JPH081490Y2 - 接触燃焼式一酸化炭素センサ - Google Patents

接触燃焼式一酸化炭素センサ

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JPH081490Y2
JPH081490Y2 JP1989018897U JP1889789U JPH081490Y2 JP H081490 Y2 JPH081490 Y2 JP H081490Y2 JP 1989018897 U JP1989018897 U JP 1989018897U JP 1889789 U JP1889789 U JP 1889789U JP H081490 Y2 JPH081490 Y2 JP H081490Y2
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carbon monoxide
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gas
alumina catalyst
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穂積 二田
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は接触燃焼式ガスセンサ、特に一酸化炭素ガス
センサの選択性の向上を図る技術に関するものである。
〔従来の技術〕
一酸化炭素(以下「CO」という。)ガスを検出する接
触燃焼式ガスセンサにおいては、水素などの他のガスの
影響を少なくすることが重要である。これに関し、本考
案の出願人は、特開昭63-271150号公報記載の技術を提
案しているが、第6図から第8図によってこれを説明す
る。第6,7図は、センサ素子温度(℃)とセンサ出力(m
V)との関係を示す線図で、第6図は検知素子の場合、
第7図は比較素子の場合の図である。
検知素子には、白金のコイルに微量の貴金属を含む5
%ロジウム−アルミナ触媒を担持させている。一方比較
素子は、同じく白金のコイルに0.5%パラジウム−アル
ミナ触媒を担持させている。なお上記の0%は重量%で
ある。第8図はこれら検査素子、比較素子を使用した接
触燃焼式ガスセンサのセンサ素子温度(℃)とセンサ出
力(mV)との関係を示している。
第8図からわかるように、素子温度200℃以下で使用
すると、COガス選択性の良好なガスセンサが得られる。
しかしながら、使用時の素子温度は長期的に見れば、
使用環境により変動するものであり、200℃以下となる
と、高濃度ガス、NOxガスなど他のガスなどの影響を受
け易くなるという問題があった。
そのため、素子温度の設定値を、たとえば25℃程度に
上昇して設定しておき、200℃以下には下がり難くして
おくことが考えられる。
しかし、そうすると、第7図に示すように比較素子の
COガス感度も若干生じ、その分検知素子のCO感度が打ち
消され、全体としてのCO感度が低下してしまう。また、
比較素子と検知素子の水素ガス感度に差があるため、ガ
スセンサとしての水素ガス感度も200℃を越えると急激
に増加し、水素弁別性が悪化するという問題があった。
〔考案が解決しようとする課題〕
本考案は、一酸化炭素ガスの検出感度を向上させ、か
つ他のガスの影響の少ない接触燃焼式一酸化炭素センサ
を提供することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するために本考案は、ロジウム−ア
ルミナ触媒を担持させた検知素子と、γ−アルミナ触媒
を担持させた比較素子とをブリッジ回路に組み込み、一
酸化炭素ガス選択性を持たせた接触燃焼式ガスセンサに
おいて、比較素子の抵抗値を、検知素子の抵抗値より5
〜20%減じるか、または比較素子と並列に抵抗を接続す
る。
〔実施例〕
本考案の実施例を図面を用いて説明する。
比較素子の作成方法としては、まず直径25μmの白金
線をコイル径1mm,巻数16ターンのコイル状に成形し、抵
抗約12.6Ωのコイルを得る。この抵抗値は後述する検知
素子の抵抗値の約83%になっている。次にベーマイトを
700℃で焼成して得られたγ−アルミナを1〜10μm程
度の粒径になるように粉砕する。次に、この触媒にアル
ミナ系バインダーを約10%(重量)添加し、適量の水を
混ぜてペースト状になるよう混練する。このペーストを
先に用意した白金コイル上にビード状に成形し、700℃
以上の温度で焼成する。第1図は得られた素子の構成を
示す図である。同図において1は白金線のコイル、2は
γ−アルミナ触媒の層である。この素子に100メッシュ
の二重網を取付けて比較素子4とする。
検知素子は、直径25μmの白金線をコイル径1mm,巻数
19ターンのコイル状に成形し、抵抗約15.2Ωのコイルを
得る。次に700℃で焼成したγ−アルミナに5%(重
量)の金属ロジウムまたはパラジウムを担持し、1〜10
μm程度の粒径になる様粉砕し、以下比較素子4と同様
の方法を用いて作成する。検知素子3は第1図に示すよ
うに比較素子4と外観上ほぼ同じで、2′はロジウム−
アルミナ触媒である。
これらの検知素子3と比較素子4とを第2図に示すブ
リッジ回路に組み込み、一対のセンサとして使用する。
第2図において3は検知素子、4は比較素子、5及び6
は出力端子である。
第3図は、γ−アルミナ触媒2を担持させた上述の比
較素子4の特性を示す線図で、縦軸はセンサ出力(m
V)、横軸は素子温度(℃)である。第7図は従来例の
比較素子と比べ、被検ガス以外のガスである水素ガス感
度が、高くてほぼフラットな感度を有するという特徴が
ある。
第4図は、第3図に示す特性の比較素子4と、第6図
に示す従来の検知素子とを組み合わせた接触燃焼式ガス
センサの特性を示す線図である。この場合比較素子と検
知素子の抵抗値は、ともに約15.2Ωとなっている。この
図から分かるように、素子温度250℃付近で使用して
も、従来のものを200℃で使用したのと同様のCOガス選
択性を示している。
第5図は、他の実施例で、素子の白金コイルの抵抗値
を、検知素子15.2Ω、比較素子は12.6Ωとしたものであ
る。
このように抵抗値を変えた理由は次のとおりである。
第3図によれば、比較素子は200℃以下では、CO感度が
ほぼ0、水素感度が約3mVある。そこで、検知素子と比
較素子の抵抗値に上記の差を設け、ブリッジ回路に通電
したとき、検知素子が240℃に達しても、比較素子は200
℃程度となるようにしておく。すると、第5図に示すよ
うに検知素子の温度を250℃近辺で使用しても、比較素
子によるCO感度の打ち消しはなく、しかも、水素ガスの
感度も小さくすることができることとなる。
検知素子と比較素子の温度差を生じさせるための他の
構成として、第2図のブリッジ回路において、比較素子
4と並列に抵抗を接続する構成がある。一例として、比
較素子4と並列に100Ωの抵抗を接続し、端子5,6間に電
圧を印加する。検知素子3が240℃になるように調整す
ると、比較素子4は200℃程度になる。したがって、白
金コイル1の抵抗値で調整したのと同様に素子温度の差
を設定することができる。
比較素子は水分等の影響を排除するために、200℃を
あまり下回らない方が望ましい。そこで、検知素子と比
較素子の温度差は、40〜50℃が一応の目安となる。しか
し、若干の差であっても、本考案の効果は生じる。一
方、60℃以上の差になると、検知素子の水素ガス感度が
比較素子の水素ガス感度を上回り、急速にCOガスの選択
性を悪くする。したがって、温度差が50℃以下であれ
ば、本考案の効果を発揮でき、このときの抵抗差は5〜
20%となる。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案によれば、検知素子と比較
素子との温度差を40〜50℃に設定することにより、高濃
度ガスや窒素酸化物ガスなどによる影響を少なくするこ
とができ、また、比較素子により、被検ガス(COガス)
感度を打ち消されることがなく、かつ素子温度を上昇さ
せることが可能であるため、他ガスによる影響の小さい
COセンサを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案によるセンサ素子の断面図、 第2図は本考案の接触燃焼式一酸化炭素センサのブリッ
ジ回路図、 第3図は本考案の比較素子の特性を示す線図、 第4図は本考案の接触燃焼式一酸化炭素センサの一実施
例で、検知素子と比較素子の抵抗が同じ場合の特性を示
す線図、 第5図は本考案の他の実施例で、比較素子の抵抗が検知
素子の抵抗より小さい場合の特性を示す線図、 第6図は従来例の検知素子の特性を示す図、 第7図は従来例の比較素子の特性を示す図、 第8図は従来の接触燃焼式一酸化炭素センサの特性を示
す線図である。 1……白金コイル、2……γ−アルミナ触媒、2′……
ロジウム−アルミナ触媒、3……検知素子、4……比較
素子。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロジウム−アルミナ触媒を担持させた検知
    素子と、γ−アルミナ触媒を担持させた比較素子とをブ
    リッジ回路に組み込み、一酸化炭素ガス選択性を持たせ
    た接触燃焼式ガスセンサにおいて、比較素子の抵抗値
    を、検知素子の抵抗値より5〜20%減じたことを特徴と
    する接触燃焼式一酸化炭素センサ。
  2. 【請求項2】ロジウム−アルミナ触媒を担持させた検知
    素子と、γ−アルミナ触媒を担持させた比較素子とをブ
    リッジ回路に組み込み、一酸化炭素ガス選択性を持たせ
    た接触燃焼式ガスセンサにおいて、比較素子と並列に抵
    抗を接続したことを特徴とする接触燃焼式ガスセンサ。
JP1989018897U 1989-02-22 1989-02-22 接触燃焼式一酸化炭素センサ Expired - Lifetime JPH081490Y2 (ja)

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JPH02110856U JPH02110856U (ja) 1990-09-05
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5424097A (en) * 1977-07-25 1979-02-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd Production of contact combustion type inflammable gas detecting element
JPS57206852A (en) * 1981-06-15 1982-12-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd Production of platinum resistor

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JPH02110856U (ja) 1990-09-05

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