JPH08156373A - インクリボンカセット - Google Patents

インクリボンカセット

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JPH08156373A
JPH08156373A JP29450994A JP29450994A JPH08156373A JP H08156373 A JPH08156373 A JP H08156373A JP 29450994 A JP29450994 A JP 29450994A JP 29450994 A JP29450994 A JP 29450994A JP H08156373 A JPH08156373 A JP H08156373A
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JP
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core
ink ribbon
corrugated washer
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rotation
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Application number
JP29450994A
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English (en)
Inventor
Akira Yonezawa
暁 米澤
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Fujicopian Co Ltd
Original Assignee
Fuji Kagakushi Kogyo Co Ltd
Fujicopian Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 繰出しコア3に対して、その回転軸芯方向か
ら弾性的に接当することにより、繰出しコア3に回転負
荷を付与する回転負荷機構13と、繰出しコア3とがほ
ぼ点接触状態で接当するように構成してある。 【効果】 繰出しコアと回転負荷機構との接当面を高精
度に仕上げることなく、換言すれば、従来と同程度の表
面仕上げ精度でありながら、繰出しコアに付与される回
転負荷のバラツキ幅を小さくすることができるから、加
工及び回転負荷設定の容易化を図りつつ、インクリボン
を印字等に悪影響を与えない適切な張力で走行させるこ
とができた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリンター等に着脱自
在に装填して使用されるインクリボンカセットであっ
て、詳しくは、カセットケースに、インクリボンを巻き
付けてある繰出しコアと、当該繰出しコアから繰り出さ
れたインクリボンを巻き取る巻取りコアとを夫々回転自
在に支承するとともに、前記繰出しコアに対して、その
回転軸芯方向から弾性的に接当することにより、当該繰
出しコアに回転負荷を付与する回転負荷機構を設けてあ
るインクリボンカセットに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のインクリボンカセットは、前記
回転負荷機構によって繰出しコアに直接回転負荷(回転
抵抗又はブレーキトルクとも称する)を付与するから、
使用時(印字時)には、繰出しコアから巻取りコア側に
繰り出されるインクリボンに所定の張力を付与すること
ができ、しかも、輸送時等においては、振動等による繰
出しコアの回転に起因するインクリボンの不用意な繰り
出しを抑制することができる利点を有する。そして、従
来では、図12に示すように、前記繰出しコア02を、
カセットケース04のコア回転軸芯方向で相対向する側
壁に亘って回転自在に支承させ、前記回転負荷機構を構
成する波形座金01を、前記繰出しコア02の回転軸芯
方向一端側に形成した環状偏平面03とカセットケース
04の一側壁05との間に弾性圧縮状態で介在させ、も
って、この波形座金01の弾性復元力によって、繰出し
コア02の回転軸芯方向の他側面をカセットケース04
の他側壁06に圧接させることにより、この圧接部位で
の摩擦力と、繰出しコア02の環状偏平面03と波形座
金01との接当面間での摩擦力とにより、繰出しコア0
2に所定の回転負荷を付与すべく構成している。また、
前記波形座金01は、一つの直径方向に沿う部分を頂部
とする弧状に弯曲形成されていて、その頂部は、繰出し
コア02の環状偏平面03に接当され、また、底部側の
両周縁部分は、カセットケース04の一側壁05に接当
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記繰出しコア02の
環状偏平面03と波形座金01との接当面間での摩擦力
を考察すると、一般に、摩擦力は見掛けの接触面積には
比例しないものの、その接触面の表面仕上げ精度によっ
て摩擦力のバラツキ幅が変動する傾向にある。そして、
従来では、繰出しコア02の環状偏平面03と波形座金
01の頂部とが線接触、実際には、波形座金01が弾性
圧縮状態で介在されるため、線接触から面接触に近い状
態で接触するため、繰出しコア02の環状偏平面03の
表面仕上げ精度及び波形座金01の頂部の表面仕上げ精
度の影響を受け易く、その結果、摩擦力の変動幅、換言
すれば、繰出しコア02に付与される回転負荷の変動幅
が増大するため、繰出しコア02から巻取りコア07側
に繰り出されるインクリボンRの張力も大きく変動し
て、印字時に悪影響を及ぼす問題がある。特に、インク
リボンRがサーマルインクリボンである場合では、繰出
しコア02に付与される回転負荷が設定負荷よりも許容
範囲以上に最大値側に変動すると、サーマルヘッドによ
るインクリボンRの繰り出しが行えなくなるから、イン
クリボンRの同一箇所をサーマルヘッドにて加熱し続け
ることになり印字ミスを招くばかりでなく、インクリボ
ンRの穿孔や切断等を惹起することがある。また、これ
とは逆に、繰出しコア02に付与される回転負荷が設定
負荷よりも許容範囲以上に最小値側に変動すると、サー
マルヘッドによるインクリボンRの繰り出し時に、イン
クリボンの弛みや皺が発生し、印字不良が発生するばか
りでなく、インクリボンRがリボン走行経路から外れて
走行不能に陥ることがある。
【0004】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であって、その目的は、部品加工及び回転負荷設定の容
易化を図りながら、インクリボンを印字等に悪影響を与
えない適切な張力で走行させることができるようにする
点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による請求項1の構成は、カセットケース
に、インクリボンを巻き付けてある繰出しコアと、当該
繰出しコアから繰り出されたインクリボンを巻き取る巻
取りコアとを夫々回転自在に支承するとともに、前記繰
出しコアに対して、その回転軸芯方向から弾性的に接当
することにより、当該繰出しコアに回転負荷を付与する
回転負荷機構を設けてあるインクリボンカセットであっ
て、前記繰出しコアと前記回転負荷機構とをほぼ点接触
状態で接当するように構成してあることを特徴とする。
【0006】本発明の請求項2に記載したように、前記
回転負荷機構が、前記繰出しコアの回転軸芯方向の一端
部と前記カセットケースとの相対向面間に設けられてい
るとともに、前記繰出しコアの回転軸芯方向の他端部
が、前記カセットケースに対してほぼ点接触状態で支承
されていてもよい。
【0007】本発明の請求項3に記載したように、前記
巻取りコアの回転軸芯方向の一端部が、前記カセットケ
ースに対してほぼ点接触状態で支承されていてもよい。
【0008】本発明の請求項4に記載したように、前記
巻取りコアの回転軸芯方向の他端部が、前記カセットケ
ースに対してほぼ点接触状態で支承されていてもよい。
【0009】本発明の請求項5に記載したように、前記
回転負荷機構が波形座金から構成されていて、当該波形
座金には、前記繰出しコアに対して回転軸芯方向から点
接触する突起が打ち出し形成されていてもよい。
【0010】本発明の請求項6に記載したように、前記
回転負荷機構が波形座金から構成されているとともに、
前記繰出しコアには、前記波形座金に対して回転軸芯方
向から点接触する突起が一体成形されていてもよい。
【0011】
【作用】請求項1記載の構成による場合は、前記繰出し
コアと回転負荷機構とがほぼ点接触状態で接当するか
ら、その接触表面にミクロン単位で存在する極微小な凹
凸群のうち、接触状態にある最大凸部での分担荷重が大
きくなるため、繰出しコアと回転負荷機構との相対回転
に伴って最大凸部が押し削り取られたり、押し潰された
りして、接触表面の極微小な凹凸群の平均化を図ること
ができる。このことは、後述の実施例で説明した試験結
果において、本発明の点接触の方が従来の線接触又は面
接触に比して回転負荷の最大値が減少していることから
も推測することができる。
【0012】請求項2記載の構成による場合は、繰出し
コアの回転軸芯方向の一端部と回転負荷機構との接触面
間での摩擦力の変動幅、及び、繰出しコアの回転軸芯方
向の他端部とカセットケースとの間での摩擦力の変動幅
を共に小さくすることができる。
【0013】請求項3記載の構成による場合は、巻取り
コアの回転軸芯方向の一端部とカセットケースとの間で
の摩擦力の変動幅を小さくすることができる。
【0014】請求項4記載の構成による場合は、巻取り
コアの回転軸芯方向の他端部とカセットケースとの間で
の摩擦力の変動幅を小さくすることができる。
【0015】請求項5記載の構成による場合は、回転負
荷機構を構成する波形座金に突起を打ち出し形成するだ
けで、当該波形座金と繰出しコアとを回転軸芯方向から
点接触させることができる。
【0016】請求項6記載の構成による場合は、繰出し
コアに突起を一体成形するだけで、回転負荷機構を構成
する波形座金と繰出しコアとを回転軸芯方向から点接触
させることができる。
【0017】
【発明の効果】請求項1記載のインクリボンカセット
は、繰出しコアと回転負荷機構との接当面を高精度に仕
上げることなく、換言すれば、従来と同程度の表面仕上
げ精度でありながら、繰出しコアに付与される回転負荷
のバラツキ幅を小さくすることができるから、加工及び
回転負荷設定の容易化を図りつつ、インクリボンを印字
等に悪影響を与えない適切な張力で走行させることがで
きた。
【0018】請求項2記載のインクリボンカセットで
は、繰出しコアに付与される回転負荷のバラツキ幅を更
に減少することができ、インクリボンの走行の安定化を
促進することができる。
【0019】請求項3又は4記載のインクリボンカセッ
トでは、巻取りコアの回転抵抗値の変動幅を小さくする
ことができるから、インクリボンの走行の安定化を促進
することができる。
【0020】請求項5記載のインクリボンカセットで
は、回転負荷機構を構成する波形座金に対する簡単、か
つ、安価な改造をもって、当該波形座金と繰出しコアと
を回転軸芯方向から点接触させることができる。
【0021】請求項6記載のインクリボンカセットは、
繰出しコアの成形時に突起を形成することができるか
ら、波形座金と繰出しコアとを回転軸芯方向から点接触
させるための構造を、製作工程面及びコスト面で有利に
製造することができる。
【0022】
【実施例】
〔第1実施例〕図2は、ベースフィルムの一側面に感熱
転写インク層を設けてあるサーマルインクリボンRとレ
セプタテープTとが走行可能に装填され、インクリボン
RとレセプタテープTとを重ね合わせてプリンターP側
のプラテンローラー1とサーマル印字ヘッド2との間を
走行させて、印字ヘッド2の作動でレセプタテープTに
文字や記号を印字できるよう構成されているインクリボ
ンカセットを示す。前記インクリボンカセットは、使用
前のインクリボンRがパンケーキ状に巻き付けられてい
る円筒状の合成樹脂製の繰出しコア3と、当該繰出しコ
ア3から繰り出され、印字ヘッド2位置を通過した使用
済みのインクリボンRを巻き取る円筒状の合成樹脂製の
巻取りコア4と、レセプタテープTが巻き付けられてい
る円筒状の合成樹脂製のテープ繰出しコア5との各々
を、回転自在に支承している合成樹脂製のカセットケー
ス6に、プリンターP側の印字ヘッド2がその支持アー
ム7と共にインクリボンRに対して対向する位置に入り
込み可能なヘッド挿入凹部8を形成して構成されてい
る。
【0023】図1、図3に示すように、前記両コア3,
4の回転軸芯方向両端面の各々には、外周縁に沿う環状
面3A,4Aを残した状態で筒状の支軸3B,4Bが一
体形成されている。また、前記カセットケース6は、本
体ケース部材6Aと蓋ケース部材6Bとから構成されて
いて、両ケース部材6A,6Bを組付た状態で、本体ケ
ース部材6Aの底壁6aと蓋ケース部材6Bの上壁6b
との相対向する部位には、両コア3,4の支軸3B,4
Bを回転自在に挿通保持する一対の繰出しコア用保持孔
9と一対の巻取りコア用保持孔10とが形成されている
とともに、更に、本体ケース部材6Aの底壁6aには、
テープ繰出しコア5が回転自在に外嵌される筒軸11が
一体形成されている。次に、前記カセットケース6に対
する繰出しコア3と巻取りコア4とテープ繰出しコア5
との組付け手順を説明する。前記両コア3,4の支軸3
B,4Bのうち、回転軸芯方向の一方の支軸3B,4B
を、本体ケース部材6A側の繰出しコア保持孔9及び巻
取りコア用保持孔10に各々回転自在に挿通し、テープ
繰出しコア5をテープ繰出しコア用筒軸11に外嵌さ
せ、インクリボンRとレセプタテープTとを、各々所定
のリボン走行経路及びテープ走行経路に沿って位置させ
るとともに、円環状の波形座金13を、繰出しコア3の
他方の支軸3Bに、当該波形座金13の中心孔を通して
回転自在に外嵌させる。更に、この状態から、本体ケー
ス部材6Aの開口側に対して蓋ケース部材6Bをインク
リボンRのリボン幅方向から嵌合させて、本体ケース部
材6Aと蓋ケース部材6Bとを組付けると、各コア3,
4の他方の支軸3B,4Bが、蓋ケース部材6B側の繰
出しコア保持孔9及び巻取りコア用保持孔10に各々回
転自在に挿通されて、繰出しコア3と巻取りコア4と
が、カセットケース6の底壁6aと上壁6bとに亘って
回転自在に支承されるとともに、波形座金13が、繰出
しコア3の環状面3Aと上壁6bとの間に弾性圧縮状態
で介在された状態となり、従って、波形座金13の弾性
復元力によって、繰出しコア3の回転軸芯方向の他方の
環状面をカセットケース6の底壁6aに圧接させること
により、この圧接部位置での摩擦力と、繰出しコア3の
環状面3Aと波形座金13との接当面間での摩擦力とに
より、繰出しコア3に所定の回転負荷(回転抵抗)が付
与される。以て、前記波形座金13が、繰出しコア3に
対して、その回転軸芯方向から弾性的に接当することに
より、当該繰出しコア3に回転負荷を付与する回転負荷
機構に構成されている。
【0024】次に、前記波形座金13が接当する繰出し
コア3の環状面3Aと、当該波形座金13との構成につ
いて、更に詳しく説明する。図1に示すように、前記波
形座金13が接当する繰出しコア3の環状面3Aには、
その外周縁に沿って断面半円状の環状突起12が一体形
成されている。前記波形座金13は、一つの直径方向に
沿う部分を頂部とする弧状に弯曲形成されていて、その
頂部が、前記突起12の頂部に接当するとともに、底部
側の両周縁部分は、蓋ケース部材6Bの上壁6bに接当
する状態で、繰出しコア3の支軸3Bに外嵌されてい
て、波形座金13の頂部と環状突起12の頂部とがほぼ
点接触するように構成されている。また、前記波形座金
13には舌片13aが一体形成されていて、インクリボ
ンカセットに組付けた状態では、当該舌片13aが蓋ケ
ース部材6Bの上壁6bに形成された係止孔6cに係合
して、波形座金13が繰出しコア3の回転によって共回
りすることを防止してある。
【0025】そして、前記プリンターPに本実施例のイ
ンクリボンカセットを装着して、印字ヘッド2位置でレ
セプトテープTに印字する際、繰出しコア3から繰り出
されるインクリボンRには、前記回転負荷によって所定
の張力が作用するように構成されている。また、前記イ
ンクリボンカセットがプリンターPに装着されていない
状態では、前記回転負荷によって繰出しコア3が不用意
に回転することがない。
【0026】前記レセプタテープTは、図示しないが、
一側面側に粘着層を設けた樹脂製テープに剥離紙テープ
を貼着して構成され、図2に示すように、印字されたレ
セプタテープTはカセットケース6に形成したスリット
孔14から繰り出され、所望長さを切り取って剥離紙テ
ープを剥がし、所望の物品に張り付けることができるも
のである。前記レセプタテープTに対する印字は、印字
ヘッド2をインクリボンRに押圧させて、インクリボン
RとレセプタテープTとを印字ヘッド2とプラテンロー
ラー1とで挾圧し、印字ヘッド2を作動させることによ
ってレセプタテープTに印字が行われるように構成され
ている。
【0027】前記インクリボンカセットをプリンターP
側に装着した状態では、プラテンローラー1と巻取りコ
ア4とは、プリンターP側に設けた駆動軸15,16に
各々外嵌係合して駆動回転されるように構成されてい
る。また、前記繰出しコア3はプリンターP側に設けた
遊転軸17に外嵌係合して、当該遊転軸17と共に相対
回転自在に構成されている。前記巻取りコア4が係合す
る駆動軸16にはスリップ機構(図示せず)が設けら
れ、巻取りコア4による巻き取り径の変化にかかわら
ず、駆動軸15,16の駆動でインクリボンRとレセプ
タテープTとが相対速度差を生じることなく印字ヘッド
2とプラテンローラー1との間を走行するよう構成され
ている。尚、前記インクリボンカセットは、遊転軸17
が装備されていないプリンターPにも対応するものであ
って、この場合は、インクリボンRの繰り出しによって
繰出しコア3がカセットケース6に対して単独で相対回
転することとなる。
【0028】〔第2実施例〕前記第1実施例では、波形
座金13が接当する繰出しコア3の環状面3Aに、断面
半円状の環状突起12を一体形成し、弯曲形成された波
形座金13の頂部と環状突起12の頂部とをほぼ点接触
させて実施しているが、図5に示すように、波形座金1
3が接当する繰出しコア3の環状面3Aを偏平面に形成
し、図4に示すように、弯曲形成された波形座金13の
頂部に、弯曲面外方に向かって左右一対の突起13Aを
打出し形成して、波形座金13の突起13Aの頂部が繰
出しコア3の環状面3Aにほぼ点接触状態で接当するよ
うに、蓋ケース部材6Bの上壁6bと繰出しコア3との
間に波形座金13を介在させて実施してもよい。その他
の構成は前記第1実施例と同様である。
【0029】〔第3実施例〕図6に示すように、前記繰
出しコア3を前記第2実施例とほぼ同様に構成し、弯曲
形成された波形座金13の最大外径を繰出しコア3の外
径よりも大に構成して、この波形座金13を、当該波形
座金13の弯曲面内方側が繰出しコア3の環状面3Aの
外周縁に接当し、波形座金13の頂部が蓋ケース部材6
Bの上壁6bに接当する状態で設けて、繰出しコア3の
環状面3Aの外周縁と波形座金13とがほぼ点接触する
ように構成してもよい。その他の構成は前記第1実施例
と同様である。
【0030】次に、本発明者は、図7及び図8に示すイ
ンクリボンカセットを使用して回転負荷のバラツキ幅を
試験した。この試験に使用されるインクリボンカセット
は、カセットケース6に、使用前のインクリボンRがパ
ンケーキ状に巻き付けられている円筒状の繰出しコア3
と、当該繰出しコア3から繰り出され、印字ヘッド位置
を通過した使用済みのインクリボンRを巻き取る円筒状
の巻取りコア4とを、それぞれ回転自在に支承させてあ
る。また、各コア3,4の回転軸芯方向の一端側は、カ
セットケース6に形成されている繰出しコア用筒軸18
と巻取りコア用筒軸19とに各々回転自在に外嵌されて
いるとともに、各コア3,4の回転軸芯方向の他端側
は、前記第1実施例と同様に構成されている。更に、前
記繰出しコア用筒軸18には、前記第3実施例とほぼ同
様の波形座金13を外嵌させるとともに、当該波形座金
13の弯曲面内方側を繰出しコア3の繰出しコア用筒軸
18側の外周縁に接当させ、波形座金13の頂部をカセ
ットケース6に接当させて、繰出しコア3の繰出しコア
用筒軸18側の外周縁と波形座金13とがほぼ点接触状
態で接当するように構成してある。尚、前記波形座金1
3は、カセットケース6に対して、当該波形座金13の
内周縁に形成してある舌片13aを繰出しコア用筒軸1
8の切欠き溝18aに係合させることにより、繰出しコ
ア3と共回りしないように構成されている。そして、上
述の如く構成されたインクリボンカセットにおいて、サ
ンプル数を30として、巻取りコア4に、株式会社東日
製作所製のトルクゲージ(型式・90ATG)を係合さ
せて当該トルクゲージを回転操作しながら、繰出しコア
3の回転負荷の変動を測定したところ、その回転負荷の
バラツキの最小値は28g・cmを測定し、最大値は5
2g・cmを測定した。また、前記回転負荷試験に用い
たインクリボンカセットと同一構造のインクリボンカセ
ットに、従来同様に波形座金13を設けて、同様の測定
を行ったところ、回転負荷のバラツキの最小値は28g
・cmを測定し、最大値は64g・cmを測定した。こ
の試験結果からも、従来に比べて、回転負荷のバラツキ
の最大値が減少して、回転負荷のバラツキ幅が縮小され
ることが測定値からも実証されている。尚、前記試験に
用いられたインクリボンカセットは、カセットケース6
がHIPS(耐衝撃性ポリスチレン)製で、繰出しコア
3及び巻取りコア4がPOM(ポリアセタール)製で、
波形座金13がステンレス製である。
【0031】〔その他の実施例〕 前記各実施例では、前記波形座金13を繰出しコア
3側に設けてあるが、波形座金13を巻取りコア4側に
も設けて実施してもよい。この場合、例えば、インクリ
ボンカセットを反転させることにより、再び印字が可能
なインクリボンカセットにおいて、インクリボンカセッ
トを反転しても、インクリボンを印字等に悪影響を与え
ない適切な張力で走行させることができる。 前記各実施例では、前記波形座金13を繰出しコア
3の回転軸芯方向一端側に設けて実施しているが、波形
座金13を繰出しコア3の回転軸芯方向両端側に設けて
実施してもよい。 前記各実施例では、前記回転負荷機構13を波形座
金で構成しているが、図9に示すように、繰出しコア3
の回転軸芯方向一端面に対して、その回転軸芯方向から
接当する接当部材20と、カセットケース6の底壁6a
又は上壁6bに固設され、当該接当部材20を弾性的に
繰出しコア3側に押圧付勢するコイルスプリング21と
から構成してもよい。 前記回転負荷機構13は、図10に示すように、繰
出しコア3に対して、その回転軸芯方向から接当する弾
性接当部22を備えたほぼV字状の板バネ23から構成
してもよい。 図11に示すように、前記回転負荷機構13を、繰
出しコア受け部材24と、カセットケース6の底壁6a
又は上壁6bに固設され、前記繰出しコア受け部材24
を弾性的に繰出しコア3側に押圧付勢するコイルスプリ
ング21とから構成するとともに、繰出しコア3の回転
軸芯方向一端面に、回転負荷機構13の繰出しコア受け
部材24に接当してほぼ点接触する突起25を一体形成
して実施してもよい。 インクリボンカセットは、カセットケース6に、イ
ンクリボンRを巻き付けてある繰出しコア3と、当該繰
出しコア3から繰り出されたインクリボンRを巻き取る
巻取りコア4とが夫々回転自在に支承してあり、前記第
1実施例で説明したレセプタテープ及びテープ繰出しコ
アが、カセットケース6に備えられていないものであっ
てもよい。
【0032】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】要部の拡大断面図
【図2】プリンターに装填した状態状態の水平断面図
【図3】プリンターに装填した状態状態の縦断面図
【図4】第2実施例の波形座金の斜視図
【図5】第2実施例の要部の拡大断面図
【図6】第3実施例の要部の拡大断面図
【図7】試験に用いたインクリボンカセットの水平断面
【図8】試験に用いたインクリボンカセットの縦断面図
【図9】回転負荷機構の別実施例
【図10】回転負荷機構の別実施例
【図11】回転負荷機構の別実施例
【図12】従来構造を示すインクリンボンカセットの縦
断面図
【符号の説明】
3 繰出しコア 4 巻取りコア 6 カセットケース 12 突起 13 回転負荷機構(波形座金) 13A 突起 R インクリボン

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カセットケース(6)に、インクリボン
    (R)を巻き付けてある繰出しコア(3)と、当該繰出
    しコア(3)から繰り出されたインクリボン(R)を巻
    き取る巻取りコア(4)とを夫々回転自在に支承すると
    ともに、前記繰出しコア(3)に対して、その回転軸芯
    方向から弾性的に接当することにより、当該繰出しコア
    (3)に回転負荷を付与する回転負荷機構(13)を設
    けてあるインクリボンカセットであって、 前記繰出しコア(3)と前記回転負荷機構(13)とを
    ほぼ点接触状態で接当するように構成してあるインクリ
    ボンカセット。
  2. 【請求項2】 前記回転負荷機構(13)が、前記繰出
    しコア(3)の回転軸芯方向の一端部と前記カセットケ
    ース(6)との相対向面間に設けられているとともに、
    前記繰出しコア(3)の回転軸芯方向の他端部が、前記
    カセットケース(6)に対してほぼ点接触状態で支承さ
    れている請求項1記載のインクリボンカセット。
  3. 【請求項3】 前記巻取りコア(4)の回転軸芯方向の
    一端部が、前記カセットケース(6)に対してほぼ点接
    触状態で支承されている請求項1又は2記載のインクリ
    ボンカセット。
  4. 【請求項4】 前記巻取りコア(4)の回転軸芯方向の
    他端部が、前記カセットケース(6)に対してほぼ点接
    触状態で支承されている請求項1、2又は3記載のイン
    クリボンカセット。
  5. 【請求項5】 前記回転負荷機構(13)が波形座金か
    ら構成されていて、当該波形座金(13)には、前記繰
    出しコア(3)に対して回転軸芯方向から点接触する突
    起(13A)が打ち出し形成されている請求項1、2、
    3又は4記載のインクリボンカセット。
  6. 【請求項6】 前記回転負荷機構(13)が波形座金か
    ら構成されているとともに、前記繰出しコア(3)に
    は、前記波形座金(13)に対して回転軸芯方向から点
    接触する突起(12)が一体成形されている請求項1、
    2、3又は4記載のインクリボンカセット。
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