JP3014752U - 組立式の重量物搬出入装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 分解、組立式構造とすることにより、運搬等
の取扱いを容易とし、かつ少数の作業員で、短時間で重
量物の搬出入を可能とすること。 【構成】 高さ調節自在構造の４本の支持脚１０と、該
各２本１組の支持脚１０の上面に取り外し可能として架
設固着された一対の略倒Ｈ型鋼の支持桁部材１８と、該
支持桁部材１８の上面中央部位にこれと直交状に取り外
し可能として架設固着された連結桁部材２０とを含み、
これら各部材を作業現場において組み立てして設置し、
連結桁部材２０に往復動可能に装着されたチェーンブロ
ック２５により重量物を吊り上げ移動させてこれの搬出
入を行う。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、主にビル屋上に設置する自家用変電所（キュービクル）内の変圧器 等の重量物を設置、交換等するためにこれを搬出、搬入するための装置に関する ものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、自家用変電所内の変圧器をビル屋上に設置する場合やこれの交換等にお いては、地上に置いたユニクレーン等の重機により行っているのが一般的であっ た。

【０００３】

【考案が解決しようとする問題点】

ところで、従来の方法では、作業に長時間を要するばかりか、クレーン等重機 の操作員とビル屋上における作業員を要するために人件費が増大するという問題 点があり、また、ビル屋上における工作物の隅等その設置場所によってはクレー ンによる設置が不可能であるという問題点があった。

【０００４】 本考案は、このような従来の問題点に鑑みなされたもので、その目的とすると ころは、変圧器等のビル屋上設置場所において組立て設置して、少人数の作業員 で、かつ短時間で、しかも設置床面に段差があっても何ら支障なく変圧器等の重 量物を搬出入することができる組立式の重量物搬出入装置を提供することにある 。

【０００５】

【問題点を解決するための手段】

この目的のため、本考案は、高さ調節自在構造とされた左右各一対４本の支持 脚と、該支持脚における各２本の支持脚上面に取り外し可能として固着された一 対の略倒Ｈ型鋼の支持桁部材と、該一対の支持桁部材の上面に取り外し可能とし て固着され、かつチェーンブロックが往復動自在として装着される略倒Ｈ型鋼の 連結桁部材とからなる構成を特徴とするものである。

【０００６】

【実施例】

実施例について図面を参照し、その作用と共に説明する。図１は本考案に係る 装置の一例での斜視図で、同図において、本案装置は、組立式構造であって、４ 本の支持脚と一対の支持桁部材と連結桁部材とをもって組立構成部材としている 。左右一対の４本の支持脚１０は、上下の高さが調節自在構造となっている。 更に説明すると、各支持脚１０は、図２および図３に示されているように、上端 につば部１２を有する丸パイプ状の外側脚体１１と、該外側脚体１１内に上下動 可能として挿入され、下端にはつば状台板１４を有する内側脚体１３との二重構 造で、外側脚体１１の下部適所には固定ピン挿通孔１５を有すると共に、内側脚 体１３にも所定の等間隔で複数段に亘り固定ピン挿通孔１６を有し、外側脚体１ １の挿通孔１５と内側脚体１３の所望の挿通孔１６との適合孔に固定ピン１７が 挿通されることにより、支持脚１０の全体の高さが適宜に調節され、設置床面に 段差があっても何ら支障を来さないようになっている。

【０００７】 各２本の支持脚１０における外側脚体つば部１２の上面間に架設される一対の 支持桁部材１８は、略倒Ｈ型鋼であって、そのつば部１２との接合下部において 複数のボルト１９により取り外し可能として固着されている。

【０００８】 一対の支持桁部材１８の上面中央部位に、該支持桁部材１８と直交状に架設さ れる連結桁部材２０は、略倒Ｈ型鋼であって、その各支持桁部材１８との接合部 において複数のボルト２１により取り外し可能として固着されている。なお、該 連結桁部材２０は、図１に示されているように、１枚物である外、図４に示され ているように、２枚１組の略倒Ｈ型鋼よりなる連結桁体２２と、該連結桁体２２ 同志を取り外し可能としてその接合両側面より複数のボルト２４により一体的に 固着する一対（図４においては一方のみが示されている）の固定板２３をもって 形成し、支持脚１０間の距離に適合させた連結桁部材を用いるようにすることも 可能である。

【０００９】 次に、動作について説明する。本案装置は、各部材の固定ボルト１９、２１を 取り外して４本の支持脚１０と一対の支持桁部材１８および連結桁部材２０に分 解し、これら部材を運搬車、エレベーターによりビル屋上等に運び上げ、変圧器 等設置場所において、図１に示されている状態に組み立てられ、かつ連結桁部材 ２０にはチェーンブロック２５が往復動可能に装着されて、該チェーンブロック ２５で変圧器等の重量物が吊り上げられて搬入または搬出される。この組み立て 設置の場合において、設置床面に段差がかる場合には、図３に示されているよう に、段差に合わせ内側脚体１３を引き出して挿通孔１６と外側脚体１１の挿通孔 １５との適合孔に固定ピン１７を挿通して固定すればよい。

【００１０】

【考案の効果】

しかして、本考案によれば、各部材に分解して運搬し、作業現場において組み 立てする構造であるから、運搬等の取扱いが容易で、自動車等の運搬手段やエレ ベーターにも載せることができ、その組み立ても特殊な技術や工具を要すること なく、ボルト止めにより簡易に行うことができ、しかも運搬、組立設置、重量物 の搬出入は２人という少数作業員でよく、その上短時間で行うことができるので 、従来に比し、その人件費の削減と作業時間の短縮が図られる。また、４本の 支持脚はその高さ調節が自在であるため、設置床面に段差があっても何ら支障と はならず、また、チェーンブロック等で重量物を吊り上げ移動させる構造であっ て、他の支持点を要するものではないから、品物および建造物等を損傷させるこ とはない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る装置の一例での斜視図である。

【図２】支持脚の部分的拡大断面図である。

【図３】支持脚の高さ調節状態を示す部分的拡大断面図
である。

【図４】連結桁部材の他例を示す斜視図である。

【符号の説明】

１０ 支持脚 １１ 外側脚体 １３ 内側脚体 １４ 台板 １５、１６ 固定ピン挿通孔 １７ 固定ピン １８ 支持桁部材 １９、２１、２４ ボルト ２０ 連結桁部材 ２２ 連結桁体 ２３ 固定板 ２５ チェーンブロック

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 高さ調節自在構造とされた左右各一対４
   本の支持脚と、該支持脚における各２本の支持脚上面に
   取り外し可能として固着された一対の略倒Ｈ型鋼の支持
   桁部材と、該一対の支持桁部材の上面に取り外し可能と
   して固着され、かつチェーンブロックが往復動自在とし
   て装着される略倒Ｈ型鋼の連結桁部材とからなる組立式
   の重量物搬出入装置。
2. 【請求項２】 前記連結桁部材が、１組の略倒Ｈ型鋼の
   連結桁体と、該連結桁体同志を取り外し可能としてその
   接合部両側面より一体的に固着する両側固定板とから構
   成される請求項１の組立式の重量物搬出入装置。