JPH08156286A - インクジェットプリンタ - Google Patents

インクジェットプリンタ

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JPH08156286A
JPH08156286A JP6301952A JP30195294A JPH08156286A JP H08156286 A JPH08156286 A JP H08156286A JP 6301952 A JP6301952 A JP 6301952A JP 30195294 A JP30195294 A JP 30195294A JP H08156286 A JPH08156286 A JP H08156286A
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JP
Japan
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scanning
nozzle
recording paper
scanning direction
sub
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Application number
JP6301952A
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English (en)
Inventor
Masaharu Nishikawa
正治 西川
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Priority to US08/565,778 priority patent/US5754198A/en
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Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J19/00Character- or line-spacing mechanisms
    • B41J19/14Character- or line-spacing mechanisms with means for effecting line or character spacing in either direction
    • B41J19/142Character- or line-spacing mechanisms with means for effecting line or character spacing in either direction with a reciprocating print head printing in both directions across the paper width
    • B41J19/147Colour shift prevention
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J19/00Character- or line-spacing mechanisms
    • B41J19/14Character- or line-spacing mechanisms with means for effecting line or character spacing in either direction
    • B41J19/142Character- or line-spacing mechanisms with means for effecting line or character spacing in either direction with a reciprocating print head printing in both directions across the paper width
    • B41J19/145Dot misalignment correction
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/21Ink jet for multi-colour printing
    • B41J2/2103Features not dealing with the colouring process per se, e.g. construction of printers or heads, driving circuit adaptations

Abstract

(57)【要約】 【目的】往復動走査時の色重ね順の変化に起因するバン
ド斑の発生を防止すると同時に各色の帯状の走査境界が
重なることに起因して強調されるバンド斑の発生を防止
することが可能なインクジェットプリンタを提供する。 【構成】記録紙24の送り方向である副走査方向Yに配
列され且つ主走査方向(R,L)に往復動走査可能な第
1ないし第4のノズルユニット42Y,44M,46
C,48BKを有する第1ないし第4のマルチノズルイ
ンクジェットプリントヘッド42,44,46,48を
備えており、往動走査及び復動走査毎に副走査方向に送
り出された記録紙に対してノズルユニットから所定のイ
ンクを噴射して、記録紙上にノズルユニットの副走査方
向の走査幅に対応した帯状の走査プリント領域を形成す
るインクジェットプリンタであって、ノズルユニット相
互の配列ピッチをPとし、走査幅をWとすると、W<P
<2Wなる関係を満足する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば記録紙に所望の
カラー印刷を施すためのインクジェットプリンタに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のインクジェットプリンタ
には、N色のインクに対応して設けられ且つ主走査方向
に往復動走査可能なN個のマルチノズルインクジェット
プリントヘッドが設けられている。なお、マルチノズル
インクジェットプリントヘッドには、夫々、各記録紙の
送り方向である副走査方向に配列された複数のノズル部
が設けられている。
【0003】このようなインクジェットプリンタは、そ
の往動走査時及び復動走査時に所定のインクを噴出し帯
状の走査プリント領域を形成すると共に、各主走査に対
応して記録紙を副走査方向に移動させることによって、
記録紙に対して所望のカラー印刷を施している。
【0004】通常、N個のマルチノズルインクジェット
プリントヘッドは、互いに、主走査方向に沿って順次隣
接して配置され、且つ、副走査方向に沿って同位置に配
置されている。
【0005】このような配置状態の下で、往復動走査時
にインクを噴射すると、往動走査時の色重ね順と復動走
査時の色重ね順とが異なってしまう場合がある。そこ
で、例えば特公平3−76224号公報(以下、従来例
1という)に開示された画像記録装置は、図15(a)
に示すように、副走査方向Yに隣接配置された第1ない
し第4のマルチノズルインクジェットプリントヘッド2
Y,2M,2C,2BKと、これら第1ないし第4のマ
ルチノズルインクジェットプリントヘッド2Y,2M,
2C,2BKを搭載した状態で主走査方向(図中矢印
R,L方向)に配置された一対のガイドレール4に沿っ
て往復動可能なキャリッジ6と、このキャリッジ6をタ
イミングベルト8を介して主走査方向(R,L)に往復
動させるパルスモータ10とを備えている。
【0006】このような構成によれば、主走査毎に記録
紙12を副走査方向Yに副走査幅単位にステップ送りす
ることによって、記録紙12は、第1ないし第4のマル
チノズルインクジェットプリントヘッド2Y,2M,2
C,2BKの主走査方向(R,L)への往復動作に依存
することなく、その配列順に第1ないし第4のマルチノ
ズルインクジェットプリントヘッド2Y,2M,2C,
2BKと対面する。この結果、上述したような色重ね順
が異なるという弊害が無くなるため、副走査幅単位の帯
状の色むら(バンド斑)の発生を防止することが可能と
なる。
【0007】また、通常のN個のマルチノズルインクジ
ェットプリントヘッドにおいて、往復動走査時に各イン
クを記録紙上に噴射させた際、記録紙上に形成される各
色の帯状の走査境界には、ドットピッチ斑が発生する場
合がある。かかるドットピッチ斑は、副走査精度を向上
させることによってある程度減少させることができる
が、低コストな機構で高精度にドットピッチ斑の発生を
防止することは極めて難しい。特に、従来例1の装置で
は、各色の帯状の走査領域が同じ位置で重なり合うため
に、上記ドットピッチ斑に起因して発生する斑即ちバン
ド斑は更に強調される。
【0008】そこで、例えば特開昭60−120066
号公報(以下、従来例2という)に開示された荷電制御
型カラーインクジェットプリンタは、図15(b)に示
すように、第1ないし第4のマルチノズルインクジェッ
トプリントヘッド2Y,2M,2C,2BKを副走査方
向Yに偏向させて搭載したキャリッジ6を備えており、
このキャリッジ6を一対のガイドレール4に沿って主走
査方向(R,L)に往復動作することによって、従来例
1と同様の帯状走査が行われる。このような構成によれ
ば、各色の帯状の走査境界が相互に異なった位置にずれ
るため、上述したようなバンド斑を目立たなくさせるこ
とが可能となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来例
1の装置では、色重ね順の変化に起因するバンド斑の発
生は防止できるが、各色の帯状の走査境界が重なること
に起因して強調されるバンド斑の発生を防止することが
できないという問題がある。
【0010】また、従来例2の装置では、各色の帯状の
走査境界が重なることに起因して強調されるバンド斑の
発生は防止できるが、色重ね順の変化に起因するバンド
斑の発生を防止することができないという問題がある。
【0011】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、その目的は、往復動走査時の
色重ね順の変化に起因するバンド斑の発生を防止すると
同時に各色の帯状の走査境界が重なることに起因して強
調されるバンド斑の発生を防止することが可能なインク
ジェットプリンタを提供することにある。
【0012】更に、上記目的に付随する目的としては、
往復動走査時に形成される各色の帯状の走査境界のドッ
トピッチ相互のアライメントずれを防止することが可能
なインクジェットプリンタを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、請求項1に記載の発明は、記録紙の送り方向
である副走査方向に配列され且つ主走査方向に往復動走
査可能な複数のノズル部を有するマルチノズルインクジ
ェットプリントヘッドを複数備えており、往動走査及び
復動走査毎に副走査方向に送り出された前記記録紙に対
し、前記複数のノズル部から所定のインクを噴射して、
前記記録紙上に前記複数のノズル部の副走査方向の走査
幅に対応した帯状の走査プリント領域を形成するインク
ジェットプリンタにおいて、前記複数のマルチノズルイ
ンクジェットプリントヘッド相互の配列ピッチをPと
し、前記走査幅をWとすると、W<P<2Wなる関係を
満足するように前記複数のマルチノズルインクジェット
プリントヘッドが構成されている。
【0014】請求項2に記載の発明は、記録紙の送り方
向である副走査方向に配列され且つ複数のノズル部の配
列ピッチを所望のプリントドットピッチの2倍長さのピ
ッチとし主走査方向に往復動走査可能な低密度マルチノ
ズルインクジェットプリントヘッドを複数備えており、
往動走査及び復動走査毎に副走査方向に送り出された前
記記録紙に対し、前記複数のノズル部から所定のインク
を噴射して前記記録紙上に前記複数のノズル部の副走査
方向の走査幅に対応した帯状の走査プリント領域を形成
し、前記低密度マルチノズルインクジェットプリントヘ
ッドの復動走査時には往動走査時に形成された前記各ノ
ズルによるライン状の走査プリント領域をインターレー
スするように前記各ノズルによるライン状の走査プリン
ト領域を形成するインクジェットプリンタにおいて、前
記複数の低密度マルチノズルインクジェットプリントヘ
ッド相互の副走査方向の配列ピッチをPとし、前記走査
幅をWとすると、W<P<2Wなる関係を満足するよう
に前記複数の低密度マルチノズルインクジェットプリン
トヘッドが構成されている。
【0015】請求項3に記載の発明は、記録紙の送り方
向である副走査方向に配列され且つ主走査方向に往復動
走査可能な複数のノズル部を有するマルチノズルインク
ジェットプリントヘッドを備えており、往動走査及び復
動走査毎に副走査方向に送り出された前記記録紙に対し
て前記複数のノズル部から所定のインクを噴射して、前
記記録紙上に前記複数のノズル部の副走査方向の走査幅
に対応した帯状の走査プリント領域を形成するインクジ
ェットプリンタにおいて、前記マルチノズルインクジェ
ットプリントヘッドのノズル部を介して前記記録紙上に
所定のマーキングがプリントされるように、前記マルチ
ノズルインクジェットプリントヘッドに所定のマーキン
グ信号を出力可能なプリント信号回路と、前記マルチノ
ズルインクジェットプリントヘッドと共に主走査方向に
往復動可能に構成され且つ前記記録紙にプリントされた
前記マーキングを検知して、検知信号を出力するマーキ
ングセンサと、このマーキングセンサから出力された検
知信号及び前記マルチノズルインクジェットプリントヘ
ッドの移動速度に基づいて、インクの噴射タイミングの
補正量を演算するタイミング補正回路と、このタイミン
グ補正回路で演算された補正量に基づいて、前記プリン
ト信号回路を制御して前記マルチノズルインクジェット
プリントヘッドのノズル部から噴射されるインクの噴射
タイミングを制御するプリントタイミング回路とを備え
ている。
【0016】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、W<P<2W
なる関係を満足して配列された複数のマルチノズルイン
クジェットプリントヘッドによって、走査プリント領域
が形成される。
【0017】請求項2に記載の発明によれば、W<P<
2Wなる関係を満足して配列された複数の低密度マルチ
ノズルインクジェットプリントヘッドによって、走査プ
リント領域が形成される。
【0018】請求項3に記載の発明によれば、プリント
信号回路によってプリントされたマーキングは、マーキ
ングセンサによって検知され、その検知信号はタイミン
グ補正回路に入力される。そして、タイミング補正回路
で演算された補正量に基づいて、プリントタイミング回
路がノズル部から噴射されるインクの噴射タイミングを
制御する。
【0019】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例に係るインクジ
ェットプリンタについて、図1及び図2を参照して説明
する。図1(a)に示すように、本実施例のインクジェ
ットプリンタにおいて、ステップモータ14の駆動力が
ベルト16を介してプーリ18に伝達された際、搬送ロ
ーラ20及びピンチローラ22の搬送力を受けた記録紙
24は、記録紙ロール26から第1及び第2のガイドロ
ーラ28,30を介して副走査方向Yに所定のタイミン
グで送り出されるように構成されている。
【0020】また、本実施例のインクジェットプリンタ
は、主走査モータ32のプーリ34に掛け渡された無端
状のタイミングベルト36に固定されたキャリッジ38
を備えており、このキャリッジ38は、主走査方向
(L,R)に延出する一対のガイドローラ40に沿って
往復動可能に構成されている。
【0021】これらキャリッジ40上には、往動走査時
及び復動走査時に4色のインクを噴出可能に制御された
第1ないし第4のマルチノズルインクジェットプリント
ヘッド42,44,46,48が搭載されている。
【0022】具体的には、第1のマルチノズルインクジ
ェットプリントヘッド42はイエローインクを、第2の
マルチノズルインクジェットプリントヘッド44はマゼ
ンタインクを、第3のマルチノズルインクジェットプリ
ントヘッド46はシアンインクを、そして、第4のマル
チノズルインクジェットプリントヘッド48はブラック
インクを、夫々噴出可能に構成されている。
【0023】これら第1ないし第4のマルチノズルイン
クジェットプリントヘッド42,44,46,48は、
キャリッジ38上に搭載された支持台50によって支持
されており、副走査方向Yに所定ピッチPで且つ主走査
方向(L,R)に一定の間隔で配置されている。
【0024】このような構成を有する本実施例のインク
ジェットプリンタは、キャリッジ38の往動走査時及び
復動走査時に各インクを噴射するように制御されている
ため、往動走査時のみに各インクを噴射する場合に比し
て高速プリントが可能となるように図られている。
【0025】更に、本実施例のインクジェットプリンタ
は、往復動走査時の色重ね順の変化に起因するバンド斑
の発生を防止することが図られていると同時に、各色の
帯状の走査境界が重なることに起因して強調されるバン
ド斑の発生を防止することが図られている。
【0026】このため、本実施例のインクジェットプリ
ンタに適用された第1ないし第4のマルチノズルインク
ジェットプリントヘッド42,44,46,48には、
後述するような種々の改良が図られている。
【0027】なお、図1(b)は、記録紙24側から見
た第1ないし第4のマルチノズルインクジェットプリン
トヘッド42,44,46,48の構成が概略的に示さ
れており、キャリッジ38は図示しない。
【0028】即ち、図1(b),(c)に示すように、
第1ないし第4のマルチノズルインクジェットプリント
ヘッド42,44,46,48には、夫々、所望のプリ
ントドットと等しい間隔Sで副走査方向Yに沿って配列
された複数のノズル部52(図1(c)参照)を備えた
第1ないし第4のノズルユニット42Y,44M,46
C,48BKが設けられている。なお、図1(c)に
は、第4のノズルユニット48BKの構成のみを示す
が、他の第1ないし第3のノズルユニット42Y,44
M,46Cも同一の構成であるため、ここでは特に図示
しない。
【0029】ここで、第1ないし第4のノズルユニット
42Y,44M,46C,48BKの夫々の副走査方向
Yの走査幅をWとすると、これら第1ないし第4のノズ
ルユニット42Y,44M,46C,48BKの副走査
方向Yの配列ピッチPは、W<P<2Wの関係を満足す
るように構成されている(図1(b)参照)。
【0030】また、配列ピッチPは、P=W{1+(1
/N′)}を満足することが好ましく、本実施例の場
合、N′は、全インク数に対応して自然数4が適用され
る。このような構成によれば、キャリッジ38を主走査
方向(L,R)に往復動走査すると、記録紙24上に
は、副走査方向Yに走査幅Wの各色インクが主走査方向
(L,R)に沿って一定間隔だけずれて帯状にプリント
されることになる。
【0031】このように第1ないし第4のマルチノズル
インクジェットプリントヘッド42,44,46,48
を副走査方向Yに沿って互いにずらせて配置した関係
上、1回の主走査において第1ないし第4のマルチノズ
ルインクジェットプリントヘッド42,44,46,4
8が走査する副走査方向Yの全幅Zは、Z=W{N′+
1−(1/N′)}となり、本実施例では、N′=4で
あるから、Z=W{4+(3/4)}となる。
【0032】従って、本実施例に適用された第1ないし
第4のマルチノズルインクジェットプリントヘッド4
2,44,46,48は、上記条件を満足するように、
キャリッジ38上の支持台50によって支持されてい
る。
【0033】次に、本実施例の動作について図2を参照
して説明する。なお、同図では第1ないし第4のノズル
ユニット42Y,44M,46C,48BKのみを示
す。図2(a)には、主走査方向(L,R)のうち、矢
印L方向の1回目の往動走査(以下、符号Lで示す)の
終了時の状態が示されている。
【0034】この状態において、副走査方向Yに送り出
された記録紙24は、その先端部分が第4のノズルユニ
ット48BKの走査領域(具体的には、走査幅Wに相当
する)に位置付けられている。
【0035】図2(a)に示すように、1回目の往動走
査Lは、第1ないし第4のノズルユニット42Y,44
M,46C,48BKを図中矢印L方向に主走査させる
ことによって、白抜き枠線で囲んだ記録紙24上の帯状
走査領域に、第4のノズルユニット48BKの複数のノ
ズル部52から噴出されたブラックインクが帯状にプリ
ントされることになる。
【0036】図2(b)には、矢印R方向の1回目の復
動走査(以下、符号Rで示す)の終了時の状態が示され
ている。1回目の往動走査Lの終了後、1回目の復動走
査Rの開始前に、記録紙24は、副走査方向Yに走査幅
Wに相当する量だけ送り出される。そして、第1ないし
第4のノズルユニット42Y,44M,46C,48B
Kを図中矢印R方向に主走査させることによって、ブラ
ックインクがプリントされた先端部の記録紙24上に
は、第3のノズルユニット46cの複数のノズル部52
から噴射されたシアンインクが色重ねプリントされ(図
2(b)中、右上がり斜線で示す部分が該当する)、同
時に、第4のノズルユニット48BKから噴射されたブ
ラックインクが上記図2(a)の工程でプリントされた
ブラックインクに隣接した記録紙24上にプリントされ
る。
【0037】なお、実際の動作では、図2中向かって左
側の記録紙24の左端部に一致させて色重ねプリントが
施されるが、色重ね位置の識別を容易にするために、同
図では、第1ないし第4のノズルユニット42Y,44
M,46C,48BKの配置に対応させてずらして示し
てある。
【0038】図2(c)には、矢印L方向の2回目の往
動走査Lの終了時の状態が示されている。1回目の復動
走査Rの終了後、2回目の往動走査Lの開始前に、記録
紙24は、副走査方向Yに走査幅Wに相当する量だけ送
り出される。そして、第1ないし第4のノズルユニット
42Y,44M,46C,48BKを図中矢印L方向に
主走査させることによって、ブラックインクとシアンイ
ンクが色重ねプリントされた記録紙24の先端部に、第
2のノズルユニット44Mの複数のノズル部52から噴
射されたマゼンタインクが色重ねプリントされ(図2
(c)中、右下がり斜線で示す部分が該当する)、同時
に、第3のノズルユニット46cから噴射されたシアン
インクが上記図2(b)の工程でプリントされたシアン
インクに隣接して色重ねプリントされると共に、第4の
ノズルユニット48BKから噴射されたブラックインク
が上記図2(b)の工程でプリントされたブラックイン
クに隣接した記録紙24上にプリントされる。
【0039】図2(d)には、矢印R方向の2回目の復
動走査Rの終了時の状態が示されている。2回目の往動
走査Lの終了後、2回目の復動走査Rの開始前に、記録
紙24は、副走査方向Yに走査幅Wに相当する量だけ送
り出される。そして、第1ないし第4のノズルユニット
42Y,44M,46C,48BKを図中矢印R方向に
主走査させることによって、ブラックインクとシアンイ
ンク及びマゼンタインクが色重ねプリントされた記録紙
24の先端部に、第1のノズルユニット42Yの複数の
ノズル部52から噴射されたイエローインクが色重ねプ
リントされ(図2(d)中、縦線で示す部分が該当す
る)、同時に、第2のノズルユニット44Mから噴射さ
れたマゼンタインクが上記図2(c)の工程でプリント
されたマゼンタインクに隣接して色重ねプリントされる
と共に、第3のノズルユニット46cから噴射されたシ
アンインクが上記図2(c)の工程でプリントされたシ
アンインクに隣接して色重ねプリントされる。更に同時
に、第4のノズルユニット48BKから噴射されたブラ
ックインクが上記図2(c)の工程でプリントされたブ
ラックインクに隣接した記録紙24上にプリントされ
る。
【0040】図2(e)には、矢印L方向の3回目の往
動走査Lの終了時の状態が示されている。2回目の復動
走査Rの終了後、3回目の往動走査Lの開始前に、記録
紙24は、副走査方向Yに走査幅Wに相当する量だけ送
り出される。そして、第1ないし第4のノズルユニット
42Y,44M,46C,48BKを図中矢印L方向に
主走査させることによって、第1のノズルユニット42
Yから噴射されたイエローインクが上記図2(d)の工
程でプリントされたイエローインクに隣接して色重ねプ
リントされ、同時に、第2のノズルユニット44Mから
噴射されたマゼンタインクが上記図2(d)の工程でプ
リントされたマゼンタインクに隣接して色重ねプリント
されると共に、第3のノズルユニット46cから噴射さ
れたシアンインクが上記図2(d)の工程でプリントさ
れたシアンインクに隣接して色重ねプリントされる。更
に同時に、第4のノズルユニット48BKから噴射され
たブラックインクが上記図2(d)の工程でプリントさ
れたブラックインクに隣接した記録紙24上にプリント
される。
【0041】本実施例のインクジェットプリンタによれ
ば、往動走査時及び復動走査時のいずれの場合でも、記
録紙24上の色重ね順は、常に、ブラック、シアン、マ
ゼンタ、イエローの順に形成される。
【0042】このように、往復走査時において色重ね順
が変化しない理由は、第1ないし第4のノズルユニット
42Y,44M,46C,48BKが副走査方向Yに走
査幅W以上の配列ピッチP(=5W/4)で構成されて
いるからである。
【0043】このような構成において、記録紙24を副
走査方向Yに一定の走査幅Wだけ送り出した場合、記録
紙24には、各主走査方向(L,R)毎に第1ないし第
4のノズルユニット42Y,44M,46C,48BK
がその配列順に個々に対面して行くため、その配列順に
色重ねプリントが施されることになる。
【0044】この結果、図2に示すように、色重ねプリ
ントされた帯状の各インクの副走査方向Yの境界位置
は、相互にずれることになる。具体的には、かかるずれ
量は、走査幅Wと配列ピッチPとの関係からW/N′と
なり、本実施例では、N′は全インク数4であるから、
その結果、ずれ量はW/4となる。
【0045】このように、各インクのプリント境界位置
を相互にずらせた結果、各インクに同じバンド斑が存在
した場合でも、それらが一箇所に集中して相互に強め合
って著しいバンド斑として目視されるような作用を抑え
ることが可能となる。この結果、バンド斑が目立たない
ようにすることができる。
【0046】従って、本実施例によれば、往復動走査時
の色重ね順の変化に起因するバンド斑の発生を防止する
と同時に各色の帯状の走査境界が重なることに起因して
強調されるバンド斑の発生を防止することが可能なイン
クジェットプリンタを提供することが可能となる。
【0047】なお、第1ないし第4のノズルユニット4
2Y,44M,46C,48BKの副走査方向Yの配列
ピッチPを大きくすると、同時に、記録紙24の副走査
方向Yの全幅Zが大きくなる。この結果、高精度な色重
ね順を確保するための送り機構が複雑化してしまう。更
に、上記全幅Zが大きくなると、用紙搬送機構の制約か
ら用紙先端に記録できない領域が発生し、記録紙24の
無駄部分が増大する。
【0048】従って、配列ピッチPは、必要以上に大き
くすることは好ましくなく、本実施例のように、W<P
<2Wの関係を満足させることが好ましい。仮に、2W
<Pとした場合には、効果は増さず上記の弊害が増大す
るだけである。
【0049】なお、本実施例の効果を発揮させるため
に、上記全幅Zと走査幅Wとは、W(0.5+N′)<
Z<W(1+N′)の関係を満足することが好ましい。
また、第1ないし第4のノズルユニット42Y,44
M,46C,48BKの個数をN′とした場合、各ノズ
ル部を均等にずらせて配列させることによって最大の効
果が得られると共に上記弊害を最小に抑えることができ
る。従って、配列ピッチPは、上述したように、P=W
{1+(1/N′)}の関係を満足することが好まし
い。ここで、N′は全インク数又は基本インク数であっ
て、基本インク数は、シアン、マゼンタ、イエローの3
色である。なお、装置の構成に応じて、3色とブラック
以外の特色インクを加える場合もあるが、この場合、全
インク数N′に対応するノズル部の全てを相対的にずら
せる必要はない。
【0050】また、第1ないし第4のノズルユニット4
2Y,44M,46C,48BKは、完全に均等の配列
ピッチPで配置する必要はなく、本発明の効果が得られ
る範囲内即ちW<P<2Wの関係を満足する範囲内で、
不均等な配列ピッチPあるいはP=W{1+(1/
N′)}とは異なった配列ピッチPに変更しても本実施
例と同様の作用効果を奏することが可能である。
【0051】次に、本発明の第2の実施例に係るインク
ジェットプリンタについて、図3を参照して説明する。
なお、本実施例の説明に際し、図1の構成と同一の構成
には同一符号を付して、その説明を省略する。
【0052】本実施例のインクジェットプリンタは、往
復動走査時の色重ね順の変化に起因するバンド斑を完全
に除去すると共に、第1ないし第3のマルチノズルイン
クジェットプリントヘッド42,44,46の副走査方
向Y(図1参照)の配列領域の増大を極力防止すること
を目的として構成されている。なお、本実施例の他の構
成は、図1の構成と同一であるため、下記の説明では、
その特徴部分のみを示す。
【0053】即ち、図3(a)に示されたジェットプリ
ンタは、往動走査時及び復動走査時に少なくともシア
ン、マゼンタ、イエローの3色のインクを噴射可能に制
御された第1ないし第3のマルチノズルインクジェット
プリントヘッド42,44,46を備えている。具体的
には、図1(b)に示された第1ないし第4のマルチノ
ズルインクジェットプリントヘッド42,44,46,
48から第4のマルチノズルインクジェットプリントヘ
ッド48を除去して配列されている。
【0054】また、これら第1ないし第3のマルチノズ
ルインクジェットプリントヘッド42,44,46の第
1ないし第3のノズルユニット42Y,44M,46C
は、その配列ピッチ(図1(b)の符号Pに相当する配
列ピッチ)が4W/3となるように構成されている。
【0055】このような構成において、かかる3色イン
クのみによってフルカラープリントは可能であり、仮に
ブラックインクを用いるとしても、往動走査時及び復動
走査時において色重ね順の変化に起因して発生するバン
ド斑は、第1ないし第3のノズルユニット42Y,44
M,46Cの配列構成や走査制御について考慮しておく
ことによって、その発生を完全に防止することが可能で
ある。
【0056】しかも、第1ないし第3のノズルユニット
42Y,44M,46Cを副走査方向に所定の配列ピッ
チで配置する構成によれば、図1(b)に示すような4
個のノズルユニットを配列する場合に比して、副走査方
向の全幅(図1(b)の符号Zで示す幅)を小さくする
ことができる。
【0057】この結果、インクジェットプリンタの構成
が簡略化できると共に、記録紙24(図1参照)の記録
無効部分の減少にもつながるという効果を奏する。次
に、図3(b)に示されたインクジェットプリンタは、
往動走査時及び復動走査時にブラック、シアン、マゼン
タ、イエローの4色のインクを噴射可能に制御された第
1ないし第4のマルチノズルインクジェットプリントヘ
ッド42,44,46,48を備えている。具体的に
は、図3(a)に示されたマルチノズルインクジェット
プリントヘッドのうち、第3のマルチノズルインクジェ
ットプリントヘッド46の図中向って左側に隣接して第
4のマルチノズルインクジェットプリントヘッド48が
配列されている。
【0058】このような配列によれば、第4のマルチノ
ズルインクジェットプリントヘッド48は、主走査方向
(R,L)において他の第1ないし第3のマルチノズル
インクジェットプリントヘッド42,44,46との間
で干渉することはない。なお、第4のマルチノズルイン
クジェットプリントヘッド48の配列位置としては、他
のマルチノズルインクジェットプリントヘッド42,4
4,46との間で干渉しなければ、副走査方向Yの領域
内で任意に配置させることが可能である。
【0059】通常、第1ないし第4のマルチノズルイン
クジェットプリントヘッド42,44,46,48は、
その第1ないし第4のノズルユニット42Y,44M,
46C,48BKの周囲に種々の構成部材が配置されて
いるため、副走査方向に4W/3の配列ピッチで配列す
ることは可能であっても、主走査方向に沿って同位置に
配列することは困難である。
【0060】従って、図3(b)に示すような配列構成
を適用することによって、往動走査時及び復動走査時の
色重ね順の変化を防止することが可能となると共に、副
走査方向Yの全幅Zを小さくすることが可能となる。こ
の結果、インクジェットプリンタの構成が簡略化できる
と共に、記録紙24(図1参照)の記録無効部分の減少
にもつながるという効果を奏する。
【0061】次に、図3(c)に示されたインクジェッ
トプリンタは、往動走査時及び復動走査時にブラック、
シアン、マゼンタ、イエローの4色のインクを噴射可能
に制御された第1ないし第4のマルチノズルインクジェ
ットプリントヘッド42,44,46,48を備えてい
る。具体的には、図3(c)に示すように、第1及び第
3のマルチノズルインクジェットプリントヘッド42,
46を副走査方向Yに沿って整列配置し且つ第1及び第
3のマルチノズルインクジェットプリントヘッド42,
46の中央部図中向って右側に第2のマルチノズルイン
クジェットプリントヘッド44が隣接配置されている。
そして、これら第1ないし第3のマルチノズルインクジ
ェットプリントヘッド42,44,46は、その第1な
いし第3のノズルユニット42Y,44M,46C相互
の配列ピッチが副走査方向に沿って4W/3となるよう
に構成されている。更に、第2のマルチノズルインクジ
ェットプリントヘッド44の図中向って右側に隣接して
第4のマルチノズルインクジェットプリントヘッド48
が第2のマルチノズルインクジェットプリントヘッド4
4に対して副走査方向Yに沿って相対的にずらされて配
列されている。
【0062】なお、第4のマルチノズルインクジェット
プリントヘッド48の副走査方向Yの配置は任意に設定
することができるが、かかる第4のマルチノズルインク
ジェットプリントヘッド48を第1ないし第3のマルチ
ノズルインクジェットプリントヘッド42,44,46
の副走査方向Yの全幅の領域内に配置することによっ
て、副走査方向Yの全幅Zのみならず主走査方向(R,
L)の全長を小さくすることが可能となる。この結果、
上記図3(a),(b)の構成に基づく効果に加えて、
マルチノズルインクジェットプリントヘッドの主走査方
向(R,L)への送り長さを縮小することができるた
め、インクジェットプリンタの寸法を更にコンパクトに
することが可能となる。
【0063】次に、本発明の第3の実施例に係るインク
ジェットプリンタについて、図4を参照して説明する。
なお、本実施例の説明に際し、図1及び図2の構成と同
一の構成には同一符号を付して、その説明を省略する。
【0064】上述した第1及び第2の実施例に適用され
た第1ないし第4のノズルユニット42Y,44M,4
6C,48BKには、夫々、所望のプリントドットと等
しい間隔Sで副走査方向Yに沿って配列された複数のノ
ズル部52(図1(c)参照)が設けられている。
【0065】これに対して、本実施例に適用された第1
ないし第4のノズルユニット42Y,44M,46C,
48BKには、図4(f)に示すように、夫々、所望の
プリントドットの2倍の間隔2Sで副走査方向Yに沿っ
て配列された複数のノズル部52が設けられている。従
って、ノズル部52の個数をnとすると、2nSが走査
幅Wとなる。なお、図4(f),(g)では、第4のノ
ズルユニット48BKの構成作用のみを示したが、他の
ノズルユニット42Y,44M,46Cの構成作用も同
一であるため、その図説は省略する。また、他のインク
ジェットプリンタの構成は、図1(a)と同一であり、
第1ないし第4のマルチノズルインクジェットプリント
ヘッド42,44,46,48(図1参照)の配列構成
も図1(b)と同一であるため、その説明は省略する。
【0066】このようにノズル部52が配列された第1
ないし第4のマルチノズルインクジェットプリントヘッ
ド42,44,46,48(図1参照)は、ノズル部5
2の間隔2Sが広いため製作が容易であると共に、低ド
ット密度での高速プリントを可能とする。
【0067】次に、このような構成を有する本実施例の
動作について説明する。図4(a)には、主走査方向
(L,R)のうち、矢印L方向の1回目の往動走査(以
下、符号Lで示す)の終了時の状態が示されている。
【0068】この状態において、副走査方向Yに送り出
された記録紙24は、その先端部分が第4のノズルユニ
ット48BKの走査領域(具体的には、走査幅Wに相当
する)に位置付けられている。
【0069】図4(a)に示すように、1回目の往動走
査Lは、第1ないし第4のノズルユニット42Y,44
M,46C,48BKを図中矢印L方向に主走査させる
ことによって、白抜き枠線で囲んだ記録紙24上の帯状
走査領域に、第4のノズルユニット48BKから噴射さ
れたブラックインクが、相互間隔2Sの帯状ライン(図
4(f)の右上り斜線で示すライン参照)としてプリン
トされることになる。
【0070】図4(b)には、矢印R方向の1回目の復
動走査(以下、符号Rで示す)の終了時の状態が示され
ている。1回目の往動走査Lの終了後、1回目の復動走
査Rの開始前に、記録紙24は、副走査方向Yに距離S
(ノズル部52相互の間隔2Sの半分の距離)だけ送り
出される。そして、第1ないし第4のノズルユニット4
2Y,44M,46C,48BKを図中矢印R方向に主
走査させることによって、ブラックインクが帯状ライン
(右上り斜線ライン)としてプリント(仮に、先行ブラ
ックラインという)された先端部の記録紙24上には、
第4のノズルユニット48BKから噴射されたブラック
インクが先行ブラックラインをインターレースしながら
帯状ライン(図4(g)の右下がり斜線で示すライン参
照)としてプリントされる。
【0071】この結果、上記走査幅Wに相当する記録紙
24の先端部に所望の密度でブラックインクがプリント
されることになる(図4(b)中、砂目が施された部分
が該当する)。
【0072】図4(c)には、矢印L方向の2回目の往
動走査Lの終了時の状態が示されている。1回目の復動
走査Rの終了後、2回目の往動走査Lの開始前に、記録
紙24は、副走査方向Yに距離W−S(走査幅Wからノ
ズル部52相互間の1/2の距離Sを引いた距離)だけ
送り出される。そして、第1ないし第4のノズルユニッ
ト42Y,44M,46C,48BKを図中矢印L方向
に主走査させることによって、所望の密度でブラックイ
ンクがプリントされている記録紙24の先端部上には、
第3のノズルユニット46Cから噴射されたシアンイン
クが相互間隔2Sの帯状ライン(図4(f)参照)とし
て色重ねプリントされ(図4(c)中、右上がり斜線で
示す部分が該当する)、同時に、第4のノズルユニット
48BKから噴射されたブラックインクが、所望の密度
でプリントされているブラックインクに隣接した記録紙
24上に相互間隔2Sの帯状ラインとしてプリントされ
る(図4 (f)参照)。
【0073】図4(d)には、矢印R方向の2回目の復
動走査Rの終了時の状態が示されている。2回目の往動
走査Lの終了後、2回目の復動走査Rの開始前に、記録
紙24は、副走査方向Yに距離S(ノズル部52相互の
間隔2Sの半分の距離)だけ送り出される。そして、第
1ないし第4のノズルユニット42Y,44M,46
C,48BKを図中矢印R方向に主走査させることによ
って、シアンインクが帯状ラインとして色重ねプリント
(仮に、先行シアンラインという)された部分に、第3
のノズルユニット64Cから噴射されたシアンインクが
先行シアンラインをインターレース(図4(g)参照)
しながら色重ねプリントされ、同時に、図4(c)の工
程でブラックインクが帯状ラインとしてプリント(仮
に、先行ブラックラインという)された部分に、第4の
ノズルユニット48BKから噴射されたブラックインク
が先行ブラックラインをインターレース(図4(g)参
照)しながらプリントされる。
【0074】この結果、記録紙24の先端部には、所望
の密度でプリントされたブラックインク上に所望の密度
でシアンインクが色重ねプリントされると共に、これに
隣接した記録紙24上には、所望の密度でブラックイン
クがプリントされることになる。
【0075】上述したような往復動走査(R,L)を繰
り返すことによって、図4(e)に示すように、記録紙
24上には、順に、ブラック(砂目部分)、シアン(右
上がり斜線部分)、マゼンタ(右下がり斜線部分)、イ
エロー(縦線部分)が色重ねプリントされることにな
る。
【0076】このような色重ねプリントによれば、副走
査方向Yの帯状の各インクの境界が相互にずれているた
め、バンド斑が目立たなくなっている。更に、帯状の各
インクの色重ね順は、ブラック、シアン、マゼンタ、イ
エローの順となっており、かかる順序は、記録紙24の
任意の部分でも同一であるから、バンド斑を完全に除去
させることが可能となる。
【0077】従って、本実施例の構成によれば、往動走
査時及び復動走査時において色重ね順の変化に起因する
ハンド斑の発生は完全に防止されると共に、各インクの
帯状境界位置は、副走査方向Yの走査幅W中に分散配置
されるため、各インクの境界部分のバンド斑を目立たな
くさせることができる。
【0078】次に、本発明の第4の実施例に係るインク
ジェットプリンタについて、図5を参照して説明する。
なお、本実施例の説明に際し、図1及び図4の構成と同
一の構成には同一符号を付して、その説明を省略する。
【0079】本実施例に適用された第1ないし第4のノ
ズルユニット42Y,44M,46C,48BKには、
図4(f)に示すように、夫々、所望のプリントドット
の2倍の間隔2Sで副走査方向Yに沿って配列された複
数のノズル部52が設けられている。従って、ノズル部
52の個数をnとすると、2nSが走査幅Wとなる。な
お、図4(f),(g)では、第4のノズルユニット4
8BKの構成のみを示したが、他のノズルユニット42
Y,44M,46Cの構成も同一であるため、その図説
は省略する。また、他のインクジェットプリンタの構成
は、図1(a)と同一であり、第1ないし第4のマルチ
ノズルインクジェットプリントヘッド42,44,4
6,48(図1参照)の配列構成も図1(b)と同一で
あるため、その説明は省略する。
【0080】本実施例において、第1ないし第4のノズ
ルユニット42Y,44M,46C,48BKの配列ピ
ッチPを、P=W{1+(1/2N′)}とし、N′を
基本インク数及び全色インク数に一致させると共に、往
動走査時及び復動走査時毎にW/2ずつ記録紙24を副
走査方向Yに送り出すように構成されている。
【0081】従って、本実施例では、全色インクの数
N′は、4であるから、配列ピッチPは、9W/8とな
っている。次に、このような構成を有する本実施例の動
作について説明する。
【0082】図5(a)には、主走査方向(L,R)の
うち、矢印L方向の1回目の往動走査(以下、符号Lで
示す)の終了時の状態が示されている。この状態におい
て、副走査方向YにW/2だけ送り出された記録紙24
は、その先端部分が第4のノズルユニット48BKの走
査領域内(具体的には、走査幅Wに相当する)に位置付
けられている。
【0083】図5(a)に示すように、1回目の往動走
査Lは、第1ないし第4のノズルユニット42Y,44
M,46C,48BKを図中矢印L方向に主走査させる
ことによって、白抜き枠線で囲んだ記録紙24上の帯状
走査領域に、第4のノズルユニット48BKから噴射さ
れたブラックインクが、相互間隔2Sの帯状ラインとし
てプリントされることになる(図4(f)参照)。
【0084】図5(b)には、矢印R方向の1回目の復
動走査(以下、符号Rで示す)の終了時の状態が示され
ている。1回目の往動走査Lの終了後、1回目の復動走
査Rの開始前に、記録紙24は、副走査方向Yに更にW
/2だけ送り出される。そして、第1ないし第4のノズ
ルユニット42Y,44M,46C,48BKを図中矢
印R方向に主走査させることによって、ブラックインク
が帯状ラインとしてプリント(仮に、先行ブラックライ
ンという)された先端部の記録紙24上には、第4のノ
ズルユニット48BKから噴射されたブラックインクが
先行ブラックラインをインターレース(図4(g)参
照)しながらプリントされ(図4(b)中、砂目が施さ
れた部分が該当する)、同時に、先端部に隣接する記録
紙24上には、第4のノズルユニット48BKから噴射
されたブラックインクが相互間隔2Sの帯状ラインとし
てプリントされることになる(図4(f)参照)。
【0085】この結果、上記走査幅Wに相当する記録紙
24の先端部に所望の密度でブラックインクがプリント
され(図4(b)中、砂目部分が該当する)、同時に、
先端部に隣接する記録紙24条に相互間隔2Sの帯状ラ
インとしてブラックインクがプリントされる。
【0086】図5(c)には、矢印L方向の2回目の往
動走査Lの終了時の状態が示されている。1回目の復動
走査Rの終了後、2回目の往動走査Lの開始前に、記録
紙24は、副走査方向Yに更にW/2だけ送り出され
る。そして、第1ないし第4のノズルユニット42Y,
44M,46C,48BKを図中矢印L方向に主走査さ
せることによって、ブラックインクが所望の密度でプリ
ントされた記録紙24の先端部上には、第3のノズルユ
ニット46Cから噴射されたシアンインクが相互間隔2
Sの帯状ライン(図4(f)参照)として色重ねプリン
トされ(図5(c)中、右上がり斜線で示す部分が該当
する)、同時に、図5(b)の工程でブラックインクが
帯状ラインとしてプリント(仮に、先行ブラックライン
という)された部分に、第4のノズルユニット48BK
から噴射されたブラックインクが先行ブラックラインを
インターレース(図4(g)参照)しながらプリントさ
れると共に(図5(c)中、砂目部分が該当する)、第
4のノズルユニット48BKの走査幅W内にW/2だけ
送り出されている記録紙24上(砂目部分に隣接した白
抜き部分)に、第4のノズルユニット48BKから噴射
されたブラックインクが相互間隔2Sの帯状ラインとし
てプリントされることになる(図4(f)参照)。
【0087】そして、上述したような工程と同様に、図
5(d),(e)の各工程が施されることによって、図
5(f)に示すように、記録紙24上には、順に、ブラ
ック(砂目部分)、シアン(右上がり斜線部分)、マゼ
ンタ(右下がり斜線部分)、イエロー(縦線部分)が帯
状に色重ねプリントされることになる。
【0088】このような色重ねプリントによれば、副走
査方向Yの帯状の各インクのプリント境界が相互にW/
2N′だけずれており、更に、各インクの帯状のプリン
ト境界の繰り返しはW/2毎に短くなっているため、各
インクのプリント境界が副走査方向Yに細かく分散配置
されている。この結果、バンド斑が極めて目立たなくな
っている。更にまた、帯状の各インクの色重ね順は、ブ
ラック、シアン、マゼンタ、イエローの順となってお
り、かかる順序は、記録紙24の任意の部分でも同一で
あるから、バンド斑を完全に除去させることが可能とな
る。
【0089】従って、本実施例の構成によれば、往動走
査時及び復動走査時において色重ね順の変化に起因する
ハンド斑の発生は完全に防止されると共に、各インクの
帯状境界位置は、副走査方向Yの走査幅W中に分散配置
されるため、各インクの境界部分のバンド斑を目立たな
くさせることができる。
【0090】ところで、マルチノズルインクジェットプ
リントヘッドに適用された複数のノズル部によって、ノ
ズル配列間隔よりも短いプリントドットピッチで所望の
プリントを行う構成は、上記の図4及び図5に示したよ
うな構成に限定されず、高ドット密度のプリントモード
と、低ドット密度のプリントモードが選択可能に構成さ
れたプリンタにも必要な構成である。
【0091】例えば、標準的な400DPIのプリント
を行うことができるように、副走査方向に0.0635
ミリメートルピッチで配置された複数のノズルを有する
マルチノズルインクジェットプリントヘッドが装着され
たプリンタにおいて、プリントモード800DPIの高
密度記録を行う場合、かかる800DPIのプリント画
質を向上させるためには、以下のように構成することが
好ましい。
【0092】かかる要求を満足するために、図6及び図
7には、本発明の第5の実施例に係るインクジェットプ
リンタの主要構成が示されている。なお、本実施例の説
明に際し、図1及び図4の構成と同一の構成には同一符
号を付して、その説明を省略する。
【0093】本実施例のインクジェットプリンタは、記
録紙24の送り方向である副走査方向Yに配列され且つ
主走査方向(R,L)に往復動走査可能なN個のノズル
部を有する第1ないし第4のマルチノズルインクジェッ
トプリントヘッド42,44,46,48を備えてお
り、これらマルチノズルインクジェットプリントヘッド
は、往動走査L及び復動走査R毎に副走査方向Yに送り
出された記録紙24に対してN個のノズル部から所定の
インクを噴射して、記録紙24上にN個のノズル部の副
走査方向Yの走査幅Wに対応した帯状の走査プリント領
域を形成するように構成されている。
【0094】具体的には、本実施例には、図6に示すよ
うに配列された第1ないし第4のノズルユニット42
Y,44M,46C,48BKを備えた第1ないし第4
のマルチノズルインクジェットプリントヘッド42,4
4,46,48が構成されている。
【0095】また、本実施例に適用された第1ないし第
4のノズルユニット42Y,44M,46C,48BK
の配列ピッチPは、P=W{1+(1/N′)}と規定
されており、N′は、基本ノズル部数又は全ノズル部数
に一致させている。更に、記録紙24は、各主走査毎
(R,L)に副走査方向YにW/4ずつ送り出されるよ
うに構成されている。
【0096】具体的には、本実施例に適用されたノズル
部数即ち基本インク数N′は、第1ないし第3のノズル
ユニット42Y,44M,46Cの個数に一致させて、
N′=3となる。従って、配列ピッチPは、副走査方向
Yに4W/3となっている。なお、かかる配列ピッチP
は、第4のノズルユニット48BKを含めて5W/4又
はこれに近い値であってもよい。
【0097】これらノズルユニット42Y,44M,4
6C,48BKには、図4(f)に示すように、夫々、
所望のプリントドットの2倍の間隔2Sで副走査方向Y
に沿って配列された複数のノズル部52が設けられてい
る。従って、ノズル部52の個数をnとすると、2nS
が走査幅Wとなる。なお、図4(f),(g)では、第
4のノズルユニット48BKの構成のみを示したが、他
のノズルユニット42Y,44M,46Cの構成も同一
であるため、その図説は省略する。また、他のインクジ
ェットプリンタの構成は、図1(a)と同一であるた
め、その説明は省略する。
【0098】次に、本実施例の動作について、図6及び
図7を参照して説明する。図6(a)及び図7(a)に
は、主走査方向(L,R)のうち、矢印L方向の1回目
の往動走査(以下、符号Lで示す)の終了時の状態が示
されている。
【0099】この状態において、副走査方向YにW/4
だけ送り出された記録紙24は、その先端部分が第3の
ノズルユニット46Cの走査領域内(具体的には、走査
幅Wに相当する)に位置付けられている。
【0100】特に、図6(a)に示すように、1回目の
往動走査Lは、第1ないし第4のノズルユニット42
Y,44M,46C,48BKを図中矢印L方向に主走
査させることによって、白抜き枠線で囲んだ記録紙24
上の帯状走査領域(図6(a)参照)に、第3のノズル
ユニット46Cのノズル部52(図4(f)参照)から
噴射されたシアンインクが、相互間隔2Sでドットプリ
ントされる。
【0101】具体的には、図7(a)に示すように、第
3のノズルユニット46Cには、第1ないし第6ノズル
部(仮に、符号H1,H2,H3,H4,H5,H6 で示す)から
成る6個のノズル部が設けられており、W/4だけ送り
出された記録紙24の先端部には、第1及び第2ノズル
部H1,H2 から噴射されたシアンインクがドット状にプ
リントされることになる(図7(a)中、白抜き○印が
該当する)。この場合、プリントされたドット相互の間
隔は、副走査方向Y及び主走査方向(R,L)に沿って
夫々2Sとなっている。
【0102】図6(b)及び図7(b)には、矢印R方
向の1回目の復動走査(以下、符号Rで示す)の終了時
の状態が示されている。1回目の往動走査Lの終了後、
1回目の復動走査Rの開始前に、記録紙24は、副走査
方向Yに更にW/4(具体的には、3Sに相当する距
離)だけ送り出される。そして、第1ないし第4のノズ
ルユニット42Y,44M,46C,48BKを図中矢
印R方向に主走査させることによって、既にシアンイン
クがドット状プリント(仮に、先行シアンドット(図7
(b)中、十字が施された○印)という。以下同じ)さ
れた先端部の記録紙24上には、第2及び第3ノズル部
H2,H3 から噴射されたシアンインクが先行シアンドッ
トに対して主走査方向に同じアドレス位置で且つ副走査
方向Yにインターレース(図7(b)参照)しながらド
ット状プリントされ(図4(b)中、白抜き○印が該当
する)、同時に、第1ノズル部H1 から噴射されたシア
ンインクがドット状にプリントされる(図7(b)参
照)。図6(c)及び図7(c)には、矢印L方向の2
回目の往動走査Lの終了時の状態が示されている。
【0103】1回目の復動走査Rの終了後、2回目の往
動走査Lの開始前に、記録紙24は、副走査方向Yに更
にW/4(具体的には、3Sに相当する距離)だけ送り
出される。そして、第1ないし第4のノズルユニット4
2Y,44M,46C,48BKを図中矢印L方向に主
走査させることによって、図7(a),(b)の工程に
より形成された先行シアンドットに対して、第2ないし
第5ノズル部H2,H3,H4,H5 から噴射されたシアンイ
ンクが主走査方向にインターレースしながらドット状プ
リント(白抜き○印)され、同時に、第1ノズル部H1
から噴射されたシアンインクがドット状にプリント(白
抜き○印)される(図7(c)参照)。
【0104】図6(d)及び図7(d)には、矢印R方
向の2回目の復動走査Rの終了時の状態が示されてい
る。2回目の往動走査Lの終了後、2回目の復動走査R
の開始前に、記録紙24は、副走査方向Yに更にW/4
(具体的には、3Sに相当する距離)だけ送り出され
る。そして、第1ないし第4のノズルユニット42Y,
44M,46C,48BKを図中矢印R方向に主走査さ
せることによって、図7(a),(b),(c)の工程
により形成された先行シアンドットに対して、第2ない
し第6ノズル部H2,H3,H4,H5,H6 から噴射されたシ
アンインクが副走査方向にインターレースしながらドッ
ト状プリント(白抜き○印)され、同時に、第1ノズル
部H1 から噴射されたシアンインクがドット状にプリン
ト(白抜き○印)される(図7(d)参照)。
【0105】このように図7(a),(b),(c),
(d)の4回の主走査工程を経ることにより、記録紙2
4の先端部には、シアンインクが先行シアンドットの隙
間をインターレースするようにドット状プリントされ
る。この結果、記録紙24の先端部には、シアンインク
が所望のドット密度でドット状プリントされることにな
る。
【0106】即ち、各回の走査境界のピッチはW/4と
なり、走査幅Wを細分化した結果となる。この結果、バ
ンド斑が大幅に減少すると共に、第1ないし第6ノズル
部H1,H2,H3,H4,H5,H6 に噴射斑があった場合で
も、斑の位置が走査幅W中の4カ所に分散されるため、
バンド斑の発生が防止される。
【0107】このような工程を順次繰り返しながら記録
紙24を送り出すことによって、記録紙24上には、順
に、各ノズルユニット42Y,44M,46C,48B
Kから噴射されるインクが色重ねドットプリントされる
ことになる。
【0108】なお、ドットプリントの形成順序は、本実
施例の構成に限定されることはなく、種々変更すること
が可能である。また、本実施例のヘッド構成で例えば図
4のプリントモードで実行させてピッチ2倍のプリント
を施すことも可能である。
【0109】次に、本発明の第6の実施例に係るインク
ジェットプリンタについて、図8を参照して説明する。
なお、本実施例の説明に際し、第5の実施例と同一の構
成には同一符号を付して、その説明を省略する。
【0110】図8に示されたインクジェットプリンタ
は、上記第5の実施例の改良に係り、プリント時間の短
縮化を目的として構成されている。即ち、本実施例で
は、記録紙24は、各主走査毎(R,L)に副走査方向
YにW/2ずつ送り出されるように構成されており、配
列ピッチPは、本実施例の場合、シアン、マゼンタ、イ
エローの3色が基本インク数であるから、4W/3と規
定されている。なお、各往動及び復動走査時に主走査方
向には所望ドット密度のプリントが行われるようにす
る。
【0111】本実施例において、主走査方向(R,L)
毎に副走査方向Yに送り出された記録紙24に対するド
ットプリント動作は、送り出し量がW/2であり、往動
及び復動走査で所望ドット密度のプリントが得られる。
【0112】従って、図8(a)〜(e)の各工程を経
ることによって、記録紙24上には、順に、シアン(砂
目部分)、マゼンタ(右上がり部分)、イエロー(右下
がり部分)の基本インクが色重ねプリントされることに
なる。
【0113】このように形成されたプリント画像は、各
インクの帯状境界が走査幅W中に2箇所に分散されてい
ると共に各インクの境界が相互にずれているため、各イ
ンクの境界部分のバンド斑を目立たなくさせることがで
きる。更に、各インクの色重ね順は、シアン、マゼン
タ、イエローの順となっており、かかる順序は、記録紙
24の任意の部分でも同一であるから、バンド斑を完全
に除去させることが可能となる。更にまた、1回の往復
動走査で所望のドット密度のプリントを行うことができ
るため、走査開始や停止等に要する時間が削減され、プ
リント時間の短縮化が達成される。
【0114】ところで、上述した第5及び第6の実施例
(図6ないし図8参照)のインクジェットプリンタは、
高密度プリントモード及び低密度プリントモードの選択
を可能とする装置の実現に極めて好都合な構成を有して
いる。
【0115】例えば、400DPIのプリントに適合す
るように副走査方向Yの配列間隔Sが0.0635ミリ
メートルとなっている複数のノズル部(図7の符号H1,
H2,H3,H4,H5,H6 及び図4(f)の符号52参照)
を有するマルチノズルインクジェットプリントヘッドを
用いて、プリントモード800DPIの高密度記録を行
う場合には、上記第5及び第6の実施例で採用したプリ
ントモードに基づいたプリント制御を行えばよい。一
方、プリントモード400DPIの低密度記録を行う場
合には、上記第5及び第6の実施例と同様の構成で図2
に示すようなプリント制御を行えばよい。
【0116】具体的には、各プリントヘッドのノズル部
相互の配列ピッチPをW{1+(1/N′)}とし、低
密度記録モードと高密度記録モードとを選択する手段
と、この手段によって選択されたモードに対応するよう
に、プリントヘッドドライバを駆動制御して、各プリン
トヘッドを走査制御させる回路とを備えればよい。
【0117】次に、本発明の第7の実施例に係るインク
ジェットプリンタについて、図9ないし図11を参照し
て説明する。なお、本実施例の説明に際し、図1の構成
と同一の構成には同一符号を付して、その説明を省略す
る。
【0118】本実施例のインクジェットプリンタは、往
動走査時及び復動走査時に噴射されたインク滴を目標の
着滴位置に正確に着滴させることができるように構成さ
れている。
【0119】ところで、インク滴の着滴位置が変動する
と、往動走査時及び復動走査時に記録紙24上に形成さ
れる着滴ドット位置にずれが生じてしまう。いま、図9
(c)において、主走査方向に移動速度v2 で移動して
いるマルチノズルインクジェットプリントヘッドから噴
射速度v1 でインクが噴射される場合について考える。
この場合、上記プリントヘッドと記録紙24との間のギ
ャップをG、インクが記録紙24に到達するまでの到達
時間をtとすると、ギャップGは、G=v1 tとなる。
【0120】ここで、記録紙24上の目標着滴位置をQ
とすると、目標着滴位置Qに向かって噴射速度v1 で噴
射されたインクは、上記プリントヘッドが移動速度v2
で移動している関係上、着滴するまでの間にv2 tだけ
主走査方向にずれた位置Jに着滴することになる。
【0121】具体的には、インクの噴射速度v1 が5m
/s、ギャップGが1mm、プリントドット密度が40
0DPI、上記プリントヘッドのドライブ速度が5kH
zである場合、移動速度v2 は317.5mm/s、到
達時間tは0.0002秒であるから、v2 t=0.0
635mmとなる。これは、400DPIのプリントド
ット密度の約1ドット分のずれとなる。
【0122】そこで、図9(d)に示すように、かかる
ずれ量(即ち、v2 t)を考慮してプリントヘッドをド
ライブさせることによって、インクを目標着滴位置Qに
着滴させることが可能となる。
【0123】即ち、例えば、上記プリントヘッドが往動
走査方向Lに移動している場合には、目標着滴位置Qよ
りもv2 tだけ手前位置でインクを噴射させればよく、
一方、復動走査方向Rに移動している場合には、目標着
滴位置Qよりも−v2 tだけ手前位置でインクを噴射さ
せればよい。
【0124】このように噴射タイミングが調節されたイ
ンクジェットプリンタにおいて、何等かの理由でキャッ
プGが拡大してしまった場合、図9(e)に示すよう
に、インクの到達時間がt′(t<t′)と大きくな
り、その結果、着滴位置のずれ量もv2 t′も大きくな
ってしまう。このずれ量v2 t′は、往動走査時及び復
動走査時の着滴位置のずれを相対的に拡大させる方向に
作用し、図中矢印の先端位置が示すように、着滴位置の
不揃いが発生してしまう。
【0125】また、図9(f)には、上記プリントヘッ
ドのドライブ電圧の変動やインク粘度の変動等の影響に
よって、インクの噴射速度v1 が遅くなった場合が示さ
れている。
【0126】インクの噴射速度v1 が遅くなると、イン
クの到達時間がt′(t<t′)と大きくなり、その結
果、往動走査時の着滴位置のずれ量v2 t′と、復動走
査時の着滴位置のずれ量−v2 t′とが共に大きくなっ
てしまう。このずれ量は、相互にインクプリント位置を
不揃いにする方向に作用する。
【0127】インクが噴射されてから着滴するまでの到
達時間の時間差に基づく着滴位置のずれは、プリンタ製
作時の調整では補正しきれない要因である。しかも、ギ
ャップGを大きく設定した場合には、上記弊害は助長さ
れる傾向にある。
【0128】このような弊害を除去するために本実施例
のインクジェットプリンタは、図9(a),(b)に示
すように、記録紙24の送り方向である副走査方向Yに
配列され且つ主走査方向(R,L)に往復動走査可能な
ノズル部54aを有するマルチノズルインクジェットプ
リントヘッド54を備えており、往動走査及び復動走査
毎に副走査方向Yに送り出された記録紙24に対してノ
ズル部54aから所定のインクを噴射して、記録紙24
上にノズル部54aの副走査方向Yの走査幅に対応した
帯状の走査プリント領域を形成するインクジェットプリ
ンタであって、マルチノズルインクジェットプリントヘ
ッド54のノズル部54aを介して記録紙24上に所定
のマーキングがプリントされるように、マルチノズルイ
ンクジェットプリントヘッド54に所定のマーキング信
号を出力可能なプリント信号回路56と、マルチノズル
インクジェットプリントヘッド54と共に主走査方向
(R,L)に往復動可能に構成され且つ記録紙24にプ
リントされたマーキングを検知して、検知信号を出力す
るマーキングセンサ58と、このマーキングセンサ58
から出力された検知信号及びマルチノズルインクジェッ
トプリントヘッド54の移動速度v2 に基づいて、イン
クの噴射タイミングの補正量を演算するタイミング補正
回路60と、このタイミング補正回路60で演算された
補正量に基づいて、プリント信号回路56を制御してマ
ルチノズルインクジェットプリントヘッド54のノズル
部54aから噴射されるインクの噴射タイミングを制御
するプリントタイミング回路62とを備えている。
【0129】本実施例において、移動速度v2 は、主走
査モータ32の駆動速度を検知するロータリーエンコー
ダ64に接続された移動速度検出回路66によって検出
されている。あるいはパルスモータの駆動パルス周期か
ら決まる値を用いてもよい。
【0130】プリント信号回路56は、マルチノズルイ
ンクジェットプリントヘッド54に内蔵されているドラ
イバー回路(図示しない)にプリント画信号を送信し
て、記録紙24上にノズル部54aの副走査方向Yの走
査幅に対応した帯状の走査プリント領域を形成させると
共に、副走査方向Yに沿って延出したマーキングM(図
10及び図11参照)をプリントさせるためのマーキン
グ信号を出力可能に構成されている。
【0131】マーキングセンサ58は、マルチノズルイ
ンクジェットプリントヘッド54に隣接してキャリッジ
38上に設けられており、記録紙24にプリントされた
マーキングを検知可能なセンサー部58aを備えてい
る。
【0132】タイミング補正回路60は、少なくともマ
ーキング信号の出力タイミング及びマーキング位置のい
ずれか一方のデータと、少なくともマーキングセンサ5
8がマーキングMを検知した検知タイミング及び検知位
置のいずれか一方のデータとに基づいて、ノズル部54
aから噴射されるインクの噴射タイミングの補正量を演
算するように構成されている。
【0133】なお、他の構成は、図1(a)に示された
インクジェットプリンタと同一であるため、その説明は
省略する。このような構成によれば、マルチノズルイン
クジェットプリントヘッド54によって記録紙24上に
プリントされたマーキングMをマーキングセンサ58が
常時検知し続け、その検知信号はタイミング補正回路6
0に出力される。同時に、移動速度検出回路66からマ
ルチノズルインクジェットプリントヘッド54の移動速
度v2 がタイミング補正回路60に入力される。更に、
タイミング補正回路60には、プリントタイミング回路
62から出力されるマーキング信号出力タイミングデー
タが入力される。
【0134】タイミング補正回路60は、検知信号と移
動速度v2 とマーキング信号出力タイミングデータとに
基づいて、インクの着滴位置のずれ量を演算すると共
に、このずれ量が設定値と異なったとき、着滴位置を補
正するための補正量を演算し、その演算データをプリン
トタイミング回路62に出力する。
【0135】プリントタイミング回路62は、入力した
演算データに基づいて、プリント信号回路を制御して、
マルチノズルインクジェットプリントヘッド54のノズ
ル部54aから噴射されるインクの噴射タイミングを制
御する。
【0136】ここで、上記補正量を演算する工程につい
て図9(b)を参照して説明する。いま、図中矢印R方
向に主走査されている場合において、矢印R方向の上流
側にマーキングセンサ58が配置されており、ノズル部
54aとセンサー部58aとの間の距離をKとする。
【0137】このような状態において、マルチノズルイ
ンクジェットプリントヘッド54を動作させて、マーキ
ングMを形成すると、マーキングライン又はマーキング
ドットは、予定位置からv2 tだけ下流側に着滴する。
この結果、マルチノズルインクジェットプリントヘッド
54が動作してからマーキングセンサ58がマーキング
Mを検知するまでの移動距離はK+v2 tとなる。
【0138】ところが、何等かの原因で着滴までの到達
時間tが変化すると、着滴位置は、予定位置からv2
t′だけ下流側に移動し、この結果、移動距離もK+v
2 t′となる。
【0139】キャリッジ38は、移動速度v2 で移動し
ているため、マーキングセンサ58がマーキングMを検
知するのは、マルチノズルインクジェットプリントヘッ
ド54が動作してから(K+v2 t)/v2 の時間経過
後となるが、実際には、到達時間tが変化しているた
め、(K+v2 t′)/v2 の時間経過後となる。
【0140】この時間差はt′−tとなり、そのずれ量
Δは、v2 (t′−t)となる。かかる測定結果に基づ
いて、インクを目標着滴位置(例えば、図9(b)の符
号Q位置)に着滴させるためには、マルチノズルインク
ジェットプリントヘッド54の動作タイミングを時間差
t′−tだけ早めるか、あるいは、プリント画信号の読
出しアドレス位置をずれ量v2 (t′−t)だけ上流側
の座標に変更するように、タイミング補正回路60から
所定の補正信号を出力ればよい。なお、上記タイミング
変更とアドレス位置変更とは実質的に同一の修正とな
る。
【0141】図10(a)には、記録紙24の有効プリ
ント領域又は画面領域(図中、斜線で囲まれた領域)の
先頭位置にマーキングMがプリントされている状態が示
されている。
【0142】このマーキングMは、装置の電源を作動
(オン)させた際又は各プリント画像の書出しに先立っ
てプリントされる。このようなマーキングMの領域は、
記録紙24がロール紙である場合、先頭リーダー部とし
て切り捨ててしまうことができる。
【0143】図10(b)には、記録紙24の有効プリ
ント領域又は画面領域(図中、斜線で囲まれた領域)の
幅方向端部に所定の周期でマーキングMがプリントされ
ている状態が示されている。
【0144】これらマーキングMは、記録紙24を副走
査方向Yに移動させながら、プリント信号回路56から
一定の周期で出力されたマーキング信号によって、プリ
ントされる。
【0145】このようにマーキングMをプリントするこ
とによって、プリント中において一定の周期でインクの
着滴位置の補正を行うことが可能となる。即ち、マルチ
ノズルインクジェットプリントヘッド54の温度変化に
伴ってインクの粘度が変化して着滴位置にずれが生じた
場合でも、一定周期でプリントされたマーキングMを検
知したマーキングセンサ58から出力された検知信号に
基づいて、タイミング補正回路60がノズル部54aか
ら噴射されるインクの噴射タイミングの補正量を一定周
期で演算して更新していくことが可能となる。
【0146】図11には、記録紙24の有効プリント領
域又は画面領域(図中、斜線で囲まれた領域)の先頭位
置に所定ピッチでマーキングMがプリントされている状
態が示されている。
【0147】これらマーキングMは、マルチノズルイン
クジェットプリントヘッド54を主走査方向(R,L)
に移動させながら、プリント信号回路56から一定の周
期で出力されたマーキング信号によって、プリントされ
る。
【0148】このようなマーキングMが施されている場
合において、マーキングセンサ58によるマーキング検
知タイミングと、マーキング信号の出力タイミングとの
時間差の平均値に基づいて、タイミング補正回路60が
ノズル部54aから噴射されるインクの噴射タイミング
の補正量を演算することになる。
【0149】インクの着滴位置のずれは、上記ギャップ
G(図9参照)の変化に伴って変化するため、図11の
ように主走査方向(R,L)にプリントされた複数のマ
ーキングMを検知しながら補正値を演算することによっ
て、1箇所のマーキングMに基づく補正値に比してより
正確な補正を行うこと可能となる。
【0150】次に、本発明の第8の実施例に係るインク
ジェットプリンタについて、図12を参照して説明す
る。なお、本実施例の説明に際し、図1及び図9ないし
図11の構成と同一の構成には同一符号を付してその説
明を省略する。
【0151】本実施例のインクジェットプリンタは、図
1(b)に示すように配列された第1ないし第4のマル
チノズルインクジェットプリントヘッド42,44,4
6,48を適用したカラーインクジェットプリンタであ
って、第1ないし第4のノズルユニット42Y,44
M,46C,48BKを介して記録紙24(図1参照)
上に形成されたマーキングM(図10及び図11参照)
を2本共に検知するように、第1及び第2のマーキング
センサ58a,58bが設けられている。
【0152】具体的には、図12(a)に示すように、
第1のマーキングセンサ58aは、第3及び第4のノズ
ルユニット46C,48BKを介して記録紙24上に形
成されるマーキング領域(即ち、第3及び第4のノズル
ユニット46C,48BKの走査幅W2,W1に対応す
る領域)に部分的にまたがるように、第3のマルチノズ
ルインクジェットプリントヘッド46の上側面に取り付
けられている。一方、第2のマーキングセンサ58b
は、第1及び第2のノズルユニット42Y,44Mを介
して記録紙24上に形成されるマーキング領域(即ち、
第1及び第2のノズルユニット42Y,44Mの走査幅
W4,W3に対応する領域)に部分的にまたがるよう
に、第1のマルチノズルインクジェットプリントヘッド
42の上側面に取り付けられている。
【0153】なお、これら第1及び第2のマーキングセ
ンサ58a,58bは、夫々、第1ないし第4のノズル
ユニット42Y,44M,46C,48BKから噴射さ
れる各インクの噴射タイミングを補正するための検知信
号を出力可能に構成されている。
【0154】図12(b)には、第1及び第2のマーキ
ングセンサ58a,58bの内部構成が示されている
が、双方のセンサ58a,58bの内部構成は共に同一
構成であるから、同図には、第1のマーキングセンサ5
8aの内部構成のみを示す。
【0155】即ち、第1のマーキングセンサ58aは、
センサーハウジング68を備えており、このセンサーハ
ウジング68には、主走査方向(R,L)に配列された
CCDリニアイメージセンサアレイ70と、記録紙24
上に形成されている2本のマーキングM(これらマーキ
ングMは、第3及び第4のノズルユニット46C,48
BKを介して記録紙24上に形成されたブラックインク
及びシアンインクのマーキングMである。)を照明する
照明光源(図示しない)と、この照明光源によって照明
されたマーキングMから反射したマーキング反射光を吸
収する第1及び第2の色特性フィルタ72a,72b
と、これら第1及び第2の色特性フィルタ72a,72
bを透過した反射光をCCDリニアイメージセンサアレ
イ70方向に投影する投影レンズ74とが内蔵されてい
る。なお、上記照明光源は、投影レンズ74の光路外に
配置されている。
【0156】また、第1及び第2の色特性フィルタ72
a,72bは、シアン、マゼンタ、イエローの各色イン
クの補色に対応する赤、緑、青のフィルタを適用するこ
とが好ましい。この結果、ブラックインク及びシアンイ
ンクのマーキングMから反射したマーキング反射光は、
第1及び第2の色特性フィルタ72a,72bによって
吸収カットされるため、CCDリニアイメージセンサア
レイ70には、マーキングがプリントされていない記録
紙24の白色領域から反射した反射光のみが到達する。
即ち、第1のマーキングセンサ58aが、例えばシアン
インクのマーキング位置を走査した際、このシアンイン
クのマーキングMから反射したマーキング反射光は、第
1及び第2の色特性フィルタ72a,72bによって吸
収カットされ、続いて、ブラックインクのマーキング位
置を走査した際、このブラックインクのマーキングMか
ら反射したマーキング反射光は、第1及び第2の色特性
フィルタ72a,72bによって吸収カットされること
になる。従って、本実施例に適用された第1及び第2の
色特性フィルタ72a,72bは、走査位置に対応する
マーキングMから反射したマーキング反射光のみを確実
に吸収カットすることができる。
【0157】このような構成によれば、2本のマーキン
グMを1個のマーキングセンサ58aで検知することが
できるため、装置の部品点数を削減することが可能とな
ると共に、第1及び第2の色特性フィルタ72a,72
bを備えたことによってコントラストの良いシャープな
検知信号を得ることができるため、高精度な検知信号を
得ることが可能となる。
【0158】なお、上記同様の構成作用は、第2のマー
キングセンサ58bにも該当する。また、第1及び第2
の色特性フィルタ72a,72bは、これらフィルタ7
2a,72bが検知領域を明確に分離して作用するよう
に、記録紙24に接近したセンサーハウジング68内に
配置されているが、投影レンズ74とCCDリニアイメ
ージセンサアレイ70との間の光路中に配置しても良
い。
【0159】次に、本発明の第9の実施例に係るインク
ジェットプリンタについて、図13及び図14を参照し
て説明する。なお、本実施例の説明に際し、図1の構成
と同一の構成には同一符号を付してその説明を省略す
る。
【0160】通常、プリントされる各インクの着滴位置
を調整する場合、無秩序にインクの噴射タイミングを補
正しても、目標の着滴位置に各インクを着滴させること
は極めて困難である。
【0161】そこで、本実施例のインクジェットプリン
タは、第1ないし第4のマルチノズルインクジェットプ
リントヘッド42,44,46,48の取り付け位置の
誤差に起因したインク滴の着滴位置のずれを防止するこ
とを目的として構成されている。
【0162】即ち、図13に示すように、本実施例のイ
ンクジェットプリンタは、メモリー空間上に画像データ
を展開して記憶するメモリー部76と、メモリー空間上
の所定のアドレス位置順序及びアドレスタイミングに基
づいて、メモリー部76から画像データを読み出して、
第1ないし第4のマルチノズルインクジェットプリント
ヘッド42,44,46,48の夫々のドライバー回路
(図示しない)に転送する読出回路部78と、この読出
回路部78を制御して、アドレス位置順序及びアドレス
タイミングを補正する読出補正部80とを備えている。
【0163】メモリー部76には、第1ないし第4のノ
ズルユニット42Y,44M,46C,48BKを介し
て記録紙24上にプリントされる夫々の画像データをメ
モリー空間上に展開して記憶するように、ブラック画像
メモリ76aと、シアン画像メモリ76bと、マゼンタ
画像メモリ76cと、イエロー画像メモリ76dとが設
けられている。
【0164】読出回路部78には、メモリー空間上の所
定のアドレス位置順序及びアドレスタイミングに基づい
て、メモリー部76から夫々の画像データを読み出し
て、これら画像データを対応する第1ないし第4のマル
チノズルインクジェットプリントヘッド42,44,4
6,48の夫々のドライバー回路(図示しない)に転送
するように、ブラック読出回路78aと、シアン読出回
路78bと、マゼンタ読出回路78cと、イエロー読出
回路78dとが設けられている。
【0165】読出補正部80には、第1ないし第4のノ
ズルユニット42Y,44M,46C,48BKを介し
て記録紙24上にプリントされる夫々の各インク相互の
アライメントをとるために、読出回路部78によってメ
モリー部76から読み出される画像データのアドレス位
置順序及びアドレスタイミングを補正するように、ブラ
ック読出補正手段80aと、シアン読出補正手段80b
と、マゼンタ読出補正手段80cと、イエロー読出補正
手段80dとが設けられている。
【0166】ブラック読出補正手段80aと、シアン読
出補正手段80bと、マゼンタ読出補正手段80cと、
イエロー読出補正手段80dとは、夫々、モード指定手
段82に接続されており、このモード指定手段82によ
って、2つの補正モードに切り換えられるように構成さ
れている。
【0167】具体的には、第1の補正モードを選択した
場合、往動走査時及び復動走査時の主走査方向(R,
L)に対して、アドレス位置順序及びアドレスタイミン
グを同量だけ同時に前進又は後退させるモードとなり、
一方、第2の補正モードを選択した場合、往動走査時及
び復動走査時の主走査方向(R,L)に対して、アドレ
ス位置順序及びアドレスタイミングを同量だけ同時に、
その一方を前進させ他方を後退させるモードとなる。
【0168】このように読出補正部80は、モード指定
手段82によって2つの補正モードに切り換え可能であ
り、各補正モード毎に補正量を設定することによって、
読出回路部によって読み出される画像データのアドレス
位置順序及びアドレスタイミングが補正されることにな
る。
【0169】なお、各補正モード毎の補正量の設定は、
例えば、キーボード入力により設定してもよいし、ある
いは、DIPスイッチ (dual in-line package switch)
等を操作することによって設定してもよい。
【0170】次に、本実施例の動作について、図13及
び図14を参照して説明する。なお、図14(a)は、
記録紙24上の座標と第1ないし第4のノズルユニット
42Y,44M,46C,48BKとの位置関係を示
し、同図(b)は、設計上の各ノズルユニット42Y,
44M,46C,48BKを介して記録紙24上に形成
されるプリントドット位置を示し、同図(c)は、読出
補正部80を作動させる前(即ち、補正前)のプリント
ドット位置を示し、同図(d)は、上記第1の補正モー
ドに基づいて補正されたプリントドット位置を示し、同
図(e)は、上記第2の補正モードに基づいて補正され
たプリントドット位置を示す。
【0171】また、同図(a)に示すマス目は、プリン
ト画面上のドット位置座標であると共に、プリント画信
号を書き込むメモリー空間上のプリントドット位置に対
応する座標である。そして、白丸で示す複数のノズルを
備えた第1ないし第4のノズルユニット42Y,44
M,46C,48BKが、所定の座標上に配列されてい
る。
【0172】また、図14(a)において、第1ないし
第4のノズルユニット42Y,44M,46C,48B
Kは、主走査方向(R,L)及び副走査方向Yに相対的
にずれた位置に配置されているが、主走査方向(R,
L)又は副走査方向Yに整列させてもよい。
【0173】このような状態において、第1ないし第4
のノズルユニット42Y,44M,46C,48BKが
記録紙24に対面しているものと仮定する。図14
(b)に示すように、いま、第1ないし第4のノズルユ
ニット42Y,44M,46C,48BKが、矢印Lで
示す往動走査方向に移動して、第1のノズルユニット4
2Yが副走査方向Yに延出したラインY−Y′上を通過
する際、この通過タイミングに所定時間だけ先行して、
イエロー読出回路78dによってイエロー画像メモリ7
6dから読み出されたラインY−Y′に沿う画像データ
は、第1のマルチノズルインクジェットプリントヘッド
42のドライバー回路に転送される。この結果、第1の
ノズルユニット42YによってラインY−Y′上にイエ
ローインクがドット状プリントされる。このときプリン
トされたプリントドット位置は、図14(b)中符号Y
Lで示す黒塗り部分が該当する。
【0174】この後、更に第1ないし第4のノズルユニ
ット42Y,44M,46C,48BKが、矢印Lで示
す主走査方向に移動して、第2のノズルユニット44M
が副走査方向Yに延出したラインY−Y′上を通過する
際、この通過タイミングに所定時間だけ先行して、マゼ
ンタ読出回路78cによってマゼンタ画像メモリ76c
から読み出されたラインY−Y′に沿う画像データは、
第2のマルチノズルインクジェットプリントヘッド44
のドライバー回路に転送される。この結果、第2のノズ
ルユニット44MによってラインY−Y′上にマゼンタ
インクがドット状プリントされる。このときプリントさ
れたプリントドット位置は、図14(b)中符号MLで
示す黒塗り部分が該当する。
【0175】このような動作が繰り返されることによっ
て、ラインY−Y′上にシアンインク(符号CLで示
す)及びブラックインク(符号BKLで示す)がドット
状プリントされる。
【0176】そして、今度は逆に、矢印Rで示す復動走
査方向に、第1ないし第4のノズルユニット42Y,4
4M,46C,48BKが移動することによって、ライ
ンY−Y′上には、その走査順に従って、ブラックイン
ク(BKL′)、シアンインク(CL′)、マゼンタイ
ンク(ML′)、イエローインク(YL′)がドット状
プリントされることになる。なお、この場合も、第1な
いし第4のマルチノズルインクジェットプリントヘッド
42,44,46,48のドライブタイミング即ち第1
ないし第4のノズルユニット42Y,44M,46C,
48BKから噴射されるインクの噴射タイミングは、ラ
インY−Y′を通過する第1ないし第4のノズルユニッ
ト42Y,44M,46C,48BKの通過タイミング
に所定時間たけ先行して調整される。
【0177】なお、ラインY−Y′に対する通過タイミ
ングの出し方の一例として、いま、矢印L方向に主走査
されている場合、ある仮想ポイントで第1のノズルユニ
ット42Yからイエローインクを噴射させてドット状プ
リントを行う(この仮想ポイントがラインY−Y′を規
定することになる)。そして、キャリッジ38の移動量
を移動量検知手段(例えば図9〜図11の移動速度検出
回路66を併用させてもよい)によって検知しつつ、第
2ないし第4のノズルユニット44M,46C,48B
Kが上記仮想ポイントを通過するタイミングに所定量だ
け先行させて各色インクを噴射させればよい。
【0178】実際の装置において、第1ないし第4のマ
ルチノズルインクジェットプリントヘッド42,44,
46,48は、基準設定値に対して誤差を有して取り付
けられていると共に、第1ないし第4のノズルユニット
42Y,44M,46C,48BKと記録紙24とのギ
ャップも基準設定値に対して誤差がある。更に、各色イ
ンクの噴射速度も基準速度に対して変化する。従って、
このような誤差が影響して各色インクの着滴位置も目標
着滴位置からずれることになる。
【0179】図14(c)には、往動走査時及び復動走
査時にプリントされた際の各色インクのドット位置のず
れ状態が例示されている。このドット位置のずれは、2
つの要因が重なり合って生じたものであるため、単純な
タイミング調整によって、各ドット位置をラインY−
Y′に位置合わせを行うとすれば、その調整に手間がか
かると共に調整幅内での調整ができないといった事態も
生じる。
【0180】そこで、本実施例では、上述した2つの第
1及び第2の補正モードを適宜選択的に切り換えること
によって、ずれ調整の簡略化が図られている。上述した
ように、往復動走査の際に生じるドット位置のずれは、
上記ギャップが基準設定値からずれていたり、各色イン
クの噴射速度が基準速度からずれている場合に発生す
る。
【0181】かかるずれ量を補正するために、まず、第
1の補正モードを選択する。この場合、ある補正値を与
えることにより、往動走査時のドット位置と復動走査時
のドット位置とを、記録紙24上の座標中において、主
走査方向(R,L)に対して逆方向に移動させることに
なる。なぜなら、ドット位置のずれ方向は、主走査方向
(R,L)でみて、往動走査時と復動走査時では相対的
に逆方向に発生する。従って、かかるずれを補正するた
めには、ドット位置を相対的に逆方向にシフトさせれば
よいからである。このような補正を画像データのアドレ
ス位置順序及びアドレスタイミングに反映させるために
は、往動走査時及び復動走査時の走査方向に対してアド
レス位置順序及びアドレスタイミングを同量(即ち、上
記シフト量に対応する量)だけ同時に前進又は後退させ
ればよい。
【0182】図14(d)には、第1の補正モードに基
づいて補正が行われた結果が例示されており、各色イン
クのドット状プリント位置は、ラインY−Y′に対して
相互にずれているが、往復動走査によってプリントされ
たドット状プリント位置(BKLとBKL′、CLとC
L′、MLとML′、YLとYL′の夫々のプリント位
置)は、相互に副走査方向Yに整列している。
【0183】このようなプリント状態が生じる要因は、
基準設定値に対して第1ないし第4のマルチノズルイン
クジェットプリントヘッド42,44,46,48の取
付位置がずれているからである。
【0184】かかるずれ量を補正するために、例えば、
往動走査タイミングと復動走査タイミングの一方をずら
せるとすると、往復動走査のドット位置がずれてしまう
ことになる。従って、図14(d)に示すような整列し
たドット位置を保ったままで主走査方向のずれ量を補正
するために、第2の補正モードが選択される。
【0185】この第2の補正モードを画像データのアド
レス位置順序及びアドレスタイミングに反映させるため
には、往動走査時及び復動走査時の主走査方向(R,
L)に対して、画像データのアドレス位置順序及びアド
レスタイミングを同量だけ同時に、その一方を前進させ
他方を後退させればよい。
【0186】図14(e)には、第1及び第2の補正モ
ードに基づいて補正が行われた結果が例示されている。
この例では、ブラックインクのドット位置の補正は行わ
れず、シアン,マゼンタ,イエローの各ドット位置をブ
ラックインクのドット位置に整列させたものである。
【0187】このように異なったモード補正を選択実行
できるように構成することによって、補正作業を大幅に
簡略化することができる。なお、第1の補正モードは、
図9ないし図12に示されたタイミング補正回路60を
利用することによって実行することもできる。
【0188】以上各実施例に基づいて説明したが、本明
細書中には以下の発明が含まれる。 (1)記録紙の送り方向である副走査方向に配列され且
つ主走査方向に往復動走査可能な複数のノズル部を有す
るマルチノズルインクジェットプリントヘッドを複数備
えており、往動走査及び復動走査毎に副走査方向に送り
出された前記記録紙に対し、前記複数のノズル部から所
定のインクを噴射して、前記記録紙上に前記複数のノズ
ル部の副走査方向の走査幅に対応した帯状の走査プリン
ト領域を形成するインクジェットプリンタにおいて、前
記複数のマルチノズルインクジェットプリントヘッド相
互の配列ピッチをPとし、前記走査幅をWとすると、W
<P<2Wなる関係を満足するように前記複数のマルチ
ノズルインクジェットプリントヘッドが構成されている
ことを特徴とするインクジェットプリンタ。
【0189】この発明に関する実施例は、例えば第1な
いし第6の実施例が該当する。このように構成すること
によって、往復動走査による色重ね順が変わることによ
り発生する色斑のバンディング発生を防止することがで
きると同時に、各色インクによるプリントの帯の境界部
分のバンディング斑を目立たなくさせることができると
いう効果を奏する。 (2)上記(1)において、上記副走査方向の配列ピッ
チPを略W{1+(1/N′)}とし、但し、N′は、
基本有彩色インクヘッド数又は全色インクヘッド数と一
致させる。
【0190】この発明に関する実施例は、例えば第1及
び第2の実施例が該当する。このように構成することに
よって、最大のバンディング防止効果を得ることができ
ると共に、副走査方向のプリントヘッドの配置領域の拡
大を最小限に抑ることができ、装置の大型化やプリント
のためのメモリー容量の増大を防止することができる。 (3)上記(2)において、ブラック、シアン、マゼン
タ、イエローのインクを適用したプリントヘッドを用
い、シアン、マゼンタ、イエローの各ヘッドを副走査方
向に4W/3のピッチで配置し、ブラックのヘッドは、
上記副走査領域内の任意の位置で、主走査方向に各色ヘ
ッドと干渉しない位置に設ける。
【0191】この発明に関する実施例は、例えば第2の
実施例が該当する。このような構成によれば、バンディ
ング斑の発生を有効に防止することができると共に、副
走査方向のプリントヘッドの配置領域を小さすることが
できるため、装置の小型化が達成され、また、プリント
のためのメモリー容量を小さくすることができる。 (4)記録紙の送り方向である副走査方向に配列され且
つ複数のノズル部の配列ピッチを所望のプリントドット
ピッチの2倍長さのピッチとし主走査方向に往復動走査
可能な低密度マルチノズルインクジェットプリントヘッ
ドを複数備えており、往動走査及び復動走査毎に副走査
方向に送り出された前記記録紙に対し、前記複数のノズ
ル部から所定のインクを噴射して前記記録紙上に前記複
数のノズル部の副走査方向の走査幅に対応した帯状の走
査プリント領域を形成し、前記低密度マルチノズルイン
クジェットプリントヘッドの復動走査時には往動走査時
に形成された前記各ノズルによるライン状の走査プリン
ト領域をインターレースするように前記各ノズルによる
ライン状の走査プリント領域を形成するインクジェット
プリンタにおいて、前記複数の低密度マルチノズルイン
クジェットプリントヘッド相互の副走査方向の配列ピッ
チをPとし、前記走査幅をWとすると、W<P<2Wな
る関係を満足するように前記複数の低密度マルチノズル
インクジェットプリントヘッドが構成されていることを
特徴とするインクジェットプリンタ。
【0192】この発明に関する実施例は、例えば第3な
いし第6の実施例が該当する。このような構成によれ
ば、副走査方向に所望のプリントドットピッチの2倍の
ピッチのノズル配列を有するマルチノズルインクジェッ
トプリントヘッドが設けられたカラーインクジェットプ
リンタにおいて、往復動走査の際に発生する色重ね順の
変化に起因したバンディング斑と各色プリントドットの
帯の境界部分のバンディング斑とを解消及び減少させ
て、バンディング斑を目立たなくするプリンタを実現す
ることができる。 (4−1)上記(4)において、上記副走査方向の配列
ピッチPを略W{1+(1/N′)}とし、但し、N′
は基本有彩色インクヘッド数又は全色インクヘッド数と
一致させる。
【0193】この発明に関する実施例は、例えば第4な
いし第6の実施例が該当する。このように構成すること
によって、最大のバンディング防止効果を得ることがで
きると共に、副走査方向のプリントヘッドの配置領域の
拡大を最小限に抑ることができ、装置の大型化やプリン
トのためのメモリー容量の増大を防止することができ
る。 (5)上記(4)において、前記配列ピッチPは略W
{1+(1/2N′)}なる関係を満足するように前記
複数のマルチノズルインクジェットプリントヘッドが構
成されると共に、前記記録紙は前記低密度マルチノズル
インクジェットプリントヘッドの往動走査及び復動走査
毎に副走査方向に略W/2づつ送り出される。 この発
明に関する実施例は、例えば第4の実施例が該当する。
【0194】このような構成によれば、往動走査時及び
復動走査時のインクの色重ね順の変化が防止され、ま
た、各色インクのプリント境界部分が、走査幅Wの中で
2箇所に分散されると共に、各色の帯状境界位置が相互
にずれるために、帯状境界部分のバンド斑を極めて目立
たなくさせることができる。 (6)上記(4−1)において、更に前記低密度マルチ
ノズルインクジェットプリントヘッドの往動走査時及び
復動走査時の少なくともいずれか一方の前記各ノズルに
よるライン状の走査プリント領域を1ドットおきに形成
する制御手段を有し、前記低密度マルチノズルインクジ
ェットプリントヘッドの走査毎に主走査方向及び副走査
方向のプリントドットを相互にインターレースすると共
に、前記記録紙は前記低密度マルチノズルインクジェッ
トプリントヘッドの往動走査及び復動走査毎に副走査方
向に略W/4づつ送り出される。
【0195】この発明に関する実施例は、例えば第5の
実施例が該当する。このような構成によれば、同一色の
プリントにおいて、走査幅Wの中の各回走査の境界位置
は、4箇所に分散配置されるため、各色の帯状境界部分
のバンド斑を目立たなくさせることができると共に、往
復動走査時の色重ね順の変化に起因するバンド斑の発生
を完全に防止することができる。また、上記1/N′の
値を1/4の整数倍以外の値とすれば、各色の帯の相互
位置がずれるためにバンド斑は一層低減される。 (7)上記(4)において、前記配列ピッチPは略W
{1+(1/N′)}なる関係を満足するように前記複
数のマルチノズルインクジェットプリントヘッドが構成
されると共に、前記記録紙は前記低密度マルチノズルイ
ンクジェットプリントヘッドの往動走査及び復動走査毎
に副走査方向に略W/2づつ送り出される。
【0196】この発明に関する実施例は、例えば第6の
実施例が該当する。このような構成によれば、図6及び
図7で説明したように、バンド斑を大幅に改良すること
ができると共に、副走査方向へのプリントヘッドの配置
領域の拡大を最小限に抑えることができ、装置の大型化
やプリントのためのメモリ容量の増大を防止することが
できる。更に、例えば400DPIのプリントモードと
800DPIのプリントモードとを1つのノズル密度
(400DPI相当)のプリントヘッドを兼用して実現
する場合には、この構成を用いることによって最適なバ
ンディング防止効果を得ることができる。 (8)記録紙の送り方向である副走査方向に配列され且
つ主走査方向に往復動走査可能な複数のノズル部を有す
るマルチノズルインクジェットプリントヘッドを備えて
おり、往動走査及び復動走査毎に副走査方向に送り出さ
れた前記記録紙に対して前記複数のノズル部から所定の
インクを噴射して、前記記録紙上に前記複数のノズル部
の副走査方向の走査幅に対応した帯状の走査プリント領
域を形成するインクジェットプリンタにおいて、前記マ
ルチノズルインクジェットプリントヘッドのノズル部を
介して前記記録紙上に所定のマーキングがプリントされ
るように、前記マルチノズルインクジェットプリントヘ
ッドに所定のマーキング信号を出力可能なプリント信号
回路と、前記マルチノズルインクジェットプリントヘッ
ドと共に主走査方向に往復動可能に構成され且つ前記記
録紙にプリントされた前記マーキングを検知して、検知
信号を出力するマーキングセンサと、このマーキングセ
ンサから出力された検知信号及び前記マルチノズルイン
クジェットプリントヘッドの移動速度に基づいて、イン
クの噴射タイミングの補正量を演算するタイミング補正
回路と、このタイミング補正回路で演算された補正量に
基づいて、前記プリント信号回路を制御して前記マルチ
ノズルインクジェットプリントヘッドのノズル部から噴
射されるインクの噴射タイミングを制御するプリントタ
イミング回路とを備えていることを特徴とするインクジ
ェットプリンタ。
【0197】この発明に関する実施例は、例えば第7な
いし第9の実施例が該当する。このような構成によれ
ば、往復動走査の際に生じるドット位置ずれが自動的に
検知されて、自動的に補正される。この結果、ドット位
置の不揃いの無いプリント画像が得られる。 (9)上記(8)において、記録紙の幅方向端部の有効
画面領域外の位置に、上記マーキングをプリント中に所
定周期で形成させるマーキングプリント信号回路と、逐
次主走査プリントタイミング補正量を更新するタイミン
グ補正回路を設ける。
【0198】この発明に関する実施例は、例えば第7の
実施例が該当する。このような構成によれば、プリント
ヘッドの発熱等に起因するドット位置の変動に対して、
リアルタイムでドット位置の補正が行われ、長尺のプリ
ントに対してもドット位置の整列性の良いプリント画像
を得ることができる。 (10)上記(8)において、主走査方向に所定ピッチ
で複数本のマーキングラインをプリントするマーキング
プリント信号回路と、複数のマーキングを読み取った際
の読取信号に基づいて演算される平均値から主走査印字
タイミング補正量を演算するタイミング補正回路を設け
る。
【0199】この発明に関する実施例は、例えば第7の
実施例が該当する。このような構成によれば、マーキン
グライン形成位置の局部的な原因等による補正ミスが防
止されると共に、主走査方向全域に渡って平均的に測定
されることによって適性なドット位置補正が行われる。 (11)カラーインクジェットプリンタに適用するよう
に、記録紙の送り方向である副走査方向に複数のノズル
を配列したマルチノズルインクジェットプリントヘッド
を各色のインク数に対応させてN個設けると共に、N個
のプリントヘッドを副走査方向に相互に重複しないよう
に位置をずらせて同一の移動走査台上に設け、往動走査
時及び復動走査時共にインクを噴射するように構成した
カラーインクジェットプリンタにおいて、各色ヘッドの
印字タイミングを補正するための補正信号を出力するリ
ニアイメージセンサーアレイから成るマーキングセンサ
を移動走査台に一体的に設け、上記マーキングセンサが
2つの色のマーキングを共に検知するように、上記マー
キングセンサを2つの色のマーキング位置にまたがって
配置させる。
【0200】この発明に関する実施例は、例えば第8の
実施例が該当する。このような構成によれば、各色毎に
マーキングセンサを設ける場合に比べて装置が小型化さ
れると共に、簡略化したドット位置補正装置が実現され
るため製造コストを低減させることができる。 (12)上記(11)において、上記マーキングセンサ
には、各色のマーキング位置に対応する位置に、対応す
るインクからの反射光を吸収する色特性フィルタが設け
られている。
【0201】この発明に関する実施例は、例えば第8の
実施例が該当する。このような構成によれば、2つの色
に共通のリニアイメージセンサを適用しても、SN比が
十分に高い信号を得ることができるため、安定したドッ
ト位置制御を行うことができる。 (13)記録紙の送り方向である副走査方向に配列され
且つ主走査方向に往復動可能な複数のノズル部を有する
マルチノズルインクジェットプリントヘッドを複数備え
ており、往動走査及び復動走査毎に副走査方向に送り出
された前記記録紙に対し、前記複数のノズル部から所定
のインクを噴射して前記記録紙上に前記複数のノズル部
の副走査方向の走査幅に対応した帯状の走査プリント領
域を形成するインクジェットプリンタにおいて、メモリ
ー空間上に画像データを展開して記憶するメモリと、メ
モリー空間上の所定のアドレス位置順序及びアドレスタ
イミングで、メモリから画像情報を読出して、プリント
ヘッドドライバー回路へ転送する読出回路と、この読出
回路に指令して、アドレス位置順序及びアドレスタイミ
ングを補正する読出補正手段を有し、この読出補正手段
は、往動走査時及び復動走査時の走査方向に対して、ア
ドレス位置順序及びアドレスタイミングを同量だけ前進
又は後退させる補正モードと、往動走査時及び復動走査
時の走査方向に対して、アドレス位置順序及びアドレス
タイミングを同量だけ一方を前進させ且つ他方を後退さ
せる補正モードとを有しており、いずれかのモードを任
意に選択的に切換可能に構成されている。
【0202】この発明に関する実施例は、例えば第9の
実施例が該当する。このような構成によれば、一方の補
正が他方の補正に影響を与えることなく、往復動走査時
のドット位置ずれを夫々独立して補正することができ
る。この結果、補正作業を大幅に簡易化させることがで
きる。
【0203】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、走査幅
をWとしたとき、複数のノズル部の配列ピッチPをW<
P<2Wなる関係に構成したことにより、往復動走査時
の色重ね順の変化に起因するバンド斑の発生を防止する
と同時に各色の帯状の走査境界が重なることに起因して
強調されるバンド斑の発生を防止することが可能なイン
クジェットプリンタを提供することが可能となる。
【0204】請求項2に記載の発明によれば、副走査方
向に所望のプリントドットピッチの2倍のピッチのノズ
ル配列を有するマルチノズルインクジェットプリントヘ
ッドが設けられたカラーインクジェットプリンタにおい
て、往復動走査の際に発生する色重ね順の変化に起因し
たバンディング斑と各色プリントドットの帯の境界部分
のバンディング斑とを解消及び減少させて、バンディン
グ斑を目立たなくするプリンタを実現することができ
る。
【0205】請求項3に記載の発明によれば、往復動走
査の際に生じるドット位置ずれが自動的に検知されて、
自動的に補正される。この結果、ドット位置の不揃いの
無いプリント画像が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の第1の実施例に係るインク
ジェットプリンタの構成を概略的に示す斜視図、(b)
は、記録紙側から見たマルチノズルインクジェットプリ
ントヘッドの構成を概略的に示す図、(c)は、各ノズ
ル部の構成を示す図。
【図2】第1の実施例の動作説明図。
【図3】(a),(b),(c)は、夫々、本発明の第
2の実施例に係るインクジェットプリンタに適用された
マルチノズルインクジェットプリントヘッドの構成を概
略的に示す図。
【図4】本発明の第3の実施例に係るインクジェットプ
リンタの動作説明図。
【図5】本発明の第4の実施例に係るインクジェットプ
リンタの動作説明図。
【図6】本発明の第5の実施例に係るインクジェットプ
リンタの動作説明図。
【図7】第5の実施例に係るインクジェットプリンタに
よって各インクをインターレースさせながらドット状プ
リントしている状態を示す図。
【図8】本発明の第6の実施例に係るインクジェットプ
リンタの動作説明図。
【図9】(a)は、本発明の第7の実施例に係るインク
ジェットプリンタの構成を概略的に示す斜視図、(b)
は、マーキングセンサとマルチノズルインクジェットプ
リントヘッドの配置関係を示す図、(c)〜(f)は、
インク滴の着滴位置が変動に伴う往動走査時及び復動走
査時の着滴ドット位置ずれの状態を示す図。
【図10】(a)は、記録紙の有効プリント領域又は画
面領域の先頭位置にマーキングがプリントされている状
態を示す斜視図、(b)は、記録紙の有効プリント領域
又は画面領域の幅方向端部に所定の周期でマーキングが
プリントされている状態を示す斜視図。
【図11】記録紙の有効プリント領域又は画面領域の先
頭位置に所定ピッチでマーキングがプリントされている
状態を示す斜視図。
【図12】(a)は、本発明の第8の実施例に係るイン
クジェットプリンタの特徴部分の構成を概略的に示す拡
大図、(b)は、マーキングセンサの構成を概略的に示
す図。
【図13】本発明の第9の実施例に係るインクジェット
プリンタの構成を概略的に示す斜視図。
【図14】第9の実施例の動作説明図。
【図15】(a)は、従来例1の画像記録装置の構成を
示す斜視図、(b)は、従来例2の荷電制御型カラーイ
ンクジェットプリンタの構成を示す斜視図。
【符号の説明】
24…記録紙、42…第1のマルチノズルインクジェッ
トプリントヘッド、44…第2のマルチノズルインクジ
ェットプリントヘッド、46…第3のマルチノズルイン
クジェットプリントヘッド、48…第4のマルチノズル
インクジェットプリントヘッド、42Y…第1のノズル
ユニット、44M…第2のノズルユニット、46C…第
3のノズルユニット、48BK…第4のノズルユニッ
ト、R,L…主走査方向、Y…副走査方向、P…配列ピ
ッチ、W…走査幅。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 3/04 104 D

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録紙の送り方向である副走査方向に配列
    され且つ主走査方向に往復動走査可能な複数のノズル部
    を有するマルチノズルインクジェットプリントヘッドを
    複数備えており、 往動走査及び復動走査毎に副走査方向に送り出された前
    記記録紙に対し、 前記複数のノズル部から所定のインクを噴射して、前記
    記録紙上に前記複数のノズル部の副走査方向の走査幅に
    対応した帯状の走査プリント領域を形成するインクジェ
    ットプリンタにおいて、 前記複数のマルチノズルインクジェットプリントヘッド
    相互の配列ピッチをPとし、前記走査幅をWとすると、
    W<P<2Wなる関係を満足するように前記複数のマル
    チノズルインクジェットプリントヘッドが構成されてい
    ることを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 【請求項2】記録紙の送り方向である副走査方向に配列
    され且つ複数のノズル部の配列ピッチを所望のプリント
    ドットピッチの2倍長さのピッチとし主走査方向に往復
    動走査可能な低密度マルチノズルインクジェットプリン
    トヘッドを複数備えており、 往動走査及び復動走査毎に副走査方向に送り出された前
    記記録紙に対し、 前記複数のノズル部から所定のインクを噴射して前記記
    録紙上に前記複数のノズル部の副走査方向の走査幅に対
    応した帯状の走査プリント領域を形成し、 前記低密度マルチノズルインクジェットプリントヘッド
    の復動走査時には往動走査時に形成された前記各ノズル
    によるライン状の走査プリント領域をインターレースす
    るように前記各ノズルによるライン状の走査プリント領
    域を形成するインクジェットプリンタにおいて、 前記複数の低密度マルチノズルインクジェットプリント
    ヘッド相互の副走査方向の配列ピッチをPとし、前記走
    査幅をWとすると、W<P<2Wなる関係を満足するよ
    うに前記複数の低密度マルチノズルインクジェットプリ
    ントヘッドが構成されていることを特徴とするインクジ
    ェットプリンタ。
  3. 【請求項3】記録紙の送り方向である副走査方向に配列
    され且つ主走査方向に往復動走査可能な複数のノズル部
    を有するマルチノズルインクジェットプリントヘッドを
    備えており、往動走査及び復動走査毎に副走査方向に送
    り出された前記記録紙に対して前記複数のノズル部から
    所定のインクを噴射して、前記記録紙上に前記複数のノ
    ズル部の副走査方向の走査幅に対応した帯状の走査プリ
    ント領域を形成するインクジェットプリンタにおいて、 前記マルチノズルインクジェットプリントヘッドのノズ
    ル部を介して前記記録紙上に所定のマーキングがプリン
    トされるように、前記マルチノズルインクジェットプリ
    ントヘッドに所定のマーキング信号を出力可能なプリン
    ト信号回路と、 前記マルチノズルインクジェットプリントヘッドと共に
    主走査方向に往復動可能に構成され且つ前記記録紙にプ
    リントされた前記マーキングを検知して、検知信号を出
    力するマーキングセンサと、 このマーキングセンサから出力された検知信号及び前記
    マルチノズルインクジェットプリントヘッドの移動速度
    に基づいて、インクの噴射タイミングの補正量を演算す
    るタイミング補正回路と、 このタイミング補正回路で演算された補正量に基づい
    て、前記プリント信号回路を制御して前記マルチノズル
    インクジェットプリントヘッドのノズル部から噴射され
    るインクの噴射タイミングを制御するプリントタイミン
    グ回路とを備えていることを特徴とするインクジェット
    プリンタ。
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