JPH0815484A - 原子力発電所の補機冷却設備 - Google Patents

原子力発電所の補機冷却設備

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JPH0815484A
JPH0815484A JP6146198A JP14619894A JPH0815484A JP H0815484 A JPH0815484 A JP H0815484A JP 6146198 A JP6146198 A JP 6146198A JP 14619894 A JP14619894 A JP 14619894A JP H0815484 A JPH0815484 A JP H0815484A
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JP
Japan
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heat exchanger
cooling water
cooling
pipe
seawater
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JP6146198A
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English (en)
Inventor
Tatsuo Nagase
龍男 永瀬
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Toshiba Engineering Corp
Toshiba Corp
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Toshiba Engineering Corp
Toshiba Corp
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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  • Structure Of Emergency Protection For Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】熱交換器の容量増加を最低限に抑えて、通常運
転中の熱交換器の保守点検を可能とする。 【構成】2基の熱交換器4a,4bにそれぞれ接続され
ている冷却海水供給配管11aと放水配管12aとの間に仕
切弁17aを有する連絡配管16aを接続する。また、残留
熱除去熱交換器5aの戻り配管2aに設置されている弁
8aをバイパスするバイパス配管13aを設け、このバイ
パス配管13aに弁14aとオリフィス15aを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、残留熱除去設備、その
他の非常用機器および原子炉運転に必要な常用機器に冷
却水を供給するための原子力発電所の補機冷却設備に関
する。
【0002】
【従来の技術】原子力発電所には残留熱除去設備、その
他の非常用機器および原子力発電所の通常運転に必要な
常用機器で発生する熱を最終的な熱の逃し場である海,
川,湖,大気などに逃がすために補機冷却設備が設置さ
れている。
【0003】この補機冷却設備は、熱交換器、冷却水供
給配管、熱交換した冷却水を熱交換器へ戻す冷却水戻り
配管および冷却水戻り配管に設けられた冷却水ポンプか
らなる閉ループの淡水系と、熱交換器にそれぞれ冷却海
水を供給する海水ポンプ、冷却海水供給配管および熱交
換した冷却海水を海に戻す放水配管からなる海水系とで
構成する系統を有し、この系統は3系統からなってい
る。
【0004】つぎに補機冷却設備の概略を図2により説
明する。この補機冷却設備は図2中に示したように3系
統あって、図中各系統の部分には符号にサフィックス
a,b,cを付してそれぞれの各系統を区別している
が、各系統は構成が同一であるため、以下の説明では各
部分の符号に付したサフィックスa,b,cを省略し、
符号のみ記している。
【0005】すなわち、図2において、符号1は補機冷
却設備の冷却水が循環する冷却水供給配管で、符号2は
同じく冷却水戻り配管を示している。冷却水供給配管1
は2基の熱交換器4と冷却対象負荷である残留熱除去熱
交換器5,その他の非常用機器6,常用機器7を結び、
冷却水戻り配管2はそれぞれの冷却対象機器から2台並
列接続した冷却水ポンプ3を介して熱交換器4に接続さ
れ、全体として閉ループを構成している。
【0006】なお、残留熱除去熱交換器5の冷却水戻り
配管2には弁8が、常用機器7の冷却水供給配管1およ
び戻り配管2には弁9が設置されている。また、海水系
については、それぞれの熱交換器4には海水ポンプ10と
を結ぶ冷却海水供給配管11と放水配管12が接続されてい
る。
【0007】原子力発電所においては、このような構成
の補機冷却水系が3系統で構成しており、事故時に対す
る設計上の除熱性能として各系統とも50%の除熱能力を
有している。すなわち、3系統の内2系統にて所用除熱
能力を満足する設計としてる。これは、1系統が何らか
の事象により故障した場合でも残りの設備で機能を満足
させるという原子力プラントにおける安全設計の基本的
な考え方である単一故障基準に従っているものである。
【0008】このような構成からなる補機冷却設備にお
いて、冷却水ポンプ3により冷却水供給配管1,冷却水
戻り配管2内を循環する冷却水は、熱交換器4で冷却さ
れ冷却水供給配管1を介して冷却対象負荷である残留熱
除去熱交換器5,その他の非常用機器6、常用機器7に
供給される。
【0009】冷却対象機器を冷却して昇温した冷却水は
冷却水戻り配管2および冷却水ポンプ3を介して再び熱
交換器4に戻される。昇温された冷却水は海水ポンプ10
により冷却海水供給配管11を介して熱交換器4に供給さ
れる海水と熱交換し、放水配管12から最終的な熱の逃し
場である海に放出される。
【0010】このような構成において、1系統あたり通
常運転時には、弁8は閉止状態,弁9は開放状態であ
り、冷却水ポンプ1台,熱交換器1基、海水ポンプ1台
の運転でその他の非常用機器6と常用機器7の冷却を行
う。
【0011】非常時には事故信号により弁8が開放状
態,弁9が閉止状態となり、冷却水ポンプ3が2台,熱
交換器4が2基、海水ポンプ10が2台の運転で残留熱除
去熱交換器5とその他の非常用機器6の冷却となる。
【0012】なお、通常運転中においては、熱負荷が設
計熱負荷より少ないこと、最終的な熱の逃し場である海
水温度が低いことより、冷却水温度は設計温度より低い
温度で供給される。
【0013】しかし、冷却水温度が低すぎると冷却水供
給配管の外面に結露を生じて、機器の腐食、プラントド
レン水の増加など悪影響を生じるので、熱交換器4の出
入口配管を結ぶ第1バイパス配管20を設置し、第1バイ
パス配管20と熱交換器4の出口側の冷却水供給配管1に
は冷却水温度を検知し、熱交換器4で冷却された冷水と
熱交換器4をバイパスした温水の流量を制御して冷却水
温度を一定に保つための温度調節弁21を設置している。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】補機冷却設備の機器は
定期的な保守点検を実施するが、従来の構成では通常運
転時に熱交換器4が1基予備となっており、実質的には
保守点検可能である。この予備熱交換器は非常時に対す
る待機設備であり、万一通常運転中に保守点検を実施し
て熱交換器を隔離中に事故が発生した場合、除熱能力が
不足するため、通常運転中の保守点検は基本的に許され
ていない。
【0015】このため、補機冷却設備の保守点検は原子
力発電所の定期検査時の限られた期間に実施することと
している。また、万一通常運転中に熱交換器に不具合が
生じ点検が必要となった場合は、原子力発電所の保守規
定に従い待機不全の処置を取り、点検を実施する必要が
ある。したがって、通常運転中、熱交換器は2基のうち
1基は予備で待機中であるが、万一事故時には運転が必
要となるため、通常運転中の熱交換器の保守点検ができ
ない課題がある。
【0016】本発明は上記課題を解決するためになされ
たもので、熱交換器の容量増加を最低限に抑えて通常運
転中の熱交換器の保守点検が可能となる原子力発電所の
補機冷却設備を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、2基の熱交換
器により冷却された冷却水を冷却対象機器である残留除
去熱交換器、その他の非常用機器および常用機器へ供給
する冷却水供給配管、熱交換した冷却水を熱交換器へ戻
す冷却水戻り配管および冷却水戻り配管に設けられた冷
却水ポンプからなる閉ループの淡水系と、この淡水系の
前記2基の熱交換器にそれぞれ冷却海水を供給する海水
ポンプと冷却海水供給配管、熱交換した冷却海水を海に
戻す放水配管からなる海水系で構成する原子力発電所の
補機冷却水系において、前記2基の熱交換器にそれぞれ
接続される前記冷却海水供給配管と放水配管との間に仕
切弁を有する連絡配管を接続し、前記残留熱除去熱交換
器の戻り配管に設置されている弁をバイパスするバイパ
ス配管を設置し、このバイパス配管に弁とオリフィスを
設置したことを特徴とする。
【0018】また、残留熱除去交換器からの冷却水戻り
配管に設置している弁をバイパスするバイパス配管を設
置し、バイパス配管には弁と冷却水量を制限するオリフ
ィス機能を付与してなることを特徴とし、補機冷却水設
備において、海水ポンプの容量を増加し、海水系の連絡
配管を削除したことを特徴とする。
【0019】さらに、補機冷却設備に設置されている冷
却水ポンプ出口側の戻り配管と熱交換器出口側の冷却水
供給配管間に設置されている熱交換器バイパス配管とは
別にこれと並列に第2熱交換器バイパス配管を設置した
ことを特徴とする。
【0020】
【作用】原子力発電所の補機冷却設備は、非常時におい
て3系統ある設備のうち1系統の機能喪失を考慮して、
残り2系統で残留熱除去熱交換器5の除熱をする必要が
ある。通常運転中、任意の1系統の熱交換器1基の保守
点検を実施しているとき、原子炉の事故が発生した場合
の運転について以下説明する。
【0021】本発明によると、熱交換器の容量を増加し
たことにより、根本的な除熱能力が増加する。ただし、
これだけでは単に2基分の除熱能力を1基で持たせるだ
けであるため、以下のような方策により熱交換器伝熱容
量の増加を最小に抑える。
【0022】まず、海水供給配管間に設置した連絡配管
を利用して海水ポンプ2台を運転して1基の熱交換器に
通常の運転状態よりも大量の冷却海水を供給する。これ
により、除熱性能を向上して熱交換器の容量を低減す
る。
【0023】海水供給配管の口径は海水ポンプ1台分の
容量で選定しているため、海水ポンプを2台運転してい
る配管の圧力損失がある。これにより、海水ポンプ1台
の約20%程度の流量が熱交換器に供給される。
【0024】非常時の残留熱除去熱交換器の冷却は補機
冷却系2系統で行うため、保守点検を実施していない系
統は2基の熱交換器を有し、除熱能力は大きい。保守点
検している系統の残留熱除去熱交換器の冷却水戻り配管
に設置するバイパス配管のオリフィスにより冷却水量を
低減し、保守点検を実施していない系統に残留熱除去熱
交換器の除熱量を多く配分することで熱交換器の容量を
低減する。
【0025】すなわち、保守点検している側の残留熱除
去熱交換器への冷却水量を設計ベースの約60%程度とす
ることにより、1基の熱交換器で対応する必要のある保
守点検している側の熱交換器の必要除熱量が減少すると
ともに、熱交換器の容量を増加し且つ2基で対応できる
保守点検していない側の熱交換器の必要除熱量を増加す
る。
【0026】設計条件において2系統で除熱しなければ
ならない容量を 100%とすると、従来は2基の残留熱除
去熱交換器で50%ずつ除熱し、この熱負荷を補機冷却水
系の2系統の熱交換器合計4基で25%ずつ除熱してい
た。
【0027】本発明においては、保守点検している側の
残留熱除去熱交換器への冷却水量を60%に低減すること
により残留熱除去熱交換器の除熱能力を50%から40%に
低下し1基の熱交換器で40%を除熱する。一方、保守点
検していない側については、残りの60%を2基の熱交換
器で除熱するため1基あたり30%となる。
【0028】保守側の冷却海水量は海水ポンプを2台運
用することにより熱交換器1基あたりの定格の 120%を
供給するため、熱負荷が減少した分と合わせて40%の除
熱能力を確保する。これにより、熱交換器の容量増加を
最小限に止めて通常運転中の熱交換器の保守点検が可能
となる。残留熱除去熱交換器への冷却水の供給量の制限
方法としては、請求項2に示すように弁を絞り機能を付
与することによって可能である。
【0029】なお、海水系については従来から熱交換器
1基に対して海水ポンプは1台が準備されており、運転
状態としては運転または停止のみで、運転中の配管およ
び熱交換器管内流速は海生物の付着しにくい高流速一定
運転としている。
【0030】本発明では熱交換器1基に対して海水ポン
プ1台の運転と、冷却海水増加のために海水ポンプ2台
の運転状態があり、配管および熱交換器管内流速が変動
するため、低流速側では海生物が付着し易くなる。
【0031】このため流速を一定に保つ方法として、請
求項3により海水ポンプの容量を増加して非常時の必要
冷却海水量を満足する容量とすることで、海水ポンプを
2台運転する必要性はなくなり、連絡配管も削除可能と
なる。
【0032】また、熱交換器の容量増加に伴い通常時の
除熱能力が過剰となるため、請求項4として淡水系に従
来から設置している熱交換器バイパス配管とは別の第2
バイパス配管を設置し、通常運転中は常に一定流量を熱
交換器をバイパスする運用とする。これにより冷却水温
度を高くすることができる。
【0033】温度制御の微調整は従来から設置している
第1バイパス配管に設置の温度調節弁で制御することに
より通常時の冷却水温度を一定の温度に制御することが
できる。なお、事故時においては第2バイパス配管上の
弁は閉止することにより全流量を熱交換器に通水し、所
用の除熱能力を満足する。
【0034】
【実施例】本発明に係る原子力発電所の補機冷却設備の
実施例を図1を参照して説明する。図1は本発明の一実
施例を示す系統概略図である。なお、本実施例に係る補
機冷却設備は3系統で構成しており、各系統の部分には
符号にサフィックスa,b,cを付して各系統を区別し
ているが、各系統は構成が同一であるため、各部分の符
号に付したサフィックスa,b,cを省略し、符号のみ
記して説明する。
【0035】図1において符号1,2はそれぞれ補機冷
却設備の冷却水が循環する冷却水供給配管および冷却水
戻り配管である。冷却水供給配管1は熱交換器4と冷却
対象負荷である残留熱除去熱交換器5,その他の非常用
機器6、常用機器7を結び、冷却水戻り配管2はそれぞ
れの冷却対象機器から冷却ポンプ3を介し熱交換器4に
接続され、全体として閉ループを構成している。
【0036】なお、残留熱除去熱交換器5の冷却水戻り
配管2には弁8と、この弁8をバイパスするバイパス配
管13が設置され、バイパス配管13には弁14とオリフィス
15が常用機器7の冷却水供給配管1および戻り配管2に
は弁9が設置されている。
【0037】また、海水系については、それぞれの熱交
換器4には海水ポンプ10とを結ぶ冷却海水供給配管11と
放水配管12が接続され、冷却海水供給配管11間には仕切
弁17を有する連絡配管16が設置されている。
【0038】このような構成からなる補機冷却設備にお
いて、3系統をそれぞれA系,B系,C系とし、いまA
系の熱交換器を1基保守点検中に事故が発生した時、C
系が単一故障で機能しないことを考慮すると、A系の弁
8aは閉止維持とし、代わりに弁14aが事故信号で開放
状態となる。また、B系は弁14bが閉止維持とし弁8b
が事故信号で開放状態となる。
【0039】なお、弁9a,9bは何れの系統も閉止状
態となる。これにより、A系の熱交換器4aは1基、B
系の熱交換器4bは2基で残留熱除去熱交換器5a,5
bとその他の非常用機器6a,6bの冷却を行う。
【0040】一方、海水系については、事故信号により
何れの系統も海水ポンプ10a,10bは2台運転となり、
連絡配管上16a,16bの仕切弁17a,17bは開放とな
る。A系は熱交換器4aを1基隔離しているため、2台
の海水ポンプ10aから給水される冷却海水は残る1基の
熱交換器4aに全て供給され、B系については、それぞ
れ1基の熱交換器4bに1台の海水ポンプ10bの冷却海
水が供給される。
【0041】以上の説明から、A系では、冷却水ポンプ
3aにより冷却水供給配管1a,冷却水戻り配管2a内
を循環する冷却水は、熱交換器4aで冷却され冷却供給
配管1aを介し冷却対象負荷である残留熱除去熱交換器
5a,その他の非常用機器6aに供給される。
【0042】このとき、残留熱除去熱交換器5aへの冷
却水量はバイパス配管13aを流れるため、オリフィス15
aで流量が減少するとともに残留熱除去熱交換器5aで
の除熱容量は低下する。ここで、オリフィス15aの代わ
りに弁8aに絞り機能を付与し流量を減少させて残留熱
除去熱交換器5aでの除熱容量を低下させることも可能
である。
【0043】冷却対象機器を冷却し昇温した冷却水は戻
り配管2aおよび冷却水ポンプ3aを介して再び熱交換
器4aに戻される。昇温された冷却水は2台の海水ポン
プ10aにより冷却海水供給配管11aおよび連絡配管16a
を介して熱交換器4aに供給される海水により熱交換し
放水配管12aより最終的な熱の逃し場である海に放出さ
れる。なお、B系は従来と同様の運転となる。
【0044】また、海水ポンプの容量を増加して非常時
の必要冷却海水量を満足する容量とすることにより海水
ポンプ2台運転の必要性はなくなり、連絡配管16も削除
可能となる。
【0045】さらに、淡水系に従来より設置している熱
交換器バイパス配管とは別の第2バイパス配管18を設置
し、この第2バイパス配管18には非常時閉止となる弁19
を設置することにより、通常運転中は常に一定流量を熱
交換器4をバイパスする運用とすることで冷却水温度を
高くすることができる。
【0046】温度制御の微調整は従来から設置している
第1バイパス配管20に設置の温度調整弁21で制御するこ
とにより通常時の冷却水温度を一定の温度に制御するこ
とができる。また、事故時においては第2バイパス配管
18上の弁19は閉止することにより全流量を熱交換器4に
通水し、所用の除熱能力を満足することができる。
【0047】しかして、上記実施例によれば、A系の熱
交換器への冷却海水量を増加して、さらに残留熱除去熱
交換器への冷却水量を低減することにより、熱交換器の
容量増加を最低限に抑えて通常運転中の熱交換器の保守
点検が可能となる。
【0048】なお、残留熱除去熱交換器への冷却水量低
減方法としてはオリフィス付きのバイパス配管を運用す
る方法と、請求項2に示す冷却水戻り配管の弁に絞り機
能を持たせる方法がある。
【0049】また、冷却海水量の増加方法としては連絡
配管を運用して海水ポンプ2台で必要量を確保する方法
と、請求項3に示す海水ポンプの容量を増加して連絡配
管を削除する方法がある。さらに、熱交換器の増容量、
冷却海水量増加に伴う通常運転時の冷却水の過冷却対策
としては、請求項4に示す第2バイパス配管の設置によ
り解消できる。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、熱交換器を保守点検を
実施する系統の熱交換器への冷却海水量を増加して、残
留熱除去熱交換器への冷却水量を低減できる。これによ
り、熱交換器の容量増加を最低限に抑えて通常運転中の
熱交換器の保守点検が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る原子力発電所の補機冷却設備の一
実施例を示す系統図。
【図2】従来の原子力発電所の補機冷却設備を示す系統
図。
【符号の説明】
1…冷却水供給配管、2…冷却水戻り配管、3…冷却水
ポンプ、4…熱交換器、5…残留熱除去熱交換器、6…
その他の非常用機器、7…常用機器、8,9,14,19…
弁、10…海水ポンプ、11…海水供給配管、12…放水配
管、13…バイパス配管、15…オリフィス、16…連絡配
管、17…仕切弁、18…第2バイパス配管、20…第1バイ
パス配管、21…温度調節弁。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2基の熱交換器により冷却された冷却水
    を冷却対象機器である残留除去熱交換器、その他の非常
    用機器および常用機器へ供給する冷却水供給配管、熱交
    換した冷却水を熱交換器へ戻す冷却水戻り配管および冷
    却水戻り配管に設けられた冷却水ポンプからなる閉ルー
    プの淡水系と、この淡水系の前記2基の熱交換器にそれ
    ぞれ冷却海水を供給する海水ポンプと冷却海水供給配
    管、熱交換した冷却海水を海に戻す放水配管からなる海
    水系で構成する原子力発電所の補機冷却水系において、
    前記2基の熱交換器にそれぞれ接続される前記冷却海水
    供給配管と放水配管との間に仕切弁を有する連絡配管を
    接続し、前記残留熱除去熱交換器の戻り配管に設置され
    ている弁をバイパスするバイパス配管を設置し、このバ
    イパス配管に弁とオリフィスを設置したことを特徴とす
    る原子力発電所の補機冷却設備。
  2. 【請求項2】 前記残留熱除去熱交換器の戻り配管に設
    置されている弁をバイパスするバイパス配管とオリフィ
    スの代わりに弁に絞り機能を付与してなることを特徴と
    する請求項1記載の原子力発電所の補機冷却設備。
  3. 【請求項3】 前記海水ポンプの容量を増加し、前記連
    絡配管を削除してなることを特徴とする請求項1記載の
    原子力発電所の補機冷却設備。
  4. 【請求項4】 前記冷却水ポンプ出口側の冷却水戻り配
    管と熱交換器出口側の冷却水供給配管間に設置されてい
    る熱交換器熱交換器バイパス配管とは別にこれと並列に
    第2熱交換器バイパス配管を設置してなることを特徴と
    する請求項1記載の原子力発電所の補機冷却設備。
JP6146198A 1994-06-28 1994-06-28 原子力発電所の補機冷却設備 Pending JPH0815484A (ja)

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