JPH08155985A - 発泡成形機 - Google Patents
発泡成形機Info
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- JPH08155985A JPH08155985A JP6321423A JP32142394A JPH08155985A JP H08155985 A JPH08155985 A JP H08155985A JP 6321423 A JP6321423 A JP 6321423A JP 32142394 A JP32142394 A JP 32142394A JP H08155985 A JPH08155985 A JP H08155985A
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Abstract
必要とせず、ワンタッチで金型交換が可能な発泡成形機
の金型取付構造を開発するにある。 【構成】 蒸気室(J)を有する発泡成形用の
金型(K)と、金型(K)が装着されたアダプタ(25)と、
アダプタ(25)が装着されたダイプレート(D)と、アダ
プタ(25)に設けられ、金型(K)の蒸気室(J)に供給する供
給材又は前記蒸気室(J)から排出する排出材のアダプタ
側通路(P1)と、前記アダプタ側通路(P1)に接続される
前記供給材や排出材用の個別継手(12)と、金型(K)に
装着され且つ前記アダプタ(25)の各アダプタ側通路(P1)
と蒸気室(J)とを連通する金型側通路(P2)が形成されて
いる金型側中継ブロック(14)と、金型(K)をアダプタ
(25)に着脱する金型着脱装置(B)とで構成されている事
を特徴とする。
Description
発泡成形機の金型着脱作業の改善に関し、第1に蒸気継
手、冷却水継手、ドレン継手などの個別継手の着脱を必
要とせず、ワンタッチで金型の着脱が可能であり、第2
にフィラーガンやエジェクトピンなどの着脱が1人で可
能な発泡成形機に係るものである。
7、8に示すように、金型(K')をダイプレート(D')に直
接装着し、蒸気継手、冷却水継手、ドレン継手などの個
別継手(12')を1つづつ金型(K')に装着し、更にフィラ
ーガン(9')、エジェクタ(10')を1つづつ固定側金型
(K')の固定側背板(20')に装着するようになっていた。
取り作業』と『後作業』とがあり、『前段取り付作業』
は金型(K')を発泡成形機に取り付ける前に、金型(K')に
フィラーガン(9')やエジェクタ(10')などを取り付ける
作業であり、『後作業』は前ロットの成形作業が終わっ
てから次に使用する金型(K')をダイプレート(D')に取着
し、これに蒸気、冷却水、ドレン、フィラーガン等の各
種配管の個別継手(12')による接続やエジェクトピン(10
a')のストローク調整など、次の成形作業の立ち上がり
に必要な作業を言う。これら一連の作業{発泡成形機
への金型(K')の取付前の金型(K')へのフィラーガン(9')
やエジェクタ(10')の取付作業⇒次ロットの金型(K')
のダイプレート(D')への取着作業⇒金型(K')への各種
個別継手(12')の接続⇒エジェクトピン(10a')のスト
ローク調整}が完了した後、次ロットの発泡成形作業を
開始する事になる。
側金型(K')にフィラーガン(9')やエジェクタ(10')など
を取り付ける場合、従来のフィラーガン(9')やエジェク
トピン(10')の先端は単なるストレートな筒であったの
で、1人の作業者が固定側金型(K')の内面に指又は治具
を当て、他の作業者がフィラーガン(9')やエジェクタ(1
0')を金型側挿着孔(3a')に挿入し、フィラーガン(9')の
先端やエジェクトピン(10')の先端を指や治具に当接し
て金型(K'')の内面に面位置に合わせ、然る後、フィラ
ーガン(9')やエジェクタ(10')を固定側背板(20')に固定
していた。このように『前段取り作業』では2人の作業
者が協力して作業を行わねばならず、複数の作業者を必
要とするばかりか、面位置合わせに時間が掛かり作業性
が悪いという問題があった。
2')は蒸気継手、冷却水継手、ドレン継手など数多くの
継手があり、金型(K')の交換の度毎にこれら全ての個別
継手(12')を着脱する事も発泡成形作業を進める上で作
業性向上の大きな障害となっていた。
『前段取り作業』で出来るだけ『後作業』を簡略化する
事ができるようなフィラーシステム『特願平5−261
951号』を採用したり、『後作業』の中で、特に、
蒸気、冷却水、ドレン、フィラーガンの配管作業を出来
るだけ短縮化する構造を採用していたが多品種小ロット
生産がますます強化されて来た現在にあってはまだ不十
分であった。特に、『後作業』の時間短縮が重要で、最
近の多品種小ロット生産の要求に伴ってそのニーズがよ
り切迫したものとなってきた。
泡成形機のように、成形機本体が工場の床面から2〜3
mも高い基礎上に設置されている場合には、『後作業』
はほとんど高所作業となっているので、作業者の危険防
止のためにも『後作業』の簡素化が望まれている。
『段取り作業』にあっては、フィラーガンやエジェク
タを金型側挿着孔に差し込むだけで面位置に挿着できる
ようにして『段取り作業』の簡素化と作業者の単独化を
図る事、『後作業』にあっては、個別継手の着脱を必
要とせず、金型交換と同時に配管の着脱も行え、金型交
換を非常に簡便に行えるようにする事にある。
は、 蒸気室(J)を有する発泡成形用の金型(K)と、 金型(K)が装着されたアダプタ(25)と、 アダプタ(25)が装着されたダイプレート(D)と、 アダプタ(25)に設けられ、金型(K)の蒸気室(J)に供給
する供給材又は前記蒸気室(J)から排出する排出材のア
ダプタ側通路(P1)と、 前記アダプタ側通路(P1)に接続される前記供給材や排
出材用の個別継手(12)と、 金型(K)に装着され且つ前記アダプタ(25)の各アダプ
タ側通路(P1)と蒸気室(J)とを連通する金型側通路(P2)
が形成されている金型側中継ブロック(14)と、 金型(K)をアダプタ(25)に着脱する金型着脱装置(B)と
で構成されている事を特徴とする。
介してダイプレート(D)に装着されており、配管系は、
個別継手(12)が接続されたアダプタ(25)と、金型(K)に
取着された金型側中継ブロック(14)によって構成される
事になる。従って、金型(K)をアダプタ(25)に着脱する
だけで配管系の着脱も同時に行われ、金型着脱作業で最
も繁雑な配管系の着脱作業をなくすことが出来、金型着
脱作業時間の大幅短縮を達成する事が出来た。
業』時間の短縮化のために『配管レス成形機』なるもの
が提案されたが、これは蒸気、冷却水、ドレン配管の入
り口と出口を固定・移動両ダイプレートに設け、顧客が
使用する金型全てを蒸気配管孔に適合するように製作し
てもらう考えであった。しかしながら、新規金型はとも
かく、既存の金型の種類は多種多様であり且つ既存の金
型を廃棄する事ができないので、このような方法は現実
に即しないものであり、実用には適さないものであっ
た。
採用し且つ金型(K)には金型側中継ブロック(14)が取り
付けられるようになっているので、従来使用していた既
存金型(K)をも使用することができ、しかも『後作業』
時間の短縮化を図る事ができて非常に現実的である。
する供給材又は前記蒸気室(J)から排出する排出材のア
ダプタ側通路(P1)と、 前記アダプタ側通路(P1)に接続される前記供給材や排
出材用の個別継手(12)と、 金型(K)に装着され且つ前記アダプタ(25)の各アダプ
タ側通路(P1)と蒸気室(J)とを連通する金型側通路(P2)
が形成されている金型側中継ブロック(14)と、 金型(K)をアダプタ(25)に着脱する金型着脱装置(B)
と、 金型(K)に穿設されているフィラーガン(9)及びエジェ
クトピン(10)の取り付け用の金型側挿着孔(3a)と、その
先端が細径にて段状に形成されてフィラー挿着端(9a)及
びエジェクタ挿着端(10b)となっており、前記フィラー
挿着端(9a)及びエジェクタ挿着端(10b)の挿入代が前記
金型側挿着孔(3a)の深さに等しく、挿着時にフィラー挿
着端(9a)及びエジェクタ挿着端(10b)の先端面が金型(K)
の内面に面位置となるフィラーガン(9)及びエジェクト
ピン(10)とで構成されている事を特徴とする。
に、『後作業』において、金型(K)をアダプタ(25)に着
脱するだけで配管系の着脱も同時に行われ、金型着脱作
業で最も繁雑な配管系の着脱作業をなくすことが出来る
だけでなく、『段取り作業』にあっても、フィラーガン
(9)やエジェクタ(10)の先端に設けた段状のフィラー挿
着端(9a)やエジェクタ挿着端(10b)を金型側挿着孔(3a)
に差し込むだけで両者の面位置を取る事が出来、『段取
り作業』を1人の作業者で行えるだけでなく大幅に簡素
化する事が出来る。
置(B)をさらに規定したもので、 1つの金型着脱用の駆動装置(31)と、 駆動装置(31)に接続されてスライド自在に配設されて
いるメインシャフト(32)と、 メインシャフト(32)のスライド往復動作によって金型
(K)をアダプタ(25)に着脱する固定アーム(30)と、 メインシャフト(32)又は固定アーム(30)の少なくとも
いずれか一方に取り付けられ、メインシャフト(32)のス
ライド往復動作によって固定アーム(30)を回動させる作
動レバー(32a)とで構成されている事を特徴とする。
置(31)であるメインシリンダを動作させるだけで、固定
アーム(30)による金型(K)の締付・解除と、固定アーム
(30)の回動とを同時にさせる事が出来、駆動部材や制御
部材を簡素化する事が出来る。
実施例に従って詳述する。発泡成形用の金型(K)は固定
金型(K1)と移動金型(K2)に分けられ、固定金型(K1)は凹
中型(3)と固定金型フレーム(4)とで構成されており、固
定金型フレーム(4)の上面には固定側供給用の金型側中
継ブロック(14a)が取着されており、固定側供給用の金
型側中継ブロック(14a)には供給用の金型側通路(P2)が
穿設されている。更に、固定金型フレーム(4)の下面に
は固定側排出用の金型側中継ブロック(14b)が取着され
ており、排出用の金型側通路(P2)が穿設されている。
ーム(6)で構成されており、固定側と同様に移動金型フ
レーム(6)の上面に移動側供給用の金型側中継ブロック
(14c)が取着されており、移動側供給用の金型側中継ブ
ロック(14c)にも同様に供給用の金型側通路(P2)が穿設
されている。更に、移動金型フレーム(6)の下面には移
動側排出用の金型側中継ブロック(14d)が取着されてお
り、同様に排出用の金型側通路(P2)が穿設されている。
固定金型フレーム(4)と固定側供給用の金型側中継ブロ
ック(14a)、固定側排出用の金型側中継ブロック(14b)の
接続面及び移動金型フレーム(6)と移動側供給用の金型
側中継ブロック(14c)、移動側排出用の金型側中継ブロ
ック(14d)の接続面にはOリング(18)が配設されてお
り、接続面での気密性を確保している。
(ここでは、金型側中継ブロック(14b)を代表例として
説明するが、他(14a)(14c)(14d)も同様である。)から
分かるように、固定側背板(20a)(勿論、移動側背板(2
1)の場合も同様である。)と同厚の位置決め用段付き部
(28)が形成されており、位置決め用段付き部(28)が固定
金型フレーム(4)(移動金型フレーム(6)も同様であ
る。)に係合してボルト止めされるようになっている。
レーム(4)に係合固定され、且つ固定金型(K1)が固定側
金型アダプタ(25a)(移動金型(K2)が固定側金型アダプ
タ(25b)に装着される場合も同様である。)に装着され
ると、固定金型フレーム(4)と固定側金型アダプタ(25a)
に挟持される。これにより、固定金型フレーム(4)の取
り付け時の位置決めと成形中のズレ止めを同時に解決す
る事が出来る。
と移動側金型アダプタ(25b)とがあり、前記固定金型(K
1)は固定側金型アダプタ(25a)に、移動金型(K2)は移動
側金型アダプタ(25b)にそれぞれ装着される。アダプタ
(25)は枠体で、固定側金型アダプタ(25a)の上部(25イ)及
び下部(25ロ)に供給用及び排出用のアダプタ側通路(P1)
がそれぞれ穿設されている。移動側金型アダプタ(25b)
も同様でその上部(25ハ)及び下部(25ニ)にアダプタ側通路
(P1)が穿設されている。
継ブロック(図示せず)を固定側金型アダプタ(25a)の
上面に、別体の固定側排出用のアダプタ側中継ブロック
(図示せず)を下面に装着し、供給用及び排出用のアダ
プタ側通路(P1)をそれぞれ穿設してもよい。また、移動
側金型アダプタ(25b)も同様で、その上面に別体の移動
側供給用のアダプタ側中継ブロック(図示せず)を、そ
の下面に別体の移動側排出用のアダプタ側中継ブロック
(図示せず)をそれぞれ装着し、アダプタ側通路(P1)を
これらに穿設してもよい。
金型アダプタ(25b)には後述する金型着脱装置(B)がそれ
ぞれ設置されており、固定金型(K1)、移動金型(K2)を、
固定側金型アダプタ(25a)、移動側金型アダプタ(25b)に
それぞれワンタッチにて着脱出来るようにしている。
イ)及び下部(25ロ)、移動側金型アダプタ(25b)の上部(25
ハ)及び下部(25ニ)には各種個別継手(12a)(12b)(12c)(12
d)が装着されており、アダプタ側通路(P1)、金型側通路
(P2)を通じて供給材(蒸気、真空、冷却水など)を蒸気
室(J)に、又、ドレンのような排出材を蒸気室(J)から排
出するようになっている。
(25イ)(25ハ)又は下部(25ロ)(25ニ)との接続面{アダプタ側
中継ブロック(図示せず)が別体にて取り付けられてい
る場合には、金側中継ブロック(14)との接続面}並びに
アダプタ(25)の上部(25イ)(25ハ)及び下部(25ロ)(25ニ)と金
型側中継ブロック(14a)(14b)(14c)(14d)の接続面にOリ
ング(18)が配設されていて、接続面の気密性を確保して
いる。
と移動ダイプレート(2)とがあり、固定ダイプレート(1)
には固定側金型アダプタ(25a)が、移動ダイプレート(2)
には移動側金型アダプタ(25b)がそれぞれ装着されてい
る。換言すれば、固定金型(K1)、移動金型(K2)は固定側
金型アダプタ(25a)、移動側金型アダプタ(25b)を介して
固定ダイプレート(1)、移動ダイプレート(2)にそれぞれ
装着されている事になる。固定ダイプレート(1)、移動
ダイプレート(2)の四隅にはタイバー(23)が挿通されて
おり、移動ダイプレート(2)はタイバー(23)に沿って往
復移動し、型開閉を行うようになっている。
定側背板(20a)、移動側背板(21)がそれぞれ配設されて
おり、固定金型(K1)、移動金型(K2)内に蒸気室(J)を構
成している。前記アダプタ側通路(P1)、金型側通路(P2)
は蒸気室(J)に連通しており、各個別継手(12)を蒸気室
(J)に連通する働きをしている。尚、個別継手(12)の1
つである冷却水継手は蒸気室(J)内に配設された冷却配
管(19)に連通しており、冷却水を蒸気室(J)内に噴出し
て発泡成形体(17)を冷却するものであるが、この場合も
冷却水が蒸気室(J)内に噴射される関係上、金型側通路
(P2)は蒸気室(J)に連通しているものとする。
設されており、凹中型(3)、凸中型(5)を背面から補強す
るようになっている。又、金型内サポート(22)に一致し
て固定ダイプレート(1)、移動ダイプレート(2)に固定側
補強部材(26a)、移動側補強部材(26b)が設置されてお
り、背方から金型内サポート(22)を補強するようになっ
ている。固定ダイプレート(1)の背方にはエジェクト板
(11)が設置されており、エジェクタ(10)を作動させるよ
うになっている。
5)、エジェクタ取付具(16)にてフィラーガン(9)、エジ
ェクタ(10)が装着されており、フィラーガン(9)の先端
に形成された細径のフィラー挿着端(9a)は、凹中型(3)
の金型側挿着孔(3a)に挿着され、エジェクタ(10)の先端
に形成された細径のエジェクタ挿着端(10b)も凹中型(3)
の他の金型側挿着孔(3a)に挿着されている。この部分を
図6によって詳述すると、フィラー挿着端(9a)とエジェ
クタ挿着端(10b)の挿入代は予め金型側挿着孔(3a)の厚
さに設定されており、フィラー挿着端(9a)、エジェクタ
挿着端(10b)を金型側挿着孔(3a)に挿入すればフィラー
挿着端(9a)、エジェクタ挿着端(10b)の先端と凹中型(3)
の金型内面とが面位置となるように設定されている。
(従来は、既述したようにフィラーガン(9)やエジェク
タ(10)の先端合わせの作業が前段取り作業の中で大半を
占めており、これは凹中型(3)のみを分割して立て掛け
た上で前記先端合わせを行っており、作業者が2人必要
であった。)
ム(4)の幅(高さ)が相違するが、フィラー挿着端(9
a)、エジェクタ挿着端(10b)の段部が金型側挿着孔(3a)
の当接面に当接するまで挿入し、フィラー取付具(15)、
エジェクタ取付具(16)を締め込むと固定金型フレーム
(4)の幅の相違に関係なく、フィラー挿着端(9a)、エジ
ェクタ挿着端(10b)の先端と凹中型(3)の金型内面とが自
動的に一致するようになり、フィラーガン(9)、エジェ
クタ(10)の取り付けの作業性が非常に向上する。
b)の先端を段付きにしているが故に、『段取り作業』に
おいてフィラーガン(9)、エジェクタ(10)の取り付け時
に、それらの挿着端(9a)、(10b)の先端と凸中型(3)の金
型内面が面位置に合うようにする整合作業を一人で行え
ることは、従来のように挿着端(9a)(10b)が段付きにな
っておらず、前記挿着作業を2人で行わねばならない場
合に比べて取り付け作業が格段に簡単になる。
ダプタ(25b)の前面下端には、金型受け(24)が設けてあ
り、固定金型(K1)、移動金型(K2)の着脱時に固定金型(K
1)、移動金型(K2)をそれぞれ保持・位置決めするように
なっている。
る。金型着脱装置(B)は固定金型(K1)、移動金型(K2)を
固定側金型アダプタ(25a)、移動側金型アダプタ(25b)に
自動的に着脱するための装置で、図4、5に示すように
固定側金型アダプタ(25a)、移動側金型アダプタ(25b)の
両サイドに設置されている。ここでは固定側を代表例と
して説明するが、勿論移動側にも同一構造のものが設置
されている。固定側金型アダプタ(25a)の上面両サイド
には駆動装置(31)であるメインシリンダ{以下、メイン
シリンダを駆動装置の代表例として説明する。勿論、モ
ータとネジの組み合わせ、リニアモータなどの使用も可
能である。}が設置されており、固定側金型アダプタ(2
5a)の両サイドに沿って配設したメインシャフト(32)を
昇降させるようになっている。メインシャフト(32)の側
面には固定金型(K1)固定用の固定アーム(30)に合わせて
上下2箇所(勿論、固定アーム(30)の数が多ければこれ
に合わせて増設される。)にカム(33)が設けられてい
る。カム(33)のカム面(33a)は傾斜面となっている。
復運動を行うロック作用ブロック(36)が設置されてお
り、ロック作用ブロック(36)にカム孔(37)が穿設されて
おり、メインシャフト(32)が挿通されている。カム(33)
がメインシャフト(32)の昇降に合わせてロック作用ブロ
ック(36)に挿入・離脱するようになっている。ロック作
用ブロック(36)はロックシャフト(34)によって支持され
ており、このロックシャフト(34)は固定側金型アダプタ
(25a)のアダプタ側背板(20b)と固定側背板(20a)に穿設
されたスライド孔(39)にスライド自在に挿通されてい
る。ロックシャフト(34)はロック作用ブロック(36)に対
して回動可能に接続されており、ロックシャフト(34)に
取付られた回動レバー(35)にて回動されるようになって
いる。回動レバー(35)の駆動は、メインシャフト(32)か
ら突設した作動レバー(32a)と回動レバー(35)とを接続
した作動ピン(32b)を介して行われる。{作動レバー(32
a)や回動レバー(35)の代わりに、メインシャフト(32)と
ロックシャフト(34)にギア(図示せず)を設けておき、
メインシャフト(32)の動きをロックシャフト(34)に伝達
してもよい。}
(30)が取着されており、固定アーム(30)にて固定金型(K
1)の固定金型フレーム(4)を着脱する。固定アーム(30)
と固定側背板(20a)との間にはロック解除バネ(38)が設
置されており、ロック解除時に作動するようになってい
る。固定アーム(30)は図2の実施例では固定金型(K1)に
対して上下左右の4箇所に設けられている。この機構は
移動側も同一である。
述のように金型(K)には固定金型(K1)移動金型(K2)があ
るが、ここでも固定金型(K1)をその代表例として説明す
る。固定金型(K1)を固定側金型アダプタ(25a)に装着す
る場合、固定アーム(30)が固定金型フレーム(4)の取付
位置に来るようにして固定金型(K1)を金型受け(24)上に
設置し、アダプタ側通路(P1)と金型側通路(P2)とを合致
させた処でメインシリンダ(31)を作動させてメインシャ
フト(32)を下向きに移動させる。
ている作動レバー(32a)が作動ピン(32b)を介して回動レ
バー(35)を押し下げて固定アーム(30)が固定金型フレー
ム(4)に係合する位置まで回転する。続いて、ロック作
用ブロック(36)のカム孔(37)内に挿入されたカム(33)の
カム面(33a)が、カム(33)の挿入と共にカム孔(37)に摺
接してロック作用ブロック(36)をロック解除バネ(38)に
抗して固定ダイプレート(1)側に移動させ、固定金型フ
レーム(4)をカム(33)の楔効果により、極めて強固に固
定側金型アダプタ(25a)に固定する事になる。
a)の上部(25イ)及び下部(25ロ)に予め装着されており、固
定金型(K1)とは別ブロックになっているので、前記固定
金型(K1)の装着がなされれば、固定金型(K1)に取着され
ている固定側供給用の金型側中継ブロツク(14a)、固定
側排出用の金型側中継ブロツク(14b)を介して自動的に
各個別継手(12)は固定金型(K1)の蒸気室(J)『蒸気室(J)
内の冷却配管(19)を含む。』に連通する事になる。
を固定側背板(20a)の通孔に挿通し、そのフィラー挿着
端(9a)とエジェクタ挿着端(10b)とを凹中型(3)の金型側
挿着孔(3a)に挿着する。フィラー挿着端(9a)、エジェク
タ挿着端(10b)は前述のようにその挿入代と金型側挿着
孔(3a)の厚さとが一致するように製作されているので、
挿着すれば自動的にフィラー挿着端(9a)、エジェクタ挿
着端(10b)の先端と凹中型(3)の金型内面とが面位置にな
る。これにより、フィラーガン(9)、エジェクタ(10)の
挿着時間が飛躍的に短縮された。フィラーガン(9)、エ
ジェクタ(10)を挿入するとフィラー取付具(15)、エジェ
クタ取付具(16)を締め上げ、フィラーガン(9)、エジェ
クタ(10)を固定側背板(20a)に固定する。フィラーガン
(9)及びエジェクタ(10)の取り付け作業を除き、このよ
うな作業を移動金型(K2)側でも行い、金型(K)の装着作
業を完了する。
発泡成形作業を開始する。まず、移動ダイプレート(2)
を作動させて型閉を行い、続いてフィラーガン(9)を作
動させて予備発泡ビーズを金型(K)のキャビティ内に充
填する。次に、蒸気を供給するための固定側蒸気供給継
手(12a)、供給側のアダプタ側通路(P1)、金型側通路(P
2)を通じて蒸気室(J)に蒸気を供給し、予備発泡ビーズ
を発泡させる。発泡に供された蒸気は排出用の金型側通
路(P2)、アダプタ側通路(P1)、固定側排出継手(12b)を
通じてドレンとして排出される。この点は移動側でも同
様である。蒸気による通流発泡時には、真空を利用する
真空一方通流加熱、単なる通流加熱、両面加熱など発泡
成形体(17)の性質に適応した操作がなされる。
同様冷却水供給用の固定側供給継手(12a)、供給用のア
ダプタ側通路(P1)、金型側通路(P2)、金型側通路(P2)に
接続された冷却配管(19)を通じて蒸気室(J)に冷却水を
供給し、発泡成形体(17)を冷却する。発泡成形体(17)の
冷却を行った冷却水は、排出用の金型側通路(P2)、アダ
プタ側通路(P1)、固定側排出継手(12b)を通じてドレン
として排出される。この点は移動側でも同様である。
ダイプレート(2)を作動させて型開きを行い、エジェク
ト板(11)を作動させてエジェクトピン(10a)を突出さ
せ、発泡成形体(17)を凹中型(3)から突き出して回収す
る。前述のように一連の動作を行って発泡成形体(17)の
生産を継続する。
り掛かるには金型(K)の交換が必要である。本発明で
は、配管系の接続はアダプタ(25)と金側中継ブロック(1
4)とで行われているだけであるから、以下のようにすれ
ば配管系を含めて金型(K)を簡単に離脱させる事が出来
る。
インシャフト(32)を引き上げ、カム(33)をカム孔(37)か
ら引き抜くとロック解除バネ(38)の弾発力でロック作用
ブロック(36)が固定金型(K1)側に移動し、固定アーム(3
0)の固定金型フレーム(4)のロックを解除する。この動
きに遅れてメインシャフト(32)から突設されている作動
レバー(32a)が作動ピン(32b)を介して回動レバー(35)を
引き上げ、固定アーム(30)の固定金型フレーム(4)との
係合を解除する。これにより、固定金型(K1)は固定側金
型アダプタ(25a)から完全に離脱する。この点も移動金
型(K2)も同様である。このように固定金型(K1)、移動金
型(K2)を固定側金型アダプタ(25a)、移動側金型アダプ
タ(25b)から取り外した後、次のロット用の固定金型(K
1)、移動金型(K2)を固定側金型アダプタ(25a)、移動側
金型アダプタ(25b)に装着する。この時同時に配管系の
接続もなされる事になり、従来のような配管系の接続を
別個に行う必要がない。
下に示す。使用発泡成形機は当社機FU−300型型締
力24トンの中型成形機である。 《従来の作業時間》 後作業 前作業 金型取り外し・取り付け………………… 7分 − 蒸気、冷却水、真空、ドレン配管接続… 8分 − フィラーガン調整…………………………18分 18分 エジェクトピン調整……………………… 0分 36分 合計 15分+54分=69分 《本発明による後作業の短縮効果》 後作業 前作業 金型取り外し・取り付け………………… 2.5分 − 蒸気、冷却水、真空、ドレン配管接続… 0分 − フィラーガン調整………………………… 0分 7分 エジェクトピン調整……………………… 0分 13.5分 合計 2.5分+20.5分=23分(従来の33%) これにより、本発明を採用することにより、金型着脱時
間を大幅に削減する事が出来る。
プタを介してダイプレートに装着されており、配管系
は、アダプタに取着され、個別継手が接続されたアダプ
タ側中継ブロックと、金型に取着された金型側中継ブロ
ックによって接続される事になるので、金型をアダプタ
に着脱するだけで配管系の着脱も同時に行われ、金型着
脱作業で最も繁雑な配管系の着脱作業を無くすことが出
来、金型着脱作業時間の大幅短縮を達成する事が出来
た。又、請求項2によれば、金型に穿設されている金型
側挿着孔の深さと、フィラー挿着端及びエジェクタ挿着
端の挿入代が等しくなっているので、フィラーガンやエ
ジェクタの先端のフィラー挿着端やエジェクタ挿着端を
金型側挿着孔に差し込むだけで両者の面位置を取る事が
出来、『段取り作業』を1人の作業者で行えるだけでな
く大幅に簡素化する事が出来た。請求項3にあっては、
1つの金型着脱用の駆動装置(31)を動作させるだけで、
固定アームによる金型の締付・解除と、固定アームの回
動とを同時にさせる事が出来、駆動部材や制御部材を簡
素化する事が出来た。
断面図
略とを示す要部断面図
を示す拡大断面図
Claims (3)
- 【請求項1】 蒸気室を有する発泡成形用の金型
と、金型が装着されたアダプタと、アダプタが装着され
たダイプレートと、アダプタに設けられ、金型の蒸気室
に供給する供給材又は前記蒸気室から排出する排出材の
アダプタ側通路と、前記アダプタ側通路に接続される前
記供給材や排出材用の個別継手と、金型に装着され且つ
前記アダプタの各アダプタ側通路と蒸気室とを連通する
金型側通路が形成されている金型側中継ブロックと、金
型をアダプタに着脱する金型着脱装置とで構成されてい
る事を特徴とする発泡成形機。 - 【請求項2】 蒸気室を有する発泡成形用の金型
と、金型が装着されたアダプタと、アダプタが装着され
たダイプレートと、アダプタに設けられ、金型の蒸気室
に供給する供給材又は前記蒸気室から排出する排出材の
アダプタ側通路と、前記アダプタ側通路に接続される前
記供給材や排出材用の個別継手と、金型に装着され且つ
前記アダプタの各アダプタ側通路と蒸気室とを連通する
金型側通路が形成されている金型側中継ブロックと、金
型をアダプタに着脱する金型着脱装置と、金型に穿設さ
れているフィラーガン及びエジェクタの取り付け用の金
型側挿着孔と、その先端が細径にて段状に形成されてフ
ィラー挿着端及びエジェクタ挿着端となっており、前記
フィラー挿着端及びエジェクタ挿着端の挿入代が前記金
型側挿着孔の深さに等しく、挿着時にフィラー挿着端及
びエジェクタ挿着端の先端面が金型の内面に面位置とな
るフィラーガン及びエジェクトピンとで構成されている
事を特徴とする発泡成形機。 - 【請求項3】 請求項1又は2の金型着脱装置
が、1つの金型着脱用の駆動装置と、駆動装置に接続さ
れてスライド自在に配設されているメインシャフトと、
メインシャフトのスライド往復動作によって金型をアダ
プタに着脱する固定アームと、メインシャフト又は固定
アームの少なくともいずれか一方に取り付けられ、メイ
ンシャフトのスライド往復動作によって固定アームを回
動させる作動レバーとで構成されている事を特徴とする
発泡成形機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32142394A JP3373071B2 (ja) | 1994-11-29 | 1994-11-29 | 発泡成形機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32142394A JP3373071B2 (ja) | 1994-11-29 | 1994-11-29 | 発泡成形機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08155985A true JPH08155985A (ja) | 1996-06-18 |
JP3373071B2 JP3373071B2 (ja) | 2003-02-04 |
Family
ID=18132391
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32142394A Expired - Fee Related JP3373071B2 (ja) | 1994-11-29 | 1994-11-29 | 発泡成形機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3373071B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20040021041A (ko) * | 2002-09-02 | 2004-03-10 | 주식회사대공기계 | 스티로폼 금형 장치 |
JP2012040877A (ja) * | 2010-08-12 | 2012-03-01 | Dongshin Industry Inc | キャビティとコア交換式の発泡フォーム成形金型 |
JP6280978B1 (ja) * | 2016-11-28 | 2018-02-14 | 株式会社山正製作所 | 成型装置、及び成型装置の中型交換方法 |
JP2018118458A (ja) * | 2017-01-26 | 2018-08-02 | Daisen株式会社 | マスターフレームとダイプレートの位置決め構造 |
-
1994
- 1994-11-29 JP JP32142394A patent/JP3373071B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012040877A (ja) * | 2010-08-12 | 2012-03-01 | Dongshin Industry Inc | キャビティとコア交換式の発泡フォーム成形金型 |
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JP2018118458A (ja) * | 2017-01-26 | 2018-08-02 | Daisen株式会社 | マスターフレームとダイプレートの位置決め構造 |
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---|---|
JP3373071B2 (ja) | 2003-02-04 |
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