JP3909973B2 - 復水貯蔵設備とその運転制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、復水貯蔵設備とその運転制御方法に係わり、特に原子力発電プラントの復水器へ補給する復水及び非常用炉心冷却設備の水源となる復水等を貯蔵するための復水貯蔵設備とその運転制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に採用されている原子力発電プラントの復水貯蔵設備としては、常用水源としての復水と非常用水源としての復水を同一設備内に貯蔵した常用・非常用復水貯蔵設備を、少なくとも1基、原子炉建屋の外に設置している。図3は、その代表的な常用・非常用復水貯蔵設備を示したものである。原子炉建屋2内の原子炉圧力容器1で発生した蒸気は、建屋2の外に設置されたタービン3に導かれ、復水器4で冷却、回収された後、復水ポンプ5で昇圧され、復水ろ過脱塩装置6で浄化された後、給水ポンプ7で昇圧され、再び原子炉圧力容器1に戻される。
【0003】
常用・非常用復水貯蔵設備10では、その下部領域には非常用水源の復水が貯蔵され、上部領域には常用水源として通常運転中に使用する復水が貯蔵されている。このうち常用水源としての復水は、復水器4への補給、燃料交換時の原子炉ウェル9への水張り用水などに用いられる。特に復水器4に使用される復水は、通常運転中に復水器4内の水位を一定範囲内に制御する必要があるので、復水器4内の水位が低下した場合には、常用・非常用復水貯蔵設備10の復水を復水供給ポンプ21、復水器供給配管30を介し復水器4に供給する。また、復水器4内で余剰水が発生した場合には、復水ろ過脱塩装置6で浄化した復水の一部を復水貯蔵設備戻り配管32を介して常用・非常用復水貯蔵設備10に回収し、復水器4内の水位を一定範囲内に制御している。また、燃料交換時には、復水供給ポンプ21、原子炉ウェル供給配管31を介して、常用・非常用復水貯蔵設備10内の復水の一部を原子炉ウェル9の水張り用水として供給する。
【0004】
非常用水源として使用される復水としては、事故時に非常用炉心冷却設備8の水源として常用・非常用復水貯蔵設備10内の復水を非常用炉心冷却設備供給配管33を介して非常用炉心冷却設備8に供給する。この非常用に用いる復水は、必ず一定の量以上を確保しておく必要がある。
【0005】
また、特開昭61ー59295号には、常用水源のための復水貯蔵設備を原子炉建屋の外へ、非常用水源のための復水貯蔵設備を原子炉建屋内へ設置した復水貯蔵設備が開示されている。非常用復水貯蔵設備は、その信頼性に対する要求から、原子炉建屋なみの非常用設計グレードで作成された基礎上に設置する必要があるが、前記したような常用と非常用が一体型のものでは大型化し、復水貯蔵設備全体を原子炉建屋に入れてしまうと建屋自体が大型化する。また一体型の復水貯蔵設備を原子炉建屋の外に設置するには、非常用設計グレードによる大がかりな基礎を別途設けることになる。いずれにしても経済性の面で問題があるが、前記の公知例では、比較的小型な非常用復水貯蔵設備を常用復水貯蔵設備から分離し、その非常用復水貯蔵設備のみを原子炉建屋内に設置することで上記の問題を改善している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
常用/非常用復水貯蔵設備を一体としたときは、通常運転中にその中の復水が復水器4の水位制御に伴い復水ろ過脱塩装置6で浄化されるから、すべての復水は復水器4と同等の水質に維持され、特に復水貯蔵設備内の復水浄化のための運転を必要としない。しかし特開昭61ー59295号の公知例のように、非常用復水貯蔵設備を常用復水貯蔵設備と分離して設置したときは、通常運転中は待機状態にある非常用復水貯蔵設備の浄化及び水位制御を必要とするが、その技術は上記公知例に開示されていない。
【0007】
本発明の目的は、非常用復水貯蔵設備と常用復水貯蔵設備とを分離して設置し、かつ通常運転中に待機状態にある非常用復水貯蔵設備の浄化及び水位制御を容易に行えるようにした原子力プラントの復水貯蔵設備とその運転制御方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、少なくとも1基の非常用復水貯蔵設備を原子炉建屋内に設置し、また少なくとも1基の常用復水貯蔵設備を原子炉建屋外に設置した原子力プラントの復水貯蔵設備において、非常用復水貯蔵設備から常用復水貯蔵設備に復水を送るための回収ポンプ及び止め弁を備えた戻り配管と、前記常用復水貯蔵設備から非常用復水貯蔵設備へ復水を送るための供給ポンプ及び止め弁を備えた供給配管と、非常用復水貯蔵設備内の水位を計測するための水位計測手段と、この水位計測手段により計測された水位が規定水位より高くなったときに非常用復水貯蔵設備の復水を常用復水貯蔵設備へ前記回収ポンプ及び戻り配管を介して送るように制御し、前記水位計測手段により計測された非常用復水貯蔵設備内の水位が規定水位より低くなったときに常用復水貯蔵設備の復水を非常用復水貯蔵設備へ前記供給ポンプ及び供給配管を介して送るように制御するための水位制御手段とを備えたことを特徴とする復水貯蔵設備を開示する。
【0010】
また本発明は、少なくとも1基の非常用復水貯蔵設備を原子炉建屋内に設置し、また少なくとも1基の常用復水貯蔵設備を原子炉建屋外に設置した原子力プラントの復水貯蔵設備において、非常用復水貯蔵設備の復水を燃料プール浄化用ろ過脱塩装置を介して循環させるための、止め弁を備えた配管及び循環ポンプと、非常用復水貯蔵設備の水位を計測するための水位計測手段と、常用復水貯蔵設備から非常用復水貯蔵設備へ復水を送るための、供給ポンプ及び止め弁を備えた供給配管と、前記水位計測手段により計測された非常用復水貯蔵設備の水位が規定水位より低くなったとき前記供給配管を介して常用復水貯蔵設備から非常用復水貯蔵設備へ復水を供給するように制御する水位制御手段と、を設けたことを特徴とする復水貯蔵設備を開示する。
【0012】
更に本発明は、前記回収ポンプまたは前記循環ポンプの出口側に、非常用復水貯蔵設備に復水の一部を戻すための止め弁を備えた攪拌用配管を備えたことを特徴とする復水貯蔵設備を開示する。
【0013】
更に本発明は、復水貯蔵設備において、前記回収ポンプまたは循環ポンプの出口から原子炉ウェルへ復水を送るための、止め弁を備えた原子炉ウェル供給配管を備えたことを特徴とする復水貯蔵設備を開示する。
【0014】
更に本発明は、少なくとも1基の非常用復水貯蔵設備を原子炉建屋内に設置し、また少なくとも1基の常用復水貯蔵設備を原子炉建屋外に設置した原子力プラントの復水貯蔵設備を運転するための運転制御方法であって、常用復水貯蔵設備から非常用復水貯蔵設備へ復水を送るための止め弁を備えた供給配管とその逆方向へ復水を送るための止め弁を備えた戻り配管と、非常用復水貯蔵設備内の水位を計測するための水位計測手段と、この水位計測手段により計測された水位が規定水位より高くなったときに非常用復水貯蔵設備の復水を常用復水貯蔵設備へ前記回収ポンプ及び戻り配管を介して送るように制御し、前記水位計測手段により計測された非常用復水貯蔵設備内の水位が規定水位より低くなったときに常用復水貯蔵設備の復水を非常用復水貯蔵設備へ前記供給ポンプ及び供給配管を介して送るように制御するための水位制御手段とを備え、前記非常用復水貯蔵設備と常用復水貯蔵設備の間で通常の運転時に復水を循環させることによって非常用復水貯蔵設備の復水を浄化し、また前記供給配管もしくは戻り配管を介して復水を非常用復水貯蔵設備と常用復水貯蔵設備の間で流すことにより非常用復水貯蔵設備の水位を制御するようにしたことを特徴とする復水貯蔵設備の運転制御方法を開示する。
【0015】
更に本発明は、少なくとも1基の非常用復水貯蔵設備を原子炉建屋内に設置し、また少なくとも1基の常用復水貯蔵設備を原子炉建屋外に設置した原子力プラントの復水貯蔵設備を運転するための運転制御方法であって、燃料プール浄化用ろ過脱塩装置を介して非常用復水貯蔵設備の復水を循環させるための復水循環手段と、非常用復水貯蔵設備の水位を計測するための水位計測手段と、常用復水貯蔵設備から非常用復水貯蔵設備へ復水を送るための、供給ポンプ及び止め弁を備えた供給配管と、前記水位計測手段により計測された非常用復水貯蔵設備の水位が規定水位より低くなったとき前記供給配管を介して常用復水貯蔵設備から非常用復水貯蔵設備へ復水を供給するように制御する水位制御手段とを備え、前記復水循環手段により非常用復水貯蔵設備復水を循環させて浄化するようにしたことを特徴とする復水貯蔵設備の運転制御方法を開示する。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明になる復水貯蔵設備の構成例を示すもので、原子力発電プラントに組み込まれた状態を示している。原子炉1とタービン3、復水器4、及び原子炉ウェル9を結ぶ系統は図3の従来構成と同様で、その動作も同じであるが、非常用復水貯蔵設備12は原子炉建屋2内に、常用復水貯蔵設備11は建屋2の外に、それぞれ機能毎に分離し、設置されている。そして常用復水貯蔵設備11には、常用水源として使用される復水を貯蔵し、復水器4への補給、原子炉ウェル9への水張り用水などに使用する。即ち、図3の場合と同様に、復水器4内の水位が低下した場合には常用復水貯蔵設備11の復水を復水供給ポンプ21、復水器供給配管30を介し復水器4に供給し、また、復水器4内で余剰水が発生した場合には、復水ろ過脱塩装置6で浄化した復水の一部を復水貯蔵設備戻り配管32を介して常用復水貯蔵設備11に回収し、復水器4内の水位を一定範囲内に制御する。この過程で常用復水貯蔵設備11の復水は常に一定の水質を保つ。また、原子炉ウェル9の水張り用水として、燃料交換時に復水供給ポンプ21、原子炉ウェル供給配管31を介して、常用復水貯蔵設備11内の復水の一部を原子炉ウェル9の水張り用水として供給する。
【0017】
非常用水源として使用される復水としては、事故時に非常用炉心冷却設備8の水源として非常用復水貯蔵設備12内の復水を非常用炉心冷却設備供給配管33を介して非常用炉心冷却設備8に供給する。また、燃料交換時に、回収ポンプ22の出口側より、原子炉ウェル供給配管36、供給止め弁42を介して、非常用復水貯蔵設備12内の復水を原子炉ウェル9に供給することもある。しかし、燃料交換は年一回程度であり、また非常用炉心冷却設備は常に待機状態にあることから、非常用復水貯蔵設備12内の復水は、何もしなければ水質の劣化や水位の変化が生じる。そこで図1の構成では、非常用復水貯蔵設備12と常用復水貯蔵設備11の間で定期的に復水を循環させ、水質の浄化を行う。この作業は少なくとも年に1回以上行う。
【0018】
上記の復水の循環による水質浄化を行うときは、戻り弁41を開け、回収ポンプ22を起動して非常用復水貯蔵設備12から常用復水貯蔵設備11に連絡する戻り配管35を通して、非常用復水貯蔵設備12内の復水の一部を常用復水貯蔵設備11に回収する。このとき、攪拌止め弁51も開け、回収ポンプ22の出口側より非常用復水貯蔵設備12に戻る攪拌配管37を介して、回収ポンプ22にて回収した復水の一部を非常用復水貯蔵設備12に戻し、その中の復水を攪拌することにより、沈殿していた異物等が復水とともに常用復水貯蔵設備11へ送られるようにする。また、供給止め弁50も開け、復水供給ポンプ21により常用復水貯蔵設備11から非常用復水貯蔵設備12に連絡する供給配管34を介して非常用復水貯蔵設備12内に復水を戻す。こうして必要な水質をもつ復水が非常用復水貯蔵設備12へ送られることでその中の水が浄化される。また、常用復水貯蔵設備11へ送られた復水中の異物は、前述のように復水ろ過脱塩装置6の浄化作用で除去される。こうして、常用復水貯蔵設備12の復水の浄化が簡単に行える。
【0019】
非常用復水貯蔵設備12の水位制御は、その水位変化を計測するための水位計60と水位検出配管61及び制御装置100を用いて行われる。水位計60により非常用復水貯蔵設備12内の水位が規程水位より高いことが検出されたときは、制御装置100は、常用復水貯蔵設備戻り配管35に設けた回収ポンプ22を起動し、戻り止め弁41を開とし、一方供給止め弁50が閉状態にあることを確認するとともに、供給止め弁50が開状態にある場合には閉として、非常用復水貯蔵設備12内の復水を戻り配管35を介して常用復水貯蔵設備11へ回収するように制御する。逆に水位計60により、非常用復水貯蔵設備12の水位が規程水位より低いことが検出されたときは、制御装置100は、非常用復水貯蔵設備供給配管34に設けた供給止め弁50を開とし、また回収ポンプ22が停止状態か、また戻り止め弁41が閉状態かを確認するとともに、回収ポンプ22が運転状態にある場合には停止させ、戻り止め弁41が開状態にある場合には閉として、非常用復水貯蔵設備12へ常用復水貯蔵設備11から復水を供給し、水位制御が規定値となるように制御する。この制御は自動的に常時行われ、水位制御とともに非常用復水貯蔵設備の復水浄化も同時に行われる。なお、この水位制御で非常用復水貯蔵設備12から復水を常用復水貯蔵設備11へ送るときに、攪拌止め弁51を開けておけば、水位制御のときにも非常用復水貯蔵設備12内の復水の浄化に一層の効果がある。
【0020】
図2は、本発明になる復水貯蔵設備の別の構成例を示す系統図で、原子炉、タービン、復水器等は図示を省略している。一方、この構成では、建屋2内に設けられた燃料プール70と、この中の水を循環させて冷却、浄化するためのスキマサージタンク71、浄化用ポンプ72a、72b、ろ過脱塩装置入口弁80a、80b、燃料プール用のろ過脱塩装置73a、73b、その出口弁81a、81b、冷却用熱交換器82a、82bが図示されており、本構成では非常用復水貯蔵設備12の復水を燃料プール用ろ過脱塩装置73bを利用して浄化するようにしている。ここで、ろ過脱塩装置73aは常用、同73bは予備系として用いられているとする。
【0021】
まず、非常用復水貯蔵設備12の復水を浄化するときは、供給止め弁45、戻り止め弁46を開けて循環ポンプ23を運転し、通常運転中に待機状態にある燃料プール用ろ過脱塩装置73bへ供給配管38、戻り配管39を介して非常用復水貯蔵設備12内の復水を供給、循環させる。これによって非常用復水貯蔵設備12内の復水が浄化される。非常用復水貯蔵設備12内には、戻り配管39に接続された攪拌配管37が設けられており、復水浄化時の循環水により非常用復水貯蔵設備12内の復水が攪拌される。これにより非常用復水貯蔵設備12の底部の異物が攪拌され、効率よくろ過脱塩装置73bへ送られ、除去される。また、循環ポンプ23の出口側より、原子炉ウェルに連絡する供給配管36、供給止め弁42を設け、燃料交換時に非常用復水貯蔵設備12内の復水を循環ポンプ23を用いて、原子炉ウェル9に供給できるようにしている。
【0022】
図2の非常用復水貯蔵設備12の水位制御は次のように行われる。水位計60及び水位検出配管61により、非常用復水貯蔵設備12の水位が規程水位より低いことが検出されると、制御装置100は、供給配管34に設けた供給止め弁50を開として復水を常用復水貯蔵設備11より供給し、非常用復水貯蔵設備12の水位が規程水位より高いことが検出されると、制御装置100は、供給配管34に設けた供給止め弁50を閉とし、常用復水貯蔵設備11からの復水の供給を停止するように制御する。なお、水位が規定以上というのは通常は生じないが、これに対する対応が必要であれば、ポンプ23により復水を常用復水貯蔵設備11へ送る配管を設ければよい。
【0023】
なお、以上の説明では、常用、非常用の復水貯蔵設備は1基づつとしたが、それぞれ複数基が原子炉の建屋内外に配置された構成でもよいことは明らかである。
【0024】
【発明の効果】
本発明によれば、非常用復水貯蔵設備を原子炉建屋内、常用復水貯蔵設備を原子炉建屋外に配置した復水貯蔵設備において、通常運転中に待機状態にある前記非常用復水貯蔵設備の浄化及び水位制御を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる復水貯蔵設備の構成例を示す系統図である。
【図2】本発明になる復水貯蔵設備の別の構成例を示す系統図である。
【図3】従来の復水貯蔵設備の例を示す系統図である。
【符号の説明】
1 原子炉圧力容器
2 原子炉建屋
3 蒸気タービン
4 復水器
5 復水ポンプ
6 復水ろ過脱塩装置
7 給水ポンプ
8 非常用炉心冷却設備
9 原子炉ウェル
11 常用復水貯蔵設備
12 非常用復水貯蔵設備
21 復水供給ポンプ
22 回収ポンプ
23 循環ポンプ
30 復水器供給配管
31 原子炉ウェル供給配管
32 復水貯蔵設備戻り配管
33 非常用炉心冷却設備供給配管
34 非常用復水貯蔵設備供給配管
35 常用復水貯蔵設備戻り配管
36 非常用復水貯蔵設備側原子炉ウェル供給配管
37 非常用復水貯蔵設備攪拌配管
38 燃料プール浄化用ろ過脱塩装置供給配管
39 燃料プール浄化用ろ過脱塩装置戻り配管
40 原子炉ウェル供給止め弁
41 常用復水貯蔵設備戻り止め弁
42 非常用復水貯蔵設備側原子炉ウェル供給止め弁
45 燃料プール浄化用ろ過脱塩装置供給止め弁
46 燃料プール浄化用ろ過脱塩装置戻り止め弁
50 非常用復水貯蔵設備供給止め弁
51 非常用復水貯蔵設備攪拌止め弁
60 水位計
61 水位検出配管
70 燃料プール
72a、72b 浄化用ポンプ
73a、73b 燃料プール浄化用ろ過脱塩装置
80a、80b ろ過脱塩装置入口弁
81a、81b ろ過脱塩装置出口弁
82a、82b 冷却用熱交換機
100 制御装置
Claims (6)
- 少なくとも1基の非常用復水貯蔵設備を原子炉建屋内に設置し、また少なくとも1基の常用復水貯蔵設備を原子炉建屋外に設置した原子力プラントの復水貯蔵設備において、非常用復水貯蔵設備から常用復水貯蔵設備に復水を送るための回収ポンプ及び止め弁を備えた戻り配管と、前記常用復水貯蔵設備から非常用復水貯蔵設備へ復水を送るための供給ポンプ及び止め弁を備えた供給配管と、非常用復水貯蔵設備内の水位を計測するための水位計測手段と、この水位手段により計測された水位が規定水位より高くなったときに非常用復水貯蔵設備の復水を常用復水貯蔵設備へ前記回収ポンプ及び戻り配管を介して送るように制御し、前記水位計測手段により計測された非常用復水貯蔵設備内の水位が規定水位より低くなったときに常用復水貯蔵設備の復水を非常用復水貯蔵設備へ前記供給ポンプ及び供給配管を介して送るように制御するための水位制御手段と、を備えたことを特徴とする復水貯蔵設備。
- 少なくとも1基の非常用復水貯蔵設備を原子炉建屋内に設置し、また少なくとも1基の常用復水貯蔵設備を原子炉建屋外に設置した原子力プラントの復水貯蔵設備において、非常用復水貯蔵設備の復水を燃料プール浄化用ろ過脱塩装置を介して循環させるための、止め弁を備えた配管及び循環ポンプと、非常用復水貯蔵設備の水位を計測するための水位計測手段と、常用復水貯蔵設備から非常用復水貯蔵設備へ復水を送るための、供給ポンプ及び止め弁を備えた供給配管と、前記計測手段により計測された非常用復水貯蔵設備の水位が規定水位より低くなったとき前記供給配管を介して常用復水貯蔵設備から非常用復水貯蔵設備へ復水を供給するように制御する水位制御手段と、を設けたことを特徴とする復水貯蔵設備。
- 請求項1または2に記載の復水貯蔵設備において、前記回収ポンプまたは前記循環ポンプの出口側に、非常用復水貯蔵設備に復水の一部を戻すための止め弁を備えた攪拌用配管を備えたことを特徴とする復水貯蔵設備。
- 請求項1または2に記載の復水貯蔵設備において、前記回収ポンプまたは循環ポンプの出口から原子炉ウェルへ復水を送るための、止め弁を備えた原子炉ウェル供給配管を備えたことを特徴とする復水貯蔵設備。
- 少なくとも1基の非常用復水貯蔵設備を原子炉建屋内に設置し、また少なくとも1基の常用復水貯蔵設備を原子炉建屋外に設置した原子力プラントの復水貯蔵設備を運転するための運転制御方法であって、常用復水貯蔵設備から非常用復水貯蔵設備へ復水を送るための止め弁を備えた供給配管とその逆方向へ復水を送るための止め弁を備えた戻り配管と、非常用復水貯蔵設備内の水位を計測するための水位計測手段と、この水位計測手段により計測された水位が規定水位より高くなったときに非常用復水貯蔵設備の復水を常用復水貯蔵設備へ前記回収ポンプ及び戻り配管を介して送るように制御し、前記水位計測手段により計測された非常用復水貯蔵設備内の水位が規定水位より低くなったときに常用復水貯蔵設備の復水を非常用復水貯蔵設備へ前記供給ポンプ及び供給配管を介して送るように制御するための水位制御手段とを備え、前記非常用復水貯蔵設備と常用復水貯蔵設備の間で通常の運転時に復水を循環させることによって非常用復水貯蔵設備の復水を浄化し、また前記供給配管もしくは戻り配管を介して復水を非常用復水貯蔵設備と常用復水貯蔵設備の間で流すことにより非常用復水貯蔵設備の水位を制御するようにしたことを特徴とする復水貯蔵設備の運転制御方法。
- 少なくとも1基の非常用復水貯蔵設備を原子炉建屋内に設置し、また少なくとも1基の常用復水貯蔵設備を原子炉建屋外に設置した原子力プラントの復水貯蔵設備を運転するための運転制御方法であって、燃料プール浄化用ろ過脱塩装置を介して非常用復水貯蔵設備の復水を循環させるための復水循環手段と、非常用復水貯蔵設備の水位を計測するための水位計測手段と、常用復水貯蔵設備から非常用復水貯蔵設備へ復水を送るための、供給ポンプ及び止め弁を備えた供給配管と、前記水位計測手段により計測された非常用復水貯蔵設備の水位が規定水位より低くなったとき前記供給配管を介して常用復水貯蔵設備から非常用復水貯蔵設備へ復水を供給するように制御する水位制御手段とを備え、前記復水循環手段により非常用復水貯蔵設備復水を循環させて浄化するようにしたことを 特徴とする復水貯蔵設備の運転制御方法。
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