JPH08140780A - 磁気浮上式防振ベッド - Google Patents

磁気浮上式防振ベッド

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JPH08140780A
JPH08140780A JP6280292A JP28029294A JPH08140780A JP H08140780 A JPH08140780 A JP H08140780A JP 6280292 A JP6280292 A JP 6280292A JP 28029294 A JP28029294 A JP 28029294A JP H08140780 A JPH08140780 A JP H08140780A
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floor
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vibration
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    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47CCHAIRS; SOFAS; BEDS
    • A47C31/00Details or accessories for chairs, beds, or the like, not provided for in other groups of this subclass, e.g. upholstery fasteners, mattress protectors, stretching devices for mattress nets
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ベッド上への横臥者に前後方向への力が加わ
らず、常に有効に磁石の反発力を利用することができ、
さらに車両内等の狭い空間に備え付けることができるよ
うにする。 【構成】 ベッド本体3と、フロアFとの間にはベッド
本体3の幅方向に一対のリンク機構4が介在され、各リ
ンク機構4は、ベッド本体3とフロアFとの間に斜めに
設けられたリンク腕41,43と、このリンク腕41,
43の有効長の中点とベッド本体3との間に設けられた
補助リンク腕42,44とから構成され、この補助リン
ク腕42,44の有効長は上記リンク腕41,43の有
効長の1/2に寸法設定されているとともに、リンク腕
41,43の上端部にはローラ41c,43cが設けら
れ、このローラ41c,43cの外周面は側板31の下
縁部に転動可能に当接している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気の反発力を利用し
てベッド本体を浮上させるようにした磁気浮上式防振ベ
ッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図5に示すような防振ベッドが知
られている。この防振ベッドBは、フロアF上に支持軸
回りに回動自在に設けられた前後方向一対の支持ロッド
Rと、これら支持ロッドRの先端部に支持軸によって軸
支されたベッド本体B1とから基本構成されている。そ
して、上記前後一対の支持ロッドRと、ベッド本体B1
と、フロアFとで平行四辺形のリンク構造が形成され、
ベッド本体B1はこのリンク構造に規制された状態で上
下動可能になっている。
【0003】このようなベッド本体B1の底面部とフロ
アFとに、互いに同極を対向させた磁石Mが設けられ、
この磁石Mの反発力とベッド本体B1の重量とがバラン
スした状態でベッド本体B1はフロアF上に磁気浮上し
ている。このような防振ベッドBを例えば救急自動車に
備付け、患者を乗せたストレッチャSをベッド本体B1
上に載置すると、ベッド本体B1上にそれらの重量も加
算され、上記磁石Mの反発力に抗してベッド本体B1が
下降し、磁石Mの反発力と上記加算された重量とが釣り
合った状態になる。この状態で磁石Mの反発弾性力によ
り車体の振動が吸収され、直接ベッド本体B1に伝わら
ないようになっている。
【0004】そして、走行中の車両の振動はこの反発弾
性力によって吸収され、ストレッチャS上に横臥してい
る患者には直接伝わらないため横臥状態は安定する。こ
のような磁力浮上方式の防振構造は、振動吸収効率がバ
ネ方式のものに比べて優れており、かつ構造も簡単であ
るため、今後多くの防振構造が磁力浮上方式に取って代
わられる状況にある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図5に示す
ような従来の防振ベッドBにあっては、磁石Mの反発力
に抗してフロアFに対して上下動したときには、支持ロ
ッドRがフロアF側の支点を中心にして回転するため、
例えば二点鎖線で示すように、ベッド本体B1の先端部
が水平方向に距離dだけ移動し、この移動によってスト
レッチャS上への横臥者に水平方向の力が加わり、横臥
者がストレッチャS上で前後方向にずれるという問題点
を有していた。
【0006】また、ベッド本体B1が前後方向に移動す
ると、この移動によって上下の磁石Mの対向面にずれが
生じ、このずれによって磁石Mの反発力に加担する磁極
面が小さくなり、その結果有効に磁石の反発力を利用す
ることができなくなるという問題点を有していた。
【0007】さらに、ベッド本体B1が前後方向に移動
するものであると、防振ベッドBを設置するためにはそ
の移動分だけ多くの設置空間が必要になり、特に車両用
として防振ベッドBを用いる場合、狭い車室空間に備え
付けることができなくなるという問題点を有していた。
【0008】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、ベッド上への横臥者に前後
方向への力が加わらず、常に有効に磁石の反発力を利用
することができ、さらに車両内等の狭い空間に備え付け
ることが可能な磁気浮上式防振ベッドを提供することを
目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
磁気浮上式防振ベッドは、ベッド本体の裏面部と、フロ
ア上とに互いに同極の磁極面を対向させた磁石が設けら
れ、これら磁石の反発力によってベッド本体がフロア上
に浮上し、ベッド本体の上下方向の振動が磁石の反発力
によって吸収されるように構成された磁気浮上式防振ベ
ッドであって、ベッド本体と、フロアとの間にはベッド
本体の幅方向に一対のリンク機構が介在され、各リンク
機構は、ベッド本体とフロアとの間に斜めに設けられた
リンクロッドと、このリンクロッドとベッド本体または
フロアとの間に設けられた補助ロッドとから構成され、
ベッド本体およびフロアの内の補助ロッドが接続されて
いるいずれか一方の側のリンクロッドの端部は、横方向
に移動可能に構成されていることを特徴とするものであ
る。
【0010】本発明の請求項2記載の磁気浮上式防振ベ
ッドは、請求項1記載の磁気浮上式防振ベッドにおい
て、上記補助ロッドの有効長は上記リンクロッドの有効
長の1/2に寸法設定されているとともに、この補助ロ
ッドの先端部はリンクロッドの有効長の中点部分に接続
されていることを特徴とするものである。
【0011】本発明の請求項3記載の磁気浮上式防振ベ
ッドは、請求項1または2記載の磁気浮上式防振ベッド
において、上記横方向に移動可能なリンクロッドの端部
には幅方向に延びる水平軸回りに回転可能に軸支された
ローラが設けられていることを特徴とするものである。
【0012】本発明の請求項4記載の磁気浮上式防振ベ
ッドは、請求項1または2記載の磁気浮上式防振ベッド
において、上記横方向に移動可能なリンクロッドの端部
には幅方向に延びる突起が設けられ、ベッド本体または
フロア上には上記突起を外嵌し、かつ、横方向に延びる
長孔が設けられていることを特徴とするものである。
【0013】
【作用】上記請求項1記載の磁気浮上式防振ベッドによ
れば、ベッド本体の裏面部と、フロア上とに互いに同極
の磁極面を対向させて設けられた磁石の反発力によっ
て、ベッド本体はフロア上に浮上した状態になってい
る。また、フロアが上下に振動すると、この振動は磁石
の反発力による弾性力によって吸収されベッド本体に振
動は緩和された状態になる。そして、フロアとベッド本
体との間に介在されるリンク機構は、それらの間に設け
られたリンクロッドと、このリンクロッドとベッド本体
またはフロアとの間に設けられた補助ロッドとからな
り、ベッド本体およびフロアの内の補助ロッドが接続さ
れているいずれか一方の側のリンクロッドの端部は、横
方向に移動可能にしてあるため、ベッド本体がフロアに
対して相対的に上下動しても、ベッド本体が水平方向に
は位置ずれすることはない。
【0014】上記請求項2記載の磁気浮上式防振ベッド
によれば、補助ロッドの有効長は上記リンクロッドの有
効長の1/2に寸法設定されているため、補助ロッドの
有効長とリンクロッド有効長の半分とで二つの二等辺三
角形が形成された状態になり、一の二等辺三角形は底辺
がベッド本体とフロアとの間の空間に形成されるとも
に、他の二等辺三角形の底辺はベッド本体またはフロア
に形成され、かつ、リンクロッドの端部がベッド本体ま
たはフロアにおいて横方向に移動自在になっているた
め、ベッド本体がフロアに対して上下方向に相対移動す
ると、上記各底辺が伸縮して上記上下方向の相対移動に
対応し、ベッド本体は水平姿勢を維持した状態で横方向
に位置ずれすることはない。
【0015】上記請求項3記載の磁気浮上式防振ベッド
によれば、横方向に移動可能なリンクロッドの端部には
幅方向に延びる水平軸回りに回転可能に軸支されたロー
ラが設けられているため、このローラの水平軸回りの回
転によってリンクロッドの横方向の移動が円滑に行われ
る。
【0016】上記請求項4記載の磁気浮上式防振ベッド
によれば、横方向に移動可能なリンクロッドの端部には
幅方向に延びる突起が設けられ、ベッド本体またはフロ
ア上には上記突起を外嵌し、かつ、横方向に延びる長孔
が設けられているため、この長孔内で上記突起が摺動す
ることによってリンクロッドが横方向に移動可能にな
る。
【0017】
【実施例】本実施例においては、以下車両に搭載される
磁気浮上式防振ベッドについて図面を基に説明するが、
本発明に係る防振ベッドは、車載用のものに限定される
ものではなく、通常の家庭用や病床用のベッドとしても
適用可能である。
【0018】図1は、本発明に係る磁気浮上式防振ベッ
ドの一例を示す斜視図であり、図2はそのA線矢視図で
ある。これらの図に示すように、防振ベッド1は、車両
のフロアFに車長方向に平行に配設された下部フレーム
2と、この下部フレーム2の上部に所定の間隔を置いて
設けられたベッド本体3と、このベッド本体3と上記下
部フレーム2との間に介在された車幅方向一対のリンク
機構4と、ベッド本体をフロアF上に浮上させる磁気浮
上機構5とから基本構成されている。
【0019】上記下部フレーム2は、L型材で形成さ
れ、このL型材の一側部がフロアFに密着状態で固定さ
れているとともに、他側部がフロアF上に立設され、こ
の立設状態の上縁部に前後一対のブラケット21が上方
に向かって突設されている。
【0020】上記ベッド本体3は、金属製の平板のプレ
ス加工により下部に開口を有する直方体状に加工され、
車幅方向両側部に側板31が形成されているとともに、
上面部に車長方向に延びる案内凹部32が凹設され、こ
の案内凹部32によって、図2に二点鎖線で示すよう
に、ベッド本体3上のストレッチャSの車輪S1が案内
されるようになっている。また、上記側板31の縁部に
は、上記下部フレーム2側のブラケット21に対向する
ように前後方向一対のブラケット33が、下方に向かっ
て突設されている。
【0021】上記リンク機構4は、下部フレーム2の前
方のブラケット21とベッド本体側板31の前方のブラ
ケット33との間に差し渡された後方に向かって先上が
りの前方リンク腕41およびこの前方リンク腕(前方リ
ンクロッド)41の中央部と側板31との間に架橋され
た前方補助リンク腕(前方補助リンクロッド)42と、
下部フレーム2の後方とベッド本体側板31の後方のブ
ラケット33間に差し渡された前方に向かって先上がり
の後方リンク腕(後方リンクロッド)43およびこの後
方リンク腕43の中央部と側板31との間に架橋された
後方補助リンク腕(後方補助リンクロッド)44とから
構成されている。
【0022】そして、上記前方リンク腕41の下端部
は、下部フレーム2の前方のブラケット21に設けられ
た軸41a回りに回動自在に軸支されているとともに、
同上端部には軸41b回りに回転自在に軸支された前方
ローラ41cが設けられ、この前方ローラ41cの外周
面は側板31の下縁部に当接されている。また、上記後
方リンク腕43の下端部は、下部フレーム2の後方のブ
ラケット21に設けられた軸43a回りに回動自在に軸
支されているとともに、同上端部には軸43b回りに回
転自在に後方ローラ43cが軸支されているとともに、
この後方ローラ43cの外周面は側板31の下縁部に当
接されている。
【0023】また、上記前方補助リンク腕42は、その
上端部がベッド本体3の側板31の前方ブラケット33
に設けられた軸42a回りに回動自在に軸支されている
とともに、同下端部が軸42bによって前方リンク腕4
1に結合され、前方補助リンク腕42と前方リンク腕4
1とは、軸42b回りに相対回動可能になっている。さ
らに、上記後方補助リンク腕44は、その上端部がベッ
ド本体3の側板31の後方ブラケット33に設けられた
軸44a回りに回動自在に軸支されているとともに、同
下端部が軸44bによって後方リンク腕43に結合さ
れ、後方補助リンク腕44と後方リンク腕43とは、軸
44b回りに相対回動可能になっている。
【0024】そして、本発明においては、前方リンク腕
41の有効長、すなわち軸41aの軸心と軸41bの軸
心との間の距離が均等に二分された中点部分に軸42b
の軸心が位置するように寸法設定されているとともに、
前方補助リンク腕42の有効長は、前方リンク腕41の
有効長の1/2に長さ設定されている。従って、軸41
aの軸心と軸42bの軸心との間の距離、軸42bの軸
心と軸41bの軸心との間の距離、および軸42bの軸
心と軸42aの軸心との間の距離は、すべて同じ距離m
になっている。
【0025】また、後方リンク腕43の有効長は前方リ
ンク腕41の有効長と同じに寸法設定されているととも
に、それらの軸支状態も前方リンク腕41および前方補
助リンク腕42の軸支状態と左右対称で同様に設定され
ている。
【0026】一方、上記磁気浮上機構5は、ベッド本体
3の裏面部に設けられた上部磁石収容箱52と、一対の
下部フレーム2間に設けられた下部磁石収容箱51と、
上記上部磁石収容箱52内に収容固定された上部永久磁
石52aと、上記下部磁石収容箱51内に収容固定され
た下部永久磁石51aとから構成されている。上記上部
磁石収容箱52は下面部に開口を有しているとともに、
下部磁石収容箱51は上面部に開口を有しており、それ
らの開口は互いに対向するように位置設定されている。
また、上記各磁石収容箱51,52に収容された下部永
久磁石51aと上部永久磁石52aとは互いに同極が対
向されており、それらの反発力によってベッド本体3は
フロアF上に浮上した状態になっている。
【0027】以下本発明の作用について図3を基に説明
する。図3は、図1に示す磁気浮上式ベッドの作用を説
明するための説明図であり、(イ)はベッド本体上に負
荷が加わっていない状態、(ロ)はベッド本体上に横臥
者が横臥したストレッチャが載置された状態、(ハ)は
ベッド本体を傾斜させた状態をそれぞれ示している。
【0028】まず、ベッド本体3上に横臥者を乗せたス
トレッチャSが載置されていない状態では、図3の
(イ)に示すように、ベッド本体3は、その重量と磁気
浮上機構5の互いに対向した磁石51a,52aの反発
力とが釣り合った状態でリンク機構4を介して下部フレ
ーム2上に浮上している。
【0029】つぎに、ベッド本体3の上に横臥者を乗せ
たストレッチャSを載置すると、今度は図3の(ロ)に
示すように、ベッド本体3には、その重量に横臥者とス
トレッチャSとの重量が加えられるため、その重量増加
分だけ磁石51a,52aの反発力に抗してベッド本体
3は下降する。このベッド本体3の下降に際し、ベッド
本体3の側板31の下縁部が前方ローラ41cおよび後
方ローラ43cを下方に押圧するため、前方リンク腕4
1は軸41a回りに時計方向に回動するとともに、後方
リンク腕43は軸43a回りに反時計方向に回動する。
【0030】そして、上記各リンク腕41,43の軸4
1a,43a回りの回動によって各ローラ41c,43
cはベッド本体3の側板31下縁部に当接した状態で互
いに接近する方向に移動する。このとき、前方リンク腕
41および後方リンク腕43の有効長の中点部分に接続
された前方補助リンク腕42および後方補助リンク腕4
4にベッド本体3の水平方向の移動が規制されているた
め、ベッド本体3は水平方向に移動することなく磁力の
反発力に釣り合った高さまで下降する。
【0031】そして、この図3の(ロ)に示す状態にお
いては、車両の上下方向の振動はフロアF、下部フレー
ム2およびリンク機構4を介してベッド本体3に伝わる
が、ベッド本体3は慣性によって現位置が維持された状
態で下部フレーム2の上下動により前方リンク腕41お
よび後方リンク腕43は軸41aおよび軸43a回りに
互いに逆方向に回動し、それに伴って前方ローラ41c
および後方ローラ43cはそれぞれ側板31の下縁部に
当接状態で軸41b,43b回りに転動し、車両の上下
方向の振動が吸収されるのである。
【0032】そして、前方リンク腕41および後方リン
ク腕43はそれぞれ前方補助リンク腕42および後方補
助リンク腕44を介してベッド本体3の側板31に連結
されているため、たとえベッド本体3がフロアFに対し
て上下方向に相対振動したとしても、これら補助リンク
腕62,64に規制されてベッド本体3は水平方向に移
動しない。
【0033】つぎに、ベッド本体3に対してストレッチ
ャSを乗降させる場合には、図3の(ハ)に示すよう
に、ベッド本体3の後部(図の右方)に横臥者を乗せた
ストレッチャSの重量が偏って加わるため、この偏った
重量負荷によりベッド本体3は右下がりに傾斜する。そ
して、この傾斜によってストレッチャSのベッド本体3
に対する乗降操作が容易になる。
【0034】図4は、他の例の磁気浮上式防振ベッドを
示す側面図である。この例の防振ベッド10の場合、下
部フレーム20の車長方向中央部とベッド本体30の車
長方向中央部との間に車幅方向1組のみのリンク機構4
0が設けられている点、および磁気浮上機構50が、防
振ベッド10の全部および後部の2ケ所に設けられてい
る点が先の例の防振ベッド1と大きく異なっている。
【0035】具体的には、下部フレーム20の車長方向
中央部にブラケット210が上方に向かって突設され、
このブラケット210の軸410a回りに回動可能にリ
ンク腕410が軸支されている。一方ベッド本体30の
側板310には、中央部よりも右手に横方向に延びる長
孔340が穿設されており、この長孔340にリンク腕
410の上端部に設けられた円柱状の突起410bが突
設されており、この突起410bが上記長孔340に摺
動自在に貫入されている。
【0036】一方、ベッド本体30の側板310には、
車長方向の中央部に上記下部フレーム20のブラケット
210に対向するようにブラケット330が突設されて
おり、このブラケット330の軸420a回りに回動可
能に補助リンク腕420が軸支されている。この補助リ
ンク腕420の有効長は、リンク腕410の有効長の1
/2の長さに寸法設定されているとともに、その下端部
はリンク腕410の有効長の中点部分に軸420b回り
に回動自在に軸支されている。
【0037】また、車幅方向一対の下部フレーム20間
であって車長方向両側部には、一対の下部永久磁石51
aが設けられているとともに、車幅方向一対の側板31
0間には上記一対の下部永久磁石51aに対応した車長
方向一対の上部永久磁石52aが設けられている。そし
て、下部永久磁石51aおよび上部永久磁石52aの表
面は同極の磁極面が互いに対向するように設定されてい
る。
【0038】従って、これら防振ベッド10の車長方向
両側部に設けられた下部永久磁石51aと上部永久磁石
52aとの反発力によって、ベッド本体30はフロアF
上に浮上するとともに、ベッド本体30と下部フレーム
20との間に介在されたリンク機構40によって、ベッ
ド本体30の水平方向の移動が規制され、その浮上状態
が安定するようになっている。なお、この例の防振ベッ
ド10の磁気浮上機構50およびリンク機構40の作用
については、先の例の防振ベッド1と同じである。
【0039】この実施例の防振ベッド10は以上のよう
に、リンク機構40が車長方向1組で形成されていると
ともに、リンク腕410の上端部にはローラの代りに突
起410bが設けられているので、その分部品点数が少
なくて済み、製造コストを低減させる上で好都合であ
る。
【0040】以上の実施例においては、リンク腕41,
43,410の上端部にローラ41c,43cまたは突
起410bが設けられ、かつ、リンク腕41,43,4
10とベッド本体3,30との間は補助リンク腕42,
44,420によって接続されているが、本発明は、リ
ンク機構4,40がこのように構成されることに限定さ
れるものではなく、リンク腕をベッド本体3の側板31
に設けた水平軸回りに回動可能に軸支し、このリンク腕
の下端部にローラを車幅方向に延びる水平軸回りに回転
可能に軸支し、このローラを下部フレーム2の上縁部に
当接させるとともに、リンク腕の半分の有効長の補助リ
ンク腕を、リンク腕の中央部と下部フレーム2との間に
設けるようにしてもよい。
【0041】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の磁気浮上式防振
ベッドによれば、ベッド本体の裏面部と、フロア上とに
互いに同極の磁極面を対向させて設けられた磁石の反発
力によって、ベッド本体はフロア上に浮上した状態にな
っている。また、フロアが上下に振動すると、この振動
は磁石の反発力による弾性力によって吸収されベッド本
体に振動は緩和された状態になる。そして、フロアとベ
ッド本体との間に介在されるリンク機構は、それらの間
に設けられたリンクロッドと、このリンクロッドとベッ
ド本体またはフロアとの間に設けられた補助ロッドとか
らなり、ベッド本体およびフロアの内の補助ロッドが接
続されているいずれか一方の側のリンクロッドの端部
は、横方向に移動可能にしてあるため、ベッド本体がフ
ロアに対して相対的に上下動しても、ベッド本体が水平
方向には位置ずれすることはない。
【0042】このように、本発明の請求項1記載の磁気
浮上式防振ベッドは、ベッド本体がフロアに対して上下
方向に振動しても、従来のもののように横方向には移動
しないため、ベッド本体上の横臥者には前後方向に向か
う力が加わらず、快適な横臥が実現する。また、上下の
磁石の対向面の面積に変動がないため、常に有効に磁石
の反発力を利用することができる。さらに、ベッド本体
が前後にずれることがないので、防振ベッドを車両内等
の狭い空間に備え付けることが可能であり好都合であ
る。
【0043】上記請求項2記載の磁気浮上式防振ベッド
によれば、補助ロッドの有効長は上記リンクロッドの有
効長の1/2に寸法設定されているため、補助ロッドの
有効長とリンクロッド有効長の半分とで二つの二等辺三
角形が形成された状態になり、一の二等辺三角形は底辺
がベッド本体とフロアとの間の空間に形成されるとも
に、他の二等辺三角形の底辺はベッド本体またはフロア
に形成され、かつ、リンクロッドの端部がベッド本体ま
たはフロアにおいて横方向に移動自在になっているた
め、ベッド本体がフロアに対して上下方向に相対移動す
ると、上記各底辺が伸縮して上記上下方向の相対移動に
対応し、ベッド本体は水平姿勢を維持した状態で横方向
に位置ずれすることはない。
【0044】本発明の請求項3記載の磁気浮上式防振ベ
ッドによれば、横方向に移動可能なリンクロッドの端部
には幅方向に延びる水平軸回りに回転可能に軸支された
ローラが設けられているため、このローラの水平軸回り
の回転によってリンクロッドの横方向の移動が円滑に行
われる。
【0045】本発明の請求項4記載の磁気浮上式防振ベ
ッドによれば、横方向に移動可能なリンクロッドの端部
には幅方向に延びる突起が設けられ、ベッド本体または
フロア上には上記突起を外嵌し、かつ、横方向に延びる
長孔が設けられているため、この長孔内で上記突起が摺
動することによってリンクロッドが横方向に移動可能に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る磁気浮上式防振ベッドの一例を示
す斜視図である。
【図2】図1のA線矢視図である。
【図3】図1に示す磁気浮上式ベッドの作用を説明する
ための説明図であり、(イ)はベッド本体上に負荷が加
わっていない状態、(ロ)はベッド本体上に横臥者が横
臥したストレッチャが載置された状態、(ハ)はベッド
本体を傾斜させた状態をそれぞれ示している。
【図4】本発明に係る磁気浮上式ベッドの他の例を示す
側面図である。
【図5】従来の磁気浮上式ベッドを例示する側面視の説
明図である。
【符号の説明】
1,10 防振ベッド 2,20 下部フレーム 21,210 ブラケット 3,30 ベッド本体 31,310 側板 32 案内凹部 33 ブラケット 4,40 リンク機構 41 前方リンク腕 41a,41b 軸 42 前方補助リンク腕 42a、42b 軸 43 後方リンク腕 43a,43b 軸 44 後方補助リンク腕 44a,44b 軸 410 リンク腕 420 補助リンク腕 5,50 磁気浮上機構 51 下部磁石収容箱 51a 下部永久磁石 52 上部磁石収容箱 52a 上部永久磁石 F フロア S ストレッチャ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベッド本体の裏面部と、フロア上とに互
    いに同極の磁極面を対向させた磁石が設けられ、これら
    磁石の反発力によってベッド本体がフロア上に浮上し、
    ベッド本体の上下方向の振動が磁石の反発力によって吸
    収されるように構成された磁気浮上式防振ベッドであっ
    て、ベッド本体と、フロアとの間にはベッド本体の幅方
    向に一対のリンク機構が介在され、各リンク機構は、ベ
    ッド本体とフロアとの間に斜めに設けられたリンクロッ
    ドと、このリンクロッドとベッド本体またはフロアとの
    間に設けられた補助ロッドとから構成され、ベッド本体
    およびフロアの内の補助ロッドが接続されているいずれ
    か一方の側のリンクロッドの端部は、横方向に移動可能
    に構成されていることを特徴とする磁気浮上式防振ベッ
    ド。
  2. 【請求項2】 上記補助ロッドの有効長は上記リンクロ
    ッドの有効長の1/2に寸法設定されているとともに、
    この補助ロッドの先端部はリンクロッドの有効長の中点
    部分に接続されていることを特徴とする請求項1記載の
    磁気浮上式防振ベッド。
  3. 【請求項3】 上記横方向に移動可能なリンクロッドの
    端部には幅方向に延びる水平軸回りに回転可能に軸支さ
    れたローラが設けられていることを特徴とする請求項1
    または2記載の磁気浮上式防振ベッド。
  4. 【請求項4】 上記横方向に移動可能なリンクロッドの
    端部には幅方向に延びる突起が設けられ、ベッド本体ま
    たはフロア上には上記突起を外嵌し、かつ、横方向に延
    びる長孔が設けられていることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の磁気浮上式防振ベッド。
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