JPH08157103A - シート枚数計数装置および2枚ずれシート判定方法 - Google Patents
シート枚数計数装置および2枚ずれシート判定方法Info
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- JPH08157103A JPH08157103A JP8279395A JP8279395A JPH08157103A JP H08157103 A JPH08157103 A JP H08157103A JP 8279395 A JP8279395 A JP 8279395A JP 8279395 A JP8279395 A JP 8279395A JP H08157103 A JPH08157103 A JP H08157103A
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Abstract
できるシート枚数計数装置を提供する。 【構成】 シート通過部14に、従動ローラ44を選択
的に停止できるブレーキ機構70を備える重なりずらし
ローラ対40を設け、このローラ対40の前後にシート
厚さを検出するセンサB38およびセンサC48,49
を備える。センサB38がシートの重なりを検出する
と、シートが重なりずらしローラ対40を通過するとき
にブレーキ機構70により従動ローラ44を停止させ、
強制回転する駆動ローラ42で下側のシートのみを送り
出して、シートの重なりをずらす。センサC48,49
により、ずれて重なった2枚のシートであると判定でき
たときには、このシートについて2枚とカウントする。
Description
よび2枚ずれシート判定方法に関し、詳しくは、実質的
に略同一の性状(形状、寸法および印刷の有無等)を有す
る複数枚のシートを各単一シート毎に一定間隔で順次通
過させて、そのシート枚数を計数するようにしたシート
枚数計数装置、および、2枚のシートが通過方向前後に
ずれて重なった状態で通過した2枚ずれシートであるか
否かを判定する2枚ずれシート判定方法に関する。
が種々提供されている。この種のシート枚数計数装置
は、たとえば、選挙投票用紙、紙幣、ビール券等の金券
・証券類、テレホンカード等を計数するために利用され
る。
開票作業で用いられる投票用紙枚数計数装置は、所定枚
数の投票用紙を取り出すことができるようになってい
る。すなわち、この装置は、各候補者毎に予め仕分けら
れた投票用紙を、順次間隔を置いて送り出して1枚ずつ
計数し、計数したシート枚数が所定枚数、たとえば、1
00枚に達すると、投票用紙の送り出しを自動停止す
る。そして、開票作業者は、投票用紙枚数計数装置から
この所定シート枚数の投票用紙を取り出して、束を作成
する等の作業を行なう。
票用紙が1枚ずつ装置内を通過するように構成されてい
る。このさばき機構は、上下一対のフリクションローラ
であり、ローラ間をシートがローラに接触しながら通過
するように構成されている。たとえば、上側ローラは静
止し、下側ローラは回転していて、重なったシートが通
過するとき、上側のシートは進行が阻止される一方、下
側のシートはローラとの摩擦力によって送り出される。
そして、下側のシートが送り出されると、進行が阻止さ
れていた上側のシートは、下側ローラと接触して送り出
される。
は、さばき機構通過後も、なお、2枚以上の投票用紙が
重なった状態のままである場合がある。このような場合
には、装置内を通過するシートを正確に1枚ずつ計数で
きなので、装置はエラーとして自動停止するように構成
されている。そのため、このように装置が停止したとき
には、再度、計数計数作業をやり直す必要がある。
重なりを識別し、各々2枚,3枚とカウントすることも
考えられるが、2枚と3枚の重なりにおける光量変化が
少ないため、計数の精度が向上せず、信頼性に問題があ
った。また、厚い用紙や異種厚み混在の場合には、信頼
性がより低下し、誤計数の恐れがあった。
紙が使用される傾向がある。このプラスチック製の投票
用紙は、たとえ、折り曲げられた状態で投票箱に投入さ
れたとしても、一定時間経過後には自然に元通りに開く
ので、候補者毎に投票用紙を仕分ける作業の効率化に役
立っている。
用紙は、表面に汗等の水分が付着しているものが重ねら
れると、互いに強力に密着して離れにくくなる。そのた
め、上記した投票用紙枚数計数装置を利用した場合、密
着した投票用紙は、この装置のさばき機構で十分にさば
ききれずに、重なった状態のままで装置内を通過する頻
度が高くなる。その結果、上記のように、エラーとして
装置が停止する機会が増え、枚数計数作業のやり直しの
機会が多くなり、かえって、開票作業の効率が低下する
というおそれがある。
リクションローラの圧接力を大きくしてシートに対する
摩擦力を大きくして、優れたさばき能力をもたせること
も考えられる。しかし、このようにさばき能力を高める
と、ローラの回転速度を上げることができず、かえっ
て、枚数計数装置の処理量が低下する。つまり、重なっ
た投票用紙を1枚ずつ確実に分離した上で、なおかつ、
枚数計数装置の一定の処理能力を達成するのは容易でな
い。
枚の投票用紙が重なったことによって生じる。したがっ
て、2枚のシートの重なりについて対応できれば、実用
上、装置効率は十分に改善されたこととなる。
解決すべき技術的課題は、シートが重なった状態で装置
内を通過しても、それが2枚のシートであると判定でき
たときには、その判定結果に基づきシート枚数計数を行
なうことによって、シート枚数を連続して計数できるシ
ート枚数計数装置、および、重なった2枚のシートか否
かを判定できる2枚ずれシート判定方法を提供すること
である。
技術的課題を解決するため、本発明によれば、以下の構
成のシート枚数計数装置および2枚ずれシート判定方法
が提供される。
の性状を有する複数枚数のシートをシート毎に一定間隔
で順次供給するシート供給手段と、このシート供給手段
が供給する各シートが通過するシート通過経路と、この
シート通過経路を通過するシートの途切れに応じて1枚
ずつシート枚数を計数するカウント手段とを備える。そ
して、この装置は、上記シート通過経路に設けられ、通
過するシートの重なりを検出する第1検出手段を備え
る。また、この第1検出手段より下流側の上記シート通
過経路に設けられ、選択的に作動して重なったシートを
通過方向前後に所定長さずらすことができる重なりずら
し手段を備える。また、この重なりずらし手段より下流
側の上記シート通過経路に設けられ、通過するシートの
厚さと長さとを検出する第2検出手段を備える。また、
上記第1検出手段がシートの重なりを検出したときに、
上記重なりずらし手段を所定時間作動させるとともに、
これと同期して、上記シート供給手段によるシート供給
を一時的に中断させる重なりずらし駆動手段を備える。
また、上記第2検出手段が検出したシートの厚さと長さ
とに基づき、2枚のシートが通過方向前後にずれて重な
った状態で通過した2枚ずれシートであるか否かを判定
する2枚ずれ判定手段とを備える。また、上記カウント
手段は、上記2枚ずれシート判定手段によって2枚ずれ
と判定された2枚ずれシートについては2枚と計数する
シート枚数計数補正手段を含み、上記2枚と計数する2
枚ずれシートおよび上記シート通過経路を重ならずに通
過して1枚と計数する単一シート以外のシートについて
はエラー処理を実行する。
手段によってシート通過経路に送られ、第1検出手段に
よって、その重なりが検出される。もし、第1検出手段
によって重なっているシートが検出されると、重なりず
らし駆動手段によって重なりずらし手段が作動し、この
シートは、通過方向前後に所定長さ重なりがずらされ
る。重なりずらし駆動手段は、これと同期して、シート
供給手段によるシート供給を一時的に中断して、重なり
がずらされるシート後端に、後続のシート前端が接触し
たり、重なり合うことがないようにする。一方、単一シ
ートであれば、重なりずらし手段は作動しないので、特
別な作用を受けることなく、そのまま通過する。
ト厚さと長さとが検出され、それに基づいて、2枚ずれ
判定手段によって、2枚ずれシートであるか否かが判定
される。
と計数し、上記2枚ずれ判定手段によって2枚ずれシー
トと判定されれば2枚と計数する。もし、単一シートお
よび上記2枚ずれシート以外のシート、すなわちカウン
ト手段がシート枚数を計数できないシートであれば、カ
ウント手段はエラー処理を実行する。
全体の停止のみならず、たとえば、カウント手段がシー
ト枚数を計数できない上記シートのみをシート通過経路
外の所定部に排出するように構成してもよい。
った状態で装置内を通過すると、第1検出手段によって
検出され、重なりずらし手段の作用を受けてその重なり
がずらされる。そして、第2検出手段および2枚ずれシ
ート判定手段によって、2枚ずれシートであると判定さ
れ、カウント手段のシート枚数計数補正手段によって2
枚と計数される。
置は、シートが重なった状態で装置内を通過しても、そ
れが2枚のシートであると判定できたときには、その判
定結果に基づきシート枚数計数を行なうことによって、
シート枚数を連続して計数できる。
記第2検出手段が検出したシートの厚さおよび長さに基
づき、シートの厚さがシート1枚の基準厚さと実質的に
等しい第1領域についての通過方向第1長さと、該第1
領域に続いて検出したシートの厚さがシート1枚の基準
厚さより実質的に大きい第2領域についての通過方向第
2長さと、該第2領域に続いて検出したシートの厚さが
再びシート1枚の基準厚さに実質的に等しくなった後の
残り部分からなる第3領域についての通過方向第3長さ
とを検出する。そして、上記第1長さと上記第2長さと
上記第3長さとについて、上記第1長さと上記第3長さ
とが実質的に等しく、かつ、上記第2長さがシート1枚
の基準長さより実質的に小さく、かつ、上記第1長さと
上記2長さと上記第3長さとの合計がシート1枚の基準
長さより大きいとき、2枚ずれシートであると判定す
る。
1枚のシートについての良否判定の基準としても使用で
きるシートの基準厚さおよび基準長さのみに基づいて、
判定を行なうことができ、また、その判定アルゴリズム
は比較的簡単である。したがって、高速判定処理が可能
である。
記シート通過経路を挟んで接近対向して設けられた、シ
ート送り出し方向に常時強制回転する駆動ローラと、常
時は回転自在である従動ローラとを備え、さらに、上記
従動ローラの回転を選択的に停止することができるブレ
ーキ手段を備える。
ーラの外周面に接触するシート面の反対側面に接触し
て、常時は従動する。一方、ブレーキ手段が作動する
と、従動ローラはその回転を停止する。重なったシート
が両ローラ間を通過するときに、上記重なりずらし駆動
手段によって重なりずらし手段のブレーキ手段が作動す
る。それによって、駆動ローラに接触する側のシートは
送りだされるが、静止した従動ローラに接触する側のシ
ートは進行が阻止され、重なったシートは通過方向前後
に重なりがずれることとなる。
ずらし能力には優れているものの、その作動時の通過シ
ート枚数すなわち処理能力は低い。しかし、作動時以外
は、ブレーキ手段は作動しないので、従動ローラは自由
に回転できるため、高速でシートを通過させることがで
きる。
は、選択的にブレーキ手段が作動するとき以外は高速で
シートを通過させることができるので、シート枚数計数
装置の全体的な処理効率を高めることができる。
定方法は、以下のように構成される。
を有するシートが通過するときに、シート厚さと通過方
向長さとを検出して、2枚のシートが通過方向前後にず
れて重なった状態で通過したか2枚ずれシートであるか
否かを判定する。
厚さがシート1枚の基準厚さと実質的に等しい第1領域
についての通過方向第1長さを検出するステップと、こ
の第1領域に続いて検出したシート厚さがシート1枚の
基準厚さより実質的に大きい第2領域についての通過方
向第2長さを検出するステップと、この第2領域に続い
て検出したシート厚さが再びシート1枚の基準厚さに実
質的に等しくなった後の残り部分からなる第3領域につ
いての通過方向第3長さを検出するステップとを備え
る。さらに、この判定方法は、上記第1長さと上記第2
長さと上記第3長さとについて、上記第1長さと上記第
3長さとが実質的に等しく、かつ、上記第2長さがシー
ト1枚の基準長さより実質的に小さく、かつ、上記第1
長さと上記2長さと上記第3長さとの合計がシート1枚
の基準長さより大きいとき、2枚ずれシートであると判
定するステップを備える。
長さとを逐次検出して第1長さと第2長さと第3長さを
検出することができる。また、2枚ずれシートの判定
は、1枚のシートについての良否判定の基準としても使
用できるシートの基準厚さおよび基準長さのみに基づい
て行ない、その判定アルゴリズムは比較的簡単である。
したがって、高速判定処理が可能である。
用した簡単な構成のひとつのシート枚数計数装置は、以
下のように構成される。
同一の性状を有する複数枚数のシートをシート毎に一定
間隔で順次供給するシート供給手段と、このシート供給
手段が供給する各シートが通過するシート通過経路と、
このシート通過経路を通過するシートの途切れに応じて
1枚ずつシート枚数を計数するカウント手段とを備え
る。そして、この装置は、上記シート通過経路に設けら
れ、通過するシートの厚さと長さとを検出する検出手段
と、2枚ずれ検出手段とを備える。2枚ずれ検出手段
は、上記検出手段が検出したシートの厚さおよび長さに
基づき、シートの厚さがシート1枚の基準厚さと実質的
に等しい第1領域についての通過方向第1長さと、この
第1領域に続いて検出したシートの厚さがシート1枚の
基準厚さより実質的に大きい第2領域についての通過方
向第2長さと、この第2領域に続いて検出したシートの
厚さが再びシート1枚の基準厚さに実質的に等しくなっ
た後の残り部分からなる第3領域についての通過方向第
3長さとを検出し、上記第1長さと上記第2長さと上記
第3長さとについて、上記第1長さと上記第3長さとが
実質的に等しく、かつ、上記第2長さがシート1枚の基
準長さより実質的に小さく、かつ、上記第1長さと上記
2長さと上記第3長さとの合計がシート1枚の基準長さ
より大きいとき、2枚ずれシートであると判定する。そ
して、上記カウント手段は、上記2枚ずれシート判定手
段によって2枚ずれと判定された2枚ずれシートについ
ては2枚と計数するシート枚数計数補正手段を含み、上
記2枚と計数する2枚ずれシートおよび上記シート通過
経路を重ならずに通過して1枚と計数する単一シート以
外のシートについてはエラー処理を実行する。
た状態で装置内を通過すると、検出手段および2枚ずれ
シート判定手段によって、2枚ずれのシートであると判
定され、カウント手段のシート枚数計数補正手段によっ
て2枚と計数される。
置は、シートが重なった状態で装置内を通過しても、そ
れが2枚ずれシートであると判定できたときには、エラ
ー処理を行わずに、その判定結果に基づきシート枚数計
数を行なうことによって、シート枚数を連続して計数で
きる。
説明したシート枚数計数装置が備えている重なりずらし
手段等を備えておらず、構成は非常に簡単である。たと
えば、シートの性状やシート供給手段の特性等によっ
て、2枚または3枚以上のシートが位置ずれせずに完全
に上下に重なった状態で装置内を通過することがほとん
どない場合のように、装置内を通過するシートの重なり
をずらす必要が無い場合、または、重なりをずらす必要
が少ない場合には、上記の簡単な構成で、十分、実用的
なシート枚数計数が可能である。
に係るシート枚数計数装置および2枚ずれシート判定方
法について詳細に説明する。この装置は、選挙投票用紙
用のものである。
施例に係るシート枚数計数装置について説明する。な
お、図17,18は、変形例を示す。
面図、図3は平面図、図4は左側面図、図5は要部拡大
平面図、図6は要部拡大正面図、図7はブロック図、図
8はさばき動作の模式図、図9は全体フローチャート、
図10〜14は詳細フローチャート、図15,16はシ
ート検出の説明図である。
いて、右上部にシート供給部12を備え、左下部にシー
ト回収部18を備え、シート供給部12とシート回収部
18との間にシート通過部14を備える。シート供給部
12に、揃えて重ねたシートすなわち投票用紙が置かれ
ると、シートは下から1枚ずつ一定間隔でシート通過部
14に送り出される。シート通過部14を通過すると
き、シートはその枚数が計数される。そして、計数され
たシートは、シート回収部18に、揃えて積み重ねられ
る。装置10は、シート回収部18のシートが所定シー
ト枚数、たとえば100枚に達すると、自動的に停止す
るようになっている。作業者は、この所定枚数のシート
すなわち投票用紙を装置10のシート回収部18から取
り出して、必要に応じて束を作る等の作業を行なう。
ート通過部14、シート回収部18は、いずれも、その
一方側すなわち手前側に、開口部13,14,17を備
え、この開口部13,16,17を介して、装置内にアク
セスできるようになっている。一方、シート供給部1
2、シート通過部14、シート回収部18の他方側すな
わち奥側は、いずれも、装置中央フレームによって形成
される壁で行き止まりになっている。
するので、シートの幅(シート通過方向に直角方向の長
さ)がシート通過経路の幅よりも広くても、使用可能で
ある。すなわち、装置10のシート通過経路の片側すな
わち開口部13,14,17からシートの一部分が幅方向
にはみ出した状態で、シート通過経路内にあるシートの
他の部分が装置10のシート送り作用を受け、シートは
シート通過経路に沿って移動する。つまり、シートのは
み出し部分は、装置10と干渉することはない。
に、底面12aと、この底面12aから立設されたシート
通過方向に延在する縦ガイド面12cと、シート通過方
向と直交方向に延在する横ガイド面12bとを備え、図
2に示すように、シート20を位置決めして置くことが
できるように構成されている。図2に示すように、底面
12aからは、シート供給ローラ22と補助ローラ24
とが突出している。シート供給ローラ22は、その外周
面に接触するシートを、シート通過部14に一定間隔で
送りだす。また、底面12aにはシート供給部12のシ
ート20の有無を検出するシート供給検出センサ28を
備える。
シート供給部12の底面12aから連続する傾斜したシ
ート通過面15と、このシート通過面15付近にシート
供給部12側から順に設けられた、さばきローラ対30
と、重なりずらしローラ対40と、送りローラ対50と
を備え、また、さばきローラ対30と重なりずらしロー
ラ対40との間には重なりシート検出センサ38が設け
られ、重なりずらしローラ対40と送りローラ対50と
の間には2枚ずれシート検出センサ48,49が設けら
れる。
ート通過面15の下端側に設けられた左右一対の羽根車
60を備え、その間にストッパ64が配置されている。
羽根車60の下方には、図1において右上がりに傾斜し
た底面18aと、この底面18aから立設されたシート通
過方向に延在する縦ガイド面18bと、これに直交する
横ガイド面18cとを備える。さらに、回収部18は、
底面18aの上下に、シート21の有無を検出するシー
ト回収検出センサ68を備える。
動きとともに、さらに詳しく説明する。
のシート供給ローラ22は、その外周面の一部が切欠か
れた形状であり、この切欠き部にはシート20との摩擦
力が大きくなるゴム製の摩擦部材23を備える。シート
供給ローラ22が回転して、シート供給部12に積み重
ねられたシート20の一番下のシート20aに摩擦部材
23が接触すると、シート20aは、摩擦部材28との
大きな摩擦力によって、シート通過部14に送り出され
る。このようにして、シート20は一定間隔で周期的に
送り出されるようになっている。
フリクションローラであり、図5,6に示すように、シ
ート通過面15から外周面の一部が突出した駆動ローラ
32と、この駆動ローラ32に対向してシート通過面1
5の上方に設けられた固定ローラ36および従動ローラ
34を備える。
左の駆動ローラ部32a,32bと、その間にある中央ロ
ーラ部36cとを備える。駆動ローラ部32a,32bの外
周面の一部に摩擦部材33を備えるが、シート供給部1
2のシート供給ローラ22とは異なり、切欠きは形成さ
れていない。駆動ローラ32は、シート供給部12のシ
ート供給ローラ22とともに、駆動ベルト(図示せず)を
介して第1駆動モータ(図示せず)により同期して回転
し、シート20を一定間隔で送り出すことができるよう
になっている。
ローラ部36aと左ローラ部36bとを備える。固定ロー
ラ36の両ローラ部36a,36bと、駆動ローラ32の
駆動ローラ部32a,32bとには、互いにはまり合う溝
が形成されている。固定ローラ36の取り付け軸(図示
せず)には、固定ローラ36がシート通過方向とは逆方
向にのみ回転可能となるようにするワンウェイクラッチ
(図示せず)を備える。
の中央ローラ部32cの上方には前後に設けられた一対
の従動ローラ34a,34bからなる従動ローラ34が、
自重によって駆動ローラ32の中央ローラ部32cに接
触するようになっている。
ーラ32と、従動ローラ34および固定ローラ36との
間を、各ローラ32,34,36の外周面に接触しかつシ
ート通過方向直角方向に波打ちながら通過し、これによ
ってさばき作用を受ける。このさばき作用によって、さ
ばきローラ対30を通過した後に、シートが、重なった
状態や通過方向に対して傾いた状態のままであること
は、ほとんどなくなる。
ト7,8が、駆動ローラ32と固定ローラ36との間を
通過するとき、駆動ローラ32の外周面に接触する下側
のシート8は、摩擦力によって、送り出される。一方、
上側のシート7はシート通過方向には回転しない静止状
態の固定ローラ36の外周面に接触して、進行が阻止さ
れる。したがって、上下のシート7,8の境界面で滑り
を生じて、下側のシート8だけが送り出される。また、
図5に示すように、駆動ローラ32と固定ローラ36と
がはまり合う溝に沿って、シートは通過方向とは直角方
向に波打つので、さばき効果は一層高まる。なお、この
ようなさばき機構自体は公知である。
40はフリクションローラであり、図2,6に示すよう
に、シート通過面15から外周面の一部が突出した駆動
ローラ42と、この駆動ローラ42に接近対向してシー
ト通過面15の上方に設けられた従動ローラ44とを備
える。
周面全体に摩擦部材を備える。駆動ローラ42は、後述
するシート通過部14の送りローラ対50の駆動ローラ
52と、回収部18の羽根車60ととともに、駆動ベル
ト(図示せず)を介して、第2駆動モータ(図示せず)によ
り、同期しながら常時回転するように構成されている。
シートは、この駆動ローラ42の外周面と接触して送り
出される。
に示すように、ブレーキ機構70をさらに備える。ブレ
ーキ機構70は、シート通過面15の上方に設けられ、
ベース板72と、ブレーキ板76と、電磁ソレノイド7
4とを備えている。
一端72aがさばきローラ対30付近に片持ち固定さ
れ、シート通過面15と略平行にシート通過方向下流側
方向に延在する。
2aに対向する自由端72b側に、電磁ソレノイド74が
設けられる。電磁ソレノイド74は、ベース板72を貫
通しする軸75を有する。電磁ソレノイド74は、通電
時に、この軸75が下方に突出する。
44を枢支するように構成されている。また、ベース板
72の下面の自由端72b側には、ステンレス製のブレ
ーキ板76が片方持ち固定される。ブレーキ板76は、
シート通過方向下流側が固定端76aとなり、シート通
過面15と略平行にシート通過方向上流側方向に延在
し、上記電磁ソレノイド74の軸85が突出すると、押
されて下方にたわむようになっている。たわんだブレー
キ板76は、従動ローラ44の外周面に接触し、従動ロ
ーラ44の回転を強制的に停止することができるように
なっている。
らしローラ対40を通過するシートの重なりを、通過方
向前後にずらす。
ると、従動ローラ44は回転が停止するが、対向する駆
動ローラ42は強制回転している。このとき、重なりず
らしローラ対40に達した重なったシートは、上側のシ
ートが静止状態の従動ローラ44の外周面に接触する一
方、下側のシートが強制回転する駆動ローラ42の外周
面に接触する。したがって、上側シートは進行が阻止さ
れる一方、下側のシートは送り出される。そのため、上
下のシートの間ですべりが生じ、下側のシートのみが重
なりずらしローラ対40の間を通過する。
電磁ソレノイド74の通電を解除すると、従動ローラ7
4は自由に回転できるようになる。そのため、シート
は、それ以上重なりがずれることなく、重なりがずれた
状態のままで、重なりずらしローラ対40の間を通過す
る。
向前後にずれていると、上側のシートの後端が、後続の
シートの前端と、接触または重なってしまうおそれがあ
る。そこで、このような接触・重なりを生じないよう
に、電磁ソレノイド74に通電するのと同期して、所定
のタイミングで第1駆動モータを停止し、シート供給部
12のシート供給ローラ22およびさばきローラ対30
の駆動ローラ32の回転を停止して、後続のシートを重
なりさばきローラ対40へ送り込まないようにする。一
方、所定時間が経過して電磁ソレノイド74の通電を解
除(停止)するのと同期して、所定のタイミングで第1駆
動モータを再起動し、シートの送り込みを再開する。
シートは、送りローラ対50に達する。送りローラ対5
0はフリクションローラであり、図2に示すように、シ
ート通過面15から外周面の一部が突出した駆動ローラ
52と、この駆動ローラ52に接近対向してシート通過
面15の上方に設けられた従動ローラ54とを備える。
駆動ローラ52は、外周面全体に摩擦部材を備え、前述
したように、第2駆動モータによって回転する。シート
20は、この駆動ローラ52の外周面に接触して、送り
出される。
は、図2に示すように、羽根車60の挿入空間62内に
挿入される。羽根車60は、前述のように、シートの送
りと同期して、図において時計方向に回転する。羽根車
60の湾曲した各羽根61の間に形成された挿入空間6
2に、シート通過部14を通過したシート21aが1枚
ずつ同期して挿入される。挿入空間62に保持されたシ
ート21aは、羽根車60の回転に伴ない、ストッパ6
4に当接して、回収部18の底面18a方向に導かれ、
落下する。回収部18の底面18aは、横ガイド面18b
に対して反対側が高くなっているので、回収部18に落
下したシート21は、横ガイド面18bに沿って揃えら
れる。
て、ブレーキ機構70が作動してシート通過方向前後に
重なりがずらされた2枚のシートは、羽根車60のひと
つの挿入空間62に、2枚まとめて挿入され、湾曲した
状態でストッパ64に当接して、回収部18の底面18
aに落下する。このとき、重なっていた、すなわち密着
していたシートは、互いに分離されることが多い。当初
密着していたシートが一旦分離されると、その後に重な
っても、以前のように強力に密着することは少ないから
である。そのため、重なっていたシートであっても、回
収部18の横ガイド18bに沿って揃えられることが多
い。
はセンサ38,48,49を設け、2枚のシートが重なっ
てシート通過したときだけ、ブレーキ機構70を作動さ
せるとともに、その作動結果を確認するように構成して
いる。
りシート検出センサ38を、さばきローラ対30と重な
りずらしローラ対40との間に設けている。一方、シー
ト通過方向前後にずれた2枚ずれシートを判別するた
め、2枚ずれシート検出センサ48を、重なりずらしロ
ーラ対40と送りローラ対50との間に設けている。
受光部38a,48a,49aと発光部38b,48b,49bと
からなる透過式光センサであり、シート通過経路をはさ
んで対向して設ける。好ましくは、上部を受光部38a,
48a,49aとし、下部を発光部38b,48b,49bとす
る。これらのセンサ38,48,49は、発光部38a,4
8a,49aと受光部38b,48b,49bとの間を通る光が
シートによってさえぎられると、受光部38b,48b,4
8bが受ける受光量が変化する。これによって、通過す
るシートの重なり状態を判別することができる。
ートが通過すると、センサ受光量Tが低下する。シート
が重なっていれば、光の透過率はシートが1枚のときよ
り小さくなり、センサ受光量Tも低下する。
のセンサ受光量L0と、1枚のシートが通過したときの
センサ受光量L1との間に第1しきい値(上限値)R1を設
定し、センサ受光量Tをこの第1しきい値R1と比較し
すれば、シートがセンサ位置にあることを判別できる。
すなわち、センサ受光量Tが第1しきい値R1より小さ
ければ、シートがセンサ位置にあると判別できる。
L1と、2枚のときのセンサ受光量L2との間に第2しき
い値(下限値)R2を設定し、センサ受光量Tをこの第2
しきい値R2と比較することによって、シートが重なっ
ているかどうかを判別できる。すなわち、センサ受光量
Tが第2しきい値R2より小さければ、シートは重なっ
ていると判別できる。
ータおよび第2駆動モータに設けたパルスエンコードか
らのパスル信号とによって、シートの長さも検出でき
る。すなわち、センサ受光量Tによってシートの通過を
検出したときに上記パルス信号をカウントすれば、その
カウント値は長さに対応する。
る。図示したように、入出力ポートとA/Dコンバータ
とRAMとを含むCPU91には、電源90とROM9
2とウォッチドッグタイマ93と発振回路94とが接続
されている。さらに、CPU91には、ドライバを介し
て第1駆動モータ95および第2駆動モータ96が接続
され、各モータ95,96のエンコーダと接続されてい
る。さらに、CPU91は、スタートスイッチ19aと
速度切替スイッチ19bとモード切替スイッチ19cとを
有するパネル表示部19が接続されている。さらに、C
PU91には、シート供給検出センサ(センサA)28、
重なりシート検出センサ(センサB)38、2枚ずれシー
ト検出センサ(センサC-1,C-2)48,49、およびシ
ート回収検出センサ(センサD)68が接続され、また、
ブレーキ機構70の電磁ソレノイド72が接続されてい
る。
のフローチャートを参照しながら、説明する。
この装置10は、ステップ#10において、第1駆動モ
ータおよび第2駆動モータが起動して、シート供給部1
2のシート供給ローラ22と、さばきローラ対30の駆
動ローラ32と、重なりずらしローラ対40の駆動ロー
ラ42と、送りローラ対50の駆動ローラ52と、シー
ト回収部18の羽根車60とが回転し、シートの供給が
開始される。これによって、シート20は、シート供給
部12からシート通過部14を経てシート回収部18
へ、1枚ずつ一定間隔で送り出される。ステップ#11
において、重なりシート検出センサ38(以下、“セン
サB"という)を通過したシートの厚さを検出し、それに
基づき、CPU91は、重なって通過したシートか否か
を判別する。そして、CPU91は、シートが重なって
いると判別した場合には、ステップ#12において、こ
の判定されたシートが重なりずらしローラ対40をシー
トが通過するときに、上記のようにブレーキ機構70を
作動させて、シートの重なりをずらす。
#14において、2枚ずれシート検出センサ48,49
(以下、“センサC"、または“センサC-1"および“セ
ンサC-2"という)からの検出信号と第2駆動モータ9
5のパルスエンコーダからのパルス信号とに基づき、重
なりずらしローラ対40を通過したシートの重なり状態
を判定する。CPU91は、ステップ#13において、
シートが1枚であると判定した場合には、ステップ#1
5において、カウンタを1枚分増す。そうでない場合に
は、ステップ#14において、2枚のシートがシート通
過方向前後にずれているか否かを判定する。2枚のシー
トがシート通過方向前後にずれていると判定した場合に
は、ステップ#16においてカウンタを2枚分増す。そ
うでない場合には、ステップ#17においてエラー処理
(装置の運転停止・警報発生等)を実行させる。センサC
を通過したシートは、送りローラ対50を通過してシー
ト回収部18に達すると、羽根車60の挿入空間61に
挿入された後、ストッパ64に当接してシート回収部1
8の底面18a上に順に重ねられる。
る判別(チェック)は、具体的には、図10に示すフロー
チャートに従って実行する。
信号に基づき、ステップ#20においてシート先端を検
出すると、ステップ#21において、シート先端から所
定長さの範囲内で(本実施例では先端から20mmまでに
おいて)シートが重なっているかどうかを判別する。な
お、シート先端からの所定長さの値(20mm)は、シート
の通過方向の長さの計測値(パスル数)のばらつき等を考
慮して、決定する。
いると判別したときには、ステップ#22において、重
なり検出フラグをセットする。このフラグに基づいて、
シートの重なりをずらす図9の上記ステップ#12を、
所定のタイミングで実行させる。
#13〜#17について、さらに詳しく説明する。
き、シートのシート通過方向長さを求める。すなわち、
図15(I)に示すように、シートが1枚であるときは、
長さaのみを求める。また、図15(II)に示すように、
2枚のシートがシート通過方向前後にずれて重なってい
るときには、1枚の部分の前後の長さa,cと、2枚が重
なっている部分の長さbとを求める。
き、図11,12に示すフローチャートに従って、シー
トの重なり状態を判別する。
トの先端が検出されると、ステップ#31において、長
さaを求め、ステップ#32において、シートが重なっ
ていないかを判別する。
33において、シートの後端を検出するまで、上記ステ
ップ#31,#32を繰り返す。ステップ#33におい
てシートの後端を検出すると、ステップ#34におい
て、長さaをシートの基準長さs0と比較する。
以下であれば、ステップ#39においてチェク完了フラ
グをセットする。長さaと基準長さs0との差が所定値△
sを越えていれば、ステップ#38において、エラー処
理フラグをセットした後、ステップ#39において、チ
ェック完了フラグをセットする。
後続するシートの前端がつながって、間隔を置かずに送
られると、センサCは両シートを1枚のシートとして検
出するので、センサCが検出する長さaはシートの基準
長さの2倍となり、ステップ#38において、エラー処
理フラグがセットされることとなる。
なっていると判別されると、ステップ#37において、
長さaと基準長さa0(本実施例では20mm)とを比較す
る。
ップ#38においてエラー処理フラグをセットした後、
ステップ#39においてチェック完了フラグをセットす
る。たとえば、重なりずらしローラ対40をシートが通
過するときに、重なったシートが十分に前後にずれなか
ったとき等には、ステップ#38において、エラー処理
フラグがセットされることとなる。
さa0以上であると判別すると、ステップ#40におい
て、長さbを計測する。長さbは、ステップ#41におい
て重なったシートが1枚になったと判別するまで、また
は、ステップ#42においてシートの後端を検出するま
で、計測を繰り返す。
検出したときには、上記と同様に、ステップ#38にお
いてエラー処理フラグをセットした後、ステップ#39
において、チェック完了フラグをセットする。たとえ
ば、図15(III)に示すように、1枚のシートの後端側
から他のシートが折り重なっている状態のシートがセン
サCをシート通過したとき等には、ステップ#38にお
いて、エラー処理フラグがセットされることとなる。
なったと判別されると、ステップ#43,44におい
て、シートの後端を検出するまで、長さcを計測する。
出すると、CPU91は、ステップ#44〜47におい
て、計測した長さa,b,cに基づき、2枚のシートがシー
ト通過方向前後にずれた2枚ずれシートであるか否かを
判定する。
トが1枚である前後の部分の長さa,cを比較する。
定値を越えると)、ステップ#38,#39のエラー処理
フラグセット等を行なう。たとえば、図15(IV)に示す
ように、3枚のシートが重なっているとき等に、ステッ
プ#38において、エラー処理フラグがセットされるこ
ととなる。
a,cの差が所定値以下であれば)、ステップ#46におい
て、シートが重なった部分の長さbを、シートの基準長
さs0と比較する。
テップ#38,39のエラー処理フラグセット等を実行
する。たとえば、図15(V)に示すように、3枚のシー
トが順にずれて重なった場合等に、エラー処理フラグが
セットされることとなる。
断すると、ステップ#47において、センサCが検出し
たシートの全長a+b+cを基準長さs0と比較する。
きいと判断すると、ステップ#48において、2枚ずれ
判定フラグをセットする。
あると判断すると、ステップ#38,#39のエラー処
理フラグセット等を実行する。たとえば、図15(IV)に
示すように、1枚のシートの上に折れ曲がったシートが
重なっている場合等に、エラー処理フラグがセットされ
ることとなる。
重なり状態が判定された後、シート枚数計数すなわちカ
ウント処理が実行される。なお、エラー処理フラグがセ
ットされている場合には、装置の運転停止・警報発生等
のエラー処理が実行され、カウント処理は実行されな
い。
ローチャートに従って実行される。
サCによるチェックが完了したか否かを判断する。すな
わち、図11のステップ#39でセットされるチェック
完了フラグについて、セットの有無を判断する。チェッ
クが完了(チェック完了フラグがセット)されていれば、
ステップ#51において、カウンタを1だけカウントア
ップする。
補正すべきか否かを判断する。すなわち、図12のステ
ップ#48でセットされる2枚ずれ判定フラグのセット
の有無を判断する。
フラグがセットされているとき)には、ステップ#53
において、さらに、カウンタをカウントアップする。
の場合であるが、本実施例では、図4,6に示すよう
に、シート通過方向に直交する同一線上に2つの2枚ず
れ検出センサ48,49、すなわちセンサC-1,C-2を
備えている。そのため、2つのセンサC-1、C-2につ
いて、それぞれ別個独立に、図9,10に示したフロー
チャートに従って、2枚ずれシートの判定を実行した
後、各センサC-1、C-2のチェック完了フラグおよび
2枚ずれ判定フラグに基づいて、図14に示すフローチ
ャートに従って、カウント処理が実行される。
て、2つのセンサC-1,C-2について、チェック完了
フラグのセットを判別すると、すなわち、センサC-1,
C-2がともにシートの検知を終了すると、ステップ#
62において、カウンタを1だけカウントアップする。
1の2枚ずれ判定フラグがセットされているか否かを判
別する。センサC-1の2枚ずれ判定フラグがセットさ
れていれば、さらに、ステップ#63において、センサ
C−2についての2枚ずれ判定フラグのセットの有無を
判断する。センサC-2の2枚ずれ判定フラグがセット
されていれば、さらに、カウントを1だけカウントして
終了する。
枚ずれ判定フラグがセットされていないと判断した場合
には、ステップ#65において、センサC-2の2枚ず
れ判定フラグのセットの有無を判断する。センサC-2
の2枚ずれ判定フラグがセットされていなければ、終了
する。センサC-2の2枚ずれ判定フラグがセットされ
ていれば、ステップ#67において、エラー処理フラグ
をセットした後、終了する。
ラグのセットは、たとえば、図16に示すように、1対
のセンサC-1,C-2の位置(図において、P−P線,Q
−Q線に対応する位置)のうち片側(Q−Q線側)にの
み、折れたシートが重なっているとき等に、実行され
る。
なったシートの通過をセンサBによって検出すると、こ
のシートが重なりずらしローラ対40を通過するときに
ブレーキ機構70を作動させ、シートの重なりをシート
通過方向前後にずらす。そして、重なりずらしローラ対
40を通過したシートの厚さをセンサCによって検出
し、2枚ずれシートであると判定できたときには、その
重なったシートについては、枚数を2枚と計数する。
せるブレーキ機構70の作動、すなわちさばき動作の実
行は、シートの重なりを検出したときに限られており、
通常、シートは、重なりずらしローラ対40を高速で通
過する。また、ブレーキ機構70が作動しても、2枚の
シートを完全に分離するのではなく、シートを前後に所
定長さ分ずらすだけであるので、ブレーキ機構70の作
動時間そのものも短くてすむ。そして、センサCの検出
結果に基づき、重なりが前後にずれた2枚のシートであ
ると判定できたときには、シート枚数を2枚と計数する
ことによって、従来の装置のようにエラーとして計数作
業を初めからやり直すことを、不要とする。
置は、シートが重なった状態で装置内を通過しても、そ
れが2枚のシートであるかと判定できたときには、その
判定結果に基づきシート枚数計数を行なうことによっ
て、シート枚数を連続して計数できる。
のフローチャートは、2枚ずれシート判定方法を示して
いる。
選択的に動作するので、重なりずれしローラ対40の駆
動ローラ42を強制回転する第2駆動モータへの負荷は
小さい。したがって、上記実施例は、駆動モータを小型
化できるとともに、装置のエネルギ効率が優れている。
ート枚数計数装置10が備えている重なりシート検出セ
ンサ38および重なりずらしローラ対40を備えない構
成とすることも、可能である。この実施例は、たとえ
ば、シートの性状やシート供給手段の特性等によって、
2枚または3枚以上のシートが位置ずれせずに完全に上
下に重なった状態で装置内を通過することがほとんどな
い場合のように、装置内を通過するシート重なりをずら
す必要が無い場合、または、そのような必要が少ない場
合には、簡略化された構成で、十分、実用的である。
のではなく、その他種々の態様で実施可能である。
は任意であり、要は、2枚のシートが前後にずれている
と判定したときに、それに応じたシート枚数が、最終的
に計数されればよい。したがって、図13のフローチャ
ートに示した実施例のように、まずシート枚数を計数
し、次に、シート枚数計数の補正をすべきか判定して、
必要な場合にはシート枚数を補正する代わりに、補正の
要否を判定した後に、その判定結果に基づき、各シート
について1回だけ枚数を計数するようにしてもよい。
枚数計数は、図17のフローチャートに示すように、重
なりずらしローラ対40による重なりずらし動作(ステ
ップ#72)の後に実行する(ステップ7#73)ように
しても、また、図18のフローチャートに示すように、
重なりずらし動作(ステップ#82)とは独立して実行す
る(ステップ#84)ようにしてもよい。後者の場合に
は、センサBによって、シート長さの良否判定も行なう
ことが好ましい。
わりに、厚みセンサやギャップセンサ等の他の種類のセ
ンサを用いてもよい。
の斜視図である。
である。
Bに関する。
Cに関する。
る。
トである。
段) 40 重なりずらしローラ対(重なりずらし手段) 42 駆動ローラ 44 従動ローラ 48 2枚ずれシート検出センサ(センサC-1)(第2検
出手段、検出手段) 49 2枚ずれシート検出センサ(センサC-2)(第2検
出手段、検出手段) 50 送りローラ対 52 駆動ローラ 54 従動ローラ 60 羽根車 61 羽根 62 挿入空間 64 ストッパ 68 シート回収検出センサ(センサD) 70 ブレーキ機構 72 ベース板 74 電磁ソレノイド 76 ブレーキ板 80 上ユニット 82 レバー a 第1長さ b 第2長さ c 第3長さ
Claims (5)
- 【請求項1】 略同一の性状を有する複数枚数のシート
(20)をシート毎に一定間隔で順次供給するシート供給
手段(22)と、該シート供給手段(22)が供給する各シ
ートが通過するシート通過経路(14)と、該シート通過
経路(14)を通過するシートの途切れに応じて1枚ずつ
シート枚数を計数するカウント手段とを備えたシート枚
数計数装置において、 上記シート通過経路(14)に設けられ、通過するシート
の重なりを検出する第1検出手段(38)と、 該第1検出手段(38)より下流側の上記シート通過経路
(14)に設けられ、選択的に作動して重なったシートを
通過方向前後に所定長さずらす重なりずらし手段(40)
と、 該重なりずらし手段(40)より下流側の上記シート通過
経路(14)に設けられ、通過するシートの厚さと長さと
を検出する第2検出手段(48,49)と、 上記第1検出手段(38)がシートの重なりを検出したと
きに、上記重なりずらし手段(40)を所定時間作動させ
るとともに、これと同期して、上記シート供給手段(1
2)によるシート供給を一時的に中断させる重なりずら
し駆動手段と、 上記第2検出手段(48,49)が検出したシートの厚さ
と長さとに基づき、2枚のシートが通過方向前後にずれ
て重なった状態で通過した2枚ずれシートであるか否か
を判定する2枚ずれシート判定手段とを備え、 上記カウント手段は、上記2枚ずれシート判定手段によ
って2枚ずれと判定された2枚ずれシートについては2
枚と計数するシート枚数計数補正手段を含み、上記2枚
と計数する2枚ずれシートおよび上記シート通過経路
(14)を重ならずに通過して1枚と計数する単一シート
以外のシートについてはエラー処理を実行することを特
徴とするシート枚数計数装置。 - 【請求項2】 上記2枚ずれ判定手段は、 上記第2検出手段(48,49)が検出したシートの厚さ
および長さに基づき、シートの厚さがシート1枚の基準
厚さと実質的に等しい第1領域についての通過方向第1
長さ(a)と、該第1領域に続いて検出したシートの厚さ
がシート1枚の基準厚さより実質的に大きい第2領域に
ついての通過方向第2長さ(b)と、該第2領域に続いて
検出したシートの厚さが再びシート1枚の基準厚さに実
質的に等しくなった後の残り部分からなる第3領域につ
いての通過方向第3長さ(c)とを検出し、 上記第1長さ(a)と上記第2長さ(b)と上記第3長さ(c)
とについて、上記第1長さ(a)と上記第3長さ(c)とが実
質的に等しく、かつ、上記第2長さ(b)がシート1枚の
基準長さ(l0)より実質的に小さく、かつ、上記第1長さ
(a)と上記2長さ(b)と上記第3長さ(c)との合計がシー
ト1枚の基準長さ(l0)より大きいとき、2枚ずれシート
であると判定することを特徴とする請求項1記載のシー
ト枚数計数装置。 - 【請求項3】 上記重なりずらし手段(40)は、 上記シート通過経路(14)を挟んで接近対向して設けら
れた、シート送り出し方向に常時強制回転する駆動ロー
ラ(42)と、常時は回転自在である従動ローラ(44)と
を備え、 さらに、上記従動ローラ(44)の回転を選択的に停止す
ることができるブレーキ手段(70)を備えることを特徴
とする請求項1記載のシート枚数計数装置。 - 【請求項4】 略同一の性状を有するシートが通過する
ときに、シート厚さと通過方向長さとを検出して、2枚
のシートが通過方向前後にずれて重なった状態で通過し
た2枚ずれシートであるか否かを判定する2枚ずれシー
ト判定方法であって、 検出したシート厚さがシート1枚の基準厚さと実質的に
等しい第1領域についての通過方向第1長さ(a)を検出
するステップ(#30〜#33)と、 該第1領域に続いて検出したシート厚さがシート1枚の
基準厚さより実質的に大きい第2領域についての通過方
向第2長さ(b)を検出するステップ(#40〜#42)
と、 該第2領域に続いて検出したシート厚さが再びシート1
枚の基準厚さに実質的に等しくなった後の残り部分から
なる第3領域についての通過方向第3長さ(c)を検出す
るステップ(#43〜#44)と、 上記第1長さ(a)と上記第2長さ(b)と上記第3長さ(c)
とについて、上記第1長さ(a)と上記第3長さ(c)とが実
質的に等しく、かつ、上記第2長さ(b)がシート1枚の
基準長さ(l0)より実質的に小さく、かつ、上記第1長さ
(a)と上記2長さ(b)と上記第3長さ(c)との合計がシー
ト1枚の基準長さ(l0)より大きいとき、2枚ずれシート
であると判定するステップ(#45〜#47)とを備える
ことを特徴とする2枚ずれシート判定方法。 - 【請求項5】 略同一の性状を有する複数枚数のシート
(20)をシート毎に一定間隔で順次供給するシート供給
手段(22)と、該シート供給手段(22)が供給する各シ
ートが通過するシート通過経路(14)と、該シート通過
経路(14)を通過するシートの途切れに応じて1枚ずつ
シート枚数を計数するカウント手段とを備えたシート枚
数計数装置において、 上記シート通過経路(14)に設けられ、通過するシート
の厚さと長さとを検出する検出手段(48,49)と、 該検出手段(48,49)が検出したシートの厚さおよび
長さに基づき、シートの厚さがシート1枚の基準厚さと
実質的に等しい第1領域についての通過方向第1長さ
(a)と、該第1領域に続いて検出したシートの厚さがシ
ート1枚の基準厚さより実質的に大きい第2領域につい
ての通過方向第2長さ(b)と、該第2領域に続いて検出
したシートの厚さが再びシート1枚の基準厚さに実質的
に等しくなった後の残り部分からなる第3領域について
の通過方向第3長さ(c)とを検出し、上記第1長さ(a)と
上記第2長さ(b)と上記第3長さ(c)とについて、上記第
1長さ(a)と上記第3長さ(c)とが実質的に等しく、か
つ、上記第2長さ(b)がシート1枚の基準長さ(l0)より
実質的に小さく、かつ、上記第1長さ(a)と上記2長さ
(b)と上記第3長さ(c)との合計がシート1枚の基準長さ
(l0)より大きいとき、2枚ずれシートであると判定する
2枚ずれシート判定手段とを備え、 上記カウント手段は、上記2枚ずれシート判定手段によ
って2枚ずれと判定された2枚ずれシートについては2
枚と計数するシート枚数計数補正手段を含み、上記2枚
と計数する2枚ずれシートおよび上記シート通過経路
(14)を重ならずに通過して1枚と計数する単一シート
以外のシートについてはエラー処理を実行することを特
徴とするシート枚数計数装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP08279395A JP3683935B2 (ja) | 1994-10-05 | 1995-04-07 | シート枚数計数装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24116794 | 1994-10-05 | ||
JP6-241167 | 1994-10-05 | ||
JP08279395A JP3683935B2 (ja) | 1994-10-05 | 1995-04-07 | シート枚数計数装置 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005110039A Division JP2005231903A (ja) | 1994-10-05 | 2005-04-06 | 2枚ずれシート判定方法及びシート枚数計数装置 |
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JPH08157103A true JPH08157103A (ja) | 1996-06-18 |
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-
1995
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