JP3189801B2 - 半導体評価装置,これに用いる磁界検出器及びこの製造方法並びに半導体評価用プログラムを記憶した記憶媒体 - Google Patents

半導体評価装置,これに用いる磁界検出器及びこの製造方法並びに半導体評価用プログラムを記憶した記憶媒体

Info

Publication number
JP3189801B2
JP3189801B2 JP24291698A JP24291698A JP3189801B2 JP 3189801 B2 JP3189801 B2 JP 3189801B2 JP 24291698 A JP24291698 A JP 24291698A JP 24291698 A JP24291698 A JP 24291698A JP 3189801 B2 JP3189801 B2 JP 3189801B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor
electromagnetic field
conductor pattern
layer
shaped conductor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP24291698A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000074969A (ja
Inventor
尚哉 玉置
則夫 増田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP24291698A priority Critical patent/JP3189801B2/ja
Priority to CA002380707A priority patent/CA2380707C/en
Priority to CA002275781A priority patent/CA2275781C/en
Priority to US09/336,623 priority patent/US6300779B1/en
Publication of JP2000074969A publication Critical patent/JP2000074969A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3189801B2 publication Critical patent/JP3189801B2/ja
Priority to US09/949,762 priority patent/US6661243B2/en
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/28Testing of electronic circuits, e.g. by signal tracer
    • G01R31/302Contactless testing
    • G01R31/315Contactless testing by inductive methods
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R29/00Arrangements for measuring or indicating electric quantities not covered by groups G01R19/00 - G01R27/00
    • G01R29/08Measuring electromagnetic field characteristics
    • G01R29/0864Measuring electromagnetic field characteristics characterised by constructional or functional features
    • G01R29/0892Details related to signal analysis or treatment; presenting results, e.g. displays; measuring specific signal features other than field strength, e.g. polarisation, field modes, phase, envelope, maximum value

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)
  • Tests Of Electronic Circuits (AREA)
  • Testing Of Individual Semiconductor Devices (AREA)
  • Measuring Magnetic Variables (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体評価装置に
係り、特に、半導体の近傍電磁界強度を評価する半導体
評価装置に関する。本発明はまた、この半導体評価装置
に用いられるのに好適な磁界検出器に関する。
【0002】
【従来の技術】電子機器のEMI(electromagnetic int
erference)評価は、各種規格に規定される測定方法に従
って電子機器の遠方放射界を測定し、その放射量が規格
を満足しているかを評価するものである。もし規格を満
足していない場合には、電子機器内部の問題箇所を特定
するために、電子機器の筐体やプリント回路基板レベル
を評価対象とし、さらに詳細な評価が行われる。
【0003】その基本的な評価方法としては、対象物の
各部における電流や電圧、または近傍電磁界等の電気的
パラメータを適切な方法によって測定することにより、
EMC的に問題が生じる可能性のある箇所を特定する手
法がある。例えば、特開平730874号公報には、2
次元電磁界強度測定装置を用い、電子機器に内蔵される
プリント回路基板を取り出し、プリント回路基板の近傍
に磁界検出器を配置して、基板と平行な面での2次元磁
界分布を測定し、磁界強度の強い箇所がノイズ源の可能
性が高いと評価する手法が開示されている。
【0004】そして、このような従来例では、測定者の
経験とノウハウにより、問題箇所と問題となる回路動作
のメカニズムを具体的に絞り込み、最適なEMC対策を
行うという方法が多く用いられている。EMC対策で
は、評価対象となる電子機器の回路動作に与える電気的
影響を極力抑えるために、非接触で測定することが重要
である。半導体単体(例えば半導体パッケージ)を対象
に電子機器と同様に内部の問題箇所を非接触で特定しよ
うとすると、高空間分解能な電磁界検出器が必要とな
る。
【0005】しかしながら、半導体に対応した実用的な
電磁界検出器は、未だ知られていない。
【0006】半導体のノイズ評価法として、半導体単体
からの放射性ノイズの測定方法が示されたIEC発行の"El
ectromagnetic Emission (EME) Measurement of Integr
atedCircuits, DC to 1 GHz" IEC 47A/428/NP NEW WORK
ITEM PROPOSAL, 1996.2がある。また、半導体の各ピン
に生じる伝導性ノイズの測定方法が示されたIEC発行
の"Electromagnetic compatibility measurement proce
dures for integrated circuits " IEC 47A/429/NP NEW
WORK ITEM PROPOSAL, 1996.2 がある。
【0007】半導体パッケージ単体からの放射性ノイズ
を測定する方法として、2つの方法が示されている。1
つ目の方法を以下に示す。プリント回路基板の表面に評
価対象の半導体を装荷し、その裏面に半導体を動作させ
るための周辺回路を構成する。TEMCELL上部の一
面において、プリント回路基板の半導体を装荷した面を
TEMCELLの内側になるように固定する。そして、
TEMCELLの一端を無反射終端し、他の一端をスペ
クトラムアナライザに接続することにより、周辺の回路
の影響を除いて、半導体のみからの放射性ノイズを測定
することができる。
【0008】2つ目の方法を以下に示す。プリント回路
基板の表面に評価対象の半導体を装荷し、その裏面に半
導体を動作させるための周辺回路を構成する。そして、
半導体を装荷した面を上にし、その上方にセミリジッド
同軸ケーブルで作製されたシールディドループを配置す
る。走査機構によりシールディドループをプリント回路
基板と平行な面に沿って半導体近傍を走査することで、
半導体のみからの放射性ノイズを測定することができ
る。この場合、各測定点で得られる出力のうち、最大値
について評価される。
【0009】また、半導体パッケージの各ピンに生じる
伝導性ノイズを測定する方法について以下に示す。構造
は、評価対象の半導体を装荷するためのテストボード、
及びテストボードとスペクトラムアナライザを接続する
ためのメインボードから成る。円形のテストボードの中
心に半導体が装荷され、このテストボードがメインボー
ドの中心に取り付けられる。2つのボード上には外側に
向かって放射状に配線が設けられており、半導体の各ピ
ンからの伝導性ノイズはメインボードの外縁付近に取り
付けられた同軸タイプのコネクタを介して接続されたス
ペクトラムアナライザで測定される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】半導体パッケージ単体
からの放射性ノイズを測定する方法についての問題点を
以下に示す。まず、TEMセルを用いる方法についての
問題点を示す。第1の問題点は、半導体が装荷されるプ
リント回路基板の設計には詳細な規定がなく、評価結果
がプリント回路基板の設計に依存する。また、半導体が
装荷されるプリント回路基板は正方形であるため、取り
付け方は4通りあるが、取り付け方によって異なる結果
が得られる。
【0011】その理由は、プリント回路基板から半導体
が装荷される面の電磁波が放射される際に偏波を持って
いることや、放射の大きいピンの位置が変化するために
放射特性が変わってしまうためと考えられる。
【0012】第2の問題点は、例え放射性ノイズが正確
に測れたとしても、もし許容できないノイズ量だった場
合にはなんらかの対策を行う必要があるが、この方法で
は問題箇所を特定することは非常に困難である。
【0013】その理由は、半導体がTEMセル内にある
ため、半導体のどの部分に問題があるかということを正
確に確認できないためである。
【0014】第3の問題点は、評価半導体ごとにプリン
ト回路基板を作製する必要があり、時間的、経済的にコ
ストがかかる。
【0015】第4の問題点は、一定の条件で評価される
ため、ユーザの使用条件によっては評価結果が反映され
ない場合も考えられる。
【0016】また、シールディドループを用いる方法に
ついての問題点を以下に示す。第1の問題点は、半導体
が装荷されるプリント回路基板の設計には詳細な規定が
なく、評価結果がプリント回路基板の設計に依存する。
【0017】その理由は、プリント回路基板から半導体
が装荷される面の電磁波が放射される際に偏波を持って
いるために放射特性が変わってしまうためと考えられ
る。
【0018】第2の問題点は、例え放射性ノイズが正確
に測れたとしても、もし許容できないノイズ量だった場
合にはなんらかの対策を行う必要があるが、この方法で
は問題箇所を特定することは非常に困難である。
【0019】その理由は、シールディドループがセミリ
ジッド同軸ケーブルで作製されるために小型化が困難
で、その結果、空間的な分解能が不充分であり、半導体
のどの部分からの放射が大きいかを正確に確認できない
ためである。
【0020】第3の問題点は、評価半導体ごとにプリン
ト回路基板を作製する必要があり、時間的、経済的にコ
ストがかかる。
【0021】第4の問題点は、一定の条件で評価される
ため、ユーザの使用条件によっては評価結果が反映され
ない場合も考えられる。
【0022】次に、半導体パッケージの各ピンに生じる
伝導性ノイズを測定する方法についての問題点を示す。
【0023】第1の問題点は、テストボードとメインボ
ードの電気的接続が金属ピンの圧着による点接触による
ため1GHzに近い高周波帯において伝送特性が乱れてしま
う。
【0024】その理由は、点接触部分においてインピー
ダンスが不連続になるためと考えられる。
【0025】第2の問題点は、評価半導体ごとにテスト
ボードを作製する必要があり、時間的、経済的にコスト
がかかる。
【0026】第3の問題点は、一定の条件で評価される
ため、ユーザの使用条件によっては評価結果が反映され
ない場合も考えられる。
【0027】第4の問題点は、スペース的な問題により
大規模な構成の周辺回路を必要とする半導体の評価は困
難である。
【0028】このように、従来例では、第1に、半導体
の放射性ノイズを正確に測定することが困難で、第2
に、放射性ノイズが測定されたとしても、その半導体内
のどの部分に問題があるのかを特定することができな
い、という不都合があった。
【0029】
【発明の目的】本発明の目的は、係る従来例の有する不
都合を改善し、特に、半導体の放射ノイズを正確に測定
することができる磁界検出器を提供することにある。本
発明はさらに、作業効率が良く、信頼性の高い半導体の
EMI評価を行うことができる半導体評価装置を提供す
ることを、その目的とする。
【0030】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、
導体の上面に平行な平面内の2次元電磁界分布を測定す
る電磁界測定手段と、この電磁界測定手段によって測定
された半導体の電磁界分布から予め定められたしきい値
より大きい電磁界分布を抽出すると共に当該電磁界分布
を前記二次元平面内の分布画像に変換する分布画像生成
手段とを備えると共に、この分布画像生成手段によって
生成された分布画像と予め生成された前記半導体の配線
やリードフレームの投影画像とを照合する画像照合手段
と、この画像照合手段での照合により電磁界分布と前記
配線やリードフレームの画像が重なる場合には当該重な
った配線又はリードフレームを放射源と特定する放射源
特定手段とを備えた、という構成を採っている。これに
より前述した目的を達成しようとするものである。
【0031】電磁界測定手段は、半導体から放射される
電磁界分布を測定する。すると、分布画像生成手段は、
半導体の電磁界分布から予め定められたしきい値より大
きい電磁界分布と当該分布の位置情報とを抽出する。こ
の位置情報は、しきい値を越えた電磁界の有無を各画素
に格納した分布画像である。そして、画像照合手段及び
放射源特定手段は、この電磁界分布の位置情報に基づい
て放射電磁界の大きい部分を特定する。すなわち、半導
体の配線やリードフレームなどの部分を特定する。これ
により、半導体から放射される電磁界の評価を行う。
【0032】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の構成
を示している。半導体評価装置は、半導体の上面に平行
な平面内の2次元電磁界分布を測定する電磁界測定手段
1と、この電磁界測定手段1によって測定された半導体
の電磁界分布から予め定められたしきい値より大きい電
磁界分布を抽出すると共に当該電磁界分布を二次元平面
内の分布画像に変換する分布画像生成手段2と、分布画
像生成手段2によって生成された分布画像と予め生成さ
れた半導体の配線やリードフレームの投影画像とを照合
する画像照合手段3と、この画像照合手段3での照合に
より電磁界分布と配線やリードフレームの画像が重なる
場合には当該重なった配線又はリードフレームを放射源
と特定する放射源特定手段4とを備えている。
【0033】電磁界測定手段1は、例えば、半導体近傍
の磁界を測定する磁界検出器206と、この磁界検出器
206を用いて半導体の放射電磁界を測定する測定部2
10と、磁界検出器28は半導体近傍にて走査させる走
査部207とを備える。磁界検出器は、好適な実施形態
では、信号線を有する信号層と、この信号層のグランド
となるグランド層とを備える。また、電磁界検出部20
6の後段に、電界又は磁界の一方のみを計測する際に他
方の影響を除去するための減衰器47を設けるようにし
てもよい。
【0034】図2は図1に示した構成での処理例を示す
フローチャートである。図中の符号はそれぞれの処理を
行う構成要素の符号である。図2に示すように、前処理
として、評価用半導体のリードフレームを撮像する(2
05)。撮像画像31の例を図3(A)に示す。撮像画
像31には、半導体チップ32と、リードフレーム33
とが撮像されている。また、半導体のピンアサイン情報
を入力する(213)。
【0035】そして、評価用半導体の近傍二次元の電磁
界分布を測定する(210)。自動的に、または手動の
設定により電磁界の振幅のしきい値を特定する(21
1)。さらに、しきい値を越える電磁界の分布を抽出す
る(214)。この電磁界分布の画像34の一例を図3
(B)に示す。次いで、この分布画像34と撮像画像3
1とを図3(C)に示すように重ね合わせる(21
4)。さらに、両者が重なるリードフレームを抽出する
(214)。抽出画像の一例を図3(D)に示す。そし
て、抽出されたリードフレームのピン番号を同定し、さ
らにそのピン番号を出力する。ピン番号のみではなく、
実施の形態によっては、すべてのピンについて電磁界強
度を出力するようにしてもよい。
【0036】すべてのピンについて電磁界強度を出力す
る実施形態では、分布画像生成手段2は、半導体から放
射される電磁界の最大値から最小値までを複数段階の放
射強度区分に分類する機能を備える。この場合、放射源
特定手段4は、放射強度区分毎にそれぞれ該当する配線
又はリードフレームを特定する機能を備えるとよい。さ
らに、各リードフレームについて放射強度が定まる場合
には、リードフレームを放射強度区分の順番に並べ替え
ると共に当該並べ替えたリードフレーム情報を外部出力
する機能を備えるとよい。すべてのリードフレームにつ
いて放射強度を定めるには、このリードフレームの並べ
替えの順序に変化がなくなるまで放射強度区分の区分探
位を小さくするようにするとよい。
【0037】また、ある実施形態では、放射源特定手段
4は、予め定義されたリードフレームの回路上の機能を
示すピンアサインデータベースを参照して並べ替えたリ
ードフレームと当該ピンアサインとを合成して外部出力
する機能を備える。すると、半導体評価用データが生成
される。この本実施形態によりユーザに提供される半導
体評価用データは、望ましい実施形態では、半導体のリ
ードフレームの回路上の機能を各ピンアサイン毎に示す
ピンアサインデータと、電磁界検出器によって検出され
た電磁界強度を各ピン毎に示す電磁界強度データと、こ
の電磁界強度データと対応する各ピンについて当該電磁
界強度順の順序が定義された順序データとを備えてい
る。そして、順序データによる順序でピンアサインデー
タと電磁界強度データとを関連づけられている。この構
造のデータによると、電磁界強度の大きい順序で、ピン
の機能を示すピンアサインデータとその電磁界強度が表
示される。これにより、半導体の放射電磁界が許容量を
上回った場合に、放射源となったリードフレームを簡単
に特定することができ、さらに、回路上の機能までも表
示されるため、対応策の立案に役立つ情報をユーザに提
供することができる。
【0038】分布画像生成手段2,画像照合手段3,お
よび放射源特定手段4の種々の機能は、コンピュータな
どの演算装置により実現することができる。この場合、
演算装置は、CPUなどの中央処理装置と、主記憶装置
と、入出力制御装置と、補助記憶装置と、ディスプレイ
とを備える。そして、補助記憶装置に上述した各機能を
コンピュータに実行させるためのプログラムを格納す
る。補助記憶装置へのプログラムの格納は、入出力制御
部を介してCD−ROMなどの記憶媒体から導入する手
法の他、通信回線を介して補助記憶装置に格納するよう
にしてもよい。
【0039】このプログラムは、演算装置を動作させる
指令として、電磁界検出器206によって測定された半
導体近傍の電磁界分布から予め定められたしきい値より
大きい電磁界分布を抽出させる指令と、この電磁界分布
を二次元平面内の分布画像に変換させる指令と、この分
布画像と予め生成された半導体の配線やリードフレーム
の投影画像とを照合させる指令と、この照合により電磁
界分布と配線やリードフレームの画像が重なる場合に
は、当該重なった配線又はリードフレームを放射源と特
定させる指令とを備える。これら「させる指令」という
のは、演算装置のオペレーティングシステムやその他の
アプリケーションに依存して所期の機能をコンピュータ
に実現させるためのプログラムを含む。もちろん、この
プログラムのみで演算装置全体を制御するようにしても
よい。
【0040】また、これら分布画像生成手段や放射源特
定手段の種々の機能は、論理回路によっても実現するこ
とができる。上述した半導体評価用データは、この論理
回路によって生成するようにしても良い。
【0041】
【実施例】<半導体評価装置>図4は本発明の一実施形
態の構成を示すブロック図である。図4に示す例では、
半導体評価装置は、評価用の半導体201が装着される
装着部202と、この装着部202に装着された半導体
201を駆動する半導体駆動部203,204と、この
半導体駆動部203,204によって駆動されている半
導体201からの放射電磁界を検出する電磁界検出部2
06と、この電磁界検出部206の出力を測定する測定
部210と、半導体201の配線やリードフレームの形
状を撮影する撮像部205と、電磁界検出部206およ
び撮像部205を三軸方向に走査する走査部207と、
この走査部207の走査範囲、走査ピッチ、走査速度等
の情報、及び撮像部と測定部の設定等の情報が入力され
る入力部211と、この入力部211に入力された情報
により走査部207、撮像部205、及び測定部210
を制御すると共に当該測定部210や撮像部205から
の情報を受信する制御部209とを備えている。図4に
示す例では、撮像部205からの出力は処理部209を
介して制御部208に入力される。
【0042】また、半導体評価装置は、制御部208を
介して測定部210や撮像部205からの情報を基に2
次元電磁界分布を作成すると共に記録する記録部212
と、この記録部212で作成される2次元電磁界分布に
基づいて任意に設定可能なしきい値より大きい放射電磁
界の分布を抽出し、抽出される電磁界分布を撮像部20
5からの画像に投影して、放射の大きい半導体の配線や
リードフレームを特定する演算部214と、記録部21
2で作成される2次元電磁界分布と、演算部214で作
成される放射電磁界の大きい線状の電磁界分布と、撮像
部205からの画像とを表示する表示部215とを備え
ている。ここで、半導体駆動部203,204は、半導
体駆動回路部203または半導体駆動ソフトウェア起動
部204の少なくとも1つを有する。
【0043】まず、評価対象の半導体201は半導体装
着部202により固定される。半導体21は、半導体駆
動用回路部203及び半導体駆動用ソフトウェア起動部
204のうち少なくとも一つに接続される。撮像部20
5と電磁界検出部206が走査部207に固定され、制
御部208に接続される。撮像部205の出力は処理部
209を介し、また電磁界検出部206の出力は測定部
210を介して制御部208に接続される。入力部21
1が接続された制御部208は記録部212に接続され
る。記録部212は、記憶部213が接続された演算部
214を介して表示部215に接続される。
【0044】評価用半導体201を半導体装着部202
に固定されると、3軸方向に走査可能な走査部207に
固定された撮像部205は、評価対象の半導体チップま
たは半導体パッケージの評価対象範囲に存在するリード
フレームや配線を撮影する。そして、撮影された結果を
図3に示した撮像画像31として保存する。この撮像画
像31にはリードフレームの画像33と半導体チップの
画像32から構成されている。この撮像画像31は必要
に応じてディジタル処理された後、電子情報として記録
部212に保存する。
【0045】次に、評価用半導体201を半導体駆動用
回路部202及び半導体駆動用ソフトウェア起動部20
3により動作状態とする。3軸方向に走査可能な走査部
207に固定された電磁界検出部206を、評価領域に
おいて評価用半導体201の上面と平行に2次元に走査
し、評価用半導体201より発せられる放射電磁界を検
出して測定部210で測定し、測定された2次元電磁界
分布の画像34を電子情報として記録部212に保存す
る。
【0046】次にリードフレームを特定する手段につい
て説明する。振幅のしきい値gを入力部211より与
え、演算部214において、しきい値以上の振幅の電磁
界分布34を抽出する。そして、撮影された画像31と
抽出された電磁界分布34の画像を画像中に設けてある
基準点により位置合わせをして重ね合わせる。この結果
を照合画像35とする。次に、照合画像35において、
抽出された電磁界分布34と重なるリードフレームを抽
出した抽出画像36を得る。
【0047】この画像36を得る方法はいくつかある
が、その抽出方法の一例を以下に示す。リードフレーム
の画像31をn×nの画像に分割する。したがって、x
=x1…xn、y=y1…ynである。画像31から中
央部の半導体チップを除去し、リードフレームの画像3
3だけを残した画像を関数A(x,y)とする。簡単のため
に、半導体チップは通常は長方形をしているので抽出す
ることは一般的な画像処理の手法を使えば比較的に簡単
に行うことができる。この関数A(x,y)画像から各
リードフレームを抽出する。リードフレームは直線状の
画像であるので、直線状の画像を抽出する手法を使って
行う。その結果をリードフレームごとにp個の画像の集
合として分類し、集合LFとする。
【0048】LF={A1(x,y,s1,l1,R1),
A2(x,y,s2,l2,R2),A3(x,y,s3,l
3,R3)...... Ap(x,y,sp,lp,Rp)}
【0049】x、yは座標でありspは画像に与える数
値である。ここで、これらの 集合では、spに1を与
える。また、lkには半導体のピンアサイン情報から参
照したリードフレームの番号を与える。Rkは後述する
ようにリードフレームの強度区分による順位付けを示す
パラメータである。
【0050】そして、A(x,y)のうち、LFに含ま
れない画素の集合を、A0(x,y,s0,l0)とす
る。ここでs0=0を与える。リードフレームは存在し
ないので、lo=0を与える。これにより、次式(1)
を得る。次に画像34をB(x,y)で表し、しきい値を超え
た領域の画素に1を与え、しきい値を下回る画素に0を
与える。
【0051】 B(x,y):=1 電磁界の振幅がしきい値以上の座標に
て B(x,y):=0 電磁界の振幅がしきい値未満の座標に
て とする。ここで、式(2)による演算を各集合B(x,
y)ごとに行う。
【0052】
【数1】
【0053】ここで、式(2)での記号“・”は0・0
=0,1・0=0,1・1=1という2値演算規則によ
り演算を行う記号である。したがってリードフレームと
抽出された電磁界強度が強い箇所の分布が重なった箇所
だけ1となる。すなわちqk≧1である。まったく重な
らなければqk=0となる。qk≧1となるkの値を全
て求める。順次求めたkをCkという集合に加える。こ
こまでが図2の214の処理である。
【0054】さらに215ではCkより、半導体のピン
アサイン情報215を参照してリードフレームの番号l
kよりピンの名称を求め、lkと共に出力する。以上の
ようにして、放射される電磁界強度が大きいピンを特定
することができる。
【0055】しきい値gは任意の値を測定者が設定でき
るようになっているので、gを測定された電磁界強度の
最大値から最小値まで変更してリードフレームを順次特
定できる。例えば、測定された電磁界分布F(x,y)
の最大値、最小値をそれぞれ、Fmax、Fminとす
る。FmaxからFminを次式(3)の如くn分割す
る。
【0056】 h=(Fmax−Fmin)/n ..... 式(3)
【0057】そして、しきい値をFmax−hに設定す
る。ここで、先に述べたようにリードフレームを特定す
る操作を行えば、放射が強いリードフレームが特定でき
る。ここで特定されたリードフレームのRkに1を格納
する。この数はリードフレームの順番を判断する数字で
ある。
【0058】次にgをFmax―2nに設定して、リー
ドフレームを特定する。ここで特定されたリードフレー
ムのRkに2を格納する。この際、先に特定したリード
フレームは除外する。しきい値gを、Fmax―2h,
Fmax−3h...Fmax−Fminまで変えて操
作を繰り返せば、全てのリードフレームをgを放射強度
区分とした場合の強度区分に応じた分類をすることが可
能となる。
【0059】さらに分割数nを大きくすれば、さらに細
かい分類が可能となり、全てのリードフレームの強度区
分に応じた分類を行うことが可能となる。この場合、分
割数をどこまで増加させれば良いかが問題となるが、リ
ードフレームを強度分類を繰り返し、それ以上分割数を
増やしてもリードフレームの強度区分による順番付け、
すなわち、R1…Rpの値が変わらなくなった時点で操
作を止めれば良い。そして、Rkの値の順番にlpや、
lpに対応する半導体のピンアサイン情報(ピンの名
称)とともに出力すれば放射が大きい順番にリードフレ
ームを測定者が認識することが可能となる。
【0060】また、望ましい実施例では、電磁界検出部
206によって検出された磁界を表す電圧と半導体の周
囲の媒質の透磁率とに基づいて放射電磁界の原因となる
半導体内の電流値を算出する機能を備えるとよい。すな
わち、上述した例では磁界分布を測定したが、磁界と電
流を結びつけるモデルを考えれば、簡単な計算により磁
界分布を電流分布に変換することが可能である。磁界検
出器の出力は、ループ面内の磁界の時間変化に応じた電
圧で与えられ、次式(4)で表される。ここで、パラメ
ータの上に付けられたドットは複素数を表している。こ
こで、出力電圧を磁界に変換するための校正係数を次式
(5)で定義する。そして、一本の無限長直線導体を流
れる電流は、その磁界から次式(6)で与えられる。こ
の式 (6)により、磁界検出器の出力電圧から電流を
求めることができる。
【0061】
【数2】
【0062】<電磁界検出器>図5に電磁界検出部20
6及び測定部249の詳細構成を示す。図5に示す例で
は、プリント回路基板に実装されたQFPタイプのLSIパッ
ケージ41を評価対象としている。電磁的にシールドさ
れた電源がプリント回路基板42に接続され、プリント
回路基板42全体が可塑性のない金属板を用いた治具4
3に、ネジ44を用いて固定される。また、3軸方向に
走査可能な走査治具45に、図6に示される多層構造磁
界検出器46が固定される。磁界検出器46の出力は減
衰器47、増幅器48を介してスペクトラムアナライザ
49により測定される。
【0063】図6に示す例では、磁界検出器46として
多層構造のものを採用している。この磁界検出器46
は、図16に示される従来型シールディドループ磁界検
出器の同軸ケーブル11をトリプレートのストリップ線
路で置き換えた構造である。原理的に半導体プロセスで
作製することも可能であり、小型化に適している。この
ため、半導体の放射磁界の測定に必要な解像度を維持で
きる。図6に示す例では、3層基板としている。1番手
前の層から第1層(グランド層)501、第2層(信号
層)502、第3層(グランド層)503である。
【0064】第1層501と第3層503は、C字型導
体パターン504とC字型導体パターン504の中点に
接続される直線状導体パターン505で構成される。C
字型導体パターン504の一端において、ヴィア506
を介して第2層502のコ字型導体パターン507に接
続される。第2層502は、コ字型導体パターン507
とその一端に接続される直線状導体パターン508で構
成される。また、各層には同軸コネクタ509を取り付
けるために信号線用孔510とグランド用孔511があ
る。
【0065】第2層502の直線状導体パターン508
は信号線用孔510に設けられたヴィアを介して、第1
層501に設けられたパッド512に導かれ、半田付け
により接続される。第1層501と第3層503の直線
状導体パターン505はグランド用孔511に設けられ
たヴィアを介して接続され、第1層501に設けられた
パッド513に導かれ、半田付けにより接続される。ま
た、この磁界検出器46は、従来型シールディドループ
の円形と異なり、方形ループを有していることにより、
配線に効率よく接近させることができる。特にヴィアを
有しているC字型導体パターンの先端の形状が直線状で
あることが重要となる。また、図7のように磁界検出器
の先端部にあるC字型導体パターン部を基材の幅と等し
くなるように形成することも可能である。この場合、長
手方向の空間分解能は低下するが、限られた基材のスペ
ース内で最大の感度を得ることが可能となる。測定対象
を例えばプリント回路基板上の配線導体パターンとし、
配線信号の波長の影響が無視し得る範囲で使用すれば、
配線上の高周波磁界や配線電流の測定に有効である。
【0066】上述した3層構造では、基材(誘電体)の
厚さによっては十分な強度が確保できない場合がある。
その場合は図8(A)の層構成図に示すように、グラン
ド層513の外側に基材514を設けることによりその
強度を高くする。また図8(B)のように、第1層の左
側にも各層の基材と同じ材質の基材516を設けて、第
2層を中心として対称な構造を実現することが可能であ
る。これにより、併設した基材の板厚が各層を構成する
基材の板厚に近い場合に電気的な特性を安定させ、かつ
補強材としての役割を持たせることができる。併設した
基材が各層間の基材の厚みよりも十分に厚い場合は51
4と516の厚みを等しくしなくても特性を安定させる
ことができる。以下は、片側に基材514を設けた場合
についての実施例を示す。
【0067】基材34を追加した場合、電気特性上の理
由から基材514の側からコネクタ509を装着し、コ
ネクタ509のピンの先端を第1層と接続することが必
要な場合がある。その場合に、図9のようにコネクタ5
09の円形の外導体の部分を長方形の導体パターンに接
続するために、第4の層515を設けることが必要とな
る。この第4の層515は第1層501、第3層503
のパッドと同じ大きさの長方形の導体パターンを設けて
ある。第4層515はコネクタ接続用として用いられる
ため、第1,3層とヴィアを使用して電気的な接続を保
つようになっている。ここで、両側に基材を追加した図
8(B)の場合は、基材516上の5番目の層517を
第4の層515と同じ導体パターンに形成してもよい。
また、図10に示すように、ヴィアを有する辺の下側に
基材518や基材519を追加すれば、測定対象物まで
の測定距離dを管理することが可能である。磁界検出器
の先端を測定対象物に接触させれば、所定の測定距離で
測定できる。図10(a)は全体に渡って基材518を
追加した例である。図10(b)のように部分的に基材
519を設ければ、測定対象物に接触させた場合に測定
対象物の形状やたわみなどに応じて機械的に安定させる
ことができる手段を提供する。また、従来のセミリジッ
ド同軸ケーブルで作製されたシールディドループ磁界検
出器は、磁界検出部となるループの内側の材質は空気で
あり孔を持つ構造であるため、変形しやすく、さらに製
作においてもノウハウを要した。しかし本発明の磁界検
出器は積層構造であるため、磁界検出部となるC字型導
体パターンの内側は誘電体が設けられた構造である。そ
のため機械的に安定で、また孔を形成するなどの特別な
加工を要しない利点がある。さらに、図11のようにあ
らかじめ磁界検出器の外形より大きい基板を用いるなど
してC字型導体パターンの外側に基材520を設けるこ
とも容易で、非常にフレキシブルに製造する事ができ
る。
【0068】磁界検出器の先端部には第1,2,3層接
続用のヴィアが設けられているが、図12(b)に示す
ようにこのヴィア506のランド64が大きい場合があ
る。この図に示すヴィア506はなるべく内側にはみ出
さないように第2層の導体パターン507の中心から偏
心させて設けられている。この場合、測定対象物との測
定距離が大きくなってしまうので、空間分解能が悪くな
ってしまい、周囲ノイズを拾いやすくなるという問題が
生じる場合がある。そのような場合には図12(e)に
示すように、半円形のランドを持つヴィアあるいはヴィ
ア自体が半円形をしているヴィアで接続することによ
り、測定距離の増大を抑えることが可能となる。
【0069】図12は以上述べたような半円形のランド
またはヴィアを持つ、多層構造磁界検出器の製造方法に
ついて示す。まず、エッチングにより左側の図12
(a)、(b)、(c)のように、それぞれ第1層6
1、第2層62、第3層63を形成する。ただし、図に
おいてはコネクタ取り付け部分を省略している。ここ
で、ヴィア506を設ける際にランド64が必要となる
が、ランド64の直径がC字型導体パターン504の幅
より大きい場合には、C字型導体パターン504の環状
となっている内側でランド64がC字型導体パターン5
04をはみ出さないようにし、C字型導体パターン50
4の環状となっている外側でランド64がC字型導体パ
ターン504をはみ出すようにし、ランド64のはみ出
した部分をC字型導体パターン504の環状となってい
る外側、つまり図5では下側でC字型導体パターン50
4に沿って削除する。削除後の構造は、右側の図(d)
(e)(f)のように、それぞれ第1層65、第2層6
6、第3層67となり、第2層のランド68は円の一部
が欠けた形状となっている。
【0070】この磁界検出器46は、次の工程により製
造することができる。第1の工程では、コ字型導体パタ
ーン507とコ字型導体パターン507の一端に接続さ
れる直線状導体パターン508からなる信号線を有する
第2層502を、C字型導体パターン504と当該C字
型導体パターン504の中点に接続される直線状導体パ
ターン508とを有しグランドとなる第1層501及び
第3層503で挟み重ね合わせる。第2の工程では、1
層乃至第3層を絶縁層を介して順次重ね合わせると共
に、第2層のコ字型導体パターンの一端を第1層および
第2層のC字型導体パターンの空隙部分を横切ってC字
型導体パターンの一端にヴィアを介して接続する。
【0071】そして、重ね合わせる工程は、ヴィアを設
ける際にコ字型導体パターンを有する第2層において必
要なランドの直径がC字型導体パターンの幅より大きい
場合に、C字型導体パターンの環状となっている内側で
ランドがC字型導体パターンをはみ出さないようにする
と共に、C字型導体パターンの環状となっている外側で
ランドがC字型導体パターンをはみ出すように位置合わ
せする工程と、ランドのはみ出した部分をC字型導体パ
ターンの環状となっている外側でC字型導体パターンに
沿って削除する工程とを備える。
【0072】磁界検出器は磁界のみを受信しなければな
らないが、わずかながら電界を受信する可能性もある。
そのため、磁界検出器の後段に減衰器47を挿入するこ
とで電界の影響を除去することができる。磁界検出器の
出力のうち、ノーマルモードは磁界によるものである
が、コモンモードはたいてい電界によるものである。ノ
ーマルモードは問題なく測定器に導かれるが、コモンモ
ードは不整合のために測定器と磁界検出器との間で共振
する。さらに、ノーマルモードはコモンモードよりも圧
倒的に振幅が大きい。したがって、磁界検出器と測定器
との間に減衰器を挿入することにより、電界の影響と考
えられるコモンモードを除去することができる。
【0073】図5に示すように、この磁界検出器46を
半導体パッケージ41の上面に接する高さに配置し、半
導体パッケージ41の対向する各辺と磁界検出器46を
2次元に走査する際の走査軸がそれぞれ平行になるよう
に、固定治具43に取り付けられたプリント回路基板4
2を固定する。評価領域は評価対象の半導体パッケージ
41全体が含まれるようにし、初期状態として、設定し
た原点(0,0)に磁界検出器 46を配置する。次に、プリ
ント回路基板42を動作状態にする。測定周波数は、遠
方放射界測定の結果、不要放射の大きい周波数であるこ
とが既にわかっている320MHzとしている。スペクトラム
アナライザ49の設定を320MHzの振幅が測定できるよう
に設定する。
【0074】走査治具45により磁界検出器46を半導
体パッケージ41上面と平行なxy面に沿って2次元に
走査し、各座標における磁界検出器46の出力を減衰器
47、増幅器48を介して、スペクトラムアナライザ4
9により測定し、2次元磁界(Hx)分布を得る。また磁界
検出器46を、垂直方向のz軸を回転軸として90度回
転させ、同様に2次元磁界(Hy)分布を得る。そして、得
られた2つの磁界分布を次式(7)により合成し、図6
の1つの磁界分布71を得る。
【0075】
【数3】
【0076】但し、スペクトラムアナライザ49では磁
界検出器46の出力電圧が得られるため、この出力電圧
を磁界に変換するための校正係数を知る必要がある。図
14にこの磁界検出器46の校正係数特性が示され、
(a)と(b)はそれぞれ振幅81と位相82の校正係
数である。スペクトラムアナライザ49で得られた出力
電圧に、この校正係数を加えることによって磁界の強度
と位相が得られる。図13では磁界強度分布のみを示し
ている。図13の分布71中にある四角い枠72は、半
導体パッケージ41の外枠を示している。
【0077】図13(A)に示す分布71は、半導体パ
ッケージの中心から放射状にリードフレームに沿って磁
界強度が強くなっていることが確認できる。図14に示
される評価用半導体パッケージ41のピンアサイン91
と参照させると、放射磁界の大きいピンを特定すること
ができる。一方、ループ半径5mmの従来型磁界検出器
(図16)を用いた場合の2次元磁界分布101を図1
3(B)に示すが、大きな振幅がいくつか見られるのみ
である。これは、ループが大きいため各リードフレーム
による磁界が合成されて細かい振幅の強弱が平均化され
て、分解能が低下したためと考えられる。
【0078】上述したように本実施形態によると、以下
の効果を奏する。第1の効果は、半導体がウェハ上、パ
ッケージ単体、またはプリント回路基板に実装された状
態のいずれにおいても評価を行える。半導体がウェハア
上やパッケージ単体の場合には、汎用の半導体テスタ等
に装着することによりEMI評価を行える。半導体がプ
リント回路基板に実装された場合には、実施例に示した
ようにEMI評価を行える。その理由は、非接触型電磁
界検出器を用いるため、測定プローブのための評価用パ
ッドを設けずに任意の配線を評価できるためである。第
2の効果は、低コストに評価を行える。その理由は、評
価用半導体毎に専用の装荷用ボードを作製する必要がな
いためである。第3の効果は、容易にそして迅速に不要
放射の大きい配線やリードフレームを特定することがで
きる。その理由は、半導体の配線やリードフレームを撮
影し、また半導体近傍の2次元電磁界分布を測定して、
画像化した両者を照合することによって視覚的に確認で
きるためである。第4の効果は、正確に不要放射の大き
い配線やリードフレームを特定することができる。その
理由は、小型な積層構造の磁界検出器を用いることによ
って高解像度の2次元磁界分布が得られ、その2次元磁
界分布を半導体の配線やリードフレームの位置情報、例
えばピンアサインと参照させるためである。
【0079】
【発明の効果】本発明は以上のように構成され機能する
ので、これによると、電磁界測定手段が、半導体から放
射される電磁界分布を測定し、部分特定手段が、分布画
像などの電磁界分布の位置情報に基づいて放射電磁界の
大きい部分を特定するため、例えば、放射電磁界の強度
の大きい半導体の配線やリードフレームなどの部分を特
定するため、半導体から放射される電磁界の評価を半導
体の部分毎に行うことができるという従来にない優れた
半導体評価装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による半導体評価装置の概略構成を示す
ブロック図である。
【図2】図1に示した半導体評価装置の処理例を示すフ
ローチャートである。
【図3】図2に示した各工程で使用する画像の例を示す
説明図であり、図3(A)は撮像画像の一例を示す図
で、図3(B)は分布画像の一例を示す図で、図3
(C)は照合画像の一例を示す図で、図3(D)は抽出
画像の一例を示す図である。
【図4】本発明の実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【図5】図4に示した電磁界検出部及び測定部の構成を
示すブロック図である。
【図6】図5に示した多層構造磁界検出器の詳細構成を
示す斜視図である。
【図7】図5に示した多層構造磁界検出器の感度を向上
させる構造を示す斜視図である。
【図8】図8(A)は片側に補強基材を持つ多層構造磁
界検出器の層構成を示す図で、図8(B)は両側に補強
基材を持つ多層構造磁界検出器の層構成を示す図であ
る。
【図9】第4層を持つ多層構造磁界検出器の構造を示す
図である。
【図10】多層構造磁界検出器の構成を示す正面図であ
り、図10は(a)最下部に基材を持つ多層構造磁界検
出器の正面図で、図10(b)は最下部に複数の基材を
持つ多層構造磁界検出器の正面図である。
【図11】C字型パターンの外側に基材を持つ多層構造
磁界検出器の正面図である。
【図12】図12(a)乃至(f)は、多層構造磁界検
出器の製造方法を示す図である。
【図13】2次元磁界分布の測定結果を示す図であり、
図13(A)は本実施例による測定結果を示す図で、図
13(B)は従来例による測定結果を示す図である。
【図14】多層構造磁界検出器の電圧−磁界変換特性を
示す図であり、図14(A)は振幅の校正係数を示す図
で、図14(B)は位相の校正係数を示す図である。
【図15】評価用半導体パッケージのピンアサインを示
す説明図である。
【図16】従来型のシールディドループの構造を示す図
である。
【符号の説明】
11 セミリジッド同軸ケーブル 201 評価用半導体 202 半導体装着部 203 半導体駆動用回路部 204 半導体駆動用ソフトウェア起動部 205 撮像部 206 電磁界検出部 207 走査部 208 制御部 209 処理部 210 測定部 211 入力部 212 記録部 213 記憶部 214 演算部 215 表示部 31 リードフレームの画像 32 半導体チップ 33 リードフレーム 34 しきい値以上の電磁界分布 35 31と34を重ね合わせた画像 36 抽出されたリードフレームの画像 41 半導体パッケージ 42 プリント回路基板 43 固定治具 44 ネジ 45 走査治具 46 多層構造磁界検出器 47 減衰器 48 増幅器 49 スペクトラムアナライザ 501 第1層(グランド層) 502 第2層(信号層) 503 第3層(グランド層) 504 C字型導体パターン 505 直線状導体パターン 506 ヴィア 507 コ字型導体パターン 508 直線状導体パターン 509 同軸コネクタ 510 信号線用孔 511 グランド用孔 512 信号線用パッド 513 グランド用パッド 514 基材 515 第4の層(コネクタ接続用) 516 基材 517 第5の層 518 基材 519 基材 520 基材 61 加工前の第1層 62 加工前の第2層 63 加工前の第3層 64 ランド 65 加工後の第1層 66 加工後の第2層 67 加工後の第3層 68 一部を削除されたランド 71 多層基板磁界検出器による2次元磁界分布 72 半導体パッケージの外枠 81 多層基板磁界検出器の電圧−磁界変換係数(振
幅) 82 多層基板磁界検出器の電圧−磁界変換係数(位
相) 91 半導体パッケージのピンアサイン 101 従来型磁界検出器による2次元磁界分布
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 31/26 G01R 29/08 G01R 19/00 - 19/32 G01R 31/302 G01R 33/02 H01L 21/66

Claims (25)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体の上面に平行な平面内の2次元電
    磁界分布を測定する電磁界測定手段と、この電磁界測定
    手段によって測定された半導体の電磁界分布から予め定
    められたしきい値より大きい電磁界分布を抽出すると共
    に当該電磁界分布を前記二次元平面内の分布画像に変換
    する分布画像生成手段とを備えると共に、 この分布画像生成手段によって生成された分布画像と予
    め生成された前記半導体の配線やリードフレームの投影
    画像とを照合する画像照合手段と、この画像照合手段で
    の照合により電磁界分布と前記配線やリードフレームの
    画像が重なる場合には当該重なった配線又はリードフレ
    ームを放射源と特定する放射源特定手段とを備えたこと
    を特徴とする半導体評価装置。
  2. 【請求項2】 前記分布画像生成手段が、前記半導体か
    ら放射される電磁界の最大値から最小値までを複数段階
    の放射強度区分に分類する機能を備え、 前記放射源特定手段は、前記放射強度区分毎にそれぞれ
    該当する前記配線又はリードフレームを特定する機能を
    備えたことを特徴とする請求項1記載の半導体評価装
    置。
  3. 【請求項3】 前記放射源特定手段は、リードフレーム
    を放射強度区分の順番に並べ替えると共に当該並べ替え
    たリードフレーム情報を外部出力する機能を備えたこと
    を特徴とする請求項2記載の半導体評価装置。
  4. 【請求項4】 前記分布画像生成手段は、前記放射源特
    定手段によるリードフレームの並べ替えの順序に変化が
    なくなるまで前記放射強度区分の区分単位を小さくする
    機能を備えたことを特徴とする請求項3記載の半導体評
    価装置。
  5. 【請求項5】 前記放射源特定手段は、予め定義された
    前記リードフレームの回路上の機能を示すピンアサイン
    データベースを参照して前記並べ替えたリードフレーム
    と当該ピンアサインとを合成して外部出力する機能を備
    えたことを特徴とする請求項3又は4記載の半導体評価
    装置。
  6. 【請求項6】 前記電磁界測定手段は、信号線を有する
    信号層と、この信号層のグランドとなるグランド層とを
    備えた磁界検出器を備えたことを特徴とする請求項1乃
    至5のいずれかに記載の半導体評価装置。
  7. 【請求項7】 前記放射源特定手段は、前記磁界検出器
    によって検出された磁界を表す電圧と前記半導体の周囲
    の媒質の透磁率とに基づいて前記電磁界の原因となる前
    記半導体内の電流値を算出する機能を備えたことを特徴
    とする請求項6記載の半導体評価装置。
  8. 【請求項8】 前記磁界検出器に、当該磁界検出器の出
    力のうちコモンモードを除去する減衰器を併設したこと
    を特徴とする請求項6又は7記載の半導体評価装置。
  9. 【請求項9】 評価用の半導体が装着される装着部と、
    この装着部に装着された前記半導体を駆動する半導体駆
    動部と、この半導体駆動部によって駆動されている半導
    体からの放射電磁界を検出する電磁界検出部と、この電
    磁界検出部の出力を測定する測定部と、前記半導体の配
    線やリードフレームの形状を撮影する撮像部と、前記電
    磁界検出部および前記撮像部を三軸方向に走査する走査
    部と、この走査部の走査範囲、走査ピッチ、走査速度等
    の情報、及び撮像部と測定部の設定等の情報が入力され
    る入力部と、この入力部に入力された情報により前記走
    査部、前記撮像部、及び前記測定部を制御すると共に当
    該測定部や前記撮像部からの情報を受信する制御部とを
    備えると共に、 前記制御部を介して前記測定部や前記撮像部からの情報
    を基に2次元電磁界分布を作成すると共に記録する記録
    部と、この記録部で作成される2次元電磁界分布に基づ
    いて任意に設定可能なしきい値より大きい放射電磁界の
    分布を抽出し、前記抽出される電磁界分布を撮像部から
    の画像に投影して、放射の大きい半導体の配線やリード
    フレームを特定する演算部と、前記記録部で作成される
    2次元電磁界分布と、前記演算部で作成される放射電磁
    界の大きい線状の電磁界分布と、前記撮像部からの画像
    とを表示する表示部とを備えたことを特徴とする半導体
    評価装置。
  10. 【請求項10】 前記磁界検出器は、 狭い間隙を有するC字型導体パターンが直線の端部に接
    続される直線状導体パターンにて、この直線状導体パタ
    ーンの断面形状がほぼ長方形で一定とし、該C字型導体
    パターンの各辺が直線状でありC字型の2つの半周部の
    端部に最も近い辺が同一直線上に配置され該C字型導体
    パターンの中点に該直線状導体パターンが接続され全て
    の導体パターンが同一平面上に成形され、該C字型の端
    部に最も近く同一直線上に配置された2つの辺及びその
    対向する辺が他の辺よりも長くなるように成形された導
    体パターンを第1層とし、 該直線状導体パターンと該C字型導体パターンの一方の
    半周部に沿って該C字型導体パターンの中心に沿うよう
    にして、該C字型導体パターンの半周部よりも長く、該
    C字型導体パターンが成形されている平面に平行な平面
    上に配置され、断面形状がほぼ長方形で一定の各辺が直
    線上であるコ字型導体パターンを第2層とし、 第1層と同じ平面及断面形状を持つ導体パターンで、第
    2層を挟んで第1層と反対側に設置され、第2層を中心
    として対称な多層構造を構成するための層を第3層と
    し、 当該第1層及至第3層を等しい厚さ及び等しい比誘電率
    の絶縁層を介して順次重ね合わせることで多層構造を構
    成し、 前記第2層のコ字型導体パターンの一端を該C字型導体
    の他方の半周部の一端に設けられた該第1層と第3層を
    電気的に接続するヴィアに該C字型導体パターンの空隙
    部分を横切って接続し、 該1層及第3層の直線状導体パターンのうちC字型導体
    パターンに接続しない一端を各層間において接続用ヴィ
    アで電気的に接続し、該ヴィアと該第2層の導体パター
    ンのうちコ字型導体パターンに接続しない一端との間に
    電気的な負荷を接続し、 該負荷の両端に生じる電圧を磁界検出出力とすることを
    特徴とする請求項6、7又は8記載の半導体評価装置。
  11. 【請求項11】 前記磁界検出器は、 前記第2層の導体パターン幅を、前記第1層および第3
    層の導体パターン幅より狭く設定し、 第2層の前記直線状導体パターンの前記コ字型導体パタ
    ーンと接続されない一端を同軸コネクタの中心線に接続
    すると共に、第1層及び第3層の前記直線状導体パター
    ンの前記C字型導体パターンと接続されない他端に、前
    記同軸コネクタの外導体を接続したことを特徴とする
    求項10記載の半導体評価装置。
  12. 【請求項12】 前記磁界検出器は、 前記第1層および第3層に、前記同軸コネクタの外導体
    を接続するための孔を有する長方形の導体パターンを設
    け、 前記C字型導体パターンと接続されない前記直線状導体
    パターンの他端と前記同軸コネクタの外導体とを前記長
    方形の導体パターンを介して接続したことを特徴とする
    請求項11記載の半導体評価装置。
  13. 【請求項13】 前記磁界検出器は、 前記第1層または第3層のうち一方、もしくは両方の外
    側に、前記長方形導体パターンを有する基材となる基材
    層を併設し、 各層をヴィア接続したことを特徴とする請求項12記載
    の半導体評価装置
  14. 【請求項14】 前記磁界検出器は、 前記C字型導体パターンの内側及び外側の一方もしくは
    両方に基材を設けたことを特徴とする請求項10記載の
    半導体評価装置。
  15. 【請求項15】 前記磁界検出器は、 併設した基材層の板厚を等しくし、前記第2の層を中央
    として、層構成が対称であることを確保することを特徴
    とする請求項13記載の半導体評価装置。
  16. 【請求項16】 前記磁界検出器は、 前記C字型導体パターンの全長が、ほぼ基材の幅と等し
    くなることを特徴とする請求項10記載の半導体評価装
  17. 【請求項17】 前記磁界検出器は、 前記ヴィアを有する辺の外側に所定の長さの基材を辺の
    部分に、または全体に渡って一カ所以上設けたことを特
    徴とする請求項10記載の半導体評価装置
  18. 【請求項18】 前記磁界検出器は、 前記第2層が、C字型導体パターンの環状となっている
    内側で当該C字型導体パターンをはみ出さない位置に半
    円形の接続ヴィアを備え、 当該接続ヴィアの開放部を、前記C字型導体パターンの
    環状となっている外側に設定したことを特徴とする請求
    項10記載の半導体評価装置
  19. 【請求項19】 前記磁界検出器の製造方法は、 コ字型導体パターンと前記コ字型導体パターンの一端に
    接続される直線状導体パターンからなる信号線を有する
    第2層を、C字型導体パターンと当該C字型導体パター
    ンの中点に接続される直線状導体パターンとを有しグラ
    ンドとなる第1層及び第3層で挟み重ね合わせる工程
    と、 前記1層乃至第3層を絶縁層を介して順次重ね合わせる
    と共に、前記第2層のコ字型導体パターンの一端を前記
    第1層および第3層のC字型導体パターンの空隙部分を
    横切ってC字型導体パターンの一端にヴィアを介して接
    続する工程とを備え、 前記重ね合わせる工程は、前記ヴィアを設ける際に前記
    コ字型導体パターンを有する第2層において必要なラン
    ドの直径が前記C字型導体パターンの幅より大きい場合
    に、前記C字型導体パターンの環状となっている内側で
    前記ランドがC字型導体パターンをはみ出さないように
    すると共に、前記C字型導体パターンの環状となってい
    る外側で前記ランドがC字型導体パターンをはみ出すよ
    うに位置合わせする工程と、ランドのはみ出した部分を
    前記C字型導体パターンの環状となっている外側で前記
    C字型導体パターンに沿って削除する工程とを備えたこ
    とを特徴とする請求項8記載の半導体評価装置の製造方
    法。
  20. 【請求項20】 半導体の上面に平行な平面内の2次元
    電磁界分布を測定する電磁界検出器と、この電磁界検出
    器の出力が入力されるコンピュータと、このコンピュー
    タから出力されるデータを表示するディスプレイとを備
    えた半導体評価装置を使用して評価対象の半導体から放
    射される電磁界を評価するための半導体評価用プログラ
    ムを記憶した記憶媒体であって、 該プログラムは、前記コンピュータを動作させる指令と
    して、 前記電磁界検出器によって測定された半導体の電磁界分
    布から予め定められたしきい値より大きい電磁界分布を
    抽出させる指令と、この電磁界分布を前記二次元平面内
    の分布画像に変換させる指令と、この分布画像と予め生
    成された前記半導体の配線やリードフレームの投影画像
    とを照合させる指令と、この照合により電磁界分布と前
    記配線やリードフレームの画像が重なる場合には、当該
    重なった配線又はリードフレームを放射源と特定させる
    指令とを備えたことを特徴とする半導体評価用プログラ
    ムを記憶した記憶媒体。
  21. 【請求項21】 前記電磁界分布を抽出させる指令は、
    複数のしきい値を順次設定させる指令と、この指令によ
    って順次設定されるそれぞれのしきい値に基づいて前記
    半導体から放射される電磁界の最大値から最小値までを
    複数段階の放射強度区分に分類させる指令とを備え、 前記放射源を特定させる指令は、放射線強度区分毎にそ
    れぞれ該当する前記配線又はリードフレームを特定する
    指令を備えたことを特徴とする請求項20記載の半導体
    評価用プログラムを記憶した記憶媒体。
  22. 【請求項22】 前記放射源を特定させる指令は、前記
    リードフレームを放射強度区分の順番に並べ替えさせる
    と共に当該並べ替えたリードフレーム情報を前記ディス
    プレイに出力させる指令とを備えたことを特徴とする
    求項21記載の半導体評価用プログラムを記憶した記憶
    媒体。
  23. 【請求項23】 前記電磁界分布を抽出させる指令は、
    前記放射源を特定させる指令によるリードフレームの並
    べ替えの順序に変化がなくなるまで前記放射強度区分の
    区分単位を小さくさせることを特徴とする請求項22
    載の半導体評価用プログラムを記憶した記憶媒体。
  24. 【請求項24】 前記放射源を特定させる指令は、予め
    定義された前記リードフレームの回路上の機能を示すピ
    ンアサインデータベースを参照して前記並べ替えたリー
    ドフレームと当該ピンアサインとを合成して前記ディス
    プレイに出力させることを特徴とする請求項22又は2
    記載の半導体評価用プログラムを記憶した記憶媒体。
  25. 【請求項25】 コンピュータによって読み出され半導
    体の放射電磁界を評価するための半導体評価用データを
    記憶した記憶媒体であって、 該半導体評価用データは、半導体のリードフレームの回
    路上の機能を各ピンアサイン毎に示すピンアサインデー
    タと、電磁界検出器によって検出された電磁界強度を各
    ピン毎に示す電磁界強度データと、この電磁界強度デー
    タと対応する各ピンについて当該電磁界強度順の順序が
    定義された順序データとを備え、 前記順序データによる順序で前記ピンアサインデータと
    前記電磁界強度データとを関連づけたことを特徴とする
    半導体評価用データを記録した記憶媒体。
JP24291698A 1998-08-28 1998-08-28 半導体評価装置,これに用いる磁界検出器及びこの製造方法並びに半導体評価用プログラムを記憶した記憶媒体 Expired - Fee Related JP3189801B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24291698A JP3189801B2 (ja) 1998-08-28 1998-08-28 半導体評価装置,これに用いる磁界検出器及びこの製造方法並びに半導体評価用プログラムを記憶した記憶媒体
CA002380707A CA2380707C (en) 1998-08-28 1999-06-18 Semiconductor device evaluation apparatus and semiconductor device evaluation program product
CA002275781A CA2275781C (en) 1998-08-28 1999-06-18 Semiconductor device evaluation apparatus and semiconductor device evaluation program product
US09/336,623 US6300779B1 (en) 1998-08-28 1999-06-18 Semiconductor device evaluation apparatus and semiconductor device evaluation program product
US09/949,762 US6661243B2 (en) 1998-08-28 2001-09-12 Semiconductor device evaluation apparatus and semiconductor device evaluation program product

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24291698A JP3189801B2 (ja) 1998-08-28 1998-08-28 半導体評価装置,これに用いる磁界検出器及びこの製造方法並びに半導体評価用プログラムを記憶した記憶媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000074969A JP2000074969A (ja) 2000-03-14
JP3189801B2 true JP3189801B2 (ja) 2001-07-16

Family

ID=17096128

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24291698A Expired - Fee Related JP3189801B2 (ja) 1998-08-28 1998-08-28 半導体評価装置,これに用いる磁界検出器及びこの製造方法並びに半導体評価用プログラムを記憶した記憶媒体

Country Status (3)

Country Link
US (2) US6300779B1 (ja)
JP (1) JP3189801B2 (ja)
CA (1) CA2275781C (ja)

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3415035B2 (ja) * 1998-08-07 2003-06-09 オー・エイチ・ティー株式会社 基板検査用センサプローブおよびその製造方法
US7216097B2 (en) * 2000-08-30 2007-05-08 Fujitsu Limited Server apparatus, transit control method, and computer-readable recording medium storing transit control program
US6696845B2 (en) * 2001-07-27 2004-02-24 Ando Electric Co., Ltd. (Japanese) Noise evaluation circuit for IC tester
US7233889B2 (en) * 2001-10-25 2007-06-19 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Method, apparatus, and computer program for evaluating noise immunity of a semiconductor device
JP4096611B2 (ja) * 2002-05-07 2008-06-04 富士ゼロックス株式会社 設計支援装置
JP2004020403A (ja) * 2002-06-18 2004-01-22 Hitachi Ltd 電子機器表示装置、電子機器、及びその製造方法
KR100976146B1 (ko) * 2005-01-11 2010-08-16 다이요 유덴 가부시키가이샤 전자계 분포 측정방법 및 그 장치 및 정보기록매체
US7496466B2 (en) * 2007-01-19 2009-02-24 Huntron, Inc. System for fault determinations for high frequency electronic circuits
JP2009002788A (ja) 2007-06-21 2009-01-08 Panasonic Corp 電磁波測定方法及び電磁波測定装置
TWI347810B (en) * 2008-10-03 2011-08-21 Po Ju Chou A method for manufacturing a flexible pcb and the structure of the flexible pcb
US8136982B2 (en) * 2009-03-16 2012-03-20 International Business Machines Corporation Thermal profiling to validate electronic device authenticity
US8242793B2 (en) * 2009-03-17 2012-08-14 International Business Machines Corporation Electromagnetic profiling to validate electronic device authenticity
JP5410827B2 (ja) 2009-04-30 2014-02-05 パナソニック株式会社 電磁波発生源判定方法及び装置
JP6476861B2 (ja) * 2012-10-24 2019-03-06 日本電気株式会社 電磁界特徴分類提示装置
US10862540B1 (en) * 2019-12-23 2020-12-08 Capital One Services, Llc Method for mapping NFC field strength and location on mobile devices
JP7460950B2 (ja) * 2020-03-11 2024-04-03 パナソニックオートモーティブシステムズ株式会社 評価システムおよび評価装置

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA1286724C (en) * 1986-03-27 1991-07-23 Richard Ralph Goulette Method and apparatus for monitoring electromagnetic emission levels
JPS6465466A (en) 1987-09-04 1989-03-10 Canon Kk Generation position discriminating method for electromagnetic field noise
US5028866A (en) * 1990-05-30 1991-07-02 General Motors Corporation Method and apparatus for mapping printed circuit fields
JPH04230874A (ja) 1990-06-18 1992-08-19 Nec Corp 2次元電磁界強度測定装置
CA2049616C (en) * 1991-01-22 2000-04-04 Jacob Soiferman Contactless test method and system for testing printed circuit boards
JP3043490B2 (ja) 1991-10-29 2000-05-22 日本電気株式会社 電磁輻射可視化装置
JPH0658970A (ja) 1992-08-11 1994-03-04 Matsushita Electric Ind Co Ltd 両面妨害測定装置
US5406209A (en) * 1993-02-04 1995-04-11 Northern Telecom Limited Methods and apparatus for testing circuit boards
JP3567289B2 (ja) 1993-07-13 2004-09-22 カシオ計算機株式会社 テレビ電話装置
JP3157674B2 (ja) * 1994-01-10 2001-04-16 日本電気株式会社 半導体集積回路の故障解析装置および方法
JP3472971B2 (ja) * 1994-07-15 2003-12-02 株式会社アドバンテスト Ic不良解析方法及び不良解析装置
DE19526194C2 (de) * 1994-07-18 2002-11-07 Advantest Corp Verfahren zur Feststellung eines Fehlers eines ICs unter Verwendung eines Strahls geladener Teilchen
JP3106895B2 (ja) * 1995-03-01 2000-11-06 松下電器産業株式会社 電磁放射測定装置
US5517110A (en) * 1995-04-06 1996-05-14 Yentec Inc. Contactless test method and system for testing printed circuit boards
JP3423498B2 (ja) 1995-09-08 2003-07-07 株式会社リコー Emc用近磁界プローブ及びその作製方法
SG45512A1 (en) * 1995-10-30 1998-01-16 Matsushita Electric Ind Co Ltd Electromagnetic radiation measuring apparatus
CA2162347C (en) * 1995-11-07 2001-01-09 Gary Gunthorpe Method and apparatus for high-speed scanning of electromagnetic field levels
JPH1038984A (ja) 1996-07-19 1998-02-13 Toshiba Corp 故障部位検出方法および装置
US6344750B1 (en) * 1999-01-08 2002-02-05 Schlumberger Technologies, Inc. Voltage contrast method for semiconductor inspection using low voltage particle beam

Also Published As

Publication number Publication date
CA2275781C (en) 2003-03-18
CA2275781A1 (en) 2000-02-28
US6300779B1 (en) 2001-10-09
US6661243B2 (en) 2003-12-09
US20020017912A1 (en) 2002-02-14
JP2000074969A (ja) 2000-03-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3189801B2 (ja) 半導体評価装置,これに用いる磁界検出器及びこの製造方法並びに半導体評価用プログラムを記憶した記憶媒体
US7642973B2 (en) Electromagnetic wave analysis apparatus and design support apparatus
US6834380B2 (en) Automated EMC-driven layout and floor planning of electronic devices and systems
US5424633A (en) Contactless test method and system for testing printed circuit boards
US6281697B1 (en) Semiconductor device evaluation apparatus
KR100775437B1 (ko) 패턴검사장치및그방법
Yang et al. A high-frequency and high spatial resolution probe design for EMI prediction
US20010008377A1 (en) Non-contact board inspection probe
KR20210104028A (ko) 부품 검사 동안의 기준 오정렬 보상
JP2004522934A (ja) 電磁両立性に対応する製品設計に関連する応用のためのシステム、方法、及び装置
US20020033706A1 (en) System method, and apparatus for field scanning
US20020095304A1 (en) System, method, and apparatus for storing emissions and susceptibility information
US6483304B1 (en) Magnetic field probe having a shielding and isolating layers to protect lead wires extending between a coil and pads
US7126356B2 (en) Radiation detector for electrostatic discharge
US6625554B2 (en) Method and apparatus for determining a magnetic field
US6875920B2 (en) Semiconductor device and design support method of electronic device using the same
JP3068038B2 (ja) 磁界測定装置及び磁界検出器分解能測定装置
US20030231145A1 (en) Display apparatus for displaying property of electronic appliance
JP3840883B2 (ja) プリント基板の設計支援装置、設計支援方法および設計支援装置で使用されるプログラムを記録した記録媒体
EP1347303A2 (en) Automated EMC-driven layout and floor planning of electronic devices and systems
CA2380707C (en) Semiconductor device evaluation apparatus and semiconductor device evaluation program product
JP2943793B1 (ja) 磁界検出装置および磁界分布測定装置
JPH10185973A (ja) 回路基板の電磁障害測定方法および測定装置
JP3481795B2 (ja) ノイズ測定装置とノイズ検出用コイルの設計方法
WO2008035145A1 (en) System, probe and method for performing an electromagnetic scan

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20010417

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090518

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100518

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110518

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110518

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120518

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120518

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130518

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140518

Year of fee payment: 13

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees