JPH08151354A - アミノアセトアミド誘導体の製造法 - Google Patents

アミノアセトアミド誘導体の製造法

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JPH08151354A
JPH08151354A JP6317767A JP31776794A JPH08151354A JP H08151354 A JPH08151354 A JP H08151354A JP 6317767 A JP6317767 A JP 6317767A JP 31776794 A JP31776794 A JP 31776794A JP H08151354 A JPH08151354 A JP H08151354A
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derivative
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methyl
secondary amine
iii
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JP6317767A
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English (en)
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Chiaki Seki
千秋 関
Shozo Ishizawa
昭三 石澤
Atsushi Koiwa
淳 小岩
Toshimasa Ogura
敏正 小倉
Motoshige Takaba
元茂 高葉
Manabu Uchiyama
学 内山
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ANAN KK
Eisai Chemical Co Ltd
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ANAN KK
Eisai Chemical Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C231/00Preparation of carboxylic acid amides
    • C07C231/12Preparation of carboxylic acid amides by reactions not involving the formation of carboxamide groups

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 新規抗生物質の製造中間体として有用なアミ
ノアセトアミド誘導体の新規な製造方法を提供する。 【構成】 一般式IIIのアミノアセトアミド誘導体の次
のいずれかの製造方法。 (1) 2級アミンと2−ハロゲン化アセトアミドを水、低
級アルコール、芳香族溶媒または酢酸エステルからの1
種以上の溶媒の存在/不在下で反応させる。 (2) N−ベンジリデンアミン誘導体と硫酸ジメチルまた
は硫酸ジエチルを反応させて2級アミンとし、これと2
−ハロゲン化アセトアミドを反応させる。 (3) 1級アミンとベンズアルデヒドを反応させてN−ベ
ンジリデンアミン誘導体とし、これと硫酸ジメチルまた
は硫酸ジエチルを反応させて2級アミンとし、これと2
−ハロゲン化アセトアミドを反応させる。 [Rはメチル基またはエチル基を、Rは/分枝状の
C2〜6の低級アルキル基、シクロアルキル基または無
置換もしくは置換されてもよい一般式

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規抗生物質の製造用
の中間体として有用な、2−アミノアセトアミド誘導体
(III) の新規な製造法に関する。この場合、新規抗生物
質は例えば特開平1-308287号公報などに記載されてい
る。
【0002】
【従来の技術】従来2−アミノアセトアミド誘導体(II
I) のうちの或る種のものは、例えばFR-5423 号公報(F
R-1467942号公報)に記載されているように、2級アミ
ンと2−クロロアセトアミドを非プロトン性極性溶媒(a
protic solvent) 中で反応させるか、あるいは特開平1-
308287号公報の実施例1に記載されているように、2級
アミンとホルマリンおよびシアン化ナトリウムを反応さ
せた後、塩酸次いで硫酸と処理して得られることが知ら
れている。
【0003】
【本発明が解決しようとする問題点】FR-5423 号公報
(FR-1467942号公報)に記載されている方法は、反応時
間が1〜4時間程度と短い点ではよい方法であるが、反
応温度条件がジメチルホルムアミド(沸点;153℃)ある
いはジオキサン(沸点;100-102℃)溶媒中での加熱還流
であり、低沸点のアミンでは反応中に揮発して原料が有
効利用できない、熱分解による副生成物が多い、さらに
はアミンの置換基がn-プロピル基あるいはイソアミル基
以外の場合では収率が低い(53〜83%)など、多くの問
題点を有していた。
【0004】さらに、一般に市販されている2級アミン
の中で、異なるアルキル基を有する非対象アミンは非常
に少なく、FR-5423 号公報(FR-1467942号公報)に記載
されている方法では、非対称2−アミノアセトアミド誘
導体を製造することは難しかった。
【0005】また特開平1-308287号公報の実施例1に記
載されている方法では、毒物であるシアン化ナトリウム
を利用する点において、作業安全性上の不安があった。
【0006】このように、FR-5423 号公報(FR-1467942
号公報)に記載されている方法では、経済性、製品純
度、応用性等の点において多くの問題があり、また特開
平1-308287号公報の実施例1に記載されている方法で
は、作業安全性上の不安があり、これらに代わる工業的
に優れた2−アミノアセトアミド誘導体の製造法が望ま
れていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、上
記従来2−アミノアセトアミド誘導体製造法の問題点の
改善を目指して鋭意研究を重ねてきた。その結果、次の
いずれかの方法により所期の目的を達成して、2−アミ
ノアセトアミド誘導体を工業的に製造できることを見い
出し本発明を完成した。
【0008】(1) 2級アミン(I) と2−ハロゲン化アセ
トアミド(II)を、水、低級アルコール、芳香族溶媒また
は酢酸エステルから選ばれた1種以上の溶媒の存在又は
不在の下で反応させる。 (2) N−ベンジリデンアミン誘導体(IV)またはその塩と
硫酸ジメチルまたは硫酸ジエチルを反応させて2級アミ
ン(I) とし、次いでこの2級アミンと2−ハロゲン化ア
セトアミド(II)を反応させる。 (3) 1級アミン(V) とベンズアルデヒドを反応させてN
−ベンジリデンアミン誘導体(IV)またはその塩とし、次
いでこれと硫酸ジメチルまたは硫酸ジエチルを反応させ
て2級アミン(I) とし、さらにこの2級アミンと2−ハ
ロゲン化アセトアミド(II)を反応させる。
【0009】すなわち、本発明にかかる製造法を化学反
応式で表せば以下の通りである。
【0010】
【化7】
【0011】従って本発明の目的は、特開平1-308287号
公報等に記載された新規抗生物質の製造用中間体として
有用な、2−アミノアセトアミド誘導体(III) の工業的
に優れた製造方法を提供することにある。
【0012】ここで、本発明にかかる2級アミン(I)
は、下記一般式で表される。
【化8】
【0013】式中、R1 はメチル基またはエチル基を示
し、そしてR2 は直鎖もしくは分枝状の炭素数2〜6の
低級アルキル基、シクロアルキル基または無置換もしく
は置換されていてもよい下記一般式で表される基(式中
n は、0または1〜2の整数を意味する。)を示す。
【0014】
【化9】
【0015】2級アミン(I) としてさらに具体的には、
例えば以下の化合物を挙げることができるが、これらに
限定されない。 (1) メチルエチルアミン (2) メチル・n-プロピルアミン (3) メチル・i-プロピルアミン (4) メチル・n-ブチルアミン (5) メチル・i-ブチルアミン (6) メチル・n-アミルアミン (7) メチル・i-アミルアミン{ CH3NH[CH2CH2CH(C
H3)2]} (8) メチル・sec-アミルアミン{ CH3NH[CH(CH3)CH2CH2
CH3]} (9) メチルシクロプロピルアミン (10)メチルシクロブチルアミン (11)メチルシクロペンチルアミン (12)メチルシクロへキシルアミン (13)N−メチルアニリン (14)N−メチルベンジルアミン (15)N−メチルフェネチルアミン (16)ジエチルアミン (17)エチル・n-プロピルアミン (18)エチル・i-プロピルアミン (19)エチル・n-ブチルアミン (20)エチル・i-ブチルアミン (21)エチル・n-アミルアミン (22)エチル・i-アミルアミン (23)エチル・sec-アミルアミン (24)エチルシクロプロピルアミン (25)エチルシクロブチルアミン (26)エチルシクロペンチルアミン (27)エチルシクロへキシルアミン (28)N−エチルアニリン (29)N−エチルベンジルアミン (30)N−エチルフェネチルアミン
【0016】次に、本発明にかかる2−ハロゲン化アセ
トアミド(II)は、下記一般式で表される。
【0017】
【化10】
【0018】式中、Xはハロゲン原子を意味する。2−
ハロゲン化アセトアミド(II)としてさらに具体的には、
例えば以下の化合物を挙げることができる。 (1) 2−クロロアセトアミド (2) 2−ブロモアセトアミド (3) 2−ヨードアセトアミド
【0019】次に、本発明にかかる2−アミノアセトア
ミド誘導体(III) は、下記一般式で表される。
【0020】
【化11】
【0021】式中、R1 、R2 は前記と同様の意味を有
する。2−アミノアセトアミド誘導体(III) としてさら
に具体的には、例えば以下の化合物を挙げることができ
るが、これらに限定されない。 (1) 2−メチルエチルアミノアセトアミド(N-メチル-N
- エチルグリシンアミド) (2) 2−メチル・n-プロピルアミノアセトアミド (3) 2−メチル・i-プロピルアミノアセトアミド (4) 2−メチル・n-ブチルアミノアセトアミド (5) 2−メチル・i-ブチルアミノアセトアミド (6) 2−メチル・n-アミルアミノアセトアミド (7) 2−メチル・i-アミルアミノアセトアミド (8) 2−メチル・sec-アミルアミノアセトアミド (9) 2−メチルシクロプロピルアミノアセトアミド (10)2−メチルシクロブチルアミノアセトアミド (11)2−メチルシクロペンチルアミノアセトアミド (12)2−メチルシクロへキシルアミノアセトアミド (13)2−メチルフェニルアミノアセトアミド (14)2−メチルベンジルアミノアセトアミド (15)2−メチルフェネチルアミノアセトアミド (16)2−ジエチルアミノアセトアミド(N,N-ジエチルグ
リシンアミド) (17)2−エチル・n-プロピルアミノアセトアミド (18)2−エチル・i-プロピルアミノアセトアミド (19)2−エチル・n-ブチルアミノアセトアミド (20)2−エチル・i-ブチルアミノアセトアミド (21)2−エチル・n-アミルアミノアセトアミド (22)2−エチル・i-アミルアミノアセトアミド (23)2−エチル・sec-アミルアミノアセトアミド (24)2−エチルシクロプロピルアミノアセトアミド (25)2−エチルシクロブチルアミノアセトアミド (26)2−エチルシクロペンチルアミノアセトアミド (27)2−エチルシクロへキシルアミノアセトアミド (28)2−エチルフェニルアミノアセトアミド (29)2−エチルベンジルアミノアセトアミド (30)2−エチルフェネチルアミノアセトアミド
【0022】次に、本発明にかかるN−ベンジリデンア
ミン誘導体(IV)は、下記一般式で表される。
【0023】
【化12】
【0024】式中、R2 は前記と同様の意味を有する。
またN−ベンジリデンアミン誘導体(IV)は塩を形成する
場合もあるが、本発明においては遊離体でも塩でもよく
限定されない。さらに塩を形成する場合には、対イオン
を構成する酸の種類も限定されないが、具体的には例え
ば塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、硝酸、過塩
素酸、リン酸等の無機酸の付加塩、メタンスルホン酸、
エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスル
ホン酸等のスルホン酸の付加塩、クロロ酢酸、フルオロ
酢酸等の有機酸の付加塩などを挙げることができる。N
−ベンジリデンアミン誘導体(IV)としてさらに具体的に
は、例えば以下の化合物を挙げることができるが、これ
らに限定されない。 (1) N−ベンジリデンエチルアミン (2) N−ベンジリデン・n-プロピルアミン (3) N−ベンジリデン・i-プロピルアミン (4) N−ベンジリデン・n-ブチルアミン (5) N−ベンジリデン・i-ブチルアミン (6) N−ベンジリデン・n-アミルアミン (7) N−ベンジリデン・i-アミルアミン (8) N−ベンジリデン・sec-アミルアミン (9) N−ベンジリデンシクロプロピルアミン (10)N−ベンジリデンシクロブチルアミン (11)N−ベンジリデンシクロペンチルアミン (12)N−ベンジリデンシクロへキシルアミン (13)N−ベンジリデンアニリン (14)N−ベンジリデンベンジルアミン (15)N−ベンジリデンフェネチルアミン
【0025】次に、本発明にかかる1級アミン(V) は、
下記一般式で表される。
【0026】
【化13】
【0027】式中、R2 は前記と同様の意味を有する。
1級アミン(V) としてさらに具体的には、例えば以下の
化合物を挙げることができるが、これらに限定されな
い。 (1) エチルアミン (2) n-プロピルアミン (3) i-プロピルアミン (4) n-ブチルアミン (5) i-ブチルアミン (6) n-アミルアミン (7) i-アミルアミン (8) sec-アミルアミン (9) シクロプロピルアミン (10)シクロブチルアミン (11)シクロペンチルアミン (12)シクロへキシルアミン (13)アニリン (14)ベンジルアミン (15)フェネチルアミン
【0028】さらに本発明にかかる低級アルコールと
は、通常溶媒として利用される炭素数6以下のアルコー
ルであれば限定されないが、具体的には、例えば以下の
化合物を挙げることができる。 (1) メタノール (2) エタノール (3) n-プロパノール (4) i-プロパノール (5) n-ブタノール (6) i-ブタノール (7) t-ブタノール (8) ペンタノール (9) ヘキサノール これらの中でも、メタノールまたはエタノールがより好
ましい。
【0029】次に本発明にかかる芳香族溶媒とは、通常
溶媒として利用される芳香族系溶媒であれば限定されな
いが、具体的には、例えば以下の化合物を挙げることが
できる。 (1) ベンゼン (2) クロロベンゼン (3) ブロモベンゼン (4) ニトロベンゼン (5) アニソール (6) トルエン (7) キシレン (8) エチルベンゼン (9) テトラヒドロナフタレン これらの中でも、トルエンまたはキシレンがより好まし
い。
【0030】最後に、本発明にかかる酢酸エステルと
は、通常溶媒として利用される酢酸エステルであれば限
定されないが、具体的には、例えば以下の化合物を挙げ
ることができる。 (1) 酢酸メチル (2) 酢酸エチル (3) 酢酸n-プロピル (4) 酢酸i-プロピル (5) 酢酸n-ブチル (6) 酢酸i-ブチル (7) 酢酸t-ブチル (8) 酢酸n-アミル (9) 酢酸i-アミル[CH3COOCH2CH2CH(CH3)2] (10)酢酸sec-アミル[CH3COOCH(CH3)CH2CH2CH3] (11)酢酸t-アミル[CH3COOC(CH3)2CH2CH3 ] (12)酢酸2,2-ジメチルプロピル[CH3COOCH2C(CH3)3] (13)酢酸2-メチルブチル[CH3COOCH2CH(CH3)CH2CH3] これらの中でも、酢酸メチルまたは酢酸エチルがより好
ましい。
【0031】次に、本発明にかかる製法について、以下
に詳しく述べる。本発明は、次のいずれかの方法により
実施することができる。(前記化学反応式[化7]参
照。) (1) 2級アミン(I) と2−ハロゲン化アセトアミド(II)
を、水、低級アルコール、芳香族溶媒または酢酸エステ
ルから選ばれた1種以上の溶媒の存在又は不在の下で反
応させる。 (2) N−ベンジリデンアミン誘導体(IV)またはその塩と
硫酸ジメチルまたは硫酸ジエチルを反応させて2級アミ
ン(I) とし、次いでこの2級アミンと2−ハロゲン化ア
セトアミド(II)を反応させる。 (3) 1級アミン(V) とベンズアルデヒドを反応させてN
−ベンジリデンアミン誘導体(IV)またはその塩とし、次
いでこれと硫酸ジメチルまたは硫酸ジエチルを反応させ
て2級アミン(I) とし、さらにこの2級アミンと2−ハ
ロゲン化アセトアミド(II)を反応させる。
【0032】工程1 本工程は、1級アミン(V) とベンズアルデヒドを反応さ
せて、N−ベンジリデンアミン誘導体(IV)を製造する工
程である。この反応は有機合成における通常のシッフ塩
基の製造法に従って合成することができる。しかし本発
明にかかる原料の1級アミン(V) には低沸点のものもあ
るので、冷却下、1級アミン(V) にベンズアルデヒド
を、内温を20℃以下に保ちながら滴下することが好まし
い。ベンズアルデヒドの使用量は限定されないが、通常
は1級アミン(V) に対して0.6〜2当量を、より好まし
くは0.7〜1.5当量を、さらに好ましくは0.8〜1当量
を使用する。
【0033】本工程においては溶媒の使用も可能である
が、無溶媒でもよい。使用する場合には、1級アミン
(V) あるいはベンズアルデヒドに不活性なものであれば
限定されないが、具体的には例えば以下の溶媒を挙げる
ことができる。
【0034】水、メタノール、エタノール、n-プロパノ
ール、i-プロパノール、アセトン、2-ブタノン(メチル
エチルケトン)、3-ペンタノン(ジエチルケトン)、3-
ヘキサノン(エチルプロピルケトン)、4-ヘプタノン
(ジプロピルケトン)、2,4-ジメチル-3- ペンタノン
(ジイソプロピルケトン)、アセトニトリル、ニトロメ
タン、テトラヒドロフラン、1,2-ジメトキシエタン、エ
チルエーテル、イソプロピルエーテル、ブチルエーテ
ル、ギ酸メチル、ギ酸エチル、酢酸メチル、酢酸エチ
ル、酢酸プロピル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸
エチル、酪酸メチル、酪酸エチル、1,4-ジオキサン、1,
3-ジオキソラン、ホルムアミド、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルホスホルアミ
ド(HMPA)、ヘキサメチルホスホラストリアミド(HMPT)、
ベンゼン、トルエン、キシレン、ニトロベンゼン、クロ
ロベンゼン、ジクロロベンゼン、アニソール、ピリジ
ン、ヘキサン、オクタン、デカン、デカリン、シクロヘ
キサン、塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、1,
2-ジクロロエタン、1,1,1-トリクロロエタン、1,1,2-ト
リクロロエタン、トリクレン、1,1,1,2-テトラクロロエ
タン、1,1,2,2-テトラクロロエタン、1-クロロプロパ
ン、2-クロロプロパン、1,1-ジクロロプロパン、1,2-ジ
クロロプロパン、1,3-ジクロロプロパン、2,2-ジクロロ
プロパン。
【0035】また溶媒の使用量も限定されないが、通常
はベンズアルデヒドの1gに対して約0.5〜100ml を、好
ましくは約0.7〜50mlを、さらに好ましくは約1〜20ml
を用いる。なお溶媒は上記溶媒単独でも、さらに他の溶
媒を加えた混合物を用いてもいずれでもよい。
【0036】反応時間は、反応温度、ベンズアルデヒド
あるいは溶媒の使用量などによって異なるが、通常は、
ベンズアルデヒドの滴下終了後、10分〜6時間程度で終
了する。また生成したN−ベンジリデンアミン誘導体(I
V)は、そのままでも次工程には十分な純度を有するが、
高純度品が必要な場合には、中和して遊離体とした後シ
リカゲルクロマトグラフィー、HPLC、蒸留、再結晶等の
常法によりさらに精製することもできる。
【0037】工程2 本工程は、N−ベンジリデンアミン誘導体(IV)と硫酸ジ
メチルまたは硫酸ジエチルを反応させて、2級アミン
(I) を製造する工程である。この反応は、一般的にはシ
ンセシス(Snynthesis) (1980),(4),303-5.に記載さ
れた方法に従って実施することができる。ただし本発明
においては、N−ベンジリデンアミン誘導体(IV)を溶媒
に溶解して行うことが好ましく、また硫酸ジメチルまた
は硫酸ジエチルを内温60℃以下で徐々に滴下することが
より好ましい。さらにシンセシスに記載されているよう
に、新しく蒸留した硫酸ジメチルまたは硫酸ジエチルを
用いずとも収率は低下せず、無水ベンゼンを用いる必要
もない。加えて生成した4級アンモニウム塩または硫酸
ジメチルあるいは硫酸ジエチルの加水分解も水を加える
だけでよく、シンセシスに記載されているように硫酸を
加える必要もない。
【0038】本反応に利用する溶媒は、N−ベンジリデ
ンアミン誘導体(IV)、硫酸ジメチルまたは硫酸ジエチル
に対して不活性なものであれば限定されないが、具体的
には例えば以下の溶媒を挙げることができる。
【0039】アセトニトリル、ニトロメタン、テトラヒ
ドロフラン、1,2-ジメトキシエタン、エチルエーテル、
イソプロピルエーテル、ブチルエーテル、1,4-ジオキサ
ン、1,3-ジオキソラン、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン、ニトロベンゼン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼ
ン、アニソール、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オク
タン、ノナン、デカン、シクロヘキサン、塩化メチレ
ン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2-ジクロロエタン、
1,1,1-トリクロロエタン、1,1,2-トリクロロエタン、ト
リクレン、1,1,1,2-テトラクロロエタン、1,1,2,2-テト
ラクロロエタン、1-クロロプロパン、2-クロロプロパ
ン、1,1-ジクロロプロパン、1,2-ジクロロプロパン、1,
3-ジクロロプロパン、2,2-ジクロロプロパン。これらの
中でも、水に難溶性の溶媒がより好ましく、ベンゼン、
トルエンまたはキシレンがさらに好ましい。
【0040】また溶媒の使用量も限定されないが、通常
はN−ベンジリデンアミン誘導体(IV)の1gに対して約0.
5〜100ml を、好ましくは約0.7〜50mlを、さらに好ま
しくは約1〜20mlを用いる。なお溶媒は上記溶媒単独で
も、さらに他の溶媒を加えた混合物を用いてもいずれで
もよい。
【0041】硫酸ジメチルまたは硫酸ジエチルの使用量
も限定されないが、通常はN−ベンジリデンアミン誘導
体(IV)に対して0.7〜3当量を、より好ましくは0.8〜
2当量を、さらに好ましくは0.9〜1.5当量を使用す
る。
【0042】本反応は発熱反応であるため、冷却下に行
うか、硫酸ジメチルあるいは硫酸ジエチルを徐々に滴下
しながら反応温度をコントロールすることが好ましい。
ただし内温が低過ぎると反応が遅くなるので、内温が0
〜60℃の範囲で実施することが望ましい。
【0043】反応時間は、反応温度、溶媒の使用量、硫
酸ジメチルあるいは硫酸ジエチルの使用量などによって
異なるが、通常は硫酸ジメチルあるいは硫酸ジエチルの
添加終了後10分〜6時間程度で終了する。
【0044】なお、遊離の2級アミン(I) は、さらに塩
基と処理することにより得られる。生成した2級アミン
(I) は、シリカゲルクロマトグラフィー、HPLC、蒸留、
再結晶等の常法により精製することができる。
【0045】工程3 本工程は、2級アミン(I) と2−ハロゲン化アセトアミ
ド(II)を、水、低級アルコール、芳香族溶媒または酢酸
エステルから選ばれた1種以上の溶媒中で反応させて、
2−アミノアセトアミド誘導体(III) を製造する工程で
ある。
【0046】本反応は発熱反応であるため、2級アミン
(I) を溶媒に溶解し、冷却下、2−ハロゲン化アセトア
ミド(II)を徐々に加えることが好ましい。この際に内温
を20℃以下に保つことが、急激な反応や副生成物を抑制
する上でより望ましい。
【0047】また、溶媒の使用量は限定されないが、通
常は2級アミン(I) の濃度(重量%)が1〜80%であり、
より好ましくは5〜70%であり、さらに好ましくは10〜
60%である。
【0048】本反応においては、上記溶媒1種以上のほ
かに、さらに他の溶媒を加えることもできる。利用する
場合には、2級アミン(I) または2−ハロゲン化アセト
アミド(II)に対して不活性な溶媒であれば限定されな
い。具体的には例えば以下の溶媒を挙げることができ
る。
【0049】ニトロメタン、テトラヒドロフラン、1,2-
ジメトキシエタン、エチルエーテル、イソプロピルエー
テル、ブチルエーテル、1,4-ジオキサン、1,3-ジオキソ
ラン、ギ酸メチル、ギ酸エチル、プロピオン酸メチル、
プロピオン酸エチル、酪酸メチル、酪酸エチル、アセト
ン、2−ブタノン(メチルエチルケトン)、3−ペンタ
ノン(ジエチルケトン)、3−ヘキサノン(エチルプロ
ピルケトン)、4−ヘプタノン(ジプロピルケトン)、
2,4−ジメチル−3−ペンタノン(ジイソプロピルケ
トン)、プロピルアルコール、ブチルアルコール、ペン
タノール、t-アミルアルコール、ホルムアミド、ジメチ
ルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチル
ホスホルアミド(HMPA)、ヘキサメチルホスホラストリア
ミド(HMPT)、ヘキサン、オクタン、デカン、デカリン、
シクロヘキサン、塩化メチレン、クロロホルム、四塩化
炭素、1,2-ジクロロエタン、1,1,1-トリクロロエタン、
1,1,2-トリクロロエタン、トリクレン、1,1,1,2-テトラ
クロロエタン、1,1,2,2-テトラクロロエタン、1-クロロ
プロパン、2-クロロプロパン、1,1-ジクロロプロパン、
1,2-ジクロロプロパン、1,3-ジクロロプロパン、2,2-ジ
クロロプロパン。
【0050】さらに、2−ハロゲン化アセトアミド(II)
の使用量も限定されないが、通常は2級アミン(I) に対
して0.1〜2当量を、より好ましくは0.2〜1.5当量
を、さらに好ましくは0.3〜1当量を使用する。
【0051】なお本反応においては、水酸化ナトリウ
ム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウ
ム等の無機塩基、トリメチルアミン、トリエチルアミ
ン、N,N-ジメチルアニリン等の3級有機塩基、またはピ
リジン、キノリン等の芳香族塩基を加えて、2級アミン
(I) をさらに有効利用することもできる。
【0052】反応時間は、反応温度、2−ハロゲン化ア
セトアミド(II)あるいは溶媒の使用量などによって異な
るが、通常は2−ハロゲン化アセトアミド(II)の添加終
了後30分〜12時間程度で終了する。
【0053】なお、遊離の2−アミノアセトアミド誘導
体(III) は、さらに塩基と処理することにより得られ
る。生成した2−アミノアセトアミド誘導体(III) は、
シリカゲルクロマトグラフィー、HPLC、蒸留、再結晶等
の常法により精製することができる。
【0054】最後に、本発明にかかる2−アミノアセト
アミド誘導体(III) を製造中間体として用い、新規抗生
物質を製造するには、例えば特開平1-308287号公報に記
載された実施例等に従って行うことができる。
【0055】次に本発明を具体的に説明するため以下に
実施例および比較例を掲げるが、本発明がこれらに限定
されないことは言うまでもない。
【実施例】実施例1 メチルエチルアミンの合成
【0056】
【化14】
【0057】70% エチルアミン水溶液 100g(1.553mol)
に、ベンズアルデヒド 150g(1.415mol) を内温15-20 ℃
に保ちながら徐々に滴下した。そのまま2時間攪拌を続
けた後、水層を分液し、有機層にトルエン 38gを加え、
減圧下に共沸脱水した(15mmHg,60℃) 。続いてここに、
ジメチル硫酸 214g(1.698mol) を内温40-50 ℃に保ちな
がら徐々に滴下した。そのまま2時間攪拌を続けた後、
冷却下、水 141g を内温20℃に保ちながら徐々に加え、
そのまま1時間攪拌を続けた。油層を分液して取り除
き、水層をトルエン(47g×2)で洗浄した。さらにここに
水 71gを加えてクライゼン塔を付けたフラスコに移し、
常圧にてベンズアルデヒドを水蒸気蒸留で除いた。50%-
水酸化ナトリウム水溶液 328g を冷却し、攪拌下、ここ
に蒸留残査を25℃を保ちながら徐々に加えた。次に水層
をクライゼンフラスコに移して常圧蒸留し、無色液体の
標題化合物 75gを得た。(エチルアミンからの収率;8
1.7% 、HPLC純度;99% )
【0058】沸点; 36-37 ℃ 比重; d=0.69 屈折率; nD 20=1.37
【0059】実施例2 2−メチルエチルアミノアセト
アミドの合成(溶媒;水)
【0060】
【化15】
【0061】50%-メチルエチルアミン水溶液 60g(0.508
mol)中に、2−クロロアセトアミド19.8g(0.212mol)を
3時間かけて徐々に加え、その後室温でさらに5時間攪
拌した。反応液からクロロホルム(30ml ×4)で抽出し、
食塩水で洗浄した後、減圧濃縮し、得られた残査を乾燥
して標題化合物の白色粗結晶 22.85g を得た。(2−ク
ロロアセトアミドからの収率;92.9%、HPLC純度;96.9
%)
【0062】HPLC条件; 固定相:Inertsil ODS-2, 4.
6 φ×150mm 、移動相:0.5%-KH2PO4+0.2M-NaClO4 、流
速:1.0ml/分、検出器:UV 210nm 以下、各実施例同様にして純度測定した。
【0063】上記粗結晶にクロロホルム(12g) を加え、
50℃にて溶解した。あらかじめヘプタン(66g) を氷冷し
ておき、氷冷下攪拌しながら、ここに標題化合物の粗結
晶クロロホルム溶液を徐々に滴下した。そのまま2時間
攪拌を続け、析出した結晶を濾取・乾燥して、標題化合
物の白色結晶 21.3gを得た。(2−クロロアセトアミド
からの収率;86.4% )
【0064】融点; 72.5-73.8 ℃1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 1.05(3H,t,J=7.1H
z)、2.28(3H,s)、2.49(2H,q,J=7.1Hz)、3.00(2H,s)、6.15(1
H,br)、7.10(1H,br). MS(m/z,M+ ) : 116
【0065】実施例3 2−メチルエチルアミノアセト
アミドの合成(溶媒;酢酸エチル) 50%-メチルエチルアミン・酢酸エチル溶液 60g(0.508mo
l)中に、2−クロロアセトアミド 19.8g(0.212mol)を3
時間かけて徐々に加え、その後室温でさらに12時間攪
拌した。反応液を約半量に濃縮してクロロホルム(120m
l) を加え、水、次いで食塩水で洗浄した後、減圧濃縮
し、得られた残査を乾燥して標題化合物の淡桃色粗結晶
19.90g を得た。(2−クロロアセトアミドからの収
率;80.9% 、HPLC純度;97.7% ) 実施例2と同様にしてクロロホルム−ヘプタンから精製
し、標題化合物の白色結晶 17.11g を得た。(2−クロ
ロアセトアミドからの収率;69.6% ) 融点; 72.0-73.5 ℃
【0066】実施例4 2−メチルエチルアミノアセト
アミドの合成(溶媒;トルエン) 50%-メチルエチルアミン・トルエン溶液 60g(0.508mol)
中に、2−クロロアセトアミド 19.8g(0.212mol)を3時
間かけて徐々に加え、その後トルエン(10ml)を追加し、
室温でさらに12時間攪拌した。反応液を約半量に濃縮
してクロロホルム(120ml) を加え、水、次いで食塩水で
洗浄した後、減圧濃縮し、得られた残査を乾燥して標題
化合物の淡黄色粗結晶 18.65g を得た。(2−クロロア
セトアミドからの収率;75.8% 、HPLC純度;98.4% ) 実施例2と同様にしてクロロホルム−ヘプタンから精製
し、標題化合物の白色結晶 16.8gを得た。(2−クロロ
アセトアミドからの収率;68.3% ) 融点; 72.2-73.8 ℃
【0067】実施例5 2−メチルエチルアミノアセト
アミドの合成(溶媒;メタノール) 50%-メチルエチルアミン・メタノール溶液 60g(0.508mo
l)中に、2−クロロアセトアミド 19.8g(0.212mol)を3
時間かけて徐々に加え、その後室温でさらに12時間攪
拌した。反応液を約半量に濃縮してクロロホルム(120m
l) を加え、水、次いで食塩水で洗浄した後、減圧濃縮
し、得られた残査を乾燥して、標題化合物の淡黄色粗結
晶 17.98g を得た。(2−クロロアセトアミドからの収
率;73.1%、HPLC純度;95.6% )
【0068】上記粗結晶をビグロー(3cm) 付クライゼン
フラスコに移して真空蒸留し、沸点92-95 ℃(0.5mmHg)
の留分 15.8gを得た。(2−クロロアセトアミドからの
収率;64.2% ) 融点; 72.4-73.8 ℃
【0069】実施例6 2−メチルベンジルアミノアセ
トアミドの合成(溶媒;水)
【0070】
【化16】
【0071】N-メチルベンジルアミン 80g(0.66mol) を
水(80ml)に懸濁し、ここに2−クロロアセトアミド 25.
7g(0.28mol) を、内温20〜30℃に保ちながら2時間かけ
て徐々に加えた。その後室温でさらに12時間攪拌し
た。反応液からクロロホルム(100ml×2)で抽出し、食塩
水で洗浄した後、減圧濃縮して結晶性残査を得た。得ら
れた残査をイソプロピルエーテル/アセトン(5:1) 混合
液から再結晶して、標題化合物の白色結晶 44.3gを得
た。(2−クロロアセトアミドからの収率;90.5%、HPL
C純度;97.5% )
【0072】融点; 99.3-100.5℃1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 2.31(3H,s)、3.05(2
H,s)、3.60(2H,s)、5.64(1H,br)、6.98(1H,br)、7.24-7.36
(5H,m). MS(m/z,M+ ) : 178
【0073】実施例7 2−メチルベンジルアミノアセ
トアミドの合成(溶媒;水) N-メチルベンジルアミン 80g(0.66mol) を水(80ml)に懸
濁し、ここに2−クロロアセトアミド 25.7g(0.28mol)
を、内温75〜85℃に保ちながら2時間かけて徐々に加え
た。水(80ml)を加え、室温でさらに12時間攪拌した。
反応液からクロロホルム(100ml×2)で抽出し、食塩水で
洗浄した後、減圧濃縮して結晶性残査を得た。得られた
残査をイソプロピルエーテル/アセトン(5:1) 混合液か
ら再結晶して、標題化合物の白色結晶 37.2gを得た。
(2−クロロアセトアミドからの収率;76.0% 、HPLC純
度;97% )
【0074】実施例8 2−メチル・n-ブチルアミノア
セトアミドの合成(溶媒;水)
【0075】
【化17】
【0076】N-メチル・n-ブチルアミン 95.1g(1.09mo
l) を水(95ml)に混和し、ここに2−クロロアセトアミ
ド 42.5g(0.45mol) を、内温20〜30℃に保ちながら2時
間かけて徐々に加えた。その後室温でさらに12時間攪
拌した。反応液からクロロホルム(100ml×4)で抽出し、
食塩水で洗浄した後、減圧濃縮して結晶性残査を得た。
得られた残査をイソプロピルエーテルから再結晶して、
標題化合物の白色結晶 53.8gを得た。(2−クロロアセト
アミドからの収率;82.1% 、HPLC純度;100%)
【0077】融点; 72.3-73.5 ℃1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.93(3H,t,J=7.2H
z)、1.30-1.39(2H,m)、1.41-1.49(2H,m)、2.30(3H,s)、2.41
(2H,t,J=7.3Hz)、2.99(2H,s)、5.92(1H,br)、7.12(1H,br). MS(m/z,M+ ) : 144
【0078】実施例9 2−メチルシクロへキシルアミ
ノアセトアミドの合成(溶媒;水)
【0079】
【化18】
【0080】N-メチルシクロへキシルアミン 123.5g(1.
09mol)を水(125ml) に懸濁し、ここに2−クロロアセト
アミド 42.5g(0.45mol) を、内温20〜30℃に保ちながら
2時間かけて徐々に加えた。その後室温でさらに12時
間攪拌した。反応液からクロロホルム(100ml×2)で抽出
し、食塩水で洗浄した後、減圧濃縮して結晶性残査を得
た。得られた残査をイソプロピルエーテルから再結晶し
て、標題化合物の白色結晶 62.4gを得た。(2−クロロ
アセトアミドからの収率;81.5%、HPLC純度;98.8% )
【0081】融点; 84.9-85.5 ℃1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 1.04-1.30(5H,m)、1.
59-1.83(5H,m)、2.30(3H,s)、2.32-2.41(1H,m)、3.04(2H,
s)、5.78(1H,br)、7.20(1H,br). MS(m/z,M+ ) : 170
【0082】実施例10 2−エチルベンジルアミノア
セトアミドの合成(溶媒;水)
【0083】
【化19】
【0084】N-エチルベンジルアミン 145.0g(1.08mol)
を水(145ml) に懸濁し、ここに2−クロロアセトアミド
42.1g(0.45mol) を、内温20〜30℃に保ちながら2時間
かけて徐々に加えた。水(50ml)を加え、室温でさらに1
時間攪拌した。反応液からクロロホルム(100ml×2)で抽
出し、食塩水で洗浄した後、減圧濃縮して結晶性残査を
得た。得られた残査をイソプロピルエーテル/アセトン
(2:1) 混合液から再結晶して、標題化合物の白色結晶 6
3.3gを得た。(2−クロロアセトアミドからの収率;7
3.5% 、HPLC純度;99.8% )
【0085】融点; 85.5-86.4 ℃1 H-NMR(400MHz,CDCl3); δ(ppm) 1.11(3H,t,J=7.1H
z)、2.60(2H,q,J=7.2Hz)、3.09(2H,s)、3.63(2H,s)、5.39(1
H,br)、7.12(1H,br)、7.27-7.40(5H,m). MS(m/z,M+ ) : 192
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小岩 淳 茨城県鹿島郡波崎町土合本町5−9809− 159 (72)発明者 小倉 敏正 静岡県磐田郡豊田町下本郷235−5 (72)発明者 高葉 元茂 静岡県小笠郡菊川町青葉台1−19−1 (72)発明者 内山 学 静岡県小笠郡大東町国安2746

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式で表される2級アミン(I) 【化1】 [式中、R1 はメチル基またはエチル基を示し、そして
    2 は直鎖もしくは分枝状の炭素数2〜6の低級アルキ
    ル基、シクロアルキル基または無置換もしくは置換され
    ていてもよい下記一般式で表される基 【化2】 (式中 nは、0または1〜2の整数を意味する。)を示
    す。]と、下記一般式で表される2−ハロゲン化アセト
    アミド(II) 【化3】 [式中、Xはハロゲン原子を意味する。]を水、低級ア
    ルコール、芳香族溶媒または酢酸エステルから選ばれた
    1種以上の溶媒の存在又は不在の下で反応させることを
    特徴とする下記一般式で表される2−アミノアセトアミ
    ド誘導体(III) 【化4】 [式中、R1 及びR2 は前記と同様の意味を有する。]
    の製造法。
  2. 【請求項2】 下記一般式で表されるN−ベンジリデン
    アミン誘導体(IV) 【化5】 [式中、R2 は前記と同様の意味を有する。]又はその
    塩と、硫酸ジメチルまたは硫酸ジエチルを反応させて2
    級アミン(I) とし、次いでこの2級アミンと2−ハロゲ
    ン化アセトアミド(II)を反応させることを特徴とする2
    −アミノアセトアミド誘導体(III) の製造法。
  3. 【請求項3】 下記一般式で表される1級アミン(V) 【化6】 [式中、R2 は前記と同様の意味を有する。]と、ベン
    ズアルデヒドを反応させてN−ベンジリデンアミン誘導
    体(IV)またはその塩とし、次いでこれと硫酸ジメチルま
    たは硫酸ジエチルを反応させて2級アミン(I) とし、さ
    らにこの2級アミンを2−ハロゲン化アセトアミド(II)
    と反応させることを特徴とする2−アミノアセトアミド
    誘導体(III) の製造法。
  4. 【請求項4】 2級アミン(I) と2−ハロゲン化アセト
    アミド(II)を反応させる際に、水、低級アルコール、芳
    香族溶媒または酢酸エステルから選ばれた1種以上の溶
    媒を用いることを特徴とする請求項2又は3記載の2−
    アミノアセトアミド誘導体(III) の製造法。
  5. 【請求項5】 低級アルコールがメタノールまたはエタ
    ノールであり、芳香族溶媒がトルエンまたはキシレンで
    あり、酢酸エステルが酢酸メチルまたは酢酸エチルであ
    る請求項1または4記載の2−アミノアセトアミド誘導
    体(III) の製造法。
  6. 【請求項6】 R1 がメチル基であり、そしてR2 がエ
    チル基である請求項1ないし5のいずれかに記載の2−
    アミノアセトアミド誘導体(III) の製造法。
  7. 【請求項7】 2−メチルベンジルアミノアセトアミ
    ド。
  8. 【請求項8】 2−メチル・nブチルアミノアセトアミ
    ド。
  9. 【請求項9】 2−メチルシクロヘキシルアミノアセト
    アミド。
  10. 【請求項10】2−エチルベンジルアミノアセトアミ
    ド。
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