JP3966734B2 - 液化ガス燃料供給システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液化ガスを燃料とする液化ガス燃料供給システムに関するもので、詳しくはエンジン停止中に於けるエンジンシリンダ内への液化ガス燃料の漏れを防止するシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
液化ガス燃料をエンジンシリンダ内に噴射して燃焼させる場合、液化ガスを加圧して液体の状態で噴射系に供給する必要があるが、特にディーゼルエンジンのような高圧縮エンジンに用いる場合には、液化ガスを極めて高い圧力で加圧して燃料噴射系に供給する必要がある。
【0003】
各種の液化ガスのうち、軽油に代わるディーゼル燃料として、セタン価が高く且つPMとNOxの発生が少なく、とりわけススの発生の極めて少ないジメチルエーテル(以下、DMEと言う)が低公害燃料として検討されているが、軽油に比べて粘性が大幅に低いため、エンジン停止中に於いて燃料配管内の高い燃料残圧により、メタルシールの電磁弁を有するインジェクタにあっても、インジェクタの噴孔からエンジンシリンダ内へDMEが徐々に漏れて滞留し、エンジンの始動時に異常燃焼を生じるという問題がある。
【0004】
この問題を解決するため、従来より各種の提案がされているが、代表的なものとしてドイツ特許第19611434号A1公報が挙げられる。
【0005】
前記公報は、エンジン停止中にインジェクタへ高圧燃料を供給するコモンレールを含む高圧燃料供給系及びインジェクタへの余剰燃料を燃料タンクに戻す燃料リターン系の配管内に残留する高圧液状のDMEを、複数の弁装置を開閉制御して低圧の捕集容器(パージタンクとも言う)に回収することにより、インジェクタの噴孔を大気圧に維持して、噴孔からのDMEの漏れを防止するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記公報に開示されているパージタンクは、高圧液状の残留DMEを低圧のガス状態で回収し貯留するために必然的に大容量となり、例えば、180リットルもある大型タンクとなるため、車両への搭載性に特に難点があることに加え装置コストも高くなるので、実用化に当たっては問題があった。
【0007】
本発明は、前述の問題に鑑みてなされたもので、エンジン停止中に於いて燃料噴射器の噴孔からエンジンシリンダ内へDMEのような粘性の低い液化ガス燃料が漏れないようにすると共に、車両への搭載性に問題が無く且つ装置コストの安い液化ガス燃料供給システムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は前述の問題を解決するため、次の技術的手段を用いるものである。
【0009】
請求項1に記載の第1の発明は、液化ガスを貯留する燃料タンクから高圧ポンプを介してエンジンへの燃料噴射器に燃料を供給し、所定の燃料噴射圧力に調圧する圧力調整器を介して前記燃料タンクに燃料を戻す液化ガス燃料供給システムに於いて、
前記高圧ポンプから前記燃料噴射器に接続される高圧燃料供給経路に設けられ、該高圧燃料供給経路を開閉する高圧経路開閉弁と、
前記圧力調整器を介して前記燃料タンクに燃料を戻す燃料リターン経路に設けられ、該燃料リターン経路を開閉するリターン経路開閉弁と、
前記高圧経路開閉弁と前記リターン経路開閉弁とにより区画される隔離部分から分岐し、前記圧力調整器をバイパスして前記燃料リターン経路に接続されるバイパス経路と、
該パイパス経路に設けられ、該バイパス経路を開閉するバイパス経路開閉弁と、
前記バイパス経路に設けられ、前記隔離部分の残留燃料を捕集する多重巻き捕集管と、
該多重巻き捕集管の下流側に位置する前記バイパス経路に設けられ、前記多重巻き捕集管内のガスを吸引圧縮して前記燃料タンクに戻すコンプレッサと、
前記隔離部分に設けられ、該隔離部分の圧力を検出する第1の圧力センサと、前記多重巻き捕集管に設けられ、該多重巻き捕集管の圧力を検出する第2の圧力センサと、
エンジン運転時とエンジン停止時の作動区分及び前記第1と第2の圧力センサの検出値に基づいて、前記高圧経路開閉弁、リターン経路開閉弁及びバイパス経路開閉弁の開閉と前記コンプレッサの作動を制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0010】
上記の発明によれば、前記高圧経路開閉弁とリターン経路開閉弁とにより区画される隔離部分は、前記燃料噴射器の噴孔に連通しており、この隔離部分に残留する高圧液状燃料を前記多重巻き捕集管に低圧ガス状燃料として捕集するため、多重巻き捕集管はそれに必要な容積に設定されている。そのため、多重巻き捕集管の容積が過大とならないように、隔離部分の容積は前記両弁によりできるだけ小さくなるように設定されている。
【0011】
エンジン停止時には、後述のように、前記高圧経路開閉弁、リターン経路開閉弁及びバイパス経路開閉弁が制御され、隔離部分に残留する高圧液状燃料が減圧された多重巻き捕集管に捕集されるので、隔離部分の圧力は略大気圧まで低下し、隔離部分に連通している燃料噴射器の噴孔からエンジンシリンダ内への燃料漏れが無くなる。
【0012】
ここで、前記多重巻き捕集管は、限定された車両の搭載スペースに対して適合した大きさに自由に形成することができるので、大型パージタンク(大型捕集容器)に比べて車両への搭載性が格段に向上する。
【0013】
請求項2に記載の第2の発明は、前記第1の発明において、エンジン停止時は、前記高圧経路開閉弁とリターン経路開閉弁を閉じると共に前記バイパス経路開閉弁を開き、前記第1の圧力センサの検出値が設定値以下になると、前記バイパス経路開閉弁を閉じるように制御することを特徴とする。
【0014】
上記の発明によれば、エンジン停止時には、前記高圧経路開閉弁とリターン経路開閉弁が閉じることにより、燃料噴射器の噴孔に通じる高圧液状燃料部が区画れて隔離部分が形成されると共にバイパス経路開閉弁が開くことにより、この隔離部分に残留する高圧液状燃料は、バイパス経路を介して前記多重巻き捕集管に捕集される。
【0015】
ここで、多重巻き捕集管の容積は隔離部分の容積に比べて格段に大きく、且つ多重巻き捕集管は後述のように減圧されているので、多重巻き捕集管に捕集される隔離部分の高圧液状燃料は、急速に低圧ガス状燃料に変化していくが、第1の圧力センサにより検出される隔離部分の圧力が設定値以下(例えば略大気圧)になると、バイパス経路開閉弁が閉じて隔離部分に通じる燃料噴射器の噴孔も外部に燃料が漏れない略大気圧の状態に維持される。
【0016】
請求項3に記載の第3の発明は、前記第1又は第2の発明において、前記コンプレッサはエンジン運転時に作動し、前記第2の圧力センサの検出値が設定値以下になると、前記コンプレッサの作動を停止するように制御することを特徴とする。
【0017】
上記の発明によれば、エンジン運転時に前記コンプレッサが作動し、前記多重巻き捕集管に捕集された低圧ガス状燃料はコンプレッサにより吸引圧縮されて前記燃料タンクに戻されるので、多重巻き捕集管内は減圧されて行くが、第2の圧力センサにより検出される多重巻き捕集管の圧力が設定値以下(例えば大気圧以下)になるまでコンプレッサにより減圧される。
【0018】
そのため、エンジン停止時に於いて、前記隔離部分に残留する高圧液状燃料は、減圧された多重巻き捕集管に急速に捕集されると共に、低圧ガス状燃料への移行が急速に行われる。
【0019】
請求項4に記載の第4の発明は、前記第1乃至3のいずれかに記載の発明において、前記多重巻き捕集管は、螺旋状又は折り返し湾曲状に形成されていることを特徴とする。
【0020】
上記の発明によれば、多重巻き捕集管は各種の形状に形成することは可能であるが、特に螺旋状に形成することが車両への搭載性と製作性の点から望ましい。また、大型パージタンクに比べて同じ容積でも表面積の大幅な増大により放熱性が格段に向上するので、大型パージタンクよりも低圧ガス燃料への移行が促進される。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を図1乃至図6に基づいて説明する。
【0022】
図1は本発明の第1実施例を示すシステム構成図で、図中、1は液化ガスを貯留する燃料タンクであり、例えば20℃で約0.5MPaの蒸気圧を有するDMEが貯留されている。この燃料タンク1内には、DMEを所定圧(例えば約3MPa)に昇圧して圧送するフィードポンプ2が配設されており、フィードポンプ2から圧送されたDMEを更に所定圧(例えば25MPa〜35MPa)の高圧に昇圧する高圧ポンプ3が配設されていて、この高圧ポンプ3から圧送される高圧のDMEを蓄圧するコモンレール4を通じ、エンジン6の各シリンダ(図示せず)に高圧のDMEを噴射する電磁弁(図示せず)を内蔵したインジェクタ5が設けられている。
【0023】
高圧ポンプ3とコモンレール4を結ぶ高圧燃料供給経路Sには、該経路Sを開閉する電磁式の二方弁より成る高圧経路開閉弁21が設けられており、更に、コモンレール4と圧力調整器7とを結ぶリターン経路部分には、該経路部分を開閉する電磁式の二方弁より成るリターン経路開閉弁22が設けられている。なお、コモンレール4から高圧の余剰DMEが圧力調整器7で所定の燃料噴射圧力(例えば25MPa〜35MPa)に調圧されてから、燃料リターン経路Rを介して、例えば熱交換器より成る冷却器8と逆止弁9を通じて燃料タンク1に戻される。
【0024】
ここで、冷却器8は燃料タンク1にリターンして来るDMEを出来るだけ冷却して燃料タンク1に戻すために用いられるものであり、逆止弁9は燃料タンク1内の圧力が過大となった場合、燃料リターン経路RにDMEが逆流するのを阻止するためのものである。
【0025】
また、コモンレール4から分岐して燃料リターン経路Rに接続されるバイパス経路Pが設けられており、このバイパス経路Pには、該経路Pを開閉する電磁式の二方弁より成るバイパス経路開閉弁23と、本発明に成る後述の多重巻き捕集管10と、その下流側にはコンプレッサ11及び逆止弁12が順次配設されている。
【0026】
コモンレール4と各インジェクタ5を含む高圧燃料経路部は、高圧経路開閉弁21とリターン経路開閉弁22との閉弁によって区画される隔離部分Kが形成され、この隔離部分Kと各インジェクタ5の噴孔(図示せず)は、電磁弁を介して連通している。
【0027】
ここで、隔離部分Kの容積は、エンジン停止時に隔離部分Kに残留する高圧液状DMEを前記の多重巻き捕集管10に低圧ガス状DMEとして捕集するため、多重巻き捕集管10に比べて遙かに小さい容積となるように、前記の両弁21と22の締め切り位置が設定されている。逆に、多重巻き捕集管10の容積を過大にしないためには、隔離部分Kの容積をできるだけ小さくなるように設定する必要がある。
【0028】
ところで、本発明に成る多重巻き捕集管10は、図4から図6に示すように、標準サイズの素管を用いて各種の形状に任意のサイズで形成することは可能であるが、車両への搭載性と製作性を考慮すると、図4に示すような螺旋状に形成することが望ましい。なお、図4は円形の螺旋状に形成したが、楕円形の螺旋状に形成しても良い。また、車両の搭載スペースの隙間が特に狭い場合には、図6に示すように、渦巻状に形成することが望ましい。なお、図4から図6の巻き形状のものを、車両の搭載スペースに応じて多段に形成することもできる。
【0029】
ここで、図1に示すコンプレッサ11は、多重巻き捕集管10に捕集された低圧ガス状DMEを吸引圧縮して燃料タンク1に戻すことにより、多重巻き捕集管10内を減圧するために用いられるものであり、逆止弁12は、燃料リターン経路Rを流れる高圧液状DMEが多重巻き捕集管10内に逆流するのを阻止するためのものである。
【0030】
なお、コモンレール4には、コモンレール4内の圧力を検出する第1の圧力センサ31が設けられており、多重巻き捕集管10には、多重巻き捕集管10内の圧力を検出する第2の圧力センサ32が設けられている。
【0031】
前記のフィードポンプ2、高圧ポンプ3、各インジェクタ5の電磁弁、コンプレッサ11、高圧経路開閉弁21、リターン経路開閉弁22、バイパス経路開閉弁23、第1と第2の圧力センサ31,32等は、電子制御装置(以下、ECUと言う)40に接続されており、エンジン運転時とエンジン停止時の作動区分及び第1と第2の圧力センサ31,32の検出値に基づいて、フィードポンプ2、高圧ポンプ3、コンプレッサ11の作動と、各インジェゥタ5の電磁弁、高圧経路開閉弁21、リターン経路開閉弁22、バイパス経路開閉弁23の開閉等が、ECU40によって制御される。
【0032】
次に、本実施例の作用について説明する。
【0033】
エンジン運転時は、図1に於いて、ECU40によりフィードポンプ2と高圧ポンプ3が作動すると共に、各インジェクタ5の電磁弁、高圧経路開閉弁21、リターン経路開閉弁22が開き、かつバイパス経路開閉弁23が閉じる。そのため、燃料タンク1内のDMEは、高圧燃料供給経路Sを通じてコモンレール4に流入して蓄圧され、各インジェクタ5の噴孔からエンジン6の各シリンダ内に高圧噴射される。
【0034】
各シリンダ内に噴射されたDMEの余剰燃料は、圧力調整器7で調圧されてから、燃料リターン経路Rを介して冷却器8と逆止弁9を通り、燃料タンク1に戻るエンジン運転時の通常の燃料循環が行われる。
【0035】
ここで、エンジン運転時にはコンプレッサ11が作動し、多重巻き捕集管10内はコンプレッサ11により吸引されて減圧されるが、第2の圧力センサ32により検出される多重巻き捕集管10内の圧力が設定値以下(例えば圧力が大気圧以下)になるまで、コンプレッサ11により減圧される。
【0036】
次に、エンジン停止時について、図2の燃料流れ図と図3の制御フローチャートに基づいて説明する。
【0037】
図3において、エンジンスイッチ(図示せず)をOFFすると(ステップ101)、このOFF信号がECU40に入力され、それにより通常通りフィードポンプ2と高圧ポンプ3の作動が停止し(ステップ102)、且つインジェクタ5の電磁弁が閉じ(ステップ103)エンジンが停止するが、これに加えて本発明では、高圧経路開閉弁21とリターン経路開閉弁22が閉じ(ステップ104)、バイパス経路開閉弁23が開く(ステップ105)。
【0038】
この場合、図2の矢印で示すように、コモンレール4と各インジェクタ5を含む隔離部分Kが前記両弁21と22の閉弁により区画形成されるが、この隔離部分Kに残留する高圧液状のDMEは、バイパス経路開閉弁23を通じ、バイパス経路Pを介して減圧された多重巻き捕集管10内へ流入していく。
【0039】
ここで、隔離部分Kの容積は、多重巻き捕集管10の容積に比べて遙かに小さく、而も多重巻き捕集管10はエンジン運転中にコンプレッサ11により大気圧以下に減圧されているので、多重巻き捕集管10内に流入する隔離部分Kの高圧液状DMEは低圧ガス状DMEに急速に変化し、一方、隔離部分K内は急速に減圧されていくが、図3に於いて、第1の圧力センサ31により検出される隔離部分K内の圧力が設定値以下(例えば圧力0.12MPa以下)になると(ステップ106)、バイパス経路開閉弁23が閉じる(ステップ107)。なお、ステップ106で第1の圧力センサ31の検出値が設定値以上の場合には、ステップ105に戻る。
【0040】
これにより、各インジェクタ5の噴孔に通じる隔離部分K内の圧力は、大気圧近くになるので、各噴孔からエンジンの各シリンダ内にDMEが漏れることは無くなる。
【0041】
次に、本発明実施例では、コモンレール式の燃料噴射装置に適用した場合について述べたが、従来からあるジャーク式の燃料噴射装置にも適用することができる。
【0042】
なお、本実施例では、液化ガス燃料としてDMEを取り上げたが、DMEのように粘性の低い液化ガスならば、本実施例と同様の効果が得られる。
【0043】
更に、本実施例では、隔離部分からのバイパス経路の分岐と第1の圧力センサの配設をコモンレールから行ったが、コモンレール以外の部分、例えば隔離部分に含まれる燃料配管部から行ってもよい。
【0044】
【発明の効果】
本発明は以上述べたように構成されているので、次の効果を奏する。
【0045】
(1)エンジン停止時に於いて、燃料噴射器の各噴孔は略大気圧に維持されるので、各噴孔からエンジンの各シリンダ内への燃料漏れが無くなり、それによってエンジン始動時の異常燃焼の発生が防止される。
【0046】
(2)大型パージタンク(大型捕集容器)に比べ、限定された車両の搭載スペースに対して、適合した大きさに自由に形成することの可能な多重巻き捕集管を用いているので、車両への搭載性が格段に向上する。
【0047】
(3)また、大型パージタンクに比べて、多重巻き捕集管は標準サイズの素管を用いて簡単な曲げ加工で製作することができるので、装置コストも安くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すシステム構成図である。
【図2】エンジン停止時の燃料流れを示す図である。
【図3】エンジン停止時の制御フローチャートである。
【図4】(a),(b),(c),(d)は多重巻き捕集管の螺旋状巻きの各変形例である。
【図5】(a),(b),(c),(d)は多重巻き捕集管の折り返し湾曲状巻きの各変形例である。
【図6】多重巻き捕集管の渦巻状巻きの1事例である。
【符号の説明】
1 燃料タンク
2 フィードポンプ
3 高圧ポンプ
4 コモンレール
5 燃料噴射器(インジェクタ)
6 エンジン
7 圧力調整器
8 冷却器
9 逆止弁
10 多重巻き捕集管
11 コンプレッサ
12 逆止弁
21 高圧経路開閉弁
22 リターン経路開閉弁
23 バイパス経路開閉弁
31 第1の圧力センサ
32 第2の圧力センサ
40 電子制御装置(ECU)
S 高圧燃料供給経路
R 燃料リターン経路
P バイパス経路

Claims (4)

  1. 液化ガスを貯留する燃料タンクから高圧ポンプを介してエンジンへの燃料噴射器に燃料を供給し、所定の燃料噴射圧力に調圧する圧力調整器を介して前記燃料タンクに燃料を戻す液化ガス燃料供給システムに於いて、
    前記高圧ポンプから前記燃料噴射器に接続される高圧燃料供給経路に設けられ、該高圧燃料供給経路を開閉する高圧経路開閉弁と、
    前記圧力調整器を介して前記燃料タンクに燃料を戻す燃料リターン経路に設けられ、該燃料リターン経路を開閉するリターン経路開閉弁と、
    前記高圧経路開閉弁と前記リターン経路開閉弁とにより区画される隔離部分から分岐し、前記圧力調整器をバイパスして前記燃料リターン経路に接続されるバイパス経路と、
    該バイパス経路に設けられ、該バイパス経路を開閉するバイパス経路開閉弁と、
    前記バイパス経路に設けられ、前記隔離部分の残留燃料を捕集する多重巻き捕集管と、
    該多重巻き捕集管の下流側に位置する前記バイパス経路に設けられ、前記多重巻き捕集管内のガスを吸引圧縮して前記燃料タンクに戻すコンプレッサと、
    前記隔離部分に設けられ、該隔離部分の圧力を検出する第1の圧力センサと、
    前記多重巻き捕集管に設けられ、該多重巻き捕集管の圧力を検出する第2の圧力センサと、
    エンジン運転時とエンジン停止時の作動区分及び前記第1と第2の圧力センサの検出値に基づいて、前記高圧経路開閉弁、リターン経路開閉弁及びバイパス経路開閉弁の開閉と前記コンプレッサの作動を制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする液化ガス燃料供給システム。
  2. エンジン停止時は、前記高圧経路開閉弁とリターン経路開閉弁を閉じると共に前記バイパス経路開閉弁を開き、前記第1の圧力センサの検出値が設定値以下になると、前記バイパス経路開閉弁を閉じるように制御することを特徴とする請求項1に記載の液化ガス燃料供給システム。
  3. 前記コンプレッサはエンジン運転時に作動し、前記第2の圧力センサの検出値が設定値以下になると、前記コンプレッサの作動を停止するように制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の液化ガス燃料供給システム。
  4. 前記多重巻き捕集管は、螺旋状又は折り返し湾曲状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の液化ガス燃料供給システム。
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