JPH08158950A - 気体燃料エンジンの燃料供給装置 - Google Patents

気体燃料エンジンの燃料供給装置

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JPH08158950A
JPH08158950A JP6298196A JP29819694A JPH08158950A JP H08158950 A JPH08158950 A JP H08158950A JP 6298196 A JP6298196 A JP 6298196A JP 29819694 A JP29819694 A JP 29819694A JP H08158950 A JPH08158950 A JP H08158950A
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gas
gas fuel
gaseous
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の気体燃料ボンベを有する気体燃料エン
ジンの燃料供給装置において、供給圧が低下した気体燃
料ボンベへの元弁開放時の急激な逆流を阻止し、渦流防
止弁の誤作動を防止する。 【構成】 複数の気体燃料容器に貯留された気体燃料を
1本の気体燃料供給通路で合流させた後に気体燃料噴射
弁を介して気体燃料エンジンに供給する燃料供給装置に
おいて、上記複数の気体燃料容器の各気体燃料放出通路
部に、低圧時に他の高圧側気体燃料容器からの気体燃料
が流入しないようにする逆止弁等の流入抑制手段を設け
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、天然ガス等の気体燃
料によって作動する気体燃料エンジンの燃料供給装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば特開昭62−2439
36号公報に記載されているように、液化天然ガス運搬
船の液化天然ガス貯蔵タンク内で発生したボイルオフガ
スを燃料とし、該気体燃料と気体燃料噴射弁を介して噴
射方式でエンジンに供給するようにした気体燃料エンジ
ンが知られている。天然ガスは主成分がメタンであって
CO2の発生量が少なく、地球温暖化の問題への有効な
対策となることから、最近では自動車用エンジンなどの
ガソリン代替燃料としても注目されている。
【0003】ところで、上記天然ガスを自動車用エンジ
ンに利用する場合、車載可能なように所定大の燃料ボン
ベ等気体燃料容器に充填して貯留することになる。そし
て、該気体燃料容器に貯留した天然ガスを燃料噴射弁に
よりエンジンの燃焼室または吸気通路に噴射する場合、
上記気体燃料容器には例えば200kg/cm2といった高
圧で天然ガスを充填貯留し、それを燃料供給通路に設け
た圧力レギュレータにより例えば8〜4kg/cm2程度に
減圧して燃料噴射弁に供給する燃料供給システムが採用
される。
【0004】また、その場合において、当該自動車の走
行距離を大きくしようとすると、必然的に上記気体燃料
容器の容量を大きくするか、又は本数を増大させること
が必要になる。
【0005】ところが、単一の容器を拡大すると、積載
場所の自由度がなくなり、又安全性の問題も生じるので
上記のような自動車エンジン用の気体燃料供給装置で
は、上記気体燃料容器は例えば図6および図7に示され
るように複数本組合わせたものが使用されている(例え
ば特開平2−23259号公報参照)。
【0006】そして、その場合、複数の各気体燃料容器
18a〜18cの各気体燃料放出口部には、例えば図2お
よび図3に示すような手動式の開閉弁(70)と渦流防止
弁(50)とを備えた元弁30a〜30cを設け、それらの
内の1本単独で、あるいは又それらの内の2本を合わせ
て使用するようにし、それらの気体燃料容器の内圧が使
用下限値以下になった時に、残りの高圧側気体燃料容器
の元弁の開閉弁を開いて継続的に使用することが考えら
れている。
【0007】すなわち、先ず図6は第1〜第3の3本の
気体燃料容器18a〜18cを並設し、例えば第1の気体
燃料容器18aから第2、第3の気体燃料容器18b,1
8cに順次切替えて使用してゆくようにした場合の構成
を示している。図中、符号30a〜30cは上記第1〜第
3の各気体燃料容器18a〜18cの気体燃料放出口部に
設けられた開閉弁および渦流防止弁を有する第1〜第3
の元弁、31a〜31cは上記第1〜第3の各元弁30a
〜30cを介して上記第1〜第3の各気体燃料容器18a
〜18cの気体燃料放出口部をエンジン側1本の気体燃
料供給通路19に合流させる第1〜第3の気体燃料放出
通路、41は各々逆止弁44a〜44cを介設した第1〜
第3の分岐通路41a,41cを介して上記第1〜第3の
気体燃料容器18a〜18cに気体燃料を供給する気体燃
料充填通路である。
【0008】そして、該構成では、上記第1の気体燃料
容器18a内の燃料量が使用下限値以下になると、続い
て第2の気体燃料容器18bの元弁30bが開弁されて該
第2の気体燃料容器18bからの気体燃料が上記第2の
気体燃料放出通路31bを介して上記エンジン側気体燃
料供給通路19に供給されるようになる。
【0009】また、さらに上記第2の気体燃料容器18
内の燃料量が使用下限値以下になると、続いて第3の気
体燃料容器18cの元弁30cが開弁されて該第3の気体
燃料容器18cからの気体燃料が上記第3の気体燃料放
出通路31cを介して上記エンジン側気体燃料供給通路
19に供給されるようになる。
【0010】このようにして第1〜第3の各気体燃料容
器18a〜18c内の全ての気体燃料の使用が可能にな
り、十分な長距離走行が実現される。
【0011】次に、図7は上記図6の場合と同様に第1
〜第3の3本の気体燃料容器18a〜18cを並設した
場合において、第3の気体燃料容器18cを残す一方、
第1、第2の2本の気体燃料容器18a,18bの元弁3
0a,30bを共に開弁することにより相当長時間の走行
を可能とし、それでも足りない時に初めて第3の気体燃
料容器18cの元弁30cを開弁して継続的に燃料を供給
するようにしたものである。
【0012】該構成の場合にも第1〜第3の全ての気体
燃料容器18a〜18c内の全ての気体燃料の使用が可能
になり、十分な長距離走行が実現される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記図6の
構成の場合、第2の気体燃料容器18bの元弁30bを開
いた時の第1の気体燃料容器18aとの圧力差が大き
く、その開弁度が大きいと、当該容器からの気体燃料の
放出流量が大きくなりすぎて当該第2の気体燃料容器1
8bの上記渦流防止弁が誤作動して閉弁してしまい、残
燃料量が十分にあるにも拘わらず、燃料切れによるエン
ストを起こしてしまう問題がある。
【0014】また、図7の構成の場合にも、上記第1、
第2の気体燃料容器18a,18b間に気体燃料量の充填
量差があつたり、再始動時などで圧力差が生じると、同
様の問題が発生する。
【0015】本願発明は、該問題を解決することを目的
としてなされたものであって、上記気体燃料供給通路の
合流部より上流の気体燃料容器の燃料放出側に気体燃料
の逆流方向への流入を抑制する流入抑制手段を設けて逆
流を抑制することにより、上述のような渦流防止弁の該
作動による燃料切れを生ぜしめないようにした気体燃料
エンジンの燃料供給装置を提供することを目的とするも
のである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1〜5各項
記載の発明は、上記の目的を達成するために、各々次の
ような有効な課題解決手段を備えて構成されている。
【0017】すなわち、先ず本願の請求項1記載の発明
の気体燃料エンジンの燃料供給装置は、気体燃料放出部
に渦流防止弁が設けられた複数の気体燃料容器を備え、
該複数の気体燃料容器に貯留された気体燃料を1本の気
体燃料供給通路で合流させた後に気体燃料供給手段を介
して気体燃料エンジンに供給する燃料供給装置におい
て、上記複数の気体燃料容器の上記渦流防止弁と気体燃
料供給通路の気体燃料合流部との間に、他の高圧側気体
燃料容器からの気体燃料の流入を抑制する流入抑制手段
を設けて構成されている。
【0018】また、同請求項2記載の発明の気体燃料エ
ンジンの燃料供給装置は、上記構成の流入抑制手段が、
逆止弁により構成されている。
【0019】また、同請求項3記載の発明の気体燃料エ
ンジンの燃料供給装置は、気体燃料放出部に渦流防止弁
が設けられた複数の気体燃料容器を備え、該複数の気体
燃料容器に貯留された気体燃料を1本の気体燃料供給通
路で合流させた後に気体燃料供給手段を介して気体燃料
エンジンに供給する燃料供給装置において、上記複数の
気体燃料容器の各渦流防止弁と気体燃料供給通路の気体
燃料合流部との間に、気体燃料放出方向への燃料供給量
を徐々に増大させるダンパー手段を設けて構成されてい
る。
【0020】また、同請求項4記載の気体燃料エンジン
の燃料供給装置は、上記各構成において、上記気体燃料
に天然ガスを採用して構成されている。
【0021】また、同請求項5記載の気体燃料エンジン
の燃料供給装置は、上記各構成において、複数の気体燃
料容器の渦流防止弁と流量抑制手段との間には逆止弁を
介して気体燃料を充填する気体燃料充填口が接続されて
構成されている。
【0022】
【作用】本願の請求項1〜5各項記載の発明は、各々上
記の構成に対応して次のような有効な作用を奏する。
【0023】すなわち、先ず本願の請求項1記載の発明
の気体燃料エンジンの燃料供給装置の構成では、その気
体燃料放出部に各渦流防止弁が設けられている複数の気
体燃料容器に貯留された気体燃料を1本の気体燃料供給
通路で合流させた後に気体燃料供給手段を介して気体燃
料エンジンに供給する燃料供給装置において、上記複数
の気体燃料容器の渦流防止弁と気体燃料供給通路の気体
燃料合流部との間に、低圧時に他の高圧側気体燃料容器
からの気体燃料の流入を抑制する流入抑制手段を設けて
いるので、複数の気体燃料容器の内の或る気体燃料容器
の燃料内圧が使用下限値以下になったとして他の高圧側
気体燃料容器の元弁を開いたとしても、それらの間の圧
力差により高圧側気体燃料容器からの気体燃料が低圧側
気体燃料容器内に逆流するようなことがなくなり、高圧
側気体燃料容器の渦流防止弁が該作動して燃料切れを生
じるようなことがなくなる。
【0024】また、請求項2記載の発明の気体燃料エン
ジンの燃料供給装置の構成では、上記低圧側気体燃料容
器内への気体燃料の流入を抑制する流入抑制手段が具体
的に逆止弁により構成されている。
【0025】したがって、当該逆止弁により確実な逆流
防止作用を実現することができるようになる。
【0026】また、請求項3記載の発明の気体燃料エン
ジンの燃料供給装置の構成では、気体燃料放出部に各渦
流防止弁が設けられている複数の気体燃料容器に貯留さ
れた気体燃料を1本の気体燃料供給通路で合流させた後
に気体燃料供給手段を介して気体燃料エンジンに供給す
る燃料供給装置において、上記複数の気体燃料容器の各
渦流防止弁と気体燃料供給通路の気体燃料合流部との間
に、気体燃料放出方向への燃料供給量を徐々に増大させ
る作用を果たすダンパー手段を設けているので、高圧側
気体燃料容器の元弁開放時にも気体燃料放出量を渦流弁
の作動流量以下に制限しながら安定した放出量を維持さ
せることが可能となり、やはり従来のような渦流防止弁
誤作動による燃料切れ現象を招来させずに済むようにな
る。
【0027】また、請求項4記載の気体燃料エンジンの
燃料供給装置の構成では、上記各構成において、当該気
体燃料にCNG(圧縮天然ガス)等の天然ガスを採用して
構成されており、同天然ガスを使用した気体燃料エンジ
ンにおいて上述の各作用を有効に得ることができる。
【0028】また、請求項5記載の気体燃料エンジンの
燃料供給装置の構成では、上記複数の気体燃料容器の渦
流防止弁と流入抑制手段との間には逆止弁を介して気体
燃料を充填する気体燃料充填口が接続されている。
【0029】したがって、容易に気体燃料の充填が可能
となる。
【0030】
【発明の効果】以上の結果、本願発明の気体燃料エンジ
ンの燃料供給装置によると、気体燃料容器切替開始時の
使用済み低圧側気体燃料容器内への気体燃料の逆流又は
同時使用気体燃料容器間の圧力差発生による低圧側気体
燃料容器内への逆流を防止することができ、渦流防止弁
作動による燃料切れ現象を確実に回避することができ
る。
【0031】また、ダンパー手段により新しい高圧側気
体燃料容器開弁時の燃料の急激な供給を避けることがで
き、それによっても渦流防止弁の誤作動を防止できると
ともにエンジン側空燃比の変動をも防止することがで
き、安定した空燃比制御の実現が可能となる。
【0032】
【実施例】
(第1実施例)以下、本願発明の第1実施例を図面に基づ
いて詳細に説明する。
【0033】先ず図1は、同本願発明の第1実施例に係
る気体燃料エンジンの燃料供給装置の燃料供給システム
図である。図1において、符号1はV型6気筒エンジン
のエンジン本体である。該エンジン本体1は、V型をな
すように左右バンクを形成するシリンダブロック2と、
同左右バンクの各気筒部に配置されたピストン3,3・
・・と、上記シリンダブロック2の上部に固定されたシ
リンダヘッド4とから構成されている。そして、上記シ
リンダヘッド4には左右バンク間の内側で各々上方に向
けて立ち上がるように各気筒の相互に独立した吸気管
5,5・・・が連結され、それら独立吸気管5,5・・・
は各バンク毎にサージタンク6A,6Bに接続されてい
る。また各サージタンク6A,6Bの吸気導入口側通路
部7A,7Bにはそれぞれスロットル弁8A,8Bが配置
されている。そして、それら吸気導入口側通路部7A,
7Bの上流は1本の上流側吸気通路9に接続され、また
該上流側吸気通路9の先端は、さらにエアクリーナ10
に接続されている。そして、同エアクリーナ10との接
続部付近には、エアフローメータ11が設けられてい
る。また、上記各気筒の独立吸気管5,5・・・にはシ
リンダヘッド4との接続部に位置して気体燃料噴射弁1
2,12・・・がそれぞれ設置されている。
【0034】また上記シリンダヘッド4には左右バンク
の外側から排気マニホールド13が接続され、該排気マ
ニホールド13の下流側集合部には触媒コンバータ14
が接続されている。そして、同触媒コンバータ14の接
続部上流にはA/F検出用のO2センサー15が配置さ
れている。また、上記シリンダブロック2にはエンジン
の冷却水温を検出する水温センサ(図示省略)が設けられ
ているとともに、さらに上記吸気系にはエンジンの吸気
温度を検出する吸気温センサー(図示省略)が設けられて
いる。
【0035】一方、符号18は、前述したような圧縮天
然ガス(CNG)を高圧(例えば200kg/cm2)で貯溜す
る第1〜第3の3本一組の燃料ボンベ(気体燃料容器)1
8a,18b,18cを備えた気体燃料貯溜部である。この
気体燃料貯溜部18の第1〜第3の各燃料ボンベ18a
〜18cは、各々その気体燃料放出口部に開閉弁および
渦流防止弁を具備した第1〜第3の元弁30a〜30cを
介して接続された所定長さの第1〜第3の燃料放出通路
31a〜31cを有し、該第1〜第3の燃料放出通路31
a〜31cの各々を所定位置下流側で1本の燃料供給通路
19に合流させている。そして、その途中の上記第1〜
第3の元弁30a〜30cと気体燃料合流部間には上流側
から下流側にかけて第1〜第3の逆止弁40a〜40c、
第1〜第3の圧力センサー25a〜25c、第1〜第3の
遮断弁20a〜20cが各々介設されている。
【0036】また、同第1〜第3の燃料放出通路31a
〜31cの上記第1〜第3の元弁30a〜30cと第1〜
第3の遮断弁40a〜40cとの間には、第4〜第6の逆
止弁44a〜44cを備えた第1〜第3の分岐充填通路4
1a〜41cを介して気体燃料充填通路41が接続されて
いる。該気体燃料充填通路41の充填口側端部には手動
式の充填バルブ42とクイックカップリング43が設け
られている。そして、該気体燃料充填通路41を介して
上記各気体燃料貯溜部18の各燃料ボンベ18a〜18c
に気体燃料が充填貯留される。
【0037】また、上記第1〜第3の逆止弁40a〜4
0cは、上記第1〜第3の元弁30a〜30cを介して放
出される気体燃料を上記気体燃料供給通路19側には通
すが、他方その逆方向への流入を阻止する流入抑制手段
として作用するようになっている。また第1〜第3の圧
力センサー25a〜25cは、対応する第1〜第3の燃料
放出通路31a〜31c内の気体燃料圧(管内圧)から第1
〜第3の各燃料ボンベ18a〜18cの燃料残量を検出す
るようになっている。また、第1〜第3の遮断弁20a
〜20cは、後述するエンジンコントロールユニット2
6によって開閉制御される電磁弁よりなり、エンジンコ
ントロールユニット26が作動状態にあるイグニッショ
ンスイッチ(IGSW)のON時にのみ開かれ、エンジン
が停止状態にあるイグニッションスイッチのOFF時に
は閉じられて、エンジン停止時の燃料リークを防止する
ようになっている。
【0038】一方、上記第1〜第3の燃料放出通路31
a〜31cを合流させた1本の燃料供給通路19は、上記
エンジン本体1の左右各気筒に対応して下流側先端が6
本に分岐されて、当該各気筒の気体燃料噴射弁12,1
2・・・と連通されている。そして、その1本の燃料供
給通路19には、上記気体燃料貯溜部18に近接する側
にエンプティー判定用の圧力スイッチ24、圧力表示計
21a作動用の圧力変換器21、第4遮断弁32が各々
設けられ、また各気体燃料噴射弁12,12に近接する
側の分岐位置手前側に燃料ミキサ27、低圧レギュレー
タ22B、高圧レギュレータ22Aが各々設けられてい
る。該気体燃料供給通路19に設けられた上記圧力変換
器21は上記気体燃料噴射弁12,12に供給される気
体燃料の圧力を基に気体燃料の残量を検知して圧力表示
計21aで表示する。また圧力スイッチ24は、同圧力
が30kgf/cm2以下の時にONになってエンプティーラ
ンプ21aを点灯させる。
【0039】また、図示はしないが、上記気体燃料供給
通路19には、さらに、密度補正のために燃料温度を検
出するガス温センサーが設けられている。
【0040】さらに、符号26はエンジンコントロール
ユニットであって、各種センサーの検出信号(吸気量a、
空燃比b、燃料圧c、吸気温d、ガス温e、エンジン水温
f、バッテリ電圧g)のほか、イグニッションスイッチ信
号(h)が入力され、また、図示しないクランクアングル
センサーからのクランク角信号(i)等が情報として入力
される。そして、これら入力された情報に基づいて上記
気体燃料噴射弁12,12・・・が制御され、また上記
第1〜第3の遮断弁20a〜20cおよび第4遮断弁32
が後述のように開閉制御されるようになっている。
【0041】気体燃料噴射弁12,12・・・の制御
は、上記エンジンのクランク角信号から算出したエンジ
ン回転数とエアフローメータ11により検出した吸入空
気量とに基づいて燃料の基本噴射量を演算し、それに水
温、吸気温、ガス温等による各種補正を加え、またO2
センサー15の出力に基づいた空燃比フィードバック補
正を加えて最終燃料噴射量を設定し、その燃料噴射量に
相当する燃料噴射信号によって気体燃料噴射弁12,1
2・・・を駆動するように構成されている。
【0042】上記第1〜第3の遮断弁20a〜20cと第
4遮断弁32は、基本的には、それぞれエンジン停止時
の燃料漏れを防止するために、イグニッションスイッチ
信号のオン(ON)、オフ(OFF)に連動して、イグニッ
ションスイッチON時には開き、イグニッションスイッ
チOFF時には閉じるよう制御される。しかし、上記第
4遮断弁32については、イグニッションスイッチON
時に直ちに開くのではなく、上記気体燃料噴射弁12,
12・・・の手前の燃料圧力を急激に立ち上げて弁シー
ト部のシール性を確保することができるよう、上記第1
〜第3の遮断弁20a〜20cが開かれてから所定期間
(気体燃料噴射弁12,12・・・手前の燃料圧力が例え
ば10kg/cm2になるまでの期間に相当)が経過した後に
開くように制御される。
【0043】また、上記第1〜第3の各気体燃料放出口
部に各々設けられている開閉弁および渦流防止弁付きの
第1〜第3の元弁30a〜30cは、それぞれ図2および
図3に示すように構成されている。
【0044】すなわち、先ず符号50は渦流防止弁であ
り、該渦流防止弁50の弁部筺体には、上記燃料ボンベ
18a〜18cの気体燃料放出口側に連通する第1の連通
孔51aとエンジン側第1〜第3の燃料放出通路31a〜
31cに手動開閉弁70を介して連通する第2の連通孔
51dとが直交方向に形成されている。該第1、第2の
連通孔51a,51dは弁体収納孔51bおよび解除ロッド
収納孔51cを介して相互に連通されている。
【0045】そして、上記第1の連通孔51a内には下
方側に位置してスリーブ状の弁体押え52が嵌合固定さ
れており、その上部には弁受け部材53がその底部外周
のフランジ部を介して支持されている。
【0046】弁受け部材53は、中央部に弁体54の下
端側嵌合凸部54aを嵌合支持する弁体嵌合部53bを有
するとともに、その外周に筒状の立縁部53cを有し、
該立縁部53cと弁体嵌合部53bとの間には上記弁体押
え52内側の燃料供給路57と連通する燃料通路53a
が形成されている。そして、同弁受け部材53は常時ス
プリング55により所定の付勢圧で下方に押圧されてお
り、定常状態では図2のように弁体54を下降させてい
る。
【0047】一方、弁体54は、その上端側に大径の弁
部54bを有するとともに下端側に上述のように弁受け
部材53への嵌合凸部54aを有する柱体構造に形成さ
れて、上記弁体収納孔51b内に遊嵌されれている。上
記弁体54の弁部54b中央には上方側から手動操作部
材60によって下方に押圧操作される解除ロッド56の
下端56aが嵌合されている。
【0048】上記解除ロッド56は上記解除ロッド収納
孔51c内に燃料通路を有して遊嵌されている。そし
て、同解除ロッド収納孔51cの下端側底部外周面は、
上記弁体54の弁部54bの弁座面に形成されている。
【0049】また、上記開閉弁70は、上記第2の連通
孔51dと第1〜第3の気体燃料放出通路31a〜31c
との間に介設され、手動で開閉されるようになってい
る。
【0050】したがって、該構成では、上記エンジン側
気体燃料放出通路31a〜31cへの接続通路である上記
第2の連通孔51d内の圧力と第1〜第3の燃料ボンベ
18a〜18c側との接続通路である弁体押え52内の燃
料供給路57側圧力との圧力差が所定圧力差よりも小さ
く渦流状態でない定常状態では、上記弁体54はスプリ
ング55の付勢力により図2のように下降しているの
で、上記第1〜第3の燃料ボンベ18a〜18cの何れか
1本、又はそれらの内の何れか2本からの気体燃料が矢
印で示すように、上述燃料供給路57、の各部の燃料通
路、第2の連通孔51dを通って開放状態にある手動式
の開閉弁70から対応する第1〜第3の燃料放出通路3
1a〜31cの何れか1本の、又は2本の各々に放出され
る。
【0051】ところが、上記第1〜第3の気体燃料放出
通路31a〜31cが大気に開放されるなどして上記2つ
の部分に所定値以上の圧力差が生じると、上記弁体54
部上流側の高い圧力によって、渦流状態が発生し、当該
弁体54が図3に示すように上記スプリング55の付勢
力に抗して上昇し、その弁部54bが上記弁座側に当接
して以後の気体燃料の放出を遮断する。これにより、渦
流状態が防止される。該渦流防止状態の解除は、上記押
圧操作部材60により解除ロッド56を下方に押し、弁
体54を図2の状態に下降させることによってなされ
る。
【0052】ところで、従来は渦流防止弁50が上述の
ような動作するが故に、すでに述べた図6、図7に示す
ような問題があった。
【0053】ところが、本実施例の構成では、上述のよ
うに第1〜第3の各燃料放出通路31a〜31cには、そ
れぞれその気体燃料合流部である1本の気体燃料供給通
路の上流端よりも上流側に位置して第1〜第3の逆止弁
40a〜40cが設けられており、各々エンジン側燃料放
出方向には燃料を通すがその逆方向には燃料を通さない
ようになっている。
【0054】したがって、図6に示すように複数の燃料
ボンベ18a〜18cの内の或る燃料ボンベ18aの燃料
内圧が使用下限値以下になったとして他の高圧側燃料ボ
ンベ18bの元弁30bを開いたとしても、また、図7に
示すように2つの燃料ボンベ18a,18b間に圧力差が
あったとしても、それらの各燃料ボンベ間の圧力差によ
り高圧側気体燃料ボンベからの気体燃料が低圧側気体燃
料ボンベ内に逆流するようなことがなくなり、高圧側気
体燃料ボンベの渦流防止弁50が誤作動して燃料切れを
生じるようなことがなくなる。
【0055】なお、以上の実施例における第4遮断弁3
2は、長時間運転しない時の燃料もれをより確実に防止
するためのものであるが、該遮断弁32は又手動式のも
ので構成することも採用される。
【0056】(第2実施例)次に、図4および図5は、
本願発明の第2実施例に係る気体燃料エンジンの燃料供
給装置を示している。
【0057】本実施例の構成では、図4に示すように上
記第1実施例の構成の気体燃料供給装置の構成におい
て、上記第1〜第3の逆止弁40a〜40cに代えて例
えばディレーバルブなどのバルブ開口面積が開弁時から
徐々に拡大する開弁特性(図5参照)を有するダンパー弁
(ダンパー手段)35a〜35cを設けたことを特徴とする
ものである。
【0058】該構成によると、図5に示すように、図
6、図7の各場合において、第1〜第3の元弁30a〜
30cの内の第1又は第1、第2の元弁30a、30a・
30bの手動式開閉弁70が開かれたとしても、その気
体燃料放出量が急激に増大するようなことはなく、渦流
防止弁50の作動流量レベル以下に抑えられるようにな
るから、やはり上記第1実施例の場合と同様に渦流防止
弁50の誤作動による燃料切れを回避することができる
ようになる。また、エンジン空燃比の急変を生じさせな
くて済む。
【0059】なお、以上の各実施例では、エンジンへの
気体燃料供給手段として、例えば気体燃料噴射弁を採用
したが、これは例えばガソリンエンジンのキャブレター
のようなミキサータイプのものであっても良いことは言
うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本願発明の第1実施例に係る気体燃料
エンジンの燃料供給装置の燃料供給システム図である。
【図2】図2は、同燃料供給装置の渦流防止弁付元弁の
構造を示す非作動状態における断面図である。
【図3】図3は、同渦流防止弁付元弁の作動状態の断面
図である。
【図4】図4は、本願発明の第2実施例に係る気体燃料
エンジンの燃料供給装置の燃料供給システム図である。
【図5】図5は、同実施例の燃料供給装置の作用を説明
する動作特性図である。
【図6】図6は、従来の気体燃料エンジンの燃料供給装
置の第1の問題点を説明する説明図である。
【図7】図7は、同第2の問題点を説明する説明図であ
る。
【符号の説明】
1はエンジン本体、2はシリンダブロック、4はシリン
ダヘッド、12は気体燃料噴射弁、18は気体燃料貯溜
部、18a〜18cは第1〜第3の燃料ボンベ、19は燃
料供給通路、20a〜20cは第1〜第3の遮断弁、32
は第4の遮断弁、21は圧力変換器、25はエンジンコ
ントロールユニット、31a〜31cは渦流防止弁付元
弁、35a〜35cはダンパー弁である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気体燃料放出部に渦流防止弁が設けられ
    た複数の気体燃料容器を備え、該複数の気体燃料容器に
    貯留された気体燃料を1本の気体燃料供給通路で合流さ
    せた後に気体燃料供給手段を介して気体燃料エンジンに
    供給する燃料供給装置において、上記複数の気体燃料容
    器の上記渦流防止弁と気体燃料供給通路の気体燃料合流
    部との間に、他の高圧側気体燃料容器からの気体燃料の
    流入を抑制する流入抑制手段を設けたことを特徴とする
    気体燃料エンジンの燃料供給装置。
  2. 【請求項2】 流入抑制手段が、逆止弁よりなることを
    特徴とする請求項1記載の気体燃料エンジンの燃料供給
    装置。
  3. 【請求項3】 気体燃料放出部に渦流防止弁が設けられ
    た複数の気体燃料容器を備え、該複数の気体燃料容器に
    貯留された気体燃料を1本の気体燃料供給通路で合流さ
    せた後に気体燃料供給手段を介して気体燃料エンジンに
    供給する燃料供給装置において、上記複数の気体燃料容
    器の各渦流防止弁と気体燃料供給通路の気体燃料合流部
    との間に、気体燃料放出方向への燃料供給量を徐々に増
    大させるダンパー手段を設けたことを特徴とする気体燃
    料エンジンの燃料供給装置。
  4. 【請求項4】 気体燃料が天然ガスであることを特徴と
    する請求項1,2又は3記載の気体燃料エンジンの燃料
    供給装置。
  5. 【請求項5】 複数の気体燃料容器の渦流防止弁と流量
    抑制手段の間には逆止弁を介して気体燃料を充填する気
    体燃料充填口が接続されていることを特徴とする請求項
    1,2,3又は4記載の気体燃料エンジンの燃料供給装
    置。
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