JPH08159028A - クラッチレス圧縮機における動力伝達構造 - Google Patents

クラッチレス圧縮機における動力伝達構造

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JPH08159028A
JPH08159028A JP6303938A JP30393894A JPH08159028A JP H08159028 A JPH08159028 A JP H08159028A JP 6303938 A JP6303938 A JP 6303938A JP 30393894 A JP30393894 A JP 30393894A JP H08159028 A JPH08159028 A JP H08159028A
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JP
Japan
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recess
driving force
rolling element
pulley
housing
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Pending
Application number
JP6303938A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Michiyuki
隆 道行
Masahiro Kawaguchi
真広 川口
Masahiko Okada
昌彦 岡田
Takeshi Mizufuji
健 水藤
Takuya Okuno
卓也 奥野
Masanori Sonobe
正法 園部
Shinichi Ogura
進一 小倉
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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Publication of JPH08159028A publication Critical patent/JPH08159028A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D7/00Slip couplings, e.g. slipping on overload, for absorbing shock
    • F16D7/04Slip couplings, e.g. slipping on overload, for absorbing shock of the ratchet type
    • F16D7/06Slip couplings, e.g. slipping on overload, for absorbing shock of the ratchet type with intermediate balls or rollers
    • F16D7/08Slip couplings, e.g. slipping on overload, for absorbing shock of the ratchet type with intermediate balls or rollers moving axially between engagement and disengagement
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B27/00Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders
    • F04B27/08Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis
    • F04B27/0873Component parts, e.g. sealings; Manufacturing or assembly thereof
    • F04B27/0895Component parts, e.g. sealings; Manufacturing or assembly thereof driving means

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Abstract

(57)【要約】 【目的】クラッチレス圧縮機側の過負荷の伝達を遮断す
る簡素な動力伝達構造を提供する。 【構成】回転軸4に止着された駆動力受承体8とプーリ
6との間には転動ボール10が挟み込まれている。転動
ボール10は、駆動力受承体8上の収容凹部8-1に常時
嵌まり込んでいると共に、プーリ6上の保持凹部6-3に
常には嵌まり込んでいる。プーリ6はアンギュラベアリ
ング5と共に皿ばね型の予荷重付与ばね11によって駆
動力受承体8側へ付勢されている。プーリ6の回転は転
動ボール10及び駆動力受承体8を介して回転軸4に伝
達される。圧縮機側の負荷トルクが過大になった場合に
は転動ボール10が保持凹部6-3から離脱する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外部駆動源の駆動力を
プーリを介して回転軸に伝達するクラッチレス圧縮機に
おける動力伝達構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】外部駆動源と圧縮機の回転軸との間の動
力伝達の連結及び遮断を行なう電磁クラッチを使用しな
いクラッチレス圧縮機では、特に車両搭載形態ではその
ON−OFFのショックによる体感フィーリングの悪さ
の欠点を解消できる。又、圧縮機全体の重量減、コスト
減が可能となる。しかし、このようなクラッチレス圧縮
機では圧縮機側の負荷トルクの変動が緩和されずに車両
エンジンに波及するため、車両エンジンの回転数が変動
してしまう。
【0003】実開昭63−142460号公報に開示さ
れるクラッチレス圧縮機では、プーリに形成された環状
の突状壁に係合凹部が設けられていると共に、ハブの周
面に係合凹部が設けられている。突状壁側の係合凹部に
はドライブレバーの一端が挿入されており、ハブ側の係
合凹部にはドライブレバーの他端が環状の板ばねを介し
て挿入されている。プーリの回転はドライブレバー及び
板ばねを介して回転軸に伝達する。圧縮機側の負荷トル
クが過大になったときには、ドライブレバーの他端が板
ばねの凹部から外れ、過大な負荷トルクが車両エンジン
側に波及しないようになっている。
【0004】実開昭63−19083号公報に開示され
るクラッチレス圧縮機では、プーリと回転軸とを過負荷
可破断材によって結合している。圧縮機側の負荷トルク
が過大になったときには、前記過負荷可破断材が破断
し、過大な負荷トルクが車両エンジン側に波及しないよ
うになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、実開昭63−
142460号公報におけるような複数本のドライブレ
バーを揺動可能に支持し、かつドライブレバーの揺動変
位を板ばねで受け止める構成は複雑である。このような
複雑な構成では部品点数、組み付け工数が増え、クラッ
チレス圧縮機のコストが高くなる。
【0006】実開昭63−142460号公報における
過負荷可破断材の採用構成では、過負荷可破断材の破断
トルクと疲労強度との両立が困難である。即ち、過負荷
可破断材が負荷によって破断するときの破断トルクを適
正に設定したおいたとしても、設定された破断トルク以
下の負荷トルクの繰り返し作用によって過負荷可破断材
が疲労し、過負荷可破断材が破断トルク以下の負荷トル
クによって破断してしまうおそれがある。
【0007】本発明は、簡素な構成にも関わらず圧縮機
側の過負荷の伝達を適正に遮断し得るクラッチレス圧縮
機における動力伝達構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】そのために請求項1の発
明では、ハウジングから突出する回転軸の突出端部に駆
動力受承体を設ける共に、前記プーリと駆動力受承体と
の対向面間に転動子を介在し、前記両対向面上のいずれ
か一方に前記転動子を収容するための収容凹部を設ける
と共に、他方に前記転動子を保持するための保持凹部を
設け、収容凹部と保持凹部との間隔を離脱不能間隔と離
脱可能間隔とに切換可能に弾性付勢手段で駆動力受承体
とプーリとの一方を他方に向けて付勢し、収容凹部と保
持凹部との間隔が離脱可能間隔にある場合には保持凹部
から転動子を離脱できるようにし、収容凹部と保持凹部
との間隔が離脱不能間隔にある場合には収容凹部及び保
持凹部から転動子を離脱不能とした。
【0009】請求項2の発明では、駆動力受承体とプー
リとのいずれか一方を回転軸の軸線方向へ位置変位可能
に他方に向けて付勢する皿ばねを前記弾性付勢手段とし
て用いた。
【0010】請求項3の発明では、回転軸に止着された
回転支持体に斜板を傾動可能に支持し、クランク室内の
圧力と吸入圧との片頭ピストンを介した差に応じて斜板
の傾角を制御し、吐出圧領域の圧力をクランク室に供給
すると共に、クランク室の圧力を吸入圧領域に放出して
クランク室内の調圧を行なう可変容量型圧縮機を対象と
し、回転軸の軸線方向へスライド可能にハウジングで軸
受け部材を支持し、前記軸受け部材によりプーリを支持
し、前記回転軸に予荷重を付与するための予荷重付与ば
ねを軸受け部材とハウジングとの間に介在し、前記予荷
重付与ばねを前記弾性付勢手段とした。
【0011】請求項4の発明では、ハウジングから突出
する回転軸の突出端部に駆動力受承体を不動状態に設
け、前記プーリと駆動力受承体との対向面間に転動子を
介在すると共に、前記両対向面上の一方に前記転動子を
収容するための収容凹部を設けると共に、他方に前記転
動子を保持するための保持凹部を設け、収容凹部内に転
動子を収容すると共に、収容凹部内で離脱不能な位置と
離脱可能位置とに切換可能に弾性付勢手段によって転動
子を保持凹部側の対向面に向けて付勢し、転動子が離脱
可能位置にある場合には保持凹部から転動子を離脱でき
るようにし、転動子が離脱不能位置にある場合には保持
凹部から転動子を離脱不能とした。
【0012】
【作用】請求項1の発明では、プーリ側の回転駆動力が
収容凹部及び保持凹部内に入っている転動子を介して駆
動力受承体側へ伝達される。圧縮機側の負荷トルクが過
負荷になると、収容凹部及び保持凹部内に入っている転
動子が弾性付勢手段の弾性付勢作用に抗してプーリと駆
動力受承体との間隔を拡げ、収容凹部と保持凹部との間
隔が離脱不能間隔から離脱可能間隔へ移行する。この間
隔の切換により転動子が保持凹部から離脱し、プーリと
駆動力受承体との間の負荷伝達が遮断される。この負荷
伝達遮断により圧縮機側から外部駆動源側への過負荷伝
達による悪影響が回避される。回転軸に設けられた駆動
力受承体とプーリとの間に弾性付勢手段の付勢作用によ
って転動子を挟み込む構成は簡素である。
【0013】請求項2の発明では、皿ばねが駆動力受承
体とプーリとのいずれか一方を回転軸の軸線方向へ付勢
して駆動力受承体とプーリとの間に転動子を挟み込む。
皿ばねのばね特性はある弾性変形領域ではばね力が略一
定である。この略一定のばね力となる弾性変形領域内で
収容凹部と保持凹部との間隔が離脱不能間隔から離脱可
能間隔に移行するようにすれば、設定された過負荷トル
クに対する弾性付勢手段の付勢力の大きさ設定が容易と
なる。
【0014】請求項3の発明では、予荷重付与ばねが回
転軸の軸線方向のがたつきを防止すると共に、弾性付勢
手段も兼ねる。請求項4の発明では、圧縮機側の負荷ト
ルクが過負荷になると、収容凹部及び保持凹部内に入っ
ている転動子が弾性付勢手段の弾性付勢作用に抗して収
容凹部内で離脱不能位置から離脱可能位置へ移行する。
この位置切換により転動子が保持凹部から離脱し、プー
リと駆動力受承体との間の負荷伝達が遮断される。この
負荷伝達遮断により圧縮機側から外部駆動源側への過負
荷伝達による悪影響が回避される。駆動力受承体とプー
リとの間の収容凹部内で弾性付勢手段によって転動子を
付勢する構成は簡素である。
【0015】
【実施例】以下、本発明を具体化した第1実施例を図1
〜図6に基づいて説明する。図1に示すようにシリンダ
ブロック1の前端にはフロントハウジング2が接合され
ており、シリンダブロック1の後端にはリヤハウジング
3が接合されている。クランク室2-1を形成するフロン
トハウジング2とシリンダブロック1との間には回転軸
4が回転可能に架設支持されている。回転軸4の前端は
クランク室2-1から外部へ突出している。
【0016】フロントハウジング2には支持筒2-2が一
体形成されており、支持筒2-2にはアンギュラベアリン
グ5が回転軸4の軸線方向へスライド可能に支持されて
いる。アンギュラベアリング5の外輪にはプーリ6が止
着されている。プーリ6は、アンギュラベアリング5の
外輪に固着された連結基板6-1と、連結基板6-1に固着
されたプーリ本体6-2とからなる。プーリ本体6-2はベ
ルト7を介して外部駆動源である車両エンジン(図示
略)に連結されている。
【0017】軸受け部材であるアンギュラベアリング5
はスラスト方向の荷重及びラジアル方向の荷重の両方を
受け止める。アンギュラベアリング5の内輪とフロント
ハウジング2との間には皿ばね型の予荷重付与ばね11
が介在されている。予荷重付与ばね11はアンギュラベ
アリング5を回転軸4のフロントハウジング2からの突
出方向へ付勢する。
【0018】クランク室2-1から外部へ突出する回転軸
4の突出端部4-1には環状の駆動力受承体8及びロック
ナット9が螺着されている。ロックナット9は駆動力受
承体8を突出端部4-1に締め付け固定するものである。
【0019】図1及び図4に示すように駆動力受承体8
と連結基板6-1との対向面間には一対の転動ボール10
が介在されている。連結基板6-1に対する駆動力受承体
8の対向面上には一対の収容凹部8-1が形成されてお
り、駆動力受承体8に対する連結基板6-1の対向面上に
は一対の保持凹部6-3が形成されている。収容凹部8-1
及び保持凹部6-3はいずれも回転軸4の回転中心から同
一半径の円上にある。転動ボール10は、収容凹部8-1
に常時嵌まり込んでいると共に、図2に示すように常に
は保持凹部6-3に嵌まり込んでいる。収容凹部8-1及び
保持凹部6-3はいずれも底に近づくほど小径となる円錐
台形状の凹部である。
【0020】転動ボール10は予荷重付与ばね11のば
ね力によって常には収容凹部8-1と保持凹部6-3との間
に挟み込まれている。車両エンジンの回転はベルト7を
介してプーリ6に伝えられ、プーリ6の回転は収容凹部
8-1及び保持凹部6-3に嵌まり込んでいる転動ボール1
0、駆動力受承体8を介して回転軸4に伝達される。
又、予荷重付与ばね11のばね力は、アンギュラベアリ
ング5、プーリ6、転動ボール10及び駆動力受承体8
を介して回転軸4に伝えられる。
【0021】回転軸4には回転支持体14が止着されて
いる。回転軸4には斜板15が回転軸4の軸線方向へス
ライド可能かつ傾動可能に支持されている。図5に示す
ように斜板15は回転支持体14上の支持アーム14-1
と一対のガイドピン16,17との連係により回転軸4
の軸線方向へ傾動可能かつ回転軸4と一体的に回転可能
である。斜板15の傾動は、支持アーム14-1とガイド
ピン16,17とのスライドガイド関係、回転軸4のス
ライド支持作用により案内される。
【0022】回転軸4の後端部は深溝玉軸受け部材18
及び遮断体19を介してシリンダブロック1内の収容孔
20の内周面で支持される。リヤハウジング3の中心部
には吸入通路21が形成されている。吸入通路21は収
容孔20に連通しており、遮断体19の先端は吸入通路
21の開口の周囲に位置決め面22に当接可能である。
遮断体19の先端が位置決め面22に当接することによ
り遮断体19が斜板15から離間する方向への移動を規
制されると共に、吸入通路21と収容孔20との連通が
遮断される。
【0023】斜板傾角の減少により斜板15が遮断体1
9側へ移動するに伴い、斜板15が伝達筒23に当接
し、伝達筒23及び深溝玉軸受け部材18を位置決め面
22側へ押す。深溝玉軸受け部材18は回転軸4のラジ
アル方向のみならずスラスト方向の荷重も受け止める。
そのため、遮断体19は吸入通路開放ばね24のばね力
に抗して位置決め面22側へ付勢され、遮断体19の先
端が位置決め面22に当接する。
【0024】斜板15の最小傾角は0°よりも僅かに大
きい。この最小傾角状態は遮断体19が吸入通路21と
収容孔20との連通を遮断する閉位置に配置されたとき
にもたらされる。斜板15の最大傾角は回転支持体14
の傾角規制突部14-2と斜板15との当接によって規制
される。
【0025】斜板15の回転運動はシュー25を介して
シリンダボア1-1内の片頭ピストン26の前後往復運動
に変換される。図1及び図6に示すようにリヤハウジン
グ3内には吸入室3-1及び吐出室3-2が区画形成されて
いる。吸入室3-1内の冷媒ガスは片頭ピストン26の復
動動作により吸入ポート27から吸入弁28を押し退け
てシリンダボア1-1内へ流入する。シリンダボア1-1内
へ流入した冷媒ガスは片頭ピストン26の往動動作によ
り吐出ポート29から吐出弁30を押し退けて吐出室3
-2へ吐出される。
【0026】回転支持体14とフロントハウジング2と
の間にはスラストベアリング31が介在されている。シ
リンダボア1-1からの圧縮反力は、片頭ピストン26、
シュー25、斜板15、ガイドピン16,17、回転支
持体14及びスラストベアリング31を介してフロント
ハウジング2で受け止められる。
【0027】吸入室3-1は通口32を介して収容孔20
に連通している。遮断体19が前記閉位置に配置される
と、通口32は吸入通路21から遮断される。回転軸4
内には通路33が形成されている。通路33はクランク
室2-1と遮断体19の筒内とを連通している。遮断体1
9の先端には放圧通口19-1が貫設されている。放圧通
口19-1は収容孔20と遮断体19の筒内とを連通す
る。
【0028】クランク室2-1と吐出室3-2とは圧力供給
通路34で接続されている。圧力供給通路34上には電
磁開閉弁35が介在されている。電磁開閉弁35のソレ
ノイド35-1の励磁により弁体35-2が弁孔35-3を閉
鎖する。ソレノイド35-1が消磁すれば弁体35-2が弁
孔35-3を開放する。
【0029】吸入室3-1へ冷媒ガスを導入する吸入通路
21と、吐出室3-2から冷媒ガスを排出する排出口1-2
とは外部冷媒回路36で接続されている。外部冷媒回路
36上には凝縮器37、膨張弁38及び蒸発器39が介
在されている。膨張弁38は蒸発器39の出口側のガス
圧の変動に応じて冷媒流量を制御する。蒸発器39の近
傍には温度センサ40が設置されている。制御コンピュ
ータCは温度センサ40から得られる検出温度情報に基
づいてソレノイド35-1を励消磁制御する。制御コンピ
ュータCは空調装置作動スイッチ41のON状態のもと
に検出温度が設定温度以下になるとソレノイド35-1の
消磁を指令する。この設定温度以下の温度は蒸発器39
においてフロストが発生しそうな状況を反映する。又、
制御コンピュータCは空調装置作動スイッチ41のON
状態のもとに車両エンジンの回転数検出器42からの特
定の回転数変動検出情報によってソレノイド35-1を消
磁する。さらに制御コンピュータCは空調装置作動スイ
ッチ41のOFFによってソレノイド35-1を消磁す
る。ソレノイド35-1が消磁されると圧力供給通路34
が開き、吐出室3-2とクランク室2-1とが連通する。従
って、吐出室3-2の冷媒ガスがクランク室2-1へ流入
し、クランク室2-1内の圧力が高くなる。クランク室2
-1内の圧力上昇により斜板15の傾角が最小傾角側へ移
行する。遮断体19の先端が位置決め面22に当接する
と、斜板傾角は最小となり、外部冷媒回路36から吸入
室3-1への冷媒ガス流入が阻止される。
【0030】斜板最小傾角は0°ではないため、斜板傾
角が最小の状態においてもシリンダボア1-1から吐出室
3-2への吐出は行われている。吸入室3-1内の冷媒ガス
はシリンダボア1-1内へ吸入されて吐出室3-2へ吐出さ
れる。即ち、斜板傾角が最小状態では、吐出室3-2、圧
力供給通路34、クランク室2-1、通路33、放圧通口
19-1、吸入室3-1、シリンダボア1-1を経由する循環
通路が圧縮機内にできている。冷媒ガスと共に流動する
潤滑油は前記循環通路を経由して圧縮機内を潤滑する。
吐出室3-2、クランク室2-1及び吸入室3-1の間では圧
力差が生じている。この圧力差及び放圧通口19-1にお
ける通過断面積が斜板15を最小傾角に安定的に保持す
る。
【0031】ソレノイド35-1が励磁すると圧力供給通
路34が閉じる。クランク室2-1内と吸入室3-1内との
間では圧力差があるため、クランク室2-1の圧力が通路
33及び放圧通口19-1を介した放圧に基づいて減圧し
てゆく。この減圧により斜板15の傾角が最小傾角から
最大傾角へ移行する。
【0032】このような動作を行なうクラッチレス圧縮
機では、圧縮機側の負荷トルクが回転軸4から駆動力受
承体8、収容凹部8-1及び保持凹部6-3に嵌まり込んで
いる転動ボール10を介してプーリ6に伝達される。収
容凹部8-1及び保持凹部6-3の側壁面は傾斜しているた
め、転動ボール10を介してプーリ6に伝達する負荷ト
ルクの一部は駆動力受承体8から離間する方向へプーリ
6を付勢するスラスト荷重として作用する。
【0033】圧縮機側の負荷トルクが過大になった場
合、この過大な負荷トルクが車両エンジン側に波及すれ
ば車両エンジンがエンジンストールを起こしたり、ベル
ト7が破断するおそれがある。本実施例では過大な負荷
トルクが生じた場合には、この過負荷トルクの回転軸4
の軸線方向の成分、即ち前記スラスト荷重が予荷重付与
ばね11のばね力に抗して回転軸4の軸線方向へ駆動力
受承体8からプーリ6を離間する。プーリ6は図4
(a)に示す位置から図4(b)に示す位置よりもさら
に右側へ位置変位可能にしてあり、プーリ6が図4
(b)に示す位置まで移動すると転動ボール10が保持
凹部6-3から離脱できる。即ち、圧縮機側の負荷トルク
が所定値以上になった場合には収容凹部8-1と保持凹部
6-3との間隔が図4(a)に示す離脱不能間隔から図4
(b)に示す離脱可能間隔まで移行する。プーリは回転
しているため、転動ボール10は保持凹部6-3から離脱
する。転動ボール10が保持凹部6-3から離脱すると、
プーリ6は空転し、転動ボール10は駆動力受承体8に
対する連結基板6-1の対向面上を相対転動する。従っ
て、過大な負荷トルクが車両エンジン側に波及すること
はなく、エンジンストールは起きない。
【0034】皿ばね型の予荷重付与ばね11は、収容凹
部8-1と保持凹部6-3との間隔を図4(a)の離脱不能
間隔と図4(b)の離脱可能間隔とに切換可能に転動ボ
ール10を付勢する弾性付勢手段となる。実開昭63−
19083号公報に開示されるような過負荷可破断材と
は異なり、予荷重付与ばね11が設定された過負荷トル
ク以下の負荷トルクの繰り返し作用によって疲労するこ
とはない。
【0035】図3の曲線Eは皿ばねのばね特性を表す。
横軸Lは弾性変形量を表し、縦軸Fは力を表す。皿ばね
のばね特性はある弾性変形領域(図示の場合にはL1
2との間)ではばね力が略一定である。この略一定の
ばね力となる弾性変形領域〔L1 ,L2 〕内で収容凹部
8-1と保持凹部6-3との間隔を離脱不能間隔から離脱可
能間隔に移行するようにすれば、設定された過負荷トル
クに対する予荷重付与ばね11のばね力の大きさ設定が
容易となる。即ち、弾性変形領域〔L1 ,L2〕内のば
ね力を設定過負荷トルクによるプーリ6に対するスラス
ト荷重よりも僅かに小さくすればよい。このようにすれ
ば負荷トルクが設定過負荷トルクになると収容凹部8-1
と保持凹部6-3との間隔が必ず離脱可能間隔となる。
【0036】回転軸4はスラスト方向へ変位してがたつ
く可能性があるため、回転軸4に対してスラスト方向へ
の予荷重を付与してがたつきを防止する必要がある。本
実施例の圧縮機では回転軸4をフロントハウジング2か
ら突出させる方向へ予荷重を付与すれば、この予荷重が
スラストベアリング31を介してフロントハウジング2
によって受け止められる。予荷重付与ばね11はアンギ
ュラベアリング5、プーリ6、転動ボール10及び駆動
力受承体8を介して回転軸4に予荷重を付与している。
予荷重付与ばね11の予荷重の大きさはロックナット9
の螺合位置によって調整される。
【0037】次に、図7の実施例を説明する。この実施
例では駆動力受承体12は、ナット部12-1と、収容リ
ング12-2と、ナット部12-1と収容リング12-2とを
弾性結合する緩衝ゴム12-3とから構成されている。収
容リング12-2には収容凹部12-4が形成されている。
その他の構成は第1実施例と同じである。圧縮機側の負
荷トルクは変動し、この変動が車両エンジン側にそのま
ま伝達すれば車両エンジンが望ましくない回転数変動を
起こす。緩衝ゴム12-3は圧縮機側の負荷トルクの変動
を緩和してプーリ6側に伝達し、車両エンジンの回転数
変動が抑制される。ナット部12-1と収容リング12-2
とを緩衝ゴム12-3で弾性結合した構成は簡素である。
【0038】次に、図8及び図9の実施例を説明する。
この実施例では回転軸4の突出端部4-1に螺着された駆
動力受承体43は、ナット部43-1と、ナット部43-1
にねじ44により締め付け固定された一対の板ばね43
-2とからなる。プーリ6の連結基板6-1は支持筒2-2に
止着されており、連結基板6-1と各板ばね43-2との間
には転動ボール10が挟み込まれている。板ばね43-2
には収容凹部43-3が形成されている。図9(a)及び
図9(b)に示すように転動ボール10は収容凹部43
-3に常時嵌まり込んでいる。図9(a)に示すように転
動ボール10は連結基板6-1上の保持凹部6-3に常には
嵌まり込んでいる。圧縮機側の負荷トルクが過大になる
と、板ばね43-2が図9(b)に示すように撓み変形
し、転動ボール10が保持凹部6-3から離脱する。即
ち、板ばね43-2は、収容凹部43-3と保持凹部6-3と
の間隔を図9(a)の離脱不能間隔と図9(b)の離脱
可能間隔とに切換可能に転動ボール10を付勢する弾性
付勢手段となる。
【0039】この実施例においても過負荷トルクがプー
リ6側に波及することはない。又、ナット部43-1にね
じ44により一対の板ばね43-2を締め付け固定した構
成は簡素である。なお、図9(a)の状態において板ば
ね43-2を撓み変形しておけば、板ばね43-2が回転軸
4に対して予荷重を付与する。
【0040】次に、図10の実施例を説明する。この実
施例では連結基板6-1に保持リング45が緩衝ゴム46
によって弾性結合されている。保持リング45には保持
凹部45-1が形成されており、転動ボール10が常には
保持凹部45-1に嵌まり込んでいる。その他の構成は図
8及び図9と同じである。この実施例においても過負荷
トルクがプーリ6側に波及することはない。又、緩衝ゴ
ム46が圧縮機側の負荷トルクの変動を緩和してプーリ
6側に伝達し、車両エンジンの回転数変動が抑制され
る。連結基板6-1に保持リング45を弾性結合した構成
は簡素である。
【0041】次に、図11の実施例を説明する。この実
施例では連結基板6-1に緩衝ゴム47を介して弾性結合
された保持リング48と駆動力受承体49との間に転動
ボール10が挟み込まれている。駆動力受承体49は回
転軸4の突出端部4-1に軸線方向へスライド可能かつ相
対回転不能に支持されている。ロックナット9と駆動力
受承体49との間には皿ばね50が介在されている。駆
動力受承体49には収容凹部49-1が形成されており、
保持リング48には保持凹部48-1が形成されている。
その他の構成は図8及び図9と同じである。
【0042】図11(a)及び図11(b)に示すよう
に転動ボール10は収容凹部49-1に常時嵌まり込んで
いる。図11(a)に示すように転動ボール10は保持
凹部48-1に常には嵌まり込んでいる。圧縮機側の負荷
トルクが過大になると、皿ばね50が図11(b)に示
すように撓み変形し、転動ボール10が保持凹部48-1
から離脱する。即ち、皿ばね50は、収容凹部49-1と
保持凹部48-1との間隔を図11(a)の離脱不能間隔
と図11(b)の離脱可能間隔とに切換可能に転動ボー
ル10を付勢する弾性付勢手段となる。
【0043】この実施例においても過負荷トルクがプー
リ6側に波及することはない。又、緩衝ゴム47が圧縮
機側の負荷トルクの変動を緩和してプーリ6側に伝達
し、車両エンジンの回転数変動が抑制される。回転軸4
上に駆動受承体49をスライド可能かつ回転不能に支持
すると共に、ロックナット9と駆動受承体49との間に
皿ばね50を介在する構成は簡素である。
【0044】次に、図12の実施例を説明する。この実
施例では皿ばね51に収容凹部51-1が形成されてお
り、図12(a)及び図12(b)に示すように転動ボ
ール10が収容凹部51-1に常時嵌まり込んでいる。皿
ばね51は回転軸4の突出端部4-1にスライド可能かつ
相対回転不能に支持されている。この実施例においても
図11の実施例と同様の作用効果が得られる。又、この
実施例では皿ばね51が図11の駆動力受承体49の役
割も果たし、図11の実施例に比して構成が一層簡素に
なる。
【0045】次に、図13の実施例を説明する。この実
施例では回転軸4に止着された駆動力受承体52に対す
る連結基板6-1の対向面上に収容凹部6-4が形成されて
いる。連結基板6-1に対する駆動力受承体52の対向面
上には保持凹部52-1が形成されている。駆動力受承体
52と連結基板6-1との間には転動ボール10が挟み込
まれている。収容凹部6-4内には玉受け部材53及び圧
縮ばね54が収容されている。その他の構成は図8及び
図9と同じである。
【0046】図13(a)及び図13(b)に示すよう
に転動ボール10は収容凹部6-4に常時嵌まり込んでい
る。図13(a)に示すように転動ボール10は保持凹
部52-1に常には嵌まり込んでいる。圧縮機側の負荷ト
ルクが過大になると、圧縮ばね54が図11(b)に示
すように縮小変形し、転動ボール10が保持凹部52-1
から離脱する。即ち、圧縮ばね54は、収容凹部6-4内
の転動ボール10を図13(a)の離脱不能位置と図1
3(b)の離脱可能位置とに切換可能に転動ボール10
を付勢する弾性付勢手段となる。
【0047】この実施例においても過負荷トルクがプー
リ6側に波及することはない。又、連結基板6-1に収容
凹部6-4を形成すると共に、玉受け部材53及び圧縮ば
ね54を収容する構成は簡素である。
【0048】次に、図14の実施例を説明する。この実
施例では回転軸4に止着された駆動力受承体55の周面
に収容凹部55-1が形成されている。連結基板6-1の内
周面には保持凹部6-5が形成されている。駆動力受承体
55の周面と連結基板6-1の内周面との間には転動ボー
ル10が挟み込まれている。収容凹部55-1内には玉受
け部材56及び圧縮ばね57が収容されている。その他
の構成は図8及び図9と同じである。
【0049】図14(a)及び図14(b)に示すよう
に転動ボール10は収容凹部55-1に常時嵌まり込んで
いる。図14(a)に示すように転動ボール10は保持
凹部6-5に常には嵌まり込んでいる。圧縮機側の負荷ト
ルクが過大になると、圧縮ばね57が図14(b)に示
すように縮小変形し、転動ボール10が保持凹部6-5か
ら離脱する。即ち、圧縮ばね57は、収容凹部55-1内
で転動ボール10を図14(a)の離脱不能位置と図1
4(b)の離脱可能位置とに切換可能に転動ボール10
を付勢する弾性付勢手段となる。
【0050】この実施例においても過負荷トルクがプー
リ6側に波及することはない。又、駆動力受承体55の
周面に収容凹部55-1を形成すると共に、玉受け部材5
6及び圧縮ばね57を収容する構成は簡素である。
【0051】又、本発明では駆動力受承体を回転軸に一
体形成した実施例も可能である。
【0052】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1の発明で
は、収容凹部と保持凹部との間隔を離脱不能間隔と離脱
可能間隔とに切換可能に弾性付勢手段で駆動力受承体と
プーリとの一方を他方に向けて付勢し、収容凹部と保持
凹部との間隔が離脱可能間隔にある場合には保持凹部か
ら転動子を離脱できるようにし、収容凹部と保持凹部と
の間隔が離脱不能間隔にある場合には保持凹部から転動
子を離脱不能としたので、簡素な構成にも関わらず圧縮
機側の過負荷がプーリ側に伝達しないようにし得る。
【0053】請求項2の発明では、駆動力受承体とプー
リとのいずれか一方を回転軸の軸線方向へ位置変位可能
に他方に向けて付勢する皿ばねを弾性付勢手段として用
いたので、設定された過負荷トルクに対する弾性付勢手
段の付勢力の大きさ設定が容易となる。
【0054】請求項3の発明では、予荷重付与ばねを弾
性付勢手段としたので、機構が簡素にも関わらず圧縮機
側の過負荷がプーリ側に伝達しないようにし得ると共
に、回転軸のがたつきを防止し得る。
【0055】請求項4の発明では、収容凹部内で離脱不
能位置と離脱可能位置とに切換可能に弾性付勢手段によ
って転動子を保持凹部側の対向面に向けて付勢し、転動
子が離脱可能位置にある場合には保持凹部から転動子を
離脱できるようにし、転動子が離脱不能位置にある場合
には保持凹部から転動子を離脱不能としたので、簡素な
構成にも関わらず圧縮機側の過負荷がプーリ側に伝達し
ないようにし得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した第1実施例の圧縮機全体の
側断面図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3】皿ばねのばね特性を示すグラフ。
【図4】(a)は駆動力伝達可能状態を示す要部拡大側
断面図、(b)は過負荷遮断状態を示す要部拡大側断面
図。
【図5】図1のB−B線断面図。
【図6】図1のC−C線断面図。
【図7】別例を示す要部拡大側断面図。
【図8】別例を示す正面図。
【図9】(a)は駆動力伝達可能状態を示す要部拡大側
断面図、(b)は過負荷遮断状態を示す要部拡大側断面
図。
【図10】別例を示す要部拡大側断面図。
【図11】別例を示し、(a)は駆動力伝達可能状態を
示す要部拡大側断面図、(b)は過負荷遮断状態を示す
要部拡大側断面図。
【図12】別例を示し、(a)は駆動力伝達可能状態を
示す要部拡大側断面図、(b)は過負荷遮断状態を示す
要部拡大側断面図。
【図13】別例を示し、(a)は駆動力伝達可能状態を
示す要部拡大側断面図、(b)は過負荷遮断状態を示す
要部拡大側断面図。
【図14】別例を示し、(a)は駆動力伝達可能状態を
示す要部拡大側断面図、(b)は過負荷遮断状態を示す
要部拡大側断面図。
【符号の説明】
2…フロントハウジング、4…回転軸、4-1…突出端
部、5…軸受け部材としてのアンギュラベアリング、6
…プーリ、6-4,8-1,12-4,43-3,51-1,5-1
…収容凹部、6-3,6-5,45-1,48-1,52-1…保
持凹部、8,12,43,49,52,55…駆動力受
承体、10…転動子としての転動ボール、11…弾性付
勢手段としての予荷重付与ばね、43-2…弾性付勢手段
としての板ばね、50…弾性付勢手段としての皿ばね、
54,57…弾性付勢手段としての圧縮ばね。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F16D 7/06 (72)発明者 水藤 健 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 奥野 卓也 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 園部 正法 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 小倉 進一 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外部駆動源の駆動力をプーリを介して回転
    軸に伝達するクラッチレス圧縮機において、 ハウジングから突出する回転軸の突出端部に駆動力受承
    体を設ける共に、前記プーリと駆動力受承体との対向面
    間に転動子を介在し、前記両対向面上のいずれか一方に
    前記転動子を収容するための収容凹部を設けると共に、
    他方に前記転動子を保持するための保持凹部を設け、収
    容凹部と保持凹部との間隔を離脱不能間隔と離脱可能間
    隔とに切換可能に弾性付勢手段で駆動力受承体とプーリ
    との一方を他方に向けて付勢し、収容凹部と保持凹部と
    の間隔が離脱可能間隔にある場合には保持凹部から転動
    子を離脱できるようにし、収容凹部と保持凹部との間隔
    が離脱不能間隔にある場合には保持凹部から転動子を離
    脱不能としたクラッチレス圧縮機における動力伝達構
    造。
  2. 【請求項2】前記弾性付勢手段は、駆動力受承体とプー
    リとのいずれか一方を回転軸の軸線方向へ位置変位可能
    に他方に向けて付勢する皿ばねである請求項1に記載の
    クラッチレス圧縮機における動力伝達構造。
  3. 【請求項3】圧縮機は、回転軸に止着された回転支持体
    に斜板を傾動可能に支持し、クランク室内の圧力と吸入
    圧との片頭ピストンを介した差に応じて斜板の傾角を制
    御し、吐出圧領域の圧力をクランク室に供給すると共
    に、クランク室の圧力を吸入圧領域に放出してクランク
    室内の調圧を行なう可変容量型圧縮機であり、回転軸の
    軸線方向へスライド可能にハウジングで軸受け部材を支
    持し、前記軸受け部材によりプーリを支持し、前記回転
    軸に予荷重を付与するための予荷重付与ばねを軸受け部
    材とハウジングとの間に介在し、前記予荷重付与ばねを
    前記弾性付勢手段とした請求項1及び請求項2のいずれ
    か1項に記載のクラッチレス圧縮機における動力伝達構
    造。
  4. 【請求項4】外部駆動源の駆動力をプーリを介して回転
    軸に伝達するクラッチレス圧縮機において、 ハウジングから突出する回転軸の突出端部に駆動力受承
    体を不動状態に設け、前記プーリと駆動力受承体との対
    向面間に転動子を介在すると共に、前記両対向面上の一
    方に前記転動子を収容するための収容凹部を設けると共
    に、他方に前記転動子を保持するための保持凹部を設
    け、収容凹部内に転動子を収容すると共に、収容凹部内
    で離脱不能位置と離脱可能位置とに切換可能に弾性付勢
    手段によって転動子を保持凹部側の対向面に向けて付勢
    し、転動子が離脱可能位置にある場合には保持凹部から
    転動子を離脱できるようにし、転動子が離脱不能位置に
    ある場合には保持凹部から転動子を離脱不能としたクラ
    ッチレス圧縮機における動力伝達構造。
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