JPH08152041A - 防振装置 - Google Patents
防振装置Info
- Publication number
- JPH08152041A JPH08152041A JP29310894A JP29310894A JPH08152041A JP H08152041 A JPH08152041 A JP H08152041A JP 29310894 A JP29310894 A JP 29310894A JP 29310894 A JP29310894 A JP 29310894A JP H08152041 A JPH08152041 A JP H08152041A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vibration
- liquid chamber
- outer cylinder
- cylinder
- diaphragm
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)
- Springs (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 隔壁部材に予圧縮を加えて耐久性の向上を図
る。 【構成】 外筒金具12と内筒金具18との間に弾性体
24が配置される。弾性体24の下側にダイヤフラム3
0が位置し、弾性体24とダイヤフラム30との間に、
オリフィス金具42に外周側が加硫接着されると共に、
小径嵌合リング38に内周側が加硫接着されるゴム製の
ゴム部材40が位置している。外筒金具12の内周面等
により区画された空間が液室36を構成する。従って、
ゴム部材40等により構成される隔壁部材26が液室3
6を小液室である上液室36Aと下液室36Bとに分割
し、隔壁部材26が内筒金具18と外筒金具12との間
に挟まれた際に、ゴム部材40に圧縮荷重が加えられ
る。
る。 【構成】 外筒金具12と内筒金具18との間に弾性体
24が配置される。弾性体24の下側にダイヤフラム3
0が位置し、弾性体24とダイヤフラム30との間に、
オリフィス金具42に外周側が加硫接着されると共に、
小径嵌合リング38に内周側が加硫接着されるゴム製の
ゴム部材40が位置している。外筒金具12の内周面等
により区画された空間が液室36を構成する。従って、
ゴム部材40等により構成される隔壁部材26が液室3
6を小液室である上液室36Aと下液室36Bとに分割
し、隔壁部材26が内筒金具18と外筒金具12との間
に挟まれた際に、ゴム部材40に圧縮荷重が加えられ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、振動発生部からの振動
を吸収する防振装置に関し、例えばメンバーマウント、
ボディマウント及びストラットマウント等の車両のサス
ペンションなどに好適なものである。
を吸収する防振装置に関し、例えばメンバーマウント、
ボディマウント及びストラットマウント等の車両のサス
ペンションなどに好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来の防振装置として、特公平6−50
135号公報に開示されたようなものが知られており、
この公報に示された防振装置に基づき従来技術を説明す
る。
135号公報に開示されたようなものが知られており、
この公報に示された防振装置に基づき従来技術を説明す
る。
【0003】つまり、図4に示すように、この防振装置
は、外筒110に嵌合された挿入筒116の内部に、ゴ
ム製の第1のゴム部材112を介して内筒114が上下
動可能に取り付けられると共に、液室126を挟んだ第
1のゴム部材112の下側にダイヤフラムである第2の
ゴム部材124が位置する構造となっている。そして、
第1のゴム部材112と第2のゴム部材124との間に
円環状の隔壁部材である中間ゴム板材128が配置さ
れ、第2のゴム部材124がこの液室126を上下に区
分している。
は、外筒110に嵌合された挿入筒116の内部に、ゴ
ム製の第1のゴム部材112を介して内筒114が上下
動可能に取り付けられると共に、液室126を挟んだ第
1のゴム部材112の下側にダイヤフラムである第2の
ゴム部材124が位置する構造となっている。そして、
第1のゴム部材112と第2のゴム部材124との間に
円環状の隔壁部材である中間ゴム板材128が配置さ
れ、第2のゴム部材124がこの液室126を上下に区
分している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の防振
装置では、車両の所定箇所に組付けた際に定格の荷重P
が加わるのを見越して図4に示すように中間ゴム板材1
28の中央部を引き上げて傘状として組み込むようにさ
れている。従って、この構造の防振装置では、車両の所
定箇所に組付けた時に、図5に示されるような内外筒間
へ力が加わっていない組付け前の状態と同様の図6に示
すような平板状の形状に、中間ゴム板材128の形状が
戻ることになる。
装置では、車両の所定箇所に組付けた際に定格の荷重P
が加わるのを見越して図4に示すように中間ゴム板材1
28の中央部を引き上げて傘状として組み込むようにさ
れている。従って、この構造の防振装置では、車両の所
定箇所に組付けた時に、図5に示されるような内外筒間
へ力が加わっていない組付け前の状態と同様の図6に示
すような平板状の形状に、中間ゴム板材128の形状が
戻ることになる。
【0005】この為、定格の荷重Pが加わった図6の状
態において、車両側から振動が加わると、内筒114が
外筒110に対して相対的に上下動し、常時中間ゴム板
材128に引っ張り力が働くことになる。
態において、車両側から振動が加わると、内筒114が
外筒110に対して相対的に上下動し、常時中間ゴム板
材128に引っ張り力が働くことになる。
【0006】そして、以上のように、中間ゴム板材12
8に、常時引っ張り力が働く結果として、中間ゴム板材
128に劣化が生じて、防振装置の耐久性の向上が望め
なという欠点を有していた。
8に、常時引っ張り力が働く結果として、中間ゴム板材
128に劣化が生じて、防振装置の耐久性の向上が望め
なという欠点を有していた。
【0007】本発明は上記事実を考慮し、隔壁部材に予
圧縮を加えて耐久性の向上を図った防振装置を提供する
ことが目的である。
圧縮を加えて耐久性の向上を図った防振装置を提供する
ことが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1による防振装置
は、振動発生部及び振動受け部の一方に連結される筒状
の外筒と、振動発生部及び振動受け部の他方に連結され
且つ前記外筒の内側に位置する内筒と、前記内筒と前記
外筒とを連結するように前記内筒と前記外筒との間に配
設される弾性体と、前記内筒と前記外筒とを連結するよ
うに前記内筒と前記外筒との間に配設されるダイヤフラ
ムと、前記弾性体と前記ダイヤフラムとの間に位置して
前記弾性体及び前記ダイヤフラムにより内壁面の少なく
とも一部が構成され且つ内部に液体が封入された液室
と、少なくとも一部がゴム製の部材により形成されると
共に、前記液室を相互に繋がる通路を有した状態で分割
しつつ前記内筒と前記外筒との間に配置され且つ、振動
発生部より振動が加わった状態でも圧縮荷重が加わった
ままの状態となるように前記内筒と前記外筒との間に挟
まれて圧縮荷重が加えられている隔壁部材と、を備えた
ことを特徴とする。
は、振動発生部及び振動受け部の一方に連結される筒状
の外筒と、振動発生部及び振動受け部の他方に連結され
且つ前記外筒の内側に位置する内筒と、前記内筒と前記
外筒とを連結するように前記内筒と前記外筒との間に配
設される弾性体と、前記内筒と前記外筒とを連結するよ
うに前記内筒と前記外筒との間に配設されるダイヤフラ
ムと、前記弾性体と前記ダイヤフラムとの間に位置して
前記弾性体及び前記ダイヤフラムにより内壁面の少なく
とも一部が構成され且つ内部に液体が封入された液室
と、少なくとも一部がゴム製の部材により形成されると
共に、前記液室を相互に繋がる通路を有した状態で分割
しつつ前記内筒と前記外筒との間に配置され且つ、振動
発生部より振動が加わった状態でも圧縮荷重が加わった
ままの状態となるように前記内筒と前記外筒との間に挟
まれて圧縮荷重が加えられている隔壁部材と、を備えた
ことを特徴とする。
【0009】
【作用】弾性体が内筒と外筒とを連結し、振動発生部に
外筒あるいは内筒が連結され、振動受け部に内筒あるい
は外筒が連結されている。また、ダイヤフラムと弾性体
とで液体が封入された液室の内壁面の少なくとも一部を
形成している。
外筒あるいは内筒が連結され、振動受け部に内筒あるい
は外筒が連結されている。また、ダイヤフラムと弾性体
とで液体が封入された液室の内壁面の少なくとも一部を
形成している。
【0010】この為、振動発生部側から振動が外筒ある
いは内筒に伝達されると、弾性体及びダイヤフラムが変
形すると共に液体が隔壁部材により分割された液室間で
流動しあるいは共振する。
いは内筒に伝達されると、弾性体及びダイヤフラムが変
形すると共に液体が隔壁部材により分割された液室間で
流動しあるいは共振する。
【0011】この結果として、弾性体の内部摩擦に基づ
く抵抗によって振動が吸収される他、液体が液室間を流
動する際の液体の摩擦抵抗、あるいは液体の液室間での
共振によって、振動が吸収されて振動が減衰し、内筒あ
るいは外筒に連結される振動受け部側に振動が伝達され
難くなる。
く抵抗によって振動が吸収される他、液体が液室間を流
動する際の液体の摩擦抵抗、あるいは液体の液室間での
共振によって、振動が吸収されて振動が減衰し、内筒あ
るいは外筒に連結される振動受け部側に振動が伝達され
難くなる。
【0012】また、振動発生部より振動が加わったとき
でも圧縮荷重が加わったままの状態となるように、隔壁
部材が内筒と外筒との間に挟まれて圧縮荷重が加えられ
ているので、隔壁部材のすくなくとも一部を構成するゴ
ム製の部材に引っ張り荷重が加わることがなくなり、劣
化が抑えられて防振装置の耐久性が向上する。
でも圧縮荷重が加わったままの状態となるように、隔壁
部材が内筒と外筒との間に挟まれて圧縮荷重が加えられ
ているので、隔壁部材のすくなくとも一部を構成するゴ
ム製の部材に引っ張り荷重が加わることがなくなり、劣
化が抑えられて防振装置の耐久性が向上する。
【0013】
【実施例】本発明の一実施例に係る防振装置を図1から
図3に示し、これらの図に基づき本実施例を説明する。
図3に示し、これらの図に基づき本実施例を説明する。
【0014】図1に示すように、本実施例に係る防振装
置10の外周側には、車両の車体を構成する部材である
クロスメンバ16側に圧入されて連結されると共に円筒
状に形成された外筒金具12が、備えられている。そし
て、この外筒金具12の下端部には、全周にわたって内
側に屈曲された係止部12Aが設けられており、外筒金
具12の内周側であって外筒金具12と同軸状の位置に
は、円管状に形成される内筒金具18が配置されてい
る。
置10の外周側には、車両の車体を構成する部材である
クロスメンバ16側に圧入されて連結されると共に円筒
状に形成された外筒金具12が、備えられている。そし
て、この外筒金具12の下端部には、全周にわたって内
側に屈曲された係止部12Aが設けられており、外筒金
具12の内周側であって外筒金具12と同軸状の位置に
は、円管状に形成される内筒金具18が配置されてい
る。
【0015】この内筒金具18の上端部には、内筒金具
18の筒状の部分より大径とされたフランジ状の支持部
18Aが形成されており、この支持部18Aがボディ2
0の下側に当接してボディ20側よりの荷重Pを支持し
つつボディ20と内筒金具18とが連結される構造とな
っている。
18の筒状の部分より大径とされたフランジ状の支持部
18Aが形成されており、この支持部18Aがボディ2
0の下側に当接してボディ20側よりの荷重Pを支持し
つつボディ20と内筒金具18とが連結される構造とな
っている。
【0016】さらに、図1に示すように、外筒金具12
と内筒金具18との間には、ゴム製の弾性体24が外筒
金具12及び内筒金具18にそれぞれ加硫接着されつつ
配置されており、この弾性体24の下面側には、円環状
に凹部24Aが形成されている。
と内筒金具18との間には、ゴム製の弾性体24が外筒
金具12及び内筒金具18にそれぞれ加硫接着されつつ
配置されており、この弾性体24の下面側には、円環状
に凹部24Aが形成されている。
【0017】一方、弾性体24の図1上、下側には、円
環状に形成された大径嵌合リング32に外周側が加硫接
着されると共に同じく円環状に形成された小径嵌合リン
グ28に内周側が加硫接着されるダイヤフラム30が、
位置している。
環状に形成された大径嵌合リング32に外周側が加硫接
着されると共に同じく円環状に形成された小径嵌合リン
グ28に内周側が加硫接着されるダイヤフラム30が、
位置している。
【0018】この大径嵌合リング32の外周面側は外筒
金具12の内周面に緊密に嵌合されており、大径嵌合リ
ング32の下端部は係止部12Aに係止されていて、外
筒金具12内に大径嵌合リング32が固着されている。
そして、小径嵌合リング28の内周面側は内筒金具18
の外周面に緊密に嵌合されていて、ダイヤフラム30が
弾性体24の下側の外筒金具12内で固定されることに
なる。
金具12の内周面に緊密に嵌合されており、大径嵌合リ
ング32の下端部は係止部12Aに係止されていて、外
筒金具12内に大径嵌合リング32が固着されている。
そして、小径嵌合リング28の内周面側は内筒金具18
の外周面に緊密に嵌合されていて、ダイヤフラム30が
弾性体24の下側の外筒金具12内で固定されることに
なる。
【0019】さらに、弾性体24とダイヤフラム30と
の間には、円環状であってU字状断面を有するように形
成されたオリフィス金具42に外周側が加硫接着される
と共に、円環状に形成された小径嵌合リング38に内周
側が加硫接着されるゴム製のゴム部材40が位置してい
る。このオリフィス金具42の開口側が外筒金具12の
内周面に緊密に嵌合されると共に、小径嵌合リング38
の内周側が内筒金具18の外周面に緊密に嵌合されて、
外筒金具12と内筒金具18との間にこのゴム部材40
が配置されることになる。そして、これらオリフィス金
具42、小径嵌合リング38及びゴム部材40で、隔壁
部材26が構成されることになり、この隔壁部材26が
内筒金具18と外筒金具12との間に挟まれた際に、圧
縮荷重が加えられることになる。
の間には、円環状であってU字状断面を有するように形
成されたオリフィス金具42に外周側が加硫接着される
と共に、円環状に形成された小径嵌合リング38に内周
側が加硫接着されるゴム製のゴム部材40が位置してい
る。このオリフィス金具42の開口側が外筒金具12の
内周面に緊密に嵌合されると共に、小径嵌合リング38
の内周側が内筒金具18の外周面に緊密に嵌合されて、
外筒金具12と内筒金具18との間にこのゴム部材40
が配置されることになる。そして、これらオリフィス金
具42、小径嵌合リング38及びゴム部材40で、隔壁
部材26が構成されることになり、この隔壁部材26が
内筒金具18と外筒金具12との間に挟まれた際に、圧
縮荷重が加えられることになる。
【0020】また、外筒金具12の内周面、弾性体24
の下面、内筒金具18の外周面及び、ダイヤフラム30
の上面等により区画された空間がリング状の液室36を
構成する。さらに、弾性体24とダイヤフラム30との
間に位置する隔壁部材26が液室36を小液室である上
液室36Aと下液室36Bとに分割することとなる。
の下面、内筒金具18の外周面及び、ダイヤフラム30
の上面等により区画された空間がリング状の液室36を
構成する。さらに、弾性体24とダイヤフラム30との
間に位置する隔壁部材26が液室36を小液室である上
液室36Aと下液室36Bとに分割することとなる。
【0021】この外筒金具12の一部を形成することに
なるオリフィス金具42の上液室36Aと対向する部分
には、小孔42Aが形成されており、この小孔42Aに
対してオリフィス金具42上の半周異なる位置であって
下液室36Bと対向する部分には、小孔42Bが形成さ
れている。そして、外筒金具12の内周面により塞がれ
たオリフィス金具42の開口部分及び、小孔42A、4
2Bで、通路であるオリフィス44が構成されている。
なるオリフィス金具42の上液室36Aと対向する部分
には、小孔42Aが形成されており、この小孔42Aに
対してオリフィス金具42上の半周異なる位置であって
下液室36Bと対向する部分には、小孔42Bが形成さ
れている。そして、外筒金具12の内周面により塞がれ
たオリフィス金具42の開口部分及び、小孔42A、4
2Bで、通路であるオリフィス44が構成されている。
【0022】従って、上液室36Aと下液室36Bと
は、オリフィス44を介して常に連通しており、また、
シール部24A 30Aにより封止されたこれら上液室
36A、下液室36B及びオリフィス44内には、水、
シリコンオイル、エチングリコール等の液体が充填され
ている。
は、オリフィス44を介して常に連通しており、また、
シール部24A 30Aにより封止されたこれら上液室
36A、下液室36B及びオリフィス44内には、水、
シリコンオイル、エチングリコール等の液体が充填され
ている。
【0023】尚、本実施例の防振装置10が本来的に振
動の低減を目的とする主振動方向は図1上の上下方向で
ある矢印Yに沿った方向である。
動の低減を目的とする主振動方向は図1上の上下方向で
ある矢印Yに沿った方向である。
【0024】次に本実施例の防振装置10の組み立てを
説明する。この防振装置10の組立に際しては、以下の
ような手順による。
説明する。この防振装置10の組立に際しては、以下の
ような手順による。
【0025】まず、図2に示すように、弾性体24を外
筒金具12と内筒金具18との間にに成形し、これらに
加硫接着する。また、ゴム部材40をオリフィス金具4
2と小径嵌合リング38との間に成形してこれらに加硫
接着し、隔壁部材26を形成する。さらに、ダイヤフラ
ム30を大径嵌合リング32と小径嵌合リング28との
間に成形してこれらに加硫接着する。
筒金具12と内筒金具18との間にに成形し、これらに
加硫接着する。また、ゴム部材40をオリフィス金具4
2と小径嵌合リング38との間に成形してこれらに加硫
接着し、隔壁部材26を形成する。さらに、ダイヤフラ
ム30を大径嵌合リング32と小径嵌合リング28との
間に成形してこれらに加硫接着する。
【0026】この後、矢印A方向に沿って隔壁部材26
を移動して、弾性体24の下側の位置にこの隔壁部材2
6を装着する。
を移動して、弾性体24の下側の位置にこの隔壁部材2
6を装着する。
【0027】このとき、小径嵌合リング38の内径d
は、内筒金具18の外径Dより小さくしておき、小径嵌
合リング38と内筒金具18との間の嵌合の際に、小径
嵌合リング38の内外径が拡大され、結果として、円環
状のゴム部材40が内側から押し拡げられるように絞ら
れて、圧縮される形となる。
は、内筒金具18の外径Dより小さくしておき、小径嵌
合リング38と内筒金具18との間の嵌合の際に、小径
嵌合リング38の内外径が拡大され、結果として、円環
状のゴム部材40が内側から押し拡げられるように絞ら
れて、圧縮される形となる。
【0028】この際の圧縮量は、振動が加わった状態で
も圧縮荷重が加わったままの状態となるように、車両に
組み込まれて荷重Pが加わり内周側が下側に引っ張られ
た状態の長さL2(図1に示す)が、少なくとも組立前
の長さL1(図2に示す)を越えない程度であるL2<
L1の関係となるように設定される。
も圧縮荷重が加わったままの状態となるように、車両に
組み込まれて荷重Pが加わり内周側が下側に引っ張られ
た状態の長さL2(図1に示す)が、少なくとも組立前
の長さL1(図2に示す)を越えない程度であるL2<
L1の関係となるように設定される。
【0029】さらに、液室36内に液体を充填すべく液
体中において、これら外筒金具12と内筒金具18との
間にダイヤフラム30を装着して、図3に示すような状
態で防振装置10が完成される。そして、車両内に装着
されると、図1に示すように、ボディ20側より荷重P
が加わり、内筒金具18側が下側に沈み込むことにな
る。
体中において、これら外筒金具12と内筒金具18との
間にダイヤフラム30を装着して、図3に示すような状
態で防振装置10が完成される。そして、車両内に装着
されると、図1に示すように、ボディ20側より荷重P
が加わり、内筒金具18側が下側に沈み込むことにな
る。
【0030】次に本実施例の防振装置10による作用を
説明する。エンジンの振動あるいは路面からの振動がク
ロスメンバ16を介して外筒金具12に伝達されると、
弾性体24及びダイヤフラム30が変形すると共に、液
体が隔壁部材26により分割された上下液室36A、3
6B間をオリフィス44を介して流動しあるいは共振す
る。この結果として、弾性体24の内部摩擦に基づく抵
抗によって振動が吸収される他、液体が上下液室36
A、36B間を流動する際の液体のオリフィス44内で
の摩擦抵抗、あるいは液体の上下液室36A、36B間
での共振によって振動が吸収されて振動が減衰し、内筒
金具18に連結されるボディ20側に振動が伝達され難
くなる。
説明する。エンジンの振動あるいは路面からの振動がク
ロスメンバ16を介して外筒金具12に伝達されると、
弾性体24及びダイヤフラム30が変形すると共に、液
体が隔壁部材26により分割された上下液室36A、3
6B間をオリフィス44を介して流動しあるいは共振す
る。この結果として、弾性体24の内部摩擦に基づく抵
抗によって振動が吸収される他、液体が上下液室36
A、36B間を流動する際の液体のオリフィス44内で
の摩擦抵抗、あるいは液体の上下液室36A、36B間
での共振によって振動が吸収されて振動が減衰し、内筒
金具18に連結されるボディ20側に振動が伝達され難
くなる。
【0031】また、通常の振幅で振動がクロスメンバ1
6より加わったときでも、ゴム部材40が内筒金具18
と外筒金具12との間に挟まれて、圧縮荷重が加えられ
たままの状態となるので、ゴム部材40に引っ張り荷重
が加わることがなくなり、隔壁部材26の一部を構成す
るゴム部材40の劣化が抑えられて、防振装置10の耐
久性が向上する。
6より加わったときでも、ゴム部材40が内筒金具18
と外筒金具12との間に挟まれて、圧縮荷重が加えられ
たままの状態となるので、ゴム部材40に引っ張り荷重
が加わることがなくなり、隔壁部材26の一部を構成す
るゴム部材40の劣化が抑えられて、防振装置10の耐
久性が向上する。
【0032】尚、上記実施例において、振動発生部とな
るクロスメンバ16に外筒金具12を連結し、振動受け
部となるボディ20に内筒金具18を連結するようにし
たが、この逆に、クロスメンバ16に内筒金具18を連
結し、ボディ20に外筒金具12を連結するような構造
としてもよいことは、言うまでもない。
るクロスメンバ16に外筒金具12を連結し、振動受け
部となるボディ20に内筒金具18を連結するようにし
たが、この逆に、クロスメンバ16に内筒金具18を連
結し、ボディ20に外筒金具12を連結するような構造
としてもよいことは、言うまでもない。
【0033】また、オリフィス金具42、小径嵌合リン
グ28、38及び大径嵌合リング32等の材質として
は、例えば鋼、アルミニウム等が加工性が高いことより
考えられるが、この他の合成樹脂等の材料により形成し
てもよい。
グ28、38及び大径嵌合リング32等の材質として
は、例えば鋼、アルミニウム等が加工性が高いことより
考えられるが、この他の合成樹脂等の材料により形成し
てもよい。
【0034】そして、小径嵌合リング38には、小径嵌
合リング38を押し拡げ易いようにその軸方向に沿って
割りを入れたり、あるいは面取りを形成しておくことに
してもよく、又、小径嵌合リング38を押し拡げる替わ
りに、オリフィス金具42を径方向より圧縮して、ゴム
部材40を圧縮してもよい。
合リング38を押し拡げ易いようにその軸方向に沿って
割りを入れたり、あるいは面取りを形成しておくことに
してもよく、又、小径嵌合リング38を押し拡げる替わ
りに、オリフィス金具42を径方向より圧縮して、ゴム
部材40を圧縮してもよい。
【0035】さらに、上記実施例において、車両のボデ
ィの防振を目的としたが、本発明の防振装置は例えば車
両のエンジンの防振を目的とすることとしてもよく、ま
た、車両以外の他の用途にも用いられることはいうまで
もない。一方、外筒金具、内筒金具及び弾性体等の形
状、寸法なども実施例のものに限定されるものではな
い。
ィの防振を目的としたが、本発明の防振装置は例えば車
両のエンジンの防振を目的とすることとしてもよく、ま
た、車両以外の他の用途にも用いられることはいうまで
もない。一方、外筒金具、内筒金具及び弾性体等の形
状、寸法なども実施例のものに限定されるものではな
い。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の防振装置
は、隔壁部材に予圧縮を加えて耐久性の向上が図れると
いう優れた効果を有する。
は、隔壁部材に予圧縮を加えて耐久性の向上が図れると
いう優れた効果を有する。
【図1】本発明の一実施例に係る防振装置を示す断面図
である。
である。
【図2】本発明の一実施例に係る防振装置の組み立て手
順を説明する断面図である。
順を説明する断面図である。
【図3】本発明の一実施例に係る防振装置を示す断面図
であって、車両への装着前の図である。
であって、車両への装着前の図である。
【図4】従来技術に係る防振装置の断面図であって、車
両への装着前の図である。
両への装着前の図である。
【図5】従来技術に係る防振装置の組み立て手順を説明
する断面図である。
する断面図である。
【図6】従来技術に係る防振装置の断面図であって、車
両への装着後の図である。
両への装着後の図である。
10 防振装置 12 外筒金具(外筒) 16 クロスメンバ(振動発生部) 18 内筒金具(内筒) 20 ボディ(振動受け部) 24 弾性体 26 隔壁部材 30 ダイヤフラム 36 液室
Claims (1)
- 【請求項1】 振動発生部及び振動受け部の一方に連結
される筒状の外筒と、 振動発生部及び振動受け部の他方に連結され且つ前記外
筒の内側に位置する内筒と、 前記内筒と前記外筒とを連結するように前記内筒と前記
外筒との間に配設される弾性体と、 前記内筒と前記外筒とを連結するように前記内筒と前記
外筒との間に配設されるダイヤフラムと、 前記弾性体と前記ダイヤフラムとの間に位置して前記弾
性体及び前記ダイヤフラムにより内壁面の少なくとも一
部が構成され且つ内部に液体が封入された液室と、 少なくとも一部がゴム製の部材により形成されると共
に、前記液室を相互に繋がる通路を有した状態で分割し
つつ前記内筒と前記外筒との間に配置され且つ、振動発
生部より振動が加わった状態でも圧縮荷重が加わったま
まの状態となるように前記内筒と前記外筒との間に挟ま
れて圧縮荷重が加えられている隔壁部材と、 を備えたことを特徴とする防振装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29310894A JPH08152041A (ja) | 1994-11-28 | 1994-11-28 | 防振装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29310894A JPH08152041A (ja) | 1994-11-28 | 1994-11-28 | 防振装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08152041A true JPH08152041A (ja) | 1996-06-11 |
Family
ID=17790537
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29310894A Pending JPH08152041A (ja) | 1994-11-28 | 1994-11-28 | 防振装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08152041A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6981696B2 (en) | 2002-07-04 | 2006-01-03 | Tokai Rubber Industries, Ltd | Fluid-filled cylindrical vibration damping device |
JP2009030664A (ja) * | 2007-07-25 | 2009-02-12 | Tokai Rubber Ind Ltd | アッパーサポート組付体及びその組付方法 |
WO2019174715A1 (de) * | 2018-03-12 | 2019-09-19 | Vibracoustic Gmbh | Membran sowie hydraulisch dämpfendes lager |
WO2021233598A1 (de) * | 2020-05-19 | 2021-11-25 | Vibracoustic Se | Axialdämpfendes, hydraulisches elastomerlager |
-
1994
- 1994-11-28 JP JP29310894A patent/JPH08152041A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6981696B2 (en) | 2002-07-04 | 2006-01-03 | Tokai Rubber Industries, Ltd | Fluid-filled cylindrical vibration damping device |
JP2009030664A (ja) * | 2007-07-25 | 2009-02-12 | Tokai Rubber Ind Ltd | アッパーサポート組付体及びその組付方法 |
WO2019174715A1 (de) * | 2018-03-12 | 2019-09-19 | Vibracoustic Gmbh | Membran sowie hydraulisch dämpfendes lager |
WO2021233598A1 (de) * | 2020-05-19 | 2021-11-25 | Vibracoustic Se | Axialdämpfendes, hydraulisches elastomerlager |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4786036A (en) | Resilient bushing structure filled with viscous fluid | |
US6981696B2 (en) | Fluid-filled cylindrical vibration damping device | |
US4690389A (en) | Hydraulically damped mounting device | |
US7314213B2 (en) | Fluid-filled vibration damping device | |
US7007934B2 (en) | Fluid-filled vibration damping device | |
JP2002227921A (ja) | 防振装置 | |
JP2004505843A (ja) | 流体減衰軸受 | |
JPH08152041A (ja) | 防振装置 | |
JPH10141425A (ja) | 防振装置 | |
JP3426292B2 (ja) | 防振装置 | |
JPH1047420A (ja) | 防振装置 | |
JPH11210808A (ja) | マウント装置 | |
JPS61262244A (ja) | 防振装置 | |
JPH061094B2 (ja) | 防振装置 | |
JP2002327787A (ja) | 流体封入式防振装置 | |
JPH0729318Y2 (ja) | 流体封入式筒型マウント装置 | |
JPH0716128Y2 (ja) | 流体封入式筒型マウント装置 | |
JPH07180743A (ja) | 流体封入式マウント | |
JPH0742782A (ja) | 防振装置 | |
JPS60260733A (ja) | 防振装置 | |
JP3636730B2 (ja) | 防振装置 | |
JP3719054B2 (ja) | 流体封入式筒形防振装置 | |
JPH0754906A (ja) | 防振装置 | |
JPH0754907A (ja) | 防振装置 | |
JP2520489Y2 (ja) | 液封入式防振緩衝器 |