形成された現像剤供給部材を含
み、この現像剤供給部材を所定速度で回転させて現像剤
を搬送して、上記露光手段により上記像担持体に露光さ
れた画像に対応して上記像担持体に形成された静電潜像
に現像剤を供給して現像する現像手段と、この現像手段
により現像された静電潜像を被転写体に転写する転写手
段と、この転写手段に向けて給送される被転写体を上記
像担持体の所定の位置に案内する転写案内手段と、上記
露光手段による画像の露光が中断されている間、上記現
像手段の現像剤供給部材の回転数を所定値に変更する第
1の制御手段と、上記露光手段による画像の露光が中断
されている間、上記転写案内手段に供給されるバイアス
電圧を所定値に変更する第2の制御手段と、上記露光手
段による画像の露光が中断されている間、上記現像手段
の現像剤供給部材に供給されるバイアス電圧を所定値に
変更する第3の制御手段とを有する画像形成装置が提供
される。
【0024】さらにまた、この発明によれば、画像を保
持する像担持体と、この像担持体に画像を露光する露光
手段と、回転可能に形成された現像剤供給部材を含み、
この現像剤供給部材を所定速度で回転させて現像剤を搬
送して、上記露光手段により上記像担持体に露光された
画像に対応して上記像担持体に形成された静電潜像に現
像剤を供給して現像する現像手段と、この現像手段によ
り現像された静電潜像を被転写体に転写する転写手段
と、この転写手段に向けて給送される被転写体を上記像
担持体の所定の位置に案内する転写案内手段と、上記転
写手段による転写領域に被転写体が存在しない場合に、
上記現像手段の現像剤供給部材の回転数を所定値に変更
する第1の制御手段と、上記転写手段による転写領域に
被転写体が存在しない場合に、上記転写案内手段に供給
されるバイアス電圧を所定値に変更する第2の制御手段
とを有する画像形成装置が提供される。
【0025】またさらに、この発明によれば、画像を保
持する像担持体と、この像担持体に画像を露光する露光
手段と、回転可能に形成された現像剤供給部材を含み、
この現像剤供給部材を所定速度で回転させて現像剤を搬
送して、上記露光手段により上記像担持体に露光された
画像に対応して上記像担持体に形成された静電潜像に現
像剤を供給して現像する現像手段と、この現像手段によ
り現像された静電潜像を被転写体に転写する転写手段
と、この転写手段に向けて給送される被転写体を上記像
担持体の所定の位置に案内する転写案内手段と、上記転
写手段による転写領域に被転写体が存在しない場合に、
上記現像手段の現像剤供給部材の回転数を所定値に変更
する第1の制御手段と、上記転写手段による転写領域に
被転写体が存在しない場合に、上記転写案内手段に供給
されるバイアス電圧を所定値に変更する第2の制御手段
と、上記転写手段による転写領域に被転写体が存在しな
い場合に、上記現像手段の現像剤供給部材に供給される
バイアス電圧を所定値に変更する第3の制御手段とを有
する画像形成装置が提供される。
【0026】さらにまた、この発明によれば、画像を保
持する像担持体と、この像担持体に画像を露光する露光
手段と、回転可能に形成された現像剤供給部材を含み、
この現像剤供給部材を所定速度で回転させて現像剤を搬
送して、上記露光手段により上記像担持体に露光された
画像に対応して上記像担持体に形成された静電潜像に現
像剤を供給して現像する現像手段と、この現像手段によ
り現像された静電潜像を被転写体に転写する転写手段
と、この転写手段に向けて給送される被転写体を上記像
担持体の所定の位置に案内する転写案内手段と、上記露
光手段による画像の露光が中断されている間、上記現像
手段の現像剤供給部材の回転数を通常値よりも低く変更
する第1の制御手段と、上記露光手段による画像の露光
が中断されている間、上記転写案内手段に供給されるバ
イアス電圧を通常値よりも高く変更する第2の制御手段
と、上記露光手段による画像の露光が中断されている
間、上記現像手段の現像剤供給部材に供給されるバイア
ス電圧を通常値よりも低く変更する第3の制御手段と、
を有する画像形成装置が提供される。
【0027】またさらに、この発明によれば、画像を保
持する像担持体と、この像担持体に画像を露光する露光
手段と、回転可能に形成された現像剤供給部材を含み、
この現像剤供給部材を所定速度で回転させて現像剤を搬
送して、上記露光手段により上記像担持体に露光された
画像に対応して上記像担持体に形成された静電潜像に現
像剤を供給して現像する現像手段と、この現像手段によ
り現像された静電潜像を被転写体に転写する転写手段
と、この転写手段に向けて給送される被転写体を上記像
担持体の所定の位置に案内する転写案内手段と、上記転
写手段による転写領域に被転写体が存在しない場合に、
上記現像手段の現像剤供給部材の回転数を通常値よりも
低く変更する第1の制御手段と、上記転写手段による転
写領域に被転写体が存在しない場合に、上記転写案内手
段に供給されるバイアス電圧を通常値よりも高く変更す
る第2の制御手段と、上記転写手段による転写領域に被
転写体が存在しない場合に、上記現像手段の現像剤供給
部材に供給されるバイアス電圧を通常値よりも低く変更
する第3の制御手段とを有する画像形成装置が提供され
る。
【0028】さらにまた、この発明によれば、像担持体
を所定の速度で回転させ、この像担持体の表面に所定の
電位を与え、この像担持体の表面に画像情報を露光し、
この露光により像担持体の表面に形成された静電潜像に
トナーを供給して現像し、像担持体の表面の現像された
静電潜像であるトナー像を被転写体に転写し、被転写体
が転写手段を通過された時点で、現像手段の現像ローラ
の回転数を、通常状態よりも低下させ、また、現像手段
に印加されている現像バイアス電圧を通常状態よりも増
大することを特徴とする画像形成装置の制御方法が提供
される。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いてこの発明の発
明の実施の形態を説明する。図1によれば、画像形成装
置すなわち複写装置2は、複写対象物すなわち原稿Dが
載置される原稿テーブル10、及び、原稿テーブル10
に対して開閉可能に形成され、原稿テーブル10に載置
された原稿Dを原稿テーブル10に密着させる原稿押さ
え12を有している。
【0030】原稿テーブル10の下方すなわち装置2の
内側には、原稿テーブル10に載置された原稿Dを照明
する露光ランプ14、露光ランプ14から発生される照
明光を原稿Dに集光する反射板16、及び、原稿Dから
の反射光を折曲げる第1ミラー18などが一体に形成さ
れ、原稿Dからの反射光を所定の方向に反射させる第一
キャリッジ20が配置されている。
【0031】第一キャリッジ20は、原稿テーブル10
と平行に移動可能に配置され、図示しないパルスモータ
によって、原稿テーブル10に沿って往復動される。な
お、露光ランプ14は、後述するランプレギュレータに
接続され、後述する操作パネルから入力される露光量に
対応するさまざなな光量に対応して調整されたランプレ
ギュレータからの電圧により点灯される。
【0032】第1ミラー18により反射された反射光が
案内される方向には、第1ミラー18を介して折曲げら
れた原稿Dからの反射光を順に折曲げる第2ミラー22
および第3ミラー24が互いに直角に配置されている。
なお、第2ミラー22および第3ミラー24は、第二キ
ャリッジ26に固定されている。
【0033】第二キャリッジ26は、第一キャリッジ2
0を駆動する図示しない歯付きベルトなどによって第一
キャリッジ20に対して従動されるとともに、第一キャ
リッジ20に対し、1/2の速度で原稿テーブル10と
平行に移動される。
【0034】第一キャリッジ20の下方であって、第二
キャリッジ26を介して折返された光の光軸を含む面内
には、図示しない駆動機構を介して移動可能に形成さ
れ、第二キャリッジ26からの反射光に集束性を与える
とともに、自身が移動することにより反射光を所定の倍
率で結像させる結像レンズ28、及び、相互に直角に配
置され、レンズ28により所定の倍率に対応する集束性
が与えられた上記反射光の光路をさらに折り返すととも
に、レンズ28が移動されたことによる光路長すなわち
原稿テーブル10と後述する感光体ドラムとの間の距離
の変動を、自身が移動することにより補正する第4ミラ
ー30および第5ミラー32が配置されている。なお、
第4ミラー30および第5ミラー32は、ミラー保持枠
34に保持されている。
【0035】第5ミラー32により反射された反射光が
案内される方向には、反射光を後述する感光体ドラムの
所定の位置に集束させるための折返し (露光) ミラー3
6などが配置されている。なお、折返し (露光) ミラー
36は、結像レンズ28と同様に、複写倍率に応じて変
化される焦点距離の変動を補正するために、図示しない
駆動機構を介してレンズ28の光軸に沿って移動可能に
形成されている。
【0036】複写装置2の概ね中央には、折返し (露
光) ミラー36を介して伝達された光により、原稿の画
像に対応する画像が形成される記録媒体すなわち感光体
ドラム38が配置されている。この感光体ドラム38
は、図示しないモータにより所定の速度で矢印の方向に
回転される。
【0037】感光体ドラム38の周囲には、感光体ドラ
ム38が回転される方向に沿って、ドラム38に所定の
電荷を帯電させる帯電装置40、後述する操作パネルを
介して入力された用紙サイズまたは画像形成倍率に対応
する画像形成領域の外側に相当するドラム38上の電荷
を消去する周辺領域消去LED42、ドラム38に形成
された静電潜像にトナーを供給することで現像する現像
装置44、ドラム38に形成されたトナー像を用紙に転
写させるとともに、トナー像が転写される際にドラム3
8に静電的に吸着された用紙をドラム38から分離させ
るための転写分離装置46、及び、ドラム38の表面に
残ったトナーをかき落とすとともに、ドラム38の表面
に残った電荷を除去するクリーニング除電装置48など
が順に配置されている。
【0038】感光体ドラム38が回転される方向の上流
に対応する位置であって、この発明の実施の形態では装
置2の右方には、感光体ドラム38に形成された画像す
なわちトナー像が転写されるための用紙を保持する第1
および第2の用紙カセット50aおよび50bがスロッ
ト52aおよび52bにより着脱可能に保持されてい
る。
【0039】感光体ドラム38とスロット52a (カセ
ット50a) との間には、用紙カセット50aから用紙
を1枚ずつ引出す給紙ローラ54a、及び、給紙ローラ
54aおよび給紙ローラ54bを介して引出された用紙
を感光体ドラム38へ送出するための搬送ローラ56a
が配置されている。同様に、感光体ドラム38とスロッ
ト52b (カセット50b) との間には、用紙カセット
50bから用紙を1枚ずつ引出す給紙ローラ54b、及
び、給紙ローラ54bを介して引出された用紙を感光体
ドラム38へ送出するための搬送ローラ56bが配置さ
れている。
【0040】感光体ドラム38と各搬送ローラ56aお
よび搬送ローラ56bとの間には、それぞれのカセット
から取出された用紙の傾きを補正するとともに、感光体
ドラム38上のトナー像の先端と用紙の先端とを整合さ
せ、感光体ドラム38の外周面の移動速度と同じ速度で
用紙を給送するタイミングローラ58が配置されてい
る。なお、タイミングローラ58のカセットよりには、
タイミングローラ58に向けて給送される用紙の先端お
よび後端を検知するアライニングセンサ58aが配置さ
れている。また、転写分離装置46とタイミングローラ
58との間には、感光体ドラム38に向けて給送される
用紙を感光体ドラムに案内する転写ガイド板59が配置
されている。
【0041】感光体ドラム38が回転される方向に沿っ
て転写装置46の下流に対応する位置には、感光体ドラ
ム38上に形成されたトナー像が転写された用紙を搬送
する搬送装置60、用紙に転写されたトナーを加熱する
ことで溶融させ、用紙に定着させる定着装置62、及
び、トナー像が定着された用紙を装置2の外部へ排出さ
せる一対の排出ローラ64を有している。なお、定着装
置62の上方には、定着装置62および照明ランプ14
などにより発生される熱が感光体ドラム38に向かうこ
とを防止するための冷却ファン66が配置されている。
【0042】図2には、図1に示した複写装置2を背面
から見た状態が示されている。図2を参照すれば、感光
体ドラム38、クリーニング除電装置48の詳述しない
トナー回収ローラ、タイミングローラ58、搬送装置6
0、定着装置62の詳述しないヒートローラおよび排出
ローラ64は、主モータ111とそれぞれの装置または
ローラに掛け渡されたよりベルトにより、それぞれ、同
一の速度で回転される。なお、タイミングローラ58
は、図示しないクラッチなどにより、モータ111から
の回転が断続的に、伝達可能に形成されている。
【0043】第一および第二のキャリッジ20および2
6は、ステッピングモータ112により、原稿テーブル
10に沿って、複写倍率に応じた所定の移動速度で移動
される。なお、第二のキャリッジ26は、既に説明した
ように、第一のキャリッジ20に比較して1/2の速度
で移動される。
【0044】現像装置44の現像ローラ44aは、現像
モータ113により、現像ローラの44a外周面の移動
速度が感光体ドラム38の外周面の移動速度に比較して
所定の倍率の速度になるよう回転される。
【0045】第1および第2の搬送ローラ56aおよび
56bは、それぞれ、第1および第2の給紙モータ11
4aおよび114bにより、後述する操作パネルにより
選択されたサイズまたは複写倍率に応じて規定されるサ
イズの用紙を収容しているカセットに対応する側のいづ
れか一方が回転される。なお、それぞれの搬送ローラ5
6aおよび56bを介して、給紙ローラ54aおよび給
紙ローラ54bにも、対応する給紙モータ114aおよ
び114bからの駆動力が伝達される。また、給紙ロー
ラ54aおよび給紙ローラ54bは、図示しないクラッ
チなどにより、モータ111からの回転が断続的に伝達
されることで、各カセットに収容されている用紙を1枚
ずつ給送可能に形成されている。
【0046】ミラー保持枠34すなわち第4および第5
のミラー30ならびに32は、複写倍率が等倍 (100
%) 以外の場合、レンズ28が移動されることによる焦
点距離の変動を補正するために、ミラー保持枠34を移
動させる距離補正モータ115により、複写倍率に対応
して移動可能に構成されている。
【0047】レンズ28には、複写倍率が等倍 (100
%) 以外の場合に、後述する操作パネルを介して入力さ
れた複写倍率に応じて、レンズ28の位置を変更するた
めのレンズモータ116により、入力された複写倍率に
対応する所定の位置に移動可能に位置されている。
【0048】冷却ファン66は、高速および低速の速度
が選択可能なファンモータ117により、照明ランプ1
4および図示しないヒータランプが点灯されるタイミン
グに依存した所定のタイミングで、高速または低速で回
転される。
【0049】図3によれば、複写装置2は、主制御部と
してのCPU70を有している。CPU70には、予め
決められている数値データ、たとえば、複写倍率ごとに
固有のステッピングモータ112に供給される駆動電流
値、あるいは、装置2を動作させるための制御データな
どが記憶されている読みだし専用メモリすなわちROM
72a、図示しない操作パネルを介して入力された複写
条件データなどが一時的に記憶されるランダム・アクセ
ス・メモリすなわちRAM72b、及び、装置2が組立
てられる際に入力される調整データ、たとえば、照明ラ
ンプ14を点灯させるための基準電圧などが記憶される
不揮発性メモリすなわちNVM72cなどが接続されて
いる。
【0050】また、CPU70には、照明ランプ14を
所定の明るさで点灯させるランプレギュレータ74、帯
電装置40および転写剥離装置46のそれぞれに所定の
電圧を供給するとともに、現像装置44の現像ローラ4
4aおよび転写ガイド板59のそれぞれに所定のバイア
ス電圧を印加するための高圧回路76、及び、ヒートロ
ーラの温度を所定の温度に制御するためのヒータ制御回
路78などが接続されている。
【0051】CPU70には、また、給紙モータ114
aおよび114bのそれぞれにより回転される搬送ロー
ラ56aおよび56bに供給される駆動力を給紙ローラ
54aおよび給紙ローラ54bのそれぞれに断続的に伝
達する図示しないクラッチ、ならびに、主モータ111
により提供される駆動力をアライニングローラ58に断
続的に伝達する図示しないクラッチなどを制御するメカ
ニカルコントローラ80が接続されている。
【0052】CPU70には、さらに、カセット50a
および50bに収容されている用紙のサイズを検知する
サイズ検知回路82およびアライニングセンサ58aに
代表されるセンサ群 (一部飲み示されている) からの信
号を受け入れる入力回路84なども接続されている。
【0053】CPU70には、また、複写すべき枚数
(複写枚数) あるいは複写倍率などの数値データの入力
に利用される操作パネル92がインタフェース90を介
して、接続されている。
【0054】さらに、CPU70には、ステッピングモ
ータ112を、複写倍率に対応する所定の回転数で回転
させる走査モータ駆動回路120、主モータ111を起
動するとともに、一定の速度で回転させるモータ駆動回
路121、第1および第2の給紙モータ114aおよび
114bを所定のタイミングでオン/オフする給紙モー
タ駆動回路122、及び、現像モータ113を回転する
現像モータ駆動回路123などが接続されている。
【0055】次に、この発明の複写装置2の動作の特徴
を説明する。図1および図2を参照すれば、複写装置2
では、原稿テーブル10に載置された原稿Dに記録され
ている画像情報は、原稿押さえ12により原稿テーブル
10に密着されたのち、露光ランプ14および反射板1
6を介して照明されることにより生じる反射光として、
第一キャリッジ20の第1ミラー18に案内される。
【0056】この第一キャリッジ20は、操作パネル9
2により入力された複写倍率または原稿Dの大きさと用
紙との大きさに応じて規定される所定の倍率に対応して
規定されるステッピングモータ112の回転により、原
稿テーブル10に沿って移動される。
【0057】第1ミラー18に反射された原稿Dの反射
光は、第二キャリッジ26の第2ミラー22および第3
ミラー24で反射され、レンズ28により所定の倍率に
対応する集束性が与えられたのち、ミラー保持枠34に
保持されている第4ミラー30および第5ミラー32、
及び、折返し (露光) ミラー36で順に反射されて、帯
電装置40および周辺領域消去LED42により予め所
定の電位が与えられている感光体ドラム38に案内され
る。
【0058】感光体ドラム38に案内された原稿Dから
の反射光すなわち画像情報は、ドラム38により、画像
情報に対応した静電潜像に変換される。ドラム38上の
静電潜像は、現像装置44により供給されるトナーによ
りトナー像として現像されたのち、転写装置46によ
り、転写ガイド板59に印加される転写バイアス電圧に
より感光体ドラム38に所定の吸着力で静電吸着されて
いるスロット52aおよび52bに挿入されている用紙
カセット50aおよび50bのいづれかから、給紙ロー
ラ54aまたは54b、搬送ローラ56aまたは56b
およびタイミングローラ58を介して供給される用紙
に、転写される。
【0059】トナー像が転写された用紙は、搬送装置6
0を介して定着装置62に搬送されたのち、定着装置6
2によりトナー像すなわちトナーが固着されて、排出ロ
ーラ64により装置2の外部へ案内される。
【0060】一方、トナー像を用紙に引き渡した感光体
ドラム38は、クリーニング除電装置48により表面に
残った電荷およびトナーが除去されたのち、再び、次の
画像形成に利用される。
【0061】なお、複写枚数が2以上の場合あるいは次
の原稿が供給された場合には、上記一連の複写動作が繰
り返される。また、第一キャリッジ20 (第二キャリッ
ジ26) は、原稿Dの後端あるいは予め入力された複写
倍率と用紙のサイズにより規定される読取り位置まで移
動されたのち、ステッピングモータ112により、所定
のリターン (逆回転) 速度でホームポジションあるいは
停止位置まで戻される。
【0062】ところで、既に説明したように、近年、書
類作成の自動化ならびに資源保護のための用紙の削減に
関連して、両面複写が好まれる傾向がある。しかしなが
ら、このことは、片面に複写が終了した用紙を反転する
ために必要な時間を増大させることから、片面のみ複写
して排出する従来の複写工程に比較して、感光体および
現像装置の現像ローラが回転される時間が増大されるこ
ととなる。このことから、トナーの飛散の点では、飛散
するトナーの量が増大されるこことなる。
【0063】以下、感光体および現像装置の現像ローラ
が回転されているにも拘らず画像が形成されない状態す
なわち非画像形成時のトナー飛散を低減する方法につい
て、詳細に説明する。
【0064】既に説明したように、トナー飛散が生じる
原因としては、現像ローラの回転の遠心力、トナーの帯
電量が低い場合のトナーとキャリア (あるいはトナー相
互)の間の静電吸着の解放、感光体の表面電位あるいは
転写装置の転写帯電ならびに転写ガイド等に供給される
転写バイアス電圧等によりトナーに与えられる引力、及
び、複写装置内部の風の流れ等が知られている。
【0065】以下、トナーあるいはキャリアの静特性
(物性) に言及しないで、非画像形成時のトナー飛散を
低減する方法を説明する。図4は、図1ないし図3に示
した画像形成装置における感光体ドラムの表面の移動速
度と現像装置の現像ローラの外周面の移動速度との比
を、感光体ドラムの表面の移動速度を基準として示した
周速比とトナー飛散の量および感光体ドラムに供給され
るトナーにより感光体ドラムに生じるかぶりの程度を示
すグラフである。
【0066】図4によれば、たとえば、感光体ドラムの
表面の移動速度を100mm/秒、現像装置の現像ロー
ラの外周面の移動速度を200mm/秒を通常値とし、
現像装置の現像ローラの外周面の移動速度を通常値に比
較して減少したときのトナー飛散の量は、現像ローラの
外周面の移動速度が減少 (低下) されるにつれて低減さ
れる。
【0067】しかしながらその一方で、感光体ドラムに
生じるかぶりの程度は、現像ローラの外周面の移動速度
が減少されるに従って、増大される。なお、図4によれ
ば、現像ローラの外周面の移動速度が通常値である場合
には、感光体ドラムに生じるかぶりが抑えられている半
面、トナー飛散の量は少なくないことが認められる。こ
のことは、さまざまな環境において画像濃度を確保する
ためと利用者の多くがかぶりを敬遠する傾向を持つこと
に起因して画像形成条件が決定されていることを示して
いる。
【0068】ここで、図4を参照して、トナー飛散を主
点とした現像ローラの外周面の移動速度を求めると、通
常値 (画像形成のため) の現像ローラの外周面の移動速
度が感光体ドラムの移動速度の2倍である場合には、通
常値に比較して0.8倍より少ない移動速度でトナー飛
散が低減されることが認められる。なお、現像ローラの
外周面の移動速度は、画像形成を考慮しない場合には、
好ましくは、通常値の0.6倍未満に設定される。しか
しながら、ここで、現像ローラを停止すなわちローラの
外周面の移動速度を「0」とすると感光体ドラムの表面
にトナーが供給されなくなり、クリーニング除電装置の
詳述しないクリーニングブレードが損傷を受け易くなる
ことから、現像ローラを停止することは困難である。
【0069】これに対して、かぶりを低減可能な現像ロ
ーラの外周面の移動速度は、通常値の0.4倍以上に設
定される。なお、トナー飛散との関連により、現像ロー
ラの外周面の移動速度は通常値の0.1倍程度に低下可
能であるが、この場合には、かぶりとして感光体ドラム
に供給されたのちクリーニング除電装置で回収されるト
ナーが増大されることにより、単位トナー量で画像形成
可能な画像形成回数が低下する問題がある。
【0070】なお、現像ローラの (感光体ドラムに対す
る) 周速比が2倍以外の場合には、上述した通常値に対
する比率が変動することは容易に類推可能で、トナー飛
散を低減可能な非画像形成時の現像ローラの外周面の移
動速度は、感光体ドラムの表面の移動速度におおむね一
致されることが好ましい。
【0071】図5は、図1ないし図3に示した画像形成
装置における現像装置の現像ローラに印加される現像バ
イアス電圧の大きさとトナー飛散の量との関係を示すグ
ラフである。なお、図6は、2成分現像方式において重
要となる事項であるキャリア飛散について、現像バイア
ス電圧の大きさとのの関係を示すグラフである。
【0072】図5を参照すれば、現像ローラに印加され
る現像バイアス電圧の大きさが通常値 (画像形成のため
の所定値) に比較して増加されるにつれてトナー飛散が
低減されることが認められる。このことから、トナー飛
散を低減可能な現像バイアス電圧は、通常値に比較し
て、好ましくは、1.2倍以上に設定される。
【0073】しかしながら、2成分現像方式において
は、現像バイアス電圧をむやみに増大することは、図6
に示されるように、キャリアの飛散を増大させる。な
お、図6から明らかなように、キャリアの飛散は、現像
バイアス電圧が通常値に比較して1.6倍以上で急激に
増大される。
【0074】従って、2成分現像方式においては、非画
像形成時の現像バイアス電圧は、好ましくは、1.2倍
ないし1.6倍、より好ましくは、1.4倍ないし1.
6倍に設定される。
【0075】なお、1成分現像方式においても、現像バ
イアス電圧の不所望な増大は、帯電能力を低下する要因
である現像ローラへのトナーの吸着を引き起こすことか
ら、好ましくは、1.6倍程度に抑止される。
【0076】図7は、図1ないし図3に示した画像形成
装置の転写ガイド板の転写バイアス電圧の大きさとトナ
ー飛散の量との関係を示すグラフである。図3に示され
るように、転写ガイド板59には、現像装置44の現像
ローラと感光体ドラム38とが対向する現像領域におい
て感光体ドラム38の静電潜像に付着されたトナーを用
紙に転写する際に不所望なトナーが用紙に転写されるこ
とを抑止するために、通常、所定の大きさを有する転写
バイアス電圧が印加されている。
【0077】しかしながら、転写バイアス電圧は、感光
体ドラム38上の静電潜像の現像の関与したトナーに対
してはバイアス電圧として作用するものの、トナーの一
部に含まれる逆極性トナーに対しては、吸引力を示す。
【0078】このことから、用紙が存在しない場合に
は、現像装置44から飛散したトナーあるいは感光体ド
ラム38上のかぶりトナーが転写バイアス電圧により、
装置内に引き込まれやすくなる。
【0079】また、転写ガイド板59の近傍に引き寄せ
られたトナーは、冷却ファン66による冷却風によりさ
らに装置内に飛散されることから、非転写時には、転写
バイアス電圧の大きさが通常 (画像形成) 時に比較して
低減されることが好ましい。
【0080】なお、図7から明らかなように、用紙が存
在しない場合に転写ガイド板に印加される転写バイアス
電圧は、通常値 (画像形成のため) のおおむね0.6倍
未満に規定され、より好ましくは、0.5倍以下に設定
される。なお、転写バイアス電圧を「0」にすると、感
光体ドラム38の強制疲労に利用される帯電装置40か
らの主帯電の電圧の大きさに影響を及ぼすことから、非
画像形成時の転写バイアス電圧の大きさは、好ましく
は、通常値 (画像形成のため) のおおむね0.2倍以
上、より好ましくは、0.4倍以上に設定される。
【0081】次に、非画像形成時の現像装置44の現像
ローラ44aの回転数、現像ローラ44aに印加される
現像バイアス電圧および転写ガイド板59に印加される
転写バイアス電圧の制御について詳細に説明する。
【0082】図8は、3枚の連続複写を例とした感光体
ドラムとその周囲に配置される画像形成デバイスすなわ
ち主モータ111の回転による感光体ドラム38の駆
動、高圧回路76による帯電装置40からの主帯電、消
去LED42の点灯、露光ランプ14の点灯すなわち露
光、現像モータ113による現像ローラ44aの回転、
高圧回路76による現像装置44の現像ローラ44aへ
の現像バイアス電圧の印加、及び、高圧回路76による
転写ガイド板59への転写バイアス電圧の印加のタイミ
ングを示すタイミングチャートである。なお、タイミン
グチャート中の、「用紙」の表示は、感光体ドラム38
と転写剥離装置46の間の転写領域に用紙が存在する時
間、すなわち、感光体ドラム38上の静電潜像を現像し
たトナーを用紙に転写する画像形成時と、感光体ドラム
38および現像ローラ44aが回転されているのみの非
画像形成時とを示している。
【0083】図8を参照すれば、操作パネル92 (図3
参照) の図示しないコピーキーからの複写開始指示がC
PU70に検知されると、モータ駆動回路121および
現像モータ駆動回路123のそれぞれからの所定のモー
タ駆動電流の供給により、主モータ111および現像モ
ータ113が所定の速度で回転される。これにより、感
光体ドラム38および現像装置44の現像ローラ44a
が所定の速度で回転される。この場合、感光体ドラム3
8および現像ローラ44aの回転数は、感光体ドラム3
8の表面の移動速度と現像ローラ44aの外周面の移動
速度とが所定の比率となるよう規定された周速比 (通常
値) を満足するよう設定される。なお、現像モータ11
3が回転されるタイミングに合わせて高圧回路76から
現像装置44に、所定 (通常値) の現像バイアス電圧が
供給される。
【0084】次に、主モータ111の回転数が所定の定
常速度に到達すると前後した所定のタイミングで、高圧
回路76から帯電装置40に所定の電圧が出力され、感
光体ドラム38の表面が所定の表面電位に帯電される。
【0085】一方、給紙モータ駆動回路122の制御に
より、図示しないコピーキーからの複写開始指示がCP
U70に検知されてから所定時間経過後に、操作パネル
92を介して入力されたサイズまたは入力された原稿D
の大きさと複写倍率とにより選択されたサイズの用紙を
収容しているカセット50aまたは50bのいづれかに
対応して配置された給紙モータ114aまたは114b
の一方が回転される。これにより、対応する給紙モータ
に接続された搬送ローラが駆動されるとともに同一の搬
送路に配置された給紙ローラの図示しないクラッチがメ
カニカルコントローラ80の制御により接続されて、用
紙がカセットから引き出される。なお、カセットから引
き出された用紙は、搬送ローラにより、アライニングロ
ーラ58まで搬送される。
【0086】続いて、ランプレギュレータ74の制御に
より露光ランプ14が所定の光量の光を出力するよう点
灯されるとともに、走査モータ駆動回路120の制御に
よりステッピングモータ112が複写倍率に応じて規定
される所定の速度で回転される。これにより、第一キャ
リッジ20が原稿テーブル20に沿って移動されて、原
稿テーブル10に載置された原稿Dの画像が感光体ドラ
ム38の所定の位置に順に露光される。この露光により
感光体ドラム38の表面に形成された静電潜像は、感光
体ドラム38の回転にともなって移動され、現像装置4
4の現像ローラ44aと対向される現像領域で、現像ロ
ーラ44aから供給されるトナーにより現像される。な
お、トナーにより現像された静電潜像すなわち感光体ド
ラム38の表面のトナー像は、感光体ドラム38の回転
にともなってさらに移動されて、転写剥離装置46と対
向される転写領域に案内される。
【0087】次に、CPU70により図示しないコピー
キーからの複写開始の検知から所定時間経過後に、アラ
イニングローラ58の図示しないクラッチまたはソレノ
イドがメカニカルコントローラ80の制御により接続さ
れ、感光体ドラム38とともに搬送されるトナー像の位
置と用紙の位置とが整合された状態で、感光体ドラム3
8に向けて、用紙が給送される。なお、アライニングロ
ーラ58は、用紙の後端がアライニングセンサ58aを
通過されてから所定時間経過後に、メカニカルコントロ
ーラ80の制御による図示しないクラッチまたはソレノ
イドとの接続が解除されて停止される。また、転写ガイ
ド板59には、所定のタイミング、一例としては、図示
しないクラッチ等を介してアライニングローラ58が回
転されている間、高圧回路76の制御により所定 (通常
値) の転写バイアス電圧が印加される。
【0088】続いて、高圧回路76の制御により、転写
剥離装置46の転写ユニットおよび剥離ユニットのそれ
ぞれに、所定の転写電圧および剥離電圧が印加される。
これにより、感光体ドラム38の回転とともに搬送され
ているトナー像および感光体ドラム38の表面に静電的
に付着されて感光体ドラム38により搬送されている用
紙にトナー像が転写されたのち、用紙が剥離される。
【0089】このようにしてトナー像が転写された用紙
は、搬送装置60を介して定着装置62に搬送されたの
ち、定着装置62によりトナー像すなわちトナーが固着
されて、排出ローラ64により装置2の外部へ案内され
る。
【0090】一方、トナー像を用紙に引き渡した感光体
ドラム38は、クリーニング除電装置48により表面に
残った電荷およびトナーが除去されたのち、再び、次の
画像形成に利用される。
【0091】このとき、所定のタイミング、たとえば、
図示しないクラッチ等によりアライニングローラ58が
停止されている間、すなわち、次の画像形成工程により
画像が形成された画像が転写されるために次の用紙がア
ライニングローラ58から給送されるまでの間は、トナ
ーの飛散を抑止するために、感光体ドラム38の周囲に
配置される画像形成デバイスの出力すなわち現像ローラ
44aの回転数、現像装置44に印加される現像バイア
ス電圧および転写ガイド板59に印加される転写バイア
ス電圧が、それぞれ、図4ないし図7を用いて既に説明
したような非画像形成時の制御に変更される。
【0092】詳細には、現像ローラ44aの外周面の移
動速度が、通常値の0.4倍ないし0.6倍となるよ
う、現像モータ駆動回路123の制御により現像モータ
113の速度が低下される。また、現像装置44に印加
される現像バイアス電圧は、高圧回路76の制御によ
り、通常値の1.4倍ないし1.6倍に高められる。さ
らに、転写ガイド板59に印加される転写バイアス電圧
が、通常値の0.4倍ないし0.6倍に抑止される。
【0093】以下、搬送ローラにより、アライニングス
イッチ58aを介して用紙の先端が検知されるまで次の
用紙が給送され、が到着したことと第一キャリッジ20
からの原稿Dの画像の露光とのタイミングが整合され、
露光ランプ14が所定の光量の光を出力するよう点灯さ
れるとともに第一キャリッジ20が所定の速度で移動さ
れて、感光体ドラム38に、次の画像が露光される。
【0094】続いて、所定タイミング、たとえば、ラン
プレギュレータ74から露光ランプ14に電圧が印加さ
れた所定時間後に、現像ローラ44aの外周面の移動速
度、現像バイアス電圧、転写ガイド板59の転写バイア
ス電圧が、それぞれ、通常値に戻される。
【0095】以下、上述した各行程が繰り返され、次の
用紙に、感光体ドラム38のトナー像が転写される。な
お、用紙の後端がアライニングスイッチ58aを通過さ
れてから所定時間経過後すなわち次の画像形成工程によ
り画像が形成された画像が転写されるために次の用紙が
アライニングローラ58から給送されるまでの間は、再
び、現像ローラ44aの回転数、現像装置44に印加さ
れる現像バイアス電圧および転写ガイド板59に印加さ
れる転写バイアス電圧が、それぞれ、図4ないし図7を
用いて既に説明したような非画像形成時の制御に変更さ
れる。
【0096】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の画像形
成装置によれば、感光体ドラムに形成された潜像が現像
されたトナー像が用紙に転写されてから次の画像が形成
されるまでの間、現像装置の現像ローラの回転数および
転写ガイド板に印加される転写バイアス電圧が通常値よ
りも低下される。同時に、現像装置に印加される現像バ
イアス電圧が通常値よりも増大される。
【0097】これにより、非画像形成時すなわち転写領
域に用紙が存在しない場合に、現像装置の現像ローラの
回転により飛散されるトナーおよび転写ガイド板のバイ
アス電圧により装置内部を浮遊するトナーが低減され
る。
【0098】従って、装置内部の汚れあるいは転写ガイ
ド板に吸着されたトナーによる用紙の汚れ等が低減され
る。なお、トナー飛散を低減するための特別な機構ある
いは新たに必要となる装置が不要であることから、装置
のコストが増大されることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の発明の実施の形態が組み込まれる画
像形成装置の概略断面図。
【図2】図1に示されている画像形成装置を背面から見
た概略背面図。
【図3】図1および図2に示されている画像形成装置の
概略ブロック図。
【図4】図1ないし図3に示した画像形成装置の感光体
ドラムの表面の移動速度と現像装置の現像ローラの外周
面の移動速度との比である周速比とトナーの飛散の量な
らびに感光体ドラムに供給されるトナーにより感光体ド
ラムに生じるかぶりの程度を示すグラフ。
【図5】図1ないし図3に示した画像形成装置における
現像装置の現像ローラに印加される現像バイアス電圧の
大きさとトナー飛散の量との関係を示すグラフ。
【図6】図1ないし図3に示した画像形成装置における
現像装置の現像ローラに印加される現像バイアス電圧の
大きさとキャリア飛散の量との関係を示すグラフ。
【図7】図1ないし図3に示した画像形成装置の転写ガ
イド板の転写バイアス電圧の大きさとトナー飛散の量と
の関係を示すグラフ。
【図8】図1ないし図3に示した画像形成装置の非画像
形成時の現像ローラの回転数、現像バイアス電圧および
転写バイアス電圧等の変更タイミングを示すタイミング
チャート。
【符号の説明】
2…複写装置、 10…原稿テーブル、 14…露光ランプ、 20…第一キャリッジ、 26…第二キャリッジ、 28…結像レンズ、 38…感光体ドラム、 40…帯電装置、 44…現像装置、 46…転写剥離装置、 48…クリーニング除電装置、 58…タイミングローラ、 59…転写ガイド板、 60…搬送装置、 62…定着装置、 66…冷却ファン、 70…CPU、 74…ランプレギュレータ、 76…高圧回路、 80…メカニカルコントローラ、 111…主モータ、 112…ステッピングモータ、 113…現像モータ、 120…走査モータ駆動回路、 121…モータ駆動回路、 123…現像モータ駆動回路。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像担持体に潜像を形成する潜像形成手段
    と、 この潜像形成手段により像担持体に形成された潜像を現
    像する現像手段と、 被転写体を案内するとともに、上記現像手段により現像
    された潜像を被転写体に転写する転写手段と、 上記潜像形成手段による潜像の形成が中断されている
    間、上記現像手段の現像能力および上記転写手段の出力
    を所定値に変更する制御手段と、を有する画像形成装
    置。
  2. 【請求項2】像担持体に潜像を形成する潜像形成手段
    と、 この潜像形成手段により像担持体に形成された潜像を現
    像する現像手段と、 被転写体を案内するとともに、上記現像手段により現像
    された潜像を被転写体に転写する転写手段と、 上記転写手段による転写領域に被転写体が存在しない場
    合に、上記現像手段の現像能力および上記転写手段の出
    力を所定値に変更する制御手段と、を有する画像形成装
    置。
  3. 【請求項3】画像を保持する像担持体と、 この像担持体に画像を露光する露光手段と、 回転可能に形成された現像剤供給部材を含み、この現像
    剤供給部材を所定速度で回転させて現像剤を搬送して、
    上記露光手段により上記像担持体に露光された画像に対
    応して上記像担持体に形成された静電潜像に現像剤を供
    給して現像する現像手段と、 この現像手段により現像された静電潜像を被転写体に転
    写する転写手段と、 この転写手段に向けて給送される被転写体を上記像担持
    体の所定の位置に案内する転写案内手段と、 上記露光手段による画像の露光が中断されている間、上
    記現像手段の現像剤供給部材の回転数を所定値に変更す
    る第1の制御手段と、 上記露光手段による画像の露光が中断されている間、上
    記転写案内手段に供給されるバイアス電圧を所定値に変
    更する第2の制御手段と、を有する画像形成装置。
  4. 【請求項4】画像を保持する像担持体と、 この像担持体に画像を露光する露光手段と、 回転可能に形成された現像剤供給部材を含み、この現像
    剤供給部材を所定速度で回転させて現像剤を搬送して、
    上記露光手段により上記像担持体に露光された画像に対
    応して上記像担持体に形成された静電潜像に現像剤を供
    給して現像する現像手段と、 この現像手段により現像された静電潜像を被転写体に転
    写する転写手段と、 この転写手段に向けて給送される被転写体を上記像担持
    体の所定の位置に案内する転写案内手段と、 上記露光手段による画像の露光が中断されている間、上
    記現像手段の現像剤供給部材の回転数を所定値に変更す
    る第1の制御手段と、 上記露光手段による画像の露光が中断されている間、上
    記転写案内手段に供給されるバイアス電圧を所定値に変
    更する第2の制御手段と、 上記露光手段による画像の露光が中断されている間、上
    記現像手段の現像剤供給部材に供給されるバイアス電圧
    を所定値に変更する第3の制御手段と、を有する画像形
    成装置。
  5. 【請求項5】画像を保持する像担持体と、 この像担持体に画像を露光する露光手段と、 回転可能に形成された現像剤供給部材を含み、この現像
    剤供給部材を所定速度で回転させて現像剤を搬送して、
    上記露光手段により上記像担持体に露光された画像に対
    応して上記像担持体に形成された静電潜像に現像剤を供
    給して現像する現像手段と、 この現像手段により現像された静電潜像を被転写体に転
    写する転写手段と、 この転写手段に向けて給送される被転写体を上記像担持
    体の所定の位置に案内する転写案内手段と、 上記転写手段による転写領域に被転写体が存在しない場
    合に、上記現像手段の現像剤供給部材の回転数を所定値
    に変更する第1の制御手段と、 上記転写手段による転写領域に被転写体が存在しない場
    合に、上記転写案内手段に供給されるバイアス電圧を所
    定値に変更する第2の制御手段と、を有する画像形成装
    置。
  6. 【請求項6】画像を保持する像担持体と、 この像担持体に画像を露光する露光手段と、 回転可能に形成された現像剤供給部材を含み、この現像
    剤供給部材を所定速度で回転させて現像剤を搬送して、
    上記露光手段により上記像担持体に露光された画像に対
    応して上記像担持体に形成された静電潜像に現像剤を供
    給して現像する現像手段と、 この現像手段により現像された静電潜像を被転写体に転
    写する転写手段と、 この転写手段に向けて給送される被転写体を上記像担持
    体の所定の位置に案内する転写案内手段と、 上記転写手段による転写領域に被転写体が存在しない場
    合に、上記現像手段の現像剤供給部材の回転数を所定値
    に変更する第1の制御手段と、 上記転写手段による転写領域に被転写体が存在しない場
    合に、上記転写案内手段に供給されるバイアス電圧を所
    定値に変更する第2の制御手段と、 上記転写手段による転写領域に被転写体が存在しない場
    合に、上記現像手段の現像剤供給部材に供給されるバイ
    アス電圧を所定値に変更する第3の制御手段と、を有す
    る画像形成装置。
  7. 【請求項7】画像を保持する像担持体と、 この像担持体に画像を露光する露光手段と、 回転可能に形成された現像剤供給部材を含み、この現像
    剤供給部材を所定速度で回転させて現像剤を搬送して、
    上記露光手段により上記像担持体に露光された画像に対
    応して上記像担持体に形成された静電潜像に現像剤を供
    給して現像する現像手段と、 この現像手段により現像された静電潜像を被転写体に転
    写する転写手段と、 この転写手段に向けて給送される被転写体を上記像担持
    体の所定の位置に案内する転写案内手段と、 上記露光手段による画像の露光が中断されている間、上
    記現像手段の現像剤供給部材の回転数を通常値よりも低
    く変更する第1の制御手段と、 上記露光手段による画像の露光が中断されている間、上
    記転写案内手段に供給されるバイアス電圧を通常値より
    も高く変更する第2の制御手段と、 上記露光手段による画像の露光が中断されている間、上
    記現像手段の現像剤供給部材に供給されるバイアス電圧
    を通常値よりも低く変更する第3の制御手段と、を有す
    る画像形成装置。
  8. 【請求項8】画像を保持する像担持体と、 この像担持体に画像を露光する露光手段と、 回転可能に形成された現像剤供給部材を含み、この現像
    剤供給部材を所定速度で回転させて現像剤を搬送して、
    上記露光手段により上記像担持体に露光された画像に対
    応して上記像担持体に形成された静電潜像に現像剤を供
    給して現像する現像手段と、 この現像手段により現像された静電潜像を被転写体に転
    写する転写手段と、 この転写手段に向けて給送される被転写体を上記像担持
    体の所定の位置に案内する転写案内手段と、 上記転写手段による転写領域に被転写体が存在しない場
    合に、上記現像手段の現像剤供給部材の回転数を通常値
    よりも低く変更する第1の制御手段と、 上記転写手段による転写領域に被転写体が存在しない場
    合に、上記転写案内手段に供給されるバイアス電圧を通
    常値よりも高く変更する第2の制御手段と、 上記転写手段による転写領域に被転写体が存在しない場
    合に、上記現像手段の現像剤供給部材に供給されるバイ
    アス電圧を通常値よりも低く変更する第3の制御手段
    と、を有する画像形成装置。
  9. 【請求項9】像担持体を所定の速度で回転させ、 この像担持体の表面に所定の電位を与え、 この像担持体の表面に画像情報を露光し、 この露光により像担持体の表面に形成された静電潜像に
    トナーを供給して現像し、 像担持体の表面の現像された静電潜像であるトナー像を
    被転写体に転写し、 被転写体が転写手段を通過された時点で、現像手段の現
    像ローラの回転数を、通常状態よりも低下させ、また、
    現像手段に印加されている現像バイアス電圧を通常状態
    よりも増大することを特徴とする画像形成装置の制御方
    法。
JP7310615A 1995-11-29 1995-11-29 画像形成装置ならびにこの画像形成装置の制御方法 Pending JPH09152771A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012128320A (ja) * 2010-12-17 2012-07-05 Canon Inc 画像形成装置
JP2014157254A (ja) * 2013-02-15 2014-08-28 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

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