JP3583858B2 - 遠心成形コンクリートライナの型枠 - Google Patents

遠心成形コンクリートライナの型枠 Download PDF

Info

Publication number
JP3583858B2
JP3583858B2 JP07768996A JP7768996A JP3583858B2 JP 3583858 B2 JP3583858 B2 JP 3583858B2 JP 07768996 A JP07768996 A JP 07768996A JP 7768996 A JP7768996 A JP 7768996A JP 3583858 B2 JP3583858 B2 JP 3583858B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
concrete
centrifugal
mold
plate
formwork
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP07768996A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09267312A (ja
Inventor
隆司 石川
隆一 工藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon High Strength Concrete Co Ltd
Original Assignee
Nippon High Strength Concrete Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon High Strength Concrete Co Ltd filed Critical Nippon High Strength Concrete Co Ltd
Priority to JP07768996A priority Critical patent/JP3583858B2/ja
Publication of JPH09267312A publication Critical patent/JPH09267312A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3583858B2 publication Critical patent/JP3583858B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Moulds, Cores, Or Mandrels (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シールド工法や推進工法に用いられる遠心成形コンクリートライナの型枠に関する。
【0002】
【従来の技術】
本出願人は先に、特開平7−205124号公報において、遠心成形によるコンクリートライナの製造技術について、優れた技術を提供している。この技術では、個別の円弧板状のコンクリートライナの密閉型型枠内に所要の鉄筋、インサートその他の部品を組込み、この円弧状中空密閉型枠を円弧状の側板の一端が高く他端が低い姿勢に保ち、この型枠内に上方からコンクリートを投入し、振動を付与してコンクリートを型枠内に充填すると共にコンクリートを振動締固めした後、この型枠を密閉して遠心成形ドラム内に装着し、遠心成形ドラムを高速回転してコンクリートに遠心力を加えてコンクリートを圧密し、次いで型枠を遠心成形ドラムから取外し、型枠の円弧内面側の堰板を取去り、コンクリートの円弧内面側を手入し、ついでコンクリート養生を行うことを特徴とする遠心成形コンクリートライナの製造方法及び装置を開示している。
【0003】
この技術では、まず型枠内にコンクリートを供給して十分に締め固め、ついで、この個別の型枠を遠心成形ドラム中に取付け、コンクリートに遠心力を付与することによって、コンクリートライナの4周のほぞやシール溝等を高い寸法精度で成形することができ、また、円弧の外面側が高強度の遠心コンクリートである密実で外形形状に優れ、品質がよく、寸法精度が高く、高強度のコンクリートライナを製造することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、この技術において、遠心成形ドラム内で遠心力を附与する工程を完了した時、個別型枠内のコンクリートは、強い遠心力で外周側に締め固められたので、その内面側は型枠の内面に対して隙間を生じる状態となっている。そして、遠心成形ドラムが回転停止したとき、丁度回転ドラムの上側に取付けられている型枠内のコンクリートは、重力により、この隙間の方向に移動する問題があった。このため、成形したほぞなどの凹凸部分やインサートの取付け部などの部分に小さな欠陥を生じる恐れがある。
【0005】
本発明は上記問題点を解決した遠心成形コンクリートライナの型枠を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記問題点を解決するために、次の技術手段を講じたことを特徴とする遠心成形コンクリートライナの型枠である。
本発明は、円弧板状コンクリートライナ製造用の型枠であって、内部にコンクリートを充填し振動締め固めした後密閉し遠心成形ドラム内に装着して遠心力を付与する遠心成形コンクリートライナの型枠において、該型枠の円弧内面側の蓋板を弾性部材を介して微少距離上下動可能に弾性的に固着したことを特徴とする遠心成形コンクリートライナの型枠である。この型枠において、前記弾性部材の合計押圧力を該型枠内のコンクリート重量の1.3〜1.8倍を支持する大きさとすると好適である。また、前記上下動可能な微少距離は、コンクリートの遠心締め固めによる半径方向の収縮量に対応させるとよい。すなわち、遠心力を付与する前には、コンクリートが蓋を微少距離もち上げるようにしておき、遠心力を附与した後その半径方向の収縮量の分だけ弾性部材が蓋板を押し付け、隙間を生じないようにする。
【0007】
弾性部材の合計押圧力は、少なくともコンクリートの重量を支持する支持力を必要とし、少なくとも1倍以上は必要であるが、弾性部材例えばばねの精度、余裕等を勘案すると、1.3倍以上とするのがよい。一方、余り大きくすると、遠心力を付与する前のコンクリートを初期充填したとき、コンクリートの縮み代分だけ蓋をもち上げておくことができなくなる。その限界はコンクリートの大きさ、初期充填の時の加振の大きさ、コンクリートの配合、蓋の取付け部の加工精度、型枠使用経年変形等種々の要因に支配されるが、おおむね1.8倍以下に定めると適当である。最も好適な値は1.5程度である。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。図4〜図6は、本発明の適用される従来技術の説明図である。図4に示すように、円弧板状のコンクリートライナの型枠50は底板51及び四方を囲む側板52によって偏平円弧板状の空所53を形成し、その円弧内側の面54に蓋板10を取付けて円弧板状コンクリートライナの密閉型枠を形成する。この型枠50は、蓋板10を取付けるためのフランジ55、遠心成形ドラムに取付けるための取付け耳56を備えている。蓋板10にはコンクリート投入口12、投入開口13及びこの投入開口13を密閉する蝶番構造の閉止版11を備えている。図5に矢印57で示すように、上方からこの型枠50内にコンクリート58を充填し、矢印59で示すように型枠50に振動を与えてコンクリートを締め固める。この締め固めによって、コンクリートライナの周囲のほぞが正確に形成される。ついでコンクリート投入開口13を閉止版11で閉止し、コンクリートを充填した型枠50を、図6に示すように、遠心成形ドラム70のシェル71の内面に取付ける。遠心成形ドラム70を高速回転してコンクリート58に遠心力を付与し、コンクリートライナの外周面を高強度のコンクリートに締め固める。
【0009】
型枠内のコンクリートは、強い遠心力で外周側に締め固められ、その内面側は蓋板10の内面に対して隙間を生じる。そして、遠心成形ドラム70が回転停止したとき、丁度遠心成形ドラム70の上側に取付けられている型枠内のコンクリートは、重力により、この隙間の分だけ型枠内で落下移動する。
本発明では、これを防止するため、蓋板10の型枠50への取付けに工夫を加えた。図2は、本発明の実施例の遠心成形コンクリートライナの型枠50の蓋板10の平面図、図3はその側面図、図1はその型枠50への取付け部の詳細図である。実施例の蓋板10はその周辺部に型枠への取付けボルト孔(長孔16、切欠17)を多数備えている。蓋板10は湾曲しており、取付けボルト孔は長孔16又は切欠17となっている。蓋板10は一部にコンクリートを供給する供給口12を備えている。
【0010】
図1は、実施例の蓋板10の取付部20の詳細説明図である。型枠50の側枠52に取付けられたフランジ55に、取付けボルト21、ナット22によって蓋板10が取付けられる。蓋板10はその周辺に補強板15を備えており、この補強板15に穿設された長孔16又は切欠17(図2参照)に、取付けボルトナット21、22を取付ける。ボルト21は、2枚の支圧板23、24間に弾性材であるコイルばね25を介装し、この支圧板23、24を貫通して蓋板10をフランジ55に固定する。上の支圧板23とフランジ55との間にボルトに外嵌するスリーブ27が装着されている、このスリーブ27は、上の支圧板23の下面とフランジ55の上面との間の距離を一定に保つものである。このスリーブ27によって、コイルばね25の長さが規制され、ばねの圧縮力が規定される。また、コイルばねの外周には、支圧板23、24間に、ディスタンスピース26が介装されている。このディスタンスピース26は、ばねの縮み代を規制する。すなわち、蓋板10が押し上げられた時、押上量を規制する。蓋板の型枠と接する面のには周囲をシールするパッキング31が挿入されている。ののパッキング31は蓋板10が上下に動いた時も、シール性を保つような、弾性ゴム等からなるものである。
【0011】
上記弾性部材25としては、コイルばねがもっとも適当であるが、これに限定されるものではなく、板ばね、流体ばね等を用いることを妨げるものではない。この弾性部材25は、図1に示されるように装着された状態で、全部の弾性部材の合計押圧力が型枠内コンクリートの1.3〜1.8倍の支持力となるように、弾性部材の寸法、材質、取付け関係寸法等を決定する。
【0012】
図1の取付け構造の作動は、次のとおりである。先ず、コンクリート58を充填したとき、十分に締め固めを行うと、コンクリート58は、蓋板10を押し上げる。蓋板10はコイルばね25を押し上げる。その押上限度は、ディスタンスピース26が支圧板23、24の双方に当接する位置である。このとき、蓋板10の浮上量32が最大値となる。次に、この型枠を遠心成形ドラム中に装着して遠心力を付与すると、コンクリート58は、締め固められて収縮し、蓋板10はコイルばね25の押圧力により型枠50の上面に当接するまで、すなわち、隙間32が零となるまで押し下げられる。このとき、蓋板10の内面とコンクリート58の上面との間に隙間が生じないように、あらかじめ取付部20の取付寸法を設定しておくと、この型枠が遠心成形ドラムの上側に位置してドラムが停止しても、コンクリートの面を蓋板10の内面が支持しており、コンクリートが型枠内で落下移動することはない。そしてこのとき、コイルばねの押圧力が、コンクリート重量を支持する大きさであればよい。
【0013】
以上の作動をなすように、取付けボルトナットの数、コイルばねの寸法、ばね常数、スリーブの長さ、ディスタンスピースの寸法を決定する。
1実施例を挙げると、コンクリートライナの寸法が、内径4000mm、外径4400mm、円弧長さ2500mm、幅1200mmで、取付けボルト数18本、ボルト径16mm×長さ140mm、コイルばね材質SWP、線径7mm、コイル巻き数6巻、コイル外径39mm、自由長さ57mm、ばね常数18.3kg/mm、許容荷重250kg、スリーブは1/2SGP、長さ84mm、ディスタンスピースは1−1/2SGP、長さ46mm、シールパッキングは幅20mm、厚さ10mmのゴムスポンジとした。シールパッキングは型枠の全周に貼着した。また、この時の、蓋板10の許容最大浮き上がり量は2mmであった。コンクリート配合は、セメント量350kg/m 、水セメント比60%、コンクリート28日強度400kgf/cm 、遠心成形遠心力25Gとした。遠心成形ドラムの上側で停止した型枠内のコンクリートの欠陥は皆無であった。
【0014】
【発明の効果】
本発明の遠心成形コンクリートライナの型枠は以上のように構成されているので、コンクリートの初期充填のとき、コンクリートの遠心成形によるコンクリートの半径方向収縮代に相当する寸法だけ浮き上がっており、遠心力によりコンクリートが収縮したとき、コンクリートと蓋板との間に隙間を生じない。従って、型枠が遠心成形ドラムが停止したとき、ドラムの上側に取付けられている型枠内のコンクリートがこの隙間分落下することがない。また、蓋の弾性材は、このコンクリートの重量を十分に支持する弾性力を有している。
【0015】
従って、遠心成形コンクリートコンクリートライナに欠陥が生じるのを完全に防止することができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のコンクリートライナの型枠の蓋板の取付を示す部分断面図である。
【図2】実施例のコンクリートライナの型枠の蓋板の平面図である。
【図3】実施例の蓋板の側面図である。
【図4】実施例のコンクリートライナの遠心成形型枠の説明図である。
【図5】実施例のコンクリートライナの遠心成形型枠の説明図である。
【図6】遠心成形ドラムの型枠取付けを示す説明図である。
【符号の説明】
10 蓋板
11 閉止板
12 投入口
13 投入開口
14 補強部材
15 補強部材
16 長孔
17 切欠
18 補強リブ
20 取付部
21 ボルト
22 ナット
23 支圧板
24 支圧板
25 弾性材(コイルばね)
26 ディスタンスピース
27 スリーブ
31 パッキング
32 隙間
50 型枠
51 底板
52 側板
53 空所
54 面
55 フランジ
56 取付け耳
57 矢印
58 コンクリート
59 振動
70 遠心成形ドラム
71 シェル

Claims (2)

  1. 円弧板状コンクリートライナ製造用の型枠であって、内部にコンクリートを充填し振動締め固めした後密閉し遠心成形ドラム内に装着して遠心力を付与する遠心成形コンクリートライナの型枠において、該型枠の円弧内面側の蓋板を弾性部材を介して微少距離上下動可能に弾性的に固着したことを特徴とする遠心成形コンクリートライナの型枠。
  2. 前記弾性部材の合計押圧力を該型枠内のコンクリート重量の1.3〜1.8倍を支持する大きさとしたことを特徴とする請求項1記載の遠心成形コンクリートライナの型枠。
JP07768996A 1996-03-29 1996-03-29 遠心成形コンクリートライナの型枠 Expired - Fee Related JP3583858B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07768996A JP3583858B2 (ja) 1996-03-29 1996-03-29 遠心成形コンクリートライナの型枠

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07768996A JP3583858B2 (ja) 1996-03-29 1996-03-29 遠心成形コンクリートライナの型枠

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09267312A JPH09267312A (ja) 1997-10-14
JP3583858B2 true JP3583858B2 (ja) 2004-11-04

Family

ID=13640869

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07768996A Expired - Fee Related JP3583858B2 (ja) 1996-03-29 1996-03-29 遠心成形コンクリートライナの型枠

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3583858B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112362443A (zh) * 2020-12-04 2021-02-12 河南双建科技发展股份有限公司 一种离心混凝土抗折强度检测专用试模
CN112697676A (zh) * 2020-12-23 2021-04-23 河南双建科技发展股份有限公司 一种离心混凝土抗水渗透检测用试模

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09267312A (ja) 1997-10-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3583858B2 (ja) 遠心成形コンクリートライナの型枠
EP1262295B1 (en) Method and apparatus for producing single-layer tiles
US3557408A (en) Apparatus for molding reinforced articles
JP3650782B2 (ja) プレキャスト板製作用型枠
CN115961973A (zh) 一种隧洞衬砌台车及隧洞施工方法
KR100632156B1 (ko) 식생블럭 및 그 제조방법
JP2546086B2 (ja) プレキャストコンクリート部材の製造法
JP2667363B2 (ja) 遠心成形コンクリートライナの製造方法及び装置
EP1262296B1 (en) Filtration structure for the pad of a press for producing single-layer cement tiles with filtration surfaces and apparatus for replacing such filtration surfaces
KR100263518B1 (ko) 맨홀제조용거푸집
JP3339050B2 (ja) コンクリートの成型方法
JP3841666B2 (ja) マンホール蓋受枠の据付工法
JPS5822116A (ja) 化粧コンクリ−ト材の成形方法
JPH0615631A (ja) プレキャストコンクリート板への凹凸形成方法
JP3462349B2 (ja) パネル成形装置およびパネル成形装置によるパネル成形方法
JP2505960B2 (ja) 充填材含有プラスチックの成形機
JPS6130834Y2 (ja)
JP2961681B2 (ja) コンクリートセグメントの製造方法
JPS5917611Y2 (ja) コンクリ−ト管の成形装置
JPS6372505A (ja) コンクリ−トの遠心力成形用型枠構造
JPS61206602A (ja) 建物用パネルの製造装置
JP2000326319A (ja) コンクリートセグメントの型枠とその製造方法およびその型枠を用いたコンクリートセグメントの製造方法とその型枠により製造されるコンクリートセグメント
JP3077109B1 (ja) 装飾板付コンクリート製品の型枠
JPS6374604A (ja) コンクリ−トの遠心力成形用型枠
JPH0790534B2 (ja) セグメントの製造方法とセグメント製造用型枠装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040616

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040727

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040730

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees