JPH08149393A - 映像表示装置 - Google Patents

映像表示装置

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Publication number
JPH08149393A
JPH08149393A JP28787294A JP28787294A JPH08149393A JP H08149393 A JPH08149393 A JP H08149393A JP 28787294 A JP28787294 A JP 28787294A JP 28787294 A JP28787294 A JP 28787294A JP H08149393 A JPH08149393 A JP H08149393A
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JP
Japan
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image
video
signal
video signal
outer frame
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Application number
JP28787294A
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English (en)
Inventor
Naoto Shimada
直人 島田
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 像歪みの顕著な映像表示領域の周辺外枠映像
を歪まないように表示して、観察者の像歪み感を低減し
た映像表示装置を安価で提供する。 【構成】 映像表示素子である表示ユニット7と、それ
に表示された映像を拡大投影する光学系とを具える映像
表示装置において、コントローラ部3は、外部の映像供
給装置(第1の信号源)1より入力される第1の映像信
号に同期した第2の映像信号を発生する第2の信号源と
しての外枠映像発生ユニット4と、前記第1および第2
の映像信号の何れか一方を選択して表示ユニット7に入
力する映像信号選択ユニット5とを具え、前記第2の映
像信号は表示ユニット7に表示される周辺外枠映像を含
んでいる。この周辺外枠映像は黒枠を表わし、光学系に
より像歪みが発生したとき黒枠の内周面が四角形として
見えるように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば頭部装着型映像
表示装置やビデオカメラに用いられるビューファインダ
ー等の、映像表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】映像を観察者眼球に拡大投影して該映像
の観察/鑑賞を行い得るようにした従来の映像表示装置
の中には、投影表示された観察映像に歪みが生じないよ
うな対策を講じたものがある。例えば、特開平5−12
7660号公報の映像表示装置においては、表示すべき
映像信号(映像データ)に所定の歪み補正処理を施すこ
とにより表示前の映像データを歪ませておき、投影表示
時に歪みの発生がキャンセルされるようにしている。
【0003】また、観察者が頭部に装着して映像の観察
/鑑賞を行う頭部装着型映像表示装置の中には、例えば
特開平6−38144号公報に開示されているように、
映像のズーム機能を有し観察画角を変化させる手段を設
けたものがある。この頭部装着型映像表示装置において
ズーム機能を利用した場合、小型の映像表示素子に表示
された像を観察者眼球に拡大投影するため、観察映像に
像歪みが生じやすくなる。この像歪みは、映像表示素子
内の映像表示領域の周辺外枠近傍の映像(周辺外枠映
像)ほど歪みの程度が大きくなる。また、上記像歪み
は、観察画角を変化させるとそれに伴って変化するた
め、観察者に不快な像歪み感を与えることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような不快な像歪
み感を低減するためには、上記特開平5−127660
号公報のような歪み補正処理を行うことが考えられる。
しかしながら、このような歪み補正処理を行う場合、表
示すべき映像データに対し表示前に所定の歪み補正処理
を施す必要があることから、特開平6−38144号公
報のような左右独立した2系統の映像表示光学系を有す
る構成の頭部装着型映像表示装置を用いる場合、特開平
5−127660号公報のような複雑かつ高価な映像信
号処理回路を2つ設けるか、あるいは前記映像信号処理
回路および映像信号分岐回路を1つずつ設ける必要があ
り、回路規模が大型化してコストアップを招いてしま
う。
【0005】本発明は上述した問題に鑑みてなされたも
のであり、特に像歪みの顕著な映像表示領域の周辺外枠
映像を歪まないように表示することにより、上述した問
題を解決することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的のため、本発明
の請求項1の構成は、映像表示素子と、該映像表示素子
に表示された映像を拡大投影する光学系とを具える映像
表示装置において、第1の映像信号を発生する第1の信
号源と、第2の映像信号を発生する第2の信号源と、前
記第1および第2の映像信号を合成した合成映像信号を
生成し前記映像表示素子に入力する映像信号合成手段と
を具え、前記第2の映像信号は、前記光学系による投影
時に生じる像歪みとは逆の歪みを有する周辺外枠映像の
信号を含むことを特徴とするものである。
【0007】また、本発明の請求項2の構成は、前記第
2の映像信号源は、前記第1の映像信号源により発生さ
れる第1の映像信号とほぼ同期した前記第2の映像信号
を出力し、前記映像信号合成手段は、前記第1の映像信
号および前記第2の映像信号を交互に選択して前記合成
映像信号を生成する映像信号選択手段を有することを特
徴とするものである。
【0008】また、本発明の請求項3の構成は、前記第
2の信号源は、前記光学系の拡大倍率に応じて前記周辺
外枠映像を変更する周辺外枠映像変更手段を有すること
を特徴とするものである。
【0009】
【作用】本発明の請求項1の構成によれば、映像表示素
子と、該映像表示素子に表示された映像を拡大投影する
光学系とを具える映像表示装置において映像表示を行う
際には、第1および第2の信号源が第1の映像信号およ
び第2の映像信号を夫々発生し、映像信号合成手段が前
記第1および第2の映像信号を合成して前記映像表示素
子に入力する。このとき、前記第2の映像信号は前記映
像表示素子に表示される周辺外枠映像を含み、この周辺
外枠映像を、前記光学系による投影時に生じる像歪みと
は逆の歪みを有する映像とする。このようにすると、前
記光学系により観察映像が歪んで前記映像表示素子に表
示される際に、観察者が観察映像中で最も強く像歪みを
認識する周辺外枠部に、歪みのない四角形として観察し
得るようにした周辺外枠映像が表示される。このような
周辺外枠映像が表示されると、観察者は実際に生じてい
る観察映像周辺部の歪みをあまり認識しなくなり、観察
者の像歪み感が低減される。その際、上記特開平5−1
27660号公報の映像信号処理回路に比べて簡単かつ
安価な映像信号処理回路を用いればよいので、回路規模
を小型化してコストダウンすることができる。なお、第
1の映像信号がテレビジョン信号等の外部より入力され
る映像信号である場合、請求項1記載の「第1の映像信
号を発生する第1の信号源」は「外部より入力される第
1の映像信号を受信する受信手段」となる。
【0010】また、本発明の請求項1の映像表示装置が
頭部装着型映像表示装置である場合には、映像表示素子
と、該映像表示素子に表示された映像を拡大投影する光
学系とを具える頭部装着型映像表示装置において映像表
示を行う際には、第1および第2の信号源が第1の映像
信号および第2の映像信号を夫々発生し、映像信号合成
手段が前記第1および第2の映像信号を合成して前記映
像表皮素子に入力する。このとき、前記第2の映像信号
は前記映像表示素子に表示される周辺外枠映像を含み、
この周辺外枠映像を、前記光学系による投影時に生じる
像歪みとは逆の歪みを有する映像とする。このようにす
ると、前記光学系により観察映像が歪んで前記映像表示
素子に表示される際に、観察者が観察映像中で最も強く
像歪みを認識する周辺外枠部に、歪みのない四角形とし
て観察し得るようにした周辺外枠映像が表示される。こ
のような周辺外枠映像が表示されると、観察者は実際に
生じている観察映像周辺部の歪みをあまり認識しなくな
り、観察者の像歪み感が低減される。その際、上記特開
平5−127660号公報の映像信号処理回路に比べて
簡単かつ安価な映像信号処理回路を用いればよいので、
回路規模を小型化してコストダウンすることができる。
また、光学系の歪曲収差を意識的に補正しなくても光学
系の設計を行うことができ、光学系を構成する素子の数
を減少させ得るので、観察者頭部の重量負担を軽減する
ことができる。
【0011】また、本発明の請求項2の構成の映像表示
装置によれば、第2の映像信号源は前記第1の映像信号
源により発生される第1の映像信号とほぼ同期した前記
第2の映像信号を出力するので、例えば第2の映像信号
源により第2の映像信号の同期信号(表示面上の基準点
に対応する映像の読み取り開始位置を規定する信号)の
出力タイミングを第1の映像信号の同期信号の出力タイ
ミングとほぼ同時にする(同期させる)ことにより、第
1および第2の映像信号に基づき表示される映像のずれ
を抑制することができる。また、上記作用と共に、映像
信号選択手段により前記第1の映像信号および前記第2
の映像信号を交互に選択して前記映像表示素子に入力す
ることにより、表示映像の外枠部分が明瞭に表示される
作用がなされる。
【0012】また、本発明の請求項3の構成の映像表示
装置によれば、前記第2の信号源は、前記光学系の拡大
倍率に応じて前記周辺外枠映像を変更する周辺外枠映像
変更手段を有するので、映像のズーム機能を有し観察画
角を変化させ得る構成の映像表示装置において、ズーム
機能を利用したときに発生する像歪みの形状が前記光学
系の特性変化である拡大倍率の変化に応じて変化するこ
とに対応させて、前記周辺外枠映像の形状を変更するこ
とにより、歪みのない周辺外枠映像を表示して観察者の
像歪み感を低減させることができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。図1は本発明の第1実施例の映像表示装置の
構成を示すブロック図であり、図2は同例の映像表示装
置の外観を示す斜視図である。この第1実施例の映像表
示装置は、頭部装着型映像表示装置(ヘッド マウント
ディスプレイ;以下、HMD)として構成されてい
る。
【0014】図1において、1は装置外部の映像供給装
置(第1の信号源)であり、この映像供給装置1からの
映像信号は入力端子2を介してHMDのコントローラ部
3に入力される。映像供給装置1としては、外界映像を
撮像するビデオカメラや、種々の観察/観賞用映像を記
録したビデオテープを再生するビデオデッキや、放送局
からの映像を受信するテレビチューナ等を用いる。な
お、映像供給装置1はHMDに内蔵させてもよい。コン
トローラ部3は、映像供給装置1からの映像信号(第1
の映像信号)に同期した映像信号(第2の映像信号)を
発生する信号源(第2の信号源)としての外枠映像発生
ユニット4と、第1の映像信号および第2の映像信号の
何れか一方を交互に選択して出力する映像信号合成手段
としての映像信号選択ユニット5とを具える。映像信号
選択ユニット5により選択された映像信号は、HMD本
体部6に設けた表示ユニット(液晶表示素子;LCD)
7に入力される。
【0015】HMD本体部6は、図2に示すように例え
ばゴーグル型に構成され、上記表示ユニット7の他、観
察者眼球に表示ユニット7に表示された映像を拡大投影
する光学系(図示せず)を具えている。HMD本体部6
は、楕円形に構成したレール8に周方向移動可能に支持
されており、レール8の観察者の耳に対応する部分には
夫々、スピーカユニット9が設けられている。
【0016】次に、この第1実施例の作用を図3(a)
〜(d)を用いて説明する。表示ユニット7の表示領域
は図3(a)に示すように四角形になっており、その内
部が映像供給装置1から入力される観察映像(図示せ
ず)を表示すべき領域である。この表示領域に表示され
た観察映像を所定の像歪み(例えば糸巻き歪み)が生じ
る特性の光学系を介して観察すると、図3(b)に示す
ように周辺外枠部が歪んだ観察映像を観察することにな
る。このとき、表示する観察映像の種類により若干の相
違はあるが、表示ユニット7内の周辺外枠部の歪みが最
も大きくなるため、周辺外枠部の歪んだ形状が観察者に
最も大きく歪みを認識させる要因となる。
【0017】そこで、本実施例においては、実際の観察
映像に対応する第1の映像信号の入力と同期させて、表
示ユニット7内の周辺外枠部に、図3(c)に示すよう
な形状に黒く塗りつぶした黒枠より成る外枠映像を含む
第2の映像信号を外枠映像発生ユニット4により発生さ
せる。この外枠映像は、所定の像歪みが生じる特性を有
する光学系を介して観察した場合に図3(d)に示すよ
うに枠の内側が長方形になる黒枠とするものとし、黒枠
の内部は白表示とする。
【0018】上記黒枠の表示は以下のようにして行う。
すなわち、映像供給装置1から供給された第1の映像信
号(観察映像)は、コントローラ部3の入力端子2を介
して外枠映像発生ユニット4および映像信号選択ユニッ
ト5に入力される。外枠映像発生ユニット4では、入力
された第1の映像信号に同期した第2の映像信号(外枠
映像)が発生され、この第2の映像信号は映像信号選択
ユニット5に入力される。映像信号選択ユニット5で
は、第1の映像信号(観察映像)と第2の映像信号(外
枠映像)とが選択されて合成された後、表示ユニット7
に入力される。
【0019】次に、図8(a)〜(d)および図9によ
り第1および第2の映像信号の選択、合成について説明
する。図8(a)〜(d)は表示映像のある走査線にお
ける各信号を同一タイミングで示す図であり、同図
(a)は第1の映像信号としての外部より入力される映
像信号(輝度信号)を示し、同図(b)は前記映像信号
に同期した第2の映像信号としての外枠映像信号発生ユ
ニット4からの外枠映像信号(例えば白黒の二値化信
号)を示す。この外枠映像信号を白および黒の中間レベ
ルでコンバートすることにより、白表示の場合はハイレ
ベル(H)となり、それ以外の場合はローレベル(L)
となる同図(d)に示した信号を得ることができる。
【0020】図9は映像信号選択ユニット5の内部に設
けられる映像信号選択手段としての映像信号切換ユニッ
ト5aを示す図である。この映像信号切換ユニット5a
は、入力される2つの映像信号の中から後述する制御信
号のレベルに応じて選択されたものを出力する。すなわ
ち、制御信号がハイレベルの場合は入力映像信号1が選
択され、制御信号がローレベルの場合は入力映像信号2
が選択され、夫々出力映像信号として出力される。この
図9において、入力映像信号1を図8(a)に示した第
1の映像信号(観察映像)とし、入力映像信号2を図8
(b)に示した第2の映像信号(外枠映像)とし、制御
信号を図8(d)に示した信号とすれば、出力映像信号
は、図8(a)の信号および図8(b)の信号を合成し
た信号である図8(c)の合成信号となる。この合成信
号が、表示ユニット7のある走査線に出力される。これ
により黒枠が表示されることとなる。
【0021】ここで、上記第2の映像信号は、予め上記
特性の光学系により歪んだとき図3(d)に示すように
黒枠の内周が歪まない四角形として表示されるような逆
歪みを付与されているため、黒枠内に観察映像を表示し
たときその観察映像のの歪みが解消されていなくても、
表示ユニット7内の周辺外枠部に歪まずに四角形として
表示された外枠映像が観察されることになり、最も歪み
が大きくなる周辺外枠部近傍の観察映像の歪みが目立た
なくなる。また、内側の第1の映像信号の表示にも歪み
がでているが、その影響も低減されることになる。
【0022】その際、フレームメモリやDSP(デジタ
ル シグナル プロセッサ)を必要とするため複雑かつ
高価になる上記特開平5−127660号公報の映像信
号処理回路を用いずに、それに比べて簡単かつ安価な映
像信号処理回路(コントローラ部4)を用いることによ
り、観察者の像歪み感を低減させることができる。
【0023】なお、上記外枠映像発生ユニット4を用い
る構成においては、表示ユニット7の周辺外枠部に表示
する黒枠の形状を任意に変更することができ、場合によ
っては像歪み補正用の映像信号処理回路を設けて併用す
る構成とすることも可能である。
【0024】図4は本発明の第2実施例の映像表示装置
の構成を示すブロック図であり、図5は同例の外枠映像
発生ユニットの回路構成を示す図である。この第2実施
例の映像表示装置は、頭部装着型映像表示装置(HM
D)として構成されており、ズーム機能のような観察画
角の変倍機能を有している。
【0025】図4において、1は装置外部の映像供給装
置であり、この映像供給装置1からの映像信号は入力端
子2を介してHMDのコントローラ部3に入力される。
コントローラ部3は、映像供給装置1からの映像信号
(第1の映像信号)に同期した映像信号(第2の映像信
号)を発生する外枠映像発生ユニット4と、第1の映像
信号および第2の映像信号の何れか一方を選択して出力
する映像信号合成手段としての映像信号選択ユニット5
とを具える他、後述するズーム倍率信号の入力に応じて
メモリ選択信号を発生して外枠映像発生ユニット4に入
力する表示枠選択ユニット8を具える。映像信号選択ユ
ニット5により選択された映像信号は、HMD本体部6
に設けた表示ユニット(LCD)7に入力される。
【0026】HMD本体部6には、表示ユニット7の
他、光学系のズーム倍率(ズーム変倍)を検出するズー
ム位置検出ユニット9が設けられており、検出されたズ
ーム倍率信号はデジタル信号またはアナログ信号として
コントローラ部3の表示枠選択ユニット8に入力され
る。このズーム倍率信号を入力された表示枠選択ユニッ
ト8は、表示する黒枠の形状を選択するためのメモリ選
択信号をデジタル信号で外枠映像発生ユニット4に入力
する。このメモリ選択信号は、例えば、5〜20倍まで
のズーム倍率を有する構成の場合、5〜8倍のとき0、
8〜13倍のとき1、13〜20倍のとき2となるよう
な2ビットの信号で構成する。なお、ズーム位置検出ユ
ニット9に、表示枠選択ユニット8と同等のメモリ選択
信号を発生する機能を付与して構成する場合には、表示
枠選択ユニット8を省略して、ズーム位置検出ユニット
9から外枠映像発生ユニット4に直接メモリ選択信号を
入力するようにすることができる。
【0027】外枠映像発生ユニット4は、フレームメモ
リと類似の構成を有しているが、入力された映像信号
(第1の映像信号)をA/Dコンバータによりサンプリ
ングしてメモリに記憶する部分を省略し、予めデジタル
化した映像信号を記憶するメモリを設けて、そのメモリ
に記憶したデータから映像信号(第2の映像信号)を生
成するように構成されている。すなわち、図5におい
て、外部から同期分離回路10に映像信号(第1の映像
信号)が入力されると、同期分離回路10は前記映像信
号から同期信号およびバースト信号を抽出して制御信号
発生回路11に入力する。
【0028】この入力に応じて、制御信号発生回路11
は、メモリ回路13のアドレス信号を生成するカウンタ
回路12にその制御用のクロック信号やリセット信号を
入力し、メモリ回路13にデータアクセスを開始させる
ためのアクセス開始信号を入力するとともに、メモリ回
路13から入力されるデータアクセス終了信号と同期し
てD/Aコンバータ14のD/A変換を開始させるため
の開始信号をD/Aコンバータ14に入力する。カウン
タ回路14は、制御信号発生回路11から入力されるク
ロック信号に同期してメモリ回路13のアドレス信号と
なるカウントデータをインクリメントし、リセット信号
の入力により前記カウントデータをリセットする。
【0029】メモリ回路13は、外枠映像をサンプリン
グしてデジタル化したデータを記憶したROMまたはR
AMを有しており、カウンタ回路12から入力されるア
ドレズデータおよび制御信号発生回路11から入力され
るアクセス信号に応じて記憶されているデータを読み出
し、そのデータおよびアクセス終了信号をD/Aコンバ
ータ14に入力する。ここで、メモリ回路13には、外
枠映像を記憶したROMまたはRAMが複数装着されて
いるので、メモリ回路13にメモリ選択信号が入力され
ると、選択されたROMまたはRAMのデータがD/A
コンバータ14に入力されることになる。また、メモリ
回路13に記憶する映像信号のタイプは、コンポジット
信号、Y/C分離信号、RGBコンポーネント信号等の
何れのタイプの信号を用いてもよい。ただし、後段に位
置する信号処理回路は選択したタイプに対応するように
する必要がある。本実施例では、コンポジット信号を用
いている。
【0030】D/Aコンバータ14は、アクセス終了後
に、入力されたデータをD/A変換することにより、ア
ナログ信号化した映像信号をバッファ回路15に入力す
る。バッファ回路15は、入力された映像信号にノイズ
除去等の処理を施し、標準信号化して出力する。なお、
以後の信号の流れは第1実施例と同様であるので説明を
省略する。
【0031】この第2実施例においては、上記のように
して複数の外枠映像の中から当該ズーム倍率に適したも
のを選択して表示するように構成することにより、ズー
ム機能を利用する際に光学系の特性により発生する像歪
みが当該ズーム倍率に応じて変化することに対応し得る
ようにしたHMDを提供することができる。その際、複
雑かつ高価になる上記特開平5−127660号公報の
映像信号処理回路を用いずに、それに比べて簡単かつ安
価な映像信号処理回路を用いることにより、ズーム機能
利用時における観察者の像歪み感を低減させることがで
きる。
【0032】図6は本発明の第3実施例の映像表示装置
の構成を示すブロック図であり、図7は同例の外枠映像
発生ユニット内のメモリ回路の構成を示す図である(外
枠映像発生ユニット内のデータ書込に関係のない他の装
置の記入は省略してある)。この第3実施例の映像表示
装置は、頭部装着型映像表示装置(HMD)として構成
されており、ズーム機能のような観察画角の変倍機能を
有している。また、この第3実施例は、上記第2実施例
の構成にデータ書込装置を追加したものであり、それ以
外は第2実施例と同様に構成されている。
【0033】図6において、20はパーソナルコンピュ
ータ(パソコン)等のデータ書込装置であり、このデー
タ書込装置20から外枠映像発生ユニット4のメモリ回
路13のメモリユニット13a,13bに映像信号を書
き込んだり、一旦書き込まれて記憶された映像信号を書
き換えたりする。ここで、メモリユニット13a、13
bは、1種類の外枠映像を記憶するためのフレームメモ
リと同等の機能を有しており、1つまたは複数の書き換
え可能なRAMまたはEEPROMより成る。メモリユ
ニット13a、13bには、データ書込装置20より、
例えば19ビットのアドレス信号と、例えば8ビットの
書込データ信号と、例えばメモリユニット13a、13
bに個別に設けた1〜2本の信号線により複数のチップ
イネーブル信号および1つのライトイネーブル信号等か
ら成る制御信号とが夫々入力される。
【0034】前記ライトイネーブル信号の制御下ではメ
モリユニット13a、13bが書込可能になっているの
で、前記チップイネーブル信号によりデータを書き込む
メモリユニットを例えばメモリユニット13aに指定
し、前記アドレス信号により指定されたアドレスに、前
記書込データ信号により指定されたデータを書き込む。
このような信号入力操作を必要なだけ繰り返すことによ
り、1フレーム分の映像のデータをメモリユニット13
aに記憶させることができる。次に、上記一連の操作を
他のメモリユニット(メモリユニット13b)に対して
行うことにより、複数の外枠映像のデータをメモリ回路
13に記憶させることができる。なお、図7には2つの
メモリユニットより成るメモリ回路を示したが、メモリ
ユニットの数は2つに限定されるものではなく、適用す
べきHMD装置に応じて任意に決定することができる。
その場合、メモリユニット数の増加に応じて、データ書
込装置から接続する信号線を増加させて必要数のチップ
イネーブル信号を得るようにすればよい。
【0035】この第3実施例においては、上記のように
してメモリ回路13のメモリユニット13a,13bに
記憶する外枠映像のデータを外部より簡単に書き換える
ことができるので、ズーム特性の異なる光学系を有する
多種類のHMDに適用することができて観察者の像歪み
感を低減することができるHMDコントローラを、安価
で提供することができる。
【0036】なお、本発明は上述した実施例のみに限定
されるものではなく、種々の変更または変形を加え得る
こと勿論である。例えば、上記請求項1〜3の構成にお
いて、前記周辺外枠映像変更手段は、前記第2の映像信
号を記憶するメモリ機能を有する記憶手段(例えばRO
M)を具え、該記憶手段から前記第2の映像信号が発生
するようにしてもよく、その場合、特性の異なる光学系
を有する多種類の映像表示装置に適用することができ
る。
【0037】また、上記請求項1〜3の構成において、
前記周辺外枠映像変更手段には前記第2の映像信号を記
憶するメモリ機能を有する記憶手段(例えばRAM)を
設け、該記憶手段に記憶するデータを外部から通信等に
より書き換える記憶データ書換手段を有するようにして
もよく、その場合、特性の異なる光学系を有する多種類
の映像表示装置に適用することができる。
【0038】また、上記観察者の視野枠を構成する周辺
外枠は、映像信号により表示しなくてもよく、例えば、
接眼光学系により糸巻型の歪みが発生する場合には、映
像表示素子の表示面近傍に樽型の視野絞りを配置するよ
うにしてもよく、その場合、接眼光学系により視野枠の
像は補正されて観察者眼球に導かれることになる。ま
た、逆に、接眼光学系により樽型の歪みが発生する場合
には、映像表示素子の表示面近傍に糸巻型の視野絞りを
配置するようにしてもよく、その場合、接眼光学系によ
り視野枠の像は補正されて観察者眼球に導かれることに
なる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1の
構成によれば、映像表示素子と、該映像表示素子に表示
された映像を拡大投影する光学系とを具える映像表示装
置において映像表示を行う際には、第1および第2の信
号源が第1の映像信号および第2の映像信号を夫々発生
し、映像信号合成手段が前記第1および第2の映像信号
を合成して前記映像表皮素子に入力する。このとき、前
記第2の映像信号は、前記光学系による投影時に生じる
像歪みとは逆の歪みを有する周辺外枠映像を含んで前記
映像表示素子に表示される。したがって、周辺外枠映像
が含まれない場合には前記光学系により観察映像が歪ん
で前記映像表示素子に表示され、観察者が観察映像中で
最も強く像歪みを認識するが、本発明によりその周辺外
枠部に、歪みのない四角形として観察し得るようにした
周辺外枠映像が表示されることになり、観察者は実際に
生じている観察映像周辺部の歪みをあまり認識しなくな
り、観察者の像歪み感が低減される。その際、上記特開
平5−127660号公報の映像信号処理回路に比べて
簡単かつ安価な映像信号処理回路を用いればよいので、
回路規模を小型化してコストダウンすることができる。
【0040】また、本発明の請求項2の構成の映像表示
装置によれば、第2の映像信号源は前記第1の映像信号
源により発生される第1の映像信号とほぼ同期した前記
第2の映像信号を出力するので、例えば第2の映像信号
源により第2の映像信号の同期信号(表示面上の基準点
に対応する映像の読み取り開始位置を規定する信号)の
出力タイミングを第1の映像信号の同期信号の出力タイ
ミングとほぼ同時にする(同期させる)ことにより、第
1および第2の映像信号に基づき表示される映像のずれ
を抑制することができる。また、上記作用と共に、映像
信号選択手段により前記第1の映像信号および前記第2
の映像信号を交互に選択して前記映像表示素子に入力す
ることにより、表示映像の外枠部分が明瞭に表示される
作用がなされる。
【0041】また、本発明の請求項3の構成の映像表示
装置によれば、前記第2の信号源は、前記光学系の拡大
倍率に応じて前記周辺外枠映像を変更する周辺外枠映像
変更手段を有するので、映像のズーム機能を有し観察画
角を変化させ得る構成の映像表示装置において、ズーム
機能を利用したときに発生する像歪みの形状が前記光学
系の特性変化である拡大倍率の変化に応じて変化するこ
とに対応させて、前記周辺外枠映像の形状を変更するこ
とにより、歪みのない周辺外枠映像を表示して観察者の
像歪み感を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の映像表示装置の構成を示
すブロック図である。
【図2】同例の映像表示装置の外観を示す斜視図であ
る。
【図3】(a)〜(d)は同例の作用を説明するための
図である。
【図4】本発明の第2実施例の映像表示装置の構成を示
すブロック図である。
【図5】同例の外枠映像発生ユニットの回路構成を示す
図である。
【図6】本発明の第3実施例の映像表示装置の構成を示
すブロック図である。
【図7】同例の外枠映像発生ユニット内のメモリ回路の
構成を示す図である。
【図8】(a)〜(d)は第1実施例の作用を説明する
ため表示映像のある走査線における各信号を同一タイミ
ングで示す図である。
【図9】第1実施例の映像信号選択ユニットの内部に設
けられる映像信号選択手段としての映像信号切換ユニッ
トを示す図である。
【符号の説明】
1 映像供給装置 3 コントローラ部 4 外枠映像発生ユニット 5 映像信号選択ユニット 5a 映像信号切換ユニット 6 HMD本体部 7 表示ユニット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像表示素子と、該映像表示素子に表示
    された映像を拡大投影する光学系とを具える映像表示装
    置において、 第1の映像信号を発生する第1の信号源と、 第2の映像信号を発生する第2の信号源と、 前記第1および第2の映像信号を合成した合成映像信号
    を生成し前記映像表示素子に入力する映像信号合成手段
    とを具え、 前記第2の映像信号は、前記光学系による投影時に生じ
    る像歪みとは逆の歪みを有する周辺外枠映像の信号を含
    むことを特徴とする映像表示装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の映像信号源は、前記第1の映
    像信号源により発生される第1の映像信号とほぼ同期し
    た前記第2の映像信号を出力し、前記映像信号合成手段
    は、前記第1の映像信号および前記第2の映像信号を交
    互に選択して前記合成映像信号を生成する映像信号選択
    手段を有することを特徴とする、請求項1記載の映像表
    示装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の信号源は、前記光学系の拡大
    倍率に応じて前記周辺外枠映像を変更する周辺外枠映像
    変更手段を有することを特徴とする、請求項1または2
    記載の映像表示装置。
JP28787294A 1994-11-22 1994-11-22 映像表示装置 Withdrawn JPH08149393A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10327373A (ja) * 1997-05-26 1998-12-08 Mitsubishi Electric Corp 接眼映像表示装置
JP2008203550A (ja) * 2007-02-20 2008-09-04 Canon Inc 頭部装着型表示装置
US8035576B2 (en) 2007-02-20 2011-10-11 Canon Kabushiki Kaisha Head-mounted display and head-mounted video display
DE102017108660A1 (de) 2016-04-25 2017-10-26 Canon Kabushiki Kaisha Bildanzeigegerät

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