JPH08148373A - 厚膜コンデンサ素子およびその製造方法 - Google Patents

厚膜コンデンサ素子およびその製造方法

Info

Publication number
JPH08148373A
JPH08148373A JP6283432A JP28343294A JPH08148373A JP H08148373 A JPH08148373 A JP H08148373A JP 6283432 A JP6283432 A JP 6283432A JP 28343294 A JP28343294 A JP 28343294A JP H08148373 A JPH08148373 A JP H08148373A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thick film
phenol resin
resin film
film
capacitor element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6283432A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3123367B2 (ja
Inventor
Takeshi Izeki
健 井関
Minoru Sobane
実 曽羽
Takashi Ikeda
隆志 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP06283432A priority Critical patent/JP3123367B2/ja
Publication of JPH08148373A publication Critical patent/JPH08148373A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3123367B2 publication Critical patent/JP3123367B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paints Or Removers (AREA)
  • Ceramic Capacitors (AREA)
  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 鉛ペロブスカイト系厚膜誘電体をフェノール
樹脂膜Aと、フェノール樹脂膜Aの無機フィラーを変え
て硬度を上げたフェノール樹脂膜Bとで被覆し、優れた
耐湿性、機械強度、耐クラック性を有する高容量値可能
な厚膜コンデンサ素子を得ることを目的とする。 【構成】 アルミナ等の絶縁基板1上に下部電極2を形
成し、その上に鉛ペロブスカイト系厚膜誘電体3を、さ
らに鉛ペロブスカイト系膜厚誘電体3上に上部電極4を
形成し、鉛ペロブスカイト系厚膜誘電体3をフェノール
樹脂膜A5で被覆し、フェノール樹脂膜A5の無機フィ
ラーを変えて硬度を上げたフェノール樹脂膜B6をフェ
ノール樹脂膜A5上に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、厚膜コンデンサ素子お
よびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に厚膜コンデンサ素子は、印刷・焼
成工法を用いて、絶縁基板上に下部電極を形成し、この
下部電極上から前記絶縁基板上にかけて厚膜誘電体を形
成し、さらにこの厚膜誘電体上から前記絶縁基板上にか
けて上部電極を形成して構成した厚膜コンデンサを、特
性および耐湿性等の信頼性を向上させるために、厚膜誘
電体層をガラス層、もしくは樹脂層で完全に被覆したも
のが考えられている。
【0003】この厚膜コンデンサの誘電体材料として、
通常の厚膜材料と同様の850℃前後の比較的低温で焼
成でき、また誘電率が高く高容量値を形成することがで
きる鉛ペロブスカイト系厚膜誘電体は有用であるが、一
般のチップセラミックコンデンサ等の誘電体材料に比べ
ポーラス(粗)である。そのためガラス、もしくは樹脂
で完全に被覆されないと、厚膜誘電体層中に湿気が入り
込み、特に下部電極と上部電極間に電圧が印加された場
合、上下電極間で電気マイグレーションが起こり絶縁不
良等の特性、信頼性不良を起こしやすい。
【0004】図4は従来の厚膜コンデンサ素子の断面図
を示すものである。図4において、11はアルミナ等の
絶縁基板である。12は下部電極で、絶縁基板11上に
形成されている。13は厚膜誘電体層で、下部電極12
上および絶縁基板11上に形成されている。14は上部
電極で、厚膜誘電体層13表面から絶縁基板11表面に
かけて形成されている。15は保護膜でガラス、または
樹脂からなり、厚膜誘電体層13を完全に被覆してい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図4のように構成され
鉛ペロブスカイト系厚膜誘電体を用いた厚膜コンデンサ
素子において保護膜がガラスの場合、チップ部品におけ
る分割やバレルめっき等の衝撃がかかる製造工程で、ガ
ラス保護膜にクラックが生じ大幅に耐湿性が劣化するこ
とがある。
【0006】また樹脂保護膜としては、エポキシ樹脂の
ようにハロゲンイオンを含有するアミン系硬化剤等を用
いるものが鉛ペロブスカイト系厚膜誘電体の上下電極間
のマイグレーションを特に助長しやすいため、硬化剤を
用いない単純熱硬化型のフェノール樹脂やシリコン樹脂
を用いて保護膜を形成している。特にフェノール樹脂は
印刷性に優れた厚膜ペーストが作れ、薄いフラットな保
護膜を形成できるため厚膜コンデンサ素子の保護膜とし
て有用されている。これらフェノール樹脂やシリコン樹
脂は衝撃工程での耐クラック性に優れているが、柔らか
いため基板エッジ等により深いキズが生じ、外観不良や
耐湿性の劣化が起ることがある。また、これを防ぐため
に樹脂硬度を上げても絶縁基板や電極との密着性が悪く
なり、かえって耐湿性が劣化する。
【0007】本発明は上記の問題点を解決するもので、
鉛ペロブスカイト系厚膜誘電体をまずフェノール樹脂膜
Aで被覆し、さらにフェノール樹脂膜A上にフェノール
樹脂膜Aの無機フィラーの種類を変えて硬度を上げたフ
ェノール樹脂膜Bを形成することにより、高容量値可能
で、耐湿性に優れ、かつ機械強度、耐クラック性に優れ
る厚膜コンデンサ素子を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の厚膜コンデンサ素子は、絶縁基板と、この
絶縁基板上に形成された下部電極と、この下部電極から
前記絶縁基板上にかけて形成された鉛ペロブスカイト系
厚膜誘電体と、この鉛ペロブスカイト系厚膜誘電体上か
ら前記絶縁基板上にかけて前記下部電極とともにコンデ
ンサ素子を構成するように形成された上部電極と、この
上部電極上に前記鉛ペロブスカイト系厚膜誘電体が完全
に被覆されるように形成されたフェノール樹脂膜Aと、
前記フェノール樹脂膜A上に形成され、前記フェノール
樹脂膜A中の無機フィラーとは種類の異なる無機フィラ
ーを含有させることにより硬度を上げたフェノール樹脂
膜Bとを備えたものである。
【0009】
【作用】この構成によって、高誘電率の鉛ペロブスカイ
ト系厚膜誘電体により高容量値が可能であり、フェノー
ル樹脂膜Aにより耐湿性を確保し、フェノール樹脂膜A
の無機フィラーの種類を変えて硬度を上げたフェノール
樹脂膜Bにより、チップ部品の分割やバレルめっき等の
衝撃がかかる製造工程に耐える機械強度を確保すること
ができるので、耐湿性、機械強度、耐クラック性に優れ
かつ高容量値可能な厚膜コンデンサ素子を提供できる。
【0010】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明の一実施例の厚膜コンデンサ
素子について、図面を参照しながら説明する。図1は、
本発明の第1の実施例における厚膜コンデンサ素子の断
面図を示すものである。図1において、1はアルミナ等
の絶縁基板である。2は下部電極で絶縁基板1の一方の
端縁から上面にかけて形成されている。3は鉛ペロブス
カイト系厚膜誘電体で下部電極2上に形成されている。
4は上部電極で鉛ペロブスカイト系厚膜誘電体3表面か
ら絶縁基板1の下部電極2と対向する端縁にかけて形成
される。5は厚膜コンデンサの保護膜として汎用的なフ
ェノール樹脂膜Aで鉛ペロブスカイト系厚膜誘電体3を
完全に被覆するように形成される。6はフェノール樹脂
膜A5の無機フィラーの種類を変えて硬度を上げたフェ
ノール樹脂膜Bでフェノール樹脂膜A5の上に形成され
る。
【0011】以上のように構成された厚膜コンデンサ素
子は、高誘電率の鉛ペロブスカイト系厚膜誘電体を用い
るため高容量値が可能であり、フェノール樹脂膜A5に
より耐湿性を確保し、フェノール樹脂膜A5より高硬度
のフェノール樹脂膜B6により、チップ部品の分割、バ
レルめっき等の衝撃がかかる製造工程に耐える機械強度
を確保することができ、またフェノール樹脂膜A5、フ
ェノール樹脂膜B6ともに無機フィラーの種類が違うだ
けの同種のフェノール樹脂であるため、フェノール樹脂
膜A5とフェノール樹脂膜B6同士の密着性も高い。
【0012】なお、フェノール樹脂膜を3層以上形成し
て保護膜とする場合は、最下層をフェノール樹脂膜A、
最上層をフェノール樹脂膜Bで形成すれば、中間層はど
ちらで形成しても良い。
【0013】(実施例2)以下、本発明の第2の実施例
について図面を参照しながら説明する。図2(a),
(b),(c)は、それぞれ本発明の第2の実施例にお
ける厚膜コンデンサ素子の平面図、短辺方向断面図、長
辺方向断面図を示すものである。図2において、各部は
図1の構成と同様なものである。図1と異なるのは、下
部電極2を絶縁基板1の長辺側の端縁からそれと対向す
る端縁にかけて複数個と、絶縁基板1の短辺側の両端縁
に1つずつ設け、上部電極4を絶縁基板1の短辺側の端
縁の一方の下部電極2から対向端縁の下部電極2にかけ
て形成した点である。
【0014】以上のような構成により、耐湿性に優れ、
かつ機械強度、耐クラック性に優れる厚膜3端子コンデ
ンサ素子の集合体を簡単に製造することができる。
【0015】なお、下部電極2、上部電極4は基板端縁
に凹部または凸部を設けて、スルーホール印刷やローラ
ー印刷によって形成すれば、一括印刷により下部電極2
や上部電極4を形成することができ、より簡易な製造方
法で厚膜3端子コンデンサ素子の集合体を作ることがで
きる。
【0016】(実施例3)以下、本発明の第3の実施例
について説明する。
【0017】本実施例では、図1および図2に示した実
施例1および2の厚膜コンデンサ素子において、フェノ
ール樹脂膜Aの無機フィラーとしてタルクを、フェノー
ル樹脂膜Bの無機フィラーとして二酸化珪素を用いた。
【0018】フェノール樹脂膜Aの無機フィラーとして
タルクを用いれば、タルクが柔らかく鱗片状であるため
鉛ペロブスカイト系厚膜誘電体、絶縁基板、および厚膜
電極の表面の凹凸に入り込み密着性を高くでき、フェノ
ール樹脂膜Bの無機フィラーとして二酸化珪素を用いれ
ば、二酸化珪素が高硬度で粒状であるため膜の硬度およ
び強度を向上させることができ、耐湿性に優れ、かつ機
械強度、耐クラック性に優れる厚膜コンデンサ素子を容
易に得ることができる。
【0019】(実施例4)本実施例においては、実施例
1,2に示した厚膜コンデンサ素子において、シランカ
ップリング剤を1.5wt%程度含有するフェノール樹
脂ペーストの印刷・硬化によりフェノール樹脂膜Aを形
成することにより、シランカップリング剤が鉛ペロブス
カイト系厚膜誘電体との界面に沈降し、ポーラスな鉛ペ
ロブスカイト系厚膜誘電体表面に含浸して薄くコートさ
れる。
【0020】このように、フェノール樹脂が厚膜誘電体
表面に薄くコートされると、シランカップリング剤自身
が防水性をもつため、より耐湿性に優れたものとなり、
万一保護膜にキズ等が入り鉛ペロブスカイト系厚膜誘電
体が露呈した場合にもある程度の耐湿性を持たせること
ができる。
【0021】フェノール樹脂膜Aを形成するフェノール
樹脂ペーストのシランカップリング剤の含有量は0.2
〜5.0wt%が好ましい。
【0022】
【表1】
【0023】(表1)にシランカップリング剤の含有量
を変えて作製した厚膜コンデンサ素子サンプルの60
℃、95%RH(環境湿度)、50V印加、1000時
間での耐湿負荷試験結果を示しているが、0.2wt%
未満では添加効果が期待できず、また5.0wt%より
多いとフェノール樹脂自身の硬化を阻害するため耐湿性
が劣化する。
【0024】(実施例5)本実施例においては、実施例
1,2に示した厚膜コンデンサ素子において、フェノー
ル樹脂膜Aを印刷し、150℃では2〜3分、100℃
では15分程度乾燥し、この上にフェノール樹脂膜Bを
印刷し、150℃では2〜3分、100℃では15分程
度乾燥した後、フェノール樹脂膜Aとフェノール樹脂膜
Bを一緒に150℃で40〜120分または250℃で
5〜15分硬化させることにより、耐湿性に優れ、かつ
機械強度、耐クラック性に優れる厚膜コンデンサ素子を
確実に得ることができる。
【0025】
【表2】
【0026】(表2)にフェノール樹脂膜の乾燥・硬化
条件を変えて作製した厚膜コンデンサ素子サンプルの6
0℃、95%RH、50V印加、1000時間での耐湿
負荷試験結果を示しているが、フェノール樹脂は150
℃以上では硬化が急速に進行し、未硬化乾燥時間が極端
に短くなるため、フェノール樹脂膜Aの乾燥を150℃
より高い温度で行うと未硬化制御が難しく、硬化が進行
して、フェノール樹脂膜Bとの密着性が損なわれフェノ
ール樹脂膜Bが剥離し耐湿性劣化の危険性が高くなる。
また、硬化温度が250℃以上では極端に短い時間で過
硬化となるため、過硬化による保護膜の脆性化による耐
湿性劣化の危険性が高くなる。
【0027】なお、フェノール樹脂膜が3層以上でも、
同様に乾燥状態で全層を形成し、一括で硬化させること
ができる。
【0028】(実施例6)本実施例においては、実施例
1,2に示した厚膜コンデンサ素子において、セラミッ
ク基板上にAg系厚膜電極ペーストを用いて下部電極を
印刷・乾燥し、850℃前後で焼成した後、鉛ペロブス
カイト系厚膜誘電体を2層に分け、まず1層目を印刷・
乾燥し、850℃前後で焼成し、次に1層目の上に2層
目を印刷・乾燥し、さらに未焼成のまま、2層目の上に
Ag系厚膜電極ペーストを用いて上部電極を印刷・乾燥
し、この鉛ペロブスカイト系厚膜誘電体2層目と上部電
極とを一緒に850℃前後で焼成した。
【0029】
【表3】
【0030】(表3)に、本実施例のようにして作製し
た厚膜コンデンサ素子サンプルと、鉛ペロブスカイト系
厚膜誘電体2層目と上部電極を個別にしたものと、鉛ペ
ロブスカイト系厚膜誘電体1層目と2層目を同時に焼成
したものとを、60℃、95%RH、50V印加、10
00時間での耐湿負荷試験結果を示した。(表3)から
分かるように、本実施例のようにして作製したものがよ
り耐湿性に優れている。
【0031】これは、鉛ペロブスカイト系厚膜誘電体を
2層に分けて形成することにより、1層目の焼成で発生
するピンホール等の欠陥を2層目の印刷で埋めることが
でき、鉛ペロブスカイト系厚膜誘電体のピンホール等の
欠陥率を低くできるためである。さらに、図3に示すよ
うに、鉛ペロブスカイト系厚膜誘電体2層目と上部電極
とを個別に焼成せずに同時に焼成することにより、鉛ペ
ロブスカイト系厚膜誘電体と上部電極の膨張係数の違い
で上部電極回りに亀裂溝が生じ、保護膜印刷時にこの亀
裂溝に保護膜が埋め込まれ、電圧印加がなされる鉛ペロ
ブスカイト系厚膜誘電体が3次元的にコートされる状態
となり耐湿負荷特性を向上させることになるためであ
る。尚、上記効果は実施例1,2に示したようなフェノ
ール樹脂保護膜を用いた場合だけでなく、他の保護膜、
例えばガラス保護膜を用いることもできる。
【0032】なお、鉛ペロブスカイト系厚膜誘電体を3
層以上に分けて形成する場合も、同様に最上層以外は個
別に焼成し、最上層のみを上部電極と一括焼成させるこ
とができる。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明の厚膜コンデンサ素
子およびその製造方法によれば、耐湿性、機械強度、耐
クラック性に優れ、かつ高容量値可能な厚膜コンデンサ
素子を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における厚膜コンデンサ
素子の断面図
【図2】(a)本発明の第2の実施例における厚膜コン
デンサ素子の斜視図 (b)同実施例における厚膜コンデンサ素子の短辺方向
断面図 (c)同実施例における厚膜コンデンサ素子の長辺方向
断面図
【図3】本発明の第6の実施例における厚膜コンデンサ
素子の断面図
【図4】従来の厚膜コンデンサ素子の断面図
【符号の説明】 1 絶縁基板 2 下部電極 3 鉛ペロブスカイト系厚膜誘電体 4 上部電極 5 フェノール樹脂膜A 6 フェノール樹脂膜B 7 鉛ペロブスカイト系厚膜誘電体亀裂
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01G 4/33

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁基板と、この絶縁基板上に形成され
    た下部電極と、この下部電極上に形成された鉛ペロブス
    カイト系厚膜誘電体と、この鉛ペロブスカイト系厚膜誘
    電体上から前記絶縁基板上にかけて前記下部電極ととも
    にコンデンサ素子を構成するように形成された上部電極
    と、この上部電極上に前記鉛ペロブスカイト系厚膜誘電
    体が完全に被覆されるように形成されたフェノール樹脂
    膜Aと、前記フェノール樹脂膜A上に形成され、前記フ
    ェノール樹脂膜A中の無機フィラーとは種類の異なる無
    機フィラーを含有させることにより硬度を上げたフェノ
    ール樹脂膜Bとを備えた厚膜コンデンサ素子。
  2. 【請求項2】 フェノール樹脂膜Aの無機フィラーがタ
    ルク、フェノール樹脂膜Bの無機フィラーが二酸化珪素
    である請求項1記載の厚膜コンデンサ素子。
  3. 【請求項3】 フェノール樹脂膜Aがシランカップリン
    グ剤を含有するフェノール樹脂ペーストである請求項1
    記載の厚膜コンデンサ素子。
  4. 【請求項4】 絶縁基板と、この絶縁基板上に形成され
    た下部電極と、この下部電極上に形成された鉛ペロブス
    カイト系厚膜誘電体と、この鉛ペロブスカイト系厚膜誘
    電体上から前記絶縁基板上にかけて前記下部電極とコン
    デンサ素子を構成するように形成された上部電極と、前
    記鉛ペロブスカイト系厚膜誘電体が完全に被覆されるよ
    うに形成されたフェノール樹脂膜Aと、前記フェノール
    樹脂膜A上に形成され、前記フェノール樹脂膜A中の無
    機フィラーとは種類の異なる無機フィラーを含有させる
    ことにより硬度を上げたフェノール樹脂膜Bとを備えた
    厚膜コンデンサ素子の製造方法において、前記フェノー
    ル樹脂膜Aを印刷した後、150℃以下で乾燥し、その
    上に前記フェノール樹脂膜Bを印刷して150℃以下で
    乾燥した後、前記フェノール樹脂膜Aと前記フェノール
    樹脂膜Bを一緒に150℃〜250℃で硬化させること
    を特徴とする厚膜コンデンサ素子の製造方法。
  5. 【請求項5】 絶縁基板上に厚膜電極ペーストを用いて
    下部電極を印刷・乾燥し、850℃前後で焼成した後、
    第1鉛ペロブスカイト系厚膜誘電体層を印刷・乾燥し、
    850℃前後で焼成し、次に前記第1鉛ペロブスカイト
    系厚膜誘電体層上に第2鉛ペロブスカイト系厚膜誘電体
    層を印刷・乾燥し、さらに前記第2鉛ペロブスカイト系
    厚膜誘電体層上に厚膜電極ペーストを用いて上部電極を
    印刷・乾燥し、前記第2鉛ペロブスカイト系厚膜誘電体
    層と前記上部電極とを一緒に850℃前後で焼成した
    後、前記第1および第2鉛ペロブスカイト系厚膜誘電体
    層を保護膜で被覆する厚膜コンデンサ素子の製造方法。
JP06283432A 1994-11-17 1994-11-17 厚膜コンデンサ素子およびその製造方法 Expired - Fee Related JP3123367B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06283432A JP3123367B2 (ja) 1994-11-17 1994-11-17 厚膜コンデンサ素子およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06283432A JP3123367B2 (ja) 1994-11-17 1994-11-17 厚膜コンデンサ素子およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08148373A true JPH08148373A (ja) 1996-06-07
JP3123367B2 JP3123367B2 (ja) 2001-01-09

Family

ID=17665465

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06283432A Expired - Fee Related JP3123367B2 (ja) 1994-11-17 1994-11-17 厚膜コンデンサ素子およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3123367B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1311484C (zh) * 2002-11-20 2007-04-18 阿尔卑斯电气株式会社 漏电流少且绝缘耐压高的薄膜电容器的形成方法
JP2018061008A (ja) * 2016-09-30 2018-04-12 太陽誘電株式会社 電子部品
US10566129B2 (en) 2016-09-30 2020-02-18 Taiyo Yuden Co., Ltd. Electronic component

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1311484C (zh) * 2002-11-20 2007-04-18 阿尔卑斯电气株式会社 漏电流少且绝缘耐压高的薄膜电容器的形成方法
JP2018061008A (ja) * 2016-09-30 2018-04-12 太陽誘電株式会社 電子部品
US10566129B2 (en) 2016-09-30 2020-02-18 Taiyo Yuden Co., Ltd. Electronic component
US11791086B2 (en) 2016-09-30 2023-10-17 Taiyo Yuden Co., Ltd. Electronic component

Also Published As

Publication number Publication date
JP3123367B2 (ja) 2001-01-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TW505932B (en) Chip-type electronic component and manufacturing method therefor
US4439814A (en) Laser adjustable capacitor and fabrication process
KR100432182B1 (ko) 세라믹 전자부품 및 그 제조방법
US20040140595A1 (en) Method for manufacturing multilayer ceramic electronic component
WO2010060275A1 (zh) 一种多层片式保险丝及其制造方法
JP3123367B2 (ja) 厚膜コンデンサ素子およびその製造方法
JP2002289465A (ja) セラミック電子部品およびその製造方法
JPS6314414A (ja) 単板コンデンサの製造方法
JP3412090B2 (ja) 積層型圧電体の製造方法およびその製造物
JPH077193A (ja) 積層型圧電アクチュエータの製造方法
JP2016063079A (ja) 抵抗素子およびその製造方法
JP2002289464A (ja) セラミック電子部品およびその製造方法
JPH07161503A (ja) チップ型サーミスタ
JPH0468502A (ja) バリスタの製造方法
JP2780408B2 (ja) 角板型チップ抵抗器
JP4802353B2 (ja) 積層型圧電セラミック電子部品及びその製造方法
JPH09320893A (ja) 厚膜コンデンサと厚膜抵抗器との複合素子の製造方法
JPH09260105A (ja) チップ型サーミスタ及びその製造方法
JPH0864473A (ja) 印刷セラミックコンデンサ
JPS5827302A (ja) 抵抗を含むチツプ形素子
JPH07192959A (ja) 粒界絶縁型積層半導体セラミックコンデンサの製造方法
JP2000270568A (ja) 積層型圧電セラミック
JP2746774B2 (ja) 回路基板の製造方法
JP3189419B2 (ja) 抵抗体
JPH01261810A (ja) 磁器コンデンサ

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081027

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091027

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091027

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101027

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111027

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121027

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees