JP2003017797A - 光モジュール - Google Patents
光モジュールInfo
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Abstract
や信頼性にも優れた光モジュールを提供する。 【解決手段】 電気信号を入力する入力端子を有する容
器と、前記容器内に設けられ、前記入力端子に電気的に
接続された、入力側断面積と出力側断面積とが異なる伝
送線路基板と、前記容器内に設けられ、前記伝送線路基
板に接続され、前記入力端子により入力された電気信号
を、前記伝送線路基板を介して入力する半導体光素子
と、前記容器内に設けられ、前記半導体光素子と熱的に
結合された電子冷却素子とを備える。
Description
において使用する光モジュールに関するものである。
の従来の光モジュールの構成を示す一部断面図である。
図16において、1はレーザダイオード素子、2はレン
ズ、3aは金属製のキャリア、4は電子冷却素子、5z
は気密性の容器、6aおよび6bはレーザダイオード素
子1を駆動するための電気信号の入力端子、7aは金細
線、8は入力端子6aと入力端子6bとを絶縁するため
の絶縁材料のガラス材、9はレーザダイオード素子1の
出射光、10は出射光9を外部に取り出すための窓、1
1は窓10と容器5zとの間を気密固定するためのガラ
ス材、18zは分布定数線路としてのマイクロストリッ
プ線路である。
属製のキャリア3aに搭載されており、キャリア3aは
電子冷却素子4を介して気密の容器5zに固定されてい
る。レーザダイオード素子1を駆動する信号を入力する
ための一方の入力端子6aは絶縁材料のガラス材8を介
して容器5zに固定されており、入力端子6aと容器5
zは電気的に絶縁されている。また、他方の入力端子6
bは直接容器5zに固定されており、入力端子6bと容
器5zは電気的に接続されている。
体セラミック(誘電体基板材料)19zの両面に厚さ数
μm程度の薄膜の金パターンを施した構造を備えてお
り、その上面金パターン20zは入力端子6aおよび金
細線7aに接続され、また、下面金パターン21zは入
力端子6bおよびキャリア3aに半田などによって接続
されている。
ズ2によって集光され、窓10を通じて外部に取り出さ
れる。窓10は低融点のガラス材11によって容器5z
に取り付けられている。
ード素子1には、入力端子6aおよび入力端子6bか
ら、マイクロストリップ線路18zおよび金細線7aを
介して高速電気信号が印加される。レーザダイオード素
子1では、前記高速電気信号に応じて出射光9に変調が
施されることになり、前記出射光9はレンズ2によって
集光され、窓10を通じて効率よく外部に取り出され
る。また、電子冷却素子4はキャリア3aを搭載した面
と容器5zに取り付けられた面との間に温度差が生じる
構造であり、容器5zの温度が変化した場合でも、キャ
リア3aおよびレーザダイオード素子1の温度を一定に
保つよう制御される。
動作する従来の光モジュールにおいては、キャリア3a
への熱流入は、マイクロストリップ線路18zを介する
経路が支配的であり、熱流入量は、マイクロストリップ
線路の断面積にほぼ比例するという構造的特徴を有す
る。従って、特に駆動回路等を内蔵している場合のよう
に発熱源が内在する場合においては、電子冷却素子4の
冷却能力の限度を超えないためには、マイクロストリッ
プ線路の誘電体セラミック幅および厚さを極力小さくす
る必要がある。
印加される高速電気信号をレーザダイオード素子1まで
忠実に伝達するためには、マイクロストリップ線路18
zの特性インピーダンスを最適化する必要があるが、マ
イクロストリップ線路18zの特性インピーダンスは、
主に誘電体セラミック19zの誘電率と厚さ、および上
面金パターン20zのパターン幅によって決まるため、
誘電体セラミック19zの材質や金パターン20zの幅
などの制約条件によっては、誘電体セラミック19zの
厚さを十分に薄くできない場合が生じる。
電体セラミック厚や幅を極端に小さくした場合には、構
造的に応力が集中する部分であるために、誘電体セラミ
ック19zにクラックが生じる可能性があり、信頼性の
低下が懸念される。
装面である、入力端子6bとキャリア3aの上面との間
に、製造精度の悪さ等による微妙な高さのズレがあるよ
うな場合、半田などによる実装時の強度不足が生じる可
能性があり、信頼性の低下が懸念されるとともに、マイ
クロストリップ線路18zの下面金パターン21zのグ
ランド電位が不安定になり高周波特性の劣化も懸念され
る。
や高周波特性、製造性や構造による信頼性などの点でも
問題があった。
ためになされたもので、熱特性と高周波特性ともに優
れ、また製造性や信頼性にも優れた光モジュールを提供
することを目的とする。
ールは、電気信号を入力する入力端子を有する容器と、
前記容器内に設けられ、前記入力端子に電気的に接続さ
れた、入力側断面積と出力側断面積とが異なる伝送線路
基板と、前記容器内に設けられ、前記伝送線路基板に接
続され、前記入力端子により入力された電気信号を、前
記伝送線路基板を介して入力する半導体光素子と、前記
容器内に設けられ、前記半導体光素子と熱的に結合され
た電子冷却素子とを備えるものである。
リップ構造を有するものである。
を有するものである。
を出力側断面積より小さくするものである。
ップ状に変化させるものである。
ップ状に変化させるものである。
パ状に変化させるものである。
パ状に変化させるものである。
装する面を、前記伝送線路基板の基板厚の変化と等しい
テーパ角で変化させるものである。
するための駆動回路を内蔵するものである。
搬するのに適した結合線路であり、奇モードに対する特
性インピーダンスが光モジュールの内部インピーダンス
と等しくなるように構成するものである。
導体光変調器素子であり、前記伝送線路基板上にフリッ
プチップ実装するものである。
導体光変調器素子と半導体レーザ素子とをモノリシック
に集積化した光変調器集積化半導体レーザ素子であり、
前記伝送線路基板上にフリップチップ実装するものであ
る。
形態1による光モジュールの一部断面図であり、構成の
一例である。また、図2は、本実施の形態1による光モ
ジュールの一部上面図である。図1及び図2において、
1は半導体光素子としてのレーザダイオード素子、2は
レンズ、3aは金属製のキャリア、4は電子冷却素子、
5aは気密性の容器、6aはレーザダイオード素子1を
駆動するための電気信号の入力端子、7aは金細線、8
は入力端子6aと容器5を絶縁するための絶縁材、9は
レーザダイオード素子1の出射光、10は出射光9を外
部に取り出すための窓、11は窓10と容器5aとの間
を気密固定するためのガラス材、18aは分布定数線路
としての伝送線路基板であり、入力端子6a側とキャリ
ア3a側とで誘電体セラミック19aの厚さが異なって
おり、入力端子6a側の方が相対的に薄くなっている。
図1においては、一例として厚さがステップ状に変化し
ている場合を示す。また、容器5aがグランド電位であ
る場合を示す。
属製のキャリア3aに搭載されており、キャリア3aは
電子冷却素子4を介して気密の容器5aに固定されてい
る。レーザダイオード素子1を駆動する信号を入力する
ための一方の入力端子6aは絶縁材8を介して容器5a
に固定されており、入力端子6aと容器5aは電気的に
絶縁されている。
ク(誘電体基板材料)19aの両面に厚さ数μm程度の
薄膜の金パターンを施したマイクロストリップ構造を備
えており、その上面金パターン20aは入力端子6aお
よび金細線7aに接続され、また、下面金パターン21
aは容器5aと導電位である金属ブロック5a−1およ
びキャリア3aに半田などによって接続されている。
ズ2によって集光され、窓10を通じて外部に取り出さ
れる。窓10は低融点のガラス材11によって容器5a
に取り付けられている。
ード素子1には、入力端子6aから、伝送線路基板18
aおよび金細線7aを介して高速電気信号が印加され
る。レーザダイオード素子1では、前記高速電気信号に
応じて出射光9に変調が施されることになり、前記出射
光9はレンズ2によって集光され、窓10を通じて効率
よく外部に取り出される。また、電子冷却素子4はキャ
リア3aを搭載した面と容器5aに取り付けられた面と
の間に温度差が生じる構造であり、容器5aの温度が変
化した場合でも、キャリア3aおよびレーザダイオード
素子1の温度を一定に保つよう制御される。
ては、キャリア3aへの熱流入は、伝送線路基板18a
を介する経路が支配的であり、熱流入量は、伝送線路基
板の断面積にほぼ比例するという構造的特徴を有する。
伝送線路基板18aにおいては、入力端子6a側とキャ
リア3a側とで誘電体セラミック19aの厚さが異なっ
ており、入力端子6a側の方が相対的に薄くなってお
り、断面積も小さい。一般的に、容器5aの温度がキャ
リア3aの温度よりも相対的に高いため、入力端子6a
側からキャリア3a側に熱が流入するが、熱流入量は入
力端子6a側の誘電体セラミックの断面積にほぼ比例す
るため、入力端子6a側の誘電体セラミック厚が相対的
に薄く断面積も小さいという特徴を有する本実施の形態
1においては、熱流入量を小さく抑えることが可能であ
る。
aはマイクロストリップ構造を有するため、伝送線路基
板の特性インピーダンスを最適化する場合には、伝送線
路基板18aの上面金パターンの幅を誘電体セラミック
厚に応じてステップ状に変化させることによって実現で
きるため、上述のように熱流入量を抑えることができる
と同時に高周波特性の劣化も抑えることができる。
厚をステップ状に変化させることにより、入力端子側の
誘電体セラミックの断面積を相対的に小さくして、熱流
入量を抑えることができるため、高周波特性及び熱特性
に優れた光モジュールを得ることができる。
ック19aの下面をステップ状に変化させた場合につい
て説明したが、入力端子6a側の誘電体セラミック19
aの断面積が相対的に小さくなっていればこれに限られ
ず、誘電体セラミック19aの上面をステップ状に変化
させたり、誘電体セラミック19aの上面と下面をステ
ップ状に変化させても、同様の効果を得ることができ
る。この場合、電気信号を伝える上面金パターンを、誘
電体セラミック19a中に埋め込んでもよい。
電体セラミックの厚さをステップ状に変化させた場合に
ついて説明したが、本実施の形態2では、誘電体セラミ
ックの厚さをテーパ状に変化させた場合について説明す
る。図3は、本実施の形態2による光モジュールの一部
断面図であり、構成の一例である。また、図4は、本実
施の形態2による光モジュールの一部上面図である。図
3及び図4では、伝送線路基板18bの誘電体セラミッ
ク厚を、入力端子6a側からキャリア3a側にテーパ状
に厚くしており、また、マイクロストリップ構造を有し
ている。伝送線路基板18bが搭載される金属ブロック
5a−1も、同等のテーパ角を有している。なお、伝送
線路基盤18b(誘電体セラミック19b、上面金パタ
ーン20b、下面金パターン21bを含む)及び金属ブ
ロック5a−1以外の同一の符号を付したものについて
は、図1、図2と同様のため説明は省略する。
えるために、伝送線路基板18bの誘電体セラミック厚
を、入力端子6a側からキャリア3a側にテーパ状に変
化させている。このため、伝送線路基板の特性インピー
ダンスを最適化する場合には、伝送線路基板18bの上
面金パターンの幅を誘電体セラミック厚に応じてテーパ
状に変化させることによって実現でき、例えば上記実施
の形態1のようにステップ状に変化させる場合と比較し
て、変化点の変化量が緩やかであり、インピーダンスの
不整合が生じ難い。
拡大図を示すが、金属ブロック5a−1上の伝送線路基
板18bを実装する面を、伝送線路基板18bと等しい
テーパ角としておくことによって、金属ブロック5a−
1と伝送線路基板18bとを必ず面で接触させることが
可能となる。つまり、製造精度に悪さ等により設計値と
微妙な高さのズレがあるような場合でも、伝送線路基板
18aを図3における左右方向に移動させて調節するこ
とにより、金属ブロック5a−1と伝送線路基板18b
とを必ず面で接触させることができる。したがって、半
田などによる実装時の強度不足が生じる恐れがなくな
り、上述のように熱特性及び高周波特性を向上させるこ
とができると同時に、製造性及び信頼性を向上させるこ
とができる。
厚をテーパ状に変化させることにより、入力端子側の誘
電体セラミックの断面積を相対的に小さくして、熱流入
量を抑えることができるため、高周波特性及び熱特性に
優れ、製造性や信頼性にも優れた光モジュールを得るこ
とができる。
18bの入力端子6a側をテーパ状に変化させる場合に
ついて説明したが、熱特性を向上させるには入力端子6
a側の誘電体セラミック19aの厚さが相対的に薄くな
っていればこれに限られず、伝送線路基板18bの中部
をテーパ状に変化させてもよい。
18bの入力端子6a側から徐々に厚くなるテーパ状に
変化させる場合について説明したが、製造性や信頼性を
向上させるには伝送線路基板18bの入力端子6a側が
テーパ状に変化していればこれに限られず、伝送線路基
板18bの入力端子6a側から徐々に薄くなるテーパ状
に変化させてもよい。この場合、伝送線路基板18bの
途中で入力端子6a側から徐々に厚くなるテーパ状に変
化させてもよい。
電体セラミックの幅が均一な場合について説明したが、
本実施の形態3では、誘電体セラミックの幅をテーパ状
に変化させた場合について説明する。図6は、本実施の
形態3による光モジュールの一部断面図であり、構成の
一例である。また、図7は、本実施の形態3による光モ
ジュールの一部上面図である。図6及び図7では、伝送
線路基板18cの誘電体セラミック厚を、入力端子6a
側からキャリア3a側にテーパ状に厚くするとともに、
誘電体セラミック幅も、入力端子6a側からキャリア3
a側にテーパ状に太くしており、また、マイクロストリ
ップ構造を有している。なお、伝送線路基盤18c(誘
電体セラミック19c、上面金パターン20c、下面金
パターン21cを含む)以外の同一の符号を付したもの
については、図3、図4と同様のため説明は省略する。
基板の場合、一般に伝送線路基板の上面金パターン幅に
対して誘電体セラミック幅は5倍から10倍程度以上必
要であるとされている。これはフリンジによって電界が
誘電体セラミック外にも生じ、伝送線路の特性インピー
ダンスが高くなってしまうためである。一方、上記実施
の形態2のような場合、特性インピーダンスを最適化す
るためには、キャリア3a側の上面金パターン幅を太く
する必要があるが、この場合、誘電体セラミック幅が一
定であるために、金パターン幅に対して5から10倍以
上の誘電体セラミック幅を確保できない場合が生じる可
能性がある。
18cの誘電体セラミック厚を、入力端子6a側からキ
ャリア3a側にテーパ状に厚くするとともに、誘電体セ
ラミック幅も、入力端子6a側からキャリア3a側にテ
ーパ状に太くしているため、熱特性を劣化させることな
く、常に、上面金パターン幅の5から10倍以上の誘電
体セラミック幅を確保することが可能である。
幅をテーパ状に変化させることにより、常に上面金パタ
ーン幅の5から10倍以上の誘電体セラミック幅を確保
することが可能なため、高周波特性及び熱特性に優れ、
製造性や信頼性にも優れた光モジュールを得ることがで
きる。
ン20bに合わせて誘電体セラミック19cの幅をテー
パ状に変化させた場合について説明したが、上記実施の
形態1のように上面金パターン20aをステップ状に変
化させた場合、誘電体セラミック19aの幅をステップ
状に変化させても、同様の効果を得ることができる。
ック19cの厚さと幅の両方をテーパ状に変化させた場
合について説明したが、熱特性を向上させるには入力端
子6a側の誘電体セラミック19cの断面積が相対的に
小さくなっていればこれに限られず、誘電体セラミック
の幅だけをテーパ状やステップ状に変化させてもよい。
は、伝送線路基板をマイクロストリップ線路で構成する
場合について説明したが、本実施の形態4では、伝送線
路基板をコプレナ線路で構成する場合について説明す
る。図8は、本実施の形態4による光モジュールの一部
断面図であり、構成の一例である。また、図9は、本実
施の形態4による光モジュールの一部上面図である。図
8及び図9では、伝送線路基板18dの誘電体セラミッ
ク厚を、入力端子6a側からキャリア3a側にテーパ状
に厚くしており、また、コプレナ構造を有している。コ
プレナ構造とするために、伝送線路基板18dの上面金
パターンは、信号パターン20dとグランドパターン2
0eとに分けられ、信号パターン20dの両脇にグラン
ドパターン20eを配している。なお、伝送線路基盤1
8d(誘電体セラミック19d、信号パターン20d、
グランドパターン20e、下面金パターン21dを含
む)以外の同一の符号を付したものについては、図6、
図7と同様のため説明は省略する。
合、一般に伝送線路基板の特性インピーダンスは、主に
誘電体セラミックの誘電率と、上面金パターンの信号パ
ターンの幅、および信号パターンとグランドパターンと
の間隔によって決まり、伝送線路基板の誘電体セラミッ
ク厚にはほとんど依存しない。
18dをコプレナ線路で構成しているため、伝送線路基
板18dの誘電体セラミック厚の変化に係らず、信号パ
ターン20dの幅、および信号パターン20dとグラン
ドパターン20eとの間隔を一定に保ったまま、所望の
特性インピーダンスを実現することができ、実施の形態
3に示したように、誘電体セラミック幅を変化させる必
要はない。
レナ構造で構成することにより、伝送線路基板の誘電体
セラミック厚の変化に係らず、信号パターンの幅、およ
び信号パターンとグランドパターンとの間隔を一定に保
ったまま、所望の特性インピーダンスを実現することが
できるため、簡単な構成で、高周波特性及び熱特性に優
れ、製造性や信頼性にも優れた光モジュールを得ること
ができる。
ーン20aの幅を一定の保った場合について説明した
が、所望の特性インピーダンスを得るために、上記実施
の形態2のように上面金パターンをテーパ状に変化させ
てもよいし、上記実施の形態3のように誘電体セラミッ
クもテーパ状に変化させてもよい。更に、上記実施の形
態1のように上面金パターン及び誘電体セラミック共に
ステップ状に変化させてもよい。
は、レーザダイオード素子を駆動するための駆動回路を
光モジュールとは別に持つ場合(図示せず)について説
明したが、本実施の形態5では、レーザダイオード素子
を駆動するための駆動回路を光モジュールに内蔵する場
合について説明する。図10は、本実施の形態5による
光モジュールの一部断面図であり、構成の一例である。
また、図11は、本実施の形態5による光モジュールの
一部上面図である。図10及び図11では、金属ブロッ
ク5a−1上にレーザダイオード素子1を駆動するため
の駆動回路22を内蔵しており、金属ブロック5a−1
とキャリア3aとの間を、伝送線路基板18dを介して
接続している。なお、駆動回路22、金細線7b、7c
以外の同一の符号を付したものについては、図8、図9
と同様のため説明は省略する。
るための駆動回路22は、数W程度の消費電力を有して
いるため、光モジュールに内蔵する場合には大きな発熱
源となり、レーザダイオード素子1の特性が劣化するこ
とが懸念される。例えばキャリア3a上に駆動回路22
を搭載した場合には、電子冷却素子4の冷却能力をはる
かに超えてしまう。
場合には、駆動回路と半導体光素子との電気長を短くで
きるため、多重反射の影響を抑圧でき、高周波特性を向
上させることができるとともに、本光モジュールを光通
信システムにおける光送信器内の一部品として用いる場
合には、光送信器を構成する部品点数を削減することが
でき、小型で安価な光送信器を得ることができる。
を金属ブロック5a−1上に搭載し、金属ブロック5a
−1とキャリア3aとの間を、熱流入を極力抑えた伝送
線路基板18dを介して接続するため、駆動回路を光モ
ジュールに内蔵しつつ、キャリア3aおよびレーザダイ
オード素子1の熱上昇は非常に小さくすることができ
る。
子を駆動するための駆動回路を光モジュールに内蔵する
ことにより、駆動回路と半導体光素子との電気長を短く
して、多重反射の影響を抑圧でき、高周波特性を向上さ
せることができるため、簡単な構成で、高周波特性及び
熱特性に優れ、製造性や信頼性にも優れた光モジュール
を得ることができる。
を有した伝送線路基板18dを用いた場合について説明
したが、伝送線路基板はこれに限られず、上記実施の形
態1〜3のようなマイクロストリップ構造を有した伝送
線路基板を用いても同様の効果を得ることができる。
は、レーザダイオード素子を用いた場合について説明し
たが、本実施の形態6では、電界吸収型半導体光変調器
素子を伝送線路基板上にフリップチップ実装する場合に
ついて説明する。図12は、本実施の形態6による光モ
ジュールの一部断面図であり、構成の一例である。ま
た、図13は、本実施の形態6による光モジュールの一
部上面図である。図12及び図13では、半導体光素子
は量子閉じ込めシュタルク効果及びフランツケルディッ
シュ効果を有する電界吸収型の半導体光変調器素子1a
であり、カソード側電極23aもしくは23bと、アノ
ード側電極23bもしくは23aとが同一面上に形成さ
れており、電界吸収型半導体光変調器素子1aの裏面は
接地電極にはなっていない。駆動回路22は振幅が等し
く位相のみ180度異なる差動信号を出力するものであ
り、金属ブロック5a−2上に搭載されている。伝送線
路基板18fには、差動信号を伝搬するための結合線路
が金パターンによって形成されており、インピーダンス
整合のための抵抗体25で終端されており、また、誘電
体セラミック厚は駆動回路22側からキャリア3b側に
テーパ状に厚くなっている。さらに、伝送線路基板18
f上に前記電界吸収型半導体光変調器素子1aが半田や
金のバンプ24によってフリップチップ実装されてい
る。結合光学系は先に説明したものと同様のものが光の
入出力用に一対構成されている。その他、図10、図1
1と同一の符号を付したものについては、上記実施の形
態5と同様のため説明は省略する。
導体光変調器素子1aには、入力用結合光学系から連続
レーザ光が効率よく入射される。また、電界吸収型半導
体光変調器素子1aでは駆動回路22から伝送線路基板
18fを経由して印加されるアノード側電圧およびカソ
ード側電圧に応じてレーザ光の吸収量が変化するため、
駆動回路22から差動の高速電気信号を印加すると、電
界吸収型半導体光変調器素子1aの出射端面から出射さ
れるレーザ光には差動信号の電圧差に対応した強度変調
が施されることになり、出力用結合光学系に効率よく結
合され外部に取り出される。
る伝送線路基板の場合、伝送線路基板の特性インピーダ
ンスは、主に誘電体セラミック19fの誘電率と、上面
金パターン20の信号パターン20fの幅、信号パター
ン同士の間隔、および信号パターン20fとグランドパ
ターン20gとの間隔によって決まり、誘電体セラミッ
ク19fの厚さが薄い場合には、誘電体セラミック厚も
考慮する必要がある。
型半導体光変調器素子1aをフリップチップ実装する場
合、電界吸収型半導体光変調器素子1a上の電極位置
や、電界吸収型半導体光変調器素子1aに対する入出力
光を考慮した結合光学系の最適配置などの制約条件によ
って、電界吸収型半導体光変調器素子1aが搭載される
周囲の上面金パターン20の信号パターン20fの幅、
信号パターン同士の間隔、および信号パターン20fと
グランドパターン20gとの間隔がほとんど固定されて
しまうことがある。
ダンスを最適化するためには、誘電体セラミック厚を変
化させる必要性が生ずる。誘電体セラミック厚を厚くす
る必要性が生じた場合には、伝送線路基板2の誘電体セ
ラミック厚を一様に厚くしてしまうと、先に説明したよ
うに、駆動回路25側からキャリア3側への熱流入量が増
大し、熱特性的に好ましくない。
18fの誘電体セラミック厚は駆動回路22側からキャ
リア3b側にテーパ状に厚くなっているため、上記のよ
うな問題も解決でき、また、電界吸収型半導体光変調器
素子1aを伝送線路基板18f上にフリップチップ実装
しているため、不要な寄生インダクタンス成分を抑圧で
き、実施の形態5のような金細線7aによる接続と比較し
て良好な高周波特性が得られる。
路基板18fはコプレナ型の結合線路で構成されてい
る。シールドされていない2本の伝送線路が近接してい
るとき、各伝送線路の電磁界の相互作用によって伝送線
路間の電力結合が可能となり一般に結合線路と呼ばれ、
外乱雑音に強いという特徴を有する。また、結合線路に
は、伝送線路導体内の電流が等しく同じ方向である場
合、すなわち偶モードと、伝送線路導体内の電流が等し
く反対方向である場合、すなわち奇モードの2種類の特
別な励振モードが存在するが、本実施の形態6において
は、振幅が等しく位相のみ180度異なる差動信号によ
り電界吸収型半導体光変調器素子1aを駆動するもので
あるため、上記奇モードに対する特性インピーダンスが
光モジュールの内部インピーダンスと等しくなるように
上記伝送線路基板の金パターンを形成している。
変調器素子を伝送線路基板上にフリップチップ実装する
ことにより、不要な寄生インダクタンス成分を抑圧でき
るため、簡単な構成で、高周波特性及び熱特性に優れ、
製造性や信頼性にも優れた光モジュールを得ることがで
きる。
を有した伝送線路基板18fを用いた場合について説明
したが、伝送線路基板はこれに限られず、上記実施の形
態1〜3のようなマイクロストリップ構造を有した伝送
線路基板を用いても同様の効果を得ることができる。ま
た、上記実施の形態1〜3のようなマイクロストリップ
構造を有した伝送路基板に対して、上記奇モードに対す
る特性インピーダンスが光モジュールの内部インピーダ
ンスと等しくなるように上記伝送線路基板の金パターン
を形成するようにしても、同様の効果を得ることができ
る。
界吸収型半導体光変調器素子を用いた場合について説明
したが、本実施の形態7では、光変調器集積化半導体レ
ーザ素子を用いた場合について説明する。図14は、本
実施の形態7による光モジュールの一部断面図であり、
構成の一例である。また、図15は本実施の形態による
光モジュールの一部上面図である。図14及び図15で
は、電界吸収型半導体光変調器素子1aの替わりに、電
界吸収型半導体光変調器素子1aと半導体レーザ素子1
bとをモノリシックに集積化した光変調器集積化半導体
レーザ素子1cを用いている。なお、上記光変調器集積
化半導体レーザ素子1c以外の同一の符号を付したもの
については、図12、図13と同様のため説明は省略す
る。
ーザ光を電界吸収型半導体光変調器素子に効率よく入射
するためには、入射側に結合光学系が必要となる上に、
連続レーザ光を生成するための半導体レーザモジュール
が別途必要となる。そこで、本実施の形態7では、電界
吸収型半導体光変調器素子1aと半導体レーザ素子1b
とをモノリシックに集積化した光変調器集積化半導体レ
ーザ素子1cを用いる。光変調器集積化半導体レーザ素
子1cを用いることにより、結合光学系や半導体レーザ
モジュールが不要となり、部品数や組立工程数を削減で
き、さらに、光モジュールを光通信システムにおける光
送信器内の一部品として用いる場合には、光送信器の部
品点数を削減することができる。したがって、小型で安
価、かつ簡単な構成で、高周波特性、熱特性、製造性、
および信頼性に優れた光送信器を得ることができる。
変調器素子と半導体レーザ素子とをモノリシックに集積
化した光変調器集積化半導体レーザ素子を、伝送線路基
板上にフリップチップ実装することにより、結合光学系
や半導体レーザモジュールが不要となり、部品数や組立
工程数を削減できるため、小型で安価、かつ簡単な構成
で、高周波特性、熱特性、製造性、および信頼性に優れ
た光送信器を得ることができる。
を有した伝送線路基板18fを用いた場合について説明
したが、伝送線路基板はこれに限られず、上記実施の形
態1〜3のようなマイクロストリップ構造を有した伝送
線路基板を用いても同様の効果を得ることができる。
ジュールでは、電気信号を入力する入力端子を有する容
器と、前記容器内に設けられ、前記入力端子に電気的に
接続された、入力側断面積と出力側断面積とが異なる伝
送線路基板と、前記容器内に設けられ、前記伝送線路基
板に接続され、前記入力端子により入力された電気信号
を、前記伝送線路基板を介して入力する半導体光素子
と、前記容器内に設けられ、前記半導体光素子と熱的に
結合された電子冷却素子とを備えることにより、誘電体
セラミックの断面積を変化させて、熱流入量を制御する
ことができるため、高周波特性及び熱特性に優れた光モ
ジュールを得ることができる。
リップ構造を有することにより、簡単な構成で所望の特
性インピーダンスを実現できるため、高周波特性及び熱
特性に優れ、製造性や信頼性にも優れた光モジュールを
得ることができる。
を有することにより、簡単な構成で所望の特性インピー
ダンスを実現できるため、高周波特性及び熱特性に優
れ、製造性や信頼性にも優れた光モジュールを得ること
ができる。
を出力側断面積より小さくすることにより、入力端子側
の誘電体セラミックの断面積を相対的に小さくして、熱
流入量を抑えることができるため、高周波特性及び熱特
性に優れた光モジュールを得ることができる。
ップ状に変化させることにより、入力端子側の誘電体セ
ラミックの断面積を相対的に小さくして、熱流入量を抑
えることができるため、高周波特性及び熱特性に優れた
光モジュールを得ることができる。
ップ状に変化させることにより、常に上面金パターン幅
の5から10倍以上の誘電体セラミック幅を確保するこ
とが可能なため、高周波特性及び熱特性に優れ、製造性
や信頼性にも優れた光モジュールを得ることができる。
パ状に変化させることにより、入力端子側の誘電体セラ
ミックの断面積を相対的に小さくして、熱流入量を抑え
ることができるため、高周波特性及び熱特性に優れた光
モジュールを得ることができる。
パ状に変化させることにより、常に上面金パターン幅の
5から10倍以上の誘電体セラミック幅を確保すること
が可能なため、高周波特性及び熱特性に優れ、製造性や
信頼性にも優れた光モジュールを得ることができる。
装する面を、前記伝送線路基板の基板厚の変化と等しい
テーパ角で変化させることにより、製造精度に悪さ等に
より設計値と微妙な高さのズレがあるような場合でも、
伝送線路基板の位置を移動させて調節できるため、熱特
性及び高周波特性を向上させることができると同時に、
製造性及び信頼性を向上させることができる。
するための駆動回路を内蔵することにより、駆動回路と
半導体光素子との電気長を短くして、多重反射の影響を
抑圧でき、高周波特性を向上させることができるため、
簡単な構成で、高周波特性及び熱特性に優れ、製造性や
信頼性にも優れた光モジュールを得ることができる。
搬するのに適した結合線路であり、奇モードに対する特
性インピーダンスが光モジュールの内部インピーダンス
と等しくなるように構成することにより、外乱雑音に強
くなるため、簡単な構成で、高周波特性及び熱特性に優
れ、製造性や信頼性にも優れた光モジュールを得ること
ができる。
導体光変調器素子であり、前記伝送線路基板上にフリッ
プチップ実装することにより、不要な寄生インダクタン
ス成分を抑圧できるため、簡単な構成で、高周波特性及
び熱特性に優れ、製造性や信頼性にも優れた光モジュー
ルを得ることができる。
導体光変調器素子と半導体レーザ素子とをモノリシック
に集積化した光変調器集積化半導体レーザ素子であり、
前記伝送線路基板上にフリップチップ実装することによ
り、結合光学系や半導体レーザモジュールが不要とな
り、部品数や組立工程数を削減できるため、小型で安
価、かつ簡単な構成で、高周波特性、熱特性、製造性、
および信頼性に優れた光送信器を得ることができる。
図
図
図
図
大図
図
図
図
図
面図
面図
面図
面図
面図
図
図
Claims (13)
- 【請求項1】 電気信号を入力する入力端子を有する容
器と、 前記容器内に設けられ、前記入力端子に電気的に接続さ
れた、入力側断面積と出力側断面積とが異なる伝送線路
基板と、 前記容器内に設けられ、前記伝送線路基板に接続され、
前記入力端子により入力された電気信号を、前記伝送線
路基板を介して入力する半導体光素子と、 前記容器内に設けられ、前記半導体光素子と熱的に結合
された電子冷却素子とを備えたことを特徴とする光モジ
ュール。 - 【請求項2】 前記伝送線路基板は、マイクロストリッ
プ構造を有することを特徴とする請求項1記載の光モジ
ュール。 - 【請求項3】 前記伝送線路基板は、コプレナ構造を有
することを特徴とする請求項1記載の光モジュール。 - 【請求項4】 前記伝送線路基板は、入力側断面積を出
力側断面積より小さくすることを特徴とする請求項1記
載の光モジュール。 - 【請求項5】 前記伝送線路基板は、基板厚をステップ
状に変化させることを特徴とする請求項4記載の光モジ
ュール。 - 【請求項6】 前記伝送線路基板は、基板幅をステップ
状に変化させることを特徴とする請求項4または5記載
の光モジュール。 - 【請求項7】 前記伝送線路基板は、基板厚をテーパ状
に変化させることを特徴とする請求項4記載の光モジュ
ール。 - 【請求項8】 前記伝送線路基板は、基板幅をテーパ状
に変化させることを特徴とする請求項4または7記載の
光モジュール。 - 【請求項9】 前記容器は、前記伝送線路基板を実装す
る面を、前記伝送線路基板の基板厚の変化と等しいテー
パ角で変化させることを特徴とする請求項7記載の光モ
ジュール。 - 【請求項10】 前記容器内に、半導体光素子を駆動す
るための駆動回路を内蔵することを特徴とする請求項1
〜9記載の光モジュール。 - 【請求項11】 前記伝送線路基板は、差動信号を伝搬
するのに適した結合線路であり、奇モードに対する特性
インピーダンスが光モジュールの内部インピーダンスと
等しくなるように構成することを特徴とする請求項1〜
9記載の光モジュール。 - 【請求項12】 前記半導体光素子は、電界吸収型半導
体光変調器素子であり、前記伝送線路基板上にフリップ
チップ実装することを特徴とする請求項11記載の光モ
ジュール。 - 【請求項13】 前記半導体光素子は、電界吸収型半導
体光変調器素子と半導体レーザ素子とをモノリシックに
集積化した光変調器集積化半導体レーザ素子であり、前
記伝送線路基板上にフリップチップ実装することを特徴
とする請求項11記載の光モジュール。
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- 2001-06-28 JP JP2001196271A patent/JP4055377B2/ja not_active Expired - Fee Related
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