JPS593933B2 - 安定なゼオライトの水性懸濁液の製造方法 - Google Patents
安定なゼオライトの水性懸濁液の製造方法Info
- Publication number
- JPS593933B2 JPS593933B2 JP10505880A JP10505880A JPS593933B2 JP S593933 B2 JPS593933 B2 JP S593933B2 JP 10505880 A JP10505880 A JP 10505880A JP 10505880 A JP10505880 A JP 10505880A JP S593933 B2 JPS593933 B2 JP S593933B2
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- Japan
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- zeolite
- aqueous suspension
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- Silicates, Zeolites, And Molecular Sieves (AREA)
- Detergent Compositions (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はゼオライトA型の安定な水性懸濁液の 。
製造方法に関するものであつて、ビルダー用または混合
原料として利用することを目的としている。最近、リン
による公害が問題となり、その公害源として洗剤がとり
あげられ、従来のにりポリリン酸ソーダに代つてゼオラ
イトが利用されるよう 。になつた。ビルダー用ゼオラ
イトは粒径が1〜20ミクロン程度の超微粉のものが要
求されているが、このような超微粉末は乾燥粉砕すると
粉塵になるので、この粉塵の捕集には特殊なサイクロン
または電気集塵機が必要となるばかりでなく、取扱い中
に飛5 散が起り、人体に害がある。
原料として利用することを目的としている。最近、リン
による公害が問題となり、その公害源として洗剤がとり
あげられ、従来のにりポリリン酸ソーダに代つてゼオラ
イトが利用されるよう 。になつた。ビルダー用ゼオラ
イトは粒径が1〜20ミクロン程度の超微粉のものが要
求されているが、このような超微粉末は乾燥粉砕すると
粉塵になるので、この粉塵の捕集には特殊なサイクロン
または電気集塵機が必要となるばかりでなく、取扱い中
に飛5 散が起り、人体に害がある。
またビルダー用ゼオライトは、従来のモレキユラーシー
ブ、乾燥用と異なり、湿潤状態で使用されることが多い
ので、製造されたゼオライトを一旦乾燥して粉砕し、微
粉末を造つた後、再びスラリー化することはエネ10
ルギーを無駄に消費することになる。この理由により、
特開昭51−91898号、特開昭52−95599号
、特開昭54−155200号などの方法が種々提案さ
れている。これらの方法は何れも複雑な組成の非イオン
洗剤活性化合物を分散15剤として使用するもので、こ
の分散剤を使用することにより長期間安定な水性懸濁液
が得られるとしても分散剤が高価なため好ましい方法で
はない。本発明者はこのような高価な分散剤を使用せず
に、長期間安定なゼオライトの水性懸濁液を造らマ0
んとして種々研究した結果、ゼオライトA型含有のアル
ミノ珪酸ナトリウムの粉末に対して脂肪酸としてカプロ
ン酸からベヘン酸まで(C数5〜22)のものより造つ
た脂肪酸のアルカリ金属塩よりなる石けんを添加混合す
れば、容易にかつ経フ5 済的に安定した水性懸濁液が
得られることを知見した。またこの場合に、さらに無定
形水酸化アルミニウムを共存せしめれば、添加する石け
んの量を減少せしめることができることを認めた。次に
粒径2.5〜7.5ミクロンのゼオライトA型10を8
8%含有のアルミノ珪酸ナトリウムを42%含む水性ス
ラリーに対し、スラリー中のゼオライト量に対し0.1
〜5%の市販洗濯用固形石けん(脂肪酸系純石けん分9
8%)を添加した場合とこの混合物にさらに無定形水酸
化アンモニウムを150〜5.0%の範囲に添加し、良
く混合した後ガラス製円筒容器に人れ、ゼオライトの分
離状態を観察し、次表の結果を得た。但し液の…は11
に調整した。本発明はこれらの実験結果に基くものであ
つて、ゼオライトA型を80%以上含有するアルミノ珪
酸ナトリウムの結晶を35〜50%含むスラリーに、該
スラリー中のゼオライト結晶に対し0.1〜5%の石け
んを添加するか、または石けんのほかにさらにO〜5.
0%の無定形の水酸化アルミニウムまたは加水分解で無
定形の水酸化アルミニウムを生じるアルミニウム塩を添
加し、液のPHを11.0以上に調整した後撹拌するこ
とを特徴とする安定なゼオライトの水性懸濁液を製造す
る方法である。
ブ、乾燥用と異なり、湿潤状態で使用されることが多い
ので、製造されたゼオライトを一旦乾燥して粉砕し、微
粉末を造つた後、再びスラリー化することはエネ10
ルギーを無駄に消費することになる。この理由により、
特開昭51−91898号、特開昭52−95599号
、特開昭54−155200号などの方法が種々提案さ
れている。これらの方法は何れも複雑な組成の非イオン
洗剤活性化合物を分散15剤として使用するもので、こ
の分散剤を使用することにより長期間安定な水性懸濁液
が得られるとしても分散剤が高価なため好ましい方法で
はない。本発明者はこのような高価な分散剤を使用せず
に、長期間安定なゼオライトの水性懸濁液を造らマ0
んとして種々研究した結果、ゼオライトA型含有のアル
ミノ珪酸ナトリウムの粉末に対して脂肪酸としてカプロ
ン酸からベヘン酸まで(C数5〜22)のものより造つ
た脂肪酸のアルカリ金属塩よりなる石けんを添加混合す
れば、容易にかつ経フ5 済的に安定した水性懸濁液が
得られることを知見した。またこの場合に、さらに無定
形水酸化アルミニウムを共存せしめれば、添加する石け
んの量を減少せしめることができることを認めた。次に
粒径2.5〜7.5ミクロンのゼオライトA型10を8
8%含有のアルミノ珪酸ナトリウムを42%含む水性ス
ラリーに対し、スラリー中のゼオライト量に対し0.1
〜5%の市販洗濯用固形石けん(脂肪酸系純石けん分9
8%)を添加した場合とこの混合物にさらに無定形水酸
化アンモニウムを150〜5.0%の範囲に添加し、良
く混合した後ガラス製円筒容器に人れ、ゼオライトの分
離状態を観察し、次表の結果を得た。但し液の…は11
に調整した。本発明はこれらの実験結果に基くものであ
つて、ゼオライトA型を80%以上含有するアルミノ珪
酸ナトリウムの結晶を35〜50%含むスラリーに、該
スラリー中のゼオライト結晶に対し0.1〜5%の石け
んを添加するか、または石けんのほかにさらにO〜5.
0%の無定形の水酸化アルミニウムまたは加水分解で無
定形の水酸化アルミニウムを生じるアルミニウム塩を添
加し、液のPHを11.0以上に調整した後撹拌するこ
とを特徴とする安定なゼオライトの水性懸濁液を製造す
る方法である。
本発明に使用されるゼオライトはカオリン、アロフエン
などの粘土鉱物より合成したもの、アルミン酸ソーダと
水ガラスより合成したもの、アルミニウム金属の表面を
処理した廃アルカリ液より合成したものなどであつて、
ゼオライトの粒度は1〜20ミクロン程度である。
などの粘土鉱物より合成したもの、アルミン酸ソーダと
水ガラスより合成したもの、アルミニウム金属の表面を
処理した廃アルカリ液より合成したものなどであつて、
ゼオライトの粒度は1〜20ミクロン程度である。
本発明においてゼオライトA型が80%以上含まれてい
るものを使用する理由は洗剤ビルダ一としてのカルシウ
ムイオン、マグネシウムイオンを置換する能力から来る
ものである。またゼオライトA型を80%以上含有する
アルミノ珪酸ナトリウムの結晶を35〜50%含むスラ
リーを使用する理由は、35%未満であると水分が多過
ぎるため流動性が良過ぎるばかりでなく、洗剤の製造工
程において水を蒸発することが必要となり熱エネルギー
が浪費されるためである。一方50%より多過ぎるとス
ラリーの流動性が殆んどなくなつてしまうので好ましく
ない。最も好ましい範囲は38〜45%である。また石
けんとしては上記の如き石けんが使用されるが、石けん
の添加量が0.1%未満のときは安定な水性懸濁液は得
られない。また5%を越えると水性懸濁液が粘稠になる
ので好ましくない。次に無定形水酸化アルミニウムの含
有量は5.0%を越えない範囲で多い程石けんの添加量
を減じても良好な水性懸濁液を造ることができる。本発
明によれば高価な既知の分散剤を使用する必要はなく、
しかも簡単な撹拌により長期間安定なゼオライトの水性
懸濁液を製造することができる。実施例 アルミサツシユをエツチングした廃アルカリ溶液から造
つた粒径2.5〜7.5ミクロン(5ミクロンが全体の
85%)のゼオライトA型を88%含有するアルミノ珪
酸ナトリウムの結晶429に水489を混合してスラリ
ー状にしたものに実験例に使用したものと同じ石けん2
gと水8gに溶解した液を添加混合した後、14日間静
置したところ固液の分離は零であつた。
るものを使用する理由は洗剤ビルダ一としてのカルシウ
ムイオン、マグネシウムイオンを置換する能力から来る
ものである。またゼオライトA型を80%以上含有する
アルミノ珪酸ナトリウムの結晶を35〜50%含むスラ
リーを使用する理由は、35%未満であると水分が多過
ぎるため流動性が良過ぎるばかりでなく、洗剤の製造工
程において水を蒸発することが必要となり熱エネルギー
が浪費されるためである。一方50%より多過ぎるとス
ラリーの流動性が殆んどなくなつてしまうので好ましく
ない。最も好ましい範囲は38〜45%である。また石
けんとしては上記の如き石けんが使用されるが、石けん
の添加量が0.1%未満のときは安定な水性懸濁液は得
られない。また5%を越えると水性懸濁液が粘稠になる
ので好ましくない。次に無定形水酸化アルミニウムの含
有量は5.0%を越えない範囲で多い程石けんの添加量
を減じても良好な水性懸濁液を造ることができる。本発
明によれば高価な既知の分散剤を使用する必要はなく、
しかも簡単な撹拌により長期間安定なゼオライトの水性
懸濁液を製造することができる。実施例 アルミサツシユをエツチングした廃アルカリ溶液から造
つた粒径2.5〜7.5ミクロン(5ミクロンが全体の
85%)のゼオライトA型を88%含有するアルミノ珪
酸ナトリウムの結晶429に水489を混合してスラリ
ー状にしたものに実験例に使用したものと同じ石けん2
gと水8gに溶解した液を添加混合した後、14日間静
置したところ固液の分離は零であつた。
また上記実施例において石けん以外に無定形水酸化アル
ミナ1.59を添加し液の…を12に調整した後撹拌し
た場合は石けんの添加量を19に減少しても14日間の
静置において固液の分離は零であつた。
ミナ1.59を添加し液の…を12に調整した後撹拌し
た場合は石けんの添加量を19に減少しても14日間の
静置において固液の分離は零であつた。
Claims (1)
- 1 ゼオライトA型を80%以上含有するアルミノ珪酸
ナトリウムの結晶を35〜50%含むスラリー中のゼオ
ライト結晶に対し0.1〜5%の、脂肪酸としてカプロ
ン酸からベヘン酸まで(C数5〜22)のものより造つ
た脂肪酸のアルカリ金属塩よりなる石けんを添加するか
、または上記石けんのほかにさらに0〜5.0%の無定
形の水酸化アルミニウムまたは加水分解で無定形の水酸
化アルミニウムを生じるアルミニウム塩を添加し、液の
pHを11.0以上に調整した後撹拌することを特徴と
する安定なゼオライトの水性懸濁液の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10505880A JPS593933B2 (ja) | 1980-08-01 | 1980-08-01 | 安定なゼオライトの水性懸濁液の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10505880A JPS593933B2 (ja) | 1980-08-01 | 1980-08-01 | 安定なゼオライトの水性懸濁液の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5734017A JPS5734017A (en) | 1982-02-24 |
JPS593933B2 true JPS593933B2 (ja) | 1984-01-26 |
Family
ID=14397370
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10505880A Expired JPS593933B2 (ja) | 1980-08-01 | 1980-08-01 | 安定なゼオライトの水性懸濁液の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS593933B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62165317U (ja) * | 1986-04-10 | 1987-10-20 |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59223799A (ja) * | 1983-06-03 | 1984-12-15 | 花王株式会社 | 洗剤用アルミノ珪酸塩水性懸濁体 |
JPS61161109A (ja) * | 1984-12-29 | 1986-07-21 | Tokuyama Soda Co Ltd | パーベーパレーション分離膜 |
IT1250437B (it) * | 1991-07-01 | 1995-04-07 | Paolo Colombo | Sospensioni acquose stabili e facilmente pompabili di zeolite |
US5833739A (en) * | 1992-11-13 | 1998-11-10 | Klatte; Fred | Chemically coated zeolite and method for chemically coating zeolite and using coated zeolite |
CN115335440A (zh) | 2020-03-25 | 2022-11-11 | 株式会社亚斯通 | 阳离子交换膜及其制造方法 |
-
1980
- 1980-08-01 JP JP10505880A patent/JPS593933B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62165317U (ja) * | 1986-04-10 | 1987-10-20 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5734017A (en) | 1982-02-24 |
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