JPH08151819A - チェーン搬送機構および機械式駐車場におけるパレット移載装置 - Google Patents

チェーン搬送機構および機械式駐車場におけるパレット移載装置

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JPH08151819A
JPH08151819A JP32350894A JP32350894A JPH08151819A JP H08151819 A JPH08151819 A JP H08151819A JP 32350894 A JP32350894 A JP 32350894A JP 32350894 A JP32350894 A JP 32350894A JP H08151819 A JPH08151819 A JP H08151819A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型で大きな搬送力が得られるチェーン搬送
機構と嵩張らず廉価に作製できるパレット移載装置を提
供する。 【構成】 チェーンの外リンクプレートとほぼ同形であ
り両端部にリンクピン挿通用のピン孔182 を形成したベ
ースプレート181 と、ベースプレート181 の中心部から
側方に突出させた係合ピン184 とからなる搬送用係合金
具180 を用い、ベースプレート181 の両ピン孔182 と、
ローラと、反対側の外リンクプレートの両ピン孔とに、
2本の取付ピン187 を通して、チェーン171 に取付け
た。このチェーン搬送機構を、パレット移載装置のパレ
ットの移載方向に離間して配置されたスプロケット間に
無端状に巻き掛け、その搬送用チェーンの左右のリンク
プレートに接してチェーンの横方向の位置ズレを防止す
るチェーンガイド191 が取り付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はチェーン搬送機構および
機械式駐車場におけるパレット移載装置に関する。チェ
ーン搬送機構とは、エンドレスチェーンに搬送用係合金
具を取付け、その搬送用係合金具を被搬送物に引掛け
て、チェーンを循環させることにより被搬送物を移動さ
せる装置であり、産業機械等のあらゆる分野で利用され
ている。また、機械式駐車場のうちパレット方式のもの
は、自動車を積載したパレットを乗降室とエレベータ
間、エレベータと台車間、台車と格納棚間で移載しなけ
ればならないが、このような移載を行うためのパレット
移載装置にもチェーン搬送機構が使われることがある。
本発明は、上記のチェーン搬送機構およびそれを用いた
パレット移載装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のチェーン搬送機構として、実開平
1−176615号公報や実開昭59−156015号公報に示された
ものがある。これらのチェーン搬送機構は、チェーンの
リンクピンに搬送用の金具を取付けるか、あるいは一部
のリンクピンに長尺リンクピンを用い、その長尺リンク
ピンに搬送用の金具を取付けたものであった。このよう
なチェーンを循環させて被搬送物を搬送する場合、リン
クピンの軸径で搬送力が決定され、大負荷に耐えようと
すればリンクピンの軸径の大きい大型チェーンを用いざ
るを得なかった。上記のごときチェーン搬送機構を用い
たパレット移載装置の従来例として、特公昭57-59388号
公報があるが、このような移載装置に必要以上に大型の
チェーンを用いると、パレット移載装置が嵩張ったもの
になり、また装置が高価なものになるという欠点があ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる事情に
鑑み、必要以上に大型のチェーンを用いなくても必要な
搬送力が得られるチェーン搬送機構を提供することを目
的とする。また、本発明は、嵩張らず廉価に作製できる
パレット移載装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明のチェー
ン搬送装置は、チェーンを長手方向に移動させて被搬送
物を搬送する搬送機構であって、前記チェーンの外リン
クプレートとほぼ同形であり、両端部にリンクピン挿通
用のピン孔を形成したベースプレートと、該ベースプレ
ートの中心部から側方に突出させた係合ピンとからなる
搬送用係合金具を用い、該搬送用係合金具のベースプレ
ートを、前記チェーンの所望の個所の一側方の外リンク
プレートの代りに用い、該ベースプレートの両ピン孔
と、ローラと、反対側の外リンクプレートの両ピン孔と
に、隣り合う2本のリンクピンを通して、前記搬送用係
合金具をチェーンに取付けたことを特徴とする。請求項
2記載のチェーン搬送装置は、前記搬送用係合金具の係
合ピンの先端にローラを回転自在に取付けたことを特徴
とする。なお、請求項1〜2のチェーン搬送装置は産業
分野を問わずどのような用途にも適用できる。請求項3
記載のパレット移載装置は、パレットの移載方向に離間
して配置されたスプロケット間に無端状の搬送用チェー
ンが巻き掛けられており、該無端状の搬送用チエーンが
前記請求項1または2のチェーン搬送機構で構成されて
いることを特徴とする。請求項4記載のパレット移載装
置は、搬送用チェーンの左右のリンクプレートに接して
該チェーンの横方向の位置ズレを防止するチェーンガイ
ドが取り付けられていることを特徴とする。請求項5の
発明は、前記スプロケット間に巻掛けられた無端状の搬
送用チェーンに取付けられた一対の係合金具における離
間距離が、該一対の係合金具が前記パレットの側縁の両
端部に形成された一対の係合凹部に係合する状態におい
て、該一対の係合凹部の離間距離に等しくなっているこ
とを特徴とする。
【0005】
【作用】請求項1の発明では、チェーンのローラピンの
太さと関わりなく、搬送用係合金具の係合ピンの軸径を
太くでき、また係合ピンの根元から負荷作用点までの距
離もベースプレートの厚さを厚くすることにより短かく
することができるので、チェーンを小形のままにしなが
ら大負荷に耐える搬送用係合金具に構成できる。このた
め、チェーン搬送機構を大負荷搬送用でありながら、嵩
張らないコンパクトなものに構成できる。請求項2の発
明では、係合ピンの先端のローラが回転することによ
り、被搬送物の係合部に対する摩擦を軽減するので、搬
送効率が良くなる。請求項3の発明では、パレット移載
装置の搬送チェーンがコンパクトであるので、パレット
移載装置そのものもコンパクトになり、そのパレット移
載装置を取付けた台車やエレベータの構成をコンパクト
にできる。請求項4の発明では、パレットを移載すると
きチェーンに負荷がかかっても、チェーンカイドによっ
てチェーンの横方向へのズレが防止されるので、円滑に
パレットを移載できる。請求項5の発明によれば、一対
の係合金具がパレットの側縁の一対の係合凹部に2ケ所
で係合したり1ケ所で係合する。したがって、パレット
の台車上への移載完了後に、係合金具をパレットの係合
凹部内に入ったまま止めておくと、パレットをロックす
ることができ、パレットの位置ズレを防止できるので、
台車上に特別なロック装置は不要となる。また、一対の
係合金具をパレットの係合凹部に同時に係合させる場
合、係合金具の停止位置が多少ズレても、いずれか一方
の係合金具はパレットの係合凹部内に位置するので、パ
レット搬送時(パレットが台車に搭載されて台車によっ
て移動する時)の係合はより確実となる。
【0006】
【実施例】つぎに、本発明の実施例を図面に基づき説明
する。まず、チェーン搬送機構の実施例を図1〜4に基
づき説明する。図1は本発明の一実施例に係るチェーン
搬送機構の一部断面平面図、図2は同チェーン搬送機構
の側面図、図3は図2のIII 線矢視図、図4は搬送用係
合金具180 の斜視図である。
【0007】図1〜2において、170 は搬送用チェーン
で、これは2本のチェーン171 からなるダブルチェーン
で構成されている。なお、本発明の搬送用チェーン170
は1本のチェーンで構成してもよく、3本以上のチェー
ンで構成してもよい。また、チェーンの構造的な種類も
任意である。各チェーン171 は、2個のローラ172 を内
リンクプレート173 に軸支したローラリンクと2本のリ
ンクピン174 を外リンクプレート175 に結合したピンリ
ンクを交互に結合したローラチェーンである。
【0008】この搬送用チェーン170 の一方のチェーン
171 の側面に搬送用係合金具180 が取付けられている。
この搬送用係合金具180 を図4に基づき説明すると、18
1 はベースプレートであり、その外形形状はチェーン17
1 の外リンクプレート175 とほぼ同形である。このベー
スプレート181 の両端部にはリンクピン挿通用のピン孔
182 が形成され、中央部にはボス部183 を形成し、さら
にボス部183 から側方に突出させて係合ピン184 を形成
している。なお、ボス部183 の両側面の側壁185 は平坦
に面取りしており、係合ピン184 の先端部には止め輪挿
入用の溝186 を形成している。
【0009】上記の係合金具180 を搬送用チェーン170
に取付けた状態を図1〜3に基づき説明する。係合金具
180 のベースプレート181 はチェーン171 の外側のリン
クプレートの代りに、2枚の内リンクプレートにまたが
って取付けられている。すなわち、特別サイズの取付ピ
ン187 が係合金具180 のピン孔182,各チェーン171 の内
リンクプレート173,ローラ172,外リンクプレート175 を
貫通している。前記取付ピン187 は一端に径大頭部188
が形成されているが、この頭部は一部が面取りされ、係
合金具180 のボス部183 の平坦な側壁185 に平行に密着
して当接し、該取付ピン187 の回転を阻止するようにな
っている。また、取付ピン187 の他端には止め輪189 が
嵌められている。上記の構成により係合金具180 はチェ
ーン171の側面に固定される。なお、取付ピン187 の軸
径は通常のリンクピン174 より太くなっており、リンク
ピン174 の外周のブッシュ176 の外径と同じである。し
たがって、取付ピン187 はブッシュを用いないでローラ
172 と内リンクピン173 に挿通している。
【0010】上記の係合金具180 では、2本の取付ピン
187 によりベースプレート181 の両端を固定しているの
で、チェーンの走行方向が正逆いずれの場合も、係合ピ
ン182 に作用する負荷を効果的に支えることができ、か
つ取付ピンの軸径が太いので、大負荷に耐えることがで
きる。また、係合ピン184 の軸径もチェーン171 のリン
クピン174 と関わりなく太くすることができ、しかも図
3に示すように、ベースプレート181 の厚さTを厚くす
ると、ピン184 の根元からピン184 の負荷作用点までの
距離Lが短かくなり、係合ピン184 に作用する曲げモー
メントが小さくなるので、大負荷に耐えやすくなる。さ
らに、取付ピン187 の頭部188 がボス部183 の側壁185
に密着していることも、曲げモーメントに対する抵抗力
を高めることができる。
【0011】上記の係合金具180 では、係合ピン184 を
被搬送物の係合部に直接、引掛けるようにしてもよい
が、図1に示すように、係合ピン184 にローラ190 を回
転自在に取付けてもよい。その場合、係合ピン184 の先
端の溝186 に止め輪189 を嵌めておけばよい。このロー
ラ190 を取付けた場合は、被搬送物(例えば後述するパ
レットPの係合凹部12)と係合したとき、摩擦が軽減さ
れるという利点がある。
【0012】つぎに、前記チェーン搬送機構を適用した
機械式駐車場の実車パレット移載装置を説明する。その
前にまず、図6〜7に基づき本発明が適用される機械式
駐車場の全体構成を説明しておく。同図において、1〜
4は4層の格納層であり、最上層5に入庫用乗降室6と
出庫用乗降室7を設けており、乗降室6,7に隣接して
垂直にエレベータ室8,9が形成され、入庫用エレべー
タE1と出庫用エレベータE2が昇降するようになってい
る。なお、入庫用と出庫用それぞれに乗降室6,7とエ
レベータE1、E2を設けたもののほか、入出庫兼用の乗降
室とエレベータを用いてもよい。また、格納層の階数は
任意であり、3層以下(例えば1層)でもよく、5層以
上であってもよい。さらに、図示の駐車場は地下型であ
るが、地上型や地上地下併用型であってもよい。各格納
層1〜4は同一構成であり、図7に示すように、3列の
長尺のスペースL1,L2,L3に区分されている。そして、
中央のスペースL2は台車走行レーンであり、その左右の
スペースL1、L3が格納棚Hを多数配置した駐車スペース
となっている。なお、片側のスペースL1、(L2)のみが駐
車スペースであってもよい。乗降室6,7には昇降式の
パレットリフターF1,F2が設置され、それぞれのパレッ
トリフターF1,F2の両サイドには昇降式の歩道Waと固定
式の歩道Wbが設置されている。
【0013】図8に基づき、さらに詳細に説明する。エ
レベータE1,E2はそれぞれ実車パレットPaを移載する上
段レールR1と空パレットPeを移載する下段レールR2を有
している。台車Cは各格納層毎に1台ずつ配置され、各
格納層の台車走行レーンに設置されたレールr3上を走行
するようになっており、上段レールR1と下段レールR2を
備えている。また格納棚Hも上段レールR1と下段レール
R2を備えている。さらに、図8では図示を省略している
が、エレベータE1,E2とパレットリフターF1,F2には、
互いの間で実車パレットを移載する実車パレット移載装
置と空パレット移載機構が設置されており、全ての台車
Cには格納棚Hとの間で実車パレットを移載する実車パ
レット移載装置と空パレットを移載する空パレット移載
装置が設置されている。後述するように、上記の実車パ
レット移載装置に前記チェーン搬送機構が適用される。
【0014】上記立体駐車場の入庫操作を説明すると、
図8上段は入庫用乗降室6のパレットリフターF1に入庫
車が進入してきた状態であり、乗降室6に上昇してきた
エレベータE1の下段レールR2には空パレットPeが載せら
れている。ここで実車パレットPaをエレベータE1の上段
レールR1上に引き込み、つぎにパレットリフターF1を下
降させ、空パレットPeの払い出しを受け取る。これによ
り乗降室6での実車パレットPaと空パレットPeの移載は
完了であり、エレベータE1は入庫車を載せて格納すべき
格納層へ降りていく。またパレットリフターF1はつぎの
入庫に備えて上昇する。図8中段は、エレベータE1が入
庫車を格納する格納層へ降りてきて、エレベータE1の前
に台車Cが停止した状態である。この台車Cの下段レー
ルR2には空パレットPeが載せられており、実車パレット
Paが台車Cの上段レールR1に移され、同時に空パレット
PeがエレベータE1の下段レールR2に払い出される。エレ
ベータE1は次の入庫に備えて上昇していき、台車Cは格
納すべき格納棚Hの前まで走行する。図8下段は台車C
が格納棚Hの前で停止した状態であり、その格納棚Hの
下段レールR2上には空パレットPeが載せられている。こ
こで実車パレットPaが格納棚Hの上段レールR1に移さ
れ、同時に空パレットPeが台車Cの下段レールR2上に払
い出される。上記のエレベータE1と台車C間および台車
Cと格納棚H間の実車パレットPaと空パレットPeの移載
は全く同時に行われ、空パレット処理にのみ要する時間
が生じない。出庫操作は上記と逆順に行われるが、実車
パレットPaと空パレットPeの移載が同時に行われること
は同様である。したがって、この駐車場では、パレット
レス方式と同等の短い入出庫サイクルタイムを実現でき
るのである。
【0015】つぎに、上記立体駐車場の各部の構成を詳
細に説明する。図9は図7のX部拡大図であって、台車
Cの右側の格納棚HはパレットPを格納してない状態、
左側の格納棚HはパレットPを格納した状態を示してい
る。格納棚Hは図10(B)でも説明するが、駐車場を構
成する支柱23にレールR1、R2を取付けたもので、図9で
は上段レールR1しか示していないが、その下方には当
然、下段レールR2も設けられている。なお、支柱23を適
宜の横梁24で連結するのは任意である。
【0016】台車Cには実車パレット移載装置70が装備
されており、この実車パレット移載装置70は、ベースフ
レーム71と移動フレーム73からなるセットをパレットP
の前後部に対応付けて、台車Cの前後部に一対設置した
ものである。そして、この移動フレーム73には後に詳述
するごとく、本発明のチエーン搬送機構が組込まれてい
る。なお、パレットPの移載は前記移動フレーム73の横
方向移動とチェーン搬送機構の搬送作用により行われる
のである。
【0017】図10(A)はパレットPの平面図、同図
(B)はパレットPと格納棚Hの側面図である。パレッ
トPは自動車を載置する概ね平板状の長四角形の部材で
あり、その表面は自動車載置面11となっている。またパ
レットPの短辺側の側縁の両端部には後述する実車パレ
ット移載装置の係合金具が掛合する係合凹部12が形成さ
れている。パレットPの短辺側の下面には移載時にレー
ルR1,R2上を転動するローラ13が片側に4個ずつほぼ等
間隔に軸着されている。また、パレットPの長辺側フレ
ーム18の側面には折り畳み可能な半ドア防止柵14が取付
けられている。
【0018】図10(B)に示す格納棚は、駐車場の一対
の支柱23に上段レールR1と下段レールR2のセットを対向
させて固定することにより構成され、上段レールR1上に
実車パレットPaを、下段レールR2上に空パレットPeを半
ドア防止棚14を折り畳んで格納するようになっている。
【0019】図11は台車Cの平面図(A)および側面図
(B)、図13は台車Cの正面図である。51は台車Cのベ
ースフレームで、中央の載置部52と該載置部52の前方の
前方設置部53と後方の後方設置部54とからなる。中央の
載置部52はパレットPを載せる部分であり、側面視で平
坦かつ薄くなっている。この載置部52には空パレット移
載装置50が設置される。また、載置部52の前端と後端に
はL形台59によって上段レールR1と下段レールR2が取付
けられている。さらに載置部52の前後端には実車パレッ
ト移載装置70が設置される。ただし図11(A),(B)
においては実車パレット移載装置70が設置される。ただ
し図11(A),(B)において符号70で設置場所のみ示
し、その詳細は後述する。
【0020】また、前方設置部53と後方設置部54には走
行駆動装置60が設置されている。61は走行輪で、その駆
動軸62には減速機を介してモータ63が連結されている。
本実施例の台車Cは前後に2台のモータ63を分散して配
置している。前記載置部52には空パレット移載装置50を
構成する2基のスイングアーム55,56が回動自在に取付
けられている。各スイングアーム55,56の基端部はフレ
ーム51内に取付けられたモータ(図示省略)により水平
面内で回動するようになっており、その先端にはローラ
57,58が取付けられている。そして、スイングアーム5
5,56を旋回させたとき、各ローラ57,58はそれぞれ符
号57a,58aが示す軌跡を描いて円運動する。
【0021】図13は前記空パレット移載装置50によるパ
レット引込み操作の説明図である。いま台車Cの左側に
空パレットPeがいると、台車Cのスイングアーム55が時
計方向に旋回して、空パレットPeの係合レール16に係合
し、さらに同方向に旋回させると空パレットPeは台車C
上に引き込まれる。スイングアーム55を反対方向に旋回
させると台車C上の空パレットPeを左側に払い出すこと
ができる。また、別のスイングアーム56を使えば、台車
Cの右側に位置する空パレットPeを払い出したり引き込
んだりすることができる。
【0022】図14は実車パレット移載装置70の片側の平
面図、図15は同側面図、図16は図14におけるI線矢視
図、図17は図14におけるJ線矢視図である。図14〜15に
おいて、71はベースフレームであり、その外側寄りの上
面には長手方向にレール72が設置されている。73は移動
フレームであり、この移動フレーム73の下面に固定した
2個のスライダ74が前記レール72上を摺動するようにな
っている。図17に示すように、前記移動フレーム73から
は外側に突出させて、ラックベース75が取付けられてお
り、該ラックベース75の上面には図14に示すように、ラ
ック76が移動フレーム73の長手方向に沿って設置されて
いる。そして図17に示すように、ベースフレーム71から
立ち上った支持台77に減速機付モータ78が設置され、そ
の減速機付モータ78によってピニオン79が回転されるよ
うになっている。このピニオン79は前記ラック76と噛み
合っているので、ピニオン79の回転によって、移動フレ
ーム73はパレットPの幅方向(図15の矢印a,b方向)
方向に往復動する。
【0023】図14〜15に示すように、移動フレーム73は
長方形の箱状フレームで、その一端部において上下にガ
イドスプロケット81,82が軸支され、他端部において上
下にガイドスプロケット83,84が軸支され、該移動フレ
ーム73の上面には減速機付モータ85で回転される駆動ス
プロケット86が配置されている。これらの各スプロケッ
ト81〜86に図1〜4に示す搬送用チェーン170 が無端状
に掛け廻わされ、該チェーン170 の2ヵ所に係合金具18
0 が取付けられている。この係合金具180 はパレットP
の係合凹部12に係合して、パレットPを引き込んだり払
い出したりするものである。
【0024】上記の係合金具180 とパレットPの係合凹
部12の位置関係を図18〜19に基づき説明する。図18に示
すように、一対の係合金具180 が搬送用チェーン170 に
取り付けられているが、その取付間隔L1は、2個の係合
金具180 がパレットPの短辺側の側縁の両端部に形成さ
れた2個の係合凹部12の離間間隔と同じであり、台車C
上の所定位置では2個の係合凹部12に2個の係合金具18
0 が2ケ所で係合するようになっている(図18および図
19の実線位置参照)。したがって、パレットPの台車C
上への移載完了後に係合金具180 をパレットPの係合凹
部12内に入ったまま止めておくと、パレットPをロック
することができ、パレットPの位置ズレを防止できるの
で、台車上に特別なロック装置を設けなくてよいという
利点を奏する。また、2個の係合金具180 が同時に係合
凹部12に係合するようになっているので、係合金具180
の停止位置が多少ズレても、いずれか一方の係合金具18
0は少なくとも一方の係合凹部12内に位置するので、パ
レットPへの搬送時の係合がより確実となる。
【0025】そして、図19に示すように、2個の係合金
具180 は、いずれもスプロケット82,84の中心よりも、
寸法d(例えば、9mm) だけ若干上側の位置で搬送用チ
ェーン170 に取付けられている。こうすることにより、
係合金具180 の係合凹部12への出し入れが容易となり、
かつ係合金具180 の停止位置が多少ズレても、確実に係
合凹部12に係合することとなる。
【0026】なお上記に説明した移載装置は左右一対の
片側であり、これらを図11に符号70で示したように、前
方設置部53と後方設置部54に配置して1台の実車パレッ
ト移載装置70が構成されている。
【0027】上記実車パレット移載装置70による実車パ
レット引込み操作を図20に基づき説明する。図20(I)
は台車に取付けられているベースフレーム71上の定位置
に移動フレーム73が位置している状態である。実車パレ
ットPaはエレベータ室内または駐車室にあって移載装置
70の側方に位置している。この状態から同図(II)に示
すように、移動フレーム73を前記ラックピニオン機構に
よって実車パレットPa側に若干量移動させ、搬送用チェ
ーン170 を循環させて係合金具180 を実車パレットPaの
係合凹部12に上方から入れて係合させる。ついで同図
(III)に示すように、移動フレーム73を後退させると共
に搬送用チェーン170 を循環させると、実車パレットPa
が引き込まれ、搬送用チェーン170 の後方側の係合金具
180 が実車パレットPaの側縁における移載方向後方側の
係合凹部12に係合して、台車Cへの移載が完了する。
【0028】上記のように台車CにパレットPを引き込
んだときは、既述のごとく、2個の係合金具180 が2個
の係合凹部12に係合しているので、パレットPの横移動
を不能に拘束するロック装置として機能する。また、台
車CからパレットPを払い出す場合は、上記とは逆に図
20の(III) →(II)→(I)の順で移載が行われるが、パ
レットPを右側(図19の矢印A側)に払出すときには払
い出し完了後に押し出し側係合金具180 は符号a2で示す
ように、係合凹部12より上方に抜け出て、例えばスプロ
ケット83の下方付近まで上昇させ、その後に移動フレー
ム73が台車C内に戻り移動するとき、パレットPと干渉
しないようにしている。そして、つぎに台車C上からパ
レットPを左側(図19の矢印B側)に払出すときは、チ
ェーン170 を矢印B側に循回させてパレットPを払い出
す。そして、係合金具180 を符号a1で示すスプロケット
81の下方付近まで上昇させて、移動フレーム73が台車C
内に戻り移動するとき、パレットPと干渉しないように
しておく。
【0029】上記のごとく、パレットPを引き込んだり
払い出す際に、チェーン171 には横ズレを起すような力
が作用するが、チェーン171 の横ズレを防止するため、
図 16 に示すように、チェーン171 のエンドレスな循環
経路における下側走行部分にチェーン171 の横ズレを防
止するチェーンガイド191 が移動フレーム73の下側フレ
ーム上に設けられている。このチェーンガイド191 を図
5に基づき詳述すると、各チェーン171 の内リンクプレ
ート173 の内側に接するガイド部192 が2本並列に設け
られたもので、チェーン171 が走行する際、その内リン
クプレート173がガイド部192 に接して横方向にズレな
いように規制されている。なお、外リンクプレート175
に接するガイド部を設けたチェーンガイドを用いてもよ
い。上記のチェーンガイド191 を用いた場合、搬送作業
中のチェーン171 の逃げが防止されるので、パレットP
の受け渡しが円滑に行われることになる。
【0030】つぎに、エレベータ用の実車パレット移載
装置70A を説明する。図21はエレベータE1(E2)の平面
図、図22は側面図である。エレベータE1(E2)は水平な
ベースフレーム91の 両サイドに縦フレーム92,93 が取
付けられて、側面視でU字形に構成されている。縦フレ
ーム92,93 にはガイドローラ94が取付けられ、エレベー
タ用ガイドレール95に沿って昇降するようになってい
る。昇降用駆動装置は任意の駆動機構を用いることがで
きる。
【0031】そして、ベースフレーム91に台車Cと同様
の上段レールR1, 下段レールR2が取付けられ、さらに図
23に示すように、実車パレット移載装置70A が取付けら
れている。この実車パレット移載装置70A は、台車の実
車パレット移載装置70からラックピニオン機構を除き、
台車における移動フレーム73を固定式にし、かつ、台車
における移動フレーム73よりパレット移送量を少なくす
る(L1>L2)と共に、台車よりエレベータ側に突出させ
た移動フレーム73の先端より間隔L3をあけて設置したも
のである。上記の実車パレット移載装置70Aにおいて
も、チェーン搬送機構は図14〜16および図18〜19と同様
のものが設けられている。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、必要以上に大型のチェ
ーンを用いなくても必要な搬送力が得られるチェーン搬
送機構を提供でき、また、嵩張らず廉価に作製できるパ
レット移載装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係わるチェーン搬送機構の
一部断面平面図である。
【図2】図1のチェーン搬送機構の側面図である。
【図3】図2のIII 線矢視図である。
【図4】搬送用係合金具180 の斜視図である。
【図5】チェーンガイド191 の拡大正面図である。
【図6】(A)図は本発明が適用される機械式駐車場の
平面図、(B)図は断面図である。
【図7】図6の機械式駐車場における格納層の平面図で
ある。
【図8】図6の機械式駐車場の概念図である。
【図9】図7のX部拡大図である。
【図10】パレットP平面図(A)および格納棚Hの側
面図(B)である。
【図11】台車Cの平面図(A)および側面図(B)で
ある。
【図12】台車Cの正面図である。
【図13】台車Cの空パレット移載操作の説明図であ
る。
【図14】実車パレット移載装置70の平面図である。
【図15】実車パレット移載装置70の概略側面図であ
る。
【図16】図14におけるI線矢視図である。
【図17】図14におけるJ線矢視図である。
【図18】係合金具180 とパレットPの係合凹部12の位
置関係を示す説明図である。
【図19】スプロケット82,84と係合金具180 の取付位
置関係を示す説明図である。
【図20】実車パレット移載操作の説明図である。
【図21】エレベータE1,E2の平面図である。
【図22】エレベータE1,E2の正面図である。
【図23】実車パレット移載装置70Aの説明図である。
【符号の説明】
6 入庫用乗降室 7 出庫用乗降室 E1 入庫用エレベータ E2 出庫用エレベー
タ F1 パレットリフター F2 パレットリフタ
ー C 台車 R1 上段レール R2 下段レール P パレット H 格納棚 70 実車パレット移
載装置 73 移動フレーム 170 搬送用チェーン 171 チェーン 180 係合金具 181 ベースプレート 182 ピン孔 183 ボス部 184 係合ピン 187 取付ピン 190 ローラ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】チェーンを長手方向に移動させて被搬送物
    を搬送する搬送機構であって、前記チェーンの外リンク
    プレートとほぼ同形であり、両端部にリンクピン挿通用
    のピン孔を形成したベースプレートと、該ベースプレー
    トの中心部から側方に突出させた係合ピンとからなる搬
    送用係合金具を用い、該搬送用係合金具のベースプレー
    トを、前記チェーンの所望の個所の一側方の外リンクプ
    レートの代りに用い、該ベースプレートの両ピン孔と、
    ローラと、反対側の外リンクプレートの両ピン孔とに、
    2本の取付ピンを通して、前記搬送用係合金具をチェー
    ンに取付けたことを特徴とするチェーン搬送機構。
  2. 【請求項2】前記搬送用係合金具の係合ピンの先端にロ
    ーラを回転自在に取付けたことを特徴とする請求項1項
    記載のチェーン搬送機構。
  3. 【請求項3】機械式駐車場におけるパレット移載装置で
    あって、パレットの移載方向に離間して配置されたスプ
    ロケット間に無端状の搬送用チェーンが巻き掛けられて
    おり、該無端状の搬送用チエーンが前記請求項1または
    2のチェーン搬送機構で構成されていることを特徴とす
    る機械式駐車場におけるパレット移載装置。
  4. 【請求項4】搬送用チェーンの左右のリンクプレートに
    接して該チェーンの横方向の位置ズレを防止するチェー
    ンガイドが取り付けられている請求項3記載のパレット
    移載装置。
  5. 【請求項5】前記スプロケット間に巻掛けられた無端状
    の搬送用チェーンに取付けられた一対の係合金具におけ
    る離間距離が、該一対の係合金具が前記パレットの側縁
    の両端部に形成された一対の係合凹部に係合する状態に
    おいて、該一対の係合凹部の離間距離に等しくなってい
    ることを特徴とする請求項3記載の機械式駐車場におけ
    るパレット移載装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108758668A (zh) * 2018-06-22 2018-11-06 北京国电富通科技发展有限责任公司 一种可拆卸链带结构

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