JPH08158644A - 階段用型枠 - Google Patents

階段用型枠

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JPH08158644A
JPH08158644A JP30736994A JP30736994A JPH08158644A JP H08158644 A JPH08158644 A JP H08158644A JP 30736994 A JP30736994 A JP 30736994A JP 30736994 A JP30736994 A JP 30736994A JP H08158644 A JPH08158644 A JP H08158644A
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concrete
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Shigeo Akimoto
繁男 秋元
Naoaki Sugio
直昭 杉尾
Kazuo Takei
一夫 武井
Kazumitsu Tsubonuma
和充 坪沼
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KOMATSU TOKYO KK
Nihon Kaiser Co Ltd
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KOMATSU TOKYO KK
Nihon Kaiser Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 単一の型枠で勾配の異なる数種のプレキャス
トコンクリート階段が製造できる階段用型枠を提供する
ことである。 【構成】 階段用型枠1は機枠2の後部側に設けた上部
踊り場用形成枠3と、機枠2の前部側に設けた下部踊り
場用形成枠4と、これらの上部踊り場用形成枠3と下部
踊り場用形成枠4との間に設けた段板用形成枠5とから
構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプレキャストコンクリー
ト階段を製造するための階段用型枠に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄筋コンクリート構造物の建設に
おいて階段を構築することは、最も手間がかかり、かつ
困難な作業であった。
【0003】特に、近年おける型枠工や配筋工等の熟練
技術者の極端な不足は階段の構築をより一層困難なもの
としていた。
【0004】そこで、上記のような現場打ちコンクリー
トの階段に代わってプレキャストコンクリート階段が製
造され、これにより階段が構築されるようになってき
た。
【0005】このプレキャストコンクリート階段は、工
場において段板のみを製造する場合や、段板と踊り場と
が一体になったものを製造する場合等があるが、いずれ
も単一の型枠で一種類のプレキャストコンクリート階段
のみを製造していた。
【0006】このため階段の勾配や踊り場の大きさ等が
変わった場合には、それに対応した型枠をそのつど新た
に製造していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来は
階段の種類に応じた型枠を、そのつど製造していたため
手間がかかり、かつ非経済的であった。
【0008】本発明はこれらの問題に鑑みてなされたも
のであり、その目的は単一の型枠で勾配の異なる数種の
階段が容易かつ経済的に製造できる階段用型枠を提供す
ることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上の課題を達成するた
めの本発明の階段用型枠は、機枠上部の上部踊り場用形
成枠と、機枠下部の下部踊り場用形成枠と、これら上部
踊り場用形成枠と下部踊り場用形成枠との間に設けた段
板用形成枠とから構成され、該段板用形成枠は、各段ご
とに独立した踏段用枠体が上下動自在に連接して形成さ
れ、これらの各踏段用枠体がその裏面側に設けた作動ア
ームに支持され、該作動アームが駆動手段により上部の
回動軸を支点として回動することを特徴とする構成にす
ることである。
【0010】
【作用】機枠上部の上部踊り場用形成枠と、機枠下部の
下部踊り場用形成枠と、これら上部踊り場用形成枠と下
部踊り場用形成枠との間に設けた段板用形成枠とから構
成され、該段板用形成枠は、各段ごとに独立した踏段用
枠体が上下動自在に連接して形成され、これらの各踏段
用枠体がその裏面側に設けた作動アームに支持され、該
作動アームを駆動手段により上部の回動軸を支点として
回動させて段板用形成枠の勾配を変えると、前記各踏段
用枠体の蹴上げ高さが任意の高さに変わるので、単一の
型枠で勾配の異なる数種のプレキャストコンクリート階
段が容易かつ経済的に製造できる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の階段用型枠の一実施例を図面
に基づいて詳細に説明する。図1は階段用型枠の縦断面
図、図2は階段用型枠を回動させた縦断面図、図3は階
段用型枠の側面図、図4は図1のa−a線断面図、図5
は同b−b線断面図である。
【0012】階段用型枠1は、機枠2の後部側に設けた
上部踊り場用形成枠3と、機枠2の前部側に設けた下部
踊り場用形成枠4と、これら上部踊り場用形成枠3と下
部踊り場用形成枠4との間に設けた段板用形成枠5とか
ら構成されている。
【0013】前記機枠2は、台座6上に軸7を介して回
動自在に設置され、図2に示すように、前面の係止具8
aにクレーンのフック8を引っかけて持ち上げると、前
記軸7を支点として回動する構成となっている。
【0014】前記上部踊り場用形成枠3は、支柱10上
部の固定枠11に平滑板9が設置され、この平滑板9の
周囲に側板12が取り外し自在に設置されて形成されて
いる。このことにより、どのような形状及び大きさの踊
り場も製造できる。
【0015】一方、下部踊り場用形成枠4はジャッキ1
5で上下動できるように構成され、支脚14に設けた平
滑板9aの周囲に側板12が取り外し自在に取り付けら
れている。よって、前記上部踊り場用形成枠3と同様な
効果を達成できる。
【0016】また、前記平滑板9aは、下面のスライド
杆13が支脚14に摺動自在に挿入されて、ジャッキ1
5で上下動できるようになっている。
【0017】前記段板用形成枠5は、各段ごとに独立し
て形成された踏段用枠体16が、それぞれ上下動自在に
形成されているが、最上段の踏段用枠体16aは上部踊
り場用形成枠3に固定されている。
【0018】また、これらの各踏段用枠体16の隣接位
置における裏板には、補強板17が取り付けられてい
る。そして、この補強板17に設けた連結ボルト18
が、隣接する踏段用枠体16の長孔19に挿入されて、
踏段用枠体16同士が連接されると共に、互いに上下動
できるようになっている。
【0019】また、下部踊り場用形成枠4の踏段用枠体
16との連接部にも、前記と同様の補強板17が取り付
けられている。そして、この補強板17に設けた連結ボ
ルト18が、隣接する踏段用枠体16の長孔19に挿入
されることによって、下部踊り場用形成枠4が踏段用枠
体16の上下動に伴って上下する。
【0020】また、踏段用枠体16の前板16bの裏面
に横架材20が設けられ、この横架材20に取り付けら
れた支持ローラ21が、作動アーム22の上面に当接さ
れて踏段用枠体16を支持している。よって、作動アー
ム22が回動すると、前記支持ローラ21によって各踏
段用枠体16が上下動するので段板用形成枠5が任意の
勾配に設定される。
【0021】作動アーム22は、固定枠11に回動軸7
aを介して回動自在に取り付けられ、斜材23に設けた
回動ジャッキ24等の駆動手段により回動軸7aを支点
として回動する構成となっている。
【0022】したがって、作動アーム22を回動ジャッ
キ24で上側に回動させると、支持ローラ21が上側に
滑動して各踏段用枠体16を押し上げることにより蹴上
げ高さが調整される。
【0023】また、作動アーム22を作動させる際は、
各踏段用枠体16が独立して上下動できるように連結ボ
ルト18を緩めておくものとする。
【0024】さらに、作動アーム22の回動により段板
用形成枠5を任意の勾配に設定した場合は、これに伴っ
て下部踊り場用形成枠4もジャッキ15で上下動させ
る。
【0025】このように、作動アーム22の回動により
各踏段用枠体16が上下動しても、各段の蹴上げ高さは
常に同一の高さに設定されるが、これは以下の理由によ
る。
【0026】図に示すように、ΔAOBとΔA’OB’
とは内角がそれぞれ等しいので相似形である。したがっ
て、位置nにおける伸びた高さβnは X1:(h1+β0)=(X1+nX2):(h1+nh2+βn) βn=nX2(h1+β0)/X1+β0−nh2 であ
り また、位置n−1における伸びた高さβn-1は βn-1=n−1X2(h1+β0)/X1+β0−(n-1)h2
となり 階段一段あたりの伸びβxは βn−βn-1={nX2(h1+β0)/X1+β0−nh2}
−{n-1X2(h1+β0)/X1+β0−(n-1)h2} X2(h1+β0)/X1=γ とおくと βx=nγ−n-1γ−nh2+(n-1)h2 となる ここでnは正の整数であるからβx=γ−h2=x2
(h1+β0)/X1−h2 となり、β0を除くといずれ
も既知である。したがって、どの位置においてもβx=
βconst=X2(h1+β0)/X1−h2 の関係が
成り立つので、各踏段用枠体16が上下動しても、各段
の蹴上げ高さは常に同一の高さに設定される。
【0027】次に、この階段用型枠1を使用したプレキ
ャストコンクリート階段の製造方法について説明する。
まず、階段用型枠1にコンクリートを打設する前に、そ
の前段階として階段の勾配や側板の設置等の準備を行な
う。
【0028】この準備は、まず作動アーム22を回動ジ
ャッキ24で所定の方向に回動させて、段板用形成枠5
を所定の勾配に設定する。これにより各踏段用枠体16
がそれぞれ上下動して、各段の蹴上げ高さが任意の高さ
に設定される。
【0029】そして、この踏段用枠体16の上下動に伴
って、下部の踊り場用枠体4をジャッキ15で上下動さ
せて任意の高さに設定する。
【0030】これらの設定において、連結ボルト18は
各踏段用枠体16及び下部踊り場用形成枠4が上下動す
る前に緩めておき、これらが任意の高さに上下動した後
に締め付けるものとする。
【0031】次に、上部踊り場用形成枠3と、下部踊り
場用形成枠4と、段板用形成枠5との周囲にそれぞれ側
板12を取り付ける。
【0032】そして、これら前記の形成枠3、4、5に
それぞれ鉄筋を配筋した後、コンクリートを打設する。
【0033】この際、段板用形成枠5の上面を蓋体で被
覆してコンクリートが溢れ出ないようにするとともに、
上部及び下部踊り場用形成枠3、4の打設コンクリート
の上面を鏝仕上げする。
【0034】次に、この打設コンクリートが所定の強度
を発現したら、前記蓋体を撤去すると共に、各形成枠
3、4、5から側板12を取り外す。
【0035】そして、機枠2の前部側をクレーンで持ち
上げて、各踏段用枠体16の前板16bが垂直になるま
で階段用型枠1を回動させる。
【0036】これは階段用型枠1の通常の姿勢では、各
踏段用枠体16の前板16bが傾斜しているために形成
されたプレキャストコンクリート階段が脱型できないか
らである。
【0037】次に、各踏段用枠体16の前板16bが垂
直になった時点で、機枠2と台座6との間に固定脚25
を介在させて機枠2を固定するとともに、形成されたプ
レキャストコンクリート階段をクレーン等でつり上げて
脱型する(図2参照)。
【0038】このような工程を順次繰り返すことにより
プレキャストコンクリート階段が連続的に製造できる。
【0039】尚、階段の勾配を変える場合は、作動アー
ム22を回動させて任意の勾配に設定する。よって、単
一の階段用型枠1で勾配の異なる数種のプレキャストコ
ンクリート階段を製造することができる。
【0040】
【発明の効果】機枠上部の上部踊り場用形成枠と、機枠
下部の下部踊り場用形成枠と、これら上部踊り場用形成
枠と下部踊り場用形成枠との間に設けた段板用形成枠と
から構成され、該段板用形成枠は、各段ごとに独立した
踏段用枠体が上下動自在に連接して形成され、これらの
各踏段用枠体がその裏面側に設けた作動アームに支持さ
れ、該作動アームが駆動手段により上部の回動軸を支点
として回動させて前記各踏段用枠体の蹴上げ高さを変え
ることにより、単一の階段用型枠で勾配の異なる数種の
プレキャストコンクリート階段が容易かつ経済的に製造
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】階段用型枠の縦断面図である。
【図2】階段用型枠を回動させた縦断面図である。
【図3】階段用型枠の側面図である。
【図4】図1のa−a線断面図である。
【図5】図1のb−b線断面図である。
【図6】踏段用枠体の拡大断面図である。
【図7】(1)及び(2)は踏段用枠体の概念図であ
る。
【符号の説明】
1 階段用型枠 2 機枠 3 上部踊り場用形成枠 4 下部踊り場用形成枠 5 段板用形成枠 6 台座 7a 回動軸 12 側板 16 踏段用枠体 21 支持ローラ 22 作動アーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武井 一夫 東京都千代田区猿楽町2−4−11 日本カ イザー株式会社内 (72)発明者 坪沼 和充 東京都千代田区猿楽町2−4−11 日本カ イザー株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機枠上部の上部踊り場用形成枠と、機枠
    下部の下部踊り場用形成枠と、これら上部踊り場用形成
    枠と下部踊り場用形成枠との間に設けた段板用形成枠と
    から構成され、該段板用形成枠は、各段ごとに独立した
    踏段用枠体が上下動自在に連接して形成され、これらの
    各踏段用枠体がその裏面側に設けた作動アームに支持さ
    れ、該作動アームが駆動手段により上部の回動軸を支点
    として回動することを特徴とする階段用型枠。
JP30736994A 1994-12-12 1994-12-12 階段用型枠 Expired - Fee Related JP2631276B2 (ja)

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