JP3567289B2 - テレビ電話装置 - Google Patents

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【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、テレビ電話装置に係り、詳細には、携帯装置とテレビ電話ステーションと結合することによりテレビ電話装置の機能を拡張又は補完可能なテレビ電話装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近時における高度情報化社会の発達に伴い、大容量の各種情報を高速に伝送する通信媒体に対する需要が増している。
【0003】
このような需要に対応すべく1988年にTTC(Telecommunication Technology Comittee:(社)電信電話技術委員会)の標準通信方式としてJJ−40
.10「アナログ電話帯域静止画映像通信方式」が制定され、これにより通信回線を介して白黒画像を相互にやり取りすることが可能となった。その後、1989年にTTC標準が改定され、白黒画像のみならず、カラー画像をやり取りすることも可能となっている。これらのTTC標準に則ったテレビ電話装置が種々開発されており、音声による説明だけでは相手に伝わりにくい情報を見せて伝達することができるというメリットや、相手の表情を見ながら通話を行えるというメリット等があることから普及が有望視されている。
【0004】
テレビ電話装置は、接続する通信網の種類と画像及び音声の伝送機能の種類によって大別され、例えば、アナログ公衆回線に接続して白黒静止画像やカラー静止画像を伝送するもの、また、カラー動画像を伝送するもの等がある。
【0005】
このようなアナログ公衆回線に接続して白黒静止画像を伝送する静止画テレビ電話装置では、画像データを圧縮することなく、そのまま伝送する方式を採っており、例えば、1画面が100×160画素で64階調(6ビット)の白黒画像データを扱う場合、100×160×6=96000ビット(約11.7キロバイト)のデータを約8740bps(Bit Per Second)程度の伝送速度で伝送していたため、1画面分の画像データを伝送するのに約11秒程度の時間を要していた。
【0006】
画像データは、情報量が多く、そのままの形で処理するには、メモリ容量、通信速度等の関係から実用的でない。
【0007】
そこで、伝送する画像データ及び音声データを、例えば、1/20〜1/100程度に圧縮して伝送することによりアナログ電話帯域を利用して2〜10枚/秒程度の動画像の送信・受信を可能としたカラーの動画テレビ電話装置が案出されている。
【0008】
画像データの圧縮伝送は、極めて多量のデータを伝送するので、多少の伝送遅れが発生しても、通話の進行に対する影響があまり大きくない。そのため、可変長符号化(例えば、CCITT勧告H.261に基づく可変長符号化方式等)が一般に行われている。
【0009】
一方、音声データの圧縮伝送では、音声データをディジタル化することにより平均生成ビット長を圧縮することができるが、一般に、最大ビット長が保証されないエントロピー圧縮(例えば、ハフマン符号化等)を音声信号に適用することは、エントロピー圧縮により音声信号が長いビット長に生成されてしまった場合、音声信号に大きな伝送遅れが発生し、通話の進行に対する影響が大きいため、固定ビット長で符号化されて伝送されている。
【0010】
なお、このようなアナログ通信網に接続されるテレビ電話装置では、画像情報と音声情報とを多重化して送・受信する通信機能を有しており、その接続される通信網に対応する通信手順と、その通信手順に基づく通信信号に付加して送・受信される画像情報と音声情報の符号化方式に関しては、CCITT(国際電信電話諮問委員会)勧告等により、通信網の種類毎に規定されている。
【0011】
また、従来のテレビ電話装置は、一般に、電話機能を備えており、その筐体も大型であった。
【0012】
ところで、近年、液晶テレビが普及しつつあり、車載用やスポーツ観戦用等として使われている。
【0013】
最近では、例えば、ワイシャツのポケットに入るほどの小型の液晶テレビも開発され、通勤時や出張時に携帯していつでもテレビを見ることができるようになってきている。
【0014】
一方、外出先で電話を使用する機会は多いが、当然のことながら電話では音声しか伝えることができない。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の画像データ及び音声データを圧縮して伝送するテレビ電話装置にあっては、圧縮したデータを伝送するために、画像入力部であるカメラ、画像表示部であるCRT(Cathode Ray Tube)、音声入出力部である電話機が一体となって構成されていたため、装置の小型・軽量化が難しく、携帯型の装置を得難いといった問題点や、既存の電話機を使用できないという問題点があった。すなわち、従来のテレビ電話装置は、据え置き型を前提として作られており、一度設置したら他の場所に移動して使うことは困難であった。
【0016】
ところで、最近、液晶表示装置の高画質化が進み、CRTに代わる表示装置として注目されており、この液晶表示装置を採用することで、消費電力を少なくするとともに、装置の小型・軽量化を図ることが可能である。また、液晶表示装置に表示された画面情報を、より大画面の画像表示装置に表示したり、比較的大容量のメモリに記憶しておきたい場合がある。
【0017】
また、画像を見ることかできる液晶テレビを携帯していながら、電話使用時には音声しか伝えられないのは不合理である。
【0018】
しかし、このように装置の小型・軽量化が可能になって外出時に持ち出したとしても相手方が不在であれば様子を通信相手に伝達することはできないという問題点があった。
【0019】
そこで本発明は、小型・軽量化を図り、携帯しての利用を可能にするとともに、不在時であっても画像データ及び音声データを伝達することのできる拡張機能を備えたテレビ電話装置を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、上記目的達成のため、
室内に設置され、電話回線と接続されているテレビ電話ステーションと、該テレビ電話ステーションに対して着脱可能に構成されるとともに携帯して使用され、カメラ部、画像圧縮伸長処理手段、及び画像を表示する表示部を備えた携帯装置とからなり、前記カメラ部で撮像された画像データの圧縮及び伸長と、テレビ電話中に他の装置との間で送受される圧縮された画像データの圧縮及び伸長とを前記携帯装置の前記画像圧縮伸長処理手段で行うテレビ電話装置であって、
前記テレビ電話ステーションは、
圧縮されたメッセージ用の画像データを記憶するメッセージ記憶手段と、
留守録モードにするか否かを設定する設定手段と、
この設定手段により留守録モードに設定されている際に前記他の装置から着信した場合に、前記メッセージ記憶手段に記憶された画像データを当該他の装置に送信するメッセージ送信手段と、
このメッセージ送信手段による送信後に、前記他の装置から送られてきた画像データの保存を開始するテレビ電話時留守録手段と、
を備え、
前記携帯装置は、
スイッチ手段と、
テレビ電話中に前記スイッチ手段の操作が為された場合に、当該操作時において前記カメラ部から入力される送信画像データを、前記画像圧縮伸張処理手段に圧縮処理させて記録する送信画像記録手段と、
前記カメラ部に被写体を撮像させ、撮像された画像データを前記画像圧縮伸長処理手段に圧縮処理させることによって得られた圧縮された画像データを前記メッセージ用の画像データとして前記メッセージ記憶手段に記憶させるメッセージ画像録画制御手段と、
を備えることを特徴としている。
【0021】
また、請求項2に記載されているように、
前記テレビ電話ステーションは、
前記設定手段により留守録モードに設定され、前記他の装置から着信した場合に当該他の装置から送信される通常の電話時の音声を録音する通常電話時留守録手段と、
前記設定手段により留守録モードに設定されている際に他の装置から着信した場合に、当該他の装置にテレビ電話信号の送出を促す予め設定された音声メッセージを送信するプリメッセージ送信手段と、
このプリメッセージ送信手段による音声メッセージの送信後に前記テレビ電話信号を前記他の装置から受信したか否かを判別する判別手段と、
この判別手段により受信したと判別された場合には前記メッセージ送信手段を起動させた後、前記テレビ電話時留守録手段を起動させる制御を行い、受信しなかったと判別された場合には前記通常電話時留守録手段を起動させる制御を行う留守録制御手段と、
を備えることとしてもよい。
【0022】
【作用】
請求項1及び2記載の発明では、
テレビ電話装置は、カメラ部、画像圧縮伸長処理手段、及び画像を表示する表示部を備えた携帯装置と、テレビ電話装置機能を拡張又は補完するテレビ電話ステーションとから構成され、携帯装置がテレビ電話ステーションにドッキングされると、ステーションが有する各拡張機能が直ちに使用可能になるように構成される。すなわち、携帯装置が、テレビ電話中にスイッチ手段の操作が為された場合に、当該操作時においてカメラ部から入力される送信画像データを記録する。また、テレビ電話ステーションが、携帯装置で撮像されて圧縮処理されたメッセージ用の画像データを記憶するとともに、留守録モード時に他の装置から着信した場合には、テレビ電話信号の送出を促す予め設定された音声メッセージを送信し、当該他の装置からテレビ電話信号を受信したか否かによって通常の留守録とテレビ電話の留守録とを切り替え、テレビ電話の留守録を行う場合に、前述のメッセージ用の画像データを当該他の装置に送信し、送信後に前記他の装置から送られてきた画像データを保存する。
【0023】
従って、携帯装置を単体で使用するときには、液晶表示部を採用したことにより小型・軽量化が図られて携帯しての利用が可能になる。そして、携帯装置テレビ電話ステーションにドッキングさせておけば、携帯装置は、テレビ電話中にスイッチ手段の操作が為された場合に、当該操作時においてカメラ部から入力される送信画像データを画像圧縮伸張処理手段により圧縮処理させて記憶することができ、また、テレビ電話ステーションは、留守録モード時に他の装置から着信した場合に、当該他の装置にメッセージ用の画像データを送信することができる。さらに、テレビ電話ステーションは、留守録モード時において、他の装置がテレビ電話であるか普通の電話であるかに応じた留守録を行うことができる。
【0024】
【実施例】
以下、図1〜図13を参照して実施例を説明する。
【0025】
図1〜図13は本発明に係るテレビ電話装置の実施例を示す図であり、本実施例は、電子カメラ機能を備えた携帯装置と、テレビ電話ステーションとからなるテレビ電話装置に適用した例である。
【0026】
まず、構成を説明する。図1は、携帯装置とテレビ電話ステーションの接続関係を説明するための図、図2は、携帯装置の外観図、図3は、携帯装置とテレビ電話ステーションとのドッキング状態を説明するための図、図4は、携帯装置の全体構成ブロック図、図5は、テレビ電話ステーションの全体構成ブロック図、図6は、多重化符号の1フレームの構成を示す図である。なお、以下、通信回線としてアナログ電話一般加入者回線を使用する場合について説明する。
【0027】
図1において、本実施例テレビ電話装置は、小型・軽量化により携帯しての利用を可能にするとともに、留守番機能を備えたテレビ電話ステーションに着脱可能に接続される携帯装置100と、携帯装置100が着脱可能に接続されるとともに、留守番機能を含むデータ通信機能等を備え、携帯装置100とドッキングすることによって、携帯装置100の機能を拡張又は補完するテレビ電話ステーション150とにより構成されている。
【0028】
上記携帯装置100が載置されるテレビ電話ステーション150は、アナログ公衆回線に接続されるモジュラージャック式コンセント201に接続され、その背面に、アナログ公衆回線に接続するためのLINE側入出力端子1Lと、図示しない他の電話機若しくはファクシミリに接続するためのTEL側入出力端子1Tとを備えている。そして、両端にモジュラープラグ203を有するモジュラーケーブル204によって、モジュラージャック式コンセント201とLINE側入出力端子1Lとをそれぞれ接続している。
【0029】
図2において、携帯装置100は、その筐体101が奥行きの薄い直方体に形成されており、筐体101は、縦65mm、横60mm、厚さ24mmのサイズの縦方向に細長い薄型の直方体の形状に形成されている。
【0030】
筐体101の上部左側には、カメラ部102が取り付けられており、カメラ部102によって被写体を撮影することができる。
【0031】
筐体101の前面には、液晶表示部103及びキー入力部104が設けられており、液晶表示部103は、図4で後述するようにDD(Display Driver)34、LCD(Liquid Crystal Display )35とから構成され、キー入力部104は、携帯装置100における各種処理の選択に際してオペレータが指示するための複数のキースイッチ10から構成されている。上記液晶表示部103は、例えば画面サイズが1.4インチのTFT方式のアクティブマトリクス型液晶表示装置であり、色の三原色となるR(Red),G(Green),B(Blue)に対応する各画素をデルタ状に配設した220×279=61380画素の高解像度カラー液晶表示パネルを備えている。
【0032】
さらに、筐体101の側面には、電源スイッチ105が設けられており、電源スイッチ105は、携帯装置100のメイン電源のオン/オフを行なうものである。
【0033】
また、筐体101の上面には、音声の音量を調整するボリュームダイヤル106、イヤホン端子107、各種モード等を切り換える切換スイッチ108、チューニングボタン109、メイン電源のオン/オフを表示するパワーインジケータ110が設けられている。なお、筐体101の底面には、後述するテレビ電話ステーション150の筐体151の凹部151aに設けられたI/Oポート端子111に接続するためのI/Oポート端子(図示略)が設けられている。
【0034】
カメラ部102は、液晶表示部103の表示面と同一面方向に設けられた小型CCD(Charge Coupled Device )カメラである。
【0035】
液晶表示部103は、画面サイズが1.4インチのTFT方式のアクティブマトリクス型液晶表示装置であり、色の三原色となるR(Red),G(Green),B(Blue)に対応する各画素をデルタ状に配設した220×279=61380画素の高解像度カラー液晶表示パネルを備えている。
【0036】
キー入力部104は、携帯装置100における各種処理の選択に際してオペレータが指示するためのものである。
【0037】
ボリュームダイヤル106は、イヤホン音量を調節するためのものであり、切換スイッチ108は、各種モード等を切り換えるスイッチである。また、イヤホン端子107は、ワイヤーアンテナを兼用するイヤホンを接続するための端子であり、アンテナ端子としての働きも有している。
【0038】
チューニングボタン109は、同調周波数のアップまたはダウンを指示するものであり、パワーインジケータ110は、電源スイッチ105による携帯装置100のメイン電源のオン/オフを表示する。
【0039】
また、図1に示すように筐体101の底面には、映像データ及び音声データの送受信が可能なテレビ電話ステーション150の筐体151の凹部に設けられたI/Oポート端子(図示略)に接続するためのI/Oポート端子111が設けられている。
さらに、筐体101の底面には、図1に示すようにテレビ電話ステーション150の筐体151の収納部151aに設けられた電源供給端子(図示略)に接触して、携帯装置100に所定電圧値の直流電圧を供給するための電源供給端子112が設けられている。
【0040】
このように携帯装置100の筐体101を、縦長に形成し、より小型・軽量化すると、服のポケット等に収納して持ち運ぶことができ、携帯性をより一層向上させることができる。
【0041】
一方、上記テレビ電話ステーション150は、携帯しての利用が可能な軽量小型の携帯装置100とドッキングすることによって、携帯装置100の機能を拡張又は補完するステーションとなるもので、本実施例のテレビ電話ステーション150は、拡張又は補完機能として内部にモデム(MODEM:MOdulation and DEModulation)及びNCU(Network Control Unit)を備えた電話機能を有するとともに、留守番機能を有し、さらに図1に示すように電話回線201に接続したままの状態にしておくようにする。また、テレビ電話ステーション150は、携帯装置100に所定電圧値の直流電圧を供給するための電源供給回路175(図5で後述)を備えている。従って、携帯装置100を、図3に示すようにテレビ電話ステーション150にドッキングさせるだけでこれらの機能を直ちに使用ことができ、携帯装置100の機能を拡張又は補完することが可能になる。
【0042】
図1において、テレビ電話ステーション150は、ハンドセットを備えた電話機の形状となっており、その筐体151の上部が上記ポケット型の携帯装置100を、使用者が視認し易いように所定角度傾斜した状態で、安定して載置するための収納部151aとなっており、収納部151aは、携帯装置100をドッキングさせたとき携帯装置100が緩傾斜して直立可能なように携帯装置100の筐体101の横方向と奥行きよりも少し大きい形状に形成されている。従って、携帯装置100の底部を、テレビ電話ステーション150の筐体151の収納部151aに収納することにより携帯装置100がテレビ電話ステーション150にドッキングされることになる。
【0043】
また、筐体151の収納部151a内の底部には、携帯装置100の底部に設けられたI/Oポート端子111に接続するためのI/Oポート端子(図示略)が設けられているとともに、携帯装置100の底部に設けられた電源供給端子112に接続するための電源供給端子(図示略)が設けられている。従って、携帯装置100を、テレビ電話ステーション150の筐体151の収納部151aにドッキングさせるとI/Oポート端子111同士が係合して接続され、携帯装置100とテレビ電話ステーション150の間のデータの送・受信が可能になり、これによって携帯装置100から送られてくる画像データをテレビ電話ステーション150側で受信可能になる。また、電源供給端子同士が係合して接続され、携帯装置100にテレビ電話ステーション150の電源供給回路175(後述)から所定電圧値の直流電圧を供給することが可能になる。
【0044】
また、筐体151の収納部151aの右側面には、テレビ電話ステーション150のメイン電源のオン/オフを行なう電源スイッチ152、筐体151の左側面には、握り部分を介して結合して一体化したハンドセット(送受器)153が取り付けられている。
【0045】
また、筐体151の収納部151aの前面には、テレビ電話ステーション150における各種モードを指定するキー(送信ボタン、受信ボタン、自動受信モードの設定の他に留守録設定を行なうキー等)及びテンキーなどが設けられたキースイッチ154、発信者番号や時刻、通話時間、通話料金等を表示するLCD等からなる表示部155が設けられている。なお、156は、携帯装置100を、テレビ電話ステーション150の筐体151の収納部151aから外した際、筐体151の収納部151aを覆う蓋である。
【0046】
また、筐体151の裏面には、LINE側入出力端子1L及びTEL側入出力端子1Tと、映像信号を入出力するためのピン端子161と、音声信号を入出力するためのピン端子162,163と、VHF信号を入力するためのVHFアンテナ端子164と、UHF信号を入力するためのUHFアンテナ端子165と、映像信号を入出力するためのS端子166と、電源コード(図示略)とが設けられている。すなわち、筐体151の裏面には、入出力端子1L、1Tが設けられており、テレビ電話ステーション150は、モジュラープラグ203を有するモジュラーケーブル204によって入出力端子モジュラージャック式コンセント201に接続される。
【0047】
この場合、テレビ電話ステーション150は自宅等に設置しておくことを前提にしているため、テレビ電話ステーション150のLINE側入出力端子1Lを、常時、自宅の電話回線201に接続したままの状態にしておくようにする。
【0048】
また、上記ピン端子161、162、163には、図示しない3端子ケーブルの入出力プラグが接続され、この3端子ケーブルの入出力プラグの他端はテレビ受信機(図示略)の外部入出力端子に接続されている。この場合にも3端子ケーブルを介して、常時、自宅のテレビ受信機に接続したままの状態にしておくようにする。
【0049】
このようにすれば、携帯装置100を、テレビ電話ステーション150にドッキングさせるだけで、携帯装置100がテレビ電話ステーション150を介在して電話回線等に接続されることになり携帯装置100と電話回線等を介して接続された他のテレビ電話装置との間でデータの送受信が可能になる。また、携帯装置100の画像データをテレビ電話ステーション150を介在して自宅のテレビ受信機に直ちに映し出すことができるとともに、携帯装置100及びテレビ電話ステーション150をテレビ電話装置として使用する場合に、相手方の画像をより大画面で映し出すことが可能になる。
【0050】
図4は、図2に示した携帯装置100の概略構成を示すブロック図である。図4において、携帯装置100は、カメラ部102、液晶表示部103、制御部11、画像処理部12、音声処理部13から構成されており、キースイッチ10、制御部11、画像処理部12、音声処理部13、I/Oポート50は、それぞれバス15に接続されている。
【0051】
キー入力部104は、図4に示すように、複数のキースイッチ10から構成されており、携帯装置100における各種処理の選択に際してオペレータが指示するためのものである。
【0052】
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)16、RAM(Random Access Memory )17、ROM(Read Only Memory)18から構成されている。
【0053】
I/Oポート(Input/Output port)50は、必要なデータを外部から取り込
むとともに、データを外部に出力する入出力機構である。
【0054】
バス15は、キースイッチ10、制御部11、画像処理部12、音声処理部13をそれぞれ接続する共通の信号路であり、番地を指示するためのアドレスバスと、データを転送するためのデータバスとから構成されている。
【0055】
CPU16は、携帯装置100内の各部を制御する各種制御信号を、バス15を介して各部に出力するとともに、接続される通信回線種に応じた通信制御プログラムを実行するものであり、また、CPU16は、携帯装置100がテレビ電話ステーション150上に載置されたとき、相手先のテレビ電話装置(例えば、テレビ電話装置)から多重化して送信される画像データ及び音声データを受信し、テレビ電話ステーション150の変調・復調部14(図5)により復調されて入力されると、復調された画像データ及び音声データを分離処理し、圧縮画像データをバス15を介して画像圧縮・伸張回路19に出力するとともに、圧縮音声データをバス15を介して音声圧縮・伸張回路27に出力するものである。
【0056】
さらに、CPU16は、画像圧縮・伸張回路19からバス15を介して入力される圧縮画像データと音声圧縮・伸張回路27からバス15を介して入力される圧縮音声データとを多重化し、画像データ及び音声データとしてバス15を介してテレビ電話ステーション150の変調・復調部14に出力するものである。
【0057】
RAM17は、CPU16により実行されるプログラム処理において利用されるプログラムデータや、圧縮した画像データ及び音声データ等を格納する半導体メモリである。
【0058】
ROM18は、携帯装置100内で利用されるプログラムやデータ等を格納する半導体メモリである。
【0059】
画像処理部12は、画像圧縮・伸張回路19、バッファメモリ20、ADC(Analog to Digital Converter :A/Dコンバータ)21、ビデオメモリ(VRAM)22,23、DAC(Digital to Analog Converter :D/Aコンバータ)24から構成されている。なお、25は画像入力端子である。
【0060】
画像圧縮・伸張回路19は、ビデオメモリ22に格納された画像データを所定の符号化方式、すなわち、取り扱う画像の種類(この場合、静止画)に応じた、例えば、JPEG(Joint Photographic (Coding) Experts Group )アルゴリズムにより8×8画素ブロック毎にDCT(Discrete Cosine Transform :離散コサイン変換)、量子化、ハフマン符号化により圧縮処理(符号化)を実行したり、また、通信回線を介して受信され、テレビ電話ステーション150の変調・復調部14によって復調された受信圧縮画像データの伸張(復号化)処理を実行し、その伸張された画像データをビデオメモリ23に出力し、格納するものであり、この場合、通信回線を介して110×160画素で最大4096色(12ビット)のカラー映像信号として送られてくる画像データを220×279画素相当の輝度信号(以下、Y信号という)と、4096色相当の色信号(以下、C信号という)とからなるYC信号として処理する機能を有しており、前述の110×160画素で12ビットのデータは、220×279画素で12ビットのディジタル画像データに変換される。なお、画像圧縮処理におけるデータ圧縮率は、伸張後の画像品位との関係から7/100程度(約68/1000)となっている。
【0061】
バッファメモリ20は、画像圧縮・伸張回路19によって圧縮処理された圧縮画像データを一時的に記憶するものであり、バッファメモリ20に圧縮された状態で蓄えられた画像データは、CPU16からの制御命令に基づいて順次読み出される。
【0062】
ここで、バッファメモリ20の記憶容量を充分に確保することにより、カメラ部102より取り込んだ画像データを圧縮した状態で複数格納しておくことができ、これを利用して携帯装置100を電子スチルカメラとして利用することができる。
【0063】
さらに、バッファメモリ20に格納した画像データを、I/Oポート50を通してテレビ電話ステーション150側に伝送することにより、テレビ電話ステーション150に接続された大画面のテレビ受信機250で見ることができる。
【0064】
ADC21は、カメラ部102から入力される画像信号(アナログ信号)を画像処理回路12内で処理可能な信号(ディジタル信号)に変換してビデオメモリ22に出力するものである。
【0065】
ビデオメモリ22,23は、VRAM(Video RAM)から構成され、ADC21から出力される画像データ(ディジタルデータ)、または画像圧縮・伸張回路19により圧縮・伸張された画像データ(ディジタルデータ)を格納するための半導体画像メモリである。
【0066】
DAC24は、ビデオメモリ23に格納された画像データの画像信号(ディジタル信号)を液晶表示部103によって表示可能な信号(アナログ信号)に変換して出力するものである。なお、本実施例では、後述するLCD35のデータドライバにアナログデータドライバを使用しているために、DAC(D/Aコンバータ)を必要としているが、データドライバとしてディジタルデータドライバを用いている場合には、このDAC24は不要となる。
【0067】
音声処理回路13は、ADC26、音声圧縮・伸張回路27、バッファメモリ28、DAC29から構成されている。
【0068】
ADC26は、電話機202からテレビ電話ステーション150の変調・復調部14のNCU31、I/Oポート52及びI/Oポート50を介して入力される音声信号(アナログ信号)を音声処理部13内で処理可能な信号(ディジタル信号)に変換して音声圧縮・伸張回路27に出力するものである。
【0069】
音声圧縮・伸張回路27は、ADC26から入力されるディジタル音声データを、例えば、CELP(Code Excited Linear Predivtion)アルゴリズムにより、一定時間の入力データに対して分析する手段、分析されたパラメータにより波形合成する手段、入力波形及び合成波形の誤差算出手段等による所定の符号化方式によってバス15からの入力データに対して圧縮(符号化)処理を実行し、その圧縮音声データをDAC29に出力したり、また、テレビ電話ステーション150の変調・復調部14によって復調された受信圧縮音声データの伸張(復号化)処理を実行し、その伸張音声データをDAC29に出力するものである。なお、音声圧縮処理におけるデータ圧縮率は、伸張後の音声品位との関係から5/100程度(約50/1000)となっている。
【0070】
バッファメモリ28は、音声圧縮・伸張回路27によって圧縮処理された圧縮音声データを一時的に記憶するものであり、バッファメモリ28に圧縮された状態で蓄えられた音声データは、CPU16からの制御命令に基づいて順次読み出される。
【0071】
また、図4において、カメラ部102は、レンズ32、CCD(Charge Coupled Device )33とから構成されている。
【0072】
レンズ32は、携帯装置100本体に設けられた、ガラスまたはプラスチックからなる光学レンズであり、CCD33はレンズ32によって結像された光の強度に基づいて電気信号を発生し、この電気信号(アナログ信号)を画像処理部12に出力するものである。
【0073】
液晶表示部103は、DD(Display Driver)34、LCD(Liquid Crystal Di-splay )35とから構成されている。なお、36はテレビチューナ、37はADCであり、34aは映像入力端子、34b映像出力端子である。
【0074】
DD34は、画像処理部12から入力される映像信号または映像入力端子36から入力される映像信号に基づいて、LCD35によって画像表示を行なうためにLCD35を駆動するものであり、具体的には、入力される映像信号を220×279画素で所定ビットのアナログ映像信号(アナログRGB信号)に変換し、LCD35に出力するものである。
【0075】
LCD35は、アクティブマトリクス方式の1つであるTFT(Thin Film Transistor )型液晶表示パネルを有するカラー液晶表示装置から構成され、DD
34の駆動によって、最大4096色(12ビット)のカラー映像信号を表示するものである。なお、前述したように、LCD35の表示画素数は110×160となっている。
【0076】
一般に、LCDは、CRT等の画像表示手段と比較して、極めて薄型で、かつ、小型・軽量化が容易であり、また、アクティブマトリクス型のLCDは、単純マトリクス型のLCDと比較して、きめ細かい中間調の制御ができるとともに、高いコントラスト比が確保でき、さらに、応答速度が速いことなどから、高画質で多階調のカラー表示が求められる分野においては有効なデバイスである。特に、3端子素子であるTFTを用いたアクティブマトリクス型LCDはCRTに匹敵する高画質が得られる。
【0077】
テレビチューナ36は、所定のテレビ電波を受信し、ADC37を介して映像信号をバッファメモリ20に出力するものである。
【0078】
ADC37は、テレビチューナ36から入力されるアナログ信号である映像信号をディジタル信号に変換するものである。
【0079】
また、電源回路51は、充電式電池や電圧調整回路等を備え、充電式電池の電源を電圧調整回路等で電圧調整して、携帯装置100の各部に電源を供給する。なお、電源回路51は、本実施例では、充電式電池を使用しているが、乾電池等の非充電式の電池を使用してもよい。
【0080】
図5は、図1に示したテレビ電話ステーション150の概略構成を示すブロック図である。
図5において、テレビ電話ステーション150は、変調・復調部14、I/Oポート52、ハンドセット(送受器)153、キースイッチ154、表示部155、制御部170、メッセージメモリ174、電源供給回路175から構成されている。
【0081】
ハンドセット(送受器)153は、送話器153a、受話器153bなどを握り部分を介して結合して一体化したものである。
【0082】
キースイッチ154は、テレビ電話ステーション150における各種モードを指定するキー(送信ボタン、受信ボタン、自動受信モードの設定の他に留守録設定を行なうキー等)及びテンキーなどが設けられとともに、モード切り替えによってテレビ電話処理を指定するためのものである。
【0083】
表示部155は、発信者番号や時刻、通話時間、通話料金等を表示するとともに、モード切替によって留守録状態等を表示するためのものである。
【0084】
制御部170は、CPU171、RAM172、ROM173から構成されている。
【0085】
CPU171は、テレビ電話ステーション150内の各部を制御するとともに、接続される通信回線種に応じた通信制御プログラムを実行する。また、CPU171は、テレビ電話ステーション150上に携帯装置100が載置されたとき、相手先のテレビ電話装置(例えば、テレビ電話装置)から多重化して送信される画像データ及び音声データを受信し、変調・復調部14により復調されて入力されると、復調された画像データ及び音声データを分離処理し、圧縮画像データを携帯装置100の画像圧縮・伸張回路19に出力するとともに、圧縮音声データを携帯装置100の音声圧縮・伸張回路27に出力するものである。
【0086】
さらに、CPU171は、携帯装置100の画像圧縮・伸張回路19から入力される圧縮画像データと音声圧縮・伸張回路27から入力される圧縮音声データとを多重化し、画像データ及び音声データとして変調・復調部14に出力するものである。
【0087】
RAM172は、CPU171により実行されるプログラム処理において利用されるプログラムデータや、送信すべき音声データ等を格納する半導体メモリである。
【0088】
ROM173は、テレビ電話ステーション150内で利用されるプログラムやデータ等を格納する半導体メモリである。
【0089】
メッセージメモリ174は、留守録時に相手方にメッセージとして送出する画像データ及び音声データを記憶するとともに、留守録時に相手端末から送出された画像データ及び音声データを記憶する半導体メモリである。メッセージメモリ174としては、半導体メモリに代えて多数の画像データを記憶可能な高速大容量の磁気ディスク装置や、光磁気ディスク装置を用いてもよい。
【0090】
変調・復調部14は、モデム(MODEM,MOdulation and DEModulation )30、NCU(Network Control Unit)31とから構成されている。なお、1L,1Tは、通信回線(この場合、一般加入者回線)に対する入出力端子であり、1Lはモジュラージャック式コンセント201側に、また、1Tは他の電話機若しくはファクシミリ側に、それぞれモジュラーケーブル204を介して接続されている。
【0091】
モデム30及びNCU31は、コンピュータや端末装置から出力される直列のディジタル信号を、通信回線で伝送可能な伝送信号(アナログ信号)に変換・送信する「変調器(modulator )」としての機能と、逆に通信回線を介して送られてきた伝送信号(アナログ信号)を、再びコンピュータや端末装置の解読可能なディジタル信号に戻す「復調器(demodulator )」としての機能とを備えたものであり、NCU31によって、利用する通信回線として一般加入者回線での使用が可能となっている。このモデム30は、A/D変換回路とバッファメモリを備えており、復調したデータをA/D変換し、バッファメモリに一旦蓄える。そして、CPU16によってこのバッファメモリに蓄えられたデータが読み出され、画像データと音声データが分離されて、画像データは画像圧縮・伸張回路19へ、音声データは音声圧縮・伸張回路27へ、それぞれ供給されるものである。
【0092】
また、本実施例におけるモデム30及びNCU31は、アナログ公衆回線で利用できる最大のデータ伝送速度である14400bpsによる信号伝送が可能であり、処理単位となる1フレーム中に映像符号と音声符号とを組み込むことにより画像データと音声データとを双方向に同時に伝送し、1画面分の画像データを3秒に1コマの割合で間欠画像として伝送する。
【0093】
1フレームを構成する多重化符号は、映像ヘッダ及び映像符号からなる約256バイト(約2048ビット)の映像データと、音声ヘッダ及び音声符号からなる約256バイト(約2048ビット)の音声データとから構成されており、映像符号と音声符号とはエラー訂正符号を含み、かつ、映像符号と音声符号との前には、それぞれ映像ヘッダと音声ヘッダとが付加されるため、実際の映像符号に含まれる画像データと音声符号に含まれる音声データとの伝送データ量は合計9600bpsとなり、画像データ用に4800bps、また、音声データ用に4800bpsを使用する。
【0094】
具体的には、1フレームのデータ長は、映像データに約256バイト、音声データに約256バイトの合計約512バイト(約4098ビット)であり、14400bpsの伝送速度においては、1フレームのデータ伝送時間は、約280ms(映像データに約140ms、音声データに約140ms)となる。
【0095】
つまり、1秒間に約3.57フレームのデータが伝送されることになり、1秒間に伝送される映像データは約7300ビット(256×8×3.57=7311)となる。従って、本実施例では、1秒間に伝送される約7300ビットのデータから実際の画像データ(4800bps)を差し引いた約2500ビットのデータに、画面サイズに関する情報、画像データ伝送に関するコマンド、エラー訂正符号等が含まれている。
【0096】
本実施例で取り扱う画像データは、1画面が110×160画素で4096色(12ビット)のカラー画像データであり、1画面分の画像データ量は110×279×12=211200ビット(約25.8キロバイト)となる。これを画像圧縮処理により約68/1000にデータを一括して圧縮して14400ビットの画像データとし、この14400ビットを1秒間に4800ビットずつ伝送し、すなわち、3秒(=14400÷4800)に1コマの割合で間欠静止画像を伝送する。
【0097】
従って、実際に1秒間に伝送されるデータは、211200ビットを3で割って求められる70400ビット(約8.6キロバイト)の画像データであり、この70400ビットの画像データが約68/1000に圧縮されて4800ビットの画像データを含む映像符号とされている。
【0098】
この場合、伝送する画像データは、1画面分の画像データを一括して圧縮処理し、圧縮された画像データを伝送するだけでなく、伝送する時間に基づいて元の画像データを予め分割し、この分割した画像データ単位に圧縮処理を施すものであってもよい。
【0099】
一方、音声データは、12ビット・8kHzでサンプリングしたディジタルデータとして扱い、この12×8000=96000ビットの音声データを、約50/1000に圧縮して4800ビットの音声データを含む音声符号としている。
【0100】
電源供給回路175は、テレビ電話ステーション150の各部に所定の電源を供給する電源部としての機能を有するとともに、携帯装置100に所定電圧値の直流電圧を供給するための電源アダプターとしての機能を有する。
【0101】
次に、本実施例の動作を説明する。
【0102】
本実施例のテレビ電話装置携帯装置100小型軽量化することによって携帯しての利用を可能にするとともに、自宅等に設置したテレビ電話ステーション150とドッキングすることによって、携帯装置100の機能を拡張又は補完するようにしたものであり、拡張機能の主なものに電話機能と留守番機能がある。
【0103】
(1)テレビ電話機能を用いた場合のテレビ電話ステーション150側の拡張又は補完機能としては、テレビ電話ステーション150を介在して電話回線201に携帯装置100を接続する拡張ステーション機能と、
拡張ステーション機能によって接続された他のテレビ電話装置(テレビ電話装置)との間で、携帯装置100のカメラ部102で取り込んで画像処理部12で画像処理した画像データを電話機能を使用して相手方のテレビ電話装置に送出するとともに、結合された携帯装置100による音声データを電話機能を使用して相手方のテレビ電話装置に送出する送信機能、及び、
相手方のテレビ電話装置から送出された画像データを、電話機能によって受信して携帯装置100の表示部103及びテレビ電話ステーション150に接続されたテレビ受信機に映し出すとともに、相手方のテレビ電話装置から送出された音声データを、電話機能によって受信して結合されたテレビ電話ステーション150により放音する受信機能からなるテレビ電話機能と、
がある。
【0104】
(2)留守番機能を用いた場合のテレビ電話ステーション150側の拡張又は補完機能としては、テレビ電話ステーション150を介在して電話回線201に携帯装置100を接続する拡張ステーション機能と、
拡張ステーション機能によって接続された他のテレビ電話装置(テレビ電話装置)との間で、留守番時、メッセージメモリ174に記憶されている画像電話機能を使用して相手方のテレビ電話装置に送出するとともに、音声メッセージデータを電話機能を使用して相手方のテレビ電話装置に送出する留守番送信機能、及び、
相手方のテレビ電話装置から送出された画像データを、テレビ電話ステーション150の電話機能によって受信してテレビ電話ステーション150のメッセージメモリ174に記憶する留守番受信機能からなる留守番テレビ電話機能と、
がある。
【0105】
(3)また、テレビ電話ステーション150の別の補完機能としては、携帯装置100に所定電圧値の直流電圧を供給する電源アダプターとしての電源供給機能がある。
【0106】
上記(1)(2)(3)の各機能を、携帯装置100をテレビ電話ステーション150にドッキングさせることによって直ちに発揮させるために、テレビ電話ステーション150本体を通電状態にしておくとともに、テレビ電話ステーション150を電話回線201とに接続したままの状態にしておくようにする。
【0107】
これによって、携帯装置100を、テレビ電話ステーション150にドッキングさせるだけでこれらの各機能を直ちに使用することができ、携帯装置100の機能を拡張又は補完することが可能になる。
【0108】
まず、図4に示す制御部11及び図5に示す制御部170による動作について説明する。
【0109】
制御部11及び制御部170による動作によって上記テレビ電話機能及び電子スチルカメラとしての機能が実現される。
【0110】
なお、制御部11内のCPU16の処理動作に対応するプログラムは、同じく制御部11内のROM18に格納されている。また、制御部170のCPU171は、携帯装置100がテレビ電話ステーション150上に載置され所定条件になったとき制御権を制御回路11内のCPU16に渡すものとする。
【0111】
ここで、本実施例の動作説明における携帯装置100は、テレビ電話ステーション150上に載置されているものとし、テレビ電話ステーション150には、入出力3端子ケーブルを介してテレビ受信機(図示略)が、モジュラーケーブル204を介して電話回線201が接続されているものとする。
【0112】
また、携帯装置100は、携帯装置100がパワーオフの状態の場合、携帯装置100及びテレビ電話ステーション150におけるLINE側入出力端子1LとTEL側入出力端子1Tとはスルー状態で接続される。この状態で、テレビ電話ステーション150のハンドセット153の音声信号は、TEL側入出力端子1TからLINE側入出力端子1Lを介してアナログ公衆回線にそのまま出力され、一方、アナログ公衆回線から入力される音声信号は、LINE側入出力端子1LからTEL側入出力端子1Tを介してテレビ電話ステーション150にそのまま出力される。
【0113】
また、携帯装置100及びテレビ電話ステーション150がパワーオン状態の場合、ハンドセット153からの音声信号は、TEL側入出力端子1Tから携帯装置100内に取り込まれ、一旦ADC21によりA/D変換された後、音声圧縮・伸張回路27により所定の圧縮処理で圧縮されてバス15に出力される。そして、バス15に出力された音声信号は、CPU16によって画像信号と合成され、テレビ電話ステーション150のモデム30及びNCU31により変換されてLINE側入出力端子1Lに出力される。
【0114】
一方、アナログ公衆回線からLINE側入出力端子1Lを介して入力される入力信号は、モデム30及びNCU31により復調された後、モデム30内のDSP(Digital Signal Processor)でA/D変換され、バス15に出力される。そして、バス15に出力された画像信号及び音声信号がCPU16によって画像信号と音声信号とに分離され、音声信号が、音声圧縮・伸張回路27により伸張された後、さらに、DAC24によりD/A変換されてTEL側入出力端子1Lに出力される。
【0115】
まず、携帯装置100及びテレビ電話ステーション150の電源投入後、オペレータによりハンドセット153の受話器153bが持ち上げられてオフフック状態とし、通信相手の電話番号が入力されることによりNCU31によりダイヤル発呼が行われる。
【0116】
通信回線が接続された場合、以下に述べるような送信処理と受信処理とが実行される。
【0117】
なお、本実施例の携帯装置100及びテレビ電話ステーション150は、送信処理及び受信処理において、画像処理と音声処理とを同時に並列して実行するため、以下では、送信処理を画像送信処理と音声送信処理とにそれぞれ分け、また、受信処理を画像受信処理と音声受信処理とにそれぞれ分けて説明する。
【0118】
画像送信処理では、カメラ部102によって撮像された画像データがADC21を介してビデオメモリ22に格納され、画像圧縮・伸張回路19によってビデオメモリ22内に格納された画像データが所定の圧縮処理により圧縮される。
【0119】
そして、圧縮された画像データはバス15及びI/Oポート50,52を介してテレビ電話ステーション150の変復調部14に出力され、変復調部14によって通信相手に伝送される。ここで、通話の最中にLCD35に表示される自画像(送信画像)を記録したい場合、オペレータにより画像記録用のキースイッチ10が押下されることにより、ビデオメモリ23に画像データが格納される。
【0120】
この場合、1画面分の画像データのデータ量は、211200ビット(約25.8キロバイト)であるから、ビデオメモリ23の容量が256キロバイトあれば、画像データを約9〜10画面分格納することができる。ちなみに、圧縮された1画面分の画像データのデータ量は、14400ビット(約1.76キロバイト)であるから、圧縮された画像データを10画面分格納するためには、RAM17に画像データ格納領域が約18キロバイトあればよいことになる。
【0121】
音声送信処理では、ハンドセット153における受話器153bから入力される音声データがテレビ電話ステーション150の変復調部14、及びI/Oポート52,50を介して携帯装置100のADC26に出力され、音声圧縮・伸張回路27によって音声データが所定の圧縮処理により圧縮される。
【0122】
そして、圧縮された音声データは、バス15を介してテレビ電話ステーション150の変復調部14内のモデム30に出力され、NCU31及び入出力端子1Lを介して通信相手に伝送される。
【0123】
画像受信処理では、テレビ電話ステーション150の変復調部14によって画像受信信号の有無が判別され、画像受信信号がある場合、復調された画像データが、I/Oポート50、52及びバス15を介して画像処理部12に出力され、受信された画像データが、画像圧縮・伸張回路19により伸張される。
【0124】
そして、伸張された画像データが、ビデオメモリ23に格納されるとともに、DAC24を介して液晶表示部103に出力され、LCD35に表示される。また、伸張された画像データはI/Oポート50及び入出力3端子ケーブルを介してテレビ受信機に出力され、テレビ受信機の表示画面に大画面で表示される。
【0125】
ここで、通話の最中にLCD35及びテレビ受信機250の表示画面に表示される相手画像(受信画像)を記録したい場合、オペレータにより画像記録用のキースイッチ10が押下されることにより、ビデオメモリ23に画像データが格納される。
【0126】
この場合、画像送信処理で説明したように、1画面分の画像データのデータ量は、約25.8キロバイトであるから、ビデオメモリ23の容量が256キロバイトあれば、画像データを約9〜10画面分格納することができるため、送信用に3画面、受信用に7画面という具合に分割して使用することもできる。
【0127】
音声受信処理では、テレビ電話ステーション150の変復調部14によって音声受信信号の有無が判別され、音声受信信号がある場合、復調された音声信号が音声処理部13に出力される。受信された音声データは、バス15を介して音声圧縮・伸張回路27に出力されて音声圧縮・伸張回路27により伸張される。
【0128】
そして、伸張された音声データは、DAC29を介して変復調部14内のNCU31に出力され、入出力端子1Tを介して電話機202に音声が出力される。 以上の送信・受信処理が、ハンドセット153の受話器153bが置かれたオンフック状態とされるまで繰り返し実行される。
【0129】
すなわち、本実施例では、携帯装置100に対し、変復調部14によって圧縮された画像データ及び音声データを同時に伝送し、かつ、画像圧縮・伸張回路19におけるデータ圧縮率(7/100程度)と、変復調部14の画像データ伝送速度(4800bps)とに基づいて、LCD35によって表示される1画面分の画像データ(211200ビット)が3分割されて伝送されることにより、アナログ公衆回線で高品位な画像が伝送される。つまり、LCD35の画面サイズが3インチで、1画面が110×160画素×12ビット(4096色)=211200ビットのデータを有するため、3秒に1駒の割合で画像データの伝送を行なっているが、画面サイズの変更に伴う1画面の画素数及び色数(階調数)の増減に伴い、1画面分の画像データを伝送する時間は変更される。
【0130】
具体的には、例えば、4096色で画像データを伝送するモードを通常モードとし、同画素数(110×160画素)で65536色(16ビット)の表示を行なうモードを高画質モードとする場合、高画質モードで画像データを伝送するときには、1画面分の画像データ量は、110×160×16=281600ビット(約34.4キロバイト)となり、画像圧縮処理により約68/1000にデータが圧縮されることによって、19200ビットの画像データとされ、この19200ビットを1秒に伝送できるビット数(4800ビット)で割った時間(すなわち、19200÷4800=4秒)に1コマの割合で間欠静止画像が伝送される。すなわち、この場合、281600ビットを4で割って求められる70400ビット(約8.6キロバイト)の画像データが約68/1000に圧縮され、上記実施例の図6に示すように、4800ビットの画像データを含む画像符号とされる。
【0131】
図7及び図8は、携帯装置100及びテレビ電話ステーション150の処理動作を説明するためのフローチャートである。
【0132】
まず、携帯装置100の電源投入後、制御回路11内のイニシャライズや各メモリのクリア等の初期設定処理(ステップS1)を行なった後、キースイッチ10からの入力があるかどうかチェックするためのキースキャンを行ない(ステップS2)、キー入力があるときには、後述するように、キー操作に対応する処理を実行する。
【0133】
次に、受信フラグを一旦オフ(="0")にし(ステップS3)、NCU31のライン電圧レベルを監視して、リンガートーンの検出を行なうことにより、通信相手からの呼び出しの有無をチェックする(ステップS4)。
【0134】
ここで、リンガートーン区間であると判断すると、受信フラグをオン(="1")にし(ステップS5)、再度、NCU31のライン電圧レベルを監視して、、現在、通話状態にあるかどうか判断する(ステップS6)。
【0135】
そして、現在、通話状態でないと判断されると、キースイッチ10の映像オン・オフスイッチが押されたか否かが判断され(ステップS7)、押されていなければ上記ステップS2の処理から再度実行される。これにより、通話状態ではなく、キースイッチ10の映像オン・オフスイッチが押されていない状態のループAを構成する。
【0136】
一方、上記ステップS6において、通話状態にあると判断すると、受信フラグがオン状態かどうかチェックし(ステップS8)、受信フラグがオフ(="0")のときには、上記ステップS7の処理で映像オン・オフスイッチが押されている場合と同様に、表示画面の初期設定を行なう(ステップS9)。
【0137】
LCD35の初期設定が終了すると、ビデオメモリ22に格納された画像データを画像圧縮・伸張回路19に読み込み、そのままビデオメモリ23に出力することにより、ビデオメモリ22からビデオメモリ23に画像データの移動を行なう(ステップS10)。
【0138】
次いで、キースイッチ10からの入力があるかどうかをチェックするためにキースキャンが行われ(ステップS11)、NCU31のライン電圧レベルを監視することにより、通話中か否かが判断されるとともに(ステップS12)、通話中でないときには、キースイッチ10の映像オン・オフスイッチが押されたか否かが判断される(ステップS13)。
【0139】
ここで、上記ステップS13の判断処理において、キースイッチ10の映像オン・オフスイッチが押されていない場合には、上記ステップS10の処理から再度実行される。これにより、通話状態でなく、キースイッチ10の映像オン・オフスイッチが押された状態のループBが構成される。
また、上記ステップS13の判断処理において、キースイッチ10の映像オン・オフスイッチが押されている場合には、液晶表示部103のLCD35に表示される画面が消去され(ステップS14)、上記ステップS2の処理から再度実行される。
【0140】
一方、上記ステップS12の判断処理において、通話中であると判断された場合には、後述するステップS16の処理に移行する。
すなわち、通話中でないときには、キースイッチ10の映像オン・オフスイッチを押してオンすることにより、携帯型の携帯装置100のカメラ部102で撮影された映像を液晶表示部103のLCD35に表示させることができ、また、この状態で、キースイッチ10の映像オン・オフスイッチを押してオフすることにより、液晶表示部103のLCD35の表示を消すことができる。
【0141】
一方、上記ステップS6の判断処理において、通話状態であると判断されると、続いて受信フラグがオフ(="0")である場合、上記ステップS9での処理と同様に、液晶表示部103の表示画面(LCD35)の初期設定が行われる(ステップS15)。
【0142】
そして、キースイッチ10からの入力があるかどうかをチェックするためにキースキャンが行われ(ステップS16)、現在通話状態にあるか否かが判断される(ステップS17)。このステップS17の判断処理において、通話状態でない場合、上述したステップS14、ステップS2の処理から再度実行される。
一方、上記ステップS17の判断処理において、現在通話状態であると判断されると、キースイッチ10の映像オン・オフスイッチが押されたか否かが判断される(ステップS18)。
【0143】
このステップS18の判断処理において、キースイッチ10の映像オン・オフスイッチが押されていないと判断されると、上記ステップS16の処理から再度実行される。これにより、通話状態であるが映像を送受信していない状態のループCを構成する。
一方、上記ステップS18の判断処理において、キースイッチ10の映像オン・オフスイッチが押されている場合、後述の図8に示す処理に進む。
【0144】
図8は、図7に続く制御部の制御動作を示すフローチャートである。
上記ステップS18の判断処理でキースイッチ10の映像オン・オフスイッチが押されている場合、ネゴシエーション処理が行われ(ステップS21)、液晶表示部103の画面の初期設定が行われる(ステップS22)。
【0145】
次に、画像処理部12による画像データの圧縮・伸張処理(ステップS23)、音声処理部13による音声圧縮処理(ステップS24)を順次行ない、次に、通信処理によりデータの送・受信を行なう(ステップS25)。
【0146】
そして、キースイッチ10からの入力があるかどうかチェックするために、キースキャンを行ない(ステップS26)、現在、通話中かどうかチェックする(ステップS27)。
【0147】
ここで、通話中の場合、上記ステップS23からの処理が再度実行される。これにより、通話状態であり、映像を送受信している状態のループDを構成する。他方、通話中でない場合、図7に示す上記ステップS14,ステップS2の処理から再度実行される。
すなわち、通話中であるときには、キースイッチ10の映像オン・オフスイッチを押すことにより、映像の送受信が可能となる。
【0148】
上記ステップS23での画像データの圧縮・伸張処理、上記ステップS24での音声データの圧縮・伸張処理及び上記ステップS25での通信処理について、以下、詳細に説明する。
【0149】
なお、本実施例の携帯装置100は、送信処理及び受信処理において、画像データ処理と音声データ処理とを同時に平行して実行するため、以下の説明では、送信処理と受信処理とに分けて説明する。
【0150】
(送信処理)
送信処理においては、カメラ102で撮影された画像データは、ADC21によりA/D変換され、A/D変換された画像データは、ビデオメモリ22に出力される。ビデオメモリ22に取り込まれた画像データは、画像圧縮・伸張回路19により圧縮処理され、バッファメモリ20に一時的に記憶される。このバッファメモリ20に圧縮された状態で蓄積された画像データは、CPU16からの制御信号により順次読み出されることになる。
【0151】
ここで、通話の最中に液晶表示部103に表示される自画像(送信画像)を記録したい場合には、オペレータは、キースイッチ10の画像取込スイッチを投入する。この画像取込スイッチが投入されると、CPU16は、バッファメモリ20に蓄積されている画像データをRAM17に転送させ、RAM17に格納する。
【0152】
この場合、圧縮された1画面分の画像データのデータ量は、14400ビット(約1.76キロバイト)であるから、圧縮された画像データを10画面分格納するためには、RAM17に画像データ格納領域が、約18キロバイトあればよいことになる。
【0153】
一方、ハンドセット153の送話器153aから入力される音声データは、TEL側入出力端子1TからNCU31を介してADC26に入力され、ADC26でA/D変換された後、音声圧縮・伸張回路27によって圧縮処理されて、バッファメモリ28に一時的に記憶される。そして、バッファメモリ28に圧縮された状態で蓄えられた音声データは、CPU16からの制御信号に基づいて順次読み出される。
【0154】
CPU16は、圧縮された画像データ及び音声データを順次読み出し、画像データと音声データとを合成して、モデム30に出力する。そして、入力された圧縮データが、モデム30により変調され、D/A変換された後、NCU31からライン側入出力端子1Lを介してアナログ公衆回線に出力される。
【0155】
(受信処理)
圧縮された画像データ及び音声データは、圧縮された状態で、アナログ公衆回線からライン側入出力端子1L及びNCU31を介してモデム30に入力され、モデム30により復調及びA/D変換された後、バス15を介してCPU16に順次転送される。
【0156】
CPU16は、合成されたデータを画像データと音声データとに分離し、圧縮された画像データはバッファメモリ20に、圧縮された音声データはバッファメモリ28に一時蓄えられる。
【0157】
次に、画像圧縮・伸張回路19は、書き込まれた画像データをバッファメモリ20から順次読み出し、伸張した後、ビデオメモリ23に書き込む。
【0158】
ここで、通話の最中に、液晶表示部43に表示される相手画像(受信画像)を記録したい場合には、オペレータは、キースイッチ10の画像取込スイッチを投入する。画像取込スイッチが投入されると、CPU16は、バッファメモリ20に蓄えられている画像データをRAM17に転送し、RAM17に格納する。
【0159】
この場合、前述の送信処理で説明したように、圧縮された1画面分の画像データのデータ量は、約25.8キロバイトであるから、RAM17の画像データ格納領域が256キロバイトあれば、画像データ約10画面分格納することができる。そこで、10画面分の格納領域を、例えば、送信用の画像データ格納用に3画面分を、受信用の画像データ格納用に7画面分を、という具合に分割して、RAM17を利用することもできる。
【0160】
一方、音声圧縮・伸張回路27は、書き込まれた音声データをバッファメモリ28から順次読み出して伸張し、一定のレートでDAC29に出力する。そして、伸張されたアナログ音声データは、NCU31からTEL側入出力端子1Lを介してハンドセット153に出力され、ハンドセット153の受話器153bから聞くことができる。
【0161】
この送信・受信処理は、ハンドセット153の受話器153bが置かれる状態となるまで、繰り返し実行される。
【0162】
次に、図9及び図10に基づいて送信動作及び受信動作を説明する。
【0163】
なお、図9及び図10において、オンフックとは、ハンドセット153の受話器153bが置かれている状態をいい、オフフックとは、ハンドセット153の受話器153bが持ち上げられた状態をいう。また、通信中とは、回線が接続されて会話が成立している状態をいう。
【0164】
まず、図9に基づいて送信動作を説明する。
【0165】
図9は、送信時における通信状態の遷移図である。なお、同図で大文字のアルファベット及びステップ(S6,S7,S12,S13,S17,S18,S27)で示されているのは、図7及び図8のフローチャートに対応している。
【0166】
電源を投入した後、オンフックの状態(ループA)では、液晶表示部103におけるLCD35の画面表示が消えているときに、キースイッチ10の映像オン・オフスイッチを1回押すと(図7中のステップS7及び図9中の(a)参照)、LCD35が表示状態となり(ループA→ループB)、自分の携帯装置100のカメラ部102からのカメラ入力画像がモニタとしてLCD35に表示される。この状態で、もう一度、キースイッチ10の映像オン・オフスイッチを押すと(図7中のステップS13及び図9中の(b)参照)、LCD表示が消えて元の状態に戻る(ループB→ループA)。
【0167】
オンフックの状態(ループA)から受話器を上げると(図9中の(c)参照)、オフフックの状態に移行する。
【0168】
オフフックの状態(ループA)で、液晶表示部103におけるLCD35の画面表示が消えているときに、キースイッチ10の映像オン・オフスイッチを1回押すと(図7中のステップS7及び図9中の(d)参照)、LCD35が表示状態となり、前述したオンフック状態のときと同様に、自分側の携帯装置100のカメラ部102からのカメラ入力画像がモニタとしてLCD35に表示される。この状態で、もう一度、キースイッチ10の映像オン・オフスイッチを押すと(図7中のステップS13及び図9中の(e)参照)、LCDのモニタ表示が消えて元のオフフック状態に戻る(ループB→ループA)。
【0169】
なお、オンフック及びオフフックの状態で、LCD35にモニタ表示がなされている状態(図9中、オンフック及びオフフックの三重線が引かれている状態)で受話器を上げ・下げしても(図9中の(f)参照)、オンフックからオフフック、又はオフフックからオンフックに状態が移行するだけで、LCD35のモニタ表示には変化はない。
【0170】
次に、LCD35がモニタ表示となっているか消えているのかの状態にかかわらず、オフフックの状態でダイヤル発呼し、相手側と応答が成立すると(図7中のステップS6,S12及び図9中の(g),(h)参照)、通話中の状態に移行し、LCD35は自分側のモニタ表示となる(ループC)。この状態のとき、相手側が電話を切ると(図7中のステップS17及び図9中の(i)参照)、オフフックの状態に移行し、LCD35のモニタ表示も消える(ループC→ループA)。また、通話中の状態で自分側が電話を切った場合でも(図7中のステップS17及び図9中の(j)参照)、オンフック状態に移行し、LCD35のモニタ表示も消える。
【0171】
通話中(ループC)で、LCD35が自分側のモニタ表示中に、キースイッチ10の映像オン・オフスイッチが押されると(図7中のステップS18及び図9中の(k)参照)、相手側端末との間で通信のネゴシエーションが開始される。この結果、相手側端末と自端末とが相互通信不可能と判断されると(図9中の(l)参照)、キースイッチ10の映像オン・オフスイッチが押される前の状態に戻り、相手側端末と自端末とが相互通信可能な場合は、テレビ電話区間が成立し(図9中の(m)参照)、以後、画像データと音声データとの相互通信がなされる(ループC→ループD)。
【0172】
なお、この状態でキースイッチ10の映像オン・オフスイッチが何回押されても無視される(図9中の(n)参照)。この状態(ループD)のとき、相手側が電話を切ると(図8中のステップS27及び図9中の(o)参照)、オフフックの状態に移行し、LCD35のモニタ表示も消える(ループD→ループA)。また、自分側が受話器を置いても(図8中のステップS27及び図9中の(p)参照)、オンフックの状態に移行し、LCD35のモニタ表示も消える(ループD→ループA)。
【0173】
そして、オフフックの状態でLCD35のモニタ表示が消えているときに、受話器153bを置くと、オンフックの状態に移行する(図9中の(q)参照)。 次に、図10に基づいて受信動作を説明する。
【0174】
なお、前述の送信動作の説明により説明した事項については、その説明を省略する。
【0175】
図10は、受信時における受信状態の遷移図である。ちなみに、図10中、ジグザグ線で示す期間は、リンガートーン、すなわち、テレビ電話ステーション150内部に設置されたリンガが鳴っている時間を示す。
【0176】
リンガートーンの区間中(ループA)に(図10中の(r)参照)、受話器を持ち上げて応答すると(図7中のステップS6及び図10中の(s)参照)、通話中の状態に移行するが、このとき、送信側と異なってLCD35にモニタ表示はされず、消えたままである(ループA→ループC)。しかしながら、オンフックの状態(ループA)でキースイッチ10の映像オン・オフスイッチを1回押すと(図7のステップS7及び図10中の(t)参照)、LCD35がモニタ表示状態となり、自分側をモニタすることができる(ループA→ループB)。このとき、リンガートーンが発生し(図10中の(u)参照)、このリンガートーンに応答すると(図7中のステップS12及び図10中の(v)参照)、通話中の状態となり、LCD35はモニタ表示のままとなる。ちなみに、オンフックの状態で、かつ、リンガートーンの区間内でもキースイッチ10の映像オン・オフスイッチは有効である。
【0177】
次に、留守番機能による動作について説明する。
【0178】
図11〜図13は携帯装置100及びテレビ電話ステーション150の留守番処理動作を説明するためのフローチャートである。
【0179】
図11はメッセージ録音/録画を設定する動作を説明するためのフローチャートである。
【0180】
まず、ステップS31で録音/録画ボタンがONか否かを判別し、録音/録画ボタンがONでないときは通常モード(ステップS32)に移行し、録音/録画ボタンがONのときはステップS33でオンラインか否かを判別する。すなわち、録音/録画ボタンがONでオンラインでないときにメッセージ録音/録画処理が実行される。オンラインのときは前のジョブに戻ってオンライン処理(ステップS34)を実行し、オンラインでなければステップS35で画像処理部12による画像圧縮の準備をし、ステップS36で音声圧縮部13による音声圧縮の準備をする。
【0181】
次いで、ステップS37でスタートパイロット信号を発生させ、ステップS38で録音/録画を開始する。スタートパイロット信号が発信してからの録音/録画時間は、例えば仕様により15〜20秒間程度が用意され、この録音/録画時間に、留守録を設定しようとする人が録音しながらカメラ部102の前で撮影する。
【0182】
ステップS39では、録音/録画が終了したか否かを判別し、録音/録画が終了していないときは記憶媒体の容量オーバー検出用としてステップS40で録音/録画を開始してから所定時間が経過してタイムアウトになったか否かを判別する。所定時間が経過していないときはステップS39に戻って録音/録画の終了を判別し、所定時間が経過してタイムアウトになったときは記憶媒体の容量が所定容量をオーバーするおそれがあると判断してステップS41以降の終了処理に進む。また、録音/録画が終了したときはそのままステップS41に進み、ステップS41でエンドパイロット信号を録音し、ステップS42で終了処理を行なって本フローの処理を終了する。
【0183】
図12は着信処理動作を説明するためのフローチャートである。
【0184】
まず、ステップS51でリンガを検出したか否かを判別し、リンガを検出するとステップS52でオペレータがオフフックしたか否かを判別し、オペレータがオフフックしたときはステップS53で通常の処理(前記図7〜図10参照)を行なう。オペレータがオフフックしなかったたときは留守録の必要性があると判断してステップS54でリンガが所定回数(例えば、5回)なったか否かを判別し、所定回数以下であればステップS52に戻る。
【0185】
リンガが所定回数なるとステップS55以降の留守録モードに入り、通常にオフフックしたときのように課金状態になる。なお、留守録モードになっていなければそのままリンガを続ける。
【0186】
留守録モードに入ると、まずステップS56でプリ・メッセージを送出し、ステップS57で相手端末の検出を行なう。ここで、プリ・メッセージとしては、例えば「留守にしています。テレビ電話の方はビデオONボタンを押して下さい。普通の電話の方はそのままお待ち下さい。」がある。すなわち、相手がテレビ電話であるか普通の電話であるかは受信側では区別できないので、音声により相手方にプリ・メッセージを送出し、相手端末からビデオON信号を送出を受けてテレビ電話か普通の電話であるかを検出する。
【0187】
ステップS58で相手端末からのビデオON信号を送出により相手端末がテレビ電話であるか否かを判別し、相手端末がテレビ電話であるか否かによって以下のステップS59またはステップS65に分岐する。
【0188】
相手端末がテレビ電話でないとき、すなわち普通の電話であるときはステップS59以下で通常の留守録時の通信モードに入り、ステップS60で音の再生を行ない、ステップS61で録音を開始する。次いで、ステップS62でリモート制御等のアプリケーション処理(図13で後述)を行ない、ステップS63で相手端末が回線を切断したか又は所定の時間が経過してタイムオーバーになったことを判別し、相手端末の回線切断又はタイムオーバーの何れかを判別したときはステップS64で終了処理を行なって本フローを終了する。また、相手端末の回線切断又はタイムオーバーの何れにも該当しないときには、ステップS62に戻って相手端末の回線切断又はタイムオーバーになるまでアプリケーション処理を続ける。
【0189】
一方、相手端末がテレビ電話のときは、ステップS65以下でテレビ電話の留守録時の通信モードに入り、ステップS66で音/画像の再生を行ない、ステップS67で録音・録画を開始する。次いで、ステップS68でリモート制御等のアプリケーション処理(図13で後述)を行ない、ステップS69で相手端末が回線を切断したか又は所定の時間が経過してタイムオーバーになったことを判別し、相手端末の回線切断又はタイムオーバーの何れかを判別したときはステップS70でテレビ電話の終了処理を行なって本フローを終了する。また、相手端末の回線切断又はタイムオーバーの何れにも該当しないときには、ステップS68に戻って相手端末の回線切断又はタイムオーバーになるまでアプリケーション処理を続ける。
【0190】
図13はアプリケーション処理の動作を示すフローチャートであり、前記図12のステップS62、S69に対応する。
【0191】
ステップS62、S69に移行すると本プログラムはスタートし、まずステップS71でDTMFトーンを検出したか否かを判別し、DTMFトーンを検出していないときは本アプリケーション処理に該当しないと判断してステップS72の次処理に移行する。DTMFトーンは、図示しないDTMF(dual tone multi-frequency)回路により、押釦ダイヤルスイッチの押下げ情報があると発生・送出される。DTMFトーンが検出されるとステップS73でメッセージを再生したり、ステップS74でメッセージを更新する等の各種制御を実行してステップS71に戻る。このアプリケーション処理により、例えば公衆電話から留守番電話に電話して所定ボタンを押して、ルームモニタを行なったり録音されているメッセージを聞く、といったリモート制御を行なう。
【0192】
以上説明したように、本実施例のテレビ電話装置は、液晶表示部103を採用して小型・軽量化を図り、携帯しての利用を可能にした携帯装置100と、携帯装置100の機能を拡張又は補完する留守録機能を内蔵したテレビ電話ステーション150とから構成され、テレビ電話ステーション150は、ハンドセット(送受器)153、留守録設定を行なうキー等のキースイッチ154、留守録状態等を表示する表示部155、制御部170、留守録時に相手方にメッセージとして送出する画像データ及び音声データを記憶するとともに、留守録時に相手端末から送出された画像データ及び音声データを記憶するメッセージメモリ174、変調・復調部14、I/Oポート52、携帯装置100に所定電圧値の直流電圧を供給するための電源供給回路175を備え、制御部170は図11から図13の留守録処理を実行するようにしているので、携帯装置100を、テレビ電話ステーション150にドッキングさせるだけで留守録機能を直ちに使用ことができ、不在であっても留守録機能によって相手端末にメッセージを送出し、相手端末からの画像データ及び音声データを受信して記憶しておくことが可能になる。
【0193】
なお、本実施例は、電子カメラ機能を備えた携帯装置と、テレビ電話ステーションとからなるテレビ電話装置に適用した例であるが、携帯使用可能な携帯装置結合され、留守録機能を備えたテレビ電話ステーションであればどのような装置に用いてもよいことは言うまでもない。
【0194】
また、画像データの圧縮方式としては、本実施例におけるJPEGアルゴリズムに限らず、例えば、ブロック符号化方式、予測符号化方式、直交変換符号化方式等であってもよく、また、音声データの圧縮方式としては、本実施例におけるCELPアルゴリズムに限らず、例えば、AD−PCM(Adaptive Differential Palse Code Modulation)方式、VSELP(Vector Sum Excited Linear Prediction)方式等であっても構わない。
【0195】
【発明の効果】
請求項1及び2記載の発明によれば、
テレビ電話装置は、カメラ部、画像圧縮伸長処理手段、及び画像を表示する表示部を備えた携帯装置と、テレビ電話装置の機能を拡張又は補完するテレビ電話ステーションとから構成され、携帯装置がテレビ電話ステーションにドッキングされると、ステーションが有する各拡張機能が直ちに使用可能になるように構成される。すなわち、携帯装置が、テレビ電話中にスイッチ手段の操作が為された場合に、当該操作時においてカメラ部から入力される送信画像データを記録する。また、テレビ電話ステーションが、携帯装置で撮像されて圧縮処理されたメッセージ用の画像データを記憶するとともに、留守録モード時に他の装置から着信した場合には、テレビ電話信号の送出を促す予め設定された音声メッセージを送信し、当該他の装置からテレビ電話信号を受信したか否かによって通常の留守録とテレビ電話の留守録とを切り替え、テレビ電話の留守録を行う場合に、前述のメッセージ用の画像データを当該他の装置に送信し、送信後に前記他の装置から送られてきた画像データを保存する。
従って、携帯装置を単体で使用するときには、液晶表示部を採用したことにより小型・軽量化が図られて携帯しての利用が可能になる。そして、携帯装置をテレビ電話ステーションにドッキングさせておけば、携帯装置は、テレビ電話中にスイッチ手段の操作が為された場合に、当該操作時においてカメラ部から入力される送信画像データを画像圧縮伸張処理手段により圧縮処理させて記憶することができ、また、テレビ電話ステーションは、 留守録モード時に他の装置から着信した場合に、当該他の装置にメッセージ用の画像データを送信することができる。さらに、テレビ電話ステーションは、留守録モード時において、他の装置がテレビ電話であるか普通の電話であるかに応じた留守録を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】テレビ電話装置の接続関係を説明するための図である。
【図2】携帯装置の外観図である。
【図3】携帯装置とテレビ電話ステーションとのドッキング状態を説明するための図である。
【図4】携帯装置の全体構成ブロック図である。
【図5】テレビ電話ステーションの全体構成ブロック図である。
【図6】多重化符号の1フレームの構成を示す図である。
【図7】携帯装置の制御部及びテレビ電話ステーションの制御部の制御動作を示すフローチャートである。
【図8】図7に続く制御部の制御動作を示すフローチャートである。
【図9】テレビ電話装置の送信時における通信状態の遷移図である。
【図10】テレビ電話装置の受信時における通信状態の遷移図である。
【図11】テレビ電話装置のメッセージ録音/録画を設定する動作のフローチャートである。
【図12】テレビ電話装置の着信処理動作のフローチャートである。
【図13】テレビ電話装置のアプリケーション処理の動作のフローチャートである。
【符号の説明】
1L LINE側入出力端子
1T TEL側入出力端子
10 キースイッチ
11,170 制御部
12 画像処理部
13 音声処理部
14 変調・復調部
15 バス
16,171 CPU
17,172 RAM
18,173 ROM
19 画像圧縮・伸張回路
20 バッファメモリ
21 ADC
22 ビデオメモリ
23 ビデオメモリ
24 DAC
25 画像入力端子
26 ADC
27 音声圧縮・伸張回路
28 バッファメモリ
29 DAC
30 モデム
31 NCU
32 レンズ
33 CCD
34 DD
34a 映像入力端子
34b 映像出力端子
35 LCD
36 テレビチューナ
37 ADC
50,52,157 I/Oポート
51 電源回路
100 携帯装置
101,501 筐体
102 カメラ部
102a レンズ
103 液晶表示部
104,154 キー入力部
105,152 電源スイッチ
106 ボリュームダイヤル
107 イヤホン端子
108 切換スイッチ
109 チューニングボタン
110 パワーインジケータ
111 I/Oポート端子
112 電源供給端子
150 テレビ電話ステーション
151 筐体
151a 収納部
152 電源スイッチ
153 ハンドセット(送受器)
153a 送話器
153b 受話器
154 キースイッチ
155 表示部
161,162,163 ピン端子
164 VHFアンテナ端子
165 UHFアンテナ端子
166 S端子
174 メッセージメモリ
175 電源供給回路
201 モジュラージャック式コンセント(電話回線)
203 モジュラープラグ
204 モジュラーケーブル

Claims (2)

  1. 室内に設置され、電話回線と接続されているテレビ電話ステーションと、該テレビ電話ステーションに対して着脱可能に構成されるとともに携帯して使用され、カメラ部、画像圧縮伸長処理手段、及び画像を表示する表示部を備えた携帯装置とからなり、前記カメラ部で撮像された画像データの圧縮及び伸長と、テレビ電話中に他の装置との間で送受される圧縮された画像データの圧縮及び伸長とを前記携帯装置の前記画像圧縮伸長処理手段で行うテレビ電話装置であって、
    前記テレビ電話ステーションは、
    圧縮されたメッセージ用の画像データを記憶するメッセージ記憶手段と、
    留守録モードにするか否かを設定する設定手段と、
    この設定手段により留守録モードに設定されている際に前記他の装置から着信した場合に、前記メッセージ記憶手段に記憶された画像データを当該他の装置に送信するメッセージ送信手段と、
    このメッセージ送信手段による送信後に、前記他の装置から送られてきた画像データの保存を開始するテレビ電話時留守録手段と、
    を備え、
    前記携帯装置は、
    スイッチ手段と、
    テレビ電話中に前記スイッチ手段の操作が為された場合に、当該操作時において前記カメラ部から入力される送信画像データを、前記画像圧縮伸張処理手段に圧縮処理させて記録する送信画像記録手段と、
    前記カメラ部に被写体を撮像させ、撮像された画像データを前記画像圧縮伸長処理手段に圧縮処理させることによって得られた圧縮された画像データを前記メッセージ用の画像データとして前記メッセージ記憶手段に記憶させるメッセージ画像録画制御手段と、
    を備えることを特徴とするテレビ電話装置。
  2. 前記テレビ電話ステーションは、
    前記設定手段により留守録モードに設定され、前記他の装置から着信した場合に当該他の装置から送信される通常の電話時の音声を録音する通常電話時留守録手段と、
    前記設定手段により留守録モードに設定されている際に他の装置から着信した場合に、当該他の装置にテレビ電話信号の送出を促す予め設定された音声メッセージを送信するプリメッセージ送信手段と、
    このプリメッセージ送信手段による音声メッセージの送信後に前記テレビ電話信号を前記他の装置から受信したか否かを判別する判別手段と、
    この判別手段により受信したと判別された場合には前記メッセージ送信手段を起動させた後、前記テレビ電話時留守録手段を起動させる制御を行い、受信しなかったと判別された場合には前記通常電話時留守録手段を起動させる制御を行う留守録制御手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載のテレビ電話装置。
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