JPH08155409A - 超音波加工装置 - Google Patents

超音波加工装置

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JPH08155409A
JPH08155409A JP848595A JP848595A JPH08155409A JP H08155409 A JPH08155409 A JP H08155409A JP 848595 A JP848595 A JP 848595A JP 848595 A JP848595 A JP 848595A JP H08155409 A JPH08155409 A JP H08155409A
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ultrasonic
liquid
ultrasonic transmission
tank
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JP848595A
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Yoshihide Shibano
佳英 柴野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】酸・アルカリ水溶液を用いる超音波加工装置に
設けられる超音波振動子装置を保護でき、前記水溶液に
効率よく均一に超音波を放射できる超音波加工装置を提
供する。 【構成】ワークWの処理液3を収容する処理槽4に、隔
壁2を介して超音波伝達液5を収容する超音波伝達槽6
を設け、その内部に超音波振動子装置7を設ける。超音
波伝達槽6に超音波伝達液供給手段12,13,14,
15を設ける。超音波伝達液供給手段14に脱気手段1
6、冷却手段17を設ける。超音波伝達液5は、5〜3
0℃に冷却され、溶存酸素量0.5〜3ppmに脱気さ
れている。隔壁2は耐薬品性の合成樹脂板である。処理
液3は酸またはアルカリの水溶液を用いることができ、
そのとき隔壁2は耐薬品性の合成樹脂板である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、処理槽に収容された処
理液にワークを浸漬して該処理液によりワークのエッチ
ング、バリ取り等の加工を行う際に、該処理液に超音波
を放射するようにした超音波加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、処理槽に供給された酸またはアル
カリの水溶液にワークを浸漬し、前記酸またはアルカリ
の作用により、該ワークにエッチング、バリ取り等の加
工を施す装置が知られている。ところが、このような装
置では、前記ワークが前記酸またはアルカリと反応して
水素等の気体を発生し、この気体が該ワークの表面に付
着して該ワークと前記酸またはアルカリの水溶液との接
触を妨げるために、前記反応がある程度以上には進行し
にくくなるとの問題がある。
【0003】そこで、前記ワークと前記酸またはアルカ
リとの反応を促進して加工効果を向上するために、前記
処理槽に超音波振動子を内蔵する超音波振動子装置を設
け、該超音波振動子装置から前記ワークが浸漬された前
記酸またはアルカリの水溶液中に超音波を放射させるよ
うにした超音波加工装置が知られている。このような超
音波加工装置によれば、前記水溶液中に超音波を放射す
ると前記水溶液中に内部が真空になっている空洞(キャ
ビテーション)が発生し、前記キャビテーションから発
生する気泡及び衝撃波の作用により前記水溶液が攪拌さ
れ、あるいは前記ワーク表面に付着している前記水素等
の気体が除去されるので、前記ワークと該酸またはアル
カリとの反応が促進されるものと考えられている。
【0004】前記超音波加工装置では、前記超音波振動
子装置を処理槽底面の外側に設けようとすると、より強
力な超音波を前記水溶液に放射するためには該処理槽底
面を薄くしなければならないが、このようにすると前記
処理槽底面が前記酸またはアルカリの作用により、或い
は超音波振動子の振動により破損し易くなるとの問題が
ある。そこで、前記超音波加工装置では、通常は、前記
処理槽の内部に前記超音波振動子装置が設けられてい
る。
【0005】しかし、前記超音波加工装置において、前
記超音波振動子装置が酸またはアルカリの水溶液に浸漬
されると、前記超音波振動子装置の外板を構成するステ
ンレス等の金属が前記酸またはアルカリに侵されて超音
波振動子装置が破損され、寿命が短くなるという問題が
ある。そこで、前記処理槽に隔壁を介して密封槽を設
け、該密封槽の内部に前記超音波振動子装置を設けるこ
とが考えられる。このとき、前記密封槽内に空気等の気
体があると、前記超音波振動子装置から放射される超音
波が該密封槽内で減衰されやすいので、前記密封槽の内
部には、超音波を良好に伝達する超音波伝達液を封入す
る。前記超音波伝達液としては、脱気された水等を用い
る。
【0006】しかしながら、前記密封槽を設けた超音波
加工装置では、前記超音波伝達液が密封されているため
に、長時間に亘って超音波を放射すると、前記超音波伝
達液の液温が上昇し、超音波が伝播しにくくなるという
不都合がある。前記超音波伝達液の液温上昇を防ぐため
に、前記密封槽に冷却装置を設けることも考えられる
が、このようにするときには該密封槽に収容された前記
脱酸素水の温度にムラができ、前記超音波を均一に伝播
させることが難しくなる。
【0007】また、前記隔壁が酸またはアルカリにより
腐食されたり、ワークとの接触などにより破損し易い材
料で構成されるときには、長期に亘って超音波振動子装
置と処理液との接触を妨げることが難しいという不都合
がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる不都合
を解消するためになされたものであり、酸またはアルカ
リの水溶液を用いる超音波加工装置に設けられる超音波
振動子装置を保護してその寿命を長くすることができる
と共に、前記酸またはアルカリの水溶液に効率よく均一
に超音波を放射することができる超音波加工装置を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明の超音波加工装置は、ワークを浸漬して加
工する処理液を収容する処理槽に、超音波を伝達する脱
気された超音波伝達液を収容する超音波伝達槽を隔壁を
介して設け、該超音波伝達槽の内部に設けられた超音波
振動子を内蔵する超音波振動子装置から該超音波伝達液
に放射された超音波を該隔壁を介して該処理槽に収容さ
れた該処理液に放射するようにした超音波加工装置にお
いて、前記超音波伝達槽の側壁の一方の側から前記超音
波伝達液を供給し、供給された超音波伝達液を他方の側
から排出する超音波伝達液供給手段を設け、前記超音波
伝達液供給手段に前記超音波伝達液を脱気する超音波伝
達液脱気手段と、該超音波伝達液を冷却する超音波伝達
液冷却手段とを設けてなることを特徴とする。
【0010】本発明の超音波加工装置では、前記超音波
伝達液は、液温が5〜30℃の範囲に冷却されているこ
とを特徴とする。また、前記超音波伝達液は、溶存酸素
量が0.5〜3ppmの範囲になるように脱気されてい
ることを特徴とする。
【0011】また、本発明の超音波加工装置では、前記
隔壁は超音波が透過する材料であればよく、このような
材料としては、ガラスの他、ステンレス、チタンまたは
タンタル系金属等の金属材料を挙げることができる。更
に、前記隔壁は合成樹脂製の板であることが安価で破損
の虞れがない点で有利である。
【0012】ところで、合成樹脂は、従来、超音波を吸
収しやすい物質と考えられており、超音波を用いる装置
において使用すると超音波が減衰し好ましくないとされ
ていたが、本発明者等の検討によれば、合成樹脂板を冷
却することにより、超音波を吸収しなくなることを知見
した。
【0013】本発明の超音波加工装置では、前記処理液
として、強酸または強アルカリの水溶液を用いることを
特徴とする。前記処理液が、強酸または強アルカリの水
溶液であるときには、前記合成樹脂は耐薬品性を有する
ことが好ましい。前記耐薬品性の合成樹脂としては、例
えば、ポリイミド樹脂、塩化ビニル樹脂、フッ素樹脂、
ポリカーボネート樹脂、アクリル系樹脂、ポリプロピレ
ン樹脂、ポリエチレン樹脂等を挙げることができる。
【0014】
【作用】本発明によれば、ワークを浸漬して加工する処
理液を収容する処理槽に隔壁を介して超音波伝達槽を設
け、該超音波伝達槽の内部に超音波振動子装置を設置す
ることにより、前記超音波振動子装置は前記隔壁に遮蔽
されて前記処理液に直接接触することがなくなる。
【0015】また、本発明の超音波加工装置によれば、
前記超音波伝達槽には、前記超音波伝達液脱気手段によ
り脱気され、前記超音波伝達液冷却手段により冷却され
た超音波伝達液が、前記超音波伝達液供給手段により供
給されている。前記超音波伝達液は、前記超音波伝達液
供給手段により前記超音波伝達槽の側壁の一方の側から
供給され、供給された超音波伝達液は他方の側から排出
されているので、前記超音波伝達槽内の前記超音波伝達
液は供給される側から排出される側に流通し、均一に脱
気、冷却された状態が維持されている。
【0016】前記構成の本発明の超音波加工装置では、
前記超音波振動子装置から放射された超音波はまず、前
記超音波伝達槽に供給されている超音波伝達液を伝播し
て、該超音波伝達槽と前記処理槽との境界をなす前記隔
壁に伝達される。このとき、前記超音波伝達槽内の前記
超音波伝達液は前記のように均一に脱気、冷却された状
態が維持されているので、前記超音波伝達液中での前記
超音波の減衰が低減される。
【0017】次いで、前記超音波は、前記隔壁を透過
し、該隔壁から前記処理液内に放射され、該処理液内に
キャビテーションを発生させる。そして、前記キャビテ
ーションから生じる気泡及び衝撃波により、前記処理液
が攪拌され、あるいは前記ワークと該処理液との反応に
より発生して該ワーク表面に付着している水素等の気体
が除去される。
【0018】本発明の超音波加工装置によれば、前記超
音波伝達液は、液温が5〜30℃の範囲に冷却されてい
ることにより前記超音波振動子装置から放射された超音
波の減衰が有効に抑制され、超音波の良好な伝達媒体と
なる。前記超音波伝達液の液温が30℃より高くなる
と、前記超音波が減衰されやすくなり、また5℃未満に
冷却するには大きなエネルギーを要し、コスト増が避け
られない。
【0019】また、前記超音波伝達液は、溶存酸素量が
0.5〜3ppmの範囲になるように脱気されているこ
とにより、前記超音波振動子装置から超音波を放射した
ときに、キャビテーションから気泡が生じにくく、気泡
による超音波の吸収、減衰が抑制される。尚、前記超音
波加工装置は、空気中で使用されるため、前記超音波伝
達液に溶存している気体は実際には空気であるが、空気
の組成は酸素:窒素≒1:4でほぼ一定であるので、全
溶存気体量を示す指標として溶存酸素量を用いている。
【0020】超音波伝達液の溶存酸素量が3ppmを超
えると、超音波伝達液の溶存気体が発生したキャビテー
ション中に気化して気泡が生じやすくなり、超音波が該
気泡により吸収され、減衰が激しくなる。また、前記溶
存酸素量が0.5ppm未満になるように脱気するため
には、高価で特殊な装置が必要になる。
【0021】また、本発明の超音波加工装置では、前記
隔壁に合成樹脂からなる板を用いているが、該合成樹脂
からなる板は冷却されることにより超音波を吸収するこ
とがなくなり、前記超音波振動子装置から放射された超
音波が該合成樹脂からなる板の隔壁を透過する。
【0022】本発明の超音波加工装置では、前記隔壁を
前記合成樹脂板とすることにより、前記処理液として、
強酸または強アルカリの水溶液を用いることが可能にな
る。前記隔壁は耐薬品性を有する合成樹脂からなる板で
構成することにより、前記強酸または強アルカリによっ
ても腐食されない。
【0023】
【実施例】次に、添付の図面を参照しながら本発明の超
音波加工装置についてさらに詳しく説明する。図1は本
発明の一実施例を示す説明的断面図であり、図2は図1
示の装置の変形例を示す説明的断面図であり、図3は本
発明の他の実施例を示す説明的断面図である。
【0024】まず、本発明の第1の実施例について説明
する。
【0025】本実施例の超音波加工装置は、図1に示す
ように、厚さ10mmのガラス繊維強化プラスチック製
の槽本体1を隔壁2により区画して、ワークWを浸漬し
てエッチング、バリ取り等の加工を行う塩酸等の処理液
3を収容する処理槽4と、超音波を伝達する媒体となる
脱気された水等の超音波伝達液5を収容する超音波伝達
槽6としたもので、処理槽4の底壁面に隔壁2を介して
超音波伝達槽6が設けられた構成となっている。そし
て、超音波伝達槽6の内部には超音波振動子(図示せ
ず)を内蔵する超音波振動子装置7が設けられている。
前記超音波振動子装置7は、外部に設けられた超音波発
振手段から電気的信号を受けて、超音波を放射する。
【0026】前記隔壁2は、ポリ塩化ビニル樹脂等の合
成樹脂からなる厚さ3〜5mmの板で構成されており、
その周縁部がゴム製のパッキン8,9で挟持されて、前
記処理槽1の内面側に一体的に設けられた取付部材10
にボルト11で螺着されている。
【0027】前記超音波伝達槽6を構成する槽本体1の
側壁には超音波伝達液5を供給する超音波伝達液供給口
12と、供給された超音波伝達液5を排出する超音波伝
達液排出口13とが相対向して設けられている。尚、前
記超音波伝達液供給口12及び超音波伝達液排出口13
は前記槽本体1と一体的に成形されて設けられており、
超音波伝達液供給口12及び超音波伝達液排出口13が
設けられている部分の槽本体1の側壁には、それぞれ多
数の透孔12a及び13aが設けられている。
【0028】超音波伝達液供給口12と超音波伝達液排
出口13とは超音波伝達液循環導管14により接続され
ており、超音波伝達液5は超音波伝達液循環導管14の
途中に設けられた超音波伝達液供給ポンプ15により超
音波伝達液供給口12に供給され、供給された超音波伝
達液5が超音波伝達液排出口13から排出される。そし
て、排出された超音波伝達液5が、再び超音波伝達液供
給ポンプ15により超音波伝達液供給口12に循環され
る様になっている。
【0029】前記、超音波伝達液循環導管14の超音波
伝達液供給ポンプ15と超音波伝達液供給口12との間
には、超音波伝達液5を脱気する超音波伝達液脱気手段
16と、超音波伝達液5を冷却する超音波伝達液冷却手
段17とが設けられ、超音波伝達液脱気手段16は流量
調整弁18aを介して超音波伝達液冷却手段17に接続
されている。尚、前記超音波伝達液脱気手段16は、真
空ポンプ19及び超音波伝達槽20からなり、真空ポン
プ19により減圧された超音波伝達槽20内に超音波伝
達液5を導入し、溶存気体を超音波伝達槽20内の減圧
空間に放出させて脱気するようになっている。
【0030】一方、前記処理槽4を構成する槽本体1の
側壁には、処理液3を供給する処理液供給口21と、処
理液3を排出する処理液排出口22とが相対向して設け
られている。尚、前記処理液供給口21及び処理液排出
口22は槽本体1と一体的に成形されて設けられてお
り、処理液供給口21及び処理液排出口22が設けられ
ている槽本体1の側壁には、それぞれ多数の透孔21a
及び22aが設けられている。
【0031】処理液供給口21と処理液排出口22とは
処理液循環導管23により接続されており、処理液3は
処理液循環導管23の途中に設けられた処理液供給ポン
プ24により処理液供給口21に供給され、供給された
処理液3が処理液排出口22から排出される。そして、
排出された処理液3が、再び処理液供給ポンプ24によ
り処理液供給口21に循環される様になっている。
【0032】前記処理液循環導管23の処理液供給ポン
プ24と処理液供給口21との間には、処理液3を脱気
する処理液脱気手段25と、処理液3を冷却する処理液
冷却手段26とが設けられている。尚、前記処理液脱気
手段25は、真空ポンプ27及び超音波伝達槽28から
なり、真空ポンプ27により減圧された超音波伝達槽2
8内に処理液3を導入し、溶存気体を超音波伝達槽28
内の減圧空間に放出させて脱気するようになっている。
【0033】本実施例の超音波加工装置では、超音波伝
達液循環導管14の超音波伝達液排出口13と超音波伝
達液供給ポンプ15との間に貯留槽29が設けられてお
り、貯留槽29にはその開口部に発泡スチロール等の比
重の小さな合成樹脂からなる浮き蓋30が嵌合されてい
る。貯留槽29には、前記超音波伝達液脱気装置16と
流量調整弁18aとの間で超音波伝達液循環導管14か
ら分岐したバイパス導管31が接続されており、バイパ
ス導管31にはその分岐点の近傍に流量調整弁18bが
設けられている。
【0034】また、超音波伝達液循環導管14には、超
音波伝達液排出口13の下流に、前記隔壁2よりも上方
に立ち上がる立ち上がり部32が設けられている。超音
波伝達液循環導管14は、立ち上がり部32の前記隔壁
2よりも上の部分で水平方向に屈曲しており、水平方向
に屈曲した部分の基部に流量調整弁18cが設けられて
いる。そして、前記立ち上がり部32の垂直部分に直線
的に圧逃がし導管33が接続されている。圧逃がし導管
33は、隔壁2よりも十分上方で大気に開放されてお
り、その基部に大気開放弁34が設けられている。
【0035】また、超音波伝達液循環導管14の途中
に、超音波伝達液循環導管14を流通する超音波伝達液
5を分取してそのpHを測定するpHメーター35が設
けられている。
【0036】次に、本実施例の超音波加工装置の作動に
ついて説明する。
【0037】まず、処理槽4に塩酸等の処理液3が収容
され、超音波伝達槽6に水等の超音波伝達液5が収容さ
れた状態で、処理液供給ポンプ24及び超音波伝達液供
給ポンプ15を駆動し、処理液3及び超音波伝達液5を
それぞれ循環させる。
【0038】前記超音波伝達液5は、超音波伝達液供給
ポンプ15により超音波伝達液排出口13から取り出さ
れ、超音波伝達液循環導管14を介して、超音波伝達液
供給口12に供給される。このとき、超音波伝達液5
は、超音波伝達液循環導管14の途中に設けられた超音
波伝達液脱気装置16により溶存酸素量が3ppm以
下、より好ましくは0.5〜2ppmになるように脱気
されると共に、超音波伝達液冷却装置17により5〜3
0℃の温度に冷却されている。
【0039】そして、供給された超音波伝達液5が、再
び超音波伝達液排出口13から取り出され、前記のよう
に循環される。従って、超音波伝達槽6内の超音波伝達
液5は常に所定の脱気度及び液温を維持し、また超音波
伝達槽6内では脱気度及び液温の分布が均一になってい
る。尚、前記循環の際に、超音波伝達液5は超音波伝達
液供給口12が設けられている部分の槽本体1の側壁に
設けられている多数の透孔12aから超音波伝達槽6内
に流入し、超音波伝達液排出口13が設けられている部
分の槽本体1の側壁に設けられている多数の透孔13a
から超音波伝達液循環導管14に流出するので、超音波
伝達槽6内の超音波伝達液5に層流が形成され、超音波
の伝播を阻害する乱流の発生が防止される。
【0040】また、本実施例の装置では、超音波伝達液
循環導管14及びバイパス導管31に設けられた流量調
整弁18a,18bを適宜調整することにより、超音波
伝達液脱気装置16で脱気された超音波伝達液5の大部
分をバイパス導管31を介して貯留槽29に循環させて
貯留槽29内に貯留されている超音波伝達液5の脱気度
を上げることができる。このようにして脱気度が十分に
高くなった超音波伝達液5の一部を流量調整弁18aを
介して超音波伝達液冷却装置17に供給することによ
り、超音波伝達槽5内の超音波伝達液5の脱気度を高度
に維持することができる。尚、貯留槽29の開口部に
は、浮き蓋30が嵌合され、貯留されている超音波伝達
液5と空気との接触が浮き蓋30により遮断されている
ので、一旦脱気された超音波伝達液5に空気が再溶解す
ることによる脱気度の低下を阻止することができる。
【0041】一方、前記処理液3は、処理液供給ポンプ
24により処理液排出口22から取り出され、処理液循
環導管23を介して、処理液供給口21に供給される。
このとき、処理液3は、処理液循環導管23の途中に設
けられた処理液冷却装置26により5〜35℃の範囲の
温度に冷却されて、処理液供給口21に供給される。ま
た、処理液3は、処理液循環導管23の途中に設けられ
た処理液脱気装置25により0.1〜3ppmの溶存酸
素量になるように脱気される。尚、前記処理液3に溶存
している気体は空気であるので、前記超音波伝達液5と
同様に全溶存気体量を示す指標として溶存酸素量を用い
ている。
【0042】そして、供給された処理液3が、再び処理
液排出口22から取り出され、前記のように循環され
る。従って、処理槽4内の処理液3は所定の脱気度及び
液温を維持し、また処理槽4内での脱気度及び液温の分
布が均一になっている。
【0043】尚、前記循環の際に、処理液11は処理液
供給口21が設けられている部分の処理槽4の側壁に設
けられている多数の透孔21aから処理槽4内に流入
し、処理液排出口22が設けられている部分の処理槽4
の側壁に設けられている多数の透孔22aから処理液循
環導管23に流出するので、処理槽4内の処理液3に層
流が形成され、キャビテーションの発生を阻害する乱流
の発生が防止される。
【0044】次に、処理槽4に収容された処理液3に、
図1に仮想線示するワーク洗浄かご36に収納されたワ
ークWを浸漬し、この状態で超音波振動子装置7から超
音波を放射する。放射された超音波は、前記のように脱
気、冷却されて超音波伝達槽6に供給されている超音波
伝達液5中を伝播し、隔壁2に伝達される。
【0045】隔壁2は、前記のように、従来、超音波を
吸収して発熱するとされている合成樹脂製の板で構成さ
れているが、本実施例では前記のように冷却されている
超音波伝達液5に接触しているので、前記合成樹脂製の
板が冷却されて、前記超音波の吸収が抑制され、超音波
を透過させるものと考えられる。そして、隔壁2を透過
した超音波が処理槽4に収容されている処理液3に放射
される。
【0046】これにより、前記処理液3中にキャビテー
ションが発生する。処理液3は前記のように脱気されて
いるので、前記キャビテーションが多数発生するが、溶
存気体が低減されているので気泡は殆ど発生せず、代わ
りに前記キャビテーションの大部分が周囲の水圧により
圧壊されて強力な衝撃波を発生する。この結果、前記該
衝撃波により処理液3が攪拌され、或いは処理液3とワ
ークWとの反応によりワークW表面に付着している気体
が除去されて、前記反応が促進される。
【0047】本実施例の超音波加工装置では、前記超音
波伝達液5の循環液量は、流量調整弁18a,18cに
より制御されているが、流量調整弁18aと流量調整弁
18cとの制御がアンバランスになると、超音波伝達槽
6内の圧力が急激に上昇し、隔壁2に損傷が生じる虞れ
がある。しかし、本実施例の超音波加工装置では、超音
波伝達液循環導管14に立ち上がり部32が設けられて
いるので、前記のように超音波伝達槽6内の圧力が急激
に上昇したときには、大気開放弁34を開いて圧力上昇
分の超音波伝達液5を圧逃がし導管33に案内すること
により、超音波伝達槽6内の圧力を下げることができ
る。大気開放弁34は手動で開くようにしてもよく、超
音波伝達槽5内に圧力センサを設け、該圧力センサに連
動して作動するようにしてもよい。また、圧逃がし導管
33は十分上方に延設しておくことにより、案内された
超音波伝達液5が該圧逃がし導管33から噴出すること
が避けられる。
【0048】本実施例の超音波加工装置は、槽本体1及
び隔壁2が耐薬品性の合成樹脂からなるので、前記処理
液3に用いられる酸として、塩酸、硝酸等の強酸、水酸
化ナトリウム等の強アルカリの他、フッ酸、王水、クロ
ム混酸等の非常に強い酸を用いても腐食されることがな
い。従って、本実施例の超音波加工装置は、前記塩酸に
よる金属製品の酸化皮膜(スケール)の除去(エッチン
グ)、前記硝酸によるコバルト系合金の超硬チップのエ
ッチング、水酸化ナトリウム水溶液による金属製品のエ
ッチング、バリ取り、金属製品表面の有機物の除去等の
用途に用いることができ、また前記フッ酸によるガラ
ス、シリコン、含珪素有機半導体等のエッチング、バリ
取りや、王水及びクロム混酸によるステンレスのエッチ
ング、バリ取り等の用途にも用いることができる。
【0049】尚、本実施例の超音波加工装置は、前記の
ように超音波伝達液循環導管14の途中にpHメーター
35が設けられているので、超音波伝達液5のpHの変
化を測定することにより、隔壁2が損傷したときには前
記酸またはアルカリの水溶液である処理液3の漏出を超
音波伝達液5のpHの急変として検出することができ、
前記隔壁2の損傷を早期に認識することができる。本実
施例の超音波加工装置では、損傷した隔壁2は交換する
ことができ、この際、隔壁2が前記のように合成樹脂製
で安価であることにより、交換に要するコストを低減す
ることができる。
【0050】一方、前記超音波伝達液5は、超音波振動
子装置7に接触するので、超音波振動子装置7と反応し
ないものが好ましく、超音波振動子装置7の溶接部が超
音波の振動により破損したときに、破損した部分から超
音波振動子装置7内に浸入して導線等に接触してもよい
様に不燃性であることが好ましい。このような超音波伝
達液5として、通常は脱気された水が用いられる。
【0051】図1示の超音波加工装置により、例えば、
直径3mmの鋼線の酸化皮膜(スケール)をエッチング
により除去するときには、超音波伝達液5を溶存酸素量
が前記範囲になるように脱気し、液温を前記範囲とする
と共に、前記処理液3に15%塩酸を用い、該処理液3
を5〜25℃の温度に冷却する。そして、超音波振動子
装置7から周波数25kHzの超音波を1W/cm2
出力で放射する。 図1示の超音波加工装置により、前
記条件で、前記鋼線のスケールを除去するエッチング加
工を行ったところ、従来30〜40%の塩酸を用い、該
塩酸に超音波を放射しないで10分間を要していた前記
加工を1分間で行うことができた。従って、本発明の超
音波加工装置によれば、従来より酸の濃度を低くして、
しかも短時間で処理できることが明らかである。また、
前記隔壁2には腐食は認められなかった。
【0052】次に、比較のために、図1示の超音波加工
装置において、隔壁2を厚さ1.0mmのステンレス板
として、前記と同じ条件で鋼線のスケールを除去するエ
ッチング加工を行ったところ、前記ステンレス板は極く
短時間で塩酸により腐食されて処理槽4の処理液(塩
酸)2が超音波伝達槽6の超音波伝達液5に混入し、超
音波振動子装置7の外板が腐食される虞れが生じた。
【0053】次に、本発明の他の実施例の超音波加工装
置について説明する。本実施例の超音波加工装置は、フ
ープ材、線材等の長尺のワークWの加工に用いられるも
のであり、図2示のように、ガラス繊維強化プラスチッ
ク製の槽本体1とワーク移動手段37とからなる。
【0054】槽本体1は、その底部に槽本体1と一体的
に成形されて内蔵されている超音波伝達液供給口12及
び超音波伝達液排出口13が相対向して設けられ、その
上に槽本体1の内部をワークWを浸漬して加工する処理
液3を収容する処理槽4と、超音波振動子装置7を設け
る超音波伝達槽6とに区画する厚さ3〜5mmのポリ塩
化ビニル樹脂製の板からなる隔壁2が図1示の超音波加
工装置と同様にして取着されている。
【0055】前記超音波伝達槽6には超音波伝達液5が
収容されており、前記超音波伝達液供給口12及び超音
波伝達液排出口13は、超音波伝達液循環導管14によ
り接続されている。図示しないが、超音波伝達液循環導
管14の途中には図1示の超音波加工装置と同様に、超
音波伝達液排出口13から超音波伝達液5を取り出して
超音波伝達液供給口12に循環する超音波伝達液供給ポ
ンプ15、超音波伝達液5を脱気する超音波伝達液脱気
装置16、超音波伝達液5を冷却する超音波伝達液冷却
装置17等が設けられている。また、前記超音波伝達液
供給口12及び超音波伝達液排出口13の超音波伝達槽
6に面する側壁には、それぞれ多数の透孔12a及び1
3aが設けられている。
【0056】前記処理槽4を構成する槽本体1の相対向
する側壁38,39の上部には、ワークWが水平に貫通
して処理槽4内部を通過自在とする一対の貫通孔40,
41が同心に形成されている。また、側壁38,39は
他の側壁42より低く形成されており、側壁38,39
の外側には貫通孔40,41から漏出し、或いは側壁3
8,39の上端からオーバーフローする処理液3を貯留
するオーバーフロー槽43が槽本体1と一体的に成形さ
れて設けられている。
【0057】図2示の超音波加工装置では、前記処理槽
4には図1示の処理液排出口22が設けられていない
が、代わりにオーバーフロー槽43に処理液循環導管2
3が接続されており、処理液循環導管23の途中に設け
られた処理液供給ポンプ24によりオーバーフロー槽4
3から取り出された処理液3が図示しない処理液供給口
に循環されるようになっている。尚、前記処理液供給口
の構成は図1示の超音波加工装置と同様である。また、
処理液循環導管23の途中には、処理液供給ポンプ24
の下流に処理液3を冷却する処理液冷却手段26が設け
られている。
【0058】前記ワーク移動手段37は、回転自在に設
けられた送り出しロール44と、巻き取りロール45と
からなり、巻き取りロール45は軸46を介して図示し
ない駆動手段により回転されるようになっている。ワー
クWは、送り出しロール44に巻き回されており、その
先端が前記処理槽4に設けられた貫通孔40,41を貫
通して、巻き取りロール45に巻き回されている。
【0059】図2示の超音波加工装置では、前記処理液
3は脱気されていないが、処理液3自体に酸化力があ
り、また加工されるワークWがフープ材や線材であって
その厚さまたは直径が処理槽4の深さに対して十分小さ
いので、前記貫通孔40,41の位置を調整してワーク
Wが浸漬される深さを最もキャビテーションが発生し易
い深さに設定することにより、十分にワークWの加工を
行うことができる。
【0060】図2示の超音波加工装置では、超音波が隔
壁2を介して処理液3に放射されると、前記処理液3中
にキャビテーションが発生し、処理液3に溶存している
空気がキャビテーションの内部で気化して気泡が発生す
る。また、前記キャビテーションの一部は前記気泡とな
らないうちに周囲の水圧により圧壊されて衝撃波が発生
する。そして、前記気泡及び衝撃波により、処理液3が
攪拌され、或いは処理液3とワークWとの反応によりワ
ークW表面に付着している水素等の気体が除去され、前
記反応が促進される。
【0061】前記各実施例では、処理液3及び超音波伝
達液5を循環させるようにしているが、処理液3及び超
音波伝達液5は処理液供給口21及び超音波伝達液供給
口12から新しい液を供給する一方、供給された液を処
理液排出口21及び超音波伝達液排出口13から排出し
て、そのまま廃棄するようにしてもよい。
【0062】また、前記各実施例では、隔壁2を合成樹
脂からなる板で構成しているが、ガラス板、チタンまた
はタンタル系金属の板で構成するようにしてもよい。前
記ガラス板、チタンまたはタンタル系金属の板はそれ自
体超音波の透過性に優れているので、図1示の合成樹脂
製の隔壁2と同様に作用する。前記ガラス板は超音波を
透過させるためにその厚さが3〜6mmの範囲にあるこ
とが好ましく、チタンまたはタンタル系金属の板はその
厚さが1mm以下であることが好ましい。
【0063】また、前記各実施例では、前記処理液3を
強酸または強アルカリの水溶液としているが、処理液3
はワークWの加工の種類によっては、弱酸または弱アル
カリの水溶液、アルコール系洗浄剤、超純水等であって
もよく、また、砥粒を混在させるようにしてもよい。処
理液3に砥粒を混在させるときには、該砥粒により隔壁
2が研削されて損傷することが懸念されるが、隔壁2は
前記のように合成樹脂からなるので、安価に交換するこ
とができる。
【0064】また、前記各実施例では、槽本体1をガラ
ス繊維強化プラスチックで構成しているが、槽本体1の
材質は処理液3の酸またはアルカリ等に侵されない耐薬
品性と、装置を構成する剛性を有するものであれば、ポ
リ塩化ビニル樹脂等、他の硬質合成樹脂であってもよ
い。槽本体1をこのような硬質合成樹脂で構成すること
により、前記超音波伝達液供給口12、超音波伝達液排
出口13、処理液供給口21、処理液排出口22、オー
バーフロー槽43等を槽本体1と一体的に成形すること
ができ、装置の成形が容易になるので製造コストを低減
することができる。尚、槽本体1は、処理液3が前記弱
酸または弱アルカリの水溶液のように腐食性が低いか、
アルコール系洗浄剤、超純水等のように全く腐食性を示
さない場合にはステンレス等の金属で構成してもよい。
【0065】さらに、前記各実施例では、槽本体1を隔
壁2で区分することにより処理槽4と超音波伝達槽6と
を構成するようにしているが、図3に概略的に示すよう
に、内部に超音波振動子装置7が設けられると共に、脱
気、冷却された超音波伝達液5が供給される超音波伝達
槽6の内側に処理槽4を配置して、処理槽4の超音波伝
達液5に接する部分を合成樹脂からなる隔壁2としても
よい。図3示の超音波加工装置では、超音波伝達槽6の
上方開口部は、超音波伝達液5の脱気状態が実質的に維
持されるのであれば、大気に開放されていてもよい。
【0066】
【発明の効果】前記の説明から明らかなように、本発明
の超音波加工装置によれば、処理槽に隔壁を介して超音
波伝達槽を設け、該超音波伝達槽内に超音波振動子装置
を設けるようにしたので、前記超音波振動子装置は該隔
壁により前記処理液から遮断され、該処理液に腐食され
ることがなく、長期に亘って安定して使用することがで
きる。また、本発明の超音波加工装置によれば、前記超
音波伝達槽に供給される脱気された超音波伝達液を冷却
すると共に、超音波伝達槽の一方の側から供給された超
音波伝達液を他方の側から排出されるようにしたので、
前記超音波振動子装置から放射された超音波を該超音波
伝達液中で均一に伝播させることができ、前記隔壁を介
して前記処理液に放射することにより、前記超音波を前
記処理液に効率よく均一に作用させることができる。
【0067】また、本発明の超音波加工装置によれば、
前記超音波伝達液を5〜30℃の範囲の温度に冷却する
ことにより、超音波振動子装置から放射された超音波の
該超音波伝達液内での減衰を低減することができ、前記
隔壁を介して、高い効率で前記処理液に放射することが
できる。また、前記超音波伝達液の溶存酸素量が0.5
〜3ppmの範囲になるように脱気することにより、前
記超音波の該超音波伝達液内での減衰をさらに低減する
ことができ、さらに高い効率で前記処理液に放射するこ
とができる。
【0068】また、本発明の超音波加工装置によれば、
前記隔壁に合成樹脂からなる板を用い、該合成樹脂から
なる板を冷却することにより、ワークとの接触等による
破損の虞れのない安価な材料で装置を構成することがで
きる。そして、前記隔壁を合成樹脂からなる板とするこ
とにより、強酸や強アルカリによる腐食から前記超音波
振動子装置を保護することができる。前記隔壁は、耐薬
品性の合成樹脂とすることにより、前記強酸や強アルカ
リによる腐食から前記超音波振動子装置を確実に保護す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる超音波加工装置の一構成例を示
す説明的断面図。
【図2】図1示の超音波加工装置の変形例の構成を示す
説明的断面図。
【図3】本発明に係わる超音波加工装置の他の構成例を
示す説明的断面図。
【符号の説明】
2…隔壁、 3…処理液、 4…処理槽、 5…超音波
伝達液、 6…超音波伝達槽、 7…超音波振動子装
置、 12,13,14,15…超音波伝達液供給手
段、 16…超音波伝達液脱気手段、 17…超音波伝
達液冷却手段、 21,22,23,24…処理液供給
手段、 25…処理液脱気手段、 26…処理液冷却手
段、 W…ワーク。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワークを浸漬して加工する処理液を収容す
    る処理槽に、超音波を伝達する脱気された超音波伝達液
    を収容する超音波伝達槽を隔壁を介して設け、該超音波
    伝達槽の内部に設けられた超音波振動子を内蔵する超音
    波振動子装置から該超音波伝達液に放射された超音波を
    該隔壁を介して該処理槽に収容された該処理液に放射す
    るようにした超音波加工装置において、 前記超音波伝達槽の側壁の一方の側から前記超音波伝達
    液を供給し、供給された超音波伝達液を他方の側から排
    出する超音波伝達液供給手段を設け、 前記超音波伝達液供給手段に前記超音波伝達液を脱気す
    る超音波伝達液脱気手段と、該超音波伝達液を冷却する
    超音波伝達液冷却手段とを設けてなることを特徴とする
    超音波加工装置。
  2. 【請求項2】前記超音波伝達液は、液温が5〜30℃の
    範囲に冷却されることを特徴とする請求項1記載の超音
    波加工装置。
  3. 【請求項3】前記超音波伝達液は、溶存酸素量が0.5
    〜3ppmの範囲になるように脱気されることを特徴と
    する請求項1または請求項2記載の超音波加工装置。
  4. 【請求項4】前記隔壁は合成樹脂からなる板であること
    を特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載
    の超音波加工装置。
  5. 【請求項5】前記処理液は強酸または強アルカリの水溶
    液であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいず
    れか1項記載の超音波加工装置。
  6. 【請求項6】前記隔壁は耐薬品性の合成樹脂からなる板
    であることを特徴とする請求項5記載の超音波加工装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007169674A (ja) * 2005-12-19 2007-07-05 Furukawa Co Ltd 超塑性マグネシウム合金材の製造方法
JP2007169675A (ja) * 2005-12-19 2007-07-05 Furukawa Co Ltd 超塑性マグネシウム合金材の製造方法
JP2011147917A (ja) * 2010-01-25 2011-08-04 Shin Etsu Handotai Co Ltd 超音波洗浄方法と超音波洗浄装置、および超音波洗浄に用いる伝播水の製造方法

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