JP3462349B2 - パネル成形装置およびパネル成形装置によるパネル成形方法 - Google Patents

パネル成形装置およびパネル成形装置によるパネル成形方法

Info

Publication number
JP3462349B2
JP3462349B2 JP21010096A JP21010096A JP3462349B2 JP 3462349 B2 JP3462349 B2 JP 3462349B2 JP 21010096 A JP21010096 A JP 21010096A JP 21010096 A JP21010096 A JP 21010096A JP 3462349 B2 JP3462349 B2 JP 3462349B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
template
panel
base
cement material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP21010096A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1044120A (ja
Inventor
康一 松永
克己 馬渕
浩一 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui House Ltd
Original Assignee
Sekisui House Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui House Ltd filed Critical Sekisui House Ltd
Priority to JP21010096A priority Critical patent/JP3462349B2/ja
Publication of JPH1044120A publication Critical patent/JPH1044120A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3462349B2 publication Critical patent/JP3462349B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moulds, Cores, Or Mandrels (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャスティング成
形によるパネル成形装置およびこのパネル成形装置によ
るパネル成形方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、外壁パネルなどを成形する場
合、型枠にセメント材料を流し込んでキャスティング成
形することが行われている。
【0003】従来より、このようにパネルをキャスティ
ング成形する場合、型枠は、凹凸模様の付いた型面の周
りを妻枠および側枠で囲ったものを使用していた。
【0004】そして、型枠にセメント材料を流し込んで
養生、硬化させる際、型面の凹凸模様とセメント材料と
の間に気泡が溜まらないようにするために、型面が底部
に来るように配置した型枠に、セメント材料を流し込
み、型面の凹凸模様とセメント材料との間に溜まった気
泡が、この気泡の浮力によって自然に脱気されるように
していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の型
枠の場合、型面の凹凸模様とセメント材料との間に溜ま
る気泡が浮力によって浮き上がって脱気されるので、セ
メント材料を流し込んだ後、この型面の上にさらに型面
を設けて表裏両面に模様のあるパネルを製造しようとし
た場合、上方側に設けた型面に、脱気されてくる気泡が
溜まるので、気泡の逃げ場が無くなり、上方側の型面に
巣孔のあるパネルとなってしまうといった不都合を生じ
ることとなる。また、気泡の浮力によって自然に脱気す
るものであるため、充分に脱気されないといった不都合
を生じることとなる。
【0006】本発明は、係る実情に鑑みてなされたもの
であって、両面に模様のついたパネルであっても巣孔を
生じることなく容易に製造することのできるパネル製造
装置と、このパネル製造装置によるパネル製造方法とを
提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明のパネル製造装置は、対向するように配置され
た二枚の矩形状の型板が、これら型板間の三辺を取り囲
む妻枠および側枠によって、残る一辺の側枠部分を開口
した状態で型閉じするようになされて型枠が形成され、
型枠は、側枠から延設された軸部が基台に設けられた軸
受部に軸支され、基台に対して側枠の軸部を中心として
回動可能となされるとともに、それぞれの型板の両側部
に、回動可能にピン結合された支持腕木が設けられ、こ
れらの支持腕木の先端部間に設けられた支持棒が、基台
に設けられた係止部に係止されることによって、型板を
直立させた直立状態と、それぞれの型板の方向に型板を
傾斜させた傾斜状態とに固定できるようになされたもの
である。
【0008】また、上記課題を解決するための本発明の
パネル成形方法は、上記パネル成形装置によるパネル成
形方法であって、一方の型板に設けられた支持腕木の先
端部の支持棒を、基台の係止部に係止させて、型閉じし
た型枠を一方の型板の方向に傾斜させ、この傾斜状態で
漏れない程度の量のセメント材料を流し込んだ後、傾斜
状態の一方の型板に振動を与えて、この一方の型板の内
表面に付着した気泡を脱気した後、他方の型板に設けら
れた支持腕木の先端部の支持棒を、基台の係止部に係止
させて、型枠を他方の型板の方向に傾斜させ、この傾斜
状態の他方の型板に振動を与えて、この他方の型板の内
表面に付着した気泡を脱気した後、型枠を直立状態にし
て成形レベルまでセメント材料を補充して養生させるも
のである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0010】図1ないし図3はパネル形成装置1の全体
構成の概略を示し、図4は同パネル成形装置1による成
形工程を示している。
【0011】すなわち、このパネル成形装置1は、型枠
2を直立状態および傾斜状態に固定できるようになされ
ている。
【0012】型枠2は、対向するように配置された矩形
状の二枚の型板21a、21bが、これら型板21a、
21bの一側辺部分の側枠22に設けられたヒンジ20
によって開くようになされている。また、型板21a、
21bの他側辺部分を除く三辺には、側枠22および妻
枠23が設けられている。そして、型板21a、21b
を閉じて、これらの型板21a、21b同士を対向させ
ることで、型板21a、21b、側枠22および妻枠2
3によって、型板21a、21bの他側辺部分が開口し
た状態でパネルPの型枠2を形成するようになされてい
る。また、型板21a、21bの内面には、パネルPの
表面模様を決定する型マット24a、24bを取り付け
るようになされており、この型マット24a、24bを
変更することによって所望の模様のパネルPを成形でき
るようになされている。
【0013】この型枠2は、側枠22から延設された軸
部25が、基台3に設けられた軸受部31に軸支され、
これによって基台3に対して回動可能に支持されてい
る。
【0014】また、型枠2は、それぞれの型板21a、
21bの両側部に、支持腕木4の一端が回動可能にピン
結合されている。この支持腕木4の先端部間は、支持棒
41によって連結されている。そして、図2および図3
に示すように、基台3に設けられた係止部32に支持棒
41を係止させることで、型枠2を45°傾けた傾斜状
態に固定できるようになされている。
【0015】さらに、基台3には、他の支持腕木5の一
端が回動可能にピン結合されている。この支持腕木5の
先端部は、着脱可能なL型ピン51によって、型枠2に
設けられたブラケット26に結合できるようになされて
いる。そして、図1に示すように、このL型ピン51に
よって結合した状態で、型枠2を直立にした直立状態に
固定できるようになされている。
【0016】次に、このようにして構成されるパネル成
形装置1によるパネルPの成形方法について述べる。
【0017】まず、図4に示すように、型閉じした型枠
2を傾斜させ、この型枠2に設けられた支持棒41を基
台3の係止部32に係止させて、型枠2を傾けた状態と
する。
【0018】そして、図2および図4(b)に示すよう
に、この型枠2内に、溢れない程度の量のセメント材料
6を流し込み、バイブレータ(図示省略)などによって
型枠2に振動を与える。すると、仰向けに傾斜した側の
型板21aの型マット24aとセメント材料6との間に
溜まった気泡が、この振動によって脱気されることとな
る。また、このように振動を与える場合、型板21aの
外側の矢符Aの位置から、直接型板21aに振動を与え
ることができるので、効率良く気泡を脱気させることが
できる。
【0019】ついで、図3および図4(c)に示すよう
に、型枠2を回動させ、上記と同様にして型枠2を反対
側に傾けた状態として振動を与える。この場合も、型板
21bの外側の矢符Bの位置から、直接型板21bに振
動を与えることができるので、この反対側の型板21b
の型マット24bとセメント材料6との間に溜まった気
泡が、振動によって脱気されることとなり、型枠2全体
として、型マット24a、24bとセメント材料6との
間の気泡を完全に脱気できることとなる。
【0020】その後、図4(d)に示すように、型枠2
を直立させ、この型枠2のブラケット26と基台3の支
持腕木5とをL型ピン51で結合し、型枠2を直立状態
に固定する。
【0021】そして、図4(e)に示すように、パネル
Pの成形レベルの位置まで、型枠2内にセメント材料6
を補充し、養生、硬化後、脱型してパネルPが得られ
る。
【0022】このように、このパネル成形装置1による
と、型枠2を傾けた状態として、それぞれの型板21
a、21b毎に、型マット24a、24bとセメント材
料6との間に溜まる気泡を脱気することができるので、
両面ともに巣孔の無い両面成形パネルPを成形すること
ができる。
【0023】なお、本実施の形態では、パネルPの両面
に模様を付けた両面成形パネルを成形する場合について
述べているが、図5に示すように、型板21a、21b
の内、一方の型板21bにのみ型マット24bを設けた
通常の片面成形パネルを成形するパネル成形装置1であ
っても良い。この場合、型マット24bを設けた側の型
板21bが仰向けになった状態で傾斜することができる
ようになされていれば良いので、支持腕木4および支持
棒41は、この型板21b側のみに設けられていれば良
い。
【0024】また、本実施の形態では、型枠2の傾斜状
態および直立状態を支持腕木4、5で支持するようにな
されており、型枠2を作業者自身が手で動かして回動さ
せるようになされているが、特にこのような形状に限定
されるものではなく、油圧や空気圧を利用したり、ギア
などの駆動機構によって自動的に傾斜状態および直立状
態を設定できるようにしたものであっても良い。
【0025】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によると、傾
斜状態で溢れない程度の量のセメント材料を、型閉じし
た型枠に流し込んだ後、型板を傾斜状態として型枠に振
動を与えることで、この傾斜によって仰向けになった側
の型板とセメント材料との間に溜まる気泡が浮力によっ
て浮き上がって脱気される。また、その後、他方の型板
が仰向けになった傾斜状態として同様に型枠に振動を与
えることで、この他方の型板についてもセメント材料と
の間に溜まる気泡を脱気することができる。そして、こ
の脱気後、型枠を直立状態にして成形レベルまでセメン
ト材料を補充して養生させることで、双方の型面によっ
て成形される面、すなわち両面に巣孔のないパネルを成
形することができる。また、傾斜状態とした型板の外側
から直接型板に振動を加えて効率良く確実に脱気するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パネル成形装置の型枠の直立状態を示す部分破
断側面図である。
【図2】パネル成形装置の型枠の傾斜状態を示す断面図
である。
【図3】パネル成形装置の型枠の傾斜状態を示す断面図
である。
【図4】(a)ないし(e)は、パネル成形装置による
パネル成形の各工程の概略を示す工程図である。
【図5】パネル成形装置の他の実施の形態を示す側断面
図である。
【符号の説明】
1 パネル成形装置 2 型枠 21a 型板 21b 型板 22 側枠 23 妻枠 6 セメント材料 P パネル
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−161106(JP,A) 特開 平6−270119(JP,A) 特開 昭61−143103(JP,A) 特開 平6−246725(JP,A) 実開 昭62−20806(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B28B 1/00 - 23/22

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対向するように配置された二枚の矩形状の
    型板が、これら型板間の三辺を取り囲む妻枠および側枠
    によって、残る一辺の側枠部分を開口した状態で型閉じ
    するようになされて型枠が形成され、型枠は、側枠から延設された軸部が基台に設けられた軸
    受部に軸支され、基台に対して側枠の軸部 を中心として
    回動可能となされるとともに、それぞれの型板の両側部に、回動可能にピン結合された
    支持腕木が設けられ、これらの支持腕木の先端部間に設
    けられた支持棒が、基台に設けられた係止部に係止され
    ることによって、 型板を直立させた直立状態と、それぞ
    れの型板の方向に型板を傾斜させた傾斜状態とに固定で
    きるようになされたことを特徴とするパネル成形装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のパネル成形装置によるパネ
    ル成形方法であって、一方の型板に設けられた支持腕木
    の先端部の支持棒を、基台の係止部に係止させて、型閉
    じした型枠を一方の型板の方向に傾斜させ、この傾斜状
    態で漏れない程度の量のセメント材料を流し込んだ後、
    傾斜状態の一方の型板に振動を与えて、この一方の型板
    の内表面に付着した気泡を脱気した後、 他方の型板に設けられた支持腕木の先端部の支持棒を、
    基台の係止部に係止させて、型枠を他方の型板の方向に
    傾斜させ、この傾斜状態の他方の型板に振動を与えて、
    この他方の型板の内表面に付着した気泡を脱気した後、 型枠を直立状態にして成形レベルまでセメント材料を補
    充して養生させることを特徴とするパネル成形方法。
JP21010096A 1996-08-08 1996-08-08 パネル成形装置およびパネル成形装置によるパネル成形方法 Expired - Fee Related JP3462349B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21010096A JP3462349B2 (ja) 1996-08-08 1996-08-08 パネル成形装置およびパネル成形装置によるパネル成形方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21010096A JP3462349B2 (ja) 1996-08-08 1996-08-08 パネル成形装置およびパネル成形装置によるパネル成形方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1044120A JPH1044120A (ja) 1998-02-17
JP3462349B2 true JP3462349B2 (ja) 2003-11-05

Family

ID=16583824

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21010096A Expired - Fee Related JP3462349B2 (ja) 1996-08-08 1996-08-08 パネル成形装置およびパネル成形装置によるパネル成形方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3462349B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4805767B2 (ja) * 2006-09-13 2011-11-02 ジオスター株式会社 繊維補強コンクリートの製造方法及び製造装置
JP7387815B1 (ja) * 2022-06-20 2023-11-28 株式会社ヤマウ 型枠およびこれを用いた斜角用側壁部材の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1044120A (ja) 1998-02-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3462349B2 (ja) パネル成形装置およびパネル成形装置によるパネル成形方法
CA1045347A (en) Method and apparatus for manufacturing concrete elements
JP2631276B2 (ja) 階段用型枠
JP2974605B2 (ja) トンネル覆工用セグメントの製造方法
JP4392816B2 (ja) セメント製品の成形方法
KR101074136B1 (ko) 폐합거푸집 및 경사지지 구조를 이용한 고유동 콘크리트의 바닥판-가로보 일체형 세그먼트 경사타설 제작방법
JP4805767B2 (ja) 繊維補強コンクリートの製造方法及び製造装置
JP3192568B2 (ja) 不定形耐火物の施工装置
JP2667363B2 (ja) 遠心成形コンクリートライナの製造方法及び装置
JP2673184B2 (ja) 回転式自動型枠装置
CN220218969U (zh) 粉煤灰加气块生产模具
JP2517511B2 (ja) 土留め用エル形コンクリ―トブロックの成形方法
JP3583858B2 (ja) 遠心成形コンクリートライナの型枠
JP2961681B2 (ja) コンクリートセグメントの製造方法
JPH0790534B2 (ja) セグメントの製造方法とセグメント製造用型枠装置
JPH07229240A (ja) 片面に凹凸を有するコンクリートパネルの製造方法
JPH04108943A (ja) 筒形ブロックの製造方法
JPH1052813A (ja) コンクリートブロックの製造方法及び型枠装置並びにコンクリートブロックの施工方法
JPS6018893Y2 (ja) コンクリ−トパイプ成形用型枠
JPH04164605A (ja) 筒型ブロックの製造方法
JPH1157936A (ja) 減圧鋳型造型における鋳砂除去方法
JPH0774505B2 (ja) L型擁壁
JP3718388B2 (ja) 無機質コーナーパネルの成形方法及びその装置
JP2000006118A (ja) 表面に自然石を埋め込んだコンクリート製品を製造する方法および該方法で使用する型枠底ケース
JPH10217225A (ja) コンクリート製品の製造方法及びコンクリート製品用型枠

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees