JPH08152541A - 半導体レーザモジュール - Google Patents

半導体レーザモジュール

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JPH08152541A
JPH08152541A JP29661994A JP29661994A JPH08152541A JP H08152541 A JPH08152541 A JP H08152541A JP 29661994 A JP29661994 A JP 29661994A JP 29661994 A JP29661994 A JP 29661994A JP H08152541 A JPH08152541 A JP H08152541A
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microstrip line
semiconductor laser
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laser module
modulation signal
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Haruhito Shimizu
春仁 清水
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 変調周波数が高い場合でもモジュール内で変
調信号の反射や損失を低下させることができ、高速化に
十分対処することのできる半導体レーザモジュールを得
ること。 【構成】 モジュールパッケージ11内の半導体レーザ
13を駆動する変調信号19は、光ファイバ15の光軸
と直角方向に配置された第2のマイクロストリップ線路
34を進行し、この端部からボンディングワイヤ36を
経て、光ファイバ15の光軸と平行に配置された第1の
マイクロストリップ線路32を伝搬されてレーザ光の変
調を行う。第1および第2のマイクロストリップ線路3
2、34はそれぞれ折れ曲がった部分が存在せず、ボン
ディングワイヤ36によって接続されているので、マイ
クロストリップ線路を折り曲げた従来のものと比べて変
調信号の反射や損失を防止することができ、高速化を可
能にすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光ファイバ伝送システム
等に使用される半導体レーザを備えた半導体レーザモジ
ュールに係わり、特に20GHz以上の変調周波数帯域
を有する場合に好適な半導体レーザモジュールに関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体レーザモジュールは、例えば光フ
ァイバ伝送システムで電気信号を光信号に変換するため
に使用されている。半導体レーザモジュール内には半導
体レーザや半導体レーザ駆動回路が配置されており、半
導体レーザを所定の電気信号で駆動することにより変調
された信号光を得ることができる。
【0003】図3は従来提案された半導体レーザモジュ
ールの一例を表わしたものである。例えば特開昭62−
205683号公報や特開平4−101484号公報に
開示されたこのような半導体レーザモジュールでは、モ
ジュールパッケージ11の図で中央よりもやや右側に片
寄って基板等からなるキャリア12が配置されており、
その上には半導体レーザ13が配置されている。半導体
レーザ13から出力されるレーザ光はレンズ14によっ
て集光されて、その光軸に軸心を一致させた光ファイバ
15と結合するようになっている。また、このモジュー
ルパッケージ11の外部端子の1つと共用されているマ
イクロストリップ線路17と半導体レーザ13はボンデ
ィングワイヤ18によって接続されており、図示しない
変調回路から供給される変調信号19によって半導体レ
ーザ13の変調が行われるようになっている。
【0004】なお、この図ではモジュールパッケージ1
1に植設された他の外部端子や、これらの外部端子に接
続されたモジュールパッケージ11内の他の回路部分は
煩雑さを避けるため図示していない。
【0005】このような従来の半導体レーザモジュール
では、マイクロストリップ線路17と半導体レーザ13
をボンディングワイヤ18によって接続する関係でマイ
クロストリップ線路17が光ファイバ15の取り付けら
れた側のパッケージ側壁やレンズ14と近接して配置さ
れている。このため、ワイヤボンディングが困難である
という問題があった。また、モジュールパッケージ11
の図で左側に寄った位置に配置されている図示しない外
部端子から変調信号を印加するようにピン配置を変更す
ることができず、設計上の自由度が少ないという問題も
あった。
【0006】図4は、このような問題点を解決するため
に提案された他の半導体レーザモジュールの構造を表わ
したものである。図3と同一部分には同一の符号を付し
ており、これらの説明を適宜省略する。また、この図で
も外部端子やモジュールパッケージ11内の本発明と関
係ない部分の図示は省略している。
【0007】この図4に示した半導体レーザモジュール
は、例えば特開平5−110210号公報に開示されて
いるものである。このモジュールでは、モジュールパッ
ケージ11内のほぼ中央位置にキャリア21が配置され
ている。キャリア21の表面には変調信号の伝送路とし
ての第1のマイクロストリップ線路22が形成されてい
る。この第1のマイクロストリップ線路22上には半導
体レーザ13が配置されている。第1のマイクロストリ
ップ線路22はその方向変換部24の箇所で直角に折れ
曲がっており、変調信号の伝搬方向を直角に変換してい
る。
【0008】この直角に折れ曲がった第1のマイクロス
トリップ線路22の端部と対向するように第2のマイク
ロストリップ線路25がモジュールパッケージ11を貫
通しており外部端子と共用されている。第2のマイクロ
ストリップ線路25には、モジュールパッケージ11の
外部から変調信号19が入力されるようになっている。
また、第2のマイクロストリップ線路25の内部側の端
部と第1のマイクロストリップ線路22のこれに対向す
る端部は、ボンディングワイヤ26によって接続されて
おり、変調信号19が第2のマイクロストリップ線路2
5から第1のマイクロストリップ線路22へと伝達され
るようになっている。そして、この変調信号19によっ
て半導体レーザ14が変調され、変調信号光は光ファイ
バ15と結合して矢印で示す光軸方向27に進行するよ
うになっている。
【0009】このように図4に示した半導体レーザモジ
ュールでは、第1のマイクロストリップ線路22におけ
る光ファイバ15の光軸と平行な部分の長さ分だけ第2
のマイクロストリップ線路25をモジュールパッケージ
11の図で左側に寄せて配置することができる。これに
より、ワイヤボンディングが容易になると共に、変調信
号19を印加するための外部端子の配置の自由度が増
す。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで光ファイバ伝
送システムでは、その高速化の要求に対応して、半導体
レーザモジュールの高速化が求められている。特にG
(ギガ)Hz帯のように高速の半導体レーザモジュール
を実現するためには、半導体レーザ駆動回路と半導体レ
ーザの間の電気的な接続における損失や反射を抑える必
要がある。このためには、図3および図4で示したよう
にストリップ線路17、22、25を用いることが有効
である。
【0011】ところが図4に示した従来提案の半導体レ
ーザモジュールでは、図3に示した半導体レーザモジュ
ールに存在する問題を解決するために、第1のマイクロ
ストリップ線路22に方向変換部24が設けられてお
り、変調信号の伝搬方向を直角に変換している。このた
め、この部分で変調信号の反射や損失が生じるおそれが
ある。したがって、このような問題を避けるためには半
導体レーザモジュールの変調周波数を20GHz程度よ
りも低い周波数にする必要があり、高速化を図る上での
重大な障害となっていた。
【0012】そこで本発明の目的は、変調周波数が高い
場合でもモジュール内で変調信号の反射や損失を低下さ
せることができ、高速化に十分対処することのできる半
導体レーザモジュールを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、(イ)モジュールパッケージと、(ロ)このモジュ
ールパッケージ内部に設けられた直線状の第1のマイク
ロストリップ線路と、(ハ)この第1のマイクロストリ
ップ線路上に配置されこの信号伝搬方向とレーザ光の射
出する方向を一致させた半導体レーザと、(ニ)第1の
マイクロストリップ線路の信号伝搬方向と異なった方向
に信号伝搬方向を設定しモジュールパッケージの外部か
ら供給される半導体レーザ変調信号を内部に伝達する直
線状の第2のマイクロストリップ線路と、(ホ)モジュ
ールパッケージ外部に配置された光ファイバと、(ヘ)
半導体レーザとこの光ファイバを結合する結合手段と、
(ト)第1のマイクロストリップ線路と第2のマイクロ
ストリップ線路の間を接続したボンディングワイヤとを
半導体レーザモジュールに具備させる。
【0014】すなわち請求項1記載の発明では、第1の
マイクロストリップ線路上に信号伝搬方向とレーザ光の
射出する方向を一致させて半導体レーザを配置する一方
で、これとは異なった方向に第2のマイクロストリップ
線路を配置し、これらの間をボンディングワイヤで接続
することで、折れ曲がった方向変換部を不要とし、変調
周波数が高い場合でもモジュール内で変調信号の反射や
損失を低下させることを可能にした。
【0015】請求項2記載の発明では、第1のマイクロ
ストリップ線路に対して第2のマイクロストリップ線路
はほぼ直角方向に配置されていることとし、外部端子と
の接続あるいは第2のマイクロストリップ線路と外部端
子との共用を容易にした。
【0016】請求項3記載の発明では、第2のマイクロ
ストリップ線路はモジュールパッケージから外部に突出
している外部端子の1つと一体的に構成されていること
にし、構成を簡略化した。
【0017】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0018】図1は本発明の一実施例における半導体レ
ーザモジュールの構成を表わしたものである。図3およ
び図4と同一部分には同一の符号を付しており、これら
の説明を適宜省略する。本実施例の半導体レーザモジュ
ールでは、モジュールパッケージ11内におけるレンズ
14の入射側には図示しないペルチエ素子の上に金属板
等からなるキャリア31が配置されており、その上には
セラミック板と金属板を重ね合わせた形の第1のマイク
ロストリップ線路32が光ファイバ15の光軸方向と平
行に配置されている。更に、この第1のマイクロストリ
ップ線路32のレンズ14側の端部近傍の表面には、レ
ンズ14の光軸と射出方向を一致させるようにして半導
体レーザ13が配置されている。
【0019】また、第1のマイクロストリップ線路32
の他端部と近接させて、かつ第1のマイクロストリップ
線路32と直角になるようにして、第2のマイクロスト
リップ線路34の一端部が配置されている。第2のマイ
クロストリップ線路34は、モジュールパッケージ11
の側壁を貫通して外部に突き出しており、このパッケー
ジ11の両側部から突出している複数の外部端子の1つ
(他の外部端子およびこれらに関連する回路部分は図示
せず)を構成している。この第2のマイクロストリップ
線路34には、外部から変調信号19が印加されるよう
になっている。前記した第1のマイクロストリップ線路
32の他端部と第2のマイクロストリップ線路34の内
部側の端部の間は、ボンディングワイヤ36によって接
続されている。
【0020】なお、第2のマイクロストリップ線路34
と変調信号19を印加する外部端子は一体に構成される
必要はなく、別々に構成されていてもよい。
【0021】このような構成の本実施例の半導体レーザ
モジュールでは、第2のマイクロストリップ線路34に
外部から印加された変調信号はボンディングワイヤ36
によって第1のマイクロストリップ線路32に伝搬され
る。そして、第1のマイクロストリップ線路32によっ
て変調信号の伝搬する方向が90度回転させられ、半導
体レーザ13に伝達される。半導体レーザ13はこの変
調信号を印加され、変調信号光を出力する。この変調信
号光は、レンズ14によって集光され、光ファイバ15
に結合することになる。
【0022】図2は、本実施例の半導体レーザモジュー
ルの変調周波数特性を図4に示した従来の半導体レーザ
モジュールと対比して表わしたものである。この図で横
軸はモジュールパッケージ11の該当するピンに印加さ
れる変調周波数(GHz)を示しており、縦軸は周波数
が比較的低い場合の光強度を共に“0”に設定した場合
の相対強度をdB(デシベル)で表わしたものである。
一方の特性曲線41が本実施例の半導体レーザモジュー
ルの特性を示しており、他方の特性曲線42が図4に示
した従来の半導体レーザモジュールの特性を示してい
る。
【0023】この図で破線で示したように、図4に示し
た従来の半導体レーザモジュールの3dB帯域は18G
Hzである。これに対して、本実施例の半導体レーザモ
ジュールは25GHzとなっている。前者については、
図4に示した第1のマイクロストリップ線路22の方向
変換部24で変調信号の反射や損失が生じるための影響
で変調周波数帯域がこのように20GHz以下に制限さ
れている。
【0024】これに対して本実施例の半導体レーザモジ
ュールでは、第1および第2のマイクロストリップ線路
32、34をボンディングワイヤ36で接続している。
このため変調信号の方向変換はこのボンディングワイヤ
36の部分で行われる。ボンディングワイヤ36は、3
0GHz程度まで変調信号の伝搬方向にほとんど依存し
ないという伝送特性を有している。したがって、第1お
よび第2のマイクロストリップ線路32、34が互いに
直角になるように配置されていても、伝送特性の劣化を
生じることなく変調信号の方向変換が行われる。この結
果、本実施例の半導体レーザモジュールでは20GHz
以上の変調周波数帯域を得ることができる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
では、第1のマイクロストリップ線路上に信号伝搬方向
とレーザ光の射出する方向を一致させて半導体レーザを
配置する一方で、これとは異なった方向に第2のマイク
ロストリップ線路を配置し、これらの間をボンディング
ワイヤで接続することにしたので、マイクロストリップ
線路から折れ曲がった方向変換部がなくなり、変調周波
数が高い場合でもモジュール内で変調信号の反射や損失
を低下させることができる。したがって、方向変換部が
存在した場合と比べて、ボンディングワイヤ部分の変調
信号の伝送特性によって受ける変調信号の周波数の上限
まで変調周波数を高めることができ、変調周波数帯域が
広くなるという効果がある。
【0026】また、請求項2記載の発明によれば、第1
のマイクロストリップ線路に対して第2のマイクロスト
リップ線路をほぼ直角方向に配置することにしたので、
外部端子との接続あるいは第2のマイクロストリップ線
路と外部端子との共用を容易にすることができる。
【0027】更に請求項3記載の発明によれば、第2の
マイクロストリップ線路はモジュールパッケージから外
部に突出している外部端子の1つと一体的に構成されて
いるので、半導体レーザモジュールのコストダウンを図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における半導体レーザモジュ
ールの要部の構成を表わした断面図である。
【図2】本実施例の半導体レーザモジュールの変調周波
数特性を従来の半導体レーザモジュールと対比して表わ
した特性図である。
【図3】従来提案された半導体レーザモジュールの一例
についてその構成を表わした断面図である。
【図4】従来提案された半導体レーザモジュールの他の
例についてその構成を表わした断面図である。
【符号の説明】
11 モジュールパッケージ 13 半導体レーザ 14 レンズ 15 光ファイバ 19 変調信号 31 キャリア 32 第1のマイクロストリップ線路 34 第2のマイクロストリップ線路 36 ボンディングワイヤ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モジュールパッケージと、 このモジュールパッケージ内部に設けられた直線状の第
    1のマイクロストリップ線路と、 この第1のマイクロストリップ線路上に配置されこの信
    号伝搬方向とレーザ光の射出する方向を一致させた半導
    体レーザと、 前記第1のマイクロストリップ線路の信号伝搬方向と異
    なった方向に信号伝搬方向を設定し前記モジュールパッ
    ケージの外部から供給される半導体レーザ変調信号を内
    部に伝達する直線状の第2のマイクロストリップ線路
    と、 前記モジュールパッケージ外部に配置された光ファイバ
    と、 前記半導体レーザとこの光ファイバを結合する結合手段
    と、 前記第1のマイクロストリップ線路と第2のマイクロス
    トリップ線路の間を接続したボンディングワイヤとを具
    備することを特徴とする半導体レーザモジュール。
  2. 【請求項2】 前記第1のマイクロストリップ線路に対
    して第2のマイクロストリップ線路はほぼ直角方向に配
    置されていることを特徴とする請求項1記載の半導体レ
    ーザモジュール。
  3. 【請求項3】 前記第2のマイクロストリップ線路はモ
    ジュールパッケージから外部に突出している外部端子の
    1つと一体的に構成されていることを特徴とする請求項
    1記載の半導体レーザモジュール。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999062150A2 (de) * 1998-05-27 1999-12-02 Infineon Technologies Ag Gehäuseanordnung für lasermodul

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999062150A2 (de) * 1998-05-27 1999-12-02 Infineon Technologies Ag Gehäuseanordnung für lasermodul
WO1999062150A3 (de) * 1998-05-27 2000-01-13 Siemens Ag Gehäuseanordnung für lasermodul
US6422766B1 (en) 1998-05-27 2002-07-23 Siemens Aktiengesellschaft Ag Housing configuration for a laser module

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