JPH08153230A - 紙幣識別装置 - Google Patents

紙幣識別装置

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Publication number
JPH08153230A
JPH08153230A JP6317663A JP31766394A JPH08153230A JP H08153230 A JPH08153230 A JP H08153230A JP 6317663 A JP6317663 A JP 6317663A JP 31766394 A JP31766394 A JP 31766394A JP H08153230 A JPH08153230 A JP H08153230A
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JP
Japan
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banknote
bill
value
paper money
low
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Application number
JP6317663A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideyuki Miwa
秀之 三和
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH08153230A publication Critical patent/JPH08153230A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 利用者との接点になる紙幣投入口および紙幣
払出口を、人間工学を考慮した適切な位置に配設するこ
とができる紙幣識別装置を提供することを目的とする。 【構成】 前部に紙幣Aを受け入れる紙幣投入口8を形
成した紙幣識別部4と、前部に紙幣Aを払い出す紙幣払
出口9を形成した紙幣払出部5と、高額紙幣Aを収納す
る高額紙幣収納部3と、低額紙幣Aを収納する低額紙幣
収納部6と、を上下方向に重ねて備えた紙幣識別装置1
において、高額紙幣収納部3と低額紙幣収納部6との間
に、紙幣識別部4および紙幣払出部5を配設したもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、いわゆるリサイクルビ
ルバリデータなどの紙幣識別装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】リサイクルビルバリデータなどの紙幣識
別装置は、前部に紙幣投入口を形成した紙幣識別部と、
前部に紙幣払出口を形成した紙幣払出部と、一万円札な
どの高額紙幣を収納する高額紙幣収納部と、千円札など
の低額を収納する低額紙幣収納部とに分割され、これら
が上下方向に重なるようにして配設されている。この場
合、低額紙幣を受け入れるための搬送路と、低額紙幣を
払い出すための搬送路とを別の通路とすべく、従来のも
のでは、上側から高額紙幣収納部、紙幣識別部、低額紙
幣収納部および紙幣払出口の順で配設されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の紙幣
識別装置では、紙幣識別部が中間上部に、紙幣払出部が
下部に配設されているため、これに伴って紙幣投入口と
紙幣払出口とが上下に離れて配設されることになる。こ
のため、装置を利用する者にとって、紙幣投入口および
紙幣払出口が同時に視野に入りにくいため、誤って紙幣
払出口に紙幣を投入しようとしたり、紙幣が紙幣払出口
に払い出されているにもかかわらず、紙幣投入口を見な
がら払い出される紙幣を待っているなどの勘違いをする
ことがある。さらに、紙幣を受け取る際に利用者が屈み
込む必要があり、人間工学的な配慮に欠けるものとなっ
ていた。一方、紙幣識別装置の上側に他の装置などを配
設することがあり、かかる場合には、紙幣払出口の位置
が極端に低くなる不具合があった。
【0004】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたものであり、利用者との接点になる紙幣投入口およ
び紙幣払出口を、人間工学を考慮した適切な位置に配設
することができる紙幣識別装置を提供することをその目
的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
発明は、前部に紙幣を受け入れる紙幣投入口を形成した
紙幣識別部と、前部に紙幣を払い出す紙幣払出口を形成
した紙幣払出部と、高額紙幣を収納する高額紙幣収納部
と、低額紙幣を収納する低額紙幣収納部と、を上下方向
に重ねて備えた紙幣識別装置において、高額紙幣収納部
と低額紙幣収納部との間に、紙幣識別部および紙幣払出
部を配設したことを特徴とする。
【0006】
【作用】高額紙幣収納部と低額紙幣収納部との間に、紙
幣識別部および紙幣払出部を配設しているため、これに
伴って、紙幣を受け入れる紙幣投入口と、紙幣を払い出
す紙幣払出口とが上下に重なって、装置の中間位置に配
設される。このため、利用者の視野に常に紙幣投入口お
よび紙幣払出口が同時に入り、紙幣の投入や受取りに際
し、利用者が勘違いするのを有効に防止することができ
る。また、装置の上側や下側に物を置いても、紙幣投入
口および紙幣払出口の高さが、利用に支障を生ずるよう
な高さなってしまうことがない。
【0007】
【実施例】以下、添付図面を参照して、本発明の一実施
例に係る紙幣識別装置を、いわゆるリサイクルビルバリ
データに適用した場合について説明する。なお以降の説
明では、発明の理解を容易にするため、先にリサイクル
ビルバリデータの全体構成を説明し、その後、発明に該
当する要部を詳細に説明する。このリサイクルビルバリ
データは、千円札、五千円札および一万円札を受け入れ
る機能を有すると共に、千円札を払い出す機能を有し、
例えばパチンコ店の両替機や両替・玉貸機に搭載され
る。図1は紙幣受入れモードにあるリサイクルビルバリ
データの断面図であり、図2は紙幣払出しモードにある
リサイクルビルバリデータの断面図である。
【0008】両図に示すように、このリサイクルビルバ
リデータ1は、キャビネット2内に、上下方向に上側か
ら高額紙幣収納部3、紙幣識別部4、紙幣払出部5およ
び低額紙幣収納部6が配設されており、このうち、高額
紙幣収納部3は上部ユニットとして一体化され、紙幣識
別部4、紙幣払出部5および低額紙幣収納部6は下部ユ
ニットとして一体化されて、キャビネット2にそれぞれ
着脱可能に取り付けられている。また、低額紙幣収納部
6の下部は箱状に形成され、内部に回路基板7が収納さ
れている。紙幣識別部4の前部には紙幣Aを受け入れる
紙幣投入口8が形成され、また紙幣払出部5の前部には
紙幣Aを払い出す紙幣払出口9が形成されている。この
紙幣投入口8および紙幣払出口9は一体に形成され、キ
ャビネット2から前方に突出している。キャビネット2
の前側には、両図には図示していないが鍵付きの上ドア
(上部ユニットに対応)および下ドア(下部ユニットに
対応)が設けられ、これらドアの開口から紙幣投入口8
および紙幣払出口9が外部に臨むようになっている。
【0009】一方、高額紙幣収納部3、紙幣識別部4、
紙幣払出部5および低額紙幣収納部6を結ぶ紙幣搬送路
は、紙幣投入口8から紙幣Aを受入れ搬送する受入搬送
路10と、受入搬送路10の下流端から分岐して高額紙
幣収納部3に連なる高額紙幣搬送路11および低額紙幣
収納部6に連なる低額紙幣搬送路12と、低額紙幣搬送
路12から分岐して紙幣払出部5に連なる払出搬送路1
3とで構成されている。高額紙幣搬送路11と低額紙幣
搬送路12との分岐部には第1ゲート14が設けられ、
低額紙幣搬送路12と払出搬送路13との分岐部には第
2ゲート15が設けられている。これら第1ゲート14
および第2ゲート15は、図1に示す千円札を受け入れ
る状態を待機状態として、五千円札または一万円札を受
け入れた場合には、第1ゲート14が回動して、受け入
れた紙幣Aを受入搬送路10から高額紙幣搬送路11に
導く。また、千円札を払い出す場合には、第2ゲート1
5が回動して、低額紙幣収納部12から搬送されてきた
紙幣Aを、低額紙幣搬送路12から払出搬送路13に導
く。
【0010】高額紙幣収納部3は、高額紙幣搬送路11
の下流端に連なる待機通路21と、待機通路21を挟む
ように設けた紙幣送り込み装置22と、紙幣送り込み装
置22を挟むように設けた上側の五千円金庫23および
下側の一万円金庫24とを備えている。紙幣送り込み装
置22は高額紙幣スタック板25を有し、この高額紙幣
スタック板25により、高額紙幣搬送路11から待機通
路21に送り込まれてきた紙幣Aを、それが五千円札で
あれば五千円金庫23内に、一万円であれば一万円金庫
24内にそれぞれ送り込む。五千円金庫23および一万
円金庫24は、ユニット化された高額紙幣収納部3に対
し、それぞれ着脱自在に構成されており、それぞれ独自
に取り出して集金が行えるようになっている。
【0011】なお、図中の符号26は、紙幣送り込み装
置22を作動させる高額紙幣スタックモータであり、符
号27は、高額紙幣収納部3の高額紙幣搬送路11に臨
むローラなどの搬送装置、および紙幣識別部4の搬送装
置(いずれも図示省略)を作動させる上部搬送モータで
ある。また、図中の符号28は、待機通路21への紙幣
Aの送込み完了を検出する第1通過センサである。さら
に、符号29および30は、高額紙幣スタック板25の
上動端位置および下動端位置をそれぞれ検出する第1位
置センサおよび第2位置センサである。また、符号31
は、五千円金庫23および一万円金庫24の前面に位置
する上記の上ドアに設けた第1スイッチであり、この第
1スイッチ31により上ドアが開放されているときに、
リサイクルビルバリデータ1の運転を停止させるように
なっている。そして、両図では省略されているが、五千
円金庫23および一万円金庫24には、紙幣Aの満杯を
検出する第3位置センサおよび第4位置センサが、それ
ぞれ設けられている。
【0012】紙幣識別部4は、外部から紙幣Aを受け入
れる紙幣投入口8と、紙幣投入口8から受け入れた紙幣
Aの真偽および金種を識別する識別機構(図示省略)
と、受け入れた紙幣Aを受入搬送路10の待機位置まで
搬送した後、識別機構の識別結果を待って、先方への搬
送または返却のための逆搬送を行う搬送機構(図示省
略)とを備えている。なお、図中の符号35は、紙幣投
入口8からの紙幣Aの受入れ完了を検出する第2通過セ
ンサである。また、両図では省略されているが、第2通
過センサ35の上流側には、受入搬送路10に臨み、受
け入れた紙幣Aの引き抜きを防止する機構が組み込まれ
ている。
【0013】紙幣払出部5は、両替用などの紙幣Aを、
内部で所定枚数揃え、これを一括して払い出す機能を有
すると共に、紙幣Aを揃える際に、紙幣Aが重なって送
られてきたときに、これを払い出すことなく保留する機
能を有している。このため、紙幣払出部5は、払出搬送
路13の下流端から1枚ずつ送り込まれてきた紙幣Aを
順次重ねるようにして揃えるための一括保留部41と、
一括保留部41の下側に配設され、紙幣Aが重なって送
られてきたときにこれを保留するリジェクト保留部42
と、紙幣Aを一括して払い出す払出搬送ベルト43と、
一括保留部41およびリジェクト保留部42を仕切ると
共に、払出しに先立ち上動して一括保留部41内の紙幣
Aを払出搬送ベルト43に押し付けるガイド板44と、
一括保留部41内の紙幣Aをリジェクト保留部42内に
送り込むリジェクトスタック板45と、払出搬送ベルト
43の先方に位置する紙幣払出口9とを備えている。こ
の場合、紙幣払出口9、一括保留部41、払出搬送ベル
ト43およびガイド板44が紙幣Aの一括払出装置とし
て機能し、リジェクト保留部42、リジェクトスタック
板45およびガイド板44が紙幣Aのリジェクト装置と
して機能する。
【0014】すなわち、紙幣Aが1枚ずつ一括保留部4
1に送られてきて所定枚数に達すると、ガイド板44が
上動した後、払出搬送ベルト43が走行して、紙幣Aを
一括して紙幣払出口9に送り出す一方、紙幣Aが重なっ
て送られてきた場合には、ガイド板44が上動した後、
リジェクトスタック板45が下動し、紙幣Aを、ガイド
板44をすり抜けさせて、一括保留部41からリジェク
ト保留部42に送り込む。
【0015】図中の符号46は、ガイド板44およびリ
ジェクトスタック板45を上下動させる払出スタックモ
ータである。また、符号47は、紙幣Aの一括保留部4
1への送込み完了(兼枚数のカウント)を検出する第3
通過センサであり、符号48は、紙幣Aの一括払出しの
完了を検出する第4通過センサである。さらに、符号4
9は、払出搬送ベルト43の走行停止位置を検出する第
5位置センサ、符号50および符号51は、ガイド板4
4の上動端位置および下動端位置をそれぞれ検出する第
6位置センサおよび第7位置センサ、符号52および符
号53は、リジェクトスタック板45の上動端位置およ
び下動端位置を検出する第8位置センサおよび第9位置
センサである。また、符号54は、リジェクト保留部4
2内に紙幣Aが保留されているか否かを検出する第2ス
イッチである。
【0016】なお、払出搬送ベルト43の作動は、後述
する下部搬送モータ66により行われ、この下部搬送モ
ータ66から払出搬送ベルト43に至る動力伝達機構
は、両図では省略されている。同様に、上記の払出スタ
ックモータ46からガイド板44およびリジェクトスタ
ック板45に至る動力伝達機構も、省略されている。
【0017】低額紙幣収納部6は、紙幣識別部4から搬
送されてきた千円札を収納すると共に、収納した千円札
を紙幣払出部5に送り出す機能を有している。このた
め、低額紙幣収納部6は、千円金庫61と、低額紙幣搬
送路12から送り込まれてきた紙幣Aを千円金庫61内
に送り込む送込みスタック板(図示省略)と、千円金庫
61内の紙幣を押さえている低額紙幣スタック板62
と、千円金庫61から紙幣Aを紙幣払出部5に送り出す
低額紙幣搬送ベルト63とを備えている。千円金庫61
は、ユニット化された低額紙幣収納部6に対し、着脱自
在に構成されており、これを取り出すことにより、紙幣
Aの集金や両替用などの紙幣Aの補充ができるようにな
っている。
【0018】低額紙幣搬送路12から送り込まれてきた
紙幣Aは、低額紙幣搬送ベルト63と低額紙幣スタック
板62との間に導かれ、低額紙幣搬送ベルト63の走行
により収納待機位置まで搬送される。ここで、送込みス
タック板が下動し、紙幣Aを、低額紙幣スタック板62
をすり抜けさせて千円金庫61に送り込む。一方、紙幣
Aを送り出す場合には、低額紙幣スタック板62が低額
紙幣搬送ベルト63に隠れる位置まで上動し、低額紙幣
搬送ベルト63が、紙幣Aを最上位のものから1枚ずつ
低額紙幣搬送路12に送り出してゆく。図示しないが、
千円金庫61の出入口の近傍には分離ローラが設けられ
ており、この分離ローラで最上位の紙幣Aを低額紙幣搬
送ベルト63から受け渡されるようにして送ると共に、
次の紙幣Aを低額紙幣搬送ベルト63に並べて設けた分
離爪64で押さえ、紙幣Aを1枚ずつ低額紙幣搬送路1
2に確実に送り込んでゆく。
【0019】もっとも、2枚の紙幣A,Aが水分なとで
貼り付いている場合などでは、分離ローラおよび分離爪
64を用いても、この2枚の紙幣A,Aが重なって送ら
れたり、その一部が重なった状態で送られたりしてしま
う。かかる場合には、低額紙幣搬送路12に設けた識別
センサ65および後述する第12位置センサ(エンコー
ダ機能)71が、この状態を識別し、上記のリジェクト
装置を作動させる。
【0020】図中の符号66は、低額紙幣搬送ベルト6
3および上記の払出搬送ベルト43を作動させる下部搬
送モータであり、符号67は、低額紙幣スタック板62
および送込みスタック板を上下動させる低額紙幣スタッ
クモータである。また、符号68は、紙幣Aの千円金庫
61への送込み完了および送出し完了を検出して、低額
紙幣搬送ベルト63を起動・停止させる第5通過センサ
である。さらに、符号69および符号70は、低額紙幣
スタック板62の上動端位置および下動端位置を検出す
る第10位置センサおよび第11位置センサであり、符
号71は、下部搬送モータ66の回転角度を検出する第
12位置センサである。
【0021】この場合、第5通過センサ68により、低
額紙幣搬送ベルト63の起動・停止、すなわち下部搬送
モータ66に紙幣Aの1枚送り分の回転を行わせること
になるが、2枚の紙幣A,Aが一部重なった状態で送ら
れると、下部搬送モータ66が紙幣Aの1枚送り分以上
に回転する。そこで、第12位置センサ71により、こ
の2枚の紙幣A,Aが一部重なった状態を検出させ、上
記の識別センサ65の識別能力を補完させるようにして
いる。
【0022】なお、図中の符号72および73は、千円
金庫61の満杯およびエンプティをそれぞれ検出する第
13位置センサおよび第14位置センサである。また、
符号74は、千円金庫61の前面に位置する上記の下ド
アに設けた第3スイッチであり、この場合も、第3スイ
ッチ74により下ドアが開放されているときに、リサイ
クルビルバリデータ1の運転を停止させるようになって
いる。
【0023】次に、図1により、紙幣Aの受入れ動作
を、図2により、紙幣Aの払出し動作を、それぞれ順を
追って説明する。図1は、紙幣受入れモードにおける待
機状態を表しており、第1ゲート14および第2ゲート
15が千円札を受け入れる状態にある。この状態で、紙
幣投入口8に千円札(紙幣A)が投入されると、紙幣A
は紙幣識別部4で識別された後、受入搬送路10から低
額紙幣搬送路12を通って低額紙幣収納部6に送り込ま
れる。低額紙幣収納部6に送り込まれた紙幣Aは、ここ
で、低額紙幣搬送路12に連なる収納待機位置から、送
込みスタック板により、千円金庫61に送り込まれる。
【0024】一方、紙幣投入口8に五千円札または一万
円札(紙幣A)が投入されると、紙幣識別部4で五千円
札であることまたは一万円札であることが識別され、第
1ゲート14が回動して搬送路の切り替えが行われる。
紙幣識別部4を通過した紙幣Aは、受入搬送路10から
高額紙幣搬送路11を通って高額紙幣収納部3に送り込
まれる。高額紙幣収納部3では、高額紙幣スタック板2
5が上動端位置にあって、一万円札を受け入れる待機状
態にあり、一万円札が待機通路21に送り込まれてきた
場合には、この状態から高額紙幣スタック板25が下動
して、紙幣Aを一万円金庫24に送り込む。また、紙幣
Aが紙幣識別部4で五千円札と識別された場合には、紙
幣Aが待機通路21に送り込まれるまでに、高額紙幣ス
タック板25が下動端位置に移動し、紙幣Aを待機通路
21に受け入れたところで、高額紙幣スタック板25が
上動して、紙幣Aを五千円金庫23に送り込む。
【0025】図2は、紙幣払出しモードにおける待機状
態を表しており、第2ゲート15が回動して、低額紙幣
搬送路12と払出搬送路13とが連通すると共に、低額
紙幣収納部6の低額紙幣スタック板62が、上動端位置
に退避した状態にある。払出し指令により、低額紙幣搬
送ベルト63が走行を開始すると共に分離ローラが回転
を開始すると、千円金庫61から紙幣Aが、低額紙幣搬
送路12および払出搬送路13を通って、紙幣払出部5
に1枚ずつ送り込まれて行く。紙幣Aは、第3通過セン
サ47でカウントされながら、一括保留部41に積み重
ねるようにして蓄積されてゆく。一括保留部41内の紙
幣Aが所定枚数に達すると、低額紙幣搬送ベルト63お
よび分離ローラが停止すると同時に、紙幣払出部5のガ
イド板44が上動する。ガイド板44が紙幣Aを伴って
上動端位置に達すると、払出搬送ベルト43が走行を開
始し、紙幣Aを一括して一括保留部41から紙幣払出口
9に送り出してゆく。
【0026】一方、千円金庫61から一括保留部41へ
の搬送過程において、紙幣Aが重なって搬送されている
ことが識別される(識別センサ65および第12位置セ
ンサ71)と、この重なった紙幣Aが一括保留部41に
達するのを待って、千円金庫61からの紙幣Aの搬送を
一旦停止し、ガイド板44を上動させた後リジェクトス
タック板45を下動させて、一括保留部41内の紙幣A
を、リジェクト保留部42内に送り込む。そして、上記
と同じ手順で、新たに所定枚数の紙幣Aの搬送を行う。
【0027】この場合、他の制御方法を執ってもよい。
すなわち、重なった紙幣Aが一括保留部41に達する前
に、ガイド板44を上動させ、重なった紙幣Aを直接リ
ジェクト保留部42に導くようにする。このとき、紙幣
Aのカウントを1回パスし、つぎの紙幣Aからカウント
を上乗せしてゆく。このようにして、リサイクルビルバ
リデータ1の一連の動作が行われる。
【0028】次に、本実施例の要部について詳細に説明
する。上述したように、このリサイクルビルバリデータ
1は、構成装置を、高額紙幣収納部3と紙幣識別部4と
紙幣払出部5と低額紙幣収納部6とにブロック割りし、
これを上側から重ねるように高額紙幣収納部3、紙幣識
別部4、紙幣払出部5および低額紙幣収納部6の順に配
設した構成になっている。また、紙幣識別部4の前部に
は紙幣投入口8が設けられ、紙幣払出部5の前部には紙
幣払出口9が設けられ、これら紙幣投入口8および紙幣
払出口9は、重なるように配設されている(図1および
図2参照)。
【0029】図3は、このように構成されたリサイクル
ビルバリデータ1の外観斜視図である。同図に示すよう
に、リサイクルビルバリデータ1の外殻は、キャビネッ
トと2、キャビネット2の前面に設けた上ドア16およ
び下ドア17とで構成され、上ドア16と下ドア17と
の間には、紙幣投入口8および紙幣払出口9を一体的に
形成したアクセス口18が配設されている。上ドア16
は、高額紙幣収納部4の五千円金庫23および一万円金
庫24に対応しており、また下ドア17は低額紙幣収納
部6の千円金庫61に対応している。
【0030】図4および図5は、このリサイクルビルバ
リデータ1を搭載した両替機の外観斜視図および開扉状
態の正面図である。両図に示すように、両替機101の
内部には、リサイクルビルバリデータ1および硬貨識別
装置102とが並んだ状態で収納され、またこれに付随
して電源部103や電源スイッチ104などが収納され
ている。両替機101の前扉105には、リサイクルビ
ルバリデータ1に対応して、右中間に上記のアクセス口
18が配設され、アクセス口18の上方に投入金額の表
示器106が配設されている。一方、硬貨識別装置10
2に対応して、前扉105の左上には硬貨返却レバー1
07および硬貨投入口108が配設され、硬貨投入口1
08の下方には硬貨返却口109が配設されている。そ
して、前扉105の中央には選択ボタン110が配設さ
れ、上から一万円、五千円、三千円、二千円および千円
の両替パターンが選択できるようになっている。
【0031】以上のように、本実施例によれば、紙幣識
別部4および紙幣払出部5を、高額紙幣収納部3と低額
紙幣収納部6との間に配設することにより、紙幣投入口
8と紙幣払出口9とをリサイクルビルバリデータ1の上
下方向の中間位置に揃えて配設することができる。この
ため、利用者が、紙幣投入口8と紙幣払出口9とを間違
って認識するのを防止することができると共に、払い出
された両替紙幣Aを待っていたり、取り忘れたするのを
防止することができる。また、紙幣投入口8および紙幣
払出口9が、利用者が紙幣Aを投入したり受け取ったり
するのに、適切な高さになり、人間工学を考慮すること
ができる。しかも、紙幣投入口8および紙幣払出口9を
一体に形成することができると共に、両替機101の前
扉105との位置合わせも容易になる。
【0032】
【発明の効果】以上のように本発明の紙幣識別装置によ
れば、利用者との接点になる紙幣投入口および紙幣払出
口を、人間工学を考慮した適切な位置に配設することが
できるので、人間工学的な配慮を払った上で設置の自由
度が増し、使い勝手の良好なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る紙幣識別装置であるリ
サイクルビルバリデータが紙幣受け入れモードにある状
態の断面図である。
【図2】本発明の一実施例に係る紙幣識別装置であるリ
サイクルビルバリデータが紙幣払出しモードにある状態
の断面図である。
【図3】実施例のリサイクルビルバリデータの外観斜視
図である。
【図4】実施例のリサイクルビルバリデータが搭載され
た両替機の外観斜視図である。
【図5】実施例のリサイクルビルバリデータが搭載され
た両替機の開扉状態の正面図である。
【符号の説明】
1 リサイクルビルバリデータ 3 高額紙幣収納部 4 紙幣識別部 5 紙幣払出部 6 低額紙幣収納部 8 紙幣投入口 9 紙幣払出口 A 紙幣

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前部に紙幣を受け入れる紙幣投入口を形
    成した紙幣識別部と、前部に紙幣を払い出す紙幣払出口
    を形成した紙幣払出部と、高額紙幣を収納する高額紙幣
    収納部と、低額紙幣を収納する低額紙幣収納部と、を上
    下方向に重ねて備えた紙幣識別装置において、 前記高額紙幣収納部と前記低額紙幣収納部との間に、前
    記紙幣識別部および前記紙幣払出部を配設したことを特
    徴とする紙幣識別装置。
JP6317663A 1994-11-28 1994-11-28 紙幣識別装置 Pending JPH08153230A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013214297A (ja) * 2012-03-05 2013-10-17 Japan Cash Machine Co Ltd 紙葉類ラック

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013214297A (ja) * 2012-03-05 2013-10-17 Japan Cash Machine Co Ltd 紙葉類ラック

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