JPH08154624A - 甘味料及びこれを使用した食品の製造方法 - Google Patents

甘味料及びこれを使用した食品の製造方法

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JPH08154624A
JPH08154624A JP6330021A JP33002194A JPH08154624A JP H08154624 A JPH08154624 A JP H08154624A JP 6330021 A JP6330021 A JP 6330021A JP 33002194 A JP33002194 A JP 33002194A JP H08154624 A JPH08154624 A JP H08154624A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sweetener
amylase
amaranth
candy
producing
Prior art date
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Pending
Application number
JP6330021A
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English (en)
Inventor
Taketo Kanehiro
武人 金弘
Takami Nakano
孝美 中野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KANRO FAMILY KK
Original Assignee
KANRO FAMILY KK
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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  • Confectionery (AREA)
  • Seasonings (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アマランサスを水飴と遜色のない甘味料と
し、これをそれ自体でまたは原料として使用可能にし、
アマランサスの利用価値を高めること。 【構成】 アマランサスを酵素糖化し、得られた液体を
濾過及び/または濃縮処理することを特徴とする甘味料
の製造方法であり、キャンディや飲料にも利用でき、そ
れ自体水飴と遜色のない甘味料であり、また水飴に代替
する原料としてキャンディや飲料に利用しても優れた物
性を有することが確認された。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アマランサスの利用に
関し特に甘味料として利用可能にする製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術と問題点】アマランサスはメキシコからア
ンデス南部及びインドから東南アジアを原産地とするヒ
ユ属ヒユ科の一年草木であり、蛋白質、脂質、ミネラル
(鉄、カリウム、カルシウムなど)、アミノ酸などを豊
富に含む栄養特性を有し、特に、食物アレルギーへの効
用が指摘されており、アマランサスを混入した食品はア
トピー症状を発症しないとされている。従って、その食
品としての利用が期待されているのであるが、その利用
方法は、パンやケーキに粉末にして添加物として混ぜた
り、菓子特にキャンディについては、単に炒ってキャン
ディに利用することが提案されているにすぎない(「ア
レルギー患者が摂取可能なアマランサスパンの製造と評
価」日本家政学会誌VOL.43,No.1,P.16) 。しかし、アマ
ランサスはモチ性を有し粉末にしたり蒸したりすると粘
性が生じ、また炒るとホップする等特異な物性を有し、
添加物としてアマランサスの混入は原材料との違和感を
うみ、原材料の特性を壊す危険がある。このようにアマ
ランサスは、その栄養特性が優れており、健康食品とし
て注目され、且つアトピー疾患を有する者に対してかな
り有効であることが示されているという利点が多々ある
にも拘らず、十分な利用が図られていないのが現状であ
る。
【0003】
【問題点を解決するための手段】本発明は以上の点に鑑
み、研究した結果、水飴と遜色のない甘味料とすること
ができ、これをそれ自体でまたは原料として使用可能と
し、アマランサスの利用価値を高めることに成功したも
のであり、その要旨とするところはアマランサスを酵素
糖化し、得られた液体を濾過及び/または濃縮処理する
ことを特徴とする甘味料の製造方法である。本発明を詳
しく説明すると、本発明で使用されるアマランサスは、
先にも述べた通り、ヒユ属ヒユ科の一年草木であり、収
穫後乾燥して粉末にして使用する。アマランサスは葉茎
部だけでなく、種子も単体あるいは混合物として使用対
象となる。
【0004】かかるアマランサスの粉末を加温した水に
所要時間浸漬し、この浸漬液に酵素剤を加えて100℃
前後に保持し、酵素糖化させ液化を促進させる。酵素は
αアミラーゼ、βアミラーゼのほか、プルナラーゼ、イ
ソアミラーゼなどを単体であるいはアミラーゼと併用で
使用される。この液化工程中に麦芽を加えることが望ま
しい。液化が完了したならば、得られた液体を濾過及び
/または濃縮する。濾過はけいそう土や活性炭が使用さ
れる。このようにして得られた本発明の甘味料(以下本
件甘味料という)は食品としてあるいは食品材料として
使用される。例えば、それ自体を甘味料あるいは調味料
として使用したり、希釈して健康飲料として使用した
り、添加物として食品原料に混入したり、水飴の代替物
として利用したり、その利用範囲は極めて広い。
【0005】本件甘味料をキャンディ原料として使用す
るには、これに砂糖、練乳、油脂その他を加えてミキシ
ングし、爾後煮詰めて冷却しキャンディ原料を得る。必
要応じて、スタンピングを行い、キャンディ製品とす
る。煮詰め温度については、従来法の条件でもよいが、
100〜110℃が望ましく、これによってキャンディ
生地の粘度の上昇を抑制できる。本件甘味料は、希釈し
てそのまま飲料としても使用することが可能であるが、
他の飲料原料例えばレモンエキス等の果実の果汁、野菜
の絞り汁、コーヒーや茶などを加えて加熱殺菌処理して
使用される。また清涼飲料の甘味料として使用してもよ
い。
【0006】
【実施例】
実施例1 アマランサスの葉茎部と種子を粉砕した粉末1kgに水
3kgを加え、40℃で4時間保温浸漬した。この浸漬
液へ酵素剤αアミラーゼを加え100℃前後に保持し酵
素糖化を行い液化させた。その後麦芽50gを加えて6
0℃で15時間保温後、けいそう土及び活性炭による濾
過を行い更に濃縮して本件甘味料650gを得た。本件
甘味料の成分を市販の水飴との比較を表1に示す。
【表1】本件甘味料及び市販水飴の成分表
【0007】以上から明らかな通り、本件甘味料は、市
販の水飴に比して、DE値では水飴に劣るが、水分、糖
分、pH、デキストリン、灰分等の点では水飴と遜色が
なく、甘味料として十分利用できることが確認されたも
のである。着色度や性状については水飴とは異なるが、
食品の種類によっては問題になることはない。
【0008】実施例2 実施例1で得られた本件甘味料10gに水85gを加え
た2つの試験区,にそれぞれレモンエキスとコーヒ
ー抽出液を5g加え、200g入りのスチール缶に充填
し巻き締め後85℃で1時間加熱殺菌して、レモン飲料
とコーヒー飲料を得た。表2はこれらの試験区と、本件
甘味料を市販水飴に替えた対照区の原料配合割合であ
る。表3は、各飲料の加熱前後の成分変化である。
【表2】飲料の原料割合
【表3−1】各飲料の加熱前後の成分変化
【表3−2】各飲料の加熱前後の成分変化
【0009】以上から明らかな如く、本件甘味料を使用
した飲料は、水飴を使用した飲料に比して、pH、糖
度、官能評価において遜色がなく、飲料の甘味素材とし
て十分使用できることを確認できたものである。
【0010】実施例3 実施例1で得られた本件甘味料に表4にしたがって砂
糖、練乳、油脂、その他を加えた。これらの混合物をミ
キサーで混合して80℃に加熱した後、撹拌鋤きのつい
た二重構造の釜で試験区については140℃、試験区
については100〜110℃で真空℃500〜600
mmHgの条件で煮詰めた後、80〜90℃まで冷却しス
タンピングした後、自然冷却して包装しキャンディとし
た。表4には、対比のため従来法に基づく水飴の原料割
合を対照区及びとして掲げた。
【表4】キャンディの原料割合(g)
【0011】対照区及びの煮詰め温度は試験区と
同じ140℃で行った。以上の製法によるキャンディの
成分分析の結果を表5に示す。
【表5】キャンディの成分分析結果 ++:非常に良い +:やや良い −:やや悪い
【0012】以上の通り、煮詰め温度を従来のように1
40℃前後にすると硬度が高くなるがハードキャンディ
にはかえって適しており、また水分、糖質の点では、水
飴を原料とするキャンディと成分的に異なることはな
い。しかし、煮詰め温度を100〜110℃にすること
により、水飴原料キャンディと同じ固さになったことが
確認された。官能評価では、試験区についてはザラツ
キ感が多少残るが、旨味及び香味の点では高い評価を得
た。
【0013】
【効果】以上のように、本発明法では、アマランサスを
酵素糖化させることにより、水飴と遜色のない甘味料に
することができ、それ自体として利用でき、また水飴に
代替する原料としてキャンディや飲料に利用しても優れ
ていることが確認されたものである。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アマランサスを酵素糖化し、得られた液体
    を濾過及び/または濃縮処理することを特徴とする甘味
    料の製造方法
  2. 【請求項2】前記酵素がアミラーゼであることを特徴と
    する請求項1の甘味料の製造方法
  3. 【請求項3】アマランサスにアミラーゼを加えて酵素糖
    化し、得られた液体を濾過及び/または濃縮処理し、こ
    れに砂糖を加え煮詰めることを特徴とするキャンディの
    製造方法
  4. 【請求項4】アミラーゼと共に麦芽を加えることを特徴
    とする請求項3のキャンディの製造方法
  5. 【請求項5】煮詰め温度を100〜110℃にすること
    を特徴とする請求項3のキャンディの製造方法
  6. 【請求項6】アマランサスにアミラーゼを加えて酵素糖
    化し、得られた反応液を濾過及び/または濃縮処理し
    て、これに野菜及びまたは果実を加えて加熱殺菌処理す
    ることを特徴とする飲料の製造方法
  7. 【請求項7】アミラーゼと共に麦芽を加えることを特徴
    とする請求項6の飲料の製造方法
JP6330021A 1994-12-06 1994-12-06 甘味料及びこれを使用した食品の製造方法 Pending JPH08154624A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008000100A (ja) * 2006-06-26 2008-01-10 Gun Ei Chem Ind Co Ltd 新規糖化物、およびその製造方法

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