JPH08151597A - 液体洗浄剤組成物 - Google Patents

液体洗浄剤組成物

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JPH08151597A
JPH08151597A JP29461094A JP29461094A JPH08151597A JP H08151597 A JPH08151597 A JP H08151597A JP 29461094 A JP29461094 A JP 29461094A JP 29461094 A JP29461094 A JP 29461094A JP H08151597 A JPH08151597 A JP H08151597A
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JP
Japan
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clay mineral
detergent composition
liquid detergent
clay
weight
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JP29461094A
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English (en)
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Fumitomo Noritake
史智 乗竹
Nobuo Tokina
伸夫 常名
Miyoshi Inokawa
美佳 井之川
Takashi Nishimura
宇司 西村
Yutaka Yamato
裕 大和
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Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 (A)動的光散乱法による平均粒径10〜5
000nm、電気泳動光散乱法によるζ電位の絶対値3
0mV以上及び粉末X線回折法による純度90%以上の
粘土鉱物0.01〜2.9重量%と、(B)陰イオン性
及び非イオン性界面活性剤の中から選ばれた少なくとも
1種の界面活性剤6.0〜90重量%とを含有する液体
洗浄剤組成物である。 【効果】 特定の性状を有する粘土鉱物を配合すること
で、使用するに際して好ましい粘度と容器取り出し時の
糸引きなどがない良好な液性を備えた液体洗浄剤組成物
が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な液体洗浄剤組成
物、さらに詳しくは、特定の粘土鉱物を配合して成る使
用感に優れた液性を有する液体洗浄剤組成物に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】これまで、衣料洗浄用、台所洗浄用、窓
ガラス洗浄用、浴室洗浄用、浴槽洗浄用、全身洗浄用、
洗顔用、洗髪用、便器用、住居用などの洗浄剤に対し、
好ましい液性を付与するために、粘度調整剤として、有
機系、高分子系あるいは無機粘土鉱物などが用いられて
いる。ここで、好ましい液性とは、使いやすい粘度を有
し、容器からの取り出し時に糸引きなどが生じない、す
なわち、液切れが良いなどの性状をもつことを示す。
【0003】しかしながら、これらの増粘剤の中で、有
機系増粘剤は増粘効果が小さいという欠点があるし、ま
た高分子系増粘剤は、それを配合した液体洗浄剤を容器
から取り出す際に糸引きが生じたり、該洗浄剤に電解質
を添加した場合に著しく増粘効果が低下するなどの欠点
を有している。
【0004】一方、粘土鉱物系の増粘剤は、高分子系増
粘剤と同等の増粘効果を示すとともに、安価で、しかも
それを配合した液体洗浄剤を容器から取り出す際の液切
れが良いなどの利点を有している。
【0005】粘土鉱物の増粘作用は、一般に、次のよう
な機構で生じるものと考えられている。増粘剤として用
いられる粘土鉱物は、層状の結晶が重なって粒子を形成
しており、その層間には交換性をもつ種々の陽イオン、
例えばナトリウムイオン、カリウムイオン、マグネシウ
ムイオン、カルシウムイオン、鉄イオンなどがあり、粘
土鉱物を水中に分散すると、この層間イオンが水和する
ことにより、層間が拡大して粒子が膨張する。その結
果、粘土鉱物の粒子は薄片状に分離する。この薄片の表
面の電荷は負で、端面の電荷は正となる。この電荷の違
いにより、水中に分散した薄片は、たがいに表面と端部
を接するような構造、いわゆる「カードハウス構造」を
形成して粘土鉱物分散系を増粘する。
【0006】しかしながら、洗浄剤組成物では、多くの
場合、電解質が共存することにより、薄片状粒子表面の
負電荷が中和され凝集を起こしやすくなり、分散安定性
が低下するとともに増粘効果が低下する傾向がある。さ
らに、より安価な天然産出の粘土鉱物を用いた場合に
は、増粘効果や分散安定性が産出地、あるいは同一産出
地にあっても採取場所の違いにより変動したりするの
で、洗浄剤組成物への使用が限定されている。
【0007】したがって、電解質共存下でも、少量の添
加で高い増粘効果を示し、しかも容器からの取り出し時
に糸引きなどが生じない液切れの良い、粘土鉱物を配合
した洗浄剤組成物を得ることは、これまで困難であっ
た。
【0008】他方、粘土鉱物の改質について、先に本発
明者らは、(1)膨潤力が10ml/2g以上の水膨潤
性三層粘土を含む懸濁液を50000sec-1以上の剪
断速度下で処理する方法(特開平5−97500号公
報)、(2)さらに剪断処理された懸濁液を4000G
以上の遠心加速度で遠心分離したのち、上澄み液を回収
する方法(特開平5−263359号公報)、(3)平
均粒径100〜5000nm、イオン交換性陽イオン量
の少なくとも70当量%に相当する量のアルカリ金属イ
オン量及びスメクタイト95重量%を含む粘土鉱物含有
水性懸濁液に、多価金属イオン含有水溶液を加えてイオ
ン交換処理し、イオン交換性陽イオン量の少なくとも7
0当量%が多価金属イオンで置換されたスメクタイトを
形成させたのち、これを分離回収し、所望により水洗す
る方法(特願平5−142160号、特願平5−333
949号)を提案した。しかしながら、これらの方法で
改質された粘土鉱物は、いずれも繊維処理剤用に用いら
れるものであって、洗浄剤組成物に配合するものではな
く、したがって、洗浄剤組成物中における前記改質方法
で得られた粘土鉱物の増粘効果については知られていな
かった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来の粘土鉱物系増粘剤がもつ欠点を克服し、高い増粘
効果を有し、分散安定性に優れた粘土鉱物を配合し、粘
度のばらつきがなく、使用感に優れ、かつ容器からの取
り出し時に液切れがよい液体洗浄剤組成物を提供するこ
とを目的としてなされたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の好
ましい特性を有する液体洗浄剤組成物を開発すべく種々
の検討を重ねた結果、特定の平均粒径、特定のζ電位、
特定の純度を有する粘土鉱物と、陰イオン性及び非イオ
ン性界面活性剤の中から選ばれた少なくとも1種の界面
活性剤とを、それぞれ所定の割合で含有する洗浄剤組成
物が、その目的に適合しうることを見出し、この知見に
基づいて本発明をなすに至った。
【0011】すなわち、本発明は、(A)動的光散乱法
による平均粒径10〜5000nm、電気泳動光散乱法
によるζ電位の絶対値30mV以上及び粉末X線回折法
による純度90%以上の粘土鉱物0.01〜2.9重量
%と、(B)陰イオン性及び非イオン性界面活性剤の中
から選ばれた少なくとも1種の界面活性剤6.0〜90
重量%とを含有することを特徴とする液体洗浄剤組成物
を提供するものである。
【0012】本発明の液体洗浄剤組成物において、
(A)成分として用いられる粘土鉱物の原料としては、
例えばモンモリロナイト、バイデライト、ノントロナイ
ト、サポナイト、ヘクトライト、ソーコナイト、スチブ
ンサイトなどのスメクタイト及び膨潤性の雲母などがあ
る。これらの粘土鉱物は層間に水分子を伴った交換性の
イオンを有しており、有機複合体を形成する、膨潤能を
有するなど、他の粘土鉱物とは異なった性質を示す。こ
のようなスメクタイトには、天然産出品と合成品があ
り、天然産出のスメクタイトとしては、例えばモンモリ
ロナイトを含有するものとして、クニミネ工業(株)社
から、クニピアG及びクニピアF、アメリカンコロイド
社からウエスタンボンド、ドレッサーミネラルズ社から
のイエローストーンなどが、サポナイトを含有するもの
として、バンダービルド社からビーガムT、ビーガムH
V、ビーガムF及びビーガムKなどが、また、ヘクトラ
イトを含有するものとして、アメリカンコロイド社から
ヘクタブライトAW、ヘクタブライト200及びベント
ンEW、ナショナルリード社からマカロイドなどが市販
されている。また、合成スメクタイトとしては、例えば
水澤化学工業(株)社からイオナイトH、コープケミカ
ル(株)社からSWN、SAN、ラポルテインダストリ
ー社からラポナイトなどが市販されている。
【0013】膨潤性の雲母としては、コープケミカル
(株)社製の膨潤性合成雲母MEシリーズ、トピー工業
(株)社製のナトリウム四ケイ素雲母(商品名、DP−
DM及びDMクリーン)などが挙げられる。
【0014】また、(A)成分の粘土鉱物の原料とし
て、酸性白土のアルカリ処理物も用いることができる。
この酸性白土は、通常1重量%水溶液分散液のpHが5
〜6以下、膨潤度が10ml/2g以下、SiO2とA
23の含有量がモル比でSiO2/Al23=6〜1
0のものである。このようなものとしては、例えば中
条、小戸、上赤谷、糸魚川、水澤、川崎、松根、三川、
青梅、上砂見産の酸性白土や、これらの酸性白土と類似
の性質を示す英国産のフラーズ・アース(Fulle
r’s earth)、米国産のフロライド・アース
(Floride earth)、ドイツ産のワルケル
・エルデ(Warkel erde)などが挙げられ
る。酸性白土中に存在する交換性の陽イオンとしてはナ
トリウムイオン、カリウムイオン、マグネシウムイオ
ン、鉄イオンなどがある。これらの酸性白土はアルカリ
処理することにより、上記の粘土鉱物と同様に扱うこと
ができる。
【0015】これらの粘土鉱物を本発明組成物の(A)
成分として用いるには、動的光散乱法により測定した平
均粒径が10〜5000nm、電気泳動光散乱法により
測定したζ電位の絶対値が30mV以上、粉末X線回折
法により求めた純度が90%以上であることが必要であ
る。
【0016】この平均粒径及びζ電位は、試料を約60
ppmの濃度で蒸留水に加えて60分間超音波分散させ
たものについて、平均粒径は温度20℃、屈折率1.3
31、粘度0.951cP、角度90度の条件下で光散
乱法により粘土鉱物の膨潤性ゲル粒子の粒径を測定した
もの、ζ電位は電気泳動光散乱光度計を用い、散乱角2
0度、室温で測定したものを示す。また、純度は粉末法
によりX線回折を行い、得られたX線回折図において、
粘土鉱物に帰属するピーク面積の総和Scとその他の結
晶に帰属するピーク面積の総和Sxとを求め、式 粘土鉱物の純度(%)=Sc/(Sc+Sx)×100 によって求めた値である。
【0017】この粘土鉱物の平均粒径が10nm未満で
は洗浄剤組成物を増粘するのに多量の粘土鉱物が必要で
あり、また5000nmを超えると安定した分散状態が
得られない上、洗浄剤組成物の使用時に被洗浄面を傷付
けたりする。増粘効果、分散安定性及び被洗浄面に対す
る傷付け防止性などの面から、好ましい平均粒径は20
0〜2000nmの範囲である。
【0018】また、ζ電位の絶対値が30mV未満では
粘土粒子が凝縮しやすくなり、洗浄剤組成物において、
凝集物の沈降が生じたりして分散安定性が低下する。さ
らに、粘土鉱物、特に天然から採取したものには、カル
サイト、トリジマイト、クリストバライト、石英、各種
無機物などの非膨潤性のきょう雑物が含まれており、こ
れらは洗浄剤組成物中で、沈降したり、溶解して電解質
を放出したりして、商品の外観や粘土鉱物の分散性を損
なう原因となる。したがって、粘土鉱物の純度は90%
以上であることが必要であり、特に95%以上が好まし
い。
【0019】本発明において、(A)成分として用いら
れる前記性状を有する粘土鉱物は、例えば単に原料粘土
鉱物を水中に懸濁し、その上澄み液を分離することによ
っても得ることができるが、原料の粘土鉱物を水中に懸
濁し、これを50000sec-1以上の剪断速度でかき
混ぜながら膨潤させたのち、その上澄み液を分離するこ
とによって調製するのが有利である。
【0020】この膨潤処理は、原料粘土鉱物を水で膨潤
させるとともに増粘効果の優れた成分を上澄み液とし
て、前記のきょう雑物、例えば、カルサイト、トリジマ
イト、クリストバライト、石英などから分離するための
処理であり、したがって、湿式法で行うことが必要であ
って、空気分級などの乾式法を用いることはできない。
【0021】前記したように、懸濁処理におけるかき混
ぜは、50000sec-1以上、好ましくは70000
sec-1以上の超高速剪断速度下で行うのが有利である
が、この際の所要時間は、剪断速度が高ければ短くな
り、剪断速度が低ければ長くなるが、通常1秒ないし2
4時間、好ましくは1分〜5時間である。これが短すぎ
ると十分な剪断が行われないばかりか、上澄み液中の粘
土鉱物の含有量が減り経済的でなく、またあまり長すぎ
ると粘土鉱物の非晶質化を生じ増粘効果を低下させる。
【0022】この際の剪断手段としては、狭い間隙を通
して、剪断、破壊、分散作用を与えるホモジナイザー、
コロイドミル、ジェット粉砕器などが好適である。ま
た、この際の間隙の幅は0.5mm以下にするのが望ま
しい。
【0023】また、この際に効果的な剪断を得るために
は、粘土鉱物の懸濁液の、B型粘度計による25℃での
粘度を50000cP以下、好ましくは1000cP以
下にすることが望ましい。この粘度が50000cPを
超えると、ずり応力が著しく上昇するため、50000
sec-1以上の剪断速度を得ることができにくくなる
し、場合によっては懸濁液の降伏値を超え、かき混ぜ部
分に空回りを生じ、懸濁液に十分な剪断力を加えられな
くなる。
【0024】次に、上澄み液の分離は遠心分離により行
うのが有利である。この場合、目的とする粘土鉱物を得
るためには、通常4000G以上、好ましくは6000
G以上の加速度で遠心分離したのち、上澄み液を回収す
る。この加速度が4000G未満では増粘効果が低い大
きな粘土粒子や、微細な不純物あるいは非晶質の粘土成
分などが十分に除去できず、優れた増粘効果をもち、分
散安定性に優れた粘土鉱物が得られにくい。この遠心分
離による処理時間は5秒ないし100時間程度、好まし
くは1分ないし24時間である。このかきまぜ処理や上
澄み液を取得する処理は、温度0〜105℃の範囲で行
うことができるが、20〜90℃の範囲で行うのが好ま
しい。
【0025】このようにして得た上澄み液中の粘土鉱物
は、通常、Li型、Na型、K型などのアルカリ金属イ
オン型で、動的光散乱法により測定した平均粒径が10
〜5000nm、電気泳動光散乱法によって測定したζ
電位の絶対値が30mV以上、及び粉末X線回折法によ
って測定した純度が90%以上である。この上澄み液を
そのまま洗浄剤組成物に配合してもよいし、また、場合
によっては、濃縮、あるいは、乾燥して粉体状、フレー
ク状にして洗浄剤組成物に配合してもよい。
【0026】さらに、本発明においては、場合により、
この粘土鉱物のイオン交換反応を行い、多価金属イオン
置換粘土鉱物としても用いることができる。このもの
は、洗浄剤組成物中での増粘効果を一層高めるのに適し
ている。また、この一層高い増粘効果を得るためには、
多価金属イオンの置換率が40当量%以上であることが
望ましい。
【0027】この際に用いられる多価金属イオンとして
はカルシウムイオン、マグネシウムイオン、バリウムイ
オン、ストロンチウムイオンなどのアルカリ土類金属イ
オンや、亜鉛イオン、ジルコニウムイオン、チタニウム
イオン、アルミニウムイオンなどがあるが、特に好まし
いのはアルカリ土類金属イオンである。
【0028】このイオン交換は、前記の上澄み液に該多
価金属イオンを含む水溶液を添加して行うのが有利であ
る。多価金属イオンを含む水溶液は、対応する多価金属
の水溶性塩を、水に溶解することによって調製される。
この水溶液は多価金属イオンを飽和濃度まで含むもので
あればよいが、あまり高濃度になると、陽イオンの交換
が不均一になるので、通常は20重量%以下のものを用
いるのが好ましい。イオン交換後、生成した多価金属イ
オン置換粘土鉱物はゲル状となるが、沈降分離、遠心分
離などにより回収し、必要に応じて水洗して過剰の多価
金属イオンを除去する。このゲルをそのまま洗浄剤組成
物に配合してもよいし、また、場合によっては、濃縮、
あるいは、乾燥して粉体状、フレーク状にして洗浄剤組
成物に配合してもよい。
【0029】本発明の洗浄剤組成物においては、(A)
成分として、前記の性状を有する粘土鉱物を0.01〜
2.9重量%の範囲で含有することが必要である。この
含有量が0.01重量%未満では増粘効果が十分に発揮
されないし、2.9重量%を超えると凝集粒子の沈降が
生じるなど分散安定性が低下する。増粘効果及び分散安
定性の面から、該粘土鉱物の好ましい含有量は0.1〜
1.0重量%の範囲である。
【0030】次に、本発明の洗浄剤組成物においては、
(B)成分として、陰イオン性界面活性剤及び非イオン
性界面活性剤の中から選ばれた少なくとも1種が用いら
れる。該陰イオン性界面活性剤としては、通常の石ケ
ン、スルホネート系、サルフェート系、ホスフェート系
などのものが使用される。ここで、石ケンとしては、例
えば飽和あるいは不飽和(C6〜C30)脂肪酸塩が挙げ
られる。スルホネート系陰イオン性界面活性剤として
は、例えば直鎖又は分枝鎖アルキル(C8〜C23)ベン
ゼンスルホン酸塩、長鎖アルキル(C8〜C22)スルホ
ン酸塩、長鎖オレフィン(C8〜C22)スルホン酸塩な
どが挙げられる。またサルフェート系陰イオン性界面活
性剤としては、例えば長鎖モノアルキル(C8〜C22
硫酸エステル塩、ポリオキシエチレン(1〜6モル)長
鎖エステル(C8〜C22)エーテル硫酸エステル塩、ポ
リオキシエチレン(1〜6モル)アルキル(C8
18)フェニルエーテル硫酸エステル塩などが挙げら
れ、また、ホスフェート系陰イオン界面活性剤として
は、例えば、長鎖モノアルキル、ジアルキル又はセスキ
(各アルキル基の炭素数は8〜22である)リン酸塩、
ポリオキシエチレン(1〜6モル)モノアルキル、ジア
ルキル又はセスキアルキル(各アルキル基の炭素数は8
〜22である)リン酸塩などが挙げられる。これらの陰
イオン性界面活性剤の対イオンとしての陽イオンは、例
えばナトリウム、カリウム、マグネシウムなどのアルカ
リ金属又はアルカリ土類金属のイオン、モノエタノール
アミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンな
どのアルカノールアミンイオンなどである。
【0031】一方、非イオン界面活性剤としては、例え
ばポリオキシエチレン(1〜20モル)長鎖アルキル
(第一級又は第二級C8〜C22)エーテル、ポリオキシ
エチレン(1〜20モル)アルキル(C8〜C18)フェ
ニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレ
ンブロックコポリマーなどのオキシアルキレン付加化合
物、高級脂肪酸アルカノールアミド又はそのアルキレン
オキシド付加物、長鎖型第三級アミンオキシド(C12
14)などが挙げられる。
【0032】本発明においては、これらの界面活性剤は
それぞれ単独で用いてもよいし、2種以上組み合わせて
用いてもよく、その配合量は6.0〜90重量%、好ま
しくは6.0〜50重量%の範囲で選ばれる。
【0033】また、本発明の液体洗浄剤組成物には、前
記の必須成分に加えて、必要に応じ本発明の効果を損な
わない範囲内で、例えば、グリセリン、ポリエチレング
リコールなどの多価アルコール、キシレンスルホン酸
塩、トルエンスルホン酸塩などのアリールスルホン酸塩
やエタノールなどの可溶化剤、香料、色素、酵素、粘結
剤、キレート剤、薬効成分、水溶性高分子などを添加す
ることができる。
【0034】
【発明の効果】本発明の液体洗浄剤組成物は、特定な性
状を有する粘土鉱物を含有する洗浄剤組成物であり、そ
の使用に供するに際して好ましい粘度と容器取り出し時
の糸引きなどがない良好な液性を備えており、商品価値
の高いものである。
【0035】
【実施例】次に実施例により本発明をさらに詳しく説明
する。なお、例中の物性の測定と評価は以下の方法で行
った。
【0036】(1)動的光散乱法による平均粒径 純水中に粘土鉱物を分散し60ppmの濃度としたもの
について、動的光散乱光度計DLS−800型(商品
名、大塚電子工業社製)を用い、温度20℃、屈折率
1.331、粘度0.951cP、角度90度の条件で
粒径測定を行った。
【0037】(2)電気泳動光散乱法によるζ電位 純水中に粘土鉱物を分散し60ppmの濃度としたもの
について、電気泳動光散乱光度計DLS−800型(商
品名、大塚電子工業社製)を用い、散乱角20度、温度
20℃でζ電位を求めた。
【0038】(3)純度 粘土鉱物の純度は粉末法によりX線回折を行い、得られ
たX線回折図において、粘土鉱物に帰属するピーク面積
の総和Scとその他の結晶に帰属するピーク面積の総和
Sxとを求め、式 粘土鉱物の純度(%)=Sc/(Sc+Sx)×100 によって求めた。なお、X線回折の測定に際しては、定
量の標準的な測定条件を用い、最も強いピークがほぼ1
00%となるフルスケールで行った。
【0039】(4)粘度の測定 B型粘度計を用いて測定した。
【0040】(5)増粘効果 洗浄剤組成物の粘度と、その組成物より粘土鉱物を除い
たものの粘度を測定し、前者より後者を差し引いたもの
を増粘効果とする。
【0041】(6)粘土鉱物の洗浄剤組成物中での分散
安定性 所定の組成で配合した洗浄剤組成物について、配合後、
100日目に目視で判断して、濁り、離水、沈殿物など
が生じたり、粘度の変化があったものを×、外観上、変
化がなく、しかも粘度変化がなかったものを○とした。
【0042】実施例1 粘土鉱物の原料として山形県産のモンモリナイト(灼熱
残分85重量%)を用い、この3.0kgを、純水50
kgに加え、6日間かけて十分に膨潤させたのち、デカ
ンテーションにより上層を全体の1/3容量回収する、
いわゆる水たけ簸により精製を行った。
【0043】得られた粘土鉱物を含む懸濁液を乾燥し、
粘土鉱物の純度をX線回折法で測定したところ、98重
量%以上であった。また粘土鉱物の組成分析を行った結
果、イオン交換性陽イオンの95重量%がNaイオンで
あった。
【0044】次いで、この懸濁液を日立工機(株)製日
立高速冷却遠心機SCR20B型(ローター:RPR9
−2型。回転半径:170mm)を用いて、回転数80
00rpmで15分間遠心分離を行い、上澄み液を回収
した。この上澄み液、すなわち、粘土分散液に含まれる
粘土鉱物の純度、ζ電位、粒径を表1に示す。
【0045】この粘土鉱物分散液を粘土鉱物濃度が15
重量%となるまで加熱濃縮した。これとは別にAOS−
Na(炭素数14)2.9重量%、LES−Na(炭素
数13、エチレンオキシド平均付加モル数3)29.3
重量%、アミンオキシド4.4重量%を含む界面活性剤
水溶液1400重量部を調製し、これに上記の粘土鉱物
分散濃縮液100重量部を撹拌しながら徐々に加えた。
得られた洗浄剤組成物の組成、増粘効果及び分散安定性
を表1に示す。
【0046】実施例2 5リットルの純水に、塩化カルシウム二水和物(純度1
00%)を溶解し、CaO換算500ppmの水溶液を
調製した。この水溶液に、実施例1の粘土鉱物を含む上
澄み液(粘土鉱物1.0重量%)150gを加え、7時
間かき混ぜたのち、約15時間静置した。静置後、ビー
カーの底部に形成された粘土鉱物のゲル層を遠心分離
(350rpm、10分)して回収した。
【0047】得られたゲル中の粘土鉱物について組成分
析を行った結果、粘土鉱物のイオン交換性陽イオンの8
8当量%がCaイオンに置換されていた。この粘土鉱物
の乾燥物における純度、ζ電位及び粒径を表1に示す。
また、この粘土鉱物を実施例1と同様な方法で配合して
調製した洗浄剤組成物の組成、増粘効果及び分散安定性
を表1に示す。
【0048】実施例3 粘土鉱物としてバンダービルト社製サポナイト(商品
名:ビーカムT、灼熱残分85.3重量%)118g
を、純水4882gにかき混ぜながら加え、さらにホモ
ジナイザー(キネマテカ社製、ポリトロンPT−350
D型)を用いて、回転数16000sec-1で10分間
剪断処理した。
【0049】次いで、日立工機(株)製日立高速冷却遠
心機SCR20B型(ローター:RPR9−2型、回転
半径:170mm)を用いて、回転数8000rpmで
60分間遠心分離を行い、上澄み液を回収した。
【0050】この粘土鉱物の乾燥物における純度、ζ電
位及び粒径を表1に示す。また、この粘土鉱物を実施例
1と同様な方法で配合して調製した洗浄剤組成物の組
成、増粘効果及び分散安定性を表1に示す。
【0051】実施例4 5リットルの純水に、塩化マグネシウム(純度100
%)を溶解し、MgO換算450ppmの水溶液を調製
した。この水溶液に、実施例3の粘土鉱物を含む上澄み
液(粘土鉱物1.0重量%)150gを加え、7時間か
きまぜたのち、約15時間静置した。静置後、ビーカー
の底部に形成された粘土鉱物のゲル層を遠心分離(35
0rpm、10分)し、回収した。得られたゲル中の粘
土鉱物について組成分析を行った結果、粘土鉱物のイオ
ン交換性陽イオンの95当量%がMgイオンに置換され
ていた。
【0052】この粘土鉱物の乾燥物における純度、ζ電
位及び粒径を表1に示す。また、この粘土鉱物を実施例
1と同様な方法で配合して調製した洗浄剤組成物の組
成、増粘効果及び分散安定性を表1に示す。
【0053】実施例5 新潟県上石川産の酸性白土(固形分91重量%)350
gを水 4650gに分散し、水酸化ナトリウム 30
gを加えて、600分撹拌した。次いで、日立工機
(株)製日立高速冷却遠心機SCR20B型(ロータ
ー:RPR9−2型、回転半径:170mm)を用い
て、回転数8000rpmで60分間遠心分離を行い、
上澄み液を回収した。別に5リットルの純水に、塩化マ
グネシウム(純度100%)を溶解し、MgO換算45
0ppmの水溶液を調製し、上記の上澄み液(粘土鉱物
1.0重量%に調整)150gを加え、7時間かきま
ぜたのち、約15時間静置した。静置後、ビーカーの底
部に形成された粘土鉱物のゲル層を遠心分離(350r
pm、10分)し、回収した。得られたゲル中の粘土鉱
物について組成分析を行った結果、粘土鉱物のイオン交
換性陽イオンの97当量%がMgイオンに置換されてい
た。
【0054】この粘土鉱物の乾燥物における純度、ζ電
位及び粒径を表1に示す。また、この粘土鉱物を実施例
1と同様な方法で配合して調製した洗浄剤組成物の組
成、増粘効果及び分散安定性を表2に示す。
【0055】比較例1,2 実施例1の山形県産のモンモリロナイト、実施例3のバ
ンダービルト社製サポナイトを使い、それぞれ配合した
液体洗浄剤を調製した。調製に際しては、この粘土鉱物
5重量部を水 95重量部に分散撹拌したのち、これ
とは別にAOS−Na(炭素数14)2.5重量%、L
ES−Na(炭素数13、エチレンオキシド平均付加モ
ル数3)25.0重量%、アミンオキシド 3.8重量
%を含む界面活性剤水溶液 400重量部を調製し、こ
れに上記の粘土鉱物分散液を撹拌しながら徐々に加え
た。得られた洗浄剤組成物の組成、増粘効果、分散安定
性を、この粘土鉱物の純度、ζ電位、粒径とともに表2
に示す。
【0056】
【表1】
【0057】
【表2】
【0058】(注) AOS−Na(R=14):炭素数14のα‐オレフィ
ンスルホン酸ナトリウム LAS−Na(R=12):炭素数12の直鎖状アルキ
ルベンゼンスルホン酸ナトリウム LES−Na(R=13、p=3):エチレンオキシド
平均付加モル数3のポリオキシエチレンアルキル
(C13)エーテル硫酸ナトリウム アミンオキシド:ラウリルジメチルアミンオキシド POE(60)硬化ヒマシ油:エチレンオキシド平均付
加モル数60のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西村 宇司 東京都墨田区本所一丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 (72)発明者 大和 裕 東京都墨田区本所一丁目3番7号 ライオ ン株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)動的光散乱法による平均粒径10
    〜5000nm、電気泳動光散乱法によるζ電位の絶対
    値30mV以上及び粉末X線回折法による純度90%以
    上の粘土鉱物0.01〜2.9重量%と、(B)陰イオ
    ン性及び非イオン性界面活性剤の中から選ばれた少なく
    とも1種の界面活性剤6.0〜90重量%とを含有する
    ことを特徴とする液体洗浄剤組成物。
  2. 【請求項2】 (A)成分の粘土鉱物がLi型、Na型
    又はK型粘土鉱物である請求項1記載の液体洗浄剤組成
    物。
  3. 【請求項3】 (A)成分の粘土鉱物が多価金属イオン
    置換粘土鉱物である請求項1記載の液体洗浄剤組成物。
  4. 【請求項4】 多価金属イオンがアルカリ土類金属イオ
    ンである請求項3記載の液体洗浄剤組成物。
  5. 【請求項5】 多価金属イオン置換粘土鉱物が、粘土鉱
    物中の交換性陽イオンの少なくとも40当量%が多価金
    属イオンで置換されたものである請求項3又は4記載の
    液体洗浄剤組成物。
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