JPH08149090A - 音声データ処理方法及び音声データ処理装置及びその装置を用いた音声通信装置 - Google Patents

音声データ処理方法及び音声データ処理装置及びその装置を用いた音声通信装置

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JPH08149090A
JPH08149090A JP6311222A JP31122294A JPH08149090A JP H08149090 A JPH08149090 A JP H08149090A JP 6311222 A JP6311222 A JP 6311222A JP 31122294 A JP31122294 A JP 31122294A JP H08149090 A JPH08149090 A JP H08149090A
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JP
Japan
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silence
compression
voice
section
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Application number
JP6311222A
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English (en)
Inventor
Hiroyasu Ide
博康 井手
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Publication date
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  • Transmission Systems Not Characterized By The Medium Used For Transmission (AREA)
  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】音声信号を高効率で圧縮して伝送することがで
きる音声データ処理方法及び音声データ処理装置及びそ
の装置を用いた音声通信装置を提供する。 【構成】音声圧縮伸張回路103は、音声信号を音声符
号化部1001で所定の分析区間毎に圧縮符号化した圧
縮符号と無音符号とを1パケット分のデータバッファ1
002に蓄え、ここから出力される分析区間毎の圧縮符
号が無音符号か、全て無音符号かを無音符号検出部10
03で検出し、無音符号生成部10041でセクション
無音コードか1パケット無音コードかを生成する。ま
た、無音符号検出部1011は、受信した無音コードが
1セクション無音コードか1パケット無音コードかを検
出し、検出した無音コードに応じて無音符号生成部10
12で分析区間毎の無音符号か1パケット分の無音符号
を生成して、バッファ1013に出力する。1パケット
分の無音符号と圧縮符号とが音声復号化部1014で1
パケット分の圧縮符号に復号化されてデータが伸張さ
れ、音声信号が取り出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、音声データを圧縮して
伝送する音声データ処理方法及び音声データ処理装置及
びその装置を用いた音声通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近時における高度情報化社会の発達に伴
い、大容量の各種情報を高速に伝送する通信媒体に対す
る需要がますます増加している。
【0003】そこで、デジタル音声を高能率で圧縮する
方法として、一般的にCELP(Code Excited Linear
Predivtion)やVSELP(Vector Sum Excited Linea
r Prediction)などの方式が用いられている。
【0004】このようなデジタル音声の圧縮方法は、例
えば、従来の音声圧縮方法を説明する図13に示すよう
に、音声波形をある一定の長さ毎に波形を分割し、その
分割された単位(本明細書中では、分析区間と称する)
毎に圧縮符号化処理が行われている。
【0005】このため、生成される圧縮データも分析区
間長のデータである場合がほとんどであって、圧縮効率
が悪く、これらの音声圧縮方法を通信に利用すると、上
記のように生成された圧縮データがそのまま通信路に乗
ることになる。
【0006】また、通信路上においては、雑音が混入す
る可能性があるため、上記圧縮データをそのまま流すの
ではなく、エラー検出や訂正のためのプロトコルや、デ
ータの始まりを示すための特別なヘッダを圧縮データに
入れて構成することが行われている。
【0007】さらに、通信経路上に複数のデータを流す
ような場合は、同じ種類のデータをある程度一まとめに
してパケット化することが行われている。ところが、パ
ケット化は、オーバーヘッドが避けられないため、図
に示すように、音声データをパケット化する場合には、
1つの分析区間を1つのパケットに割り当てずに、複数
分析区間の音声データを一まとめにしてパケット化を行
っている。
【0008】また、従来の音声圧縮方法は、分析区間の
音声信号が無音であった場合、図13及び図14に示す
ように、1分析区間が無音であるという無音符号を割り
当ててる符号化が行われている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の音声圧縮を行う音声データ処理方法は、分析区
間の音声信号が無音である場合に、無音符号を割り当て
て音声圧縮し、この圧縮データをパケット化して伝送す
ることがある。この場合、例えば、図15に示すよう
に、1つのパケットが無音の分析区間のみからなる場
合、すなわち、1つのパケットが無音符号のみで構成さ
れている場合は、無音符号のみからなるパケットが生成
されることになり、音声通信を行う上で無駄が多かっ
た。本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので
あり、音声信号を高効率で圧縮して伝送することができ
る音声データ処理方法及び音声データ処理装置及びその
装置を用いた音声通信装置を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の音声デー
タ処理方法は、所定の音声信号を一定区間毎に圧縮処理
して伝送する音声データ処理方法において、前記音声信
号を圧縮するために符号化した圧縮符号を一定量蓄積
し、その蓄積した圧縮符号が有音の圧縮符号か無音の圧
縮符号かを判別し、無音の圧縮符号が所定区間続いた場
合はその所定区間が無音区間であることを意味する無音
区間符号を生成し、前記有音の圧縮符号と前記無音の圧
縮符号とともに前記無音区間符号を出力して音声データ
を圧縮処理することにより、上記目的を達成する。
【0011】請求項2記載の音声データ処理方法は、前
記無音区間符号を生成する際に無音の圧縮符号が続く所
定区間を1パケット区間として処理するようにしてもよ
い。
【0012】請求項3記載の音声データ処理装置は、音
声信号を一定区間毎に圧縮処理して送信する音声データ
処理装置において、前記音声信号を一定区間毎に符号化
する音声符号化手段と、前記音声符号化手段で符号化し
た圧縮符号を一定量蓄積する圧縮符号蓄積手段と、前記
圧縮符号蓄積手段に蓄積された圧縮符号のうち無音の圧
縮符号を検出する無音符号検出手段と、無音の圧縮符号
が所定区間続いた場合にその所定区間が無音区間である
ことを意味する無音区間符号を生成する無音区間符号生
成手段と、を備えたことにより、上記目的を達成する。
【0013】請求項4記載の音声データ処理装置は、音
声信号を一定区間毎に符号化して圧縮した圧縮符号を受
信して伸張処理する音声データ処理装置において、前記
受信された圧縮符号のうち無音の圧縮符号が所定区間続
いたことを意味する無音区間符号を検出する無音区間符
号検出手段と、前記無音区間符号検出手段で無音区間符
号を検出した場合に無音の圧縮符号が所定区間続いてい
る無音符号を生成する無音符号生成手段と、前記受信さ
れた圧縮符号のうち有音と無音の圧縮符号とともに、前
記無音符号生成手段で生成された無音の圧縮符号を一定
量蓄積する圧縮符号蓄積手段と、前記蓄積された圧縮符
号を復号化して音声信号とする音声復号化手段と、を備
えたことにより、上記目的を達成する。
【0014】請求項5記載の音声データ処理装置は、前
記無音区間符号を生成する際に無音の圧縮符号が続く所
定区間が1パケット区間としてもよい。
【0015】請求項6記載の音声通信装置は、音声信号
を符号化して圧縮した圧縮符号を送信する送信部と、受
信した圧縮符号を復号化して伸張する受信部とによって
音声データを送受信する音声データ処理装置を用いた音
声通信装置であって、前記送信部は、送信する音声信号
を一定区間毎に符号化する音声符号化手段と、前記音声
符号化手段で符号化した圧縮符号を一定量蓄積する圧縮
符号蓄積手段と、前記圧縮符号蓄積手段に蓄積された圧
縮符号のうち無音の圧縮符号を検出する無音符号検出手
段と、無音の圧縮符号が所定区間続いた場合にその所定
区間が無音区間であることを意味する無音区間符号を生
成する無音区間符号生成手段と、を備え、前記受信手段
は、受信された圧縮符号のうち無音の圧縮符号が所定区
間続いたことを意味する無音区間符号を検出する無音区
間符号検出手段と、前記無音符号検出手段で無音区間符
号を検出した場合に無音の圧縮符号が所定区間続いてい
る符号を生成する無音符号生成手段と、前記受信された
圧縮符号のうち有音と無音の圧縮符号とともに、前記無
音符号生成手段で生成された無音の圧縮符号を一定量蓄
積する圧縮符号蓄積手段と、前記蓄積された圧縮符号を
復号化して音声信号とする音声復号化手段と、を備えた
ことにより、上記目的を達成する。
【0016】請求項7記載の音声通信装置は、前記無音
区間符号を生成する際に無音の圧縮符号が続く所定区間
が1パケット区間としてもよい。
【0017】
【作用】請求項1記載の音声データ処理方法では、音声
信号を圧縮するために符号化した圧縮符号を一定量蓄積
し、その蓄積した圧縮符号が有音の圧縮符号か無音の圧
縮符号かを判別し、無音の圧縮符号が所定区間続いた場
合はその所定区間が無音区間であることを意味する無音
区間符号を生成し、前記有音の圧縮符号と前記無音の圧
縮符号とともに前記無音区間符号を出力して音声データ
を圧縮処理する。
【0018】従って、所定区間無音符号が続いた場合
に、これを無音区間符号として置き換えて圧縮処理する
ため、音声符号化の平均圧縮率を高めることができる。
【0019】請求項2記載の音声データ処理方法では、
音声データの符号化による圧縮処理をパケット通信に適
用することができる。
【0020】請求項3記載の音声データ処理装置では、
音声符号化手段で音声信号を一定区間毎に符号化し、圧
縮符号蓄積手段により音声符号化手段で符号化した圧縮
符号を一定量蓄積し、圧縮符号蓄積手段に蓄積された圧
縮符号のうち無音符号検出手段で無音の圧縮符号を検出
し、無音区間符号生成手段で無音の圧縮符号が所定区間
続いた場合にその所定区間を無音区間符号とする。
【0021】従って、所定区間無音符号が続いた場合
に、これを無音区間符号として置き換えて圧縮処理する
ため、音声符号化の平均圧縮率を高めることができる。
【0022】請求項4記載の音声データ処理装置では、
無音区間符号検出手段で受信された圧縮符号のうち無音
の圧縮符号が所定区間続いたことを意味する無音区間符
号を検出し、無音区間符号検出手段で無音区間符号を検
出した場合に無音符号生成手段により無音の圧縮符号が
所定区間続いている無音符号を生成し、圧縮符号蓄積手
段で受信された圧縮符号のうち有音と無音の圧縮符号と
ともに、前記無音符号生成手段で生成された無音の圧縮
符号を一定量蓄積し、音声復号化手段で蓄積された圧縮
符号を復号化して音声信号とする。
【0023】従って、無音区間符号に置き換えて圧縮処
理した音声符号を元の音声符号に正しく伸張できる。
【0024】請求項5記載の音声データ処理装置では、
音声データの符号化による圧縮処理をパケット通信に適
用することができる。
【0025】請求項6記載の音声通信装置では、音声符
号化手段で音声信号を一定区間毎に符号化し、圧縮符号
蓄積手段により音声符号化手段で符号化した圧縮符号を
一定量蓄積し、圧縮符号蓄積手段に蓄積された圧縮符号
のうち無音符号検出手段で無音の圧縮符号を検出し、無
音区間符号生成手段で無音の圧縮符号が所定区間続いた
場合にその所定区間を無音区間符号とし、無音区間符号
検出手段で受信された圧縮符号のうち無音の圧縮符号が
所定区間続いたことを意味する無音区間符号を検出し、
無音区間符号検出手段で無音区間符号を検出した場合に
無音符号生成手段により無音の圧縮符号が所定区間続い
ている無音符号を生成し、圧縮符号蓄積手段で受信され
た圧縮符号のうち有音と無音の圧縮符号とともに、前記
無音符号生成手段で生成された無音の圧縮符号を一定量
蓄積し、音声復号化手段で蓄積された圧縮符号を復号化
して音声信号とする。
【0026】従って、音声信号を符号化して圧縮する平
均圧縮効率が上がるため、少ないデータ量で音声信号を
効率良く送受信することができる。
【0027】請求項7記載の音声通信装置では、無音区
間符号を生成する際に無音の圧縮符号が続く所定区間を
1パケット区間としたため、音声データの符号化による
圧縮処理をパケット通信に適用することができる。
【0028】
【実施例】以下、図1〜図12を参照して実施例を説明
する。
【0029】図1〜図12は、本発明を適用したテレビ
電話装置の一実施例を示す図である。なお、本発明の特
徴は、音声信号の圧縮/伸張処理であって、本実施例の
テレビ電話装置の音声処理部で音声圧縮処理を行って相
手方に送信するとともに、相手方から送られてきた音声
圧縮データを伸張して、音声信号を復号化することによ
り、少ないデータ量で、効率良く音声データを送受信す
るようにしたものである。ここでは、通信回線として一
般アナログ公衆回線(PSTN)を使用して音声信号と
画像信号とを伝送とする場合について説明する。
【0030】まず、構成を説明する。
【0031】図1は、本実施例のテレビ電話装置1の外
観斜視図であり、図2は、図1のテレビ電話装置1の
(a)は背面図、(b)は平面図、(c)は正面図、
(d)は側面図、(e)は底面図である。
【0032】図1及び図2において、テレビ電話装置1
は、その前面に画像を取り込むためのカメラブロック2
を備え、そのカメラブロック2には、入力画像取込調整
用のフォーカス調整レバー21、画角調整用のレンズ切
換レバー22、画像の取り込みを禁止するレンズカバー
23、及び画像を取り込むためのカメラレンズ部24を
備えている。また、上記以外に装置前面部には、テレビ
電話の開始時と終了時とに使用するスタート/ストップ
ボタン3、使用状態を示すためのLED(Light Emitti
ng Diode)4、テレビ電話装置1を後述するリモコンか
らの信号によって制御するためのリモコン受光部5を備
えている。
【0033】また、本実施例のテレビ電話装置1の背面
には、図2(a)に示すように、電話回線への接続端子
(6極4芯)6、既存の電話機との接続端子(4極4
芯)7、外部からの画像と音声とを取り込むための映像
入力端子8、音声入力端子9、マイク入力端子10、外
部への画像/音声を出力するための映像出力端子11、
音声出力端子12が設けられている。
【0034】また、これ以外に、マイク入力及び音声入
力の音量を制御をするための、マイク入力レベル調整つ
まみ13、ライン入力レベル調整つまみ14が設けられ
ている。
【0035】さらに、電源関係では、AC電源入力端子
15と主電源スイッチ16とを備えている。
【0036】図3は、図1のテレビ電話装置1を制御す
るためのリモコン17を示す図であり、(a)は上面
図、(b)は正面図である。図3(a)において、上面
部にはテレビ電話装置1を制御するためのリモコン制御
信号を発するリモコン送信部31が設けられている。ま
た、図3(b)に示すリモコン17には、各種操作キー
が配列されており、キーボードの機能を切り換えてキー
の数以上の操作を行えるようにしたファンクションキー
32、マルチ画面の選択や「YES」を選択する場合の
マルチ画面/YES選択キー33、子画面の選択や「N
O」を選択する場合の子画面/NO選択キー34、デー
タを保存する場合の保存キー35、画像データ等を取り
込む場合の取込キー36、マルチ画面を選択した場合に
各画面を選択する画面選択キー37、保存している画像
データ等を削除する場合の削除キー38、カメラとビデ
オとを切り換えるカメラ/ビデオ選択キー39、カメラ
等で取り込んだ画像データ等を送信する送信キー40、
テレビ電話の相手方を呼出す場合の呼出キー41、テレ
ビ電話装置1の所定の動作を開始させたり、停止させた
りするスタート/ストップキー42などを備えている。
【0037】図4は、本実施例のテレビ電話装置1の概
略構成を示すブロック図である。図4において、テレビ
電話装置1は、カメラ部50、ビデオ回路部60、ビデ
オ処理部70、ビデオ表示部80、NCU部90、音声
処理部100、CPU部110、モデム部120、キー
LED3(4)、及びリモコン17などにより構成され
ている。
【0038】カメラ部50は、テレビ電話装置1で画像
を取込むためのブロックであり、レンズ51、CCD
(Charge Coupled Device)52、CCDドライバ5
3、A/D変換器やD/A変換器あるいはフィルター等
からなるアナログLSI54、色処理を行うためのDS
P(Dgital Signal Processor)55により構成されて
いる。ここで、レンズ51は、テレビ電話装置1に設け
られたガラス又はプラスチックからなる光学レンズであ
り、CCD52は、レンズ51によって結像された光の
強度に基づいて電気信号を発生し、この発生した電気信
号をドライバ53で増幅し、アナログLSI54でA/
D変換する。A/D変換された画像デジタルデータは、
DSP55により色処理が施され、再び、アナログLS
I54によってD/A変換され、ビデオ信号として出力
される。
【0039】ビデオ回路部60は、同期分離回路やフィ
ルター等からなるディスクリート回路であって、画像入
力は上記したカメラ部50と図2(a)の映像入力端子
8からとがあり、後述するリモコン17からの制御によ
って、これらの2つの入力の切換を行う。ビデオ回路部
60で入力処理されたビデオ信号は、ビデオ処理部70
の入力信号となる。
【0040】ビデオ処理部70は、A/D変換器、D/
A変換器、PLL(Phase Locked Loop)回路やフィル
ター回路等からなるアナログLSI71、画像入力制御
回路72、RAM(Random Access Memory)73、画像
圧縮伸張回路74などから構成されている。
【0041】そして、ビデオ回路部60により、画像デ
ータの同期分離を行った後、輝度、色差信号は、各々ア
ナログLSI71によりA/D変換され、デジタルデー
タとして画像入力制御回路72のコントロールに従っ
て、各々RAM73に一時記憶される。RAM73に一
時記憶された入力画像データは、後述するCPU部11
0からの命令によって、画像入力制御回路72から順次
読み出されて、画像圧縮伸張回路74に送出される。画
像圧縮伸張回路74では、入力画像を所定の符号化方
式、すなわち、取り扱う画像の種類(ここでは、静止
画)に応じた、例えば、JPEG(Joint Photographic
(Coding) Experts Group )アルゴリズムにより、8×
8画素ブロック毎のDCT(Discrete Cosine Transfor
m :離散コサイン変換)、量子化、ハフマン符号化によ
り、圧縮・符号化処理が実行され、処理後のデータを順
次RAM73に書き込んでいく。
【0042】また、画像圧縮伸張回路74は、圧縮・符
号化された画像データを復号化・伸張する機能を有して
おり、RAM73から画像圧縮・量子化・符号化された
データを順次読み出して、復号化、逆量子化、伸張処理
を行って、順次RAM73に書き込んで行く。従って、
RAM73には、入力画像データ、圧縮画像データ、伸
張画像データがあり、各々の領域を画像入力制御回路7
2がコントロールしている。
【0043】ビデオ表示部80は、表示制御回路81、
RAM82、OSDC(On ScreenDisplay Controler)
83などにより構成されている。
【0044】表示制御回路81は、後述するCPU部1
10からの命令により、RAM73に一時記憶されてい
る入力画像データ又は伸張画像データとRAM82に順
次転送し、これらの画像を表示仕様に応じて補間、間引
きを行い、出力画像信号を作り、RAM82に一時記憶
させる。表示仕様の一例としては、図8に示す。
【0045】一方、CPU部110からの命令により、
OSDC83に内蔵されている文字ROMを読み出し
て、RAM82に一時記憶された出力画像信号と合成
し、アナログLSI71に送出する。アナログLSI7
1では、このデジタル信号をD/A変換し、ビデオ出力
信号として図2(a)の映像出力端子11に出力する。
【0046】NCU(Network Control Unit)部90
は、電話回線と電話機とを切換えるための制御と、モデ
ム部インターフェース、及び電話機への音声出力信号と
同時に外部出力するための回路、電話機からの音声入力
信号と外部音声入力、マイク入力信号を合成するための
回路等からなるディスクリート回路である。
【0047】電話機からの音声入力信号、外部からの音
声入力信号、外部マイク入力端子からの音声入力信号
は、合成されて後述する音声処理部100へ送られる。
逆に、音声処理部100からの出力信号は、電話機及び
図2(a)の音声出力端子11へ出力される。
【0048】音声処理部100は、CODEC101、
RAM102、音声圧縮伸張回路103などを備えてい
る。そして、CODEC101は、フィルタ、A/D変
換器、D/A変換器などで構成されており、NCU部9
0からの音声信号(アナログ信号)をA/D変換して順
次RAM102に一時記憶する。
【0049】音声圧縮伸張回路103は、RAM102
に一時記憶されたデジタル音声データを、例えば、CE
LP(Code Excited Linear Predivtion)アルゴリズム
により、一定時間の入力データに対して分析する手段、
分析されたパラメータにより波形合成する手段、入力波
形及び合成波形の誤差算出手段等による所定の符号化方
式によって、バス18からの入力データに対して圧縮
(符号化)処理を実行し、その圧縮音声データをRAM
102に一時記憶させる。
【0050】逆に、RAM102に圧縮(符号化)され
た圧縮音声データは、音声圧縮伸張回路103により伸
張(復号化)処理が実行され、その伸張音声データを順
次CODEC101によりD/A変換してNCU部90
を通って、電話機への音声出力、あるいは、図2(a)
の音声出力端子12への出力信号となる。
【0051】本発明の特徴的な構成は、この音声圧縮伸
張回路103にあり、音声信号をパケット化して伝送す
る際に、あるパケットに含まれる符号全てが無音符号で
あればそのパケット全体が無音であるという意味を持っ
た特別な1パケット無音符号を生成して、それを伝送す
る。そして、この1パケット無音符号を受け取った受信
側では、その1パケットに含まれる分析区間数分の波形
を無音状態として復号化するため、音声信号に影響を与
えることなく、高効率電子セキュリティーシステム圧縮
処理することができる。
【0052】図11は、1パケット分無音であったとき
の1パケット無音符号のパケット化例を示す図であり、
図15に示す従来の1パケット分無音符号で構成されて
いるパケット化例と比べるとデータを大幅に圧縮できる
ことがわかる。
【0053】上記した図1の音声圧縮伸張回路103の
内部構成を説明するブロック図が図5である。図5に示
されるように、音声圧縮伸張回路103は、符号化部
(図の上段)と復号化部(図の下段)とに分けられる。
【0054】符号化部は、CODEC101から入力さ
れる音声信号を所定の分析区間毎に圧縮符号化する音声
符号化部1001と、その圧縮符号化された圧縮符号と
無音符号とを一時的に蓄えて、1パケット分たまった時
点で出力する1パケット分のデータバッファ1002
と、データバッファ1002から出力される分析区間毎
の圧縮符号が無音符号であるか、全てが無音符号である
かを検出する無音符号検出部1003と、その検出した
無音符号によって1セクション無音コードか1パケット
無音コードかを生成する無音符号生成部1004とで構
成されており、上記した圧縮符号と無音コードとが次段
のモデム部120に出力される。
【0055】モデム部120では、圧縮符号と無音コー
ドをDSP121により、音声ヘッダとCRCを付加し
て、変調出力する。
【0056】また、復号化部は、受信した無音コードが
1セクション無音コードか1パケット無音コードかを検
出する無音符号検出部1011と、その検出された無音
コードに応じて分析区間毎の無音符号、あるいは1パケ
ット分の無音符号を生成する無音符号生成部1012
と、生成された無音符号と圧縮符号とを1パケット分た
まった時点で出力する1パケット分のバッファ1013
と、1パケット分の圧縮符号を復号化してデータを伸張
して、音声信号を取り出す音声復号化部1014とで構
成されており、復号化された音声データがCODEC1
01に出力される。
【0057】再び、図4に戻って、CPU部110は、
CPU(Central Processing Unit)111、RAM1
12、GA(Gate Array)113により構成される。C
PU111は、テレビ電話装置1内の各部を制御する各
種制御信号をバス18を介して各部に出力するととも
に、接続される通信回線の種類に応じた通信制御プログ
ラムを実行するものである。CPU111は、カメラ部
50又は外部画像入力端子から入力された画像が圧縮
(符号化)されてRAM73に一時記憶されている画像
圧縮データと、電話機又は外部音声入力、マイク入力か
らの音声信号が圧縮(符号化)されてRAM102に一
時記憶されている音声圧縮データとを多重化し、画像・
音声圧縮データとしてバス18を介して後述するモデム
部120に出力する。
【0058】逆に、CPU111は、相手先のテレビ電
話装置から多重化して送信される画像・音声データを受
信し、後述するモデム部120により復調されて入力さ
れると、その復調された画像・音声データを分離処理し
て、画像圧縮データをバス18を介してRAM73に出
力するとともに、圧縮音声データをバス18を介してR
AM102に出力する。また、RAM112は、CPU
111により実行されるプログラム処理において利用さ
れるプログラムデータや圧縮した画像データ及び音声デ
ータ等を格納する半導体メモリである。GA113は、
CPU111周辺のランダムロジックをまとめたもの
で、例えば、テレビ電話装置1を制御するリモコン17
からの入力信号取込回路を備えている。
【0059】モデム(MODEM,MOdulation and DEModulat
ion )部120は、変調・復調の制御を行うDSP(Dg
ital Signal Processor)121、A/D変換器、D/
A変換器、フィルタ及びNCU90の制御とCPU部1
10とのI/F(インターフェース)を行うAFE(An
alog Front End)122、ROM(Read Only Memory)
123、RAM124より構成されている。DSP12
1及びAFE122は、CPU111より多重化された
画像・音声圧縮データを通信回線で伝送可能な伝送信号
(アナログ信号)に変換・送信する変調器(モジュレー
タ:Modulator)としての機能と、逆に、通信回線を介
して送られてきた伝送信号(アナログ信号)を再びCP
U111で解読可能なデジタル信号に戻す復調器(デモ
ジュレータ:Demodulator)としての機能を備えたもので
あり、NCU部90によって利用する通信回線として、
一般加入者回線での使用が可能となっている。ROM1
23は、DSP121で利用するプログラムやデータ等
を格納する半導体メモリである。RAM124は、DS
P121で実行するプログラムをROM123よりブー
トし、格納する目的と、DSP121が実行するプログ
ラム処理において利用されるプログラムデータや送受信
データバッファ等で使用する半導体メモリである。な
お、モデム部120のバス19とCPU部110関係の
バス18とは、上記したAFE122とDSP121と
を介して接続されている。
【0060】また、本実施例におけるモデム部120及
びNCU部90は、アナログ公衆回線での伝送速度14
400bps(bit per second)が可能となっており、
処理単位としては、画像データ、音声データ又は制御デ
ータを各パケット構成として、時分割伝送をし、1画面
分の通常の画像データを約3.5秒に1コマの割合で間
欠画像として伝送する。また、精細画像データの場合
は、約30秒に1コマの割合で伝送する。
【0061】次に、図6は、本実施例のテレビ電話装置
1の接続構成例を示す図である。
【0062】本実施例のテレビ電話装置は、CRT(Ca
thode Ray Tube)やLCD(LiquidCrystal Display)
などのモニター用ディスプレイと、電話機とを内蔵して
いないため、家庭用のテレビや既存の電話機の利用が可
能となり、小型かつ軽量で、拡張性に富み、低コスト化
が図れる。このため、図6(a)のテレビ電話装置の接
続前の周辺接続機器の図に示すように、例えば、家庭に
ある通常のテレビモニタ131や一般アナログ公衆回線
(PSTN)に接続されたモジュラージャック式コンセ
ント133から両端にモジュラープラグを有する接続ケ
ーブル132によって接続された電話機134(親
機)、及びこれと無線で通話可能な電話機135(子
機)などを用いて接続することにより、手軽に拡張性の
あるテレビ電話装置を形成することができる。
【0063】そこで、図6(b)における本実施例のテ
レビ電話装置1の接続状態を示す図のように、テレビ電
話装置1の接続端子(6極4芯)6は、一般アナログ公
衆回線(PSTN)に接続されたモジュラージャック式
コンセント133から両端にモジュラープラグを有する
接続ケーブル132によって接続される。また、テレビ
電話装置1の接続端子(4極4芯)7は、両端にモジュ
ラープラグを有する接続ケーブル136によって既存の
電話機134(親機)と接続される。ここで、テレビ電
話装置1の接続端子6と接続端子7には、上記したよう
に、6極4芯と4極4芯のものを用いているが、これは
一般アナログ公衆回線に接続する接続ケーブル132と
既存の電話機134に接続する接続ケーブル136とを
間違えて誤接続しないようにするためである そして、テレビ電話装置1とテレビモニタ131との間
は、AV(Audio Visual)コード137によって接続さ
れ、テレビ電話装置1の映像出力端子11及び音声出力
端子12と、図示しないテレビモニタ131の映像入力
端子及び音声入力端子とが接続される。
【0064】上記のようにして、周辺接続機器(13
1,134)と接続されたテレビ電話装置1は、図7に
示すように、一般アナログ公衆回線(PSTN)140
を介して、相互に構成することによって、お互いに相手
の画像を見ながら既存の電話機を使って会話することが
できる。
【0065】図8は、多重化符号の構成を示す図であ
る。本実施例では、V.32bisモデムを使っている
ため、多重化符号を送受信双方向で行っている。
【0066】通常、画像データと音声データを伝送する
場合は、図9に示すように、テレビ電話装置において、
画像データ、音声データ、及び制御データをパケ
ット構成で時分割伝送している。各々のデータに
は、ヘッダ及びCRC符号が追加されるため、実際に伝
送して有効な画像データは、約7000bps、音声デ
ータは、約7000bpsである。
【0067】すなわち、画像データとしては、本実施例
のように、1画面が112×128画素で4096色
(12ビット)のカラー画像データを扱う場合、1画面
の画像データ量は、112×128×12=17203
2ビット(約21.5キロバイト)となり、画像圧縮処
理により、約1/7にデータ圧縮することで、2450
0ビットの画像データとし、この24500ビットを1
秒間に伝送できるビット数(約7000ビット)で割っ
た時間、すなわち、24500÷7000≒3.5秒に
1コマの割合で間欠静止画を伝送することができる。従
って、実際には、172032ビットを3.5で割って
求められる49152ビットの画像データを約1/14
に圧縮して約7000ビットの音声データとして伝送し
ている。
【0068】本実施例のテレビ電話装置1は、上記のよ
うに構成されており、以下、その動作を説明する。
【0069】まず、オペレータにより、図6(b)に示
すテレビ電話装置1に接続された外部電話器134(又
は、電話機135)の受話器が持ち上げられて、オフフ
ック状態となると、図4に示すNCU部90を介して電
話機からのオフフック信号を監視していたモデム部12
0がバス18を介してCPU111にオフフック状態を
知らせる。CPU71は、オフフックを検出すると、通
常切られているビデオ回路の電源をオンさせ、画像入
力、画像出力を動作させる。この時の自画像の出力は、
図9に示すように、テレビモニタ131のディスプレイ
画面150の中の右下隅に、1/16の小画面151と
して表示される。
【0070】次に、オペレータは、相手の電話番号を電
話機134(又は、電話機135)を使ってダイヤル
し、回線が接続される。回線が接続された場合の自画像
の出力は、図10(a)に示すように、ディスプレイ画
面150の中の右下に、1/4の分割画面の自画像16
0が表示される。
【0071】ここで、テレビ電話によって通話したい場
合は、図1に示すテレビ電話装置1の前面に付いている
スタート/ストップボタン3、又は、図3に示すリモコ
ン17のスタート/ストップキー42を通話者双方で同
時に押下する。これにより、モデム部120によるネゴ
シエーションが開始され、画面表示は図8(a)のディ
スプレイ画面150の中にネゴシエーションの実行経過
時間表示(約12秒間)161が表示され、時間の経過
とともに図10(b)ように変化する。
【0072】モデム部120によるネゴシエーションが
終了して、相手との間でテレビ電話が接続されると、以
下に述べるような通信処理と受信処理とが実行されて、
図10(c)に示すように、最初の1枚目の画像が送受
信され、マルチ画面表示によって自画像160と相手画
像161とがディスプレイ画面150に表示される。
【0073】回線が接続されて通話が開始されると、電
話機134からの音声入力信号、外部からの音声入力信
号、外部マイク入力端子からの音声入力信号は、NCU
部90で合成されて音声処理部100へ送られる。逆
に、音声処理部100からの出力信号は、電話機及び図
2(a)の音声出力端子11へ出力される。
【0074】音声処理部100のCODEC101は、
NCU部90からの音声信号(アナログ信号)をA/D
変換して順次RAM102に一時記憶する。
【0075】そして、音声圧縮伸張回路103は、RA
M102に一時記憶されたデジタル音声データを、例え
ば、CELP(Code Excited Linear Predivtion)アル
ゴリズムによって圧縮処理を行って、その圧縮音声デー
タは、RAM102に一時記憶される。
【0076】音声圧縮伸張回路103は、図5に示され
るように、CODEC101から入力される音声信号を
音声符号化部1001で所定の分析区間毎に圧縮符号化
して、その圧縮符号化された圧縮符号と無音符号とを1
パケット分のデータバッファ1002に蓄える。そし
て、このデータバッファ1002から出力される分析区
間毎の圧縮符号が無音符号か、全て無音符号かを無音符
号検出部1003で検出して、その検出した無音符号に
基づいて無音符号生成部10041でセクション無音コ
ードか1パケット無音コードかを生成し、圧縮符号と無
音コードとを次段のモデム部120に出力する。
【0077】モデム部120では、圧縮符号と無音コー
ドDSP121により、音声ヘッダとCRCを付加して
変調し、相手方に出力する。
【0078】相手方も上記と同様の音声圧縮伸張回路1
03を持っており、電話回線から入力される音声信号が
図4のNCU部90からモデム部120を介して、図5
の音声圧縮伸張回路103に入力される。そこで、無音
符号検出部1011は、受信した無音コードが1セクシ
ョン無音コードか1パケット無音コードかを検出し、そ
の検出された無音コードに応じて無音符号生成部101
2で分析区間毎の無音符号あるいは1パケット分の無音
符号を生成して1パケット分のバッファ1013に出力
する。生成された無音符号と圧縮符号とが1パケット分
たまると出力され、音声復号化部1014で1パケット
分の圧縮符号を復号化してデータを伸張して、音声信号
が取り出される。
【0079】このように、本実施例では、音声信号をパ
ケット化して伝送する際に、あるパケットに含まれる符
号全てが無音符号であればそのパケットが全て無音であ
るとする特別な1パケット無音符号を生成して、それを
相手方に伝送する。そして、その1パケット無音符号を
受け取った受信側では、その1パケットに含まれる分析
区間数分の波形を無音状態として復号化するため、元の
音声信号に影響を与えることなく、高能率の符号化を行
うことができる。
【0080】特に、音声通話の音声データは、半分以上
無音であることから、上記のような音声圧縮方法が効果
的であり、パケット通信による音声符号化の平均圧縮効
率を飛躍的に向上させることができる。
【0081】なお、パケットのスタート信号であるパケ
ットヘッダーには、当該パケットの種類を表す符号が含
まれていることが多いことから、図12に示すように、
パケット符号そのものに無音であることの意味を含ませ
た「無音パケットヘッダ」のような、特別な符号化を行
うようにすれば、データ本体そのものを省略することが
可能となる。
【0082】このような場合は、図4のDSP121が
1パケット無音符号を受け取ると、「無音パケットヘッ
ダ」を作成してパケット化した後、変調するようにす
る。
【0083】また受信時は、上記と逆になり、復調後、
無音パケットヘッダに基づいて、DSP121が1パケ
ット無音符号を作成するようにする。
【0084】なお、本実施例のテレビ電話装置では、送
信処理及び受信処理において、画像データ処理と音声デ
ータ処理とを同時に並行して実行しているため、以下で
は、送信処理を画像送信処理と音声送信処理とにそれぞ
れ分け、また、受信処理を画像受信処理と音声受信処理
とにそれぞれ分けて説明する。
【0085】(画像送信処理)画像送信処理では、カメ
ラ部50のレンズ51によってCCD52の受光面に結
像された光の強度に基づいて電気信号を発生し、この発
生した電気信号をドライバ53で増幅して、アナログL
SI54でA/D変換する。このA/D変換された画像
デジタルデータは、DSP15により色処理が施され
て、再び、アナログLSI54によりD/A変換され、
カメラ部50で撮像された画像データがビデオ信号とし
てビデオ回路部60に出力される。
【0086】ビデオ回路部60では、ビデオ信号を同期
分離した後、輝度信号、色差信号は、各々アナログLS
I71によりA/D変換され、デジタルデータとして画
像入力制御回路72のコントロールに従って、各々RA
M73に一時記憶される。RAM73に一時記憶された
入力画像データは、後述するCPU部110からの命令
により、画像入力制御回路72から順次読み出され、画
像圧縮伸張回路74に送出される。画像圧縮伸張回路7
4は、入力画像を所定の符号化方式、すなわち、取り扱
う静止画像に応じた、JPEG(Joint Photographic
(Coding) Experts Group )アルゴリズムにより、8×
8画素ブロック毎のDCT(Discrete Cosine Transfor
m:離散コサイン変換)、量子化、ハフマン符号化によ
り、圧縮・符号化処理を実行し、処理後のデータを順次
RAM73に書き込んでいく。この圧縮された画像デー
タは、バス18を介してCPU111に読み取られる。
CPU111では、これに画像ヘッダを付け、バス18
を介してモデム部120に送られる。モデム部120
は、このデータにCRC符号を付加して、変調して通信
相手に伝送する。
【0087】(音声送信処理)音声送信処理では、外部
の電話機134(又は、電話機135)の受話器から入
力される音声データがNCU部90を介して音声処理部
100に入力され、音声処理部6のCODEC101で
アナログ音声データをA/D変換して順次RAM102
に一時記憶する。そして、音声圧縮伸張回路103で
は、RAM102に一時記憶されたデジタル音声データ
を、例えば、CELP(Code Excited Linear Predivti
on)アルゴリズムにより、一定時間の入力データに対し
て分析する手段、分析されたパラメータにより波形合成
する手段、入力波形及び合成波形の誤差算出手段等によ
る所定の符号化方式によって、バス18からの入力デー
タに対して圧縮(符号化)処理を実行し、その圧縮音声
データをRAM102に一時記憶させる。この圧縮され
た音声データは、バス18を介してCPU111に読み
取られ、CPU111は、これに音声ヘッダを付加し、
バス18を介してモデム部120に送る。モデム部12
0では、このデータにCRC符号を付加し、変調して通
信相手に伝送する。
【0088】(画像受信処理)画像受信処理では、電話
回線を通して送られてきた変調データをNCU部90を
介してモデム部120に送られる。モデム部120によ
って復調された受信データは、バス18を介してCPU
111が読み取る。CPU111は、画像ヘッダを判別
し、画像データの場合は、バス18を介してRAM73
に一時格納し、RAM73から画像圧縮・量子化・符号
化されたデータを順次読み出しながら、画像圧縮伸張回
路74によって復号化、逆量子化、伸張処理を行い、順
次RAM73に書き込んで行く。このようにして伸張さ
れた画像データは、バス18を介して表示制御回路81
によって、CPU部110からの命令により、RAM7
3に一時記憶されている入力画像データ又は伸張画像デ
ータをRAM82に順次転送し、これらの画像を表示仕
様に応じて補間、間引きを行い、出力画像信号を作り、
RAM82に一時記憶させる。表示仕様の一例として
は、図8(c)に示すものである。
【0089】また、CPU部110からの命令により、
OSDC83に内蔵されている文字ROMを読み出し
て、RAM82に一時記憶された出力画像信号と合成
し、アナログLSI71に送出する。アナログLSI7
1では、このデジタル信号をD/A変換し、ビデオ回路
部60を介してビデオ出力信号として画像出力する。
【0090】(音声受信処理)音声受信処理では、電話
回線を通して送られてきた変調データをNCU部90を
介して、モデム部120によって復調され、復調された
受信データは、バス18を介してCPU111が読み取
る。CPU111は、音声ヘッダの有無を判別し、音声
データの場合は、バス18を介して、一時的にRAM1
02に圧縮(符号化)された圧縮音声データを格納した
後、音声圧縮伸張回路103により伸張(復号化)処理
が実行され、その伸張音声データを順次CODEC10
1によりD/A変換してNCU部90を通って、電話機
への音声出力、あるいは、図2(a)の音声出力端子1
2への出力信号となる。
【0091】このような画像データと音声データの送信
処理あるいは受信処理は、外部接続電話機134の受話
器が置かれるオンフック状態となるまで繰り返し実行さ
れる。
【0092】以上述べたように、本実施例のテレビ電話
装置の音声信号を1パケットの間に全て無音符号の場合
は、特別な1パケット無音符号に置き換える圧縮方法を
用いたため、音声信号自体に影響を与えることなく、高
効率で音声信号の圧縮を行うことができるようになっ
た。
【0093】また、本実施例のテレビ電話装置は、相手
の顔を見ながら電話することができるというテレビ電話
装置本来の特長を生かしつつ、既存の電話機や家庭用の
テレビモニターが使えるとともに、小型かつ軽量で低コ
スト化することができ、高品位な画像伝送を実現するこ
とができる。
【0094】なお、画像データの圧縮方式としては、本
実施例におけるJPEGアルゴリズムに限らず、例え
ば、ブロック符号化方式、予測符号化方式等であっても
よい。
【0095】また、音声データの圧縮方式としては、本
実施例におけるCELPアルゴリズムに限らず、例え
ば、AD−PCM(Adaptire Diffrential Pulse Code
modulation)方式、VSELP(Vector Sum Excited L
inear Prediction)方式等であっても構わない。
【0096】
【発明の効果】請求項1記載の音声データ処理方法によ
れば、音声信号を圧縮するために符号化した圧縮符号を
一定量蓄積し、その蓄積した圧縮符号が有音の圧縮符号
か無音の圧縮符号かを判別し、無音の圧縮符号が所定区
間続いた場合はその所定区間が無音区間であることを意
味する無音区間符号を生成し、前記有音の圧縮符号と前
記無音の圧縮符号とともに前記無音区間符号を出力して
音声データを圧縮処理する。 従って、所定区間無音符
号が続いた場合に、これを無音区間符号として置き換え
て圧縮処理するので、音声符号化の平均圧縮率を高める
ことができる。
【0097】請求項2記載の音声データ処理方法によれ
ば、音声データの符号化による圧縮処理をパケット通信
に適用できる。
【0098】請求項3記載の音声データ処理装置よれ
ば、音声符号化手段で音声信号を一定区間毎に符号化
し、圧縮符号蓄積手段により音声符号化手段で符号化し
た圧縮符号を一定量蓄積し、圧縮符号蓄積手段に蓄積さ
れた圧縮符号のうち無音符号検出手段で無音の圧縮符号
を検出し、無音区間符号生成手段で無音の圧縮符号が所
定区間続いた場合にその所定区間を無音区間符号とする
ので、音声符号化の平均圧縮率を高めることができる。
【0099】請求項4記載の音声データ処理装置によれ
ば、無音区間符号検出手段で受信された圧縮符号のうち
無音の圧縮符号が所定区間続いたことを意味する無音区
間符号を検出し、無音区間符号検出手段で無音区間符号
を検出した場合に無音符号生成手段により無音の圧縮符
号が所定区間続いている無音符号を生成し、圧縮符号蓄
積手段で受信された圧縮符号のうち有音と無音の圧縮符
号とともに、前記無音符号生成手段で生成された無音の
圧縮符号を一定量蓄積し、音声復号化手段で蓄積された
圧縮符号を復号化して音声信号とするので、無音区間符
号に置き換えて圧縮処理された音声符号を元の音声符号
に正しく伸張できる。
【0100】請求項5記載の音声データ処理装置によれ
ば、音声データの符号化による圧縮処理をパケット通信
に適用することができる。
【0101】請求項6記載の音声通信装置によれば、音
声符号化手段で音声信号を一定区間毎に符号化し、圧縮
符号蓄積手段により音声符号化手段で符号化した圧縮符
号を一定量蓄積し、圧縮符号蓄積手段に蓄積された圧縮
符号のうち無音符号検出手段で無音の圧縮符号を検出
し、無音区間符号生成手段で無音の圧縮符号が所定区間
続いた場合にその所定区間を無音区間符号とし、無音区
間符号検出手段で受信された圧縮符号のうち無音の圧縮
符号が所定区間続いたことを意味する無音区間符号を検
出し、無音区間符号検出手段で無音区間符号を検出した
場合に無音符号生成手段により無音の圧縮符号が所定区
間続いている無音符号を生成し、圧縮符号蓄積手段で受
信された圧縮符号のうち有音と無音の圧縮符号ととも
に、前記無音符号生成手段で生成された無音の圧縮符号
を一定量蓄積し、音声復号化手段で蓄積された圧縮符号
を復号化して音声信号とする。
【0102】このため、音声信号を符号化して圧縮する
平均圧縮効率が上がるので、少ないデータ量で音声信号
を効率良く送受信することができる。
【0103】請求項7記載の音声通信装置によれば、音
声データの符号化による圧縮処理をパケット通信に適用
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のテレビ電話装置の外観斜視図。
【図2】図1のテレビ電話装置の外観を示す図。
【図3】図1のテレビ電話装置を制御するためのリモコ
ンを示す図。
【図4】本実施例のテレビ電話装置の概略構成を示すブ
ロック図。
【図5】音声圧縮伸張回路の内部構成を説明するブロッ
ク図
【図6】本実施例のテレビ電話装置の接続構成例を示す
図。
【図7】一般アナログ公衆回線を介して接続された本実
施例のテレビ電話装置の構成図。
【図8】多重化符号の構成を示すデータフォーマット
図。
【図9】オフフック状態における画面表示例を示す図。
【図10】テレビ電話の回線接続中の画面表示例を示す
図。
【図11】1パケット無音符号のパケット化例を示す
図。
【図12】無音パケット符号を示す図。
【図13】従来の音声圧縮方法を説明する図。
【図14】音声データのパケット化を説明する図。
【図15】無音符号のみからなるパケット例を示す図。
【符号の説明】
1 テレビ電話装置 2 カメラブロック 21 フォーカス調整レバー 22 レンズ切換レバー 23 レンズカバー 24 カメラレンズ部 3 スタート/ストップボタン 4 LED 5 リモコン受光部 6 接続端子(6極4芯) 7 接続端子(4極4芯) 8 映像入力端子 9 音声入力端子 10 マイク入力端子 11 映像出力端子 12 音声出力端子 13 マイク入力レベル調整つまみ 14 ライン入力レベル調整つまみ 15 AC電源入力端子 16 主電源スイッチ 17 リモコン 18,19 バス 50 カメラ部 51 レンズ 52 CCD 53 CCDドライバ 54 アナログLSI 55 DSP 60 ビデオ回路部 70 ビデオ処理部 71 アナログLSI 72 画像入力制御回路 73 RAM 74 画像圧縮伸張回路 80 ビデオ表示部 81 表示制御回路 82 RAM 83 OSDC 90 NCU部 100 音声処理部 101 CODEC 102 RAM 103 音声圧縮伸張回路 110 CPU部 111 CPU 112 RAM 113 GA 120 モデム部 121 DSP 122 AFE 123 ROM 124 RAM 1001 音声符号化部 1002 データバッファ 1003 無音符号検出部 1004 無音符号生成部 1011 無音符号検出部 1012 無音符号生成部 1013 データバッファ 1014 音声復号化部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の音声信号を一定区間毎に圧縮処理し
    て伝送する音声データ処理方法において、 前記音声信号を圧縮するために符号化した圧縮符号を一
    定量蓄積し、 その蓄積した圧縮符号が有音の圧縮符号か無音の圧縮符
    号かを判別し、 無音の圧縮符号が所定区間続いた場合はその所定区間が
    無音区間であることを意味する無音区間符号を生成し、 前記有音の圧縮符号と前記無音の圧縮符号とともに前記
    無音区間符号を出力して音声データを圧縮処理すること
    を特徴とする音声データ処理方法。
  2. 【請求項2】前記無音区間符号を生成する際に無音の圧
    縮符号が続く所定区間を1パケット区間として処理する
    ことを特徴とする請求項1記載の音声データ処理方法。
  3. 【請求項3】音声信号を一定区間毎に圧縮処理して送信
    する音声データ処理装置において、 前記音声信号を一定区間毎に符号化する音声符号化手段
    と、 前記音声符号化手段で符号化した圧縮符号を一定量蓄積
    する圧縮符号蓄積手段と、 前記圧縮符号蓄積手段に蓄積された圧縮符号のうち無音
    の圧縮符号を検出する無音符号検出手段と、 無音の圧縮符号が所定区間続いた場合にその所定区間が
    無音区間であることを意味する無音区間符号を生成する
    無音区間符号生成手段と、 を備えたことを特徴とする音声データ処理装置。
  4. 【請求項4】音声信号を一定区間毎に符号化して圧縮し
    た圧縮符号を受信して伸張処理する音声データ処理装置
    において、 前記受信された圧縮符号のうち無音の圧縮符号が所定区
    間続いたことを意味する無音区間符号を検出する無音区
    間符号検出手段と、 前記無音区間符号検出手段で無音区間符号を検出した場
    合に無音の圧縮符号が所定区間続いている無音符号を生
    成する無音符号生成手段と、 前記受信された圧縮符号のうち有音と無音の圧縮符号と
    ともに、前記無音符号生成手段で生成された無音の圧縮
    符号を一定量蓄積する圧縮符号蓄積手段と、 前記蓄積された圧縮符号を復号化して音声信号とする音
    声復号化手段と、 を備えたことを特徴とする音声データ処理装置。
  5. 【請求項5】前記無音区間符号を生成する際に無音の圧
    縮符号が続く所定区間が1パケット区間であることを特
    徴とする請求項3又は請求項4に記載の音声データ処理
    装置。
  6. 【請求項6】音声信号を符号化して圧縮した圧縮符号を
    送信する送信部と、受信した圧縮符号を復号化して伸張
    する受信部とによって音声データを送受信する音声デー
    タ処理装置を用いた音声通信装置であって、 前記送信部は、 送信する音声信号を一定区間毎に符号化する音声符号化
    手段と、 前記音声符号化手段で符号化した圧縮符号を一定量蓄積
    する圧縮符号蓄積手段と、 前記圧縮符号蓄積手段に蓄積された圧縮符号のうち無音
    の圧縮符号を検出する無音符号検出手段と、 無音の圧縮符号が所定区間続いた場合にその所定区間が
    無音区間であることを意味する無音区間符号を生成する
    無音区間符号生成手段と、 を備え、 前記受信手段は、 受信された圧縮符号のうち無音の圧縮符号が所定区間続
    いたことを意味する無音区間符号を検出する無音区間符
    号検出手段と、 前記無音符号検出手段で無音区間符号を検出した場合に
    無音の圧縮符号が所定区間続いている符号を生成する無
    音符号生成手段と、 前記受信された圧縮符号のうち有音と無音の圧縮符号と
    ともに、前記無音符号生成手段で生成された無音の圧縮
    符号を一定量蓄積する圧縮符号蓄積手段と、 前記蓄積された圧縮符号を復号化して音声信号とする音
    声復号化手段と、 を備えていることを特徴とする音声通信装置。
  7. 【請求項7】前記無音区間符号を生成する際に無音の圧
    縮符号が続く所定区間が1パケット区間であることを特
    徴とする請求項6記載の音声通信装置。
JP6311222A 1994-11-20 1994-11-20 音声データ処理方法及び音声データ処理装置及びその装置を用いた音声通信装置 Pending JPH08149090A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11164334A (ja) * 1997-08-29 1999-06-18 Lucent Technol Inc 電気通信システムにおいて用いる加入者回線カードをマルチモードにて動作するための方法

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