JPH08154657A - 反応容器、反応容器用基材、反応容器用基材の製造方法、反応装置および液体排出方法 - Google Patents
反応容器、反応容器用基材、反応容器用基材の製造方法、反応装置および液体排出方法Info
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- JPH08154657A JPH08154657A JP6300919A JP30091994A JPH08154657A JP H08154657 A JPH08154657 A JP H08154657A JP 6300919 A JP6300919 A JP 6300919A JP 30091994 A JP30091994 A JP 30091994A JP H08154657 A JPH08154657 A JP H08154657A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】スライド硝子間の間隔が100μm以下の場合
でも、試薬溶液の残留や標本の損傷を起こすことなく、
容易にスライド硝子間の間隙に保持された溶液を排出す
る。 【構成】液体を2枚の板状基材13,14間に挾持する
反応容器の基材であって、少なくとも表裏一方の面の、
少なくとも3点にスペーサ11,12を備える反応容器
用基材14。液体を2枚の板状基材(少なくとも一方が
本発明の基材)間に挾持する反応容器。上記反応容器
と、運動により反応容器内に加速度を印加する回転機構
とを備える反応装置。反応容器の開口部を、液体の液面
に浸すための液体供給機構をさらに有する反応装置。上
記反応容器を運動させて容器内に保持された液体に加速
度を印加し、液体を反応容器の外部に排出する液体排出
方法。
でも、試薬溶液の残留や標本の損傷を起こすことなく、
容易にスライド硝子間の間隙に保持された溶液を排出す
る。 【構成】液体を2枚の板状基材13,14間に挾持する
反応容器の基材であって、少なくとも表裏一方の面の、
少なくとも3点にスペーサ11,12を備える反応容器
用基材14。液体を2枚の板状基材(少なくとも一方が
本発明の基材)間に挾持する反応容器。上記反応容器
と、運動により反応容器内に加速度を印加する回転機構
とを備える反応装置。反応容器の開口部を、液体の液面
に浸すための液体供給機構をさらに有する反応装置。上
記反応容器を運動させて容器内に保持された液体に加速
度を印加し、液体を反応容器の外部に排出する液体排出
方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハイブリダイゼーショ
ン反応のように微少な溶液を用いる反応に適し、特に、
溶液の排出に優れた反応容器、反応容器用基材、反応容
器用基材の製造方法、反応装置、および溶液排出方法に
関する。
ン反応のように微少な溶液を用いる反応に適し、特に、
溶液の排出に優れた反応容器、反応容器用基材、反応容
器用基材の製造方法、反応装置、および溶液排出方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】生体組織には様々な生理活性物質、レセ
プター、酵素等の物質が存在しておりこれらの動態は生
理機能の発現に直接関与している。従って、これらの物
質の生合成が行なわれている細胞を知ることは、生化学
の研究上重要なだけでなく、生成異常等により発生する
病気の診断、治療にも寄与するところが大きい。これら
の物質は、DNAによりコードされており、DNAの転
写により、mRNAを介して生合成される。そこで、mRNAを
検出し、その組織中における局在性を調べれば、これら
のタンパク質が、どの細胞で作られているかを知ること
ができる。
プター、酵素等の物質が存在しておりこれらの動態は生
理機能の発現に直接関与している。従って、これらの物
質の生合成が行なわれている細胞を知ることは、生化学
の研究上重要なだけでなく、生成異常等により発生する
病気の診断、治療にも寄与するところが大きい。これら
の物質は、DNAによりコードされており、DNAの転
写により、mRNAを介して生合成される。そこで、mRNAを
検出し、その組織中における局在性を調べれば、これら
のタンパク質が、どの細胞で作られているかを知ること
ができる。
【0003】また、遺伝子または染色体の異常は、遺伝
病、ガン等の病気の原因となることが知られている。そ
こで、遺伝子または染色体の異常を検出することは、遺
伝病、ガン、その他の遺伝子に関係する多くの病気の診
断および治療方針決定上の有効な手段として活用でき
る。
病、ガン等の病気の原因となることが知られている。そ
こで、遺伝子または染色体の異常を検出することは、遺
伝病、ガン、その他の遺伝子に関係する多くの病気の診
断および治療方針決定上の有効な手段として活用でき
る。
【0004】そこで、生物学的試料中のmRNAの存在を検
出したり、染色体や遺伝子の異常を検出する方法が、従
来より開発されてきた。核酸ハイブリダイゼーション反
応を用いる方法では、スライド硝子等の標本基材上に作
成した組織、細胞または染色体の標本中の、mRNAの存在
位置や染色体異常を検出することができる。
出したり、染色体や遺伝子の異常を検出する方法が、従
来より開発されてきた。核酸ハイブリダイゼーション反
応を用いる方法では、スライド硝子等の標本基材上に作
成した組織、細胞または染色体の標本中の、mRNAの存在
位置や染色体異常を検出することができる。
【0005】この方法は、mRNAまたは一本鎖DNAを、一
本鎖核酸プローブと反応させることにより検出する。こ
の方法では、まず、スライド硝子上に組織標本や、細胞
または染色体標本を調製する。なお、DNAを検出する場
合は、細胞および染色体標本中の染色体DNAを、あらか
じめ熱処理等で変性させ、一本鎖DNAを得る。このよう
にして、標本を調製したのち、組織標本中のmRNAや、細
胞または染色体標本中の一本鎖DNAを標的とする一本鎖
核酸プローブを含む溶液で処理することによりハイブリ
ッドを形成させ、未反応の核酸プローブを洗浄除去す
る。ここで用いられる一本鎖核酸プローブは、検出対象
のmRNAまたは一本鎖DNAの塩基配列と相補的な塩基配列
を有し、容易に検出が可能な物質で標識されている。こ
のため、標本中のハイブリッドを形成した染色体やmRNA
を同定し、mRNAの局在や染色体異常の存在を検出するこ
とができる。
本鎖核酸プローブと反応させることにより検出する。こ
の方法では、まず、スライド硝子上に組織標本や、細胞
または染色体標本を調製する。なお、DNAを検出する場
合は、細胞および染色体標本中の染色体DNAを、あらか
じめ熱処理等で変性させ、一本鎖DNAを得る。このよう
にして、標本を調製したのち、組織標本中のmRNAや、細
胞または染色体標本中の一本鎖DNAを標的とする一本鎖
核酸プローブを含む溶液で処理することによりハイブリ
ッドを形成させ、未反応の核酸プローブを洗浄除去す
る。ここで用いられる一本鎖核酸プローブは、検出対象
のmRNAまたは一本鎖DNAの塩基配列と相補的な塩基配列
を有し、容易に検出が可能な物質で標識されている。こ
のため、標本中のハイブリッドを形成した染色体やmRNA
を同定し、mRNAの局在や染色体異常の存在を検出するこ
とができる。
【0006】ハイブリダイゼーション反応や、標識(シ
グナル)の検出に使用される試薬溶液は、一般に高価で
ある。従って、できるだけ少ない試薬量で反応を行わせ
る方法の開発が進められている。その方法として、図7
の断面図に示すように標本スライド硝子31の試料面
と、カバー用スライド硝子32の一方の面と(2枚の標
本スライド硝子を用いる場合は、試料面どうし)を対向
させて、形成されるスライド硝子間31,32の間隙を
反応チャンバとして用いて、該反応チャンバに標本およ
び反応溶液等を挾持して、試験を行なう方法がある。ス
ライド硝子31、32の両長辺の縁には、スペーサ33
が設けられ、該スペーサ33の高さにより、スライド硝
子31、32間の間隙を調節することができる。間隔を
できるだけ狭くすれば、使用する試薬溶液の量を少なく
することができる。
グナル)の検出に使用される試薬溶液は、一般に高価で
ある。従って、できるだけ少ない試薬量で反応を行わせ
る方法の開発が進められている。その方法として、図7
の断面図に示すように標本スライド硝子31の試料面
と、カバー用スライド硝子32の一方の面と(2枚の標
本スライド硝子を用いる場合は、試料面どうし)を対向
させて、形成されるスライド硝子間31,32の間隙を
反応チャンバとして用いて、該反応チャンバに標本およ
び反応溶液等を挾持して、試験を行なう方法がある。ス
ライド硝子31、32の両長辺の縁には、スペーサ33
が設けられ、該スペーサ33の高さにより、スライド硝
子31、32間の間隙を調節することができる。間隔を
できるだけ狭くすれば、使用する試薬溶液の量を少なく
することができる。
【0007】この方法では、スライド硝子31、32の
間隙への試薬溶液34の供給に際しては、図4に示すよ
うに毛管作用を利用し、スライド硝子31、32の間隙
からの試薬溶液34の排出に際しては、図5に示すよう
に濾紙44で吸い出して溶液を排出する。
間隙への試薬溶液34の供給に際しては、図4に示すよ
うに毛管作用を利用し、スライド硝子31、32の間隙
からの試薬溶液34の排出に際しては、図5に示すよう
に濾紙44で吸い出して溶液を排出する。
【0008】なお、図5に示したように、間隙の短辺の
一方から試薬溶液を供給する場合、試薬溶液の特性によ
っては最上部まで溶液が上昇できず、スライド硝子全面
に試薬溶液を供給できないことがある。そこで、図6に
示すように、スペーサ33をスライド硝子の長辺ではな
く短辺の縁に設け、溶液の供給、排出を長辺の縁から行
なうようにして、溶液の上昇距離を短くする改良方法が
ある。
一方から試薬溶液を供給する場合、試薬溶液の特性によ
っては最上部まで溶液が上昇できず、スライド硝子全面
に試薬溶液を供給できないことがある。そこで、図6に
示すように、スペーサ33をスライド硝子の長辺ではな
く短辺の縁に設け、溶液の供給、排出を長辺の縁から行
なうようにして、溶液の上昇距離を短くする改良方法が
ある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記の改良方法
では、スライド硝子の間隔を100μm以下にすると濾
紙を用いて溶液の排出を行う場合に排出速度の低下や溶
液の残留が起こり易くなる。また、濾紙で吸引する代わ
りに、遠心力により溶液の排出を行うことが考えられる
が、この場合も、スライド硝子の間隔を100μm以下
にすると標本の損傷が起こり易くなり、好ましくない。
では、スライド硝子の間隔を100μm以下にすると濾
紙を用いて溶液の排出を行う場合に排出速度の低下や溶
液の残留が起こり易くなる。また、濾紙で吸引する代わ
りに、遠心力により溶液の排出を行うことが考えられる
が、この場合も、スライド硝子の間隔を100μm以下
にすると標本の損傷が起こり易くなり、好ましくない。
【0010】本発明は、このような従来の欠点を解消
し、スライド硝子間の間隔が100μm以下の場合で
も、試薬溶液の残留や標本の損傷を起こすことなく、ス
ライド硝子間の間隙に保持された溶液を容易に排出する
ことのできる反応容器、反応装置、および溶液排出方法
と、該反応容器の製造方法を提供すること目的としてい
る。
し、スライド硝子間の間隔が100μm以下の場合で
も、試薬溶液の残留や標本の損傷を起こすことなく、ス
ライド硝子間の間隙に保持された溶液を容易に排出する
ことのできる反応容器、反応装置、および溶液排出方法
と、該反応容器の製造方法を提供すること目的としてい
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、液体を2枚の板状基材間に挾持する反
応容器の、該基材であって、少なくとも表裏一方の面
の、少なくとも3点にスペーサを備える反応容器用基材
が提供される。なお、スペーサは、前記面の左右の短辺
端部と、前後のうち一方の長辺端部とに備えられること
が望ましい。
に、本発明では、液体を2枚の板状基材間に挾持する反
応容器の、該基材であって、少なくとも表裏一方の面
の、少なくとも3点にスペーサを備える反応容器用基材
が提供される。なお、スペーサは、前記面の左右の短辺
端部と、前後のうち一方の長辺端部とに備えられること
が望ましい。
【0012】さらに、上記反応容器用基材の製造方法と
して、板状の基材の少なくとも表裏一方の面の、少なく
とも3点にスペーサを設けるスペーサ設置工程を備える
反応容器用基材の製造方法が提供される。
して、板状の基材の少なくとも表裏一方の面の、少なく
とも3点にスペーサを設けるスペーサ設置工程を備える
反応容器用基材の製造方法が提供される。
【0013】スペーサは、短冊状の樹脂フィルムを前記
基材に接着する工程により設けることができる。このと
き、接着される樹脂フィルムは、ポリテレフタル酸エチ
レン製であることが望ましい。これは、ハイブリダイゼ
ーション反応などの生化学的検査に用いられる種々の試
薬に対して耐薬品性が高く、耐水性にも優れ、さらに、
入手が容易であるという利点も有するからである。
基材に接着する工程により設けることができる。このと
き、接着される樹脂フィルムは、ポリテレフタル酸エチ
レン製であることが望ましい。これは、ハイブリダイゼ
ーション反応などの生化学的検査に用いられる種々の試
薬に対して耐薬品性が高く、耐水性にも優れ、さらに、
入手が容易であるという利点も有するからである。
【0014】また、スペーサを、印刷により、樹脂ワニ
スを前記基材に塗布してワニス膜を形成する工程と、上
記ワニス膜を硬化する工程とにより形成することもでき
る。この方法では、より簡便に本発明の反応容器用基材
を製造することができる。樹脂ワニスとしては、熱硬化
性エポキシ樹脂を用いることが望ましい。硬化収縮率が
小さく寸法安定性が高く、耐水、耐薬品性に優れている
ためである。この場合、ワニス膜を硬化する工程は、前
記ワニス膜を加熱する工程を備える。なお、この場合、
樹脂ワニスをあらかじめ定められたスペーサの位置のみ
に塗布し、硬化すればスペーサを形成することができる
が、スペーサの設置範囲よりも広い範囲に樹脂ワニスを
塗布し、のちにワニス膜の不要部分を除去することによ
りスペーサを形成してもよい。
スを前記基材に塗布してワニス膜を形成する工程と、上
記ワニス膜を硬化する工程とにより形成することもでき
る。この方法では、より簡便に本発明の反応容器用基材
を製造することができる。樹脂ワニスとしては、熱硬化
性エポキシ樹脂を用いることが望ましい。硬化収縮率が
小さく寸法安定性が高く、耐水、耐薬品性に優れている
ためである。この場合、ワニス膜を硬化する工程は、前
記ワニス膜を加熱する工程を備える。なお、この場合、
樹脂ワニスをあらかじめ定められたスペーサの位置のみ
に塗布し、硬化すればスペーサを形成することができる
が、スペーサの設置範囲よりも広い範囲に樹脂ワニスを
塗布し、のちにワニス膜の不要部分を除去することによ
りスペーサを形成してもよい。
【0015】さらに、本発明では、液体を2枚の板状基
材間に挾持する反応容器であって、該基材のうち、少な
くとも一方が、上述した本発明の反応容器用基材である
ものが提供される。
材間に挾持する反応容器であって、該基材のうち、少な
くとも一方が、上述した本発明の反応容器用基材である
ものが提供される。
【0016】また、本発明では、上記本発明の反応容器
と、運動により反応容器内部に加速度を印加する回転機
構とを備える反応装置が提供される。なお、上記運動
は、円運動であり、上記加速度は、遠心力であることが
望ましい。これは、運動させるための機構を単純にする
ことができるからである。なお、反応容器には、スペー
サの設けられていない開口部があることが望ましく、こ
の反応装置は、反応容器の開口部を、液体の液面に浸す
ための液体供給機構をさらに有することが望ましい。こ
の上記液体供給機構は、液体を保持するための液体容器
と、液体容器に保持された液体の液面を変位させるため
の移動機構とを有する。
と、運動により反応容器内部に加速度を印加する回転機
構とを備える反応装置が提供される。なお、上記運動
は、円運動であり、上記加速度は、遠心力であることが
望ましい。これは、運動させるための機構を単純にする
ことができるからである。なお、反応容器には、スペー
サの設けられていない開口部があることが望ましく、こ
の反応装置は、反応容器の開口部を、液体の液面に浸す
ための液体供給機構をさらに有することが望ましい。こ
の上記液体供給機構は、液体を保持するための液体容器
と、液体容器に保持された液体の液面を変位させるため
の移動機構とを有する。
【0017】さらに、本発明では、上記本発明の反応容
器を運動させることにより、容器内(板状基材の間隙)
に保持された液体に加速度を印加し、該液体を該反応容
器の外部に排出する液体排出方法が提供される。なお、
上記運動は、円運動であり、上記加速度は、遠心力であ
ることが望ましい。
器を運動させることにより、容器内(板状基材の間隙)
に保持された液体に加速度を印加し、該液体を該反応容
器の外部に排出する液体排出方法が提供される。なお、
上記運動は、円運動であり、上記加速度は、遠心力であ
ることが望ましい。
【0018】
【作用】上述した課題を解決するために、本発明者等
は、まず、排出速度の低下、溶液の残留、標本の損傷の
原因を追求する実験を行った。この実験により、本発明
者等は、溶液の排出に伴いスライド硝子が撓み中央部分
の間隔が狭くなることが原因で上記現象が生じるという
新たな知見を得た。図3に、スライド硝子の両短辺の縁
のみにスペーサを設けた従来法で溶液の排出を行った場
合の模式断面図を示す。図3に示すように、溶液34が
排出されるにつれ、標本スライド硝子31およびカバー
用スライド硝子32が撓み、中央部分の間隔が狭くなる
ため排出が困難となる。
は、まず、排出速度の低下、溶液の残留、標本の損傷の
原因を追求する実験を行った。この実験により、本発明
者等は、溶液の排出に伴いスライド硝子が撓み中央部分
の間隔が狭くなることが原因で上記現象が生じるという
新たな知見を得た。図3に、スライド硝子の両短辺の縁
のみにスペーサを設けた従来法で溶液の排出を行った場
合の模式断面図を示す。図3に示すように、溶液34が
排出されるにつれ、標本スライド硝子31およびカバー
用スライド硝子32が撓み、中央部分の間隔が狭くなる
ため排出が困難となる。
【0019】そこで、本発明では、標本基材とカバー基
材との間の両短辺の縁および一方の長辺の縁にスペーサ
を設けてスライド硝子のたわみを抑え、更に遠心力を利
用して溶液の排出を行う。本発明の反応容器の平面図を
図2に示す。さらに、図2におけるII’間の断面図を
図1に示す。本発明の反応容器は、標本スライド硝子1
3とカバー用スライド硝子14との間に2種類のスペー
サ11、12を備えることにより構成される。すなわ
ち、スライド硝子11、12の両短辺の縁には、それぞ
れ短辺用スペーサ12が設けられ、長辺の縁には、長辺
用スペーサ11が設けられている。これにより、標本ス
ライド硝子13およびカバー用スライド硝子14のたわ
みを抑えることができる。さらに、本発明では、反応容
器を高速で回転させることにより、遠心力を利用して溶
液を残すことなく迅速に排出することができる。
材との間の両短辺の縁および一方の長辺の縁にスペーサ
を設けてスライド硝子のたわみを抑え、更に遠心力を利
用して溶液の排出を行う。本発明の反応容器の平面図を
図2に示す。さらに、図2におけるII’間の断面図を
図1に示す。本発明の反応容器は、標本スライド硝子1
3とカバー用スライド硝子14との間に2種類のスペー
サ11、12を備えることにより構成される。すなわ
ち、スライド硝子11、12の両短辺の縁には、それぞ
れ短辺用スペーサ12が設けられ、長辺の縁には、長辺
用スペーサ11が設けられている。これにより、標本ス
ライド硝子13およびカバー用スライド硝子14のたわ
みを抑えることができる。さらに、本発明では、反応容
器を高速で回転させることにより、遠心力を利用して溶
液を残すことなく迅速に排出することができる。
【0020】
【実施例】 (実施例1)まず、ハイブリダイゼーション試験のため
の反応容器を用意した。本実施例1の反応容器は、図1
に示すように、標本スライド硝子13と、カバー用スラ
イド硝子14と、左右の短辺用スペーサ12と、長辺用
スペーサ11とを備える。本実施例1で標本スライド硝
子13およびカバー用スライド硝子14の大きさは、縦
2.6cm、横7.6cm、厚さ0.9mmである。
の反応容器を用意した。本実施例1の反応容器は、図1
に示すように、標本スライド硝子13と、カバー用スラ
イド硝子14と、左右の短辺用スペーサ12と、長辺用
スペーサ11とを備える。本実施例1で標本スライド硝
子13およびカバー用スライド硝子14の大きさは、縦
2.6cm、横7.6cm、厚さ0.9mmである。
【0021】本実施例1では、各スペーサ11、12
は、カバー用スライド硝子14の表裏一方の面の端部
(左右の短辺端部中央の長方形領域(幅3mm、長さ2
6mm)と、長辺の一方の端部中央の長方形領域(幅3
mm、長さ3cm))に接着されている。本実施例1で
は、スペーサ11、12をスライド硝子に接着する際
に、エポキシ樹脂系接着剤を用いた。
は、カバー用スライド硝子14の表裏一方の面の端部
(左右の短辺端部中央の長方形領域(幅3mm、長さ2
6mm)と、長辺の一方の端部中央の長方形領域(幅3
mm、長さ3cm))に接着されている。本実施例1で
は、スペーサ11、12をスライド硝子に接着する際
に、エポキシ樹脂系接着剤を用いた。
【0022】各スペーサ11、12の高さは25μmで
あり、標本スライド硝子13と、カバー用スライド硝子
14とをスペーサ11、12を介して対向させたとき、
その間隔が、25μmになるようになっている。なお、
本実施例1では、スペーサ11、12として、25μm
の厚さのポリエチレンテレフタレート(PET)のフィ
ルムを、短冊状(左右の短辺用は幅3mm、長さ26m
m、長辺用は幅3mm、長さ3cm)に切ったものを使
用した。スペーサ11、12の材質として、本実施例1
では、ポリエチレンテレフタレートを用いたが、反応に
使用する溶媒に溶解せず、反応に影響を与えず、厚さが
容易に変化しないものであれば、用いることができる。
これは、接着剤についても同様である。
あり、標本スライド硝子13と、カバー用スライド硝子
14とをスペーサ11、12を介して対向させたとき、
その間隔が、25μmになるようになっている。なお、
本実施例1では、スペーサ11、12として、25μm
の厚さのポリエチレンテレフタレート(PET)のフィ
ルムを、短冊状(左右の短辺用は幅3mm、長さ26m
m、長辺用は幅3mm、長さ3cm)に切ったものを使
用した。スペーサ11、12の材質として、本実施例1
では、ポリエチレンテレフタレートを用いたが、反応に
使用する溶媒に溶解せず、反応に影響を与えず、厚さが
容易に変化しないものであれば、用いることができる。
これは、接着剤についても同様である。
【0023】本実施例1では、反応容器の反応チャン
バ、すなわち、スライド硝子13、14間の間隙に溶液
を供給する際には、反応容器の長辺側の端部のうち、ス
ペーサ11の設けられていない方(以下、開口部とよ
ぶ)を溶液の液面に浸け、毛管作用により溶液を反応チ
ャンバ内に導入した。また、反応チャンバからの溶液の
排出の際には、開口部が外側(回転中心から遠い側)
に、スペーサ11の設けられている長辺側端部が内側
(回転中心に近い側)に、それぞれなるように遠心分離
機にセットして、反応容器を高速に回転させ、溶液に遠
心力(150G、10秒)をかけることにより、チャンバから
排出させた。
バ、すなわち、スライド硝子13、14間の間隙に溶液
を供給する際には、反応容器の長辺側の端部のうち、ス
ペーサ11の設けられていない方(以下、開口部とよ
ぶ)を溶液の液面に浸け、毛管作用により溶液を反応チ
ャンバ内に導入した。また、反応チャンバからの溶液の
排出の際には、開口部が外側(回転中心から遠い側)
に、スペーサ11の設けられている長辺側端部が内側
(回転中心に近い側)に、それぞれなるように遠心分離
機にセットして、反応容器を高速に回転させ、溶液に遠
心力(150G、10秒)をかけることにより、チャンバから
排出させた。
【0024】本実施例1では、ヒト末梢血単核白血球を
試料として用いた。ヒトの末梢血から単核白血球を分離
し、この単核白血球をハンクスBBS液(和光純薬工業
(株)製)で洗った後、5%炭酸ガス雰囲気下、37℃
に保った培養液中で72時間培養した。培養液には、2
0%の血清と、2%のPHA(フィトヘムアグルチニ
ン)を溶解したRMPI1640(和光純薬工業(株)
製)の溶液を用いた。培養後、培養細胞を37℃の0.
075mol/l塩化カリウム溶液で10分間低張処理
した後、固定液(メタノール:酢酸=3:1)で固定し
て、細胞を懸濁させた固定液を得た。
試料として用いた。ヒトの末梢血から単核白血球を分離
し、この単核白血球をハンクスBBS液(和光純薬工業
(株)製)で洗った後、5%炭酸ガス雰囲気下、37℃
に保った培養液中で72時間培養した。培養液には、2
0%の血清と、2%のPHA(フィトヘムアグルチニ
ン)を溶解したRMPI1640(和光純薬工業(株)
製)の溶液を用いた。培養後、培養細胞を37℃の0.
075mol/l塩化カリウム溶液で10分間低張処理
した後、固定液(メタノール:酢酸=3:1)で固定し
て、細胞を懸濁させた固定液を得た。
【0025】この細胞を懸濁させた固定液を、2枚のス
ライド硝子上に滴下して染色体標本を得、該染色体標本
についてハイブリダイゼーション試験を行なった。ハイ
ブリダイゼーション反応に用いられる各種試薬には、オ
ンコー クロモソーム インサイチュー ハイブリダイゼ
ーション システム(オンコー社製)の試薬を用いた。
ライド硝子上に滴下して染色体標本を得、該染色体標本
についてハイブリダイゼーション試験を行なった。ハイ
ブリダイゼーション反応に用いられる各種試薬には、オ
ンコー クロモソーム インサイチュー ハイブリダイゼ
ーション システム(オンコー社製)の試薬を用いた。
【0026】まず、スライド硝子上の標本を1×RNa
se(1000×RNase(オンコー社製)の100
0倍希釈液)で処理し、エタノールで脱水後、70%の
ホルムアミドを溶解した70℃の2×SSC液(20×
SSC(オンコー社製)の10倍希釈液)中に入れ、染
色体DNAを変性させた。
se(1000×RNase(オンコー社製)の100
0倍希釈液)で処理し、エタノールで脱水後、70%の
ホルムアミドを溶解した70℃の2×SSC液(20×
SSC(オンコー社製)の10倍希釈液)中に入れ、染
色体DNAを変性させた。
【0027】つぎに、スライド硝子上の標本をエタノー
ルで脱水し、風乾後、カバー用スライド硝子(スペーサ
接着済み)を被せ、反応容器を組立て、試料入り反応容
器を得た。この反応容器内(すなわち、スライド硝子と
カバー用スライド硝子との間隙)に、プローブ懸濁液を
供給し、37℃に保って一晩反応させた。なお、本実施
例1では、プローブ懸濁液として、変性したビオチン標
識プローブ(オンコー社製、ヒト第1番染色体αサテラ
イトDNA)15ngを含むハイブリゾールVI(65
%ホルムアミド/2×SSC)(オンコー社製、”ハイ
ブリゾール”はオンコー社の登録商標である)を用い
た。
ルで脱水し、風乾後、カバー用スライド硝子(スペーサ
接着済み)を被せ、反応容器を組立て、試料入り反応容
器を得た。この反応容器内(すなわち、スライド硝子と
カバー用スライド硝子との間隙)に、プローブ懸濁液を
供給し、37℃に保って一晩反応させた。なお、本実施
例1では、プローブ懸濁液として、変性したビオチン標
識プローブ(オンコー社製、ヒト第1番染色体αサテラ
イトDNA)15ngを含むハイブリゾールVI(65
%ホルムアミド/2×SSC)(オンコー社製、”ハイ
ブリゾール”はオンコー社の登録商標である)を用い
た。
【0028】最後に、スライド硝子上の標本を43℃の
洗浄液(65%ホルムアミド/2×SSC)に15分間
漬けて洗浄したのち、フルオレセイン標識アビジンを添
加して、プローブの標識であるビオチンとフルオレセイ
ン標識アビジンとを反応させた。これにより、プローブ
の結合位置に標識としてフルオレセインが結合した標本
が得られたので、プロピジウム・アイオダイドで染色体
の対比染色を行った後、標本を落射式蛍光顕微鏡で観察
したところ、ヒト第1番染色体αサテライトDNAに蛍
光が観察され、バックグラウンドには蛍光の発光がな
く、良好なS/N比でハイブリダイゼーションシグナル
を検出することができた。
洗浄液(65%ホルムアミド/2×SSC)に15分間
漬けて洗浄したのち、フルオレセイン標識アビジンを添
加して、プローブの標識であるビオチンとフルオレセイ
ン標識アビジンとを反応させた。これにより、プローブ
の結合位置に標識としてフルオレセインが結合した標本
が得られたので、プロピジウム・アイオダイドで染色体
の対比染色を行った後、標本を落射式蛍光顕微鏡で観察
したところ、ヒト第1番染色体αサテライトDNAに蛍
光が観察され、バックグラウンドには蛍光の発光がな
く、良好なS/N比でハイブリダイゼーションシグナル
を検出することができた。
【0029】なお、本実施例1では、ハイブリダイゼー
ション試験を行なったが、本実施例1の反応容器は、こ
れに限られず、他の反応に用いることもできる。また、
本実施例1では、カバー用スライド硝子にスペーサを接
着したが、標本スライド硝子に接着してもよい。
ション試験を行なったが、本実施例1の反応容器は、こ
れに限られず、他の反応に用いることもできる。また、
本実施例1では、カバー用スライド硝子にスペーサを接
着したが、標本スライド硝子に接着してもよい。
【0030】(比較例1)反応容器に、長辺用スペーサ
11を設けないことを除いては、実施例1と同様にして
反応を行なったところ、反応溶液および洗浄溶液の排出
が十分でなく、さらに、生成したハイブリッドに損傷が
発生したため、良好なS/N比が得られなかった。
11を設けないことを除いては、実施例1と同様にして
反応を行なったところ、反応溶液および洗浄溶液の排出
が十分でなく、さらに、生成したハイブリッドに損傷が
発生したため、良好なS/N比が得られなかった。
【0031】そこで、溶液の排出を遠心力ではなく、開
口部に濾紙を押しつけて、毛管作用により行なったが、
さらに十分な溶液排出ができず、良好なS/N比が得ら
れなかった。
口部に濾紙を押しつけて、毛管作用により行なったが、
さらに十分な溶液排出ができず、良好なS/N比が得ら
れなかった。
【0032】(比較例2)本比較例2では、長辺用スペ
ーサ11を設けず、さらに、短辺用スペーサ12の高さ
を100μmとしてスライド硝子13、14の間隔を1
00μmとした。この間隙の広い反応容器を用いて、実
施例1と同様にして反応を行なったところ、反応溶液お
よび洗浄溶液の排出が十分でなく、さらに、生成したハ
イブリッドに損傷が発生したため、良好なS/N比が得
られなかった。
ーサ11を設けず、さらに、短辺用スペーサ12の高さ
を100μmとしてスライド硝子13、14の間隔を1
00μmとした。この間隙の広い反応容器を用いて、実
施例1と同様にして反応を行なったところ、反応溶液お
よび洗浄溶液の排出が十分でなく、さらに、生成したハ
イブリッドに損傷が発生したため、良好なS/N比が得
られなかった。
【0033】そこで、溶液の排出を遠心力ではなく、開
口部に濾紙を押しつけて毛管作用により行なったとこ
ろ、実施例1と同様の良好なS/N比でハイブリダイゼ
ーションシグナルを検出することができた。ただし、約
4倍の試薬量が必要であった。
口部に濾紙を押しつけて毛管作用により行なったとこ
ろ、実施例1と同様の良好なS/N比でハイブリダイゼ
ーションシグナルを検出することができた。ただし、約
4倍の試薬量が必要であった。
【0034】(実施例2)本実施例2では、スペーサを
カバー用スライド硝子に取付けるのに、実施例1のよう
に短冊状の樹脂フィルムを接着するのではなく、樹脂ワ
ニスを用いて、カバー用スライド硝子に、スペーサを印
刷して、スペーサ付きカバー用スライド硝子を作製し
た。
カバー用スライド硝子に取付けるのに、実施例1のよう
に短冊状の樹脂フィルムを接着するのではなく、樹脂ワ
ニスを用いて、カバー用スライド硝子に、スペーサを印
刷して、スペーサ付きカバー用スライド硝子を作製し
た。
【0035】スペーサ付きカバー用スライド硝子は、つ
ぎのようにして作製した。まず、カバー用スライド硝子
(縦2.6cm、横7.6cm)の所定位置(左右の短
辺端部中央の長方形領域(幅3mm、長さ26mm)
と、長辺の一方の端部中央の長方形領域(幅3mm、長
さ3cm))に、印刷により樹脂ワニスを塗布する。な
お、本実施例2では、樹脂ワニスとして、熱硬化性エポ
キシ樹脂組成物を用いた。つぎに、ワニスを塗布したカ
バー用スライド硝子を加熱し、樹脂の硬化温度(本実施
例では120℃)に40分間保持して、樹脂を硬化さ
せ、スペーサ付きカバー用スライド硝子を得た。
ぎのようにして作製した。まず、カバー用スライド硝子
(縦2.6cm、横7.6cm)の所定位置(左右の短
辺端部中央の長方形領域(幅3mm、長さ26mm)
と、長辺の一方の端部中央の長方形領域(幅3mm、長
さ3cm))に、印刷により樹脂ワニスを塗布する。な
お、本実施例2では、樹脂ワニスとして、熱硬化性エポ
キシ樹脂組成物を用いた。つぎに、ワニスを塗布したカ
バー用スライド硝子を加熱し、樹脂の硬化温度(本実施
例では120℃)に40分間保持して、樹脂を硬化さ
せ、スペーサ付きカバー用スライド硝子を得た。
【0036】このスペーサ付きカバー用スライド硝子を
用いて、実施例1と同様の方法でハイブリダイゼーショ
ン試験を行なったところ、実施例1と同様の良好な結果
が得られた。
用いて、実施例1と同様の方法でハイブリダイゼーショ
ン試験を行なったところ、実施例1と同様の良好な結果
が得られた。
【0037】なお、樹脂ワニスとしては、反応に使用す
る溶媒に溶解せず、反応に影響を与えず、厚さが容易に
変化しないものであれば、用いることができるが、エポ
キシ樹脂は、硬化収縮率が小さく寸法安定性が高い点
と、耐水、耐薬品性に優れている点で好ましい。
る溶媒に溶解せず、反応に影響を与えず、厚さが容易に
変化しないものであれば、用いることができるが、エポ
キシ樹脂は、硬化収縮率が小さく寸法安定性が高い点
と、耐水、耐薬品性に優れている点で好ましい。
【0038】本実施例2では、スペーサの設置範囲にワ
ニスを塗布したが、スペーサ設置範囲より広い範囲(例
えば、スライド硝子全面)にワニスを塗布し、不要部分
をエッチングや切除などの方法で除去することでスペー
サを形成してもよい。この場合、硬化前に除去しても、
硬化後に除去してもよい。
ニスを塗布したが、スペーサ設置範囲より広い範囲(例
えば、スライド硝子全面)にワニスを塗布し、不要部分
をエッチングや切除などの方法で除去することでスペー
サを形成してもよい。この場合、硬化前に除去しても、
硬化後に除去してもよい。
【0039】また、カバー用スライド硝子ではなく、標
本スライド硝子にスペーサを形成してもよい。
本スライド硝子にスペーサを形成してもよい。
【0040】(実施例3)本実施例3で用いた反応装置
を図8に示す。本実施例3の反応装置は、回転機構71
(図8(a)に図示)と、溶液供給機構72(図8
(b)に図示)と、4つの反応容器支持機構73(図8
(c)に図示)と、制御部87(図8(a)に図示)と
を備える。なお、図8(a)は反応装置全体の平面図、
図8(b)は図8(a)のCD間の部分断面図、図8
(c)は、反応容器支持機構73の反応容器開口部91
を下にした正面図である。
を図8に示す。本実施例3の反応装置は、回転機構71
(図8(a)に図示)と、溶液供給機構72(図8
(b)に図示)と、4つの反応容器支持機構73(図8
(c)に図示)と、制御部87(図8(a)に図示)と
を備える。なお、図8(a)は反応装置全体の平面図、
図8(b)は図8(a)のCD間の部分断面図、図8
(c)は、反応容器支持機構73の反応容器開口部91
を下にした正面図である。
【0041】回転機構71は、回転軸82と、該回転軸
を回転させる回転駆動部86と、回転軸に取付けられて
おり、回転軸82の回転に伴って回転する4本のアーム
81とを備える。
を回転させる回転駆動部86と、回転軸に取付けられて
おり、回転軸82の回転に伴って回転する4本のアーム
81とを備える。
【0042】反応容器支持機構73は、2枚の対向する
スライド硝子とスペーサとからなる反応容器85(実施
例1の反応容器と同様のもの)と、該反応容器85を着
脱可能に支持するスライド保持具83と、アーム81に
スライド保持具83を接続させるためのスウィング軸8
4とを備える。なお、反応容器85は、開口部91がス
ウィング軸84から最も遠くなるようにスライド保持具
83に取付けられる。
スライド硝子とスペーサとからなる反応容器85(実施
例1の反応容器と同様のもの)と、該反応容器85を着
脱可能に支持するスライド保持具83と、アーム81に
スライド保持具83を接続させるためのスウィング軸8
4とを備える。なお、反応容器85は、開口部91がス
ウィング軸84から最も遠くなるようにスライド保持具
83に取付けられる。
【0043】アーム81の先端には、溝90が設けられ
ており、スウィング軸84は、この溝90に、着脱可
能、回動可能に軸架される。なお、図8(a)では、一
つのアームのみスウィング軸84が軸架されている状態
を図示した。回転軸82およびアーム81が回転する
と、図8(a)および(b)にBとして点線で示したよ
うに、遠心力により、軸架されているスウィング軸84
が回転して該スウィング軸84に接続されたスライド保
持具83が遠心方向に持ち上がり、支持された反応容器
85の開口部91から溶液が排出される。
ており、スウィング軸84は、この溝90に、着脱可
能、回動可能に軸架される。なお、図8(a)では、一
つのアームのみスウィング軸84が軸架されている状態
を図示した。回転軸82およびアーム81が回転する
と、図8(a)および(b)にBとして点線で示したよ
うに、遠心力により、軸架されているスウィング軸84
が回転して該スウィング軸84に接続されたスライド保
持具83が遠心方向に持ち上がり、支持された反応容器
85の開口部91から溶液が排出される。
【0044】溶液供給機構72は、反応容器85の開口
部91を溶液に浸すための溶液容器88と、該溶液容器
を昇降させる昇降駆動部89とを備え、さらに、溶液容
器88に溶液を供給するための溶液補給手段(図示せ
ず)を有する。なお、本実施例3では、溶液容器88に
は保温機構が備えられており、内部に保持する溶液を所
望する温度に維持することができる。また、本実施例3
では、溶液容器88に溶液を入れるときは、それに先立
って、溶液補給手段は、該溶液の溶媒により溶液容器8
8内部をあらかじめ洗浄する。
部91を溶液に浸すための溶液容器88と、該溶液容器
を昇降させる昇降駆動部89とを備え、さらに、溶液容
器88に溶液を供給するための溶液補給手段(図示せ
ず)を有する。なお、本実施例3では、溶液容器88に
は保温機構が備えられており、内部に保持する溶液を所
望する温度に維持することができる。また、本実施例3
では、溶液容器88に溶液を入れるときは、それに先立
って、溶液補給手段は、該溶液の溶媒により溶液容器8
8内部をあらかじめ洗浄する。
【0045】本実施例3では、回転軸の回転を制御して
反応容器85を溶液容器88の上で停止させ(図8
(a)および(b)にAとして図示した状態)、昇降駆
動部89により溶液容器88を、該容器88の内部に保
持する溶液の液面が、反応容器85の開口部よりわずか
に高くなるように上昇させることにより、反応容器85
の開口部91を溶液容器88内の溶液に浸して、毛管作
用により、反応容器85内に溶液を導入する。
反応容器85を溶液容器88の上で停止させ(図8
(a)および(b)にAとして図示した状態)、昇降駆
動部89により溶液容器88を、該容器88の内部に保
持する溶液の液面が、反応容器85の開口部よりわずか
に高くなるように上昇させることにより、反応容器85
の開口部91を溶液容器88内の溶液に浸して、毛管作
用により、反応容器85内に溶液を導入する。
【0046】駆動部86は、回転機構71の回転駆動部
86と、溶液供給機構72の昇降駆動部89との動作を
制御する。
86と、溶液供給機構72の昇降駆動部89との動作を
制御する。
【0047】本実施例3では、以上に説明した反応装置
を用いて、実施例1と同様のハイブリダイゼーション試
験を行なった。
を用いて、実施例1と同様のハイブリダイゼーション試
験を行なった。
【0048】すなわち、まず、実施例1と同様にして染
色体標本試料入り反応容器85を調製し、これをスライ
ド保持具83にセットして、該反応容器85の取付けら
れた反応容器支持機構73のスウィング軸84を、アー
ム81の溝90に軸架する。本実施例3では、制御装置
87は、回転軸82の回転を、アーム81の先端部が溶
液容器88の上部に位置するように停止させるので、こ
のとき、反応容器85は、溶液容器88の上部にある。
色体標本試料入り反応容器85を調製し、これをスライ
ド保持具83にセットして、該反応容器85の取付けら
れた反応容器支持機構73のスウィング軸84を、アー
ム81の溝90に軸架する。本実施例3では、制御装置
87は、回転軸82の回転を、アーム81の先端部が溶
液容器88の上部に位置するように停止させるので、こ
のとき、反応容器85は、溶液容器88の上部にある。
【0049】このような状態で、制御装置87の入力装
置(図示せず)から、作動開始の指示を入力すると、こ
れを受け付けた制御装置87は、溶液補給手段により、
溶液容器88に実施例1と同様のプローブ懸濁液を供給
する。つぎに、制御装置87は、昇降機構89に溶液容
器88を上昇させ、液面が開口部91に接するようにし
て、一定時間(溶液の粘度により異なるが、本実施例で
は30秒)保持したのち、昇降機構89に溶液容器88
を下降させ、初期の位置に戻させる。これにより、反応
容器85内にプローブ懸濁液が供給されるので、制御装
置87は、このまま8時間放置し、ハイブリダイゼーシ
ョン反応を起こさせる。
置(図示せず)から、作動開始の指示を入力すると、こ
れを受け付けた制御装置87は、溶液補給手段により、
溶液容器88に実施例1と同様のプローブ懸濁液を供給
する。つぎに、制御装置87は、昇降機構89に溶液容
器88を上昇させ、液面が開口部91に接するようにし
て、一定時間(溶液の粘度により異なるが、本実施例で
は30秒)保持したのち、昇降機構89に溶液容器88
を下降させ、初期の位置に戻させる。これにより、反応
容器85内にプローブ懸濁液が供給されるので、制御装
置87は、このまま8時間放置し、ハイブリダイゼーシ
ョン反応を起こさせる。
【0050】放置時間が経過すると、制御装置87は、
回転駆動部86を作動させ、回転軸82を10秒間回転
させて、反応容器85内部の溶液を排出する。さらに、
制御装置87は、溶液容器88に実施例1と同様の洗浄
液を供給し、43℃に保ちながら、昇降機構89に溶液
容器88を上昇させ、反応容器85が溶液に浸かるよう
にして、15分間保持したのち、昇降機構89に溶液容
器88を下降させ、初期の位置に戻させる。
回転駆動部86を作動させ、回転軸82を10秒間回転
させて、反応容器85内部の溶液を排出する。さらに、
制御装置87は、溶液容器88に実施例1と同様の洗浄
液を供給し、43℃に保ちながら、昇降機構89に溶液
容器88を上昇させ、反応容器85が溶液に浸かるよう
にして、15分間保持したのち、昇降機構89に溶液容
器88を下降させ、初期の位置に戻させる。
【0051】つぎに、制御装置は、回転駆動部86を作
動させ、回転軸82を10秒間回転させて、反応容器8
5内部の溶液を排出したのち、制御装置87は、溶液補
給手段により、溶液容器88にフルオレセイン標識アビ
ジン溶液を添加し、昇降機構89に溶液容器88を上昇
させ、反応容器85の開口部91が溶液に浸かるように
して、30秒間保持したのち、昇降機構89に溶液容器
88を下降させ、初期の位置に戻させる。これにより、
反応容器85内にフルオレセイン標識アビジン溶液が導
入され、プローブの結合位置に標識としてフルオレセイ
ンが結合した標本が得られる。反応容器85を反応装置
から取外し、さらに反応容器85から標本スライド硝子
を外して、該スライド硝子上の標本をプロピジウム・ア
イオダイドで染色体の対比染色を行った後、標本を落射
式蛍光顕微鏡で観察したところ、ヒト第1番染色体αサ
テライトDNAに蛍光が観察され、バックグラウンドに
は蛍光の発光がなく、良好なS/N比でハイブリダイゼ
ーションシグナルを検出することができた。
動させ、回転軸82を10秒間回転させて、反応容器8
5内部の溶液を排出したのち、制御装置87は、溶液補
給手段により、溶液容器88にフルオレセイン標識アビ
ジン溶液を添加し、昇降機構89に溶液容器88を上昇
させ、反応容器85の開口部91が溶液に浸かるように
して、30秒間保持したのち、昇降機構89に溶液容器
88を下降させ、初期の位置に戻させる。これにより、
反応容器85内にフルオレセイン標識アビジン溶液が導
入され、プローブの結合位置に標識としてフルオレセイ
ンが結合した標本が得られる。反応容器85を反応装置
から取外し、さらに反応容器85から標本スライド硝子
を外して、該スライド硝子上の標本をプロピジウム・ア
イオダイドで染色体の対比染色を行った後、標本を落射
式蛍光顕微鏡で観察したところ、ヒト第1番染色体αサ
テライトDNAに蛍光が観察され、バックグラウンドに
は蛍光の発光がなく、良好なS/N比でハイブリダイゼ
ーションシグナルを検出することができた。
【0052】本実施例3によれば、溶液の供給、排出等
を含む反応工程を、制御装置87により自動的に行なう
ことができる。
を含む反応工程を、制御装置87により自動的に行なう
ことができる。
【0053】なお、本実施例3では、アームおよび反応
容器支持機構73は、それぞれ4つずつ備えられている
が、回転が円滑に行なえれば、これらの数は4に限られ
ない。
容器支持機構73は、それぞれ4つずつ備えられている
が、回転が円滑に行なえれば、これらの数は4に限られ
ない。
【0054】また、図8(b)に92として図示した位
置に撮像装置を設け、制御装置87または他に用意した
情報処理装置により、該撮像装置により採取された反応
容器内の画像を分析し、試験結果(例えば、あらかじめ
定められた形状の染色体の、あらかじめ定められた位置
の色素沈着の有無)を判断して、判断結果を出力するよ
うにしてもよい。さらに、制御装置87が、判断結果に
応じて、連続的に繰り返し試験を行なうようにしてもよ
い。例えば、連続的に複数の試料を検査しながら、あら
かじめ定められた形状の染色体の、あらかじめ定められ
た位置に色素の沈着が無いことを検出した回数をカウン
トするなどの処理が考えられる。このようにすれば、人
手を介することなく、多数の染色体試料を検査し、その
結果を蓄積することができる。
置に撮像装置を設け、制御装置87または他に用意した
情報処理装置により、該撮像装置により採取された反応
容器内の画像を分析し、試験結果(例えば、あらかじめ
定められた形状の染色体の、あらかじめ定められた位置
の色素沈着の有無)を判断して、判断結果を出力するよ
うにしてもよい。さらに、制御装置87が、判断結果に
応じて、連続的に繰り返し試験を行なうようにしてもよ
い。例えば、連続的に複数の試料を検査しながら、あら
かじめ定められた形状の染色体の、あらかじめ定められ
た位置に色素の沈着が無いことを検出した回数をカウン
トするなどの処理が考えられる。このようにすれば、人
手を介することなく、多数の染色体試料を検査し、その
結果を蓄積することができる。
【0055】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、スライド硝子のたわみを抑えて溶液の排出を容易に
することができる。さらに、本発明によれば、遠心力を
利用して溶液を排出することにより、粘度の高い溶液で
も迅速に排出することができる。
ば、スライド硝子のたわみを抑えて溶液の排出を容易に
することができる。さらに、本発明によれば、遠心力を
利用して溶液を排出することにより、粘度の高い溶液で
も迅速に排出することができる。
【図1】 本発明の反応容器を示す上面図である。
【図2】 本発明の反応容器を示す断面図である。
【図3】 従来の反応チャンバからの溶液の排出をを示
す概念断面図である。
す概念断面図である。
【図4】 従来法による溶液の供給を示す概念図であ
る。
る。
【図5】 従来法による溶液の排出を示す概念図であ
る。
る。
【図6】 従来の改良方法による溶液の供給を示す概念
図である。
図である。
【図7】 従来の反応容器を示す断面図である。
【図8】 実施例3の反応装置を示す説明図である。
11…長辺部スペーサ、 12…短辺部スペーサ、 1
3…標本基剤、 14…カバー用基剤、 31,32…
スライド硝子、 33…スペーサ、 34…試薬溶液、
44…濾紙、 71…回転機構、 72…溶液供給機
構、 73…反応容器支持機構、 81…アーム、 8
2…回転軸、 83…スライド保持具、84…スウィン
グ軸、 85…反応容器、 86…回転駆動部、 87
…制御部、 88…溶液容器、 89…昇降機構、 9
0…軸受用溝、 91…反応容器開口部、 92…撮像
装置設置位置。
3…標本基剤、 14…カバー用基剤、 31,32…
スライド硝子、 33…スペーサ、 34…試薬溶液、
44…濾紙、 71…回転機構、 72…溶液供給機
構、 73…反応容器支持機構、 81…アーム、 8
2…回転軸、 83…スライド保持具、84…スウィン
グ軸、 85…反応容器、 86…回転駆動部、 87
…制御部、 88…溶液容器、 89…昇降機構、 9
0…軸受用溝、 91…反応容器開口部、 92…撮像
装置設置位置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C12N 15/09
Claims (16)
- 【請求項1】液体を2枚の板状基材間に挾持する反応容
器の、該基材であって、 少なくとも表裏一方の面の、少なくとも3点にスペーサ
を備えることを特徴とする反応容器用基材。 - 【請求項2】請求項1において、 前記スペーサは、前記面の左右の短辺端部と、前後のう
ち一方の長辺端部とに備えられることを特徴とする反応
容器用基材。 - 【請求項3】板状の基材の少なくとも表裏一方の面の、
少なくとも3点にスペーサを設けるスペーサ設置工程を
備えることを特徴とする反応容器用基材の製造方法。 - 【請求項4】請求項3において、 前記スペーサ設置工程は、前記面の、左右の短辺端部
と、前後のうち一方の長辺端部とにスペーサを設ける工
程であることを特徴とする反応容器用基材の製造方法。 - 【請求項5】請求項3において、 前記スペーサ設置工程は、 短冊状の樹脂フィルムを前記基材に接着する工程である
ことを特徴とする反応容器用基材の製造方法。 - 【請求項6】請求項3において、 前記樹脂フィルムは、ポリテレフタル酸エチレン製であ
ることを特徴とする反応容器用基材の製造方法。 - 【請求項7】請求項3において、 前記スペーサ設置工程は、 印刷により、樹脂ワニスを前記基材に塗布してワニス膜
を形成する工程と、 上記ワニス膜を硬化する工程とを有することを特徴とす
る反応容器用基材の製造方法。 - 【請求項8】請求項7において、 前記樹脂ワニスは、熱硬化性エポキシ樹脂であり、 前記ワニス膜を硬化する工程は、前記ワニス膜を加熱す
る工程を備えることを特徴とする反応容器用基材の製造
方法。 - 【請求項9】請求項7において、 前記スペーサ設置工程は、 上記ワニス膜の不要部分を除去する工程を、さらに有す
ることを特徴とする反応容器用基材の製造方法。 - 【請求項10】液体を2枚の板状基材間に挾持する反応
容器であって、該基材のうち、少なくとも一方は、少な
くとも表裏一方の面の、少なくとも3点にスペーサを備
える反応容器と、 運動により反応容器内部に加速度を印加する回転機構と
を備えることを特徴とする反応装置。 - 【請求項11】請求項10において、 前記運動は、円運動であり、 前記加速度は、遠心力であることを特徴とする反応装
置。 - 【請求項12】請求項10において、 前記スペーサは、前記面の、左右の短辺端部と、前後の
うち一方の長辺端部とに備えられることを特徴とする反
応装置。 - 【請求項13】請求項10において、 前記反応容器には、スペーサの備えられていない開口部
が確保されており、 前記反応装置は、上記開口部を、液体の液面に浸すため
の液体供給機構をさらに有し、 上記液体供給機構は、 液体を保持するための液体容器と、 液体容器に保持された液体の液面を変位させるための移
動機構とを有することを特徴とする反応装置。 - 【請求項14】少なくとも表裏一方の面の、少なくとも
3点にスペーサを備える第1の板状基材の、スペーサを
備える面と、第2の板状基材とを対向させて構成される
反応容器を運動させることにより、第1の板状基材と第
2の板状基材との間隙に保持された液体に加速度を印加
し、該液体を該反応容器の外部に排出することを特徴と
する液体排出方法。 - 【請求項15】請求項14において、 前記運動は、円運動であり、 前記加速度は、遠心力であることを特徴とする液体排出
方法。 - 【請求項16】請求項14において、 前記スペーサは、前記面の、左右の短辺端部と、前後の
うち一方の長辺端部とに備えられることを特徴とする液
体排出方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6300919A JPH08154657A (ja) | 1994-12-05 | 1994-12-05 | 反応容器、反応容器用基材、反応容器用基材の製造方法、反応装置および液体排出方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6300919A JPH08154657A (ja) | 1994-12-05 | 1994-12-05 | 反応容器、反応容器用基材、反応容器用基材の製造方法、反応装置および液体排出方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08154657A true JPH08154657A (ja) | 1996-06-18 |
Family
ID=17890714
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6300919A Pending JPH08154657A (ja) | 1994-12-05 | 1994-12-05 | 反応容器、反応容器用基材、反応容器用基材の製造方法、反応装置および液体排出方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08154657A (ja) |
-
1994
- 1994-12-05 JP JP6300919A patent/JPH08154657A/ja active Pending
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