JPH08155382A - 塗装鋼板の焼付け方法 - Google Patents

塗装鋼板の焼付け方法

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JPH08155382A
JPH08155382A JP29729194A JP29729194A JPH08155382A JP H08155382 A JPH08155382 A JP H08155382A JP 29729194 A JP29729194 A JP 29729194A JP 29729194 A JP29729194 A JP 29729194A JP H08155382 A JPH08155382 A JP H08155382A
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JP
Japan
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steel sheet
heating
baking
coated steel
paint
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Pending
Application number
JP29729194A
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English (en)
Inventor
Sadahiro Hirata
禎宏 平田
Ichirou Tanoguchi
一郎 田野口
Osamu Shin
修 進
Takashi Sekiguchi
貴司 関口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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  • Chemical Treatment Of Metals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】塗膜表面の品質を向上させ、且つ加工性の良好
な塗装鋼板が得られるとともに、塗装鋼板の生産性を向
上させることが可能な塗装鋼板の焼付け方法を提供する
ことを目的とする。 【構成】熱硬化性樹脂塗料を所定厚みに塗布した鋼板に
対して焼付け処理を行う塗装鋼板の焼付け方法である。
先ず、鋼板に対して外部加熱方式による100℃〜16
0℃までの短時間の急速加熱を行い、塗布された前記塗
料に含まれている溶剤の表面側のみの蒸発を行なってい
く。次いで、内部加熱方式による260℃までの緩やか
な加熱を行い、前記塗料内部の溶剤の蒸発及び塗料の硬
化反応を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、短時間で焼付け処理を
行うことが可能な塗装鋼板の焼付け方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、予め塗装された鋼板が各分野で使
用されてきている。それに伴って、鋼板の塗膜に対する
高い品質、加工容易性が要求されるようになり、しか
も、この高品質及び高加工性の塗装鋼板を、短時間で大
量に製造することができる塗装鋼板の焼付け技術の開発
が望まれている。
【0003】従来より、塗料が塗布された鋼板に対し
て、塗料に含まれる溶剤の蒸発及び塗料の焼付け等の焼
付け処理を行う焼付け方法としては、外部加熱方式と、
内部加熱方式と、外部加熱方式及び内部加熱方式を同時
に用いる方法が知られている。前記外部加熱方式は、ガ
ス加熱や、ラジアントチューブ方式を用いた熱風炉を使
用し、鋼板表面に塗布された塗料に対して、熱風を吹き
付けることにより溶剤の蒸発及び塗料の焼付けを行う方
式である。しかし、この方式により急速加熱を行うと、
塗料の表面側が先に硬化していき、塗料内部の溶剤は後
から蒸発して塗料表面にワキ現象(煮沸現象)を生じさ
せてしまうので、焼付け処理された塗装鋼板は、塗膜
(硬化した塗料を示す)の表面の品質低下を招くおそれ
がある。
【0004】また、前記内部加熱方式は、高周波誘導加
熱炉を使用し、クリーンな雰囲気で鋼板に渦電流を誘発
させて塗料の急速加熱により焼付け処理を行う方式であ
る。しかし、この方式は、塗料の界面(鋼板との境面)
側からの加熱により、塗料に含まれる溶剤は界面側から
蒸発し、また、塗料の硬化反応も界面側から表面側に進
んでいくが、塗料の表面側の硬化が不十分となりやす
く、外部加熱方式による焼付け処理と比較して塗膜表面
の性能、例えば、耐汚染性や表面の傷つき性、表面硬度
等が落ちてしまう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、上記外部加熱
方式及び内部加熱方式で行われる欠点を補う方法とし
て、特開昭62ー99479号公報、特開昭62─13
3083号公報、特開昭62ー133084号公報等に
記載された技術(以下、従来技術1という)、特開平3
ー284375号公報に記載された技術(以下、従来技
術2という)、特公昭47ー9916号公報に記載され
た技術(以下、従来技術3という)が開発されている。
【0006】しかし、従来技術1(内部加熱方式により
塗料内の溶剤の大部分を蒸発させた後に、外部加熱方式
により塗料の硬化を行う方法)及び従来技術2(外部加
熱方式と内部加熱方式を同時に行う方法)は、塗料表面
での硬化状態は、内部加熱方式のみの方法と比較して良
好となるが、外部加熱方式により塗料の表面側が先に硬
化していき、塗料表面側の溶剤が後から蒸発して塗料表
面にワキ現象(煮沸現象)を生じさせてしまうので、や
はり塗膜の表面の品質低下を招くおそれがある。
【0007】これらに対し、従来技術3は、外部加熱方
式により塗料内部の溶剤をほとんど蒸発させた後、内部
加熱方式により塗料被膜の硬化不足分に対して約260
℃まで急速加熱する方法であり、焼付けされた塗膜の表
面の品質が向上し、加工性の良好な塗装鋼板を得ること
ができる。しかしながら、従来技術3では、塗料内部の
溶剤をほとんど蒸発させるために、外部加熱方式により
100℃〜180℃まで約50秒間加熱し、その後、内
部加熱方式により約260℃まで約4秒間急速加熱し、
トータルで約54秒間の焼付け時間を必要としているの
で、焼付け炉の長さが長くなるとともに、塗装鋼板の生
産性が低下しているのが現状である。
【0008】この発明は、上記事情に鑑みてなされたも
のであり、塗膜表面の品質を向上させ、且つ加工性の良
好な塗装鋼板が得られるとともに、塗装鋼板の生産性を
向上させることが可能な塗装鋼板の焼付け方法を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1記載の塗装鋼板の焼付け方法は、
熱硬化性樹脂塗料を所定厚みに塗布した鋼板に対して焼
付け処理を行う塗装鋼板の焼付け方法において、先ず、
鋼板に対して外部加熱方式による100℃〜160℃ま
での短時間の急速加熱により、塗布された前記塗料に含
まれる溶剤の表面側のみの蒸発を行せしめ、次いで、内
部加熱方式による260℃までの緩やかな加熱により、
前記塗料内部の溶剤の蒸発及び塗料の硬化反応を行わせ
しめることを特徴とする焼付け方法である。
【0010】また、請求項2記載の塗装鋼板の焼付け方
法は、請求項1記載の方法において、外部加熱方式によ
る加熱速度を、4℃/sec〜20℃/secの範囲に設定する
とともに、内部加熱方式による加熱速度を、5.0℃/s
ec〜25℃/sec以下に設定することを特徴とする焼付け
方法である。さらに、請求項3記載の塗装鋼板の焼付け
方法は、請求項1若しくは2記載の方法において、熱硬
化性樹脂塗料を、0. 5μ以上の厚さで鋼板に塗布する
こと特徴とする焼付け方法である。
【0011】
【作用】周知のように、鋼板に塗装された塗料の望まし
い硬化メカニズムは、加熱によって、塗料に含まれてい
る溶媒の蒸発があった後に、塗料の硬化反応が進行する
ことである。ここで、若し、外部加熱方式による加熱を
過大量としてしまうと、塗料表面側の温度が大であり且
つ界面側の温度が低い温度勾配が発生してしまい、塗料
表面側の硬化反応が溶媒の蒸発に先行して行われ、ワキ
現象が発生してしまう。
【0012】そこで、本発明の請求項1記載の塗装鋼板
の焼付け方法によれば、先ず、鋼板に対して外部加熱方
式による100℃〜160℃までの短時間の急速加熱を
行っている。すなわち、外部加熱方式による短時間の急
速加熱により、塗料の表面側に含まれている溶剤のみを
蒸発させていく。この際、塗料の表面側の硬化反応は行
われず、また、塗料の界面側は加熱状態とされていない
ので、溶剤は蒸発せずに残留している。
【0013】次に、本発明では、内部加熱方式による2
60℃までの緩やかな加熱を行っている。これにより、
塗料は界面側から表面側に向けて高密度のエネルギーに
より加熱されていき、界面側に含まれている溶剤は、す
でに溶剤が蒸発している表面側の塗料を通過して、短時
間で確実に蒸発していく。そして、溶剤が確実に蒸発し
た界面側の塗料から硬化反応が進行していき、その硬化
反応は表面側に向かっていく。さらに、塗料表面の溶剤
は、外部加熱方式により十分に蒸発しているので、内部
加熱方式による加熱により硬化反応が確実に行われる。
【0014】これにより、焼付け処理された塗装鋼板
は、硬化した塗料の表面にワキ現象が発生しないので品
質が低下せず、また、塗料の表面側の硬化が不十分とな
ることもなく、耐汚染性や表面の傷つき性、表面硬度等
を低下させることがない。また、請求項2記載の塗装鋼
板の焼付け方法によれば、上記作用に加えて、例えば、
外部加熱方式による急速加熱を、加熱速度が4℃/sec〜
20℃/secの範囲に設定し、内部加熱方式による緩やか
な加熱を、加熱速度が5.0℃/sec〜25℃/secの範囲
に設定すると、上記作用に加えて、短時間で焼付け処理
が完了するので、焼付け炉の長さを短いものに設計する
ことができ、且つ、塗装鋼板の生産性向上を図ることが
できる。
【0015】また、請求項3記載の塗装鋼板の焼付け方
法によれば、上記作用に加えて、外部加熱方式による短
時間の急速加熱により、塗料の表面側に含まれている溶
剤のみを蒸発させていくので、塗料の表面側の硬化反応
は進行せず、したがって、鋼板に対する熱硬化性樹脂塗
料の厚肉の塗布が可能となる。
【0016】
【実施例】以下、この発明に係る塗装鋼板の焼付け炉を
図面を参照して説明する。図1に示すものは、ロールコ
ータ方式等によりに鋼帯(鋼板)1に塗布された塗料2
を鋼帯1に焼き付ける焼付け炉3である。この焼付け炉
3は、矢印で示した鋼帯1の進行方向に対する後方側に
熱風炉(外部加熱方式)4が配設され、前方側に高周波
誘導加熱炉(内部加熱方式)5が連続して配設されてい
る。
【0017】熱風炉4は、熱風発生装置6で発生した熱
風が炉内に供給され、鋼帯1に塗布された塗料2の表面
に吹き付けられるようになっている。また、高周波誘導
加熱炉5は、電源装置7と、鋼帯1の周囲を巻くように
配設されたコイル8により構成されている。これによ
り、矢印方向に進行する鋼帯1が、熱風炉4及び高周波
誘導加熱炉5を連続して通過することにより、鋼帯1に
塗布された塗料2の焼付け処理が行われるようになって
いる。
【0018】次に、本発明の塗装鋼板の焼付け方法を、
表1から表3に示される各種の焼付け条件を参照しなが
ら説明する。ここで、鋼板1は、0. 5mm厚の電気亜鉛
めっき鋼板にリン酸塩処理を施したものである。また、
鋼板1に塗布される塗料系は、下塗りとしてポリエステ
ル系の熱硬化性樹脂塗料が12μm 程度塗布して焼付け
された後に、熱硬化性樹脂塗料の上塗りを18μm 塗装
したものであり、この上塗り塗料が、各種条件の焼付け
方法により評価される。
【0019】そして、表1における耐汚染性の評価試験
方法は、焼付け処理により形成された塗膜に黒と赤のマ
ジックインキで線を引き、24時間経過後にエタノール
で拭き取り、マジックインキの線の跡の残り方で耐汚染
性を判定している。その基準は、◎を「良好」とし、○
を「普通」とし、△を「あまり線が消えない」とし、×
を「全く線が消えない」と判定する。
【0020】また、表1における加工性の評価試験方法
は、外気温が20℃の雰囲気中において塗装鋼板のT折
り曲げ試験を行い、クラックのない限界値を試験する方
法であり、クラックが容易に発生しない折り曲げ性が良
好なものをTの値が小さいものに表示し(例えば、3
T)、クラックが容易に発生して加工性が低下するもの
をTの値が大きいものに表示している(例えば、4
T)。
【0021】また、表1における各種条件の塗装外観の
評価方法は、ワキ現象が発生していないものは○印で示
し、ワキ現象が発生しているものは×印で示している。
そして、表1は、従来の熱風加熱(外部加熱方式)だけ
の焼付け方法、高周波誘導加熱(内部加熱方式)だけの
焼付け方法、及び本発明に係る熱風加熱(外部加熱方
式)を行った後に高周波誘導加熱(内部加熱方式)を行
ったものを示したものである。
【0022】そして、本発明に係る実施例1から実施例
6は、熱風加熱時間を17秒、高周波誘導加熱による加
熱時間を7秒として、熱風加熱による到達鋼板温度を変
化せしめた結果を表1に示す。なお、高周波誘導加熱に
よる到達鋼板温度は240℃に設定されている。
【0023】
【表1】
【0024】表1より、本発明に係る実施例2から実施
例5の結果と、比較例1との対比から、耐汚染性及び加
工性は共に変わらないが、比較例1ではワキ現象が発生
してしまうので、本発明に係る実施例は外観が向上する
ことが判る。また、表1の本発明に係る実施例2から実
施例5の結果と、比較例2との対比から、外観及び加工
性は共に変わらないが、比較例1では赤マジックによる
汚染性が劣るので、本発明に係る実施例が耐汚染性が向
することが判る。
【0025】また、実施例6と、他の本発明によれば実
施例の対比から、熱風加熱による到達鋼板温度の設定が
高すぎると、塗料表面にワキ現象が発生してしまい、外
観を向上させることができないことが判る。したがっ
て、本発明の熱風加熱による到達鋼板温度は、100℃
〜160℃の範囲に設定するのが好ましい。また、表2
は、熱風加熱による到達鋼板加熱を上述した範囲内の1
60℃に設定し、この到達鋼板温度まで達する熱風加熱
の加熱速度を変化させた結果を示している。なお、高周
波誘導加熱による加熱時間は7秒に設定され、その到達
鋼板温度は240℃に設定されている。
【0026】
【表2】
【0027】表2の結果より、加熱速度を3. 0℃/sec
に設定した実施例7では、ワキ現象が発生してしまい外
観が低下してしまうことが判る。また、加熱速度が2
5. 0℃/secに設定した実施例12でも、ワキ現象が発
生してしまい外観が低下してしまうことが判る。したが
って、熱風加熱の加熱速度は、実施例8から実施例11
の結果から明らかなように、4. 0℃/sec〜20. 0℃
/secの範囲に設定するのが好ましい。
【0028】また、表3は、熱風加熱による加熱時間を
17秒、到達鋼板温度を100℃に設定しておき、高周
波誘導加熱の到達鋼板温度を240℃に設定した際の、
高周波誘導加熱の加熱速度を変化させた結果を示してい
る。
【0029】
【表3】
【0030】表3の結果より、加熱速度を30. 0℃/s
ecに設定した実施例16では、ワキ現象が発生してしま
い外観が低下してしまうことが判る。したがって、高周
波誘導加熱による加熱速度は、実施例13から実施例1
5の結果から明らかなように、25. 0℃/sec以下に設
定するのが好ましい。ここで、図2に示すものは、上記
実施例より得られた本発明の加熱曲線を示すものであ
る。なお、図中において破線で示す曲線(C)は、特公
昭47ー9916号公報に記載された従来技術(外部加
熱方式により塗料被膜内部の溶剤をほとんど蒸発させた
後、内部加熱方式により塗料被膜の硬化不足分に対して
約260℃まで加熱する方法)の加熱曲線を、比較のた
めに示したものである。
【0031】そして、曲線(A)は、到達鋼板温度が1
60℃となるまで加熱速度が4. 0℃/secに設定されて
熱風加熱が行われ、次いで、到達鋼板温度が260℃と
なるまで加熱速度が20. 0℃/secに設定されて高周波
誘導加熱が行われた状態を示す。また、曲線(B)は、
到達鋼板温度が160℃となるまで加熱速度が20. 0
℃/secに設定されて熱風加熱が行われ、次いで、到達鋼
板温度が260℃となるまで加熱速度が20. 0℃/sec
に設定されて高周波誘導加熱が行われた状態を示す。
【0032】これにより、本発明の塗装鋼板の焼付け方
法は、図2の曲線(A)及び曲線(B)の間で示す斜線
部分で行われることにより、塗膜表面の品質を向上さ
せ、加工性の良好な塗装鋼板を得ることができるととも
に、従来技術(破線曲線(C))と比較しても、塗装鋼
板の生産性を大幅に向上させることができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
記載の塗装鋼板の焼付け方法においては、先ず、外部加
熱方式による短時間の急速加熱により、塗料の表面側に
含まれている溶剤のみを蒸発させ、次いで、内部加熱方
式による緩やかな加熱により、界面側に含まれている溶
剤をすでに溶剤が蒸発している表面側の塗料を通過させ
て、短時間で確実に蒸発させ、溶剤が確実に蒸発した界
面側の塗料から硬化反応を進行させていき、溶剤がすで
に蒸発している塗料表面側を内部加熱方式による加熱に
より硬化反応を確実に行わせていくので、品質が低下せ
ず、耐汚染性や表面の傷つき性、表面硬度等を低下させ
ることがない塗装鋼板を得ることができる。
【0034】また、請求項2記載の塗装鋼板の焼付け方
法は、例えば、外部加熱方式による急速加熱を、加熱速
度が4℃/sec〜20℃/secの範囲に設定し、内部加熱方
式による緩やかな加熱を、加熱速度が5.0℃/sec〜2
5℃/secの範囲に設定すると、上記効果に加えて、短時
間で焼付け処理が完了するので、焼付け炉の長さを短い
ものに設計することができ、且つ、塗装鋼板の生産性を
大幅に向上することができる。
【0035】また、請求項3記載の塗装鋼板の焼付け方
法は、上記効果に加えて、外部加熱方式による短時間の
急速加熱により、塗料の表面側に含まれている溶剤のみ
を蒸発させていくので、塗料の表面側の硬化反応は進行
せず、したがって、鋼板に対する熱硬化性樹脂塗料の厚
肉の塗布を可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る塗装鋼板の焼付け炉を示す図であ
る。
【図2】本発明の塗装鋼板の焼付け方法に費やされる加
熱時間と従来方法による加熱時間を比較した図である。
【符号の説明】
1 鋼板(鋼帯) 2 塗料 3 焼付け炉 4 熱風炉(外部加熱方式) 5 高周波誘導加熱炉(内部加熱方式)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 進 修 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 (72)発明者 関口 貴司 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱硬化性樹脂塗料を所定厚みに塗布した
    鋼板に対して焼付け処理を行う塗装鋼板の焼付け方法に
    おいて、 先ず、鋼板に対して外部加熱方式による100℃〜16
    0℃までの短時間の急速加熱により、塗布された前記塗
    料に含まれる溶剤の表面側のみの蒸発を行わせしめ、 次いで、内部加熱方式による260℃までの緩やかな加
    熱により、前記塗料内部の溶剤の蒸発及び塗料の硬化反
    応を行わせしめることを特徴とする塗装鋼板の焼付け方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の塗装鋼板の焼付け方法に
    おいて、 外部加熱方式の加熱速度を、4. 0℃/sec〜20. 0℃
    /secの範囲に設定するとともに、内部加熱方式の加熱速
    度を、5.0℃/sec〜25. 0℃/secの範囲に設定する
    ことを特徴とする塗装鋼板の焼付け方法。
  3. 【請求項3】 請求項1若しくは2記載の塗装鋼板の焼
    付け方法において、 熱硬化性樹脂塗料を、0. 5μ以上の厚さで鋼板に塗布
    すること特徴とする塗装鋼板の焼付け方法。
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