JPH08157021A - 建物ユニット搬送台 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 建物ユニットのコンベア上の横移動におい
て、建物ユニットの床根太が撓まないように集中荷重が
かかる部位をも同時に支持することが可能な建物ユニッ
ト搬送台を提供する。 【構成】 コンベア上を搬送される建物ユニットの建物
ユニット搬送台１０であって、建物ユニットを載置する
２本の搬送台本体１１、１２がほぼ平行に設けられ、こ
の搬送台本体１１、１２同士が連結杆１３、１４により
連結されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、コンベア上を搬送され
る建物ユニットの搬送台に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の建物ユニット、或いは部屋ユニッ
トの搬送台の例としては、実開昭６１−１３０５０８号
公報に記載されているように、搬送コンベアの上面に載
置可能な脚部が設けられた長尺の単体よりなる搬送台が
知られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記実
開昭６１−１３０５０８号公報に記載されている搬送台
においては、コンベアの上面にしか載置することができ
ないようになっている。ところがライン配置の関係上工
場の作業現場においては、建物ユニットの搬送は、搬送
コンベア上において建物ユニットの長手方向に一端縦移
動した後、ほぼ直角方向に横移動され、その後再度縦移
動することがある。この横移動の際、建物ユニットの両
端を支える搬送コンベアが縦移動の搬送コンベアに対し
てに対して一段上方に持ち上げられた状態となる。

【０００４】一方、このコンベア上の建物ユニットは、
両端、及び適宜中間部の底部が搬送台に載置された状態
となっているが、横方向の移動の場合、建物ユニットの
中間部に設けられた搬送台が脱落する。

【０００５】従って、再度縦移動となった状態でも建物
ユニットの中間部は搬送台に支持されず、建物ユニット
の荷重が１箇所に集まり、所謂集中荷重がこの間にかか
る状態となる場合には、この集中荷重がかかる箇所を支
持しないと建物ユニットの床根太が撓み、寸法精度が悪
くなるために内装材の取付けに支障をきたすことにな
る。ところが上記の搬送台を間にかまして建物ユニット
の床根太の撓みを防止しようとしても、両端の搬送台が
上記説明のように１段上方に持ち上がっているため、間
に入れる搬送台の高さが足らず用をなさないといった問
題がある。

【０００６】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたものであり、その目的とするところは、上
記これらの問題を解消し、建物ユニットのコンベア上の
横移動において、建物ユニットの床根太が撓まないよう
に集中荷重がかかる部位をも同時に支持することが可能
な建物ユニット搬送台を提供するものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明の建物ユニット搬
送台においては、コンベア上を搬送される建物ユニット
の建物ユニット搬送台であって、建物ユニットを載置す
る２本の搬送台本体がほぼ平行に設けられ、この搬送台
本体同士が連結杆により連結されていることを特徴とす
る。

【０００８】

【作用】本発明の建物ユニット搬送台においては、２本
の平行な搬送台本体が連結杆により連結されているの
で、一方の搬送台本体が建物ユニットの端部を支持し、
他方の搬送台本体が建物ユニットの集中荷重部を支持す
ることができるので、床根太を撓ますことなくコンベア
上を搬送することができる。

【０００９】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図１は、本発明の建物ユニット搬送台の一例を示
す斜視図であり、図２は、図１のＡ−Ａ断面図である。
図１、及び図２において、１０は建物ユニット搬送台で
あり、この建物ユニット搬送台は、２本の平行に設けら
れた角型鋼材よりなる搬送台本体１１、及び１２と、こ
の２本の搬送台本体１１と搬送台本体１２とを連結する
角型鋼材よりなる連結杆１３、及び１４により構成され
ている。

【００１０】上記連結杆１３、及び１４は、搬送台本体
１１、及び１２の側面に溶接により連結されて固定され
ている。又、１５は搬送台本体１１、及び１２の上面の
４箇所に配置して設けられた係合ピンであり、建物ユニ
ットの下面に設けられた係合孔と係合する。

【００１１】連結杆１３、及び１４のスパンは、建物ユ
ニットの種類に応じて決定されるようになっており、そ
の集中荷重がかかる部位が判別されているので、一方の
搬送台本体１１は、建物ユニットの端部を支持し、他方
の搬送台本体１２は集中荷重がかかる部位を支持できる
ように配慮されている。

【００１２】図３は、本発明の建物ユニット搬送台の他
の例を示す断面図である。図３において、２２は搬送台
本体であり、この搬送台本体の側面には、溶接により固
定された連結杆２３、２３が設けられている。この連結
杆２３、２３にはアングル鋼材が用いられた例である。

【００１３】〔実施例の作用〕図４は、本発明の建物ユ
ニット搬送台の使用態様を示す側面図である。図４にお
いて、建物ユニットＳの一方端の底部下には、コンベア
３０が設けられており、このコンベア３０は、建物ユニ
ットＳのもう一方の端の底部下にも平行に設置されてお
り、建物ユニットＳを横方向（紙面垂直方向）に移動す
るようになっている。

【００１４】コンベア３０上には建物ユニット搬送台１
０の搬送台本体１２が載置され、更にこの搬送台本体１
２上に建物ユニットＳの一方端の底部が載置されてい
る。建物ユニットＳの荷重が集中する図中のＷ位置の真
下には、建物ユニット搬送台１０の搬送台本体１２と連
結杆１３、及び１４により連結された搬送台本体１１が
建物ユニットＳを支持するように配置されている。

【００１５】従って、この建物ユニットＳのコンベア３
０による横方向の移動においては、搬送台が脱落せず、
その後も建物ユニットＳのＷ位置が支持された状態とな
りため、建物ユニットＳの床根太を撓ませることなくコ
ンベア上での内装作業や搬送が可能となり、従来の問題
を解消することができる。

【００１６】本発明の搬送台本体、及び連結杆に用いら
れる鋼材の断面形状等は、建物ユニットの重量に対する
耐荷重性能と曲げに対する剛性があればよく、特に実施
例に限定されるものではない。

【００１７】又、上記において連結杆の搬送台本体への
連結は、実施例のように溶接による連結固定による他、
ボルト・ナットによる連結により固定される方法であっ
てもよい。

【００１８】

【発明の効果】本発明の建物ユニット搬送台において
は、２本の平行な搬送台本体が連結杆により固定されて
いるので、一方の搬送台本体が建物ユニットの端部を支
持し、他方の搬送台本体が建物ユニットの集中荷重部を
支持することができるので、床根太を撓ますことなくコ
ンベア上を搬送することができる。又、建物ユニット両
端のみを支持する搬送コンベア上にあっても搬送台が脱
落しない。従って、建物ユニット搬送台として好適に用
いられる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の建物ユニット搬送台の一例を示す斜視
図。

【図２】図１のＡ−Ａ断面図。

【図３】本発明の建物ユニット搬送台の他の例を断面
図。

【図４】本発明の建物ユニット搬送台の使用態様を示す
側面図。

【符号の説明】

１０、２０ 建物ユニット搬送台 １１、１２、２２ 搬送台本体 １３、１４、２３、２４ 連結杆 １５、２５ 台座 ３０ コンベア Ｓ 建物ユニット Ｗ 集中荷重

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 コンベア上を搬送される建物ユニットの
   建物ユニット搬送台であって、建物ユニットを載置する
   ２本の搬送台本体がほぼ平行に設けられ、この搬送台本
   体同士が連結杆により連結されていることを特徴とする
   建物ユニット搬送台。