JPH08154975A - 車両用ベッドの姿勢安定装置 - Google Patents

車両用ベッドの姿勢安定装置

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JPH08154975A
JPH08154975A JP6303737A JP30373794A JPH08154975A JP H08154975 A JPH08154975 A JP H08154975A JP 6303737 A JP6303737 A JP 6303737A JP 30373794 A JP30373794 A JP 30373794A JP H08154975 A JPH08154975 A JP H08154975A
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JP
Japan
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bed
vehicle
posture
floor
posture stabilizing
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JP6303737A
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English (en)
Inventor
Yutaka Sakamoto
豊 坂本
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Delta Kogyo Co Ltd
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Delta Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両がいずれの方向に傾いたとしても、ベッ
ドの水平姿勢が常に維持され得るようにする。 【構成】 ベッド1の底面中央部からフロアFに穿設さ
れた貫通孔F1を貫通して車外に軸部材2が垂下され、
フロアF上にはベッド1の四隅部を支持する四基のダン
パ装置3が設けられ、軸部材2の下端部には重錘22が
備えられ、ダンパ装置3は上下方向に伸縮自在に構成さ
れている。上記軸部材2の貫通孔F1に対応した部分に
は球状のピロボール21が設けられ、このピロボール2
1の下部に重錘22が下方に向かって延設され、貫通孔
F1にはピロボール21の外周面に摺接する内周面を備
えた球体軸受4が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両に備付けで搭載さ
れる車両用ベッドの姿勢安定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常救急自動車等の車両には、救急患者
等を横臥させるためのベッドが備え付けられている。こ
のベッドの底部とフロアとの間には弾性部材を利用した
振動吸収手段が設けられているのが一般的であり、走行
中の車両振動がベッドへの横臥者に直接伝わらないよう
に工夫されている。
【0003】上記弾性部材としては、従来コイルバネ等
の金属材料を用いたものが多かったが、近年、ベッドの
底面とフロア表面とに同極の磁極面を対向させた状態で
磁石を配設し、これら磁石の反発力でベッドをフロア上
に浮上させるとともに、磁石の反発力に起因する弾性力
で振動を吸収するようにしたものが、その優れた振動吸
収能力によって歓迎されるようになってきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の上記
のようなコイルバネの弾性力や磁石の反発力を利用した
振動吸収手段が設けられているベッドにあっては、走行
中の車両の上下方向の振動は直接ベッドに伝達されず、
一旦弾性部材で吸収されてからベッドに伝えられるた
め、確かにベッド上では上下方向の振動は緩和された状
態になるが、車両が坂道を走行するときや路面が幅方向
に傾いている道路を走行するときなど、車体の傾斜に従
ってベッドも傾いた状態になり、このベッドの傾斜によ
って横臥者がベッド上で位置ずれすることがある。
【0005】また、車両が急発進や急停車をしたり、カ
ーブを旋回するときには、ベッド上の横臥者に加速度に
基づく力が加わり、この場合もベッド上の横臥者が位置
ずれを起こすことがある。
【0006】すなわち、従来の車両用のベッドは、たと
え振動吸収手段が設けられていても、上記のような位置
ずれに対しては全く対応することができず、その結果ベ
ッド上で快適にかつ安静に横臥していることができない
という問題点有しており、これの解決が嘱望されていた
のである。
【0007】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、車両がいずれの方向に傾い
たとしても、ベッドの水平姿勢が常に維持されるととも
に、横臥者に加速度に起因した力が加わっても、ベッド
上での位置ずれが有効に抑止され得る車両用ベッドの姿
勢安定装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
車両用ベッドの姿勢安定装置は、車室内にフロア面から
離間して搭載される車両用ベッドの姿勢安定装置であっ
て、ベッドの底面中央部からフロアに穿設された貫通孔
を貫通して車外に垂下された姿勢安定用軸部材と、フロ
ア上に設けられた少なくとも四基のベッド支持部材とか
ら構成され、上記姿勢安定用軸部材の下端部にはバラン
スウェイトが備えられ、上記ベッド支持部材は上下方向
に伸縮自在に構成されていることを特徴とする車両用ベ
ッドの姿勢安定装置。
【0009】本発明の請求項2記載の車両用ベッドの姿
勢安定装置は、請求項1記載の車両用ベッドの姿勢安定
装置において、上記姿勢安定用軸部材の上記貫通孔に対
応した部分には球状のピロボールが設けられ、このピロ
ボールの下部からバランスウェイトが下方に向かって延
設され、上記貫通孔にはピロボールの外周面に摺接する
内周面を備えた球体軸受が設けられていることを特徴と
するものである。
【0010】本発明の請求項3記載の車両用ベッドの姿
勢安定装置は、請求項1または2記載の車両用ベッドの
姿勢安定装置において、上記ベッド支持部材は、振動吸
収用のダンパ装置が適用されていることを特徴とするも
のである。
【0011】本発明の請求項4記載の車両用ベッドの姿
勢安定装置は、請求項1乃至3のいずれかに記載の車両
用ベッドの姿勢安定装置において、上記ベッド支持部材
は、ベッドの四隅部に対応したフロア上にそれぞれ設け
られていることを特徴とするものである。
【0012】本発明の請求項5記載の車両用ベッドの姿
勢安定装置は、請求項1乃至3のいずれかに記載の車両
用ベッドの姿勢安定装置において、上記ベッド支持部材
は、ベッドの四辺の各中央部に対応したフロア上にそれ
ぞれ設けられていることを特徴とするものである。
【0013】
【作用】上記請求項1記載の車両用ベッドの姿勢安定装
置によれば、姿勢安定用軸部材の下端部にはバランスウ
ェイトが備えられているため、このバランスウェイトの
重量によって、車両がいずれの方向に傾いてもフロアの
貫通孔を貫通し下方に垂下した姿勢安定用軸部材は常に
鉛直姿勢が維持され、その結果ベッドの水平姿勢は維持
される。
【0014】そして、ベッドを支持しているフロア上の
四基のベッド支持部材は上下方向に伸縮自在に構成され
ているため、車両の傾斜によって水平姿勢を維持してい
るベッドとフロアとの間の距離が変化しても、上記各ベ
ッド支持部材はベッドを支持した状態でそれぞれ伸縮し
て上記ベッドとフロアとの間の距離の変化に確実に対応
する。
【0015】上記請求項2記載の車両用ベッドの姿勢安
定装置によれば、ピロボールは球体軸受に支持された状
態でその外周面が球体軸受の内周面に摺接しながらいず
れの方向にもピロボールの中心回りに回動することがで
きるため、車両がいずれの方向に傾いても、バランスウ
ェイトの重量によるピロボールの中心回りの球体軸受に
対する相対回動によって姿勢安定用軸部材は鉛直姿勢が
維持され、その結果ベッドは水平姿勢が維持される。
【0016】また、球体軸受の内周面とピロボールの外
周面との間の摺接によって、車内と車外とは空気の流通
状態が遮断された状態になっているため、車外の粉塵等
の車内への侵入が阻止される。
【0017】上記請求項3記載の車両用ベッドの姿勢安
定装置によれば、ベッド支持部材として振動吸収用のダ
ンパ装置が適用されているため、車両の傾き方向が連続
的に変化しても、このダンパ装置の作用によってベッド
の振動は吸収される。
【0018】上記請求項4記載の車両用ベッドの姿勢安
定装置によれば、ベッド支持部材は、ベッドの四隅部に
対応したフロア上にそれぞれ設けられているため、これ
らベッド支持部材によるベッドの支持が安定する。そし
て、車両がいずれの方向に傾いても、いずれかのベッド
支持部材がその傾きに加担して伸縮する。
【0019】上記請求項5記載の車両用ベッドの姿勢安
定装置によれば、ベッド支持部材は、ベッドの四辺の各
中央部に対応したフロア上にそれぞれ設けられているた
め、これらベッド支持部材によるベッドの支持が安定す
る。そして、車両がいずれの方向に傾いても、いずれか
のベッド支持部材がその傾きに加担して伸縮する。
【0020】
【実施例】図1は、本発明に係る車両用ベッドの姿勢安
定装置の一例を示す一部切欠き側面図であり、図2は、
図1のA線矢視図である。これらの図に示すように、車
両Cの車室内には、フロアFから離間状態で車載用のベ
ッド1が設けられている。このベッド1は、平面視が長
方形状の基礎フレーム11と、この基礎フレーム11の
上方に設けられた平板状のベッド本体12とから構成さ
れている。
【0021】上記ベッド本体12の側縁部と、上記基礎
フレーム11の側縁部との間には、一側縁部当たり車長
方向一対のリンクロッド13が斜めに平行に差し渡さ
れ、それらは基礎フレーム11およびベッド本体12の
側縁部に設けられた水平軸13a回りに回動自在に軸支
されている。そして、基礎フレーム11と、車長方向一
対のリンクロッド13と、ベッド本体12とで平方四辺
形のリンク構造が形成されている。
【0022】また、上記基礎フレーム11の上面部には
下部磁石14が設けられているとともに、上記ベッド本
体12の底面部には上記下部磁石14に対向した上部磁
石15が設けられており、これら両磁石14,15の互
いに対向した磁極面は同極になるように設定されてい
る。
【0023】このようなベッド1のベッド本体12上に
は、救急患者を運ぶためのストレッチャSが載置される
ようになっている。従って、ベッド本体12上に横臥者
を乗せたストレッチャSを載置すれば、それらの重量と
下部磁石14と上部磁石15との反発力とが互いに釣り
合い、かつ、リンクロッド13によって車幅方向の移動
が規制された状態で、ベッド本体12は基礎フレーム1
1上に浮上している。
【0024】このようなベッド1の基礎フレーム11の
下部に、本発明に係るベッドの姿勢安定装置が設けられ
ている。この姿勢安定装置は、姿勢安定用の軸部材2
と、ダンパ装置(ベッド支持部材)3とから構成されて
いる。上記軸部材2は、基礎フレーム11の底面中央部
から、フロアFに穿設された貫通孔F1を貫通して車外
に垂下されている。上記ダンパ装置3は、姿勢安定用の
軸部材2と、基礎フレーム11の四隅部に対応するよう
にフロアF上に立設されている。
【0025】上記ダンパ装置3は、シリンダ31と、こ
のシリンダ31の内部に設けられた図略のピストンと、
このピストンに接続され、かつ、シリンダ31から上方
に突出したピストンロッド32と、このピストンロッド
32を上方に付勢する図略のコイルバネから構成されて
いる。シリンダ31の適所には空気孔が穿設されてお
り、シリンダ31内でピストンが上下動すると、上記空
気孔を介してシリンダ31内に空気が出入りし、この空
気の出入りによる抵抗によってピストンの振動が吸収さ
れるようになっている。
【0026】上記ピストンロッド32の上端部には半球
状の当接片33が球面を上方に向けて取り付けられてお
り、この当接片33が、基礎フレーム11の底面に凹設
された凹部11aに嵌め込まれた状態でベッド1が4基
のダンパ装置3に支持されている。当接片33が凹部1
1aに嵌め込まれることによって基礎フレーム11が位
置ずれしないようになっている。
【0027】そして、本実施例においては、上記軸部材
2の略中央部に、滑らかな表面仕上げの施された球体か
らなるピロボール21が、その中心を軸部材2の軸心に
一致させた状態で一体に取り付けられている。また、上
記軸部材2の下端部には、円盤状の重錘(バランスウェ
イト)22が一体に取り付けられている。この重錘22
のピロボール21の中心回りのモーメントは、ベッド1
と、ストレッチャSと、ストレッチャS上の横臥者とを
合わせたピロボール21の中心回りのモーメントよりも
大きくなるように設定されている。
【0028】一方、上記フロアFに穿設された貫通孔F
1には、ピロボール21を支持するための球体軸受4が
設けられている。この球体軸受4の内周面4aはピロボ
ール21の外周面に摺接するように形状設定され、か
つ、滑らかな表面仕上げが施されている。従って、ピロ
ボール21が球体軸受4の内周面4aに支持された状態
では、軸受の部分が球面になっているため、ピロボール
21はその中心回りにいずれの方向にも回動可能になっ
ている。
【0029】図3は、ピロボールが球体軸受に支持され
た状態を示す断面図である。この図に示すように、球体
軸受4は、下部軸受41とこの下部軸受41に積層され
る上部軸受42とから構成されている。上記下部軸受4
1の外周面には環状の下部鍔部41aが設けられている
とともに、上記上部軸受42の外周面には上記下部鍔部
41aに対応した上部鍔部42aが設けられている。
【0030】また、下部軸受41および上部軸受42に
は、ピロボール21の半球の表面にに摺接する曲面が内
周面に形成された孔が設けられており、下部軸受41に
上部軸受42を積層した状態で上記上下の曲面によって
ピロボール21を支持する球状の内周面4aが形成され
ている。
【0031】また、上記円盤状を呈した重錘22の中心
上にネジ軸22aが一体に設けられ、このネジ軸22a
が軸部材2の下端面に螺設された図略のネジ孔に螺着す
ることによって重錘22が固定されるようになってい
る。
【0032】従って、ピロボール21を球体軸受4に装
着するに際しては、まず、下部軸受41の下部を貫通孔
F1内に嵌入し、この状態で重錘22の取り付けられて
いない軸部材2を下部軸受41の孔に挿通してピロボー
ル21を孔の周面に当接支持させる。その後上部軸受4
2をピロボール21の上半分に外嵌し、この状態で上部
鍔部42a、下部鍔部41aおよびフロアFのそれぞれ
に設けられた貫通孔にボルトBを貫通してナットNで締
結することにより、ピロボール21は上部軸受42装着
された状態になる。ピロボール21が球体軸受4に装着
された状態で、軸部材2の上端部が基礎フレーム11に
溶接等によって固定される。
【0033】以下、図4および図5を基に、本発明の作
用について説明する。図4は、本発明の作用を説明する
ための説明図であり、車両が右方向に傾斜した状態を示
している。また図5は、車両が左方向に傾斜した状態を
示している。
【0034】まず、図4に示すように、路面Rが車幅方
向に右下がりに傾斜しているときには、それに応じて車
両Cは右方向に傾いた状態になる。しかし、ベッド1の
下部からは軸部材2が垂下され、この軸部材2の下端部
には非常に重量の大きい重錘22が設けられているとと
もに、軸部材2に設けられたピロボール21は、球体軸
受4にいずれの方向にも中心回りに回動可能に軸支され
ているため、車両Cの傾きによってフロアFが右下がり
に傾斜しているにも拘らず、ピロボール21が球体軸受
4に対して中心回りに反時計方向に相対回動してベッド
1からの垂下状態が維持され、その結果ベッド1もピロ
ボール21の中心回りにフロアFに対して反時計方向に
相対回動して水平姿勢が維持された状態になる。
【0035】つぎに、図5に示すように、路面Rが車幅
方向に左下がりに傾斜しているときは、車両Cは左方向
に傾き、フロアFは左下がりに傾斜するが、この場合も
上記と同様の作用によって、軸部材2はベッド1からの
垂下状態が維持され、その結果ベッド1の水平姿勢は維
持される。
【0036】以上、図4および図5によって車両Cが車
幅方向に傾いた場合についての本発明の作用を説明した
が、ピロボール21はいずれの方向にも中心回りに回動
自在に軸支されているため、車両Cが坂道を走行するよ
うな場合にはベッド1の車長方向の両端部がフロアFに
向かって離接するようにピロボール21の中心回りに回
動し、ベッド1の水平姿勢は維持される。さらに、車両
Cが車幅方向および車長方向の双方に傾斜しても、ベッ
ド1の水平姿勢は維持される。
【0037】また、車両Cが急発進したときには、ベッ
ド1よりも重量が非常に大きい重錘22が慣性によって
現状位置を維持しようとするのに対して急速に車両Cが
前進するため、重錘22が現状位置に残留した状態にな
り、その結果重錘22は、フロアFに対してピロボール
21の中心回りに後方に向かうよう相対回動し、この相
対回動によってベッド1は後方が浮き上がった状態にな
る。従って、このベッド1の後方浮き上がりの傾斜によ
って、ベッド本体12に載置されているストレッチャS
上の横臥者の横臥位置が後方にずれることが抑止され
る。
【0038】さらに、車両Cがカーブを旋回するときに
は、ベッド1よりも非常に大きい重量を有する重錘22
に遠心力が加わるため、この遠心力がベッド1に加わる
遠心力に打ち勝ち、その結果重錘22がピロボール21
の中心回りにカーブの中心から遠ざかる方向に回動し、
その結果ベッド1は車両Cの旋回中心から遠い方の側部
が上昇するように傾斜する。この傾斜によってベッド本
体12に載置されているストレッチャS上の横臥者の横
臥位置が遠心力の加わる方向へ位置ずれすることは有効
に抑止される。
【0039】そして、基礎フレーム11の四隅部に対応
したフロアF上にはそれぞれダンパ装置3が設けられ、
このダンパ装置3のピストンロッド32の上端部の当接
片33が基礎フレーム11の凹部11aに嵌め込まれた
状態で基礎フレーム11を支持しているため、重錘22
がピロボール21の中心回りに揺動してその結果基礎フ
レーム11が上記中心回りに揺動しても、ダンパ装置3
の上記振動防止作用によって上記揺動は確実に抑止さ
れ、ベッド1の揺れが少なくなる。
【0040】なお、以上の実施例においては、ダンパ装
置3は基礎フレーム11の四隅部に対応するようにフロ
アF上に4基が配設されているが、本発明は、4基のダ
ンパ装置3が基礎フレーム11の四隅部に対応するよう
に配設されることに限定されるものではなく、基礎フレ
ーム11の四辺の各中央部に対応したフロアF上にそれ
ぞれ設けるようにしてもよく、さらにその設置基数につ
いては4基を超えてもよい。
【0041】また、本実施例においては、軸部材2には
ピロボール21が設けられ、この軸部材2が球体軸受4
に軸支されているが、本発明はピロボール21が軸部材
2に設けられることに限定されるものではない。すなわ
ち、軸部材2に特にピロボール21を設けずに貫通孔F
1の内径を軸部材2の外径よりも余裕をもって大きく寸
法設定してもよい。そうすれば、この大きな内径を有す
る貫通孔F1に許容されて重錘22を有する軸部材2は
揺動することが可能になる。
【0042】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の車両用ベッドの
姿勢安定装置によれば、姿勢安定用軸部材の下端部には
バランスウェイトが備えられているため、このバランス
ウェイトの重量によって、車両がいずれの方向に傾いて
もフロアの貫通孔を貫通し下方に垂下した姿勢安定用軸
部材は常に鉛直姿勢が維持され、その結果ベッドの水平
姿勢は維持される。
【0043】そして、ベッドを支持しているフロア上の
四基のベッド支持部材は上下方向に伸縮自在に構成され
ているため、車両の傾斜によって水平姿勢を維持してい
るベッドとフロアとの間の距離が変化しても、上記各ベ
ッド支持部材はベッドを支持した状態でそれぞれ伸縮し
て上記ベッドとフロアとの間の距離の変化に確実に対応
する。
【0044】このように本発明の請求項1記載の車両用
ベッドの姿勢安定装置によれば、停車中あるいは走行中
の車両の傾斜に拘らずベッドは常に水平姿勢を維持する
ため、ベッドの利用者は常に水平なベッド上で横臥する
ことが可能になり、ベッドが傾くことによる横臥状態の
位置ずれが起こらず、常に快適にベッドを利用すること
ができ好都合である。
【0045】本発明の請求項2記載の車両用ベッドの姿
勢安定装置によれば、姿勢安定用軸部材のフロアの貫通
孔に対応した部分には球状のピロボールが設けられ、こ
のピロボールの下部からバランスウェイトが下方に向か
って延設され、上記貫通孔にはピロボールの外周面に摺
接する内周面を備えた球体軸受が設けられているため、
ピロボールは球体軸受に支持された状態でその外周面が
球体軸受の内周面に摺接しながらいずれの方向にもピロ
ボールの中心回りに回動することが可能であり、その結
果車両がいずれの方向に傾いても、バランスウェイトの
重量によるピロボールの中心回りの球体軸受に対する相
対回動によって姿勢安定用軸部材は鉛直姿勢を維持し、
ベッドは水平姿勢が確実に維持される。
【0046】また、球体軸受の内周面とピロボールの外
周面との間の摺接によって、車内と車外とは空気の流通
状態が遮断された状態になっているため、車外の粉塵等
の車内への侵入が阻止され、車内の雰囲気を正常に保持
する上で有効である。
【0047】本発明の請求項3記載の車両用ベッドの姿
勢安定装置によれば、ベッド支持部材として振動吸収用
のダンパ装置が適用されているため、車両の傾き方向が
連続的に変化しても、このダンパ装置の作用によってベ
ッドの振動は吸収され好都合である。
【0048】本発明の請求項4記載の車両用ベッドの姿
勢安定装置によれば、ベッド支持部材は、ベッドの四隅
部に対応したフロア上にそれぞれ設けられているため、
これらベッド支持部材によるベッドの支持が安定する。
そして、車両がいずれの方向に傾いても、いずれかのベ
ッド支持部材がその傾きに加担して伸縮する。
【0049】本発明の請求項5記載の車両用ベッドの姿
勢安定装置によれば、ベッド支持部材は、ベッドの四辺
の各中央部に対応したフロア上にそれぞれ設けられてい
るため、これらベッド支持部材によるベッドの支持が安
定する。そして、車両がいずれの方向に傾いても、いず
れかのベッド支持部材がその傾きに加担して伸縮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両用ベッドの姿勢安定装置の一例を
示す一部切欠き側面図である。
【図2】図1のA線矢印図である。
【図3】本発明の車両用ベッドの姿勢安定装置の要部の
一例を示す横断面図である。
【図4】本発明の作用を説明するための説明図であり、
車両が右方向に傾斜した状態を示している。
【図5】本発明の作用を説明するための説明図であり、
車両が左方向に傾斜した状態を示している。
【符号の説明】
1 ベッド 11 基礎フレーム 11a 凹部 12 ベッド本体 13 リンクロッド 13a 水平軸 14 下部磁石 15 上部磁石 2 軸部材 21 ピロボール 22 重錘(バランスウェイト) 22a ネジ軸 3 ダンパ装置 31 シリンダ 32 ピストンロッド 33 当接片 4 球体軸受 4a 内周面 41 下部軸受 41a 下部鍔部 42 上部軸受 42a 上部鍔部 F フロア F1 貫通孔 S ストレッチャ R 路面

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室内にフロア面から離間して搭載され
    る車両用ベッドの姿勢安定装置であって、ベッドの底面
    中央部からフロアに穿設された貫通孔を貫通して車外に
    垂下された姿勢安定用軸部材と、フロア上に設けられた
    少なくとも四基のベッド支持部材とから構成され、上記
    姿勢安定用軸部材の下端部にはバランスウェイトが備え
    られ、上記ベッド支持部材は上下方向に伸縮自在に構成
    されていることを特徴とする車両用ベッドの姿勢安定装
    置。
  2. 【請求項2】 上記姿勢安定用軸部材の上記貫通孔に対
    応した部分には球状のピロボールが設けられ、このピロ
    ボールの下部からバランスウェイトが下方に向かって延
    設され、上記貫通孔にはピロボールの外周面に摺接する
    内周面を備えた球体軸受が設けられていることを特徴と
    する請求項1記載の車両用ベッドの姿勢安定装置。
  3. 【請求項3】 上記ベッド支持部材は、振動吸収用のダ
    ンパ装置が適用されていることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の車両用ベッドの姿勢安定装置。
  4. 【請求項4】 上記ベッド支持部材は、ベッドの四隅部
    に対応したフロア上にそれぞれ設けられていることを特
    徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の車両用ベッ
    ドの姿勢安定装置。
  5. 【請求項5】 上記ベッド支持部材は、ベッドの四辺の
    各中央部に対応したフロア上にそれぞれ設けられている
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の車
    両用ベッドの姿勢安定装置。
JP6303737A 1994-12-07 1994-12-07 車両用ベッドの姿勢安定装置 Pending JPH08154975A (ja)

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WO2013090382A1 (en) * 2011-12-13 2013-06-20 Stryker Corporation Energy absorbing fastening system
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