JPH08155301A - 排気ガス浄化用触媒 - Google Patents
排気ガス浄化用触媒Info
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- JPH08155301A JPH08155301A JP6306247A JP30624794A JPH08155301A JP H08155301 A JPH08155301 A JP H08155301A JP 6306247 A JP6306247 A JP 6306247A JP 30624794 A JP30624794 A JP 30624794A JP H08155301 A JPH08155301 A JP H08155301A
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- JP
- Japan
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- catalyst
- potassium
- exhaust gas
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 自動車などの内燃機関から排出される排ガス
中の炭化水素(HC)、一酸化炭素(CO)及び窒素酸
化物(NOX )を浄化することのできる排気ガス浄化用
触媒を提供すること。 【構成】 触媒成分担持層を有する一体構造型触媒にお
いて、触媒成分として白金及び/又はパラジウムを触媒
担体に担持した粉末、及びカリウムを触媒担体に担持し
た粉末を含有することを特徴とする排気ガス浄化用触
媒。
中の炭化水素(HC)、一酸化炭素(CO)及び窒素酸
化物(NOX )を浄化することのできる排気ガス浄化用
触媒を提供すること。 【構成】 触媒成分担持層を有する一体構造型触媒にお
いて、触媒成分として白金及び/又はパラジウムを触媒
担体に担持した粉末、及びカリウムを触媒担体に担持し
た粉末を含有することを特徴とする排気ガス浄化用触
媒。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は排気ガス浄化用触媒に関
し、特に自動車などの内燃機関から排出される排ガス中
の炭化水素(HC)、一酸化炭素(CO)及び窒素酸化
物(NOX )を浄化することのできる排気ガス浄化用触
媒に関する。
し、特に自動車などの内燃機関から排出される排ガス中
の炭化水素(HC)、一酸化炭素(CO)及び窒素酸化
物(NOX )を浄化することのできる排気ガス浄化用触
媒に関する。
【0002】
【従来技術】従来、排気ガス浄化用触媒としては、例え
ば特公昭58−20307号公報に開示されている白
金、ロジウム及びセリウムから成る組成物を耐火性担体
に担持させた排気ガス浄化用触媒のように、アルミナや
酸化セリウムなどに白金、パラジウム及びロジウムなど
の白金属元素を担持させて、これをモノリス担体にコー
ティングした構造のものが使用されている。
ば特公昭58−20307号公報に開示されている白
金、ロジウム及びセリウムから成る組成物を耐火性担体
に担持させた排気ガス浄化用触媒のように、アルミナや
酸化セリウムなどに白金、パラジウム及びロジウムなど
の白金属元素を担持させて、これをモノリス担体にコー
ティングした構造のものが使用されている。
【0003】また、本発明者らは、炭化水素濃度が高く
酸素濃度の低い排気ガスに対しても高い浄化率を達成す
るために、アルミナや酸化セリウムなどに白金、パラジ
ウム及びロジウムなどの白金属元素と、カリウム、セシ
ウム、ストロンチウム及びバリウムから成る群から選ば
れた少なくとも1種とを担持させた排気ガス浄化用触媒
を提案した(特開平6−378号公報)。
酸素濃度の低い排気ガスに対しても高い浄化率を達成す
るために、アルミナや酸化セリウムなどに白金、パラジ
ウム及びロジウムなどの白金属元素と、カリウム、セシ
ウム、ストロンチウム及びバリウムから成る群から選ば
れた少なくとも1種とを担持させた排気ガス浄化用触媒
を提案した(特開平6−378号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載されたカリウム、セシウム、ストロンチウム及
びバリウムを担持した触媒は、その塩基性により炭化水
素の吸着被毒を抑制させる効果を持っているため、この
効果を得ようとして更に塩基性の強いカリウムを用いた
場合には、炭化水素濃度が高く酸素濃度の低い排気ガス
に対しては良い浄化率を示すものの、化学量論比のガス
については炭化水素の吸着が抑制されすぎた結果、特に
低温での反応が阻害され浄化率が低下するという問題点
があった。
報に記載されたカリウム、セシウム、ストロンチウム及
びバリウムを担持した触媒は、その塩基性により炭化水
素の吸着被毒を抑制させる効果を持っているため、この
効果を得ようとして更に塩基性の強いカリウムを用いた
場合には、炭化水素濃度が高く酸素濃度の低い排気ガス
に対しては良い浄化率を示すものの、化学量論比のガス
については炭化水素の吸着が抑制されすぎた結果、特に
低温での反応が阻害され浄化率が低下するという問題点
があった。
【0005】従って本発明の目的は、塩基性の強いカリ
ウムを用いた場合であっても、低温での反応が阻害され
ず、排気ガス浄化率を向上させることのできる排気ガス
浄化用触媒を提供することにある。
ウムを用いた場合であっても、低温での反応が阻害され
ず、排気ガス浄化率を向上させることのできる排気ガス
浄化用触媒を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、従来技術よ
り低温活性を改良すべく鋭意研究した結果、カリウムを
白金やパラジウムなどの貴金属成分に直接接触させず、
担体にカリウムを担持した粉末を触媒コート層中に配置
させることによって、貴金属活性成分に間接的に作用さ
せると、低温活性を大きく向上させることができること
を見い出し、本発明に到達した。
り低温活性を改良すべく鋭意研究した結果、カリウムを
白金やパラジウムなどの貴金属成分に直接接触させず、
担体にカリウムを担持した粉末を触媒コート層中に配置
させることによって、貴金属活性成分に間接的に作用さ
せると、低温活性を大きく向上させることができること
を見い出し、本発明に到達した。
【0007】本発明の上記の目的は、触媒成分担持層を
有する一体構造型触媒において、触媒成分として白金及
び/又はパラジウムを触媒担体に担持した粉末、及びカ
リウムを触媒担体に担持した粉末を含有することを特徴
とする排気ガス浄化用触媒により達成された。
有する一体構造型触媒において、触媒成分として白金及
び/又はパラジウムを触媒担体に担持した粉末、及びカ
リウムを触媒担体に担持した粉末を含有することを特徴
とする排気ガス浄化用触媒により達成された。
【0008】以下、本発明について更に詳細に説明す
る。本発明において、カリウムを担持させる触媒担体と
しては、比表面積が大きく耐熱性の高い、アルミナ、シ
リカ、セリア、ジルコニア及びチタニアから成る群から
選ばれた少なくとも1種を用いることが好ましく、特に
表面積が大きくカリウムを高分散状態で担持させること
ができ、使用中にカリウムと担体が反応して別の化合物
を生成することが少なく、カリウムの表面積が大きくで
きるため添加効果が発揮されやすい等の観点から、アル
ミナを用いることが最も好ましい。
る。本発明において、カリウムを担持させる触媒担体と
しては、比表面積が大きく耐熱性の高い、アルミナ、シ
リカ、セリア、ジルコニア及びチタニアから成る群から
選ばれた少なくとも1種を用いることが好ましく、特に
表面積が大きくカリウムを高分散状態で担持させること
ができ、使用中にカリウムと担体が反応して別の化合物
を生成することが少なく、カリウムの表面積が大きくで
きるため添加効果が発揮されやすい等の観点から、アル
ミナを用いることが最も好ましい。
【0009】また、本発明において使用されるカリウム
の含有量は完成触媒1リッター当たりのカリウムに換算
して1〜20gの範囲であることが好ましい。カリウム
量が完成触媒1リッター当たりカリウムに換算して1g
未満になると、高い低温活性を達成することができず、
逆に20gを超えてもそれ以上の効果は得られない。
の含有量は完成触媒1リッター当たりのカリウムに換算
して1〜20gの範囲であることが好ましい。カリウム
量が完成触媒1リッター当たりカリウムに換算して1g
未満になると、高い低温活性を達成することができず、
逆に20gを超えてもそれ以上の効果は得られない。
【0010】次に、本発明の排気ガス浄化用触媒の製造
方法について説明する。まず、活性アルミナに白金及び
/又はパラジウムを含む水溶液を含浸し乾燥した後、例
えば400℃で1時間、空気中で焼成し活性アルミナに
貴金属を0.1〜3.0重量%の範囲で含む粉末(イ)
を得る。
方法について説明する。まず、活性アルミナに白金及び
/又はパラジウムを含む水溶液を含浸し乾燥した後、例
えば400℃で1時間、空気中で焼成し活性アルミナに
貴金属を0.1〜3.0重量%の範囲で含む粉末(イ)
を得る。
【0011】この貴金属担持粉末は必要に応じて貴金属
種別に数種類用意しても良い。用いる貴金属塩は塩化
物、酢酸塩、テトラアンミンジクロライド錯体などの水
溶性のものであれば良い。活性アルミナにはジルコニウ
ム、ランタン、ネオジウム、セリウム、ストロンチウム
及びバリウムから成る群から選ばれた少なくとも1種を
添加することが好ましい。
種別に数種類用意しても良い。用いる貴金属塩は塩化
物、酢酸塩、テトラアンミンジクロライド錯体などの水
溶性のものであれば良い。活性アルミナにはジルコニウ
ム、ランタン、ネオジウム、セリウム、ストロンチウム
及びバリウムから成る群から選ばれた少なくとも1種を
添加することが好ましい。
【0012】次に、耐熱性担体としてはアルミナ、シリ
カ、セリア、ジルコニア及びチタニアから成る群から選
ばれた少なくとも1種にカリウム水溶液を含浸し乾燥し
た後、例えば800℃で4時間、空気中で焼成し、耐熱
性担体に対しカリウムを1〜40重量%の範囲で含む粉
末(ロ)を得る。用いるカリウム化合物は塩化物、酢酸
塩、水酸化物、炭酸塩及び硝酸塩などの水溶性のもので
あれば良い。
カ、セリア、ジルコニア及びチタニアから成る群から選
ばれた少なくとも1種にカリウム水溶液を含浸し乾燥し
た後、例えば800℃で4時間、空気中で焼成し、耐熱
性担体に対しカリウムを1〜40重量%の範囲で含む粉
末(ロ)を得る。用いるカリウム化合物は塩化物、酢酸
塩、水酸化物、炭酸塩及び硝酸塩などの水溶性のもので
あれば良い。
【0013】上記粉末(イ)と(ロ)を混合する。この
際、必要に応じてこの混合物に酸化セリウム粉末を加え
ても良い。更に、この混合粉末にアルミナゾルを加えて
粉砕してスラリーとし、触媒担体、例えばモノリス担体
基材に付着させ、例えば400〜700℃の範囲の温度
で焼成し、本発明の排気ガス浄化用触媒を得る。成分の
異なるスラリー数種を調製して担体基材に付着させても
良い。また、更に性能を向上させるためにロジウムを含
む触媒層を追加して設けても良い。
際、必要に応じてこの混合物に酸化セリウム粉末を加え
ても良い。更に、この混合粉末にアルミナゾルを加えて
粉砕してスラリーとし、触媒担体、例えばモノリス担体
基材に付着させ、例えば400〜700℃の範囲の温度
で焼成し、本発明の排気ガス浄化用触媒を得る。成分の
異なるスラリー数種を調製して担体基材に付着させても
良い。また、更に性能を向上させるためにロジウムを含
む触媒層を追加して設けても良い。
【0014】更に、本発明の作用を説明する。自動車の
排気ガス浄化用貴金属触媒にランタン、バリウム、スト
ロンチウム等の塩基性元素を添加すると低温での反応性
を向上させることができる。これは炭化水素と一酸化炭
素とが貴金属に強く吸着し、表面を被覆することで反応
を阻害することを、塩基性元素が電子を貴金属に供与す
ることによってこれらの吸着を抑制し、反応をスムース
に進行させるためである。
排気ガス浄化用貴金属触媒にランタン、バリウム、スト
ロンチウム等の塩基性元素を添加すると低温での反応性
を向上させることができる。これは炭化水素と一酸化炭
素とが貴金属に強く吸着し、表面を被覆することで反応
を阻害することを、塩基性元素が電子を貴金属に供与す
ることによってこれらの吸着を抑制し、反応をスムース
に進行させるためである。
【0015】しかしながら、塩基性のより強いカリウム
を含浸等の手段で単純に貴金属に接触させると吸着抑制
効果が強く発現されすぎ、反応ガスの吸着量が少なくな
りすぎる結果、浄化率がかえって低下してしまうことが
判った。そこで、カリウムの添加方法について検討を行
い、カリウムを担体に担持し、貴金属を含む粉末と混合
してコート層を形成させる方法を考案した。この方法を
とることによってカリウムの強すぎる吸着抑制効果を緩
和し、低温での反応のための最適な表面ガス吸着状態を
達成することにより、高活性な触媒とすることができ
る。
を含浸等の手段で単純に貴金属に接触させると吸着抑制
効果が強く発現されすぎ、反応ガスの吸着量が少なくな
りすぎる結果、浄化率がかえって低下してしまうことが
判った。そこで、カリウムの添加方法について検討を行
い、カリウムを担体に担持し、貴金属を含む粉末と混合
してコート層を形成させる方法を考案した。この方法を
とることによってカリウムの強すぎる吸着抑制効果を緩
和し、低温での反応のための最適な表面ガス吸着状態を
達成することにより、高活性な触媒とすることができ
る。
【0016】
【実施例】以下、本発明を実施例によって更に詳述する
が、本発明はこれによって限定されるものではない。
が、本発明はこれによって限定されるものではない。
【0017】実施例1 活性アルミナに硝酸セリウム水溶液を含浸し、乾燥した
後600℃で1時間焼成した。このときのセリウムの担
持濃度は7重量%であった。こうして得られた粉末に硝
酸パラジウム水溶液を含浸し、乾燥した後400℃で1
時間焼成してパラジウム担持活性アルミナ粉末(イ)を
得た。パラジウムの担持濃度は1.4重量%であった。
後600℃で1時間焼成した。このときのセリウムの担
持濃度は7重量%であった。こうして得られた粉末に硝
酸パラジウム水溶液を含浸し、乾燥した後400℃で1
時間焼成してパラジウム担持活性アルミナ粉末(イ)を
得た。パラジウムの担持濃度は1.4重量%であった。
【0018】次に、アルミナに炭酸カリウム水溶液を含
浸し、乾燥した後800℃で4時間焼成してカリウム担
持アルミナ粉末(ロ)を得た。このときのアルミナ粉末
へのカリウム担持濃度は25重量%であった。この粉末
(イ)500g、粉末(ロ)200g、酸化セリウム3
00g及びアルミナゾル1000gをボールミルで混
合、粉砕して得られたスラリーをモノリス担体基材
(1.3L、400セル/平方インチ)に付着させ焼成
(400℃、1時間)した。このときの付着量は200
g/Lに設定した。このようにして触媒(A)を得た。
このときのカリウム担持量は10g/触媒Lであった。
浸し、乾燥した後800℃で4時間焼成してカリウム担
持アルミナ粉末(ロ)を得た。このときのアルミナ粉末
へのカリウム担持濃度は25重量%であった。この粉末
(イ)500g、粉末(ロ)200g、酸化セリウム3
00g及びアルミナゾル1000gをボールミルで混
合、粉砕して得られたスラリーをモノリス担体基材
(1.3L、400セル/平方インチ)に付着させ焼成
(400℃、1時間)した。このときの付着量は200
g/Lに設定した。このようにして触媒(A)を得た。
このときのカリウム担持量は10g/触媒Lであった。
【0019】実施例2 カリウムを担持させるアルミナをシリカに代えた他は、
実施例1と全く同様にして触媒(B)を得た。
実施例1と全く同様にして触媒(B)を得た。
【0020】実施例3 カリウムを担持させるアルミナをセリアに代えた他は、
実施例1と全く同様にして触媒(C)を得た。
実施例1と全く同様にして触媒(C)を得た。
【0021】実施例4 カリウムを担持させるアルミナをジルコニアに代えた他
は、実施例1と全く同様にして触媒(D)を得た。
は、実施例1と全く同様にして触媒(D)を得た。
【0022】実施例5 カリウムを担持させるアルミナをチタニアに代えた他
は、実施例1と全く同様にして触媒(E)を得た。
は、実施例1と全く同様にして触媒(E)を得た。
【0023】実施例6 アルミナへのカリウムの担持濃度を25重量%から5重
量%に代えた他は、実施例1と全く同様にして触媒
(F)を得た。このときのカリウムの担持量は2g/触
媒Lであった。
量%に代えた他は、実施例1と全く同様にして触媒
(F)を得た。このときのカリウムの担持量は2g/触
媒Lであった。
【0024】実施例7 アルミナへのカリウムの担持濃度を25重量%から15
重量%に代えた他は、実施例1と全く同様にして触媒
(G)を得た。このときのカリウムの担持量は6g/触
媒Lであった。
重量%に代えた他は、実施例1と全く同様にして触媒
(G)を得た。このときのカリウムの担持量は6g/触
媒Lであった。
【0025】実施例8 アルミナへのカリウムの担持濃度を25重量%から35
重量%に代えた他は、実施例1と全く同様にして触媒
(H)を得た。このときのカリウムの担持量は14g/
触媒Lであった。
重量%に代えた他は、実施例1と全く同様にして触媒
(H)を得た。このときのカリウムの担持量は14g/
触媒Lであった。
【0026】比較例1 実施例1において使用した粉末(イ)500g、活性ア
ルミナ200g、酸化セリウム300g及びアルミナゾ
ル1000gをボールミルで混合、粉砕して得られたス
ラリーをモノリス担体基材(1.3L、400セル/平
方インチ)に付着させ焼成(400℃、1時間)した。
このときの付着量は200g/Lに設定した。このよう
にして触媒(I)を得た。
ルミナ200g、酸化セリウム300g及びアルミナゾ
ル1000gをボールミルで混合、粉砕して得られたス
ラリーをモノリス担体基材(1.3L、400セル/平
方インチ)に付着させ焼成(400℃、1時間)した。
このときの付着量は200g/Lに設定した。このよう
にして触媒(I)を得た。
【0027】比較例2 比較例1で得た触媒(I)に炭酸カリウム水溶液を含浸
し、乾燥した後400℃で1時間焼成して触媒(J)を
得た。このときのカリウム担持量は10g/触媒Lであ
った。
し、乾燥した後400℃で1時間焼成して触媒(J)を
得た。このときのカリウム担持量は10g/触媒Lであ
った。
【0028】実施例9 硝酸パラジウム溶液の代わりにジニトロジアンミン白金
溶液を用い、白金の担持濃度を1.4重量%にした他
は、実施例1と全く同様にして触媒(K)を得た。
溶液を用い、白金の担持濃度を1.4重量%にした他
は、実施例1と全く同様にして触媒(K)を得た。
【0029】実施例10 アルミナへのカリウムの担持濃度を25重量%から5重
量%に代えた他は、実施例9と全く同様な方法により、
触媒(L)を得た。このときのカリウムの担持量は2g
/触媒Lであった。
量%に代えた他は、実施例9と全く同様な方法により、
触媒(L)を得た。このときのカリウムの担持量は2g
/触媒Lであった。
【0030】実施例11 アルミナへのカリウムの担持濃度を25重量%から15
重量%に代えた他は、実施例9と全く同様な方法によ
り、触媒(M)を得た。このときのカリウムの担持量は
6g/触媒Lであった。
重量%に代えた他は、実施例9と全く同様な方法によ
り、触媒(M)を得た。このときのカリウムの担持量は
6g/触媒Lであった。
【0031】実施例12 アルミナへのカリウムの担持濃度を25重量%から35
重量%に代えた他は、実施例9と全く同様な方法によ
り、触媒(N)を得た。このときのカリウムの担持量は
14g/触媒Lであった。
重量%に代えた他は、実施例9と全く同様な方法によ
り、触媒(N)を得た。このときのカリウムの担持量は
14g/触媒Lであった。
【0032】比較例3 実施例9において使用した白金担持アルミナ500g、
活性アルミナ200g、酸化セリウム300g及びアル
ミナゾル1000gをボールミルで混合、粉砕して得ら
れたスラリーをモノリス担体基材(1.3L、400セ
ル/平方インチ)に付着させ焼成(400℃、1時間)
した。このときの付着量は200g/Lに設定した。こ
のようにして触媒(O)を得た。
活性アルミナ200g、酸化セリウム300g及びアル
ミナゾル1000gをボールミルで混合、粉砕して得ら
れたスラリーをモノリス担体基材(1.3L、400セ
ル/平方インチ)に付着させ焼成(400℃、1時間)
した。このときの付着量は200g/Lに設定した。こ
のようにして触媒(O)を得た。
【0033】比較例4 比較例3で得た触媒(O)に炭酸カリウム水溶液を含浸
し、乾燥した後400℃で1時間焼成して触媒(P)を
得た。このときのカリウムの担持量は10g/触媒Lで
あった。
し、乾燥した後400℃で1時間焼成して触媒(P)を
得た。このときのカリウムの担持量は10g/触媒Lで
あった。
【0034】各触媒の構成を表1に示す。
【表1】
【0035】試験例 実施例1〜12及び比較例1〜4で得られた触媒につい
て、以下の条件で性能評価を行った。 評価条件 触媒 モノリス型貴金属触媒 エンジン排気量 2000cc 触媒入口ガス温度 100〜450℃ 空間速度 約50,000H−1 入口ガス組成 CO 0.72% O2 0.76% HC 2400ppmC NOX 1500ppm
て、以下の条件で性能評価を行った。 評価条件 触媒 モノリス型貴金属触媒 エンジン排気量 2000cc 触媒入口ガス温度 100〜450℃ 空間速度 約50,000H−1 入口ガス組成 CO 0.72% O2 0.76% HC 2400ppmC NOX 1500ppm
【0036】触媒性能試験結果を表2に示した。
【表2】
【0037】表2に示すように、実施例は比較例に比べ
て低温活性が高く、本発明の効果を確認することができ
た。尚、実施例1〜8と比較例1、2は白金族元素とし
てパラジウムを用い、実施例9〜12と比較例3、4は
白金族元素として白金を用いた触媒の評価結果を示す。
て低温活性が高く、本発明の効果を確認することができ
た。尚、実施例1〜8と比較例1、2は白金族元素とし
てパラジウムを用い、実施例9〜12と比較例3、4は
白金族元素として白金を用いた触媒の評価結果を示す。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の排気ガス
浄化用触媒は、触媒成分として白金及び/又はパラジウ
ムを触媒担体に担持した粉末、及びカリウム化合物を触
媒担体に担持した粉末を含有させることによって、従来
の触媒に比べて高い低温活性を示す。従って本発明の排
気ガス浄化用触媒によれば、エンジン始動後により早く
浄化反応を開始することができるので、排ガス中の炭化
水素(HC)、一酸化炭素(CO)及び窒素酸化物(N
OX )などの有害物質の排出を低く抑えることができ
る。
浄化用触媒は、触媒成分として白金及び/又はパラジウ
ムを触媒担体に担持した粉末、及びカリウム化合物を触
媒担体に担持した粉末を含有させることによって、従来
の触媒に比べて高い低温活性を示す。従って本発明の排
気ガス浄化用触媒によれば、エンジン始動後により早く
浄化反応を開始することができるので、排ガス中の炭化
水素(HC)、一酸化炭素(CO)及び窒素酸化物(N
OX )などの有害物質の排出を低く抑えることができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01D 53/36 104 A
Claims (3)
- 【請求項1】 触媒成分担持層を有する一体構造型触媒
において、触媒成分として白金及び/又はパラジウムを
触媒担体に担持した粉末、及びカリウムを触媒担体に担
持した粉末を含有することを特徴とする排気ガス浄化用
触媒。 - 【請求項2】 完成触媒1リッター当たりのカリウムの
含有量がカリウムに換算して1〜20gの範囲であるこ
とを特徴とする請求項1記載の排気ガス浄化用触媒。 - 【請求項3】 カリウムを担持させる触媒担体として、
アルミナ、シリカ、セリア、ジルコニア及びチタニアか
ら成る群から選ばれた少なくとも1種を用いることを特
徴とする請求項1又は2に記載の排気ガス浄化用触媒。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6306247A JPH08155301A (ja) | 1994-12-09 | 1994-12-09 | 排気ガス浄化用触媒 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6306247A JPH08155301A (ja) | 1994-12-09 | 1994-12-09 | 排気ガス浄化用触媒 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08155301A true JPH08155301A (ja) | 1996-06-18 |
Family
ID=17954779
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6306247A Pending JPH08155301A (ja) | 1994-12-09 | 1994-12-09 | 排気ガス浄化用触媒 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08155301A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002191989A (ja) * | 2000-10-16 | 2002-07-10 | Toyota Motor Corp | 排ガス浄化用触媒及びその製造方法 |
-
1994
- 1994-12-09 JP JP6306247A patent/JPH08155301A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002191989A (ja) * | 2000-10-16 | 2002-07-10 | Toyota Motor Corp | 排ガス浄化用触媒及びその製造方法 |
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