JPH08153292A - 監視カメラ、センター装置及び監視システム - Google Patents

監視カメラ、センター装置及び監視システム

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Publication number
JPH08153292A
JPH08153292A JP6292557A JP29255794A JPH08153292A JP H08153292 A JPH08153292 A JP H08153292A JP 6292557 A JP6292557 A JP 6292557A JP 29255794 A JP29255794 A JP 29255794A JP H08153292 A JPH08153292 A JP H08153292A
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JP
Japan
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image data
unit
camera
center device
image
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Application number
JP6292557A
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English (en)
Inventor
Jusaku Atsumi
重作 渥美
Hiromichi Okamoto
裕通 岡本
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Atsumi Electric Co Ltd
Original Assignee
Atsumi Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 監視カメラとセンター装置を電話回線で接続
した監視システムにおいて、電話回線の利用効率を向上
させると共に、監視者の負担を軽減する。 【構成】 監視カメラの制御部23は、センサ部3から
アラーム信号が出力された場合、そのときに移動物体検
知部21で撮像画像内に移動している物体がある場合に
限って画像データを伝送する。従って通信回線を有効に
使用できる。また、移動物体がある場合にはマーカ信号
発生部22からのマーカ信号を画像データに合成して伝
送する。これによりセンター装置側の監視者はマーカが
付されている画像を注視すればよいので、モニタの監視
の負担を軽減できる。センター装置では監視カメラから
の画像データを受信した場合には、最初のフレームの画
像とリアルタイムに受信している画像を並べてモニタに
表示する。従って監視者は現場の状況をより確実に把握
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、監視カメラ、監視カメ
ラからの画像データを受信するセンター装置及びこれら
を用いた監視システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、監視カメラとセンター装置とを電
話回線で接続した防犯警報システムの開発が盛んであ
る。その概略の構成例を図6に示す。
【0003】図6において、1はビル、2は監視カメ
ラ、3はセンサ部、4はカメラ部、5は制御部、6は受
信機、7は通信回線、8、9は交換局、10はセンター
装置、11は受信部、12は表示制御部、13はモニ
タ、14は表示部を示す。
【0004】監視の対象となっているビル1の各所には
監視カメラ2が設置されている。監視カメラ2は、セン
サ部3、カメラ部4、制御部5を備えている。センサ部
3は熱線センサで構成されており、物体が輻射する熱線
を検知すると侵入者があったことを示すアラーム信号を
出力する。カメラ部4はCCD撮像素子を用いて構成さ
れており、アナログ映像信号をデジタル画像データ(以
下、単に画像データと記す。)に変換して出力するもの
とする。なお、カメラ部4の視野はセンサ部3の視野を
全て含むように取り付け角度が調整されている。
【0005】制御部5は警戒状態と警戒解除状態の二つ
の状態が設定可能となされており、警戒解除状態が設定
されている場合においてはセンサ部3からアラーム信号
が出力されても無視するが、警戒状態が設定されている
場合においてセンサ部3からアラーム信号が出力された
場合には、侵入者があったと判断してアラーム信号とカ
メラ部4からの画像データとを受信機6に送出する。
【0006】受信機6は、ビル1の監視センター等の所
定の箇所に設置されているものであり、監視カメラ2の
制御部5に対して警戒状態、警戒解除状態を設定すると
共に、警戒状態時において監視カメラ2からアラーム信
号と画像データが送出された場合には、自己に割り当て
られた識別番号、アラーム信号を送出した監視カメラの
識別番号を付して、異常が発生したことを示す異常デー
タと監視カメラ2から送出された画像データとをセンタ
ー装置10宛に送出する。なお、図6においては受信機
6には監視カメラ2が1台しか接続されていないが、こ
れは図が煩雑になることを避けるために一つの監視カメ
ラ2を代表的に示しているものであって、受信機6は複
数台の監視カメラが接続可能となされていることは当然
である。
【0007】受信機6から送出されたこれらの信号は、
通信回線7を介して最寄りの交換局8へ伝送され、そこ
から更に通信回線7によりセンター装置10の最寄りの
交換局9に伝送されてセンター装置10に伝送される。
なお、この通信回線7は画像データの伝送が可能な回線
であればどのようなものであってもよく、例えば一般加
入電話回線あるいはISDN等のデジタル回線を用いる
ことができる。
【0008】センター装置10はビル1の警備の委託を
受けた警備会社等に設置されているものであり、受信部
11、表示制御部12、モニタ13を備えている。
【0009】受信部11は異常データと画像データを受
信するためのものであり、画像データの復調等の所定の
処理を行って表示制御部12に送出するものである。
【0010】表示部14は、例えば監視カメラ2の配置
図が描かれたパネルであり、そのパネルの監視カメラ2
が配置されている個所にはランプやLED等の表示素子
が取り付けられて構成されているものである。なお、こ
の表示部14はCRTで構成し、異常が発生したビル名
及び異常を検知した監視カメラの設置位置等の情報を文
字で表示するようにしてもよい。ここでは前者の構成で
あるとする。
【0011】表示制御部12は異常データと画像データ
を受けると、画像データをモニタ13に送出して画像を
表示させると共に、表示部14の表示素子の中の異常デ
ータを送出した監視カメラ2に対応する表示素子を点灯
させる処理を行うものである。
【0012】なお、図6においては表示制御部12には
モニタ13が1台しか接続されていないが、これは図が
煩雑になることを避けるためであって、表示制御部12
は複数台のモニタが接続可能となされていることは当然
である。また、センター装置10には通信回線7を介し
て複数のビルの受信機が接続されているものである。
【0013】以上の構成によれば、ビル1の監視カメラ
2のセンサ部3が警戒状態にあるときに侵入者を検知す
ると、異常データとそのときの画像データが当該ビル1
の受信機6から通信回線7を介してセンター装置10に
伝送され、表示部14に異常発生が表示されると共にモ
ニタ13にそのときの画像が表示されるので、センター
装置10の監視者はモニタ13と表示部14とを監視す
ることによって、どのビルのどの箇所において異常が発
生しているのかを知ることができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6に
示すような監視システムにおいては、監視カメラ2のセ
ンサ部3がアラーム信号を出力した場合には常にカメラ
部4からの画像データが伝送され、しかも画像データの
伝送は比較的長い時間に渡って行われるので、次のよう
な問題がある。
【0015】まず、監視カメラ2のセンサ部3は熱線の
変化を検知するものであるので誤動作することがある。
例えば、何らかの原因で温度が変化した場合にもアラー
ム信号を出力することがあることはよく知られているこ
とであり、センサ部3がこのような誤動作を生じた場合
には通信回線7が長時間に渡って無駄に使用されてしま
うばかりでなく、このような場合にモニタ13に表示さ
れる画像には殆どの場合変化が見られないので、センタ
ー装置10の監視者はどのような異常が発生したのか非
常な注意力をもってモニタ13を注視しなければなら
ず、大きな負担となるという問題がある。
【0016】また、図6に示す監視システムには次のよ
うな問題もある。即ち、センター装置10の表示制御部
12にはモニタ13が複数台接続可能ではあるが、セン
ター装置10は通信回線7を介して多くの受信機が接続
されているので、モニタ13を受信機と一対一に設ける
こと、及び接続される受信機の数だけ通信回線を確保す
ることは実際的には不可能であり、従って多くの監視カ
メラ2のセンサ部3が上述した誤動作によりアラーム信
号を出力した場合にはセンター装置10の回線が満杯に
なり、本当に侵入者を検知した監視カメラがあったとし
てもその監視カメラの画像データがセンター装置10に
受信されないという問題が生じる可能性がある。
【0017】更に、図6に示す監視システムには次のよ
うな問題もある。即ち、センター装置10のモニタ13
には受信した画像データの画像がリアルタイムに表示さ
れるだけであるので、例えば侵入者を検知した時点では
実際に侵入者が映っていたとしても、その侵入者が移動
してカメラ部3の視野から外れてしまった場合にはモニ
タ13上で侵入者を観察することはできないので、セン
ター装置10の監視者が侵入者を見逃してしまう場合が
あるという問題があるのである。
【0018】勿論、センター装置10で受信した画像デ
ータはVTR等に記録しておくのが通常ではあるが、い
ちいち記録した画像を再生して観察していたのでは手間
がかかるばかりでなく、種々の手配が遅れてしまうもの
である。
【0019】本発明は、上記の課題を解決するものであ
って、センサ部がアラーム信号を出力したとしても、画
像中に移動物体が検知されない場合には画像データは送
出しないようにすることにより、センサ部の誤動作によ
って長時間に渡って通信回線を使用してしまうことを回
避すると共に、結果的にセンター装置の監視者の負担を
軽減することができる監視カメラを提供することを目的
とするものである。
【0020】また本発明は、単に受信した画像データを
リアルタイムにモニタに表示するのではなく、受信した
最初の画像と現在受信しているリアルタイムの画像とを
並べて表示することにより、より分かり易い画面構成と
し、以て監視者の負担を軽減するセンター装置を提供す
ることを目的とするものである。
【0021】更に、本発明は、通信回線を有効利用で
き、しかも監視者の負担の少ない監視システムを提供す
ることを目的とするものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の監視カメラは、カメラ部と、熱線
センサ部と、データ伝送部と、熱線センサ部が異常状態
を示す信号を出力したときカメラ部からの画像データに
基づいて撮像画像中に移動している物体があるか否かを
検知し、移動している物体がない場合には、熱線センサ
部が異常状態を示す信号を出力した旨を示す情報のみを
データ伝送部により送信し、移動している物体がある場
合には、熱線センサ部が異常状態を示す信号を出力した
旨を示す情報及びカメラ部からの画像データをデータ伝
送部により送信する制御手段とを備えることを特徴とす
る。
【0023】請求項2記載の監視カメラは、請求項1記
載の監視カメラにおいて、制御手段は、撮像画像中に移
動している物体がある場合には所定のパターン信号をカ
メラ部からの画像データに合成して送信することを特徴
とする。
【0024】また、請求項3記載のセンター装置は、監
視カメラと通信回線で接続されてなるセンター装置であ
って、通信回線を介して監視カメラから送信された画像
データ及び/または熱線センサ部が異常状態を示す信号
を出力した旨を示す情報を受信する受信部と、モニタ
と、画像データを受信した場合には受信した最初のフレ
ームの静止画画像データと、リアルタイムに受信してい
る画像データの二つの画像データを生成してこれらの二
つの画像データの画像を左右または上下に並べてモニタ
に表示する表示制御部とを備えることを特徴とする。
【0025】更に、請求項4記載の監視システムは、監
視カメラとセンター装置とが通信回線によって接続され
た監視システムであって、監視カメラは、カメラ部と、
熱線センサ部と、データ伝送部と、熱線センサ部が異常
状態を示す信号を出力したときカメラ部からの画像デー
タに基づいて撮像画像中に移動している物体があるか否
かを検知し、移動している物体がない場合には、熱線セ
ンサ部が異常状態を示す信号を出力した旨を示す情報の
みをデータ伝送部により送信し、移動している物体があ
る場合には、熱線センサ部が異常状態を示す信号を出力
した旨を示す情報及びカメラ部からの画像データをデー
タ伝送部により送信する制御手段とを備え、センター装
置は、通信回線を介して監視カメラから送信された画像
データ及び/または熱線センサ部が異常状態を示す信号
を出力した旨を示す情報を受信する受信部と、モニタ
と、画像データを受信した場合には受信した最初のフレ
ームの静止画画像データと、リアルタイムに受信してい
る画像データの二つの画像データを生成してこれらの二
つの画像データの画像を左右または上下に並べてモニタ
に表示する表示制御部とを備えることを特徴とする。
【0026】また更に請求項5記載の監視システムは、
請求項4記載の監視システムにおいて、監視カメラの制
御手段は、撮像画像中に移動している物体がある場合に
は所定のパターン信号をカメラ部からの画像データに合
成して送信することを特徴とする。
【0027】
【作用及び発明の効果】請求項1記載の監視カメラにつ
いては次のようである。この監視カメラには制御手段が
備えられているが、この制御手段は警戒状態が設定され
ている場合において、熱線センサ部から異常を示す信号
が出力されると、カメラ部からの画像データに基づいて
撮像画像内に移動物体があるか否かを検知する。そし
て、撮像画像中に移動物体がないと判断される場合には
熱線センサ部が異常状態を示す信号を出力した旨を示す
情報のみをデータ伝送部により送信する。しかし、撮像
画像中に移動物体があると判断される場合には、熱線セ
ンサ部が異常状態を示す信号を出力した旨を示す情報及
びカメラ部からの画像データをデータ伝送部により送信
する。
【0028】従って、警戒状態において熱線センサ部が
異常を示す信号を出力したからといって常にカメラ部か
らの画像データが送出されるのではなく、カメラ部から
の画像データは撮像画像中に移動物体がある場合にのみ
送出されるので、例えば侵入者がないにも拘わらず環境
温度の変化等によって熱線センサが誤動作したような場
合には画像データは送出されず、侵入者があった場合等
実際に異常が発生した場合にのみ画像データを送出する
ようにすることが可能となる。
【0029】以上のようであるから、この監視カメラに
よれば、図6に示す場合のように無駄に通信回線を使用
することを回避することができ、しかもセンター装置の
モニタに表示される画像は実際に異常が発生している画
像であるので、センター装置の監視者はより注意して観
察するようになるのでどのような異常が発生しているか
をより認識し易くなるものである。
【0030】この請求項1記載の監視カメラにおいて、
請求項2記載のように、制御手段は、撮像画像中に移動
している物体がある場合には所定のパターン信号をカメ
ラ部からの画像データに合成して送信するものとするこ
とは非常に有用である。
【0031】つまり、侵入者は必ずしもカメラ部の視野
内で移動するとは限らないのでリアルタイムで伝送され
る画像内には侵入者が映っていない場合も考えられる。
そこで、請求項2記載のように撮像画像中に移動してい
る物体がある場合には所定のパターン信号をカメラ部か
らの画像データに合成して送信するようにすれば、セン
ター装置の監視者に対してこのパターンによって注意を
喚起することができる。 従ってセンター装置の監視者
はこのパターンが表示されている画面をより注意して監
視すればよいので、監視者の負担が軽減されると共に、
異常状態の確認をより確実に行うことができ等、監視の
作業効率を向上させることが可能となる。
【0032】次に、請求項3記載のセンター装置につい
ては次のようである。このセンター装置は、表示制御部
を備えるが、この表示制御部は、画像データを受信した
場合には受信した最初のフレームの静止画画像データ
と、リアルタイムに受信している画像データの二つの画
像データを生成してこれらの二つの画像データの画像を
左右または上下に並べてモニタに表示する処理を行う。
【0033】従来においてはモニタに表示される画像は
リアルタイムに受信した画像だけであるのに対して、こ
のセンター装置においてはモニタには異常が発生したと
きの最初の画像とリアルタイムに受信している画像の二
つの画像が表示されることになる。
【0034】このように異常が発生したときの最初の画
像を表示することは非常に重要である。なぜなら、監視
者はこれらの二つの画像を観察することによって異常が
発生したときの状況と現在の状況とを比較することがで
きるので、現場の状況をよりよく把握する、あるいは推
測することができ、以て発生している異常の内容に応じ
た望ましい対応を迅速に選択することができるからであ
る。
【0035】以上のようであるので、このセンター装置
によれば、監視の作業効率を向上させることができ、監
視者の負担を軽減することもできるものである。
【0036】次に、請求項4記載の監視システムについ
ては次のようである。この監視システムは監視カメラと
センター装置が通信回線によって接続されて構成される
が、監視カメラは請求項1記載の構成を備え、センター
装置は請求項3記載の構成を備えている。
【0037】従って、監視カメラからは撮像画像中に移
動物体がある場合にのみ画像データが送出されるので、
例えば侵入者がないにも拘わらず環境温度の変化等によ
って熱線センサが誤動作したような場合には画像データ
は送出されず、侵入者があった場合等実際に異常が発生
した場合にのみ画像データを送出するようにすることが
可能となり、またセンター装置のモニタには異常が発生
したときの最初の画像とリアルタイムに受信している画
像の二つの画像が表示されることになる。
【0038】以上のようであるので、この監視システム
によれば、図6に示す場合のように無駄に通信回線を使
用することを回避することができ、しかもセンター装置
のモニタに表示される画像は実際に異常が発生している
画像であるので、センター装置の監視者はより注意して
観察するようになるのでどのような異常が発生している
かをより認識し易くなるものであり、また、監視者はモ
ニタに表示される二つの画像を観察することによって異
常が発生したときの状況と現在の状況とを比較すること
ができるので、現場の状況をよりよく把握する、あるい
は推測することができ、以て発生している異常の内容に
応じた望ましい対応を迅速に選択することができる。
【0039】また、これらの相乗効果として、監視の作
業効率を向上させることができ、監視者の負担を軽減す
ることもできる。
【0040】この請求項4記載の監視システムにおい
て、請求項5記載のように監視カメラの制御手段は、撮
像画像中に移動している物体がある場合には所定のパタ
ーン信号をカメラ部からの画像データに合成して送信す
るものとすることは非常に有用である。
【0041】上述したようにこのことによって、カメラ
部からの画像データにパターン信号を合成することによ
ってセンター装置の監視者に対して注意を喚起すること
ができるのであり、その結果監視者の負担が軽減され、
監視の作業効率を向上させることが可能となるのであ
る。
【0042】
【実施例】以下、図面を参照しつつ実施例を説明する。
本発明に係る監視システムの全体的な構成は図6に示す
と同様に監視カメラとセンター装置とが通信回線により
接続されて構成されるが、監視カメラとセンター装置の
構成は図6に示すものとは異なっている。従って、以下
の実施例においては本発明に係る監視カメラとセンター
装置の構成を説明することにする。
【0043】図1は本発明に係る監視カメラの一実施例
の構成を示す図であり、図中、20は制御装置、21は
移動物体検知部、22はマーカ信号発生部、23は制御
部、24はデータ伝送部、25は加算器を示す。なお、
図6に示す構成要素と同等なものについては同一の符号
を付して重複する説明を省略する。
【0044】センサ部3からのアラーム信号は制御部2
3に入力される。制御部23は警戒解除状態が設定され
ているときにアラーム信号を受けた場合にはそのアラー
ム信号は無視して何の処理も行わない。
【0045】しかし、警戒状態が設定されているときに
アラーム信号を受けると、制御部23は、移動物体検知
部21からの信号に基づいて撮像した画像中に移動物体
が有るか否かを判断し、撮像画像中に移動物体が無い場
合にはデータ伝送部24に対してセンサ部3がアラーム
信号を出力した旨を示す異常データの伝送を指示する。
このとき制御部23は自己に割り当てられた識別番号を
付加する。
【0046】この異常データは受信機(図示せず)に転
送され、受信機において更に当該受信機の識別番号が付
されて通信回線(図示せず)を介してセンター装置(図
示せず)に伝送されることになるが、このような識別番
号、異常データの伝送は短時間で終了するので、画像デ
ータのように長時間に渡って通信回線を使用することは
ない。
【0047】これに対して、警戒状態が設定されている
ときにセンサ部3からアラーム信号を受け、このとき移
動物体検知部21が移動物体が有ることを示す信号を出
力している場合には、制御部23は、データ伝送部24
に対して異常データと、カメラ部4からの画像データの
伝送を指示する。このとき制御部23は自己に割り当て
られた識別番号を付加するのは上述した通りである。
【0048】制御部23からの指示に応じてデータ伝送
部24は識別番号、異常データ及び画像データを受信機
に伝送するが、画像データに対してはいわゆる帯域圧縮
のためのフレーム間差分符号化等の所定の符号化を施し
て伝送する。
【0049】これらのデータは受信機に転送され、受信
機において更に当該受信機の識別番号が付されて通信回
線を介してセンター装置に伝送されることになる。
【0050】ところで、移動物体検知部21について説
明すると次のようである。この移動物体検知部21はカ
メラ部4からの画像データに基づいて撮像画像中に移動
している物体が有るか否かを判定するものであり、移動
物体が有ると判断される場合には移動物体有りを示す信
号を出力し、移動物体が無いと判断される場合には移動
物体無しを示す信号を出力する。
【0051】ここで、撮像画像中に移動物体が有るか否
かを検知する手法としては種々考えられ、適宜の手法を
採用すればよい。例えば、フレーム間の差分を取り、そ
の差分データの中の所定のレベル以上の値を有する画素
数を計数し、その計数値が所定の個数以上である場合に
は移動物体有りと判定するようにすることができる。
【0052】また、フレーム間差分を取り、その差分デ
ータの中の所定のレベル以上の値を有する画素を求め、
それらの画素の全てを含む最小の矩形を求め、その矩形
内の画素数が所定の値以上である場合に移動物体有りと
判定するようにすることもできる。具体的には次のよう
である。いま、図3Aにおいて円形の物体Pが1フレー
ムの間にP′で示すように移動したとし、所定のレベル
以上のレベルを有する差分データが斜線部のようであっ
たとすると、この斜線部に対して図3BのQで示すよう
な矩形が定まる。この矩形Qは斜線部の画素を全て含
み、且つ最小なものであることは明らかである。そこ
で、矩形Qに含まれる画素数を計数して、その値と閾値
とを比較し、閾値以上であれば移動物体有りと判定する
のである。特にこの手法によれば人間と、ネズミや虫等
の小動物とを識別することができる可能性が高いので、
センサ部3が小動物を検知してアラーム信号を出力した
場合にも画像データを伝送してしまうことを避けること
が可能となる。
【0053】さて、図1において、移動物体検知部21
から移動物体有りを示す信号が出力されるとマーカ信号
発生部22が起動され、所定のマーカ信号が発生されて
加算器25においてカメラ部4からの画像データに加算
される。このマーカ信号は、例えば図4に示すようにカ
メラ部4からの画像データに対して、当該画像41の所
定の位置にマーカ40を表示するための信号である。な
お、図4においてマーカは円形となされているが、どの
ような形状であってもよいことは当然である。
【0054】このように図1に示す構成によれば、警戒
状態が設定されているときにセンサ部3からアラーム信
号が出力された場合に常にカメラ部4からの画像データ
が伝送されるのではなく、実際に画像内に移動物体が存
在する場合、即ち実際に異常が発生している場合に限っ
て画像データが伝送されるので、従来のように通信回線
が長時間に渡って無駄に使用されることがなく、通信回
線を有効利用することができる。
【0055】また、画像データ中に移動物体が有る場合
には伝送される画像データにマーカ信号が合成されるの
で、センター装置側の監視者は画像中に移動物体が有る
か無いかを容易に判断することができるので、画像監視
の負担が軽減され、その結果監視効率を向上できる。
【0056】以上、本発明に係る監視カメラについて説
明したが、次に本発明に係るセンター装置について図2
を参照して説明する。図2において、30は表示制御
部、31は異常データ処理部、32は画像データ処理部
を示す。なお、図6に示す構成要素と同等なものについ
ては同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0057】受信部11は受信した異常データあるいは
異常データと画像データを復号化して表示制御部30に
転送する。
【0058】表示制御部30は、異常データ処理部31
と、画像データ処理部32とを備えている。異常データ
処理部31は、受信したデータから送信元の受信機の識
別番号、監視カメラの識別番号及び異常データのみを抽
出し、解釈して表示信号を生成して表示部(図2には図
示せず)に出力する。
【0059】即ち、表示制御部30は、表示部14が上
述したように監視カメラの配置図で、そのパネルの監視
カメラが配置されている個所に表示素子が取り付けられ
て構成されているものである場合には、送信元の受信機
の識別番号及び監視カメラの識別番号を解釈して表示部
14のどの表示素子を点灯させるかを定める処理を行う
ことによって表示信号を生成する。このような処理を行
うためには、例えば送信元の受信機の識別番号と監視カ
メラの識別番号とを入力アドレスとして点灯させる表示
素子のアドレスを出力するテーブルを用いることによっ
て行うことができる。
【0060】また、表示部14がCRTで構成されてい
る場合には、送信元の受信機の識別番号及び監視カメラ
の識別番号を解釈して、当該受信機が設置されているビ
ル名及び当該監視カメラが設置されている個所名を表示
するための文字パターンデータを生成する処理を行う。
このような処理を行うためには、受信機の識別番号とビ
ル名が対応して書き込まれたテーブルと、監視カメラの
識別番号と設置個所が対応して書き込まれたテーブルを
設け、受信した識別番号に基づいてこれらのテーブルを
参照して表示する文字パターンデータを生成するように
すればよい。
【0061】画像データ処理部32は、受信した画像デ
ータから二つの画像データを生成し、合成してモニタ1
3に出力する処理を行うものである。一つの画像データ
は受信した最初のフレームの画像データであり、もう一
つの画像データはリアルタイムで受信した画像データで
ある。
【0062】このような処理を行うには、例えば二つの
フレームメモリを備え、受信した画像データの最初のフ
レームの画像データは予め定められた一方のフレームメ
モリに書き込み、他方のフレームメモリにはリアルタイ
ムに受信している画像データを順次書き込み、これら二
つの画像がモニタ13の画面の左右方向または上下方向
に並んで表示されるようにフレームメモリから画像デー
タを読み出すようにすればよい。
【0063】従って、モニタ13の画面が図5Aに示す
ように左右方向に2分割されるように設定されている場
合には、一方の領域には受信した最初のフレームの静止
画像が固定的に表示され、他方の領域にはリアルタイム
で受信している画像データに基づく画像が表示されるこ
とになる。
【0064】また、モニタ13の画面が図5Bに示すよ
うに16分割されるように設定されている場合には、こ
れらの二つの画像を上下方向に並べて表示することも可
能である。
【0065】このように図2に示す構成のセンター装置
によれば、モニタ13には異常が発生したときの最初の
画像と、現在の画像とが並べて表示されるので、監視者
はこれらの二つの画像を観察することによって異常が発
生したときの状況と現在の状況とを比較することがで
き、現場の状況をよりよく把握したり、推測することが
できるので、発生している異常の内容に応じた望ましい
対応を迅速に選択することができる。その結果、このセ
ンター装置によれば、監視の作業効率を向上させること
ができ、監視者の負担を軽減することもできる。
【0066】以上本発明に係るセンター装置について説
明したが、次に本発明に係る監視システムについて説明
する。
【0067】本発明に係る監視システムは、図6におい
て監視カメラ2を図1に示すものと置き換え、且つセン
ター装置10を図2に示すものと置き換えれば構成する
ことができる。従ってこの監視システムによれば、上述
した監視カメラとセンター装置の効果に加え、これらの
効果の相乗効果として監視の作業効率をより向上させる
ことができ、監視者の負担をより軽減することができる
という効果がある。
【0068】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種
々の変形が可能である。例えばモニタ13の画面が図5
Bに示すように分割される場合には、どの画像がどこの
監視カメラの画像を表示しているのか識別するのが困難
であるので、このような場合には表示制御部30の異常
データ処理部31において上述したようにして文字パタ
ーンデータを生成して画像データ処理部32からの画像
データに合成して表示するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る監視カメラの一実施例の構成を
示す図である。
【図2】 本発明に係るセンター装置の一実施例の構成
を示す図である。
【図3】 図1に示す監視カメラの移動物体検知部21
における移動物体検知のための一手法を説明するための
図である。
【図4】 図1に示す監視カメラのマーカ信号発生部2
2で発生されるマーカの例を示す図である。
【図5】 図2に示すセンター装置のモニタ13の画面
分割を説明するための図である。
【図6】 従来提案されている監視システムの構成例を
示す図である。
【符号の説明】
1…ビル、2…監視カメラ、3…センサ部、4…カメラ
部、5…制御部、6…受信機、7…通信回線、8、9…
交換局、10…センター装置、11…受信部、12…表
示制御部、13…モニタ、14…表示部、20…制御装
置、21…移動物体検知部、22…マーカ信号発生部、
23…制御部、24…データ伝送部、25…加算器、3
0…表示制御部、31…異常データ処理部、32…画像
データ処理部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 7/18 E

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カメラ部と、 熱線センサ部と、 データ伝送部と、 熱線センサ部が異常状態を示す信号を出力したときカメ
    ラ部からの画像データに基づいて撮像画像中に移動して
    いる物体があるか否かを検知し、移動している物体がな
    い場合には、熱線センサ部が異常状態を示す信号を出力
    した旨を示す情報のみをデータ伝送部により送信し、移
    動している物体がある場合には、熱線センサ部が異常状
    態を示す信号を出力した旨を示す情報及びカメラ部から
    の画像データをデータ伝送部により送信する制御手段と
    を備えることを特徴とする監視カメラ。
  2. 【請求項2】前記制御手段は、撮像画像中に移動してい
    る物体がある場合には所定のパターン信号をカメラ部か
    らの画像データに合成して送信することを特徴とする請
    求項1記載の監視カメラ。
  3. 【請求項3】監視カメラと通信回線で接続されてなるセ
    ンター装置であって、 通信回線を介して監視カメラから送信された画像データ
    及び/または熱線センサ部が異常状態を示す信号を出力
    した旨を示す情報を受信する受信部と、 モニタと、 画像データを受信した場合には受信した最初のフレーム
    の静止画画像データと、リアルタイムに受信している画
    像データの二つの画像データを生成してこれらの二つの
    画像データの画像を左右または上下に並べてモニタに表
    示する表示制御部とを備えることを特徴とするセンター
    装置。
  4. 【請求項4】監視カメラとセンター装置とが通信回線に
    よって接続された監視システムであって、 監視カメラは、 カメラ部と、 熱線センサ部と、 データ伝送部と、 熱線センサ部が異常状態を示す信号を出力したときカメ
    ラ部からの画像データに基づいて撮像画像中に移動して
    いる物体があるか否かを検知し、移動している物体がな
    い場合には、熱線センサ部が異常状態を示す信号を出力
    した旨を示す情報のみをデータ伝送部により送信し、移
    動している物体がある場合には、熱線センサ部が異常状
    態を示す信号を出力した旨を示す情報及びカメラ部から
    の画像データをデータ伝送部により送信する制御手段と
    を備え、 センター装置は、 通信回線を介して監視カメラから送信された画像データ
    及び/または熱線センサ部が異常状態を示す信号を出力
    した旨を示す情報を受信する受信部と、 モニタと、 画像データを受信した場合には受信した最初のフレーム
    の静止画画像データと、リアルタイムに受信している画
    像データの二つの画像データを生成してこれらの二つの
    画像データの画像を左右または上下に並べてモニタに表
    示する表示制御部とを備えることを特徴とする監視シス
    テム。
  5. 【請求項5】前記監視カメラの制御手段は、撮像画像中
    に移動している物体がある場合には所定のパターン信号
    をカメラ部からの画像データに合成して送信することを
    特徴とする請求項4記載の監視システム。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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