JPH081471A - 切削及び研磨工具 - Google Patents

切削及び研磨工具

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JPH081471A
JPH081471A JP6131652A JP13165294A JPH081471A JP H081471 A JPH081471 A JP H081471A JP 6131652 A JP6131652 A JP 6131652A JP 13165294 A JP13165294 A JP 13165294A JP H081471 A JPH081471 A JP H081471A
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
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    • F16H21/50Gearings comprising primarily only links or levers, with or without slides with movements in three dimensions for interconverting rotary motion and reciprocating motion
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、回転駆動源からの回転動を
往復動に変換する際に、部材間の摩耗や破損が生じ難い
切削及び研磨工具を提供すること。 【構成】 本発明の切削及び研磨工具は、回転駆動源に
よって回転するシャフト部材と、このシャフト部材にお
いてシャフト部材の回転軸とは偏心する位置に一端部を
嵌合した連結部材と、この連結部材の他端を前記シャフ
ト部材の回転軸とは偏心する位置に嵌合した往復部材と
を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金型加工に使用する切
削及び研磨工具に関し、詳細には切削刃や研磨部材の往
復動により切削及び研磨を行う切削及び研磨工具に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、切削刃や研磨部材を往復動して切
削及び研磨を行う工具において、カムすなわち曲がりく
ねった縁や溝を有する板や円筒を回転部材に設け、一
方、往復部材には突出部すなわちピンを設け、このピン
を回転部材の溝内に直接摺動したり、また往復部材の一
端を回転部材の縁に直接摺動することによって、回転駆
動源からの回転動を往復動に変換している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記カ
ムを使用する装置では、ピンや往復部材の一端が回転部
材の溝や縁を直接摺動するため、ピンや回転部材が摩耗
して発熱したり、破損するという問題がある。
【0004】本発明はこの問題点を解決せんとしたもの
であり、その目的は、回転駆動源からの回転動を往復動
に変換する際に、部材間の摩耗や破損が生じ難い切削及
び研磨工具を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的に鑑
みてなされたものであり、その要旨は、回転駆動源によ
って回転するシャフト部材と、このシャフト部材におい
てシャフト部材の回転軸とは偏心する位置に一端部を嵌
合した連結部材と、この連結部材の他端を前記シャフト
部材の回転軸とは偏心する位置に嵌合した往復部材とを
備える切削及び研磨工具にある。
【0006】本発明の切削及び研磨工具において、シャ
フト部材において回転軸とは偏心する位置に一端部を嵌
合した連結部材は、2つの部材を連結して形成しても良
く、これにより、連結部材をシャフト部材と往復部材と
に嵌合して組立てる際に、組立て作業が容易に行うこと
ができる。
【0007】本発明の切削及び研磨工具において、往復
部材に切欠き部分を形成して、この切欠き部分にピンを
当接することによって、往復部材が往復動する際に、往
復動を妨げず、しかも回転しないように保持することが
できる。
【0008】
【作用】本発明の切削及び研磨工具は、連結部材の一端
が、回転駆動源によって回転はするものの、往復方向に
は摺動しないシャフト部材に、その回転軸とは偏心する
位置に嵌合して設けられ、連結部材の他端が、往復方向
に摺動可能に支持された往復部材の、前記シャフト部材
回転軸とは偏心する位置に設けられる。したがって、シ
ャフト部材が固定位置で一回転すると、連結部材中心軸
と往復部材中心軸との為す角度も一定の範囲内で変動
し、この角度の変動にしたがって、往復部材に嵌合した
連結部材の端部が往復動する。
【0009】すなわち、前記角度が最大な状態から、シ
ャフト部材が固定位置で回転するにしたがって、角度は
徐々に小さくなり、同時に連結部材の往復部材側の端部
も、往復部材を押し出しながら移動する。そして、シャ
フト部材が180°回転した時点で、角度は最少とな
り、往復部材の押出し長さは最大になる。更にシャフト
部材が回転を続けると、角度はまた徐々に大きくなり、
同時に連結部材の往復部材側の端部も、往復部材を引き
戻しながら移動する。そして、シャフト部材が360°
回転すると角度は、また最大な状態に戻り、往復部材の
押出し長さは最少になる。
【0010】
【実施例】以下に、本発明の実施例を添付図面に基づい
て詳細に説明する。
【0011】本発明の切削及び研磨工具は、内部に電動
モーターや配線等を収容した把持部50と、この把持部
50に連結され、回転駆動源つまり前記電動モーターの
回転動を往復動に変換する機構を有する胴部30と、こ
の胴部30に連結された切削刃や研磨部材等の先端部4
0とから構成される。
【0012】図1は前記胴部30を示す部分断面図であ
り、この胴部30には、本発明の切削及び研磨工具の主
要部である、シャフト部材1と、連結部材2と、往復部
材3とが設けられる。
【0013】ここで、前記シャフト部材1は、その後端
部においてカップリング10と連結しており、更にこの
カップリング10が回転駆動源としての電動モーター
(図示せず)に連結し、回転動が電動モーターからカッ
プリング10を介してシャフト部材1まで伝達される。
またシャフト部材1の中央部は、ベアリング8を介して
シース部9に軸支され、このシース部9の周りを胴部ケ
ーシング5が固定している。更にシャフト部材1の前端
部には、図2の連結部材拡大図に示すように、その回転
軸1’とは偏心する位置に凹部が形成されており、この
凹部に、後述する連結部材受け部21が形成される。
【0014】前記連結部材2は、図1及び図2に示すよ
うに、二つの連結片2a,2cを連結リング2bによっ
て螺着して形成され、これらの連結片2a,2cはそれ
ぞれ軸部2g,2hと球部2f,2iとからなる。
【0015】この連結部材2の一端は、シャフト部材1
の連結部材受け部21に嵌合して支持される。すなわ
ち、連結部材2の球部2iの一部が嵌合する連結片受け
部材12と、球部2iの周りに設けられた連結片安定部
材14と、更にこれら連結片受け部材12と連結片安定
部材14との周りに固定された固定部材16とで、連結
部材2の一端つまり連結片2cが支持される。更に、連
結部材2の他端つまり球部2fも、同様に往復部材3の
連結部材受け部20に嵌合して支持される。
【0016】この時、連結部材2は、その中心軸2’
と、往復部材3の中心軸3’やシャフト部材回転軸1’
とに角度θ1傾いて設けられる。なお、この角度θ1は4
5°を越えると、連結部材2に作用する力が強くなり過
ぎて部材の破損が生じたり、往復運動を滑らかに行うこ
とができなくなるので45°以下とするのが良く、更に
好ましくは15〜30°程度とするのが良い。かように
角度θ1を15〜30°程度にすると、往復部材3の往
復のストロークをより大きく取ることができて、しかも
滑らかな無理の無い往復運動が可能になる。
【0017】ここで、連結片受け部材11,12の中央
部にはそれぞれ孔2d,2eを形成して、連結片受け部
材11,12と球部2f,2iとの滑動をより円滑にす
ることができる。すなわち、この孔2d,2eを形成す
ることによって、連結片受け部材11,12と球部2
f,2iとの接触面積は減少でき、したがって、連結片
受け部材11,12の接触部分の精度をだすことがより
容易になるからである。
【0018】なお、前記連結片受け部材11,12や連
結片安定部材13,14は、連結部材2の球部2i,2
fが接触しながら滑動するため、自己潤滑性と対摩耗性
のある材料、例えば、オイル含有焼結エンジニアリング
プラスチック(デュポン社製、商品名:ベスペル)やそ
の他のオイル含有焼結金属を使用して形成するのが好ま
しい。
【0019】前記往復部材3は、図1に示すように後端
部において中央に凹部を有する管状に形成されており、
この凹部に前述の連結部材受け部20が嵌合して形成さ
れる。往復部材3の中央部の外周には半月状断面の切欠
き部3aが軸方向にわたって形成され、前端部の外周に
は管内に連通する螺子孔17が、また前端部には管開口
3bが設けられる。この管開口3bには先端部40が挿
入され、螺子孔17から螺入された固定螺子(図示せ
ず)で固定される。
【0020】かように形成された往復部材3は、前端部
と後端部とが管状の軸受部材4,7に摺動自在に嵌通し
て設けられ、中央部の外周には、この外周に接しない管
状部材6が前記軸受部材4と7とに挟持されて設けら
れ、更にこれら軸受部材4,7と管状部材6との周りを
胴部ケーシング5が固定している。
【0021】ここで、軸受部材4は螺子孔17を覆わな
いように、この螺子孔17の後方に設けられる。また図
1及び図3に示すように、管状部材6には孔6aが、胴
部ケーシング5には孔5aが、それぞれ前記往復部材3
の切欠き部3aまで連通する位置に形成され、これら孔
5aと6aとを貫通して切欠き部3aまで達するよう
に、廻止めピン18が挿入される。この廻止めピン18
は先端が切欠き部分3aに接触しないように、若干の隙
間ができるように固定して、管状の往復部材3が往復動
する際に、回転するのを防止する。更に、軸受部材4,
6は、前述の連結片受け部材11,12や連結片安定部
材13,14と同様な樹脂や金属を使用して形成するの
が好ましい。
【0022】次に図1及び図2を参照して、電動モータ
ーの回転動を往復部材3の往復動に変換する作用につい
て説明する。
【0023】電動モーターを稼動して、その回転動をカ
ップリング10を介してシャフト部材1に伝達すると、
シャフト部材1はシャフト部材回転軸1’廻りに回転す
る。この回転に連動して、連結部材2の球部2iはシャ
フト部材回転軸1’廻り(以下、図2参照)に回転す
る。
【0024】この時、連結部材2の一端の球部2iは、
固定したシャフト部材回転軸1’に偏心する位置に設け
られており、一方、連結部材2の他端の球部2fも、往
復部材3の後端部においてシャフト部材回転軸1’とは
偏心する位置に設けられている。更に、シャフト部材2
は回転はするものの、前後方向には摺動せず、一方、往
復部材3は前後方向に摺動自在に設けられている。した
がって、シャフト部材1が一回転すると、連結部材2の
中心軸2’と往復部材中心軸3’との為す角度θ1も一
定の範囲内で変動する。そして、この角度θ1の変動に
したがって、連結部材2の球部2fが往復部材3を伴い
ながら矢印P,Q方向に往復動する。
【0025】すなわち図2において、この角度θ1が最
大であるとすると、シャフト部材1が回転するにしたが
って、角度θ1は徐々に小さくなり、同時に連結部材2
の球部2fも点線Bで示した位置から往復部材3を押し
ながら矢印P方向に移動する。そして、シャフト部材3
が180°回転した時点で、角度θ1は最少となり、往
復部材3の押出し長さは最大になる。更にシャフト部材
1が回転を続けると、角度θ1はまた徐々に大きくな
り、同時に連結部材2の球部2fも、往復部材3を引き
戻しながら矢印Q方向に移動する。そして、シャフト部
材3が360°回転すると角度θ1は、また図2に示す
ように最大となり、往復部材3の押出し長さは最少にな
る。
【0026】かようにして、シャフト部材1の回転動
が、連結部材2を介して、往復部材3の往復動に変換さ
れて、この往復部材3に連結された切削刃や研磨部材に
よって金型等の加工をすることができる。
【0027】
【発明の効果】本発明の切削及び研磨工具は、回転駆動
源によって回転するシャフト部材において、シャフト部
材の回転軸とは偏心する位置に一端部を嵌合し、他端部
を往復部材においてシャフト部材の回転軸とは偏心する
位置に嵌合し、これら連結部材の固定位置の偏心した位
置関係によって、回転動を往復動に変換するため、従来
のカムを使用した工具と異なり、部材間の摩耗や破損が
生じ難いという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の切削及び研磨工具の胴部を示す部分断
面図である。
【図2】本発明の切削及び研磨工具の連結部を示す部分
拡大断面図である。
【図3】図1の破断線III−IIIに沿った断面図である。
【符号の説明】
1 シャフト部材 2 連結部材 3 往復部材
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年7月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】この時、連結部材2は、その中心軸2’
と、往復部材3の中心軸3’やシャフト部材回転軸1’
角度θ1くように設けられる。なお、この角度θ1
は変動し、角度θ 1の最大値が45°を越えるように連
結部材2を設けると、連結部材2に作用する力が強くな
り過ぎて部材の破損が生じたり、往復運動を滑らかに行
うことができなくなるので角度θ1の最大値は45°以
下とするのが良く、更に好ましくは15〜30°程度と
するのが良い。かように角度θ 1の最大値を15〜30
°程度にすると、往復部材3の往復のストロークをより
大きく取ることができて、しかも滑らかな無理の無い往
復運動が可能になる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】ここで、連結片受け部材11,12の中央
それぞれ孔2d,2eを形成すると、連結片受け部
材11,12と球部2f,2iとの滑動をより円滑にす
ることができる。すなわち、この孔2d,2eを形成す
ることによって、連結片受け部材11,12と球部2
f,2iとの接触面積減少でき、したがって、連結片
受け部材11,12の接触部分の精度をだすことがより
容易になるからである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】この時、連結部材2の一端の球部2iは、
固定したシャフト部材回転軸1’に偏心する位置に設け
られており、一方、連結部材2の他端の球部2fも、往
復部材3の後端部においてシャフト部材回転軸1’とは
偏心する位置に設けられている。更に、シャフト部材
は回転はするものの、前後方向には摺動せず、一方、往
復部材3は前後方向に摺動自在に設けられている。した
がって、シャフト部材1が一回転すると、連結部材2の
中心軸2’と往復部材中心軸3’との為す角度θ1も一
定の範囲内で変動する。そして、この角度θ1の変動に
したがって、連結部材2の球部2fが往復部材3を伴い
ながら矢印P,Q方向に往復動する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】すなわち図2において、この角度θ1が最
大であるとすると、シャフト部材1が回転するにしたが
って、角度θ1は徐々に小さくなり、同時に連結部材2
の球部2fも点線Bで示した位置から往復部材3を押し
ながら矢印P方向に移動する。そして、シャフト部材
が180°回転した時点で、角度θ1は最少となり、往
復部材3の押出し長さは最大になる。更にシャフト部材
1が回転を続けると、角度θ1はまた徐々に大きくな
り、同時に連結部材2の球部2fも、往復部材3を引き
戻しながら矢印Q方向に移動する。そして、シャフト部
が360°回転すると角度θ1は、また図2に示す
ように最大となり、往復部材3の押出し長さは最少にな
る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動源によって回転するシャフト部
    材と、このシャフト部材においてシャフト部材の回転軸
    とは偏心する位置に一端部を嵌合した連結部材と、この
    連結部材の他端を前記シャフト部材の回転軸とは偏心す
    る位置に嵌合した往復部材とを備える切削及び研磨工
    具。
  2. 【請求項2】 前記連結部の両端を球状に形成してなる
    請求項1記載の切削及び研磨工具。
JP6131652A 1994-06-14 1994-06-14 切削及び研磨工具 Expired - Fee Related JP2639627B2 (ja)

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