JPH06261313A - テレビ受信機 - Google Patents

テレビ受信機

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Publication number
JPH06261313A
JPH06261313A JP5075378A JP7537893A JPH06261313A JP H06261313 A JPH06261313 A JP H06261313A JP 5075378 A JP5075378 A JP 5075378A JP 7537893 A JP7537893 A JP 7537893A JP H06261313 A JPH06261313 A JP H06261313A
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JP
Japan
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liquid crystal
image
data
image data
crystal display
Prior art date
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Application number
JP5075378A
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English (en)
Inventor
Masami Yuyama
将美 湯山
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はテレビ装置に関し、液晶テレビを電
話機に接続すれば、電話機のハンドセットを用いて音声
を授受するとともに、液晶テレビの画面を用いて相手の
画像を見ることができるようにすることを目的とする。 【構成】 テレビチューナとカメラ部と液晶表示部とを
一体的に設けて構成される筐体に、通信回線及び電話機
に接続するための入出力端子を設け、前記筐体内に、所
定データを変調または復調する変調・復調回路と、画像
データを圧縮または伸張する画像圧縮・伸張部を有する
画像処理回路と、音声データを圧縮または伸張する音声
圧縮・伸張部を有する音声処理回路を内蔵するように構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビ受信機に係り、
詳細には、電話機に接続することによりテレビ電話とし
ても使うことのできるテレビ受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶テレビが普及しつつあり、車
載用やスポーツ観戦用等として使われている。
【0003】最近では、例えば、ワイシャツのポケット
に入るほどの小型の液晶テレビも開発され、通勤時や出
張時に携帯していつでもテレビを見ることができるよう
になってきている。
【0004】一方、外出先で電話を使用する機会は多い
が、当然のことながら電話では音声しか伝えることがで
きない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】画像を見ることかでき
る液晶テレビを携帯していながら、電話使用時には音声
しか伝えられないのは不合理である。
【0006】本発明は、このような背景に鑑みてなされ
たものであり、液晶テレビを電話機に接続すれば、電話
機のハンドセットを用いて音声を授受するとともに、液
晶テレビの画面を用いて相手の画像を見ることができる
ようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の手段は次の通り
である。
【0008】請求項1記載の発明は、テレビチューナ
と、前記テレビチューナにより受信されたテレビ画像を
画像データとして取り込むカメラ部と、所定の画像デー
タを表示する液晶表示部とを一体的に設けて構成される
筐体に、通信回線に接続して画像データ及び音声データ
の入出力を行う第一入出力端子及び電話機に接続して音
声データの入出力を行う第二入出力端子を設け、該通信
回線を介して画像データ及び音声データを同時に送受信
するテレビ受信機であって、前記筐体に、前記第一入出
力端子を介して出力する所定データを変調するととも
に、該第一入手力端子を介して入力される所定データを
復調する変調・復調回路と、前記カメラ部から取り込ん
だ画像データを符号化して圧縮し、圧縮された圧縮画像
データを前記変調・復調回路より前記通信回線に出力す
るとともに、該変調・復調回路より復調された圧縮画像
データを復号化して伸張し、伸張された伸張画像データ
を前記液晶表示部に出力する画像処理回路と、前記第二
入出力端子を介して電話機から取り込んだ音声データを
符号化して圧縮し、圧縮された圧縮音声データを該変調
・復調回路より前記通信回線を介して出力するととも
に、前記変調・復調回路より復調された圧縮音声データ
を復号化して伸張し、伸張された伸張音声データを該第
二入出力端子を介して電話機に出力する音声処理回路
と、を内蔵したことを特徴としている。
【0009】この場合、請求項1記載の構成に加えて、
請求項2記載の発明ように、通信時に、前記テレビチュ
ーナにより受信されたテレビ画像を前記液晶表示部に表
示する手段を備えることが好ましい。
【0010】また、前記液晶表示部は、請求項3記載の
発明のように、平面蛍光管からなるバックライト装置を
有することが有効である。
【0011】そして、請求項4記載の発明のように、前
記筐体は、着脱自在に設けられたバッテリ部を有するこ
とが好ましい。
【0012】さらに、請求項1記載の構成に加えて、請
求項5記載の発明は、前記カメラ部により取り込んだ画
像データを保持するメモリと、該メモリに保持された画
像データを前記液晶表示部に表示させる手段と、を具備
したことを特徴としている。
【0013】
【作用】本発明の手段の作用は次の通りである。
【0014】請求項1記載の発明によれば、テレビチュ
ーナとカメラ部と液晶表示部とが一体的に設けられて構
成される筐体内に、変調・復調回路、画像処理回路、音
声処理回路が内蔵されることにより、小型・軽量化が図
られる。
【0015】この場合、請求項2記載の発明のように、
通信時に、前記テレビチューナにより受信されたテレビ
画像を前記液晶表示部に表示することにより、画像の送
受信中にテレビ放送を見ることができる。
【0016】また、請求項3記載の発明のように、液晶
表示部のバックライトとして平面蛍光管が用いられるこ
とにより、液晶表示部が薄型化され、全体としてさらに
小型・軽量化が図られて携帯性が高められる。
【0017】そして、請求項4記載の発明によれば、筐
体に、着脱自在に設けられたバッテリ部を有することに
より、携帯利用が容易となる。
【0018】さらに、請求項5記載の発明によれば、前
記カメラ部により取り込んだ画像データを保持し、前記
液晶表示部に表示することにより、テレビ受像機を電子
スチルカメラとしても使用することができる。
【0019】
【実施例】以下、図1〜図11を参照して実施例を説明
する。
【0020】図1〜図11は本発明に係るテレビ受信機
の一実施例を示す図である。
【0021】まず、構成を説明する。図1は、本発明の
テレビ受信機を示す外観図であり、図2は、図1のカメ
ラ部を外した状態を示す図である。なお、以下、通信回
線としてアナログ電話一般加入者回線を使用する場合に
ついて説明する。
【0022】図1において、テレビ受信機1は、大別し
て、装置本体1aと電源部1bとから構成され、装置本
体1aは、縦65mm、横60mm、厚さ24mmのサ
イズであり、カメラ部2と液晶表示部3とが一体的に設
けられるとともに、パワースイッチ4、パワーインジケ
ータ5、チューニングボタン6、ボリュームダイヤル
7、イヤホン端子8、映像オン・オフスイッチ9a、映
像切替スイッチ9b、画像取込スイッチ10の各種操作
スイッチ等が設けられている。
【0023】チューニングボタン6は、同調周波数のア
ップまたはダウンを指示するものであり、ボリュームダ
イヤル7は、イヤホン音量を調節するためのものであ
る。イヤホン端子8は、ワイヤーアンテナを兼用するイ
ヤホンを接続するための端子であり、アンテナ端子とし
ての働きも有している。
【0024】映像オン・オフスイッチ9aは、液晶表示
部3に対してLCD画面表示の有無を指示するトグルス
イッチであり、映像切換スイッチ9bは、液晶表示部3
に表示する映像として、送信画面または受信画面を切り
替えて表示するためのトグルスイッチであり、画像取込
スイッチ10は、液晶表示部3に表示された画像を画像
データとして所定のメモリへの格納を指示するスイッチ
である。
【0025】電源部1bは、装置本体1aの下部に装着
することにより装置本体1aに所定の電源電流を供給す
るものであり、具体的には、専用のニッカド(Ni−C
d)蓄電池を内蔵するバッテリパックから構成されてい
る。なお、本実施例では、装置本体1aの下部に装着す
る電源部1bとして、専用のニッカド蓄電池を内蔵する
バッテリパックを例に採り説明しているが、これに限ら
ず、例えば、単4のアルカリ乾電池を5個内蔵する乾電
池パックや、AC(交流)電源を利用するACアダプ
タ、また、自動車のシガーライタ部分からのDC(直
流)バッテリを利用するカーアダプタ等を用いるもので
あっても良い。
【0026】カメラ部2は、図2に示すように、液晶表
示部3の表示面と同一面方向に着脱自在に設けられた小
型CCD(Charge Coupled Device )カメラであり、映
像ケーブル2aを介して装置本体1aに接続されてい
る。
【0027】液晶表示部3は、画面サイズが1.4イン
チのTFT方式のアクティブマトリクス型液晶表示装置
であり、色の三原色となるR(Red),G(Gree
n),B(Blue)に対応する各画素をデルタ状に配
設した220×279=61380画素の高解像度カラ
ー液晶表示パネルを備えている。
【0028】図3は、図1のテレビ受信機1の接続関係
を説明するための図である。
【0029】図3において、本実施例のテレビ受信機1
は、アナログ公衆回線に接続されるモジュラージャック
式コンセント101と電話機102との間に設置され、
その背面に、アナログ公衆回線に接続するためのLIN
E側入出力端子1Lと、電話機102に接続するための
TEL側入出力端子1Tとを備えている。
【0030】そして、両端にモジュラープラグ103を
有するモジュラーケーブル104によって、モジュラー
ジャック式コンセント101とLINE側入出力端子1
Lとをそれぞれ接続し、また、TEL側入出力端子1T
と電話機102とをそれぞれ接続している。
【0031】図4は、図1に示したテレビ受信機1の概
略構成を示すブロック図である。図4において、テレビ
受信機1は、カメラ部2、液晶表示部3、制御回路1
1、画像処理回路12、音声処理回路13、変調・復調
回路14から構成されており、キースイッチ(9a,9
b,10)、制御回路11、画像処理回路12、音声処
理回路13、変調・復調回路14は、それぞれバス15
に接続されている。
【0032】制御回路11は、CPU(Central Proces
sing Unit)16、RAM(RandomAccess Memory )1
7、ROM(Read Only Memory)18から構成されてい
る。バス15は、キースイッチ(9a,9b,10)、
制御回路11、画像処理回路12、音声処理回路13、
変調・復調回路14をそれぞれ接続する共通の信号路で
あり、番地を指示するためのアドレスバスと、データを
転送するためのデータバスとから構成されている。
【0033】CPU16は、テレビ受信機1内の各部を
制御する各種制御信号を、バス15を介して各回路に出
力するとともに、接続される通信回線種に応じた通信制
御プログラムを実行するものであり、また、CPU16
は、相手先のテレビ受信機(テレビ電話装置)から多重
化して送信される画像データ及び音声データを受信し、
変調・復調回路14により復調されて入力されると、復
調された画像データ及び音声データを分離処理し、圧縮
画像データをバス15を介して画像圧縮・伸張回路19
に出力するとともに、圧縮音声データをバス15を介し
て音声圧縮・伸張回路27に出力するものである。
【0034】さらに、CPU16は、画像圧縮・伸張回
路19からバス15を介して入力される圧縮画像データ
と音声圧縮・伸張回路27からバス15を介して入力さ
れる圧縮音声データとを多重化し、画像データ及び音声
データとしてバス15を介して変調・復調回路14に出
力するものである。
【0035】RAM17は、CPU16により実行され
るプログラム処理において利用されるプログラムデータ
や、圧縮した画像データ及び音声データ等を格納する半
導体メモリである。
【0036】ROM18は、テレビ受信機1内で利用さ
れるプログラムやデータ等を格納する半導体メモリであ
る。
【0037】画像処理回路12は、画像圧縮・伸張回路
19、バッファメモリ20、ADC(Analog to Digita
l Converter :A/Dコンバータ)21、ビデオメモリ
(VRAM)22,23、DAC(Digital to Analog
Converter :D/Aコンバータ)24から構成されてい
る。なお、25は画像入力端子である。
【0038】画像圧縮・伸張回路19は、ビデオメモリ
22に格納された画像データを所定の符号化方式、すな
わち、取り扱う画像の種類(この場合、静止画)に応じ
た、例えば、JPEG(Joint Photographic (Coding)
Experts Group )アルゴリズムにより8×8画素ブロッ
ク毎にDCT(Discrete Cosine Transform :離散コサ
イン変換)、量子化、ハフマン符号化により圧縮処理
(符号化)を実行したり、また、通信回線を介して受信
され、変調・復調回路14によって復調された受信圧縮
画像データの伸張(復号化)処理を実行し、その伸張さ
れた画像データをビデオメモリ23に出力し、格納する
ものであり、この場合、通信回線を介して110×16
0画素で最大4096色(12ビット)のカラー映像信
号として送られてくる画像データを220×279画素
相当の輝度信号(以下、Y信号という)と、4096色
相当の色信号(以下、C信号という)とからなるYC信
号として処理する機能を有しており、前述の110×1
60画素で12ビットのデータは、220×279画素
で12ビットのディジタル画像データに変換される。な
お、画像圧縮処理におけるデータ圧縮率は、伸張後の画
像品位との関係から7/100程度(約68/100
0)となっている。
【0039】バッファメモリ20は、画像圧縮・伸張回
路19によって圧縮処理された圧縮画像データを一時的
に記憶するものであり、バッファメモリ20に圧縮され
た状態で蓄えられた画像データは、CPU16からの制
御命令に基づいて順次読み出される。ちなみに、バッフ
ァメモリ20の記憶容量を充分に確保することにより、
カメラ部2より取り込んだ画像データを圧縮した状態で
複数格納しておくことができ、これを利用してテレビ受
像機1を電子スチルカメラとして利用することもでき
る。
【0040】ADC21は、カメラ部2から入力される
画像信号(アナログ信号)を画像処理回路12内で処理
可能な信号(ディジタル信号)に変換してビデオメモリ
22に出力するものである。
【0041】ビデオメモリ22,23は、VRAM(Vi
deo RAM)から構成され、ADC21から出力される
画像データ(ディジタルデータ)、または画像圧縮・伸
張回路19により圧縮・伸張された画像データ(ディジ
タルデータ)を格納するための半導体画像メモリであ
る。
【0042】DAC24は、ビデオメモリ23に格納さ
れた画像データの画像信号(ディジタル信号)を液晶表
示部3によって表示可能な信号(アナログ信号)に変換
して出力するものである。なお、本実施例では、後述す
るLCD28のデータドライバにアナログデータドライ
バを使用しているために、DAC(D/Aコンバータ)
を必要としているが、LCD28に表示する画像データ
の階調数が2〜16階調と少なく、データドライバとし
てディジタルデータドライバを用いている場合には、こ
のDAC24は不要となる。
【0043】音声処理回路13は、ADC26、音声圧
縮・伸張回路27、バッファメモリ28、DAC29か
ら構成されている。
【0044】ADC26は、電話機102から変調・復
調回路14のNCU31をを介して入力される音声信号
(アナログ信号)を音声処理回路13内で処理可能な信
号(ディジタル信号)に変換して音声圧縮・伸張回路2
7に出力するものである。
【0045】音声圧縮・伸張回路27は、ADC26か
ら入力されるディジタル音声データを、例えば、CEL
P(Code Excited Linear Predivtion)アルゴリズムに
より、一定時間の入力データに対して分析する手段、分
析されたパラメータにより波形合成する手段、入力波形
及び合成波形の誤差算出手段等による所定の符号化方式
によってバス15からの入力データに対して圧縮(符号
化)処理を実行し、その圧縮音声データをDAC29に
出力したり、また、変調・復調回路14によって復調さ
れた受信圧縮音声データの伸張(復号化)処理を実行
し、その伸張音声データをDAC29に出力するもので
ある。なお、音声圧縮処理におけるデータ圧縮率は、伸
張後の音声品位との関係から5/100程度(約50/
1000)となっている。
【0046】バッファメモリ28は、音声圧縮・伸張回
路27によって圧縮処理された圧縮音声データを一時的
に記憶するものであり、バッファメモリ28に圧縮され
た状態で蓄えられた音声データは、CPU16からの制
御命令に基づいて順次読み出される。
【0047】変調・復調回路14は、モデム(MODEM,MO
dulation and DEModulation )30、NCU(Network
Control Unit)31とから構成されている。なお、1
L,1Tは、前述した通信回線(この場合、一般加入者
回線)に対する入出力端子である。
【0048】モデム30及びNCU31は、コンピュー
タや端末装置から出力される直列のディジタル信号を、
通信回線で伝送可能な伝送信号(アナログ信号)に変換
・送信する「変調器(modulator )」としての機能と、
逆に通信回線を介して送られてきた伝送信号(アナログ
信号)を、再びコンピュータや端末装置の解読可能なデ
ィジタル信号に戻す「復調器(demodulator )」として
の機能とを備えたものであり、NCU31によって、利
用する通信回線として一般加入者回線での使用が可能と
なっている。
【0049】また、本実施例におけるモデム30及びN
CU31は、アナログ公衆回線で利用できる最大のデー
タ伝送速度である14400bpsによる信号伝送が可
能であり、処理単位となる1フレーム中に映像符号と音
声符号とを組み込むことにより画像データと音声データ
とを双方向に同時に伝送し、1画面分の画像データを3
秒に1コマの割合で間欠画像として伝送する。
【0050】図5は多重化符号の1フレームの構成を示
す図である。
【0051】1フレームを構成する多重化符号は、映像
ヘッダ及び映像符号からなる約256バイト(約204
8ビット)の映像データと、音声ヘッダ及び音声符号か
らなる約256バイト(約2048ビット)の音声デー
タとから構成されており、映像符号と音声符号とはエラ
ー訂正符号を含み、かつ、映像符号と音声符号との前に
は、それぞれ映像ヘッダと音声ヘッダとが付加されるた
め、実際の映像符号に含まれる画像データと音声符号に
含まれる音声データとの伝送データ量は合計9600b
psとなり、画像データ用に4800bps、また、音
声データ用に4800bpsを使用する。
【0052】具体的には、1フレームのデータ長は、映
像データに約256バイト、音声データに約256バイ
トの合計約512バイト(約4098ビット)であり、
14400bpsの伝送速度においては、1フレームの
データ伝送時間は、約280ms(映像データに約14
0ms、音声データに約140ms)となる。
【0053】つまり、1秒間に約3.57フレームのデ
ータが伝送されることになり、1秒間に伝送される映像
データは約7300ビット(256×8×3.57=7
311)となる。したがって、本実施例では、1秒間に
伝送される約7300ビットのデータから実際の画像デ
ータ(4800bps)を差し引いた約2500ビット
のデータに、画面サイズに関する情報、画像データ伝送
に関するコマンド、エラー訂正符号等が含まれている。
【0054】本実施例で取り扱う画像データは、1画面
が110×160画素で4096色(12ビット)のカ
ラー画像データであり、1画面分の画像データ量は11
0×279×12=211200ビット(約25.8キ
ロバイト)となる。これを画像圧縮処理により約68/
1000にデータを一括して圧縮して14400ビット
の画像データとし、この14400ビットを1秒間に4
800ビットずつ伝送し、すなわち、3秒(=1440
0÷4800)に1コマの割合で間欠静止画像を伝送す
る。
【0055】したがって、実際に1秒間に伝送されるデ
ータは、211200ビットを3で割って求められる7
0400ビット(約8.6キロバイト)の画像データで
あり、この70400ビットの画像データが約68/1
000に圧縮されて4800ビットの画像データを含む
映像符号とされている。
【0056】この場合、伝送する画像データは、1画面
分の画像データを一括して圧縮処理し、圧縮された画像
データを伝送するだけでなく、伝送する時間に基づいて
元の画像データを予め分割し、この分割した画像データ
単位に圧縮処理を施すものであってもよい。
【0057】一方、音声データは、12ビット・8kH
zでサンプリングしたディジタルデータとして扱い、こ
の12×8000=96000ビットの音声データを、
約50/1000に圧縮して4800ビットの音声デー
タを含む音声符号としている。
【0058】カメラ部2は、レンズ32、CCD33と
から構成されている。
【0059】レンズ32は、テレビ受信機1本体に設け
られた、ガラスまたはプラスチックからなる光学レンズ
であり、CCD33はレンズ32によって結像された光
の強度に基づいて電気信号を発生し、この電気信号(ア
ナログ信号)を画像処理回路12に出力するものであ
る。
【0060】液晶表示部3は、DD(Display Driver)
34、LCD(Liquid Crystal Di-splay )35とから
構成されている。なお、36はテレビチューナ、37は
ADCである。
【0061】DD34は、画像処理回路12から入力さ
れる映像信号または映像入力端子36から入力される映
像信号に基づいて、LCD35によって画像表示を行う
ためにLCD35を駆動するものであり、具体的には、
入力される映像信号を220×279画素で所定ビット
のアナログ映像信号(アナログRGB信号)に変換し、
LCD35に出力するものである。
【0062】LCD35は、後述する液晶パネル35b
3を有するカラー液晶表示装置から構成されており、本
実施例におけるLCD35には、そのバックライト(背
面照明)として、後述する小型の平面蛍光管38が用い
られている。
【0063】テレビチューナ36は、所定のテレビ電波
を受信し、ADC37を介して映像信号をバッファメモ
リ20に出力するものである。
【0064】ADC37は、テレビチューナ36から入
力されるアナログ信号である映像信号をディジタル信号
に変換するものである。
【0065】一般に液晶表示装置は、CRT等の画像表
示手段と比較して、極めて薄型で、かつ、小型・軽量化
が容易であり、また、アクティブマトリクス型のLCD
は、単純マトリクス型のLCDと比較して、きめ細かい
中間調の制御ができるとともに、高いコントラスト比が
確保でき、さらに、応答速度が速いことなどから、高画
質で多階調のカラー表示が求められる分野においては有
効なデバイスであり、特に、3端子素子であるTFTを
用いたアクティブマトリクス型LCDはCRTに匹敵す
る高画質が得られる。
【0066】本実施例では、この液晶表示装置の持つ優
れた長所をさらに生かすため、以下に説明するように、
そのバックライトにも小型化のための努力を行ってい
る。
【0067】図6は、LCD35の分解斜視図である。
【0068】図6において、LCD35は、前面シール
ドケース35a、液晶表示ユニット35b、背面シール
ドケース35cから構成されている。
【0069】前面シールドケース35aは、図6に示す
ように、画面表示用開口部35a1が形成され、前面シ
ールドケース35aの裏面において、絶縁テープ35a
2,35a3が接着されている。
【0070】液晶表示ユニット35bは、スキャンドラ
イバ回路35b1、データドライバ回路35b2、液晶
パネル35b3から構成され、TAB(Tape Automated
Bonding)によって形成されている。なお、35b4
は、スキャンドライバ回路35b1及びデータドライバ
回路35b2に対して必要な信号を出力するための信号
線が配線されたフレキシブル基板である。
【0071】スキャンドライバ回路35b1は、液晶パ
ネル35b3におけるスキャンバス(図示せず)を駆動
し、走査方向の1ライン分のTFTのオン・オフを制御
し、データバス(図示せず)の電圧を所定のタイミング
で必要な期間だけ液晶セルに印加するものである。
【0072】データドライバ回路35b2は、画像デー
タの入力に基づいて液晶パネル35b3のデータバスを
駆動するものである。
【0073】表示部35b3は、アクティブマトリクス
方式の1つであるTFT型液晶表示パネルであり、例え
ば、画像圧縮・伸張回路19から出力されビデオメモリ
23を介してDAC24によってD/A変換された22
0×279画素で所定ビット数のアナログ映像信号がD
D34によって220×279画素で所定ビット数のア
ナログRGB信号として出力され、220×279画素
のLCD35の表示面に画像を表示するものである。
【0074】背面シールドケース35cは、図6に示す
ように、バックライト用開口部35c1が形成され、両
面テープ35c2,35c3,35c4によって液晶表
示ユニット35bに固着される。
【0075】図7は、平面型蛍光管38の分解斜視図で
ある。
【0076】平面型蛍光管38は、図7に示すように、
前面ガラスパネル38a、背面ガラスパネル38b、枠
ガラス38cから構成される容器内に、アルゴン(A
r)ガス及び水銀(Hg)を封入するとともに、図示し
ない断面U字またはV字型をなすホローカソード構造に
よる左右一対の放電電極を対向配置し、前面ガラスパネ
ル38a及び背面ガラスパネル38bの内面にスクリー
ン印刷により蛍光体を塗布したものである。そして、左
右の放電電極に対応して下方に延びたリード片38d,
38eを備えている。なお、38fは排気管、38gは
蛍光面である。
【0077】この平面型蛍光管38は、前記LCD35
の背面に積層されるものであり、これによって蛍光面3
8gの全面から前述のバックライト用開口部35c1に
対して均一に光を照射するものである。
【0078】そして、前面ガラスパネル38aには、透
明の薄い樹脂シート39が蛍光面38gとの間に僅かな
隙間を保って、両面テープ40,41によって貼り付け
られている。この樹脂シート39は、例えば、ポリエチ
レンテフタレート(PET)に紫外線遮断剤を配合して
成形したものであり、耐熱性に優れ、かつ、紫外線遮断
機能を有するものにより構成される。なお、この場合、
紫外線遮断剤は、配合ではなく、塗布したものであって
もよい。
【0079】また、平面型蛍光管38の背面には、シー
ルドケース42が設けられ、このシールドケース42
は、平面型蛍光管38から発生する電磁波を遮断し、周
辺回路へ与える悪影響を防止するものである。なお、4
3はスペーサ、44は基板、45はリード線、46はコ
ネクタである。
【0080】そして、このシールドケース42と背面ガ
ラスパネル38bとを両面テープ47,48で固着し、
図7に示すように、絶縁テープ49を貼り付けた平面型
蛍光管38を取り付けている。
【0081】さらに、シールドケース42下部には、ス
ペーサ43を介して基板44を配設し、この基板44に
リード片38d,38e及びリード線45を半田付け
し、このリード線45を続されており、このリード線4
5はコネクタ46に接続される。
【0082】すなわち、スペーサ43は、シールドケー
ス42と基板44との間に挟まれ、基板44を両面テー
プ50によって接着して取り付ける際の受けになるとと
もに、平面型蛍光管38が発光する際の光漏れを防止
し、かつ、シールドケース42と基板44との間の高圧
に対する絶対距離を確保している。
【0083】以上のようにして、液晶表示ユニット35
bの背面側位置に極めて接近させた状態で平面型蛍光管
38を配置した構成を採用している。すなわち、液晶表
示ユニット35bの背面シールドケース35cの背面位
置に平面型蛍光管38のシールドケース42を密着して
構成している。
【0084】ここで、平面型蛍光管38を発光させるた
めには高い電圧が必要となるため、その平面型蛍光管3
8のリード片38d,38eと、それを接続する基板4
4上は高電圧域となる。そして、平面型蛍光管38のリ
ード片38d,38e及び基板44と液晶表示ユニット
35bの背面シールドケース35cが接近すると、高電
位差により放電が生じ、電流が流れ、液晶表示ユニット
35bの内部を破壊する可能性がある。このため、平面
型蛍光管38の前面に、蛍光面38g及びリード片38
d,38eを覆う樹脂シート39を設けたため、リード
片38d,38eへの手の接触や、リード片38d,3
8e及び基板44と液晶表示ユニット35bとの背面シ
ールドケース35cが空中放電(リーク)しないよう絶
縁できる。
【0085】さらに、平面型蛍光管38からは紫外線が
発生するため、そのままバックライトとして使用すると
紫外線によって液晶が劣化するが、樹脂シート39には
紫外線遮断剤が含まれているので、液晶を保護すること
ができる。
【0086】また、平面型蛍光管38は、その電気的性
格上、蛍光管表面が均一的な温度分布になる程、発光の
安定性が増すため、耐熱性に優れる樹脂シート39を採
用して樹脂シート39と蛍光面38gとの間に僅かな隙
間を保って貼り付けることにより、樹脂シート39と蛍
光面38gとの間に僅かな空間を設定し、蛍光管の放熱
を利用してその空気層を暖める保温機能を持たせてい
る。
【0087】またさらに、工場での組立時において、平
面型蛍光管38の蛍光面38gに傷が付くと、その傷が
原因で乱反射が起こり、液晶画面上に傷が影として写る
が、樹脂シート39によって工程内での傷つき防止が図
られている。
【0088】次に、本実施例の動作を説明する。
【0089】まず、図4に示す制御回路11による動作
について図8及び図9のフローチャートに基づいて説明
する。なお、制御回路11内のCPU16の処理動作に
対応するプログラムは、同じく制御回路11内のROM
18に格納されている。
【0090】なお、本実施例におけるテレビ受信機1
は、画像データ及び音声データを処理する第一動作モー
ドと、通信中にテレビ放送を受信するとともに、当該受
信画像を表示する第二動作モードとの各動作モードを備
えており、テレビ受信機1がパワーオフ状態、または、
パワーオン状態で第二動作モードの場合、テレビ受信機
1におけるLINE側入出力端子1LとTEL側入出力
端子1Tとはスルー状態で接続され、電話機102の音
声信号は、TEL側入出力端子1TからLINE側入出
力端子1Lを介してアナログ公衆回線にそのまま出力さ
れ、一方、アナログ公衆回線から入力される音声信号
は、LINE側入出力端子1LからTEL側入出力端子
1Tを介して電話機102にそのまま入力される。
【0091】また、テレビ受信機1がパワーオン状態で
第一動作モードの場合、電話機102の音声信号はTE
L側入出力端子1Tよりテレビ受信機1内に取り込ま
れ、一度、ADC26によりA/D変換された後、音声
圧縮・伸張回路27によって所定の圧縮処理により圧縮
されてバス15に出力される。そして、バス15に出力
された音声信号はCPU16によって画像信号と合成さ
れ、モデム30及びNCU31により変調されてLIN
E側入出力端子1Lに出力される。
【0092】一方、アナログ公衆回線からLINE側入
出力端子1Lを介して入力される入力信号は、モデム3
0及びNCU31により復調された後、モデム30内の
DSP(Digital Signal Proceser )でA/D変換さ
れ、バス15に出力される。そして、バス15に出力さ
れた画像信号及び音声信号がCPU16によって画像信
号と音声信号とに分離され、音声信号が音声圧縮・伸張
回路27により伸張され、さらに、DAC29によりD
/A変換されてTEL側入出力端子1Tに出力される。
【0093】図8は、CPU16の処理動作を説明する
ためのフローチャートである。
【0094】まず、テレビ受信機1の電源投入後、制御
回路11内のイニシャライズや、各メモリのクリア等の
初期設定が行われ(ステップS1)、キースイッチ9
a,9b,10からの入力があるかどうかをチェックす
るためにキースキャンが行われ(ステップS2)、キー
入力がある場合、キー操作に従って後述する必要な処理
が実行される。
【0095】次に、受信フラグが一旦オフ(=“0”)
され(ステップS3)、NCU31のライン電圧レベル
が監視され、この状態において、リンガートーンの検出
が行われて通信相手からの呼び出しの有無がチェックさ
れる(ステップS4)。
【0096】ここで、リンガートーン区間であると判断
されると、受信フラグがオン(=“1”)され(ステッ
プS5)、再度、NCU31のライン電圧レベルが監視
され、現在、通話状態にあるかどうかが判断される(ス
テップS6)。
【0097】そして、現在、通話状態でないと判断され
ると、映像オン・オフスイッチ9aが押されたか否かが
判断され、押されていなければ上記ステップS2の処理
から再度実行される(ステップS7)。
【0098】一方、上記ステップS6の処理において、
通話状態であると判断されると、続いて受信フラグがオ
ンとなっているかどうかがチェックされ(ステップS
8)、受信フラグがオフ(=“0”)である場合、上記
ステップS7の処理で映像オン・オフスイッチ9aが押
されている場合と同様に、液晶表示部3の表示画面(L
CD35)の初期設定が行われる(ステップS9)。
【0099】LCD35の初期設定が終了すると、ビデ
オメモリ22に格納された画像データが画像圧縮・伸張
回路19に読み込まれ、そのままビデオメモリ23に出
力されることによりビデオメモリ22からビデオメモリ
23に画像データの移動が行われる(ステップS1
0)。
【0100】次いで、キースイッチ9a,9b,10か
らの入力があるかどうかをチェックするためにキースキ
ャンが行われ(ステップS11)、映像オン・オフスイ
ッチ9aが押されたか否かが判断されるとともに(ステ
ップS12)、NCU31のライン電圧レベルを監視す
ることにより、現在、通話状態にあるかどうかが判断さ
れる(ステップS13)。
【0101】ここで、上記ステップS12及びステップ
S13の判断処理において、映像オン・オフスイッチ9
aが押されておらず、かつ、通話中の場合には、上記ス
テップS10の処理から再度実行される。また、上記ス
テップS12及びステップS13の判断処理において、
映像オン・オフスイッチ9aが押されておらず、かつ、
通話中でない場合には、液晶表示部3のLCD35に表
示される画面が消去され(ステップS14)、上記ステ
ップS2の処理から再度実行される。さらに、上記ステ
ップS12の判断処理において、映像オン・オフスイッ
チ9aが押されている場合には、現在、通話状態にある
かどうかが判断され(ステップS15)、通話中でない
場合、上記ステップS14,ステップS2の処理から再
度実行され、一方、通話中の場合、後述の図9に示す処
理に進む。
【0102】また、上記ステップS8の処理で受信フラ
グがオン(=“1”)であった場合、キースイッチ9
a,9b,10からの入力があるかどうかをチェックす
るためにキースキャンが行われ(ステップS16)、映
像オン・オフスイッチ9aが押されたか否かが判断され
るとともに(ステップS17)、現在、通話状態にある
かどうかが判断される(ステップS18)。
【0103】ここで、上記ステップS17及びステップ
S18の判断処理において、映像オン・オフスイッチ9
aが押されておらず、かつ、通話中の場合には、上記ス
テップS16からの処理が再度実行され、また、上記ス
テップS17及びステップS18の判断処理において、
映像オン・オフスイッチ9aが押されておらず、かつ、
通話中でないの場合には、上記ステップS14,ステッ
プS2の処理から再度実行され、一方、上記ステップS
17の判断処理において、映像オン・オフスイッチ9a
が押されている場合には、後述の図9に示す処理に進
む。
【0104】図9は、図8に続くCPU16の処理動作
を説明するためのフローチャートである。
【0105】上記ステップS15の判断処理で通話中で
ある場合、または、上記ステップS17の判断処理で映
像オン・オフスイッチ9aが押されている場合、ネゴシ
エーション処理が行われ(ステップS21)、液晶表示
部3の画面の初期設定が行われる(ステップS22)。
【0106】次いで、画像処理回路12により画像デー
タの圧縮・伸張処理が行われるとともに(ステップS2
3)、音声処理回路13により音声データの圧縮・伸張
処理が行われ(ステップS24)、通信処理によりデー
タの送・受信が行われる(ステップS25)。
【0107】そして、キースイッチ9a,9b,10か
らの入力があるかどうかをチェックするためにキースキ
ャンが行われ(ステップS26)、現在、通話状態にあ
るかどうかが判断される(ステップS27)。
【0108】ここで、通話中の場合、上記ステップS2
3からの処理が再度実行され、通話中でない場合、図8
に示す上記ステップS14,ステップS2の処理から再
度実行される。
【0109】以下、上記ステップS23での画像データ
の圧縮・伸張処理、上記ステップS24での音声データ
の圧縮・伸張処理、上記ステップS25でのデータの通
信処理について説明する。なお、本実施例のテレビ受信
機1は、送信処理及び受信処理において、画像データ処
理と音声データ処理とを同時に並列して実行するため、
以下では、送信処理と受信処理とにそれぞれ分けて説明
する。
【0110】(送信処理)カメラ部2によって撮像され
た画像データは、ADC21によってA/D変換され、
CPU16からのトリガ信号によりADC21から出力
される1画面分に相当する画像データがビデオメモリ2
2に取り込まれる。この場合、カメラ部2によって取り
込まれた画像データは、リアルタイムに取り込まれた自
画像のみならず、予め取り込んでバッファメモリ20に
記憶された画像データ(例えば、商品や風景等の画像デ
ータ)であってもよい。
【0111】ビデオメモリ22に取り込まれた画像デー
タは、画像圧縮・伸張回路19によって圧縮処理され、
バッファメモリ20に一時的に記憶される。そして、バ
ッファメモリ20に圧縮された状態で蓄えられた画像デ
ータは、CPU16からの制御信号に基づいて順次読み
出される。
【0112】ここで、通話の最中にLCD35に表示さ
れる自画像(送信画像)を記録したい場合、オペレータ
により画像取込スイッチ9が押下されることにより、バ
ッファメモリ20に蓄えられた画像データがRAM17
に格納される。
【0113】この場合、圧縮された1画面分の画像デー
タのデータ量は14400ビット(約1.76キロバイ
ト)であるから圧縮された画像データを10画面分格納
するためには、RAM17に画像データ格納領域が約1
8キロバイトあればよいことになる。
【0114】一方、電話機102より入力される音声デ
ータは、TEL側入出力端子1TからNCU31を介し
てADC26によりA/D変換された後、音声圧縮・伸
張回路27によって圧縮処理され、バッファメモリ28
に一時的に記憶される。そして、バッファメモリ28に
圧縮された状態で蓄えられた音声データは、CPU16
からの制御信号に基づいて順次読み出される。
【0115】CPU19は、圧縮された画像データ及び
音声データを順次読み出し、画像データと音声データと
を合成してモデム30に出力する。そして、入力された
圧縮データがモデム30によって変調され、D/A変換
された後に、NCU31からLINE側入出力端子1L
を介してアナログ公衆回線に出力される。
【0116】(受信処理)圧縮された画像データ及び音
声データは、アナログ公衆回線からLINE側入出力端
子1L及びNUC31を介してモデム30に入力され
る。そして、モデム30によって復調された圧縮データ
がモデム30内のDSPによってA/D変換された後に
バス15に出力され、バス15を介してCPU16に順
次転送される。
【0117】CPU16は、合成されたデータを画像デ
ータと音声データとに分離し、圧縮された画像データは
バッファメモリ20に、また、圧縮された音声データは
バッファメモリ28に一旦蓄える。
【0118】次に、画像圧縮・伸張回路19は、書き込
まれた画像圧縮データをバッファメモリ20から順次読
み出し伸張してビデオメモリ23に書き込む。
【0119】ここで、通話の最中にLCD35に表示さ
れる相手画像(受信画像)を記録したい場合、オペレー
タにより画像取込スイッチ10が押下されることによ
り、バッファメモリ20に蓄えられた画像データがRA
M17に格納される。
【0120】この場合、前述の送信処理で説明したよう
に、圧縮された1画面分の画像データのデータ量は約2
5.8キロバイトであるからRAM17の画像データ格
納領域が256キロバイトあれば、画像データを約10
画面分格納することができるため、この10画面分の格
納領域を、例えば、送信用の画像データ格納に3画面、
受信用の画像データ格納に7画面という具合に分割して
利用することもできる。
【0121】一方、音声圧縮・伸張回路27は、書き込
まれた音声圧縮データをバッファメモリ28から順次読
み出し伸張して、一定のレートでDAC29に出力す
る。そして、伸張されたアナログ音声データは、NCU
31からTEL側入出力端子1Tを介して電話機102
に出力され、受話器から聞くことができる。
【0122】以上の送信・受信処理が、電話機102の
受話器が置かれる状態となるまで繰り返し実行される。
【0123】なお、通信中に、通信回線の状態が悪化
し、伝送される画像品位が著しく低下するような場合に
は、伝送される画像データに基づいてCPU16の判断
により、自動的にテレビチューナにより受信されたテレ
ビ画像を表示しても良く、この場合、テレビ受信機にお
けるテレビ放送の受信という基本的な機能が維持でき
る。
【0124】以下、図10及び図11に基づいて送信動
作及び受信動作を説明する。なお、図10及び図11に
おいて、オンフックとは、電話機102の受話器が置か
れている状態をいい、オフフックとは、電話機102の
受話器が持ち上げられた状態をいい、通話中とは、ダイ
アル後に相手から応答が有り、会話が成立している状態
をいう。
【0125】まず、図10に基づいて送信動作を説明す
る。
【0126】図10は、送信時における通信状態の遷移
図である。
【0127】オンフックの状態では、液晶表示部3にお
けるLDC35の画面表示が消えているときに、映像オ
ン・オフスイッチ9aを1回押すと(図10中の(a)
参照)、LCD35が表示状態となり、自分のテレビ受
信機1のカメラ入力画像がモニタとしてLCD35に表
示される。この状態で、もう一度、映像オン・オフスイ
ッチ9aを押すと(図10中の(b)参照)、LCD表
示が消えて元の状態に戻る。
【0128】オンフックの状態から受話器を上げると
(図10中の(c)参照)、オフフックの状態に移行す
る。
【0129】オフフックの状態で、液晶表示部3におけ
るLDC35の画面表示が消えているときに、映像オン
・オフスイッチ9aを1回押すと(図10中の(d)参
照)、LCD35が表示状態となり、前述したオンフッ
ク状態のときと同様に、自分側のテレビ受信機1のカメ
ラ入力画像がモニタとしてLCD35に表示される。こ
の状態で、もう一度、映像オン・オフスイッチ9aを押
すと(図10中の(e)参照)、LCDのモニタ表示が
消えて元のオフフック状態に戻る。
【0130】なお、オンフック及びオフフックの状態
で、LCD35にモニタ表示がなされている状態(図1
0中、オンフック及びオフフックの三重線が引かれてい
る状態)で受話器を上げ下げしても(図10中の(f)
参照)、オンフックからオフフック、または、オフフッ
クからオンフックに状態が移行するだけで、LCD35
のモニタ表示には変化はない。
【0131】次に、LCD35がモニタ表示となってい
るか消えているのかの状態にかかわらず、オフフックの
状態でダイヤル発呼し、相手側と応答が成立すると(図
10中の(g),(h)参照)、通話中の状態に移行
し、LCD35は自分側のモニタ表示となる。この状態
のとき、相手側が電話を切ると(図10中の(i)参
照)、オフフックの状態に移行し、LCD35のモニタ
表示も消える。また、通話中の状態で自分側が電話を切
った場合でも(図10中の(j)参照)、オンフック状
態に移行し、LCD35のモニタ表示も消える。
【0132】通話中で、LCD35が自分側のモニタ表
示中に、映像オン・オフスイッチ9aが押されると(図
10中の(k)参照)、相手側端末との間で通信のネゴ
シエーションが開始される。この結果、相手側端末と自
端末とが相互通信不可能と判断されると(図10中の
(l)参照)、映像オン・オフスイッチ9aが押される
前の状態に戻り、相手側端末と自端末とが相互通信可能
な場合は、テレビ電話区間が成立し(図10中の(m)
参照)、以後、画像データと音声データとの相互通信が
なされる。
【0133】なお、この状態で映像オン・オフスイッチ
9aが何回押されても無視される(図10中の(n)参
照)。この状態のとき、相手側が電話を切ると(図10
中の(o)参照)、オフフックの状態に移行し、LCD
35のモニタ表示も消える。また、自分側が受話器を置
いても(図10中の(p)参照)、オンフックの状態に
移行し、LCD35のモニタ表示も消える。
【0134】そして、オフフックの状態でLCD35の
モニタ表示が消えているときに受話器を置くと、オンフ
ックの状態に移行する(図10中の(q)参照)。
【0135】次に、図11に基づいて受信動作を説明す
る。なお、前述の送信動作の説明により説明した事項に
ついてはその説明を省略する。
【0136】図11は、受信時における通信状態の遷移
図である。ちなみに、図11中、ジグザク線で示す期間
は、リンガートーン、すなわち、電話機102のベルが
鳴っている時間を示す。
【0137】リンガートーンの区間中に(図11中の
(r)参照)、受話器を持ち上げて応答すると(図11
中の(s)参照)、通話中の状態に移行するが、このと
き、送信側と異なってLCD35にモニタ表示はされ
ず、消えたままである。けれども、オンフックの状態で
映像オン・オフスイッチ9aを1回押すと(図11中の
(t)参照)、LCD35がモニタ表示状態となり、自
分側をモニタすることができる。このとき、リンガート
ーンが発生し(図11中の(u)参照)、このリンガー
トーンに応答すると(図11中の(v)参照)、通話中
の状態となり、LCD35はモニタ表示のままとなる。
ちなみに、オンフックの状態で、かつ、リンガートーン
の区間内でも映像オン・オフスイッチ9aは有効であ
る。
【0138】以上説明したように、本実施例では、変調
・復調回路14によって圧縮された画像データ及び音声
データを同時に伝送し、かつ、画像圧縮・伸張回路19
におけるデータ圧縮率(7/100程度)と、変調・復
調回路14の画像データ伝送速度(4800bps)と
に基づいて、LCD35によって表示される1画面分の
画像データ(211200ビット)が3分割されて伝送
されることにより、アナログ公衆回線で高品位な画像が
伝送される。つまり、LCD35の画面サイズが1.4
インチで、1画面が110×160画素×12ビット
(4096色)=211200ビットのデータを有する
ため、3秒に1コマの割合で画像データの伝送を行って
いるが、画面サイズの変更に伴う1画面の画素数及び色
数(階調数)の増減に伴い、1画面分の画像データを伝
送する時間は変更される。
【0139】具体的には、例えば、4096色で画像デ
ータを伝送するモードを通常モードとし、同画素数(1
10×160画素)で65536色(16ビット)の表
示を行うモードを高画質モードとする場合、高画質モー
ドで画像データを伝送するときには、1画面分の画像デ
ータ量は110×160×16=281600ビット
(約34.4キロバイト)となり、画像圧縮処理により
約68/1000にデータが圧縮されることによって1
9200ビットの画像データとされ、この19200ビ
ットを1秒に伝送できるビット数(4800ビット)で
割った時間(すなわち、19200÷4800=4秒)
に1コマの割合で間欠静止画像が伝送される。すなわ
ち、この場合、281600ビットを4で割って求めら
れる70400ビット(約8.6キロバイト)の画像デ
ータが約68/1000に圧縮され、図5に示すよう
に、4800ビットの画像データを含む映像符号とされ
る。
【0140】また、従来のテレビ電話装置では、送られ
たきた画像を記録するためには、記録するために別の記
録装置(例えば、オーディオカセットテープレコーダ
等)を必要としていたが、本実施例では、大容量のRA
M17を搭載することにより通話の最中に画像を記録し
たい場合、画像取込スイッチ10の押下により容易に好
みの画像を保存できる。
【0141】さらに、従来のテレビ電話装置では、一般
に、据え置き型を前提として作られており、一度設置し
たら他の場所に移動して使うことは不可能であったた
め、圧縮したデータを伝送するために画像入力部である
カメラ部,画像表示部であるCRT,音声入出力部であ
る電話機が一体となって構成されており、装置の小型・
軽量化が難しく、携帯型の装置を得にくいし、既存の電
話機を利用することができなかったが、本実施例では、
近時における液晶表示装置の高画質化により、表示装置
として従来のCRTに代わってカラーTFT型液晶表示
装置を採用することで、消費電力を少なくするととも
に、装置の小型・軽量化を図ることが可能となってい
る。この場合、液晶表示装置に用いられるバックライト
に、小型の平面型蛍光管が用いられることにより、LC
D35部分をさらに薄型化でき、大幅に小型・軽量化が
できる。
【0142】また、従来のテレビ電話装置では、装置本
体にカメラ部が固定されているため、画像の撮影範囲が
限定されていたが、本実施例のテレビ受信機1は、図2
に示すように、装置本体1aからカメラ部2が着脱自在
に設けられ、装置本体1aとカメラ部2とは映像ケーブ
ル2aによって接続されているため、画像の送信処理時
に、カメラ部2を装置本体1aから離すことが可能であ
り、装置本体1aの配置位置に関係なく、オペレータの
好みにより自由に撮影(画像の取り込み)ができる。
【0143】さらに、テレビチューナ36からの入力信
号をバッファメモリ20に出力するADC37に映像入
力端子として、コンポジットビデオ入出力端子やアナロ
グ/ディジタルRGB入出力端子等を設けることにより
ビデオカセットレコーダ(VCR)やレーザーディスク
プレーヤ(LDP)を含む映像機器、または、コンピュ
ータ等と接続することも可能となり、例えば、映像出力
端子を有するビデオカセットレコーダ等を接続すること
により液晶表示部3にビデオ画像を表示することも可能
である。
【0144】このように、本実施例では、相手の顔を見
ながら電話することができるというテレビ電話装置本来
の特長を生かしつつ、高品位な画像伝送が実現できる。
【0145】なお、画像データの圧縮方式としては、本
実施例におけるJPEGアルゴリズムに限らず、例え
ば、ブロック符号化方式、予測符号化方式、直交変換符
号化方式等であってもよく、また、音声データの圧縮方
式としては、本実施例におけるCELPアルゴリズムに
限らず、例えば、AD−PCM(Adaptive Differenti-
al Palse Code Modulation)方式、VSELP(Vector
Sum Excited Linear P-rediction)方式等であっても構
わない。
【0146】
【発明の効果】本発明によれば、請求項1記載の発明で
は、テレビチューナとカメラ部と液晶表示部とが一体的
に設けられて構成される筐体内に、変調・復調回路、画
像処理回路、音声処理回路が内蔵されることで、小型・
軽量化が図ることができ、この場合、請求項2記載の発
明のように、通信時に、前記テレビチューナにより受信
されたテレビ画像を前記液晶表示部に表示することで、
画像の送受信中にテレビ放送を見ることができる。
【0147】また、請求項3記載の発明によれば、液晶
表示部のバックライトとして平面蛍光管が用いられるこ
とで、液晶表示部を薄型化でき、全体としてさらに小型
・軽量化を図り、携帯性を高めることができる。
【0148】そして、請求項4記載の発明によれば、筐
体に、着脱自在に設けられたバッテリ部を有することに
より、携帯利用を容易化することができる。
【0149】さらに、請求項5記載の発明によれば、前
記カメラ部により取り込んだ画像データを保持し、前記
液晶表示部に表示することで、テレビ受像機を電子スチ
ルカメラとしても使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のテレビ受信機を示す外観図である。
【図2】図1のカメラ部を外した状態を示す図である。
【図3】図1のテレビ受信機の接続関係を説明するため
の図である。
【図4】図1のテレビ受信機の概略構成を示すブロック
図である。
【図5】多重化符号の1フレームの構成を示す図であ
る。
【図6】LCDの分解斜視図である。
【図7】平面型蛍光管の分解斜視図である。
【図8】制御部の制御動作を示すフローチャートであ
る。
【図9】図8に続く制御部の制御動作を示すフローチャ
ートである。
【図10】送信時における通信状態の遷移図である。
【図11】受信時における通信状態の遷移図である。
【符号の説明】
1 テレビ受信機 1a 装置本体 1b 電源部 1L LINE側入出力端子 1T TEL側入出力端子 2 カメラ部 2a 映像ケーブル 3 液晶表示部 4 パワースイッチ 5 パワーインジケータ 6 チューニングボタン 7 ボリュームダイヤル 8 イヤホン端子 9a 映像オン・オフスイッチ 9b 子画面オン・オフスイッチ 10 画像取込スイッチ 11 制御回路 12 画像処理回路 13 音声処理回路 14 変調・復調回路 15 バス 16 CPU 17 RAM 18 ROM 19 画像圧縮・伸張回路 20 バッファメモリ 21 ADC 22 ビデオメモリ 23 ビデオメモリ 24 DAC 25 画像入力端子 26 ADC 27 音声圧縮・伸張回路 28 バッファメモリ 29 DAC 30 モデム 31 NCU 32 レンズ 33 CCD 34 DD 35 LCD 35a 前面シールドケース 35a1 画面表示用開口部 35a2 絶縁テープ 35a3 絶縁テープ 35b 液晶表示ユニット 35b1 スキャンドライバ回路 35b2 データドライバ回路 35b3 液晶パネル 35b4 フレキシブル基板 35c 背面シールドケース 35c1 バックライト用開口部 35c2 両面テープ 35c3 両面テープ 35c4 両面テープ 36 テレビチューナ 37 ADC 38 平面蛍光管 38a 前面ガラスパネル 38b 背面ガラスパネル 38c 枠ガラス 38d,38e リード片 38f 排気管 38g 蛍光面 39 樹脂シート 40,41 両面テープ 42 シールドケース 43 スペーサ 44 基板 45 リード線 46 コネクタ 47,48 両面テープ 49 絶縁テープ 101 モジュラージャック式コンセント 102 電話機 103 モジュラープラグ 104 モジュラーケーブル
【手続補正書】
【提出日】平成6年3月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0097
【補正方法】変更
【補正内容】
【0097】そして、現在、通話状態でないと判断され
ると、映像オン・オフスイッチ9aが押されたか否かが
判断され(ステップS7)、押されていなければ上記ス
テップS2の処理から再度実行される。これにより、通
話状態ではなく、映像オン・オフスイッチ9aが押され
ていない状態のループAを構成する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0100
【補正方法】変更
【補正内容】
【0100】次いで、キースイッチ9a,9b,10,
・・・からの入力があるかどうかをチェックするために
キースキャンが行われ(ステップS11)、NCU31
のライン電圧レベルを監視することにより、通話中か否
かが判断されるとともに(ステップS12)、通話中で
ないときには、映像オン・オフスイッチ9aが押された
か否かが判断される(ステップS13)。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0101
【補正方法】変更
【補正内容】
【0101】ここで、上記ステップS13の判断処理に
おいて、映像オン・オフスイッチ9aが押されていない
場合には、上記ステップS10の処理から再度実行され
る。これにより、通話状態でなく、映像オン・オフスイ
ッチ9aが押された状態のループBが構成される。ま
た、上記ステップS13の判断処理において、映像オン
・オフスイッチ9aが押されている場合には、液晶表示
部3のLCD35に表示される画面が消去され(ステッ
プS14)、上記ステップS2の処理から再度実行され
る。一方、上記ステップS12の判断処理において、通
話中であると判断された場合には、後述するステップS
16の処理に移行する。すなわち、通話中でないときに
は、映像オン・オフスイッチ9aを押してオンすること
により、携帯型のテレビ受信機1のカメラ部2で撮影さ
れた映像を液晶表示部3のLCD35に表示させること
ができ、また、この状態で、映像オン・オフスイッチ9
aを押してオフすることにより、液晶表示部3のLCD
35の表示を消すことができる。一方、上記ステップS
6の判断処理において、通話状態であると判断される
と、続いて受信フラグがオフ(=“0”)である場合、
上記ステップS9での処理と同様に、液晶表示部3の表
示画面(LCD35)の初期設定が行われる(ステップ
S15)。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0102
【補正方法】変更
【補正内容】
【0102】そして、キースイッチ9a,9b,10,
・・・からの入力があるかどうかをチェックするために
キースキャンが行われ(ステップS16)、現在通話状
態にあるか否かが判断される(ステップS17)。この
ステップS17の判断処理において、通話状態でない場
合、上述したステップS14、ステップS2の処理から
再度実行される。一方、上記ステップS17の判断処理
において、現在通話状態であると判断されると、映像オ
ン・オフスイッチ9aが押されたか否かが判断される
(ステップS18)。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0103
【補正方法】変更
【補正内容】
【0103】このステップS18の判断処理において、
映像オン・オフスイッチ9aが押されていないと判断さ
れると、上記ステップS16の処理から再度実行され
る。これにより、通話状態であるが映像を送受信してい
ない状態のループCを構成する。一方、上記ステップS
18の判断処理において、映像オン・オフスイッチ9a
が押されている場合、後述の図9に示す処理に進む。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0105
【補正方法】変更
【補正内容】
【0105】上記ステップS18の判断処理で映像オン
・オフスイッチ9aが押されている場合、ネゴシエーシ
ョン処理が行われ(ステップS21)、液晶表示部3の
画面の初期設定が行われる(ステップS22)。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0108
【補正方法】変更
【補正内容】
【0108】ここで、通話中の場合、上記ステップS2
3からの処理が再度実行される。これにより、通話状態
であり、映像を送受信している状態のループDを構成す
る。他方、通話中でない場合、図8に示す上記ステップ
S14,ステップS2の処理から再度実行される。すな
わち、通話中であるときには、映像オン・オフスイッチ
9aを押すことにより、映像の送受信が可能となる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0126
【補正方法】変更
【補正内容】
【0126】図10は、送信時における通信状態の遷移
図である。なお、同図で大文字のアルファベット及びス
テップ(S6,S7,S12,S13,S17,S1
8,S27)で示されているのは、図8及び図9のフロ
ーチャートに対応している。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0127
【補正方法】変更
【補正内容】
【0127】電源を投入した後、オンフックの状態(ル
ープA)では、液晶表示部3におけるLCD35の画面
表示が消えているときに、映像オン・オフスイッチ9a
を1回押すと(図8中のステップS7及び図10中の
(a)参照)、LCD35が表示状態となり(ループA
→ループB)、自分のテレビ受信機1のカメラ入力画像
がモニタとしてLCD35に表示される。この状態で、
もう一度、映像オン・オフスイッチ9aを押すと(図8
中のステップS13及び図10中の(b)参照)、LC
D表示が消えて元の状態に戻る(ループB→ループ
A)。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0128
【補正方法】変更
【補正内容】
【0128】オンフックの状態(ループA)から受話器
を上げると(図10中の(c)参照)、オフフックの状
態に移行する。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0129
【補正方法】変更
【補正内容】
【0129】オフフックの状態(ループA)で、液晶表
示部3におけるLCD35の画面表示が消えているとき
に、映像オン・オフスイッチ9aを1回押すと(図8中
のステップS7及び図10中の(d)参照)、LCD3
5が表示状態となり、前述したオンフック状態のときと
同様に、自分側のテレビ受信機1のカメラ入力画像がモ
ニタとしてLCD35に表示される。この状態で、もう
一度、映像オン・オフスイッチ9aを押すと(図8中の
ステップS13及び図10中の(e)参照)、LCDの
モニタ表示が消えて元のオフフック状態に戻る(ループ
B→ループA)。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0131
【補正方法】変更
【補正内容】
【0131】次に、LCD35がモニタ表示となってい
るか消えているのかの状態にかかわらず、オフフックの
状態でダイヤル発呼し、相手側と応答が成立すると(図
8中のステップS6,S12及び図10中の(g),
(h)参照)、通話中の状態に移行し、LCD35は自
分側のモニタ表示となる(ループC)。この状態のと
き、相手側が電話を切ると(図8中のステップS17及
び図10中の(i)参照)、オフフックの状態に移行
し、LCD35のモニタ表示も消える(ループC→ルー
プA)。また、通話中の状態で自分側が電話を切った場
合でも(図8中のステップS17及び図10中の(j)
参照)、オンフック状態に移行し、LCD35のモニタ
表示も消える。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0132
【補正方法】変更
【補正内容】
【0132】通話中(ループC)で、LCD35が自分
側のモニタ表示中に、映像オン・オフスイッチ9aが押
されると(図8中のステップS18及び図10中の
(k)参照)、相手側端末との間で通信のネゴシエーシ
ョンが開始される。この結果、相手側端末と自端末とが
相互通信不可能と判断されると(図10中の(l)参
照)、映像オン・オフスイッチ9aが押される前の状態
に戻り、相手側端末と自端末とが相互通信可能な場合
は、テレビ電話区間が成立し(図10中の(m)参
照)、以後、画像データと音声データとの相互通信がな
される(ループC→ループD)。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0133
【補正方法】変更
【補正内容】
【0133】なお、この状態で映像オン・オフスイッチ
9aが何回押されても無視される(図10中の(n)参
照)。この状態(ループD)のとき、相手側が電話を切
ると(図9中のステップS27及び図10中の(o)参
照)、オフフックの状態に移行し、LCD35のモニタ
表示も消える(ループD→ループA)。また、自分側が
受話器を置いても(図9中のステップS27及び図10
中の(p)参照)、オンフックの状態に移行し、LCD
35のモニタ表示も消える(ループD→ループA)。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0137
【補正方法】変更
【補正内容】
【0137】リンガートーンの区間中(ループA)に
(図11中の(r)参照)、受話器を持ち上げて応答す
ると(図8中のステップS6及び図11中の(s)参
照)、通話中の状態に移行するが、このとき、送信側と
異なってLCD35にモニタ表示はされず、消えたまま
である(ループA→ループC)。しかしながら、オンフ
ックの状態(ループA)で映像オン・オフスイッチ9a
を1回押すと(図8のステップS7及び図11中の
(t)参照)、LCD35がモニタ表示状態となり、自
分側をモニタすることができる(ループA→ループ
B)。このとき、リンガートーンが発生し(図11中の
(u)参照)、このリンガートーンに応答すると(図8
中のステップS12及び図11中の(v)参照)、通話
中の状態となり、LCD35はモニタ表示のままとな
る。ちなみに、オンフックの状態で、かつ、リンガート
ーンの区間内でも映像オン・オフスイッチ9aは有効で
ある。
【手続補正16】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
【手続補正17】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
【手続補正18】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】
【手続補正19】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テレビチューナと、前記テレビチューナに
    より受信されたテレビ画像を画像データとして取り込む
    カメラ部と、所定の画像データを表示する液晶表示部と
    を一体的に設けて構成される筐体に、通信回線に接続し
    て画像データ及び音声データの入出力を行う第一入出力
    端子及び電話機に接続して音声データの入出力を行う第
    二入出力端子を設け、該通信回線を介して画像データ及
    び音声データを同時に送受信するテレビ受信機であっ
    て、 前記筐体に、 前記第一入出力端子を介して出力する所定データを変調
    するとともに、該第一入手力端子を介して入力される所
    定データを復調する変調・復調回路と、 前記カメラ部から取り込んだ画像データを符号化して圧
    縮し、圧縮された圧縮画像データを前記変調・復調回路
    より前記通信回線に出力するとともに、該変調・復調回
    路より復調された圧縮画像データを復号化して伸張し、
    伸張された伸張画像データを前記液晶表示部に出力する
    画像処理回路と、 前記第二入出力端子を介して電話機から取り込んだ音声
    データを符号化して圧縮し、圧縮された圧縮音声データ
    を該変調・復調回路より前記通信回線を介して出力する
    とともに、前記変調・復調回路より復調された圧縮音声
    データを復号化して伸張し、伸張された伸張音声データ
    を該第二入出力端子を介して電話機に出力する音声処理
    回路と、 を内蔵したことを特徴とするテレビ受信機。
  2. 【請求項2】通信時に、前記テレビチューナにより受信
    されたテレビ画像を前記液晶表示部に表示する手段を備
    えたことを特徴とするテレビ受信機。
  3. 【請求項3】前記液晶表示部は、平面蛍光管からなるバ
    ックライト装置を有することを特徴とする請求項1また
    は2記載のテレビ受信機。
  4. 【請求項4】前記筐体は、着脱自在に設けられたバッテ
    リ部を有することを特徴とする請求項1、2または3記
    載のテレビ受信機。
  5. 【請求項5】前記カメラ部により取り込んだ画像データ
    を保持するメモリと、 該メモリに保持された画像データを前記液晶表示部に表
    示させる手段と、 を具備したことを特徴とする請求項1記載のテレビ受信
    機。
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