JPH08154873A - 電気掃除機 - Google Patents
電気掃除機Info
- Publication number
- JPH08154873A JPH08154873A JP33061194A JP33061194A JPH08154873A JP H08154873 A JPH08154873 A JP H08154873A JP 33061194 A JP33061194 A JP 33061194A JP 33061194 A JP33061194 A JP 33061194A JP H08154873 A JPH08154873 A JP H08154873A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- cone
- dust
- intake air
- fan motor
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 転倒しても捕塵用水が掃除機外に漏れ出す心
配がない。水分分離効率の向上。 【構成】 ウォーターパン3におけるファンモーター1
の吸気口15の位置、即ち中央には略円筒状壁体5を配
設したので、捕塵用水7が存在しない。この壁体5によ
り貯水部10が環状となり、パン3の外周壁に沿った吸
気の吐出により、生ずる用水7の還流は安定し、掃除機
の動作開始等、吸引力が吸気量に勝る状態が生じても、
用水7の跳ね上がりをファンモーター1に吸引すること
がない。吸引経路中にコーン14,17からなるデミス
タ構造を設けたので、吸気に含まれたミストはコーン1
4の小径口13から吐出後、コーン17の壁面に衝突し
て擬集され、コーン14の小ドレン孔18を経てパン3
に戻る。使用中に、掃除機本体が転倒すると、コーン1
4の底部に位置していた球体19が吸気によりコーン1
7の吸気孔16に吸着する。
配がない。水分分離効率の向上。 【構成】 ウォーターパン3におけるファンモーター1
の吸気口15の位置、即ち中央には略円筒状壁体5を配
設したので、捕塵用水7が存在しない。この壁体5によ
り貯水部10が環状となり、パン3の外周壁に沿った吸
気の吐出により、生ずる用水7の還流は安定し、掃除機
の動作開始等、吸引力が吸気量に勝る状態が生じても、
用水7の跳ね上がりをファンモーター1に吸引すること
がない。吸引経路中にコーン14,17からなるデミス
タ構造を設けたので、吸気に含まれたミストはコーン1
4の小径口13から吐出後、コーン17の壁面に衝突し
て擬集され、コーン14の小ドレン孔18を経てパン3
に戻る。使用中に、掃除機本体が転倒すると、コーン1
4の底部に位置していた球体19が吸気によりコーン1
7の吸気孔16に吸着する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は電気掃除機、特に湿式
の電気掃除機に関し、その水分分離効率を向上させたも
のである。
の電気掃除機に関し、その水分分離効率を向上させたも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に紙、不織布、布等のフィルターに
より塵埃を捕集する乾式の電気掃除機に対して、ウォー
ターパン(水皿)に予め入れておいた水に、吸引した塵
埃を含む吸気を接触させて捕塵する湿式の電気掃除機が
知られている。この種の電気掃除機は、前記ウォーター
パンに配設された吸気口端部にて、塵埃を含んだ吸気を
捕塵用水と接触させることにより塵埃を捕塵用水に捕捉
させる。このとき、吸気には水分が含まれる。この水分
を含有した空気はファンモーター回転軸に同軸連結され
た回転セパレーターの周面軸方向傾斜スリットを通過す
る際、気液分離され、該セパレーターの回転運動による
遠心力により外周方向に飛散されて、前記ウォーターパ
ンに戻される。
より塵埃を捕集する乾式の電気掃除機に対して、ウォー
ターパン(水皿)に予め入れておいた水に、吸引した塵
埃を含む吸気を接触させて捕塵する湿式の電気掃除機が
知られている。この種の電気掃除機は、前記ウォーター
パンに配設された吸気口端部にて、塵埃を含んだ吸気を
捕塵用水と接触させることにより塵埃を捕塵用水に捕捉
させる。このとき、吸気には水分が含まれる。この水分
を含有した空気はファンモーター回転軸に同軸連結され
た回転セパレーターの周面軸方向傾斜スリットを通過す
る際、気液分離され、該セパレーターの回転運動による
遠心力により外周方向に飛散されて、前記ウォーターパ
ンに戻される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来の回転セパレーターは、ファンモーターの吸気口
直近に同軸連結され、かつ高速回転する狭スリットに吸
気を通過させるため、前記ファンモーターから見るとか
なりの負荷となり吸引効率を低下させている。特に近年
の軽量、高速回転型ファンモーターに対しては回転セパ
レーターがより大きな負荷となる。そして、電気掃除機
の動作開始時には、ウォーターパン内周方向に吐出する
吸気または回転セパレーターによる捕塵用水の回転還流
が安定せず、ファンモーターの吸引力が吸入口からの吸
気に勝るため、吸気口近くに跳ね上がる水を吸入しやす
く、この状態は電気掃除機の使用中に一時的に吸気量が
減少した場合にも発生しやすい。
た従来の回転セパレーターは、ファンモーターの吸気口
直近に同軸連結され、かつ高速回転する狭スリットに吸
気を通過させるため、前記ファンモーターから見るとか
なりの負荷となり吸引効率を低下させている。特に近年
の軽量、高速回転型ファンモーターに対しては回転セパ
レーターがより大きな負荷となる。そして、電気掃除機
の動作開始時には、ウォーターパン内周方向に吐出する
吸気または回転セパレーターによる捕塵用水の回転還流
が安定せず、ファンモーターの吸引力が吸入口からの吸
気に勝るため、吸気口近くに跳ね上がる水を吸入しやす
く、この状態は電気掃除機の使用中に一時的に吸気量が
減少した場合にも発生しやすい。
【0004】これらの問題に対して、本発明者は以前、
ウォーターパンの貯水部を環円状とし、捕塵用水を還流
せしめるとともに、屈曲空路を用いて気液分離するよう
にしたものを提案した。しかし、このようにして気液分
離するものでは、この電気掃除機の使用中に掃除機本体
が極端に傾斜した場合、若しくは転倒した場合には、捕
塵用水がファンモーターに至り、水が掃除機外に漏れ出
す恐れのあることが分かった。この発明は上記に鑑みて
なされたものであり、電気掃除機が仮に転倒しても捕塵
用水が掃除機外に漏れ出す心配がなく、しかも水分分離
効率の高い電気掃除機を提供することを目的とするもの
である。
ウォーターパンの貯水部を環円状とし、捕塵用水を還流
せしめるとともに、屈曲空路を用いて気液分離するよう
にしたものを提案した。しかし、このようにして気液分
離するものでは、この電気掃除機の使用中に掃除機本体
が極端に傾斜した場合、若しくは転倒した場合には、捕
塵用水がファンモーターに至り、水が掃除機外に漏れ出
す恐れのあることが分かった。この発明は上記に鑑みて
なされたものであり、電気掃除機が仮に転倒しても捕塵
用水が掃除機外に漏れ出す心配がなく、しかも水分分離
効率の高い電気掃除機を提供することを目的とするもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決し、前
記目的を達成するためのこの発明の電気掃除機は、略円
筒形のウォーターパンに予め入れられた捕塵用水に、吸
引された塵埃を含む吸気を接触させて捕塵する湿式の電
気掃除機であって、前記捕塵用水を還流せしめる吸気吐
出手段により、前記ウォーターパンの外周壁に沿った捕
塵用水の流れを生ぜしめるようにしたものにおいて、前
記ウォーターパンの貯水部を環円状とし、かつ前記ウォ
ーターパンからファンモーターに至る吸引経路に、その
側面に複数の小径口を持つ下向き略円錐形の第一コーン
と、その頂点部に前記ファンモーター吸気口とほぼ同径
の吸気口を有する下向きの略円錐形の第二コーンとが配
設され、さらに前記第一コーンと第二コーンとの間に第
二コーンの吸気口より大なる径を有する球体を揺動自在
に置設したことを特徴とするものである。
記目的を達成するためのこの発明の電気掃除機は、略円
筒形のウォーターパンに予め入れられた捕塵用水に、吸
引された塵埃を含む吸気を接触させて捕塵する湿式の電
気掃除機であって、前記捕塵用水を還流せしめる吸気吐
出手段により、前記ウォーターパンの外周壁に沿った捕
塵用水の流れを生ぜしめるようにしたものにおいて、前
記ウォーターパンの貯水部を環円状とし、かつ前記ウォ
ーターパンからファンモーターに至る吸引経路に、その
側面に複数の小径口を持つ下向き略円錐形の第一コーン
と、その頂点部に前記ファンモーター吸気口とほぼ同径
の吸気口を有する下向きの略円錐形の第二コーンとが配
設され、さらに前記第一コーンと第二コーンとの間に第
二コーンの吸気口より大なる径を有する球体を揺動自在
に置設したことを特徴とするものである。
【0006】
【作用】上記のように構成された湿式の電気掃除機で
は、電気掃除機本体の中央部に配設されたファンモータ
ーの吸気口の位置に相当する略円筒形ウォーターパンの
中央に捕塵用水が存在しないことと、環円状貯水部の捕
塵用水に積極的に還流を生じせしめるように、前記ウォ
ーターパンの外周壁に沿った吸気の吐出を行うため、捕
塵用水の還流が安定しやすく、捕塵用水の跳ね上がりが
少ないことから、この掃除機の動作開始時やカーテン等
の吸い込みにより一時的に吸引力が吸気量に勝る状態が
生じても、捕塵用水の前記跳ね上がり等をファンモータ
ーに吸引することがない。また、塵埃を含んだ吸気と捕
塵用水との接触部近傍の水滴の飛散、ミストの発生に対
しても、ウォーターパンからファンモーターに至る吸引
経路中に設けられた二重のコーンからなるデミスタ(ミ
スト分離)構造が吸気流の緩急による慣性衝突を利用
し、前記ウォーターパン内より放出されたミストをコー
ン壁面に衝突凝縮させ、コーンの斜面に沿ってウォータ
ーパンに戻させる。また、掃除機本体が極端に傾斜した
場合、または転倒した場合には第一コーンの内側底部に
揺動自在に配置された球体が、該第一コーン内壁に沿っ
て第二コーン方向に移動し、該第二コーンの吸気口を閉
鎖するように吸引密着する。これにより、ファンモータ
ーに捕塵用水が吸引されるのが阻止される。
は、電気掃除機本体の中央部に配設されたファンモータ
ーの吸気口の位置に相当する略円筒形ウォーターパンの
中央に捕塵用水が存在しないことと、環円状貯水部の捕
塵用水に積極的に還流を生じせしめるように、前記ウォ
ーターパンの外周壁に沿った吸気の吐出を行うため、捕
塵用水の還流が安定しやすく、捕塵用水の跳ね上がりが
少ないことから、この掃除機の動作開始時やカーテン等
の吸い込みにより一時的に吸引力が吸気量に勝る状態が
生じても、捕塵用水の前記跳ね上がり等をファンモータ
ーに吸引することがない。また、塵埃を含んだ吸気と捕
塵用水との接触部近傍の水滴の飛散、ミストの発生に対
しても、ウォーターパンからファンモーターに至る吸引
経路中に設けられた二重のコーンからなるデミスタ(ミ
スト分離)構造が吸気流の緩急による慣性衝突を利用
し、前記ウォーターパン内より放出されたミストをコー
ン壁面に衝突凝縮させ、コーンの斜面に沿ってウォータ
ーパンに戻させる。また、掃除機本体が極端に傾斜した
場合、または転倒した場合には第一コーンの内側底部に
揺動自在に配置された球体が、該第一コーン内壁に沿っ
て第二コーン方向に移動し、該第二コーンの吸気口を閉
鎖するように吸引密着する。これにより、ファンモータ
ーに捕塵用水が吸引されるのが阻止される。
【0007】
【実施例】以下に、この発明の一実施例を図1乃至図3
について説明する。図1(a)は湿式電気掃除機本体の
外装等を省略した概略断面図であり、ファンモーター1
を内設した上ケース2と、略円筒形のウォーターパン
(水皿)3及び該ウォーターパン3の上蓋4により構成
されている。これら上ケース2、上蓋4及びウォーター
パン3はクランプ(図示せず)により水密に組合わされ
るようになっている。前記ウォーターパン3にはその中
央部の底面から垂直に立ち上げられた略円筒状壁体5が
前記ウォーターパン3の底面中央に設けられた凸状ポス
ト6に脱着自在に設けられている。この略円筒状壁体5
には、気液接触部の捕塵用水7の飛散防止のための一重
または二重のその径より大きい径を有する、外周方向に
突出した鍔状フランジ8が設けてある。
について説明する。図1(a)は湿式電気掃除機本体の
外装等を省略した概略断面図であり、ファンモーター1
を内設した上ケース2と、略円筒形のウォーターパン
(水皿)3及び該ウォーターパン3の上蓋4により構成
されている。これら上ケース2、上蓋4及びウォーター
パン3はクランプ(図示せず)により水密に組合わされ
るようになっている。前記ウォーターパン3にはその中
央部の底面から垂直に立ち上げられた略円筒状壁体5が
前記ウォーターパン3の底面中央に設けられた凸状ポス
ト6に脱着自在に設けられている。この略円筒状壁体5
には、気液接触部の捕塵用水7の飛散防止のための一重
または二重のその径より大きい径を有する、外周方向に
突出した鍔状フランジ8が設けてある。
【0008】また、前記略円筒状壁体5の高さはファン
モーター1へ至る上蓋4の排気口9より低く、その上端
は前記鍔状フランジ8へ至る中央が凸字状の略円錐状と
なっている。前記ウォーターパン3に前記鍔状フランジ
8を有する略円筒状壁体5を装着することにより、実質
的に前記ウォーターパン3の貯水部10が環状となる。
そして、このウォーターパン3には、塵埃を含んだ吸気
を周知の吸込口体(図示せず)より導入する吸気口11
が設けられ、その吐出口12は前記ウォーターパン3の
環状の貯水部10の一方向に向けて配設されている。
モーター1へ至る上蓋4の排気口9より低く、その上端
は前記鍔状フランジ8へ至る中央が凸字状の略円錐状と
なっている。前記ウォーターパン3に前記鍔状フランジ
8を有する略円筒状壁体5を装着することにより、実質
的に前記ウォーターパン3の貯水部10が環状となる。
そして、このウォーターパン3には、塵埃を含んだ吸気
を周知の吸込口体(図示せず)より導入する吸気口11
が設けられ、その吐出口12は前記ウォーターパン3の
環状の貯水部10の一方向に向けて配設されている。
【0009】一方、上ケース2に内設されたファンモー
ター1と前記ウォーターパン3の排気口9の間にはウォ
ーターパン3側から、その側面に複数の小径口13と、
最下部に小ドレン孔18を有する下向き略円錐形の第一
コーン14と、その頂点部に前記ファンモーター1の吸
気口15とほぼ同径の吸気口16を有する下向き略円錐
形の第二コーン17が配設され、該第一、第二のコーン
14、17により吸気経路の広狭により生じる吸気流の
緩急による慣性衝突を利用したデミスタ(ミスト分離)
構造を構成している。また、前記第一コーン14と第二
コーン17との間には、該第二コーン17の吸気口16
より大なる径を有する球体19が揺動自在に配置され、
この球体19は通常では第一コーン14の底部に位置し
ている。
ター1と前記ウォーターパン3の排気口9の間にはウォ
ーターパン3側から、その側面に複数の小径口13と、
最下部に小ドレン孔18を有する下向き略円錐形の第一
コーン14と、その頂点部に前記ファンモーター1の吸
気口15とほぼ同径の吸気口16を有する下向き略円錐
形の第二コーン17が配設され、該第一、第二のコーン
14、17により吸気経路の広狭により生じる吸気流の
緩急による慣性衝突を利用したデミスタ(ミスト分離)
構造を構成している。また、前記第一コーン14と第二
コーン17との間には、該第二コーン17の吸気口16
より大なる径を有する球体19が揺動自在に配置され、
この球体19は通常では第一コーン14の底部に位置し
ている。
【0010】この電気掃除機を使用する際には、前記ウ
ォーターパン3に装着した略円筒状壁体5に施した水位
マーカー20に従い、指定水位まで捕塵用水7を入れた
後、上蓋4をかぶせ、ファンモーター1及び第一コーン
14、第二コーン17を内設した上ケース2を乗せ、ク
ランプ(図示せず)で固定することにより準備が完了す
る。この電気掃除機のファンモーター1の停止時にあっ
ては、図1に一点鎖線21で示すように平坦な水面を保
つ捕塵用水7は、ファンモーター1の動作時には前記ウ
ォーターパン3内の捕塵用水7が塵埃を含んだ吸気によ
り回転を強いられるため、図1に実線22で示すように
その遠心力により外周水位がやや上昇して安定する。こ
の際、吐出口12の近傍の気液接触部では液滴に飛散が
連続的に発生するが、前記鍔状フランジ8により接触捕
集され、略円筒状壁体5の壁面を伝わってウォーターパ
ン3に戻される。また、吸気に含まれるミストは、第一
コーン14の小径口13から吐出後、第二コーン17の
壁面に衝突擬集され、第一コーン14の最下部から小ド
レン孔18を経てウォーターパン3に戻る。
ォーターパン3に装着した略円筒状壁体5に施した水位
マーカー20に従い、指定水位まで捕塵用水7を入れた
後、上蓋4をかぶせ、ファンモーター1及び第一コーン
14、第二コーン17を内設した上ケース2を乗せ、ク
ランプ(図示せず)で固定することにより準備が完了す
る。この電気掃除機のファンモーター1の停止時にあっ
ては、図1に一点鎖線21で示すように平坦な水面を保
つ捕塵用水7は、ファンモーター1の動作時には前記ウ
ォーターパン3内の捕塵用水7が塵埃を含んだ吸気によ
り回転を強いられるため、図1に実線22で示すように
その遠心力により外周水位がやや上昇して安定する。こ
の際、吐出口12の近傍の気液接触部では液滴に飛散が
連続的に発生するが、前記鍔状フランジ8により接触捕
集され、略円筒状壁体5の壁面を伝わってウォーターパ
ン3に戻される。また、吸気に含まれるミストは、第一
コーン14の小径口13から吐出後、第二コーン17の
壁面に衝突擬集され、第一コーン14の最下部から小ド
レン孔18を経てウォーターパン3に戻る。
【0011】この際、球体19が、凝集した水の小ドレ
ン孔18からの排出の妨げとならないように、第一コー
ン14の内側底部に前記小ドレン孔18を中心とした放
射状の溝(図示せず)を施してもよいし、球体19を軽
量のものとして、一定量の擬集した水が前記第一コーン
14の底部に溜まると球体19が浮力により浮き上がっ
て水を排出するようにしてもよい。何れの場合でも、前
記第一コーン14の底部の球面は球体19の径より大き
いことが望ましい。
ン孔18からの排出の妨げとならないように、第一コー
ン14の内側底部に前記小ドレン孔18を中心とした放
射状の溝(図示せず)を施してもよいし、球体19を軽
量のものとして、一定量の擬集した水が前記第一コーン
14の底部に溜まると球体19が浮力により浮き上がっ
て水を排出するようにしてもよい。何れの場合でも、前
記第一コーン14の底部の球面は球体19の径より大き
いことが望ましい。
【0012】この電気掃除機の使用中に、掃除機本体が
極端に傾斜、若しくは転倒した場合には、第一コーン1
4の底部に位置していた球体19が該第一コーン内壁に
沿って(b)のように移動した後、ファンモータ1の吸
気により第二コーン17の吸気孔16に、(c)のよう
に吸着して、捕塵用水7がファンモーター1へ直接流入
するのを防止する。この状態では吸気が絶たれるため、
ファンモーター1の回転数が上がり、モーターの回転音
が異常なものとなる。この異常回転音により容易にこの
吸気閉鎖状態を知ることができる。正常状態への復帰は
本体を直立させ、ファンモーター1を一度停止させれば
よい。これにより、球体19は元の第一コーン14の底
部位置に戻り、この電気掃除機は正常状態へと復帰す
る。尚、図1において、2点鎖線23は床面を略示する
ものであり、また矢印は吸気の流れを示す。
極端に傾斜、若しくは転倒した場合には、第一コーン1
4の底部に位置していた球体19が該第一コーン内壁に
沿って(b)のように移動した後、ファンモータ1の吸
気により第二コーン17の吸気孔16に、(c)のよう
に吸着して、捕塵用水7がファンモーター1へ直接流入
するのを防止する。この状態では吸気が絶たれるため、
ファンモーター1の回転数が上がり、モーターの回転音
が異常なものとなる。この異常回転音により容易にこの
吸気閉鎖状態を知ることができる。正常状態への復帰は
本体を直立させ、ファンモーター1を一度停止させれば
よい。これにより、球体19は元の第一コーン14の底
部位置に戻り、この電気掃除機は正常状態へと復帰す
る。尚、図1において、2点鎖線23は床面を略示する
ものであり、また矢印は吸気の流れを示す。
【0013】
【発明の効果】この発明は以上のように構成されている
ため、回転セパレーターを用いない実施例のようなタイ
プの湿式掃除機でも、排気方向に水の飛沫が至り難い構
成となり、水分の分離効率が向上する。そして、吸気に
混入したミストは、ファンモーターまでの経路に配設さ
れた簡単な構成のデミスタ構造で捕捉でき、捕捉水はウ
ォーターパンに戻されるので、長時間の使用においても
捕捉水を排除する必要が無い。仮に、この電気掃除機の
使用時に掃除機本体を極端に傾斜させた場合、または転
倒させた場合であっても、簡単な構成により、捕塵用水
がファンモーターへ直接流入するのを防止できる。ま
た、ウォーターパンを環状としているため、動作開始時
等でも水の吸い上げを低減できる。
ため、回転セパレーターを用いない実施例のようなタイ
プの湿式掃除機でも、排気方向に水の飛沫が至り難い構
成となり、水分の分離効率が向上する。そして、吸気に
混入したミストは、ファンモーターまでの経路に配設さ
れた簡単な構成のデミスタ構造で捕捉でき、捕捉水はウ
ォーターパンに戻されるので、長時間の使用においても
捕捉水を排除する必要が無い。仮に、この電気掃除機の
使用時に掃除機本体を極端に傾斜させた場合、または転
倒させた場合であっても、簡単な構成により、捕塵用水
がファンモーターへ直接流入するのを防止できる。ま
た、ウォーターパンを環状としているため、動作開始時
等でも水の吸い上げを低減できる。
【図1】この発明の一実施例を示すものであり、(a)
は概略断面図、(b),(c)はそれぞれ異なる状態で
の要部の概略断面図である。
は概略断面図、(b),(c)はそれぞれ異なる状態で
の要部の概略断面図である。
1 ファンモーター 2 上ケース 3 ウォーターパン 4 上蓋 5 略円筒状壁体 6 凸状ポスト 7 捕塵用水 8 鍔状フランジ 9 排気口 10 貯水部 11 吸気口 12 吐出口 13 小径口 14 第一コーン 15 吸気口 16 吸気口 17 第二コーン 18 小ドレン孔 19 球体 20 水位マーカー
Claims (1)
- 【請求項1】 略円筒形のウォーターパンに予め入れら
れた捕塵用水に、吸引された塵埃を含む吸気を接触させ
て捕塵する湿式の電気掃除機であって、 前記捕塵用水を還流せしめる吸気吐出手段により、前記
ウォーターパンの外周壁に沿った捕塵用水の流れを生ぜ
しめるようにしたものにおいて、 前記ウォーターパンの貯水部を環円状とし、かつ前記ウ
ォーターパンからファンモーターに至る吸引経路に、そ
の側面に複数の小径口を持つ下向き略円錐形の第一コー
ンと、その頂点部に前記ファンモーター吸気口とほぼ同
径の吸気口を有する下向きの略円錐形の第二コーンとが
配設され、さらに前記第一コーンと第二コーンとの間に
第二コーンの吸気口より大なる径を有する球体を揺動自
在に置設したことを特徴とする電気掃除機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33061194A JPH08154873A (ja) | 1994-12-07 | 1994-12-07 | 電気掃除機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33061194A JPH08154873A (ja) | 1994-12-07 | 1994-12-07 | 電気掃除機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08154873A true JPH08154873A (ja) | 1996-06-18 |
Family
ID=18234601
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33061194A Pending JPH08154873A (ja) | 1994-12-07 | 1994-12-07 | 電気掃除機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08154873A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101147778B1 (ko) * | 2010-07-06 | 2012-05-25 | 엘지전자 주식회사 | 진공 청소기 |
CN106137045A (zh) * | 2015-08-21 | 2016-11-23 | 深圳市智意科技有限公司 | 家用扫地机的清洁箱结构 |
-
1994
- 1994-12-07 JP JP33061194A patent/JPH08154873A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101147778B1 (ko) * | 2010-07-06 | 2012-05-25 | 엘지전자 주식회사 | 진공 청소기 |
CN106137045A (zh) * | 2015-08-21 | 2016-11-23 | 深圳市智意科技有限公司 | 家用扫地机的清洁箱结构 |
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